2013年3月25日・予算決算常任委員会での討論

「議案第17号の修正案」に対する反対討論の全文

藤野英明です。

ただいま提出された、議案第17号に対する修正案について、僕は反対の立場ではあります。

しかし、修正案を提出されたみなさまの先ほどの提案説明およびその後の質疑における真摯な答弁の数々に、胸をうたれました。深く敬意を表します。

修正の内容にも賛同できる点が多いこともあり、僕が反対する理由を含めて、この討論の場をお借りして、あえて僕自身の想いを申し上げさせて下さい。

25fujino2

僕は、美術館建設に反対してきた立場から、1円でも収入を増やして、1円でも赤字を減らしたいと願ってきました。

そこで、横須賀美術館を「博物館法に規定された社会教育施設」というしばりを外すべきだ、という提案をしてきました。

また、美術館の管理運営業務を指定管理に出すことによって経費削減をはかろうとした教育委員会の提案に対して、企画立案も含めた「包括的な指定管理」を行なうべきだとも提案して来ました。

経済部が平成24年度に2つの特別企画展を行なったことは、僕自身の信じる方向性に沿う形であったことから、いくつかの不満を感じながらも、「包括的な指定管理」の道筋を探る為だとして認めてきました。

今も新たな美術館の在り方を追求していくことそのものは間違っていないと信じています。

討論に立つフジノ

討論に立つフジノ


しかし、平成25年度当初予算案における試行事業についての今回の経済部の事業の進め方は極めて不適切でした。

集客プロモーション担当課長、経済部長、そして統括する吉田市長の意思決定の仕方、進め方、提案の仕方は、手続き的なことを含めて独善的であまりにもひどかったと言わざるをえません。

それは、青木哲正議員を筆頭に、修正案を出されたみなさまが指摘してきた通りです。

平成24年度第1回目の試行事業において、美術館の現場で働く学芸員の方々に対して経済部が秘密主義をとってあまりにも情報を出さずに意思疎通を欠いてきたことも、僕はたびたび委員会・分科会の場で改善するように指摘してきました。

しかし、それも改善されたとは言えません。これでは美術館で働く学芸員のみなさんの働く誇りも損なわれてしまいます。

こうした独善的な姿勢が改められないでいることを、市長、経済部長に強く猛省を求めます。再度、改善するよう求めます。

以上が僕が申し上げるべきだと感じたことです。

これで討論を終わります。


その後の『採決』において、修正案は賛成多数で可決されました。