生活困窮者支援の為に市役所を日曜オープンする補正予算案への賛成討論
藤野英明です。
議案第57号・令和3年度横須賀市一般会計補正予算(第1号)に賛成する立場から討論を行ないます。
福祉部の生活困窮者支援の相談体制拡充の部分について、生活困窮から市民のみなさまのいのちと暮らしを守る為に、この事業はこのタイミングで行なうことこそが非常に重要ですので、ぜひ議員のみなさまにはご賛成いただきたく、賛成討論を行わせていただきます。
コロナ禍によって人々の生活が一変し、全国で生活困窮に追い込まれている方々が増えています。
一方、本市では地域や家族の絆が強いことから、いわゆる「共助」によってなんとか人々は踏みとどまることができてきました。
しかし、状況が改善しないまま1年を超えて、いよいよ「共助」の強い本市においても生活困窮へと追い込まれる方々が増えています。
そして、生活困窮の相談も2月3月と増えつつあり、さらに今後増加していくことが見込まれることから、今回、補正を組んで福祉部生活支援課の相談体制を、平日は4月19日から3月末まで人員を増加し、これまで市役所を閉じていた日曜日を、4月25日から9月末まで毎週午後をオープンすることとなります。
県内他都市にも例はなく、素晴らしい取り組みだと評価します。
しかし、どんなに良い事業でも知られなければ、使って頂けなければ、何の意味もありません。
この事業は確実に周知しなければ誰も相談に来ず無駄になってしまう可能性があることから、事業効果を最大化する為にも、実施にあたって執行部には広報について3点要望があります。
第1に「日曜日に市役所がオープンすることをいかに知ってもらうかが勝負」です。
本市公式SNS、ツイッター、LINE、フェイスブックでの投稿を繰り返し繰り返し行なっていただきたい。広報よこすかにも毎月掲載していただきたい。この試行事業を終える9月末までは徹底して繰り返していただきたいと強く要望します。
また今回の日曜開庁のスタートと、地域福祉課が新たに今年度スタートする「福祉に特化したLINEアカウント」には間に合わないと思いますが、LINEアカウントがスタートした暁にはぜひ日曜開庁の積極広報に努めていただきたいです。
第2に、市民のみなさまに「相談は市役所に直接足を運ばなくても大丈夫だ」ということを徹底的に周知して、「電話やメールでも相談できること」を知っていただくべきです。
さきの本会議でも市長とやりとりをさせていただきましたが、現在の横須賀市ホームページの生活保護・生活困窮のコーナーを読む限りでは、やはり市役所まで来なければ相談は受けてもらえないと市民には受け止められています。
「電話やメールでの相談も受けていること」をぜひ周知していただきたいです。
第3に「食糧支援との連携」も実施することをぜひ周知していただきたいです。
相談だけでは人は動かないけれど、食べ物がきっかけとなると人は動きやすくなります。食料の提供が市民のみなさまに市役所に足を運んで頂く大きな誘引となることを意識して広報することはとても重要なのです。
ところで、本市が現在毎日行なっている食料支援ですが、どうしても平日に受け取れないという方におかれては、本市は今も日曜日にも食料をお分けしています。
今も日曜日に食料をお渡ししている。
この情報をどれだけの市民のみなさまがご存知でしょうか。
議員のみなさまもご存知でしたか。
もしもご存知だったならば、すでに今も、もっと多くの方々が食料を受け取りに来られているはずです。
今回の日曜開庁についても相談だけでなく食料もお分けさせていただくことを必ずアナウンスしていただきたいと思います。
以上、事業効果を最大化すべく広報に関して要望を述べましたが、執行部におかれてはこの3点は必ず取り組んで頂くことを強く要望し、私の賛成討論といたします。
ありがとうございました。