2012年3月6日・教育福祉常任委員会・福祉部の予算案審議
フジノの質問
家族介護支援事業費の中で、認知症高齢者相談事業、特に『若年性認知症講演会の開催』に関連して伺います。
若年性認知症に対する取り組みに本市が本腰を入れていただいて、多くの方々が感謝をしていると思います。
講演会も先日行われたばかりですが、新年度において若年性認知症であると既に診断されておられる方々や、その御家族への支援はどのような方針で行うのでしょうか。
高齢福祉課長の答弁
これまで若年性認知症の取り組みというのは、予算として計上してきませんでした。
ただ、平成23年度、先日もつどいを行ったわけなのですが、今までは「県の家族の会のつどい」ということで、横浜市や川崎市まで行かなければなりませんでした。
そこで、横須賀市を拠点とした若年性認知症のつどいを横須賀市で開催する、そういうことをバックアップする。
またこのように予算に上げさせていただきましたが、『講演会』を横須賀市が行なうという形で支援していきたい、と考えています。
フジノの質問
続いて、『若年性認知症』そのものへの周知啓発について伺います。
まだ国内で3万人でしょうか、非常に人数も少ないということで、若年性認知症についてまだわかっていない方々というのはたくさん、ほとんどの方がそうだと思うのです。
そこに対して横須賀市として、『若年性認知症』そのものについての周知というのはどのように行っていくのでしょうか。
高齢福祉課長の答弁
平成24年度は講演会ですが、中期的な見通しのもと、例えば周知を図る年、講演会が周知を図る1つの手段になると思います。
また、『若年性認知症』をサポートする方を先々養成するというようなことも視野に入れて支援に取り組んでいきたいと考えているところです。
フジノの質問
『若年性認知症』という症状に一般の方々が出会う機会というのは少ない。
例えば茅ヶ崎市の職員で『ピック病』であるがゆえに万引きをしてしまい、万引きをした事実自体を覚えていなくて裁判になってしまって、人事委員会とのやりとりの中で退職を余儀なくされて、最終的には『ピック病』とわかって無罪になったということが有名です。
そういったように犯罪の現場ですとか警察の方ですとか司法の方が『若年性認知症』の方と出会う機会があるのではないかと僕は思います。
そういった方々に対しても、研修というか、若年性認知症の存在を知っていただくための取り組みを行っていただきたいと思うのですがいかがでしょうか。
高齢福祉課長の答弁
確かに委員がおっしゃるように、そういう専門家が若年性認知症と接する機会が多いかもしれません。
そういう方への周知も必要だと思いますが、まず若年性認知症だと一般の方にまず理解されにくいということもありますので、まずは一般の方への周知から進めていきたいと考えているところです。