「政治にはカネがかかる」ってほんとかな?
  おカネのこと、報告します

最新更新情報(07年8月17日)
横須賀市報・号外第13号にて、全立候補者の収支報告(要旨)が発表されました


2007/08/17更新
報告1(2)2007年の選挙にかかった、おカネ/当選した中で最小金額でした
● 実際に使ったおカネを報告します

 『平成19年・市議会議員選挙』
 2007年4月15日から22日の1週間が選挙期間でした。

 この1週間の選挙のために、
 フジノが実際につかったおカネを報告します。


<支出>単位は円です
費目
金額
備考
人件費
0
(注1)
家屋費
0
4年前の選挙と同じく自宅を事務所にしたので、出費はゼロでした
通信費
1,510
ポスター作成の契約書を書留郵便(速達)でやりとりした郵便代です
交通費
1,670
京浜急行の電車代&バス代です。
選挙の7日間、フジノはまず朝8時から横須賀中央Yデッキで演説をして、9時になったら電車に乗って、その日の目的地まで移動しました。
例えば、追浜駅で降りて、後はひたすら『10分演説しては歩いて移動、10分演説しては歩いて移動』を繰り返しました。
印刷費
45,808
選挙ハガキ2千枚の紙代とインク代(自宅で印刷しました)と、選挙ポスターの印刷代です(注2)
広告費
37,405
撮影する時のカメラマンの方の『撮影代』、選挙中に肩からかけていたたすき代(2本分)です。事務所の看板は4年前のものを使ったので出費はゼロでした。
文具費
28,481
選挙ポスターを貼るための両面テープと画びょうの『文具代』です。
食糧費
0
なし
休泊費
0
なし     
雑 費
0
なし
合 計
114,874
4年前の選挙では15万2503円でしたので、前回よりも3万7629円も安くできました!


 (注1)基本的に、この表の分類は公職選挙法・第14章に基づいています。

 しかし、公職選挙法では
 無償で手伝ってくれた方々も
 時価で金額に換算して計上しなければならないことになっています。
 (収入には『寄附』として、支出には『人件費』として)

 実際にはお金は1円も動いていません。
 ボランティアしてくれた友達は職業も立場も全く異なるので
 本当の意味で労働を金額に直すことはできません。

 そこで、とりあえず話し合った結果として、

 神奈川県の最低賃金717円×実働約7時間=5000円、
 で計算することにしました。

 手伝ってくれた人数は32人なので
 1人あたり5000円×32人分=16万円ということで
 選挙管理委員会に提出している収支報告書では
 『人件費』は16万円と計上してあります。

 けれども、このHPでは
 実際に使ったおカネの額を知っていただくために、
 あえてボランティアは人件費からはずして記してあります。


 (注2)選挙ポスターの印刷代は、
 『選挙運動の公費負担に関する条例』第6条によって
 税金で補助していただけるのですね。

 今回は市内625ヶ所に掲示板がありましたので
 625枚分は、公費負担となります。

 実際には625枚ではなくて、700枚を印刷しました。
 「雨が降り続いているから貼り直し用に予備が必要だから」と考えたのです。

 そこで、700枚(実際に印刷)−625枚(公費負担)=75枚、で
 この75枚分の金額がフジノの自己負担分となります。

 選挙管理委員会に提出している
 収支報告書ではポスター印刷費を19万4670円としていますが
 フジノの場合は17万3812円を税金で補助して頂きましたので
 このHPでは実際のポスター印刷費の出費は
 2万858円としています。

 以上のことから、
 フジノが選挙で実際につかったおカネは
 11万4874円でした。

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 あと、立候補する時に
 『供託金』といって30万円を預けさせられます。

 というわけで、スタート時に用意したおカネは
 だいたい50万円くらいでした。

 これは、貯金と借金でまかないました。

選挙収支報告書2007


 *誰でも見れるんです!

