まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年4月17日(土)のフジノ
● 報告、僕の体調について

 朝、激痛で目が覚めました。

 左側の上半身が痛くて、目が覚めたのです。

 体位を変えても痛い、静かに呼吸をしても痛い、
 それでまた『肺に穴があいたのだ』と分かりました。

 本来ならレントゲンを撮らないといけないのですが
 僕のように常連になると、
 レントゲンよりも精度が高く分かるようになってしまうのです。
 穴が小さすぎてレントゲンに写らなくても
 MRIで見たらやっぱりあいてた、なんてことがあるんです。

 とにかく、痛くて痛くて、動けません。

 息を吸っても痛いし、咳をするとひどく痛むし、
 持病とはいえ、もうやりきれない。つらい。

--------------------------------------------------

 今日は全ての予定をキャンセルして
 肺のために安静にしました。

 昨年11月20日にも肺に穴があいてしまい、
 けれども忙しくて治療のために病院には行けませんでした。

 結局、自然治癒というか気合で治して
 仕事にまい進したのでした。

 もう、本当にイヤだ。

 3ヶ月前から楽しみにしていたライブ、
 そのアーティストによる1年ぶりくらいのワンマンでのライブで
 チケットも高いの買ってあったのに(3500円!)、
 それも行かれなかった...。

 とにかく明日からの仕事は
 可能な限り、全てこなします。

 25日までは休みは取れないし、
 今回も病院に行く余裕は無いので
 やるべきことを全てこなすつもりでいます。

 駅前にも倒れるまで
 可能な限り、立ちます。

---------------------------------------------------

 選挙好きな人は、僕の体調のことを
 「次の選挙にさしつかえるから、書かない方がいいよ」と言います。

 けれども、僕はこう考えています。

 ・こんなふうに体調が悪くたって
  政治家として、必死に働いているんだよ。

 ・たとえ、健康ではなくても
  政治家として想いがあれば、やっていかれるんだよ。

 ・自然気胸になりやすい人も
  どうかおれを反面教師にしながら
  社会へどんどん出て行って、働いていって欲しい。

 僕は他にも病気もちですけれど
 それでも毎日を精一杯生きています。

 時には「もういいかげんにしろ!」「死んじまいたい!」と
 やけくそになりたい時もありますが
 僕は絶対にあきらめない。

 また、月曜日から、Yデッキで会おうね。


● うつと自殺にもっと関心を!

 新聞やテレビが
 もっとマジメにとりあげてくれないから
 世の中の関心が低くて悔しいことが僕にはあります。

 (1)精神保健福祉への正しい情報
 (2)うつ病と自殺への理解

 そんなマスコミは放っておいて
 良い本が出ましたので報告をします。

 『うつと自殺』
   (集英社新書、筒井末春著、693円)

 高橋祥友先生の本ほど良書ではありませんが
 どうか読んでみてください。

 今日読み終わりましたが
 とても良い本です。


● 選挙バカは消えろ!

 Yデッキで僕が想いを伝えていると
 高校生たちやキッズたちが話しかけてきてくれます。

 この光景を見かけた人が近寄ってきて
 僕に、こう言いました。

 「10代に話しかけておくといいよね。
  あと数年して、
  彼らが選挙権を持ったら
  きっとフジノくんに投票してくれるよ」

--------------------------------------------------

 もう、こんなバカげたこと言う人たちは
 みんな消えて欲しい。

 そんなクソみたいなことを狙って
 おれが彼ら/彼女らと話していると思うのかよ。

 むかつく。最低だよ。

 『選挙だけが好き』な人種はたくさんいる。
 そして、おれはそいつらが
 大キライだ!

----------------------------------------------------

 僕が10代に話しかけたり話しかけられる理由は
 たった1つだけです。

 それは、彼ら/彼女らが
 話を聞いてくれる人を求めているから。

 僕はYデッキに立っている日々をつうじて
 たくさんの相談を彼ら/彼女らから受けてきました。

 ・自殺したい、と思ってやってみたけど
  できなかった、という男のコ。

 ・福祉をやりたいけど、どうやったらいいか分からないし
  友達には誰にも相談できない、という女のコ。

 ・妹がものすごく深刻な病気にかかっていて
  手術をくりかえしている、という男のコ。

 ・九州から出稼ぎに出てきたけど、
  横須賀に全然友達ができない、という男のコたち。

 ・セックスしたけど避妊しなかったから
  妊娠してないか怖い、という女のコ。

 ・お金が手っ取り早く欲しいから
  キャバクラで働くべきか、どう思うか僕に尋ねてきた女のコ。

 ・専門学校に通いはじめたけど、辞めたくてたまらない、
  どうしたらいいか分からない、という女のコ。

 ・自分がうつ病なんじゃないかと苦しんでいる男のコ。


 ちょっと考えただけでも
 いくらでも出てくる。

 こんな悩みや苦しみを
 おれが選挙のために聞いてると思うヤツらは最低だ。

 何故、おれがこういう話を聞くのか。

 本当ならば、近くの大人が聞いてあげるべきじゃないのか?

