討論の一部削除を申し出ました
2015年9月議会の最終日、議会運営委員会の場で発言を求め、フジノが行なった討論の一部削除を正式にお願いしました。
議会運営委員会のみなさまの許可を頂き、その後に開催された本会議において正式に削除の許可がおりました。
これによって、フジノの討論の一部は議事録から正式に削除されることになります。
以下に、議会運営委員会での発言の全文を掲載いたします。
発言全文です
委員長、議会運営委員会のみなさま、このたびは委員外委員としての出席と発言にお許しを頂きまして、誠にありがとうございます。
1.経緯について
さる9月16日の本会議において、 請願第6号「憲法に違反する『安全保障関連法案』の廃案を求める意見書」の提出について、に僕は賛成の立場から討論を行ないました。
この討論の中で、一部「事実誤認」をしたまま原稿を書き、それを読み上げてしまいました。
討論の後、無会派の先輩議員からその「事実誤認」についてご指摘を頂き、その発言によって、多くの先輩・同僚議員の方々を侮辱してしまったことを知りました。
すぐに各会派控え室に伺わせていただき、事実関係について詳しくお話を聞かせて頂き、改めて自らの発言が「事実誤認」であったことを確認しました。
また、その「事実誤認」に基づく発言によって、先輩・同僚議員の方々の名誉を大変に傷つけてしまったことを深く反省し、お詫びを申し上げました。
その「事実誤認」に基づいて発言してしまった討論の該当部分を議事録から正式に削除していただきたいと思い、本日、議会運営委員会の場で発言の機会を頂きました。議事録からの削除をどうかお認めいただきますよう、よろしくお願いいたします。
2.削除させていただきたい、討論の該当部分について
削除させていただきたい部分は、以下のとおりです。
政党に所属しておられるみなさまは、一度も政党に所属したことがない僕には決して想像できないような葛藤や良心の呵責、「個人として平和を愛する気持ち」と「政党の命令」との間で板挟みになり悩み苦しんでおられることでしょう。
けれども、われら地方議員は、国会議員の下請けではありません。国会議員たちが過ちを犯している時には「立憲主義」に基づいて正論を訴えていくことこそが、地方議員としての矜持ではないでしょうか。」
3.事実とは異なる点について
今読み上げた文章の中で「上部団体である国政政党から『党議拘束』をかけておられることと推察します」「個人として平和を愛する気持ちと政党との命令との間で板挟みになり」と述べましたが、3つの点において事実とは全く異なっていました。
- 第1に、政党における国会議員と地方議員の関係を「上下関係」のように誤解していました。
政党に所属しておられる議員の方々から詳しくお話を聞かせていただいた結果、実際にはそのような「上下関係」はなく、政党の中においても国会議員と地方議員とは対等に議論し合える関係であることを知りました。
- 第2に、そもそも僕が述べたような「党議拘束」はこの請願に対して存在しておらず、事実とは異なっていました。
本来、討論に限らず委員会や本会議の場で発言する場合、可能な限り事実関係を調べたうえで正確に発言する必要があります。しかし今回、僕はそのような「党議拘束」や「政党の命令」などが存在していないにもかかわらず、事実関係の確認を怠って発言をしてしまいました。
- 第3に、各会派のみなさまは、議案や請願・陳情を審査し採決を取るにあたって、膨大な時間をかけて団会議において議論を行なった上で、質疑や討論および賛否を決めておられます。
したがいまして、そもそも存在していない「政党との命令」と、個人の気持ちとの間で板挟みになる事態はそもそも起こらなかったのでした。
このように討論の場で事実とは異なる発言をしてしまったことに、深くお詫びを申し上げます。
4.削除依頼に加えて、特にお詫びを申し上げたい点について
今回このような発言を行なったことで、結果的に先輩・同僚議員を侮辱し貶めることとなってしまいました。
横須賀市議会は会派制をとっていますが、各会派のみなさまは、議案や請願・陳情を審査し採決を取るにあたって、日々団会議において膨大な時間をかけて徹底的に議論を行なった上で、質疑や討論および賛否を決めておられます。
そうした長時間の熱心な議論の積み重ねの上で委員会や本会議での「結論」が出されているにもかかわらず、僕は事実誤認に基づいて「党議拘束」や「政党からの命令」で動かされているといった誤解に基づく不快な発言を行なってしまいました。
それは、活発な議論を重んじるこの横須賀市議会において、特に、政党に所属しておられる議員のみなさまにとって大変な侮辱であり、その名誉を傷つけてしまいました。
事実関係を確認した今、その発言部分の削除をお願いするとともに、先輩・同僚議員を侮辱し名誉を傷つけてしまったことを深く反省し、この議会運営委員会という公式な場において改めてみなさまにお詫びを申し上げたいです。
誠に申し訳ございませんでした。
5.今回の反省を活かして再発防止に向けて今後どうしていくか
今回の自分が何故このような発言をしてしまったか、その原因や今後の在り方について、これまで約3週間にわたって多くの方々と意見交換をさせていただきました。
そして、今後再び同じようなことをおこなさない為に自らどう取り組んでいくか毎日繰り返し考え悩み続けました。
何故ならば、これは初当選議員がおかした単純なミスなどでは無く、僕はすでに当選4回も重ねた中堅議員であり、さらに、かつてのように厳しく指導をして下さった多くの先輩議員の方々がすでに引退をされておられる今、僕もまた「ひとりのベテラン議員としてこの名誉ある横須賀市議会において、後進のお手本にならねばならない責務があるから」です。
今の横須賀市議会では、会派の壁を超えて、どんな課題についても日頃から自由に意見交換や議論ができる良き風土があります。
無所属で無会派だからとひとりよがりな議員活動にならないよう、会派を超えた多くの議員のみなさまとふだんから積極的に意見交換や議論を通してコミュニケーションをさせていただくことで多様な考えを貪欲に吸収するよう努力するとともに、期数を重ねた中堅議員としてさらに責任と自覚をもって自らの行動を常に自ら律することができるよう、自分の発言・行動など全ての振る舞いを常に一度立ち止まって見つめるなど努めてまいります。
このたびは誠に申し訳ございませんでした。