 選挙でいくらかかったか、という『収支報告書』は
 誰でも見ることができます。

 選挙管理委員会で3年間保存されていて
 この期間中は、誰でも閲覧することができます(法192条)。

 今回このコーナーでは
 『実際にかかったおカネ』という観点から報告しましたが
 公職選挙法に基づいた収支報告書は
 少し内容が異なりますので
 そちらもぜひ機会があれば閲覧してみてください。


● 当選した43人の中で、フジノが1番『おカネのかからない選挙』でした

 選挙は、勝つだけではダメです。
 「どういう風に勝つかが大切」なのです。

 順位の話、ではありません。
 何位で当選するかなんてどうでもいいのです。

 大切なのは「おカネをかけない」ことです。

 これだけ政治とカネが汚いカンケーだと言われている日本の政治を
 「改革しよう」「変えよう」とするのが新しい政治家ならば、
 おカネをかけないで選挙に当選することが絶対に必要です。

 下の毎日新聞の記事をご覧下さい。

 名前こそ出ていないものの、
 今回の選挙で『1番おカネをかけなかった』のはフジノでした。

 当たり前です。

 新しい政治をやろうとする人間が
 古い政治の象徴=「おカネをかけた選挙」なんて
 絶対やるわけにはいきません。

 (07年6月26日・毎日新聞・朝刊より)

 特に『人件費』については、
 有給スタッフがゼロの方がいいと思います。

 これは、フジノが言い出したことではありません。

 細野豪志さん(民主党・衆議院議員)が
 対談の中でこう述べています。

 「お金をもらって選挙運動をやる人っていうのは、
  その金額が多いか少ないかで、やっぱり動くか動かないかを決めるんですよね。

  で、ましてやそれが兵糧尽きたら動かない。

  一方、お金を払って選挙運動をやってくれる人っていうのは、
  たとえば100円でもカンパした人は一生懸命やってくれるんですよね。

  そういう形でも、選挙運動っていうのは
  今成立し得るんです」

 (『政論!〜山本一太VS次世代を担う政治家たち〜』、p223、
  クリークアンドリバー社、2007年より。文章中太線にしたのは、フジノです)

 まさに、そう感じるメールを選挙直後にもらいました。
 ある別の政治家を手伝ったという女性から

 「信念とは全く関係なく、お金の為だけに選挙運動を手伝った」

 と、書いていました。

 そしてフジノを手伝いたい的なことを書いてきましたが
 「そんな人は、絶対にお断りだ」と感じました。

 他人を応援しておいて、平気でその人の文句を言うような人は
 絶対にすぐにまた別の人を裏切ります。

 改めて「おカネで手伝ってもらうのは間違っている」と感じました。

 何故なら、政治家は政策だけで勝負するのです。

 政策で惹きつけられなければ、
 選挙にもともと出る意味がありません。

 おカネで手伝いを頼むのではなく、政策で人を惹きつけるのです。


● 全候補者の『選挙にかけたおカネ』が公表されました8/17NEW

 公職選挙法のルールでは、
 全ての立候補者が選挙でつかったおカネの報告書は
 要旨が発表されることになっています。

  (報告書の公表、保存及び閲覧)
  第192条 第189条の規定による報告書を受理したときは、
    当該選挙に関する事務を管理する選挙管理委員会は、
    総務省令の定めるところにより、その要旨を公表しなければならない。

横須賀市報臨時第13号  ということで、
 8月10日付けの『横須賀市報』で
 2007年の横須賀市議会議員選挙で
 動いたおカネの報告(要旨)が
 発表されました。

 合計25ページにもなりますが
 とてもおもしろいのでぜひご覧下さい。

 その1

 その2

 その3

 その4

 その5

 5ページずつ
 5つのpdfファイルにしてみました。

 これは誰でも見れる公表されている資料ですから
 特別なものでも何でもありません。

 公表されていると言っても、みなさんは
 ふだん人生で1度もこんなの見ないと思うのです。

 だから、あえてHPに掲載しますね。

 全ての立候補者(落選した人も当選した人も全てです)が
 あいうえお順に「収入」「支出」が書かれています。

 例えば、「収入」の欄を見ると
 いろんな政治団体から
 寄附してもらっている候補者とか分かりますね。

 分かりやすく分析したものを
 後日改めて載せますね。

 ...しかし、選挙って本当にみんな、
 たくさんのおカネをかけてるんですね。


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