 親は何をしてるんだよ!
 教師は何をしてるんだよ!

 お前らがきちんと向き合ってあげねぇから
 おれが代わりに聞いてるんじゃねえか。

 それを『選挙目当て』だとか言うのは
 いいかげんにしろ。

 こういう相談を聞くのは
 政治家だからやってるんじゃねえ。

 10年ぐらい年上の、
 人生の先輩として聞いているだけなんだ。

 それが分かんねぇのかよ。

 選挙好きは大キライだ。
 選挙だけでしか物事が考えられないヤツは大キライだ。

 頼むからおれの前から消えて欲しい。

 新聞の政治欄でも読み漁って
 2ちゃんねるにでも書き込んでやがれ!



● もろもろ

 (1)とても良いHPが作られていますので紹介!
 
   sukaくんによる『横須賀@市政』です。
   ここの掲示板には、フジノも必ず参加するようにしています。

 (2)市政報告会をひらきたいと考えています

   もっともっと市政を身近に感じてもらうために
   今月からはチラシをただポスティングしてまわるだけでなく
   郵送して100〜200ヶ所に送っています。
   (市内外を問わずです)

   その流れの続きとしては

   ・掲示板の復活(ネット市民ミーティング)
   ・市政報告会(タウンミーティング)の定期的な開催

   を計画しています。

   ところで、この市政報告会ですが
   「もしも開催したら来て見たい」という方はいらっしゃいますか?
   反応のメールをいただけるとうれしいです。
   こちらへお願いします。

 もろもろでした。

 ボロボロなフジノのために
 明日はスタッフが3名も事務所に来てくれて
 一緒にチラシ折りこみ作業をしてくれます。感謝です。ありがとう。

 それではみなさんおつかれさまでした。

 おやすみなさい。



2004年4月16日(金)のフジノ
● 求められた握手は、尊い

 僕は、政治家が市民の方々に握手している光景が大キライです。

 だから、自分からは絶対にしない、と決めて
 選挙前から変わらずに「握手をしない」を継続しています。

 けれども、自分からは求めなくても
 市民の方々から「握手をしてください」と求められることがあります。

 今日は、3回もしました。

 60代の女性。
 30代の女性。
 10代の男のコ。

 求められた握手は、尊い、と信じています。

 Yデッキで吹きさらしになっているから
 僕の手はいつも冷たくて
 握手を求めてくれた方の手は
 とても温かいことが多いです。

--------------------------------------------------

 幼い頃から、僕のおじいちゃん(祖父)は
 祖父宅から帰る時になると
 玄関で僕を見送りながら
 「英明、体に気をつけて。がんばるんだよ」と握手をしてくれます。

 海軍出身のおじいちゃんだから
 握手をするのかな?
 海軍にはそういう習慣があるのかな?

 これまでの人生をつうじて
 ふだんの暮らしでは
 おじいちゃん以外とは握手をしてきませんでした。

 だから、僕が握手をする時には
 おじいちゃんの握手が僕のお手本です。

 「どうか体に気をつけて。
  どうかこの方がもっと幸せになりますように」

 と祈りながら
 軽く握り返すことにしています。

 僕は握手に値する人間ではありませんが、
 求められた握手(その人が握手を通じて求めた想い)が
 ムダにならないように、
 ずっと全力を尽くしたいと思います。


● いつもそこにいる、そんな風になりたい

 美術館みなおしというフジノの公約が
 守れなかったことについて
 たくさんの方に意見をくださいとお願いしました。

 本当にたくさんの方にメールをいただいたのですが
 その中で、特に僕のこころをうったものがありました。

 > 私が守って欲しいスタイルは
 > 街に立って
 > 直接みんなに話すあれです。
 >
 >  (中略)
 >
 > 「僕は今までこのまちの政治家と
 >  1度も話をしたことがありません。
 >
 >  選挙が終わると次の4年後まで
 >  どこかに隠れてしまうのではなくて
 >  僕は必ずこの場所に帰ってきます」
 >
 >  っていうのが、私にとっての1番の公約です。


 Yデッキで僕が演説をしているのを聞いて
 出会った方がいます。

 意気投合して
 その後、一緒に選挙を手伝ってくれました。

 選挙の最終日、朝起きたら39度の熱が出ていて
 ぶっ倒れそうな僕でしたが
 逃げるわけには行きませんでした。

 1人きりで始めたから
 あくまでも1人きりでこのまちを歩き続けて
 最後の最後まで1人きりで演説をしつづけたかったので、
 こころの底から絶対に信じられる人に
 僕の見守り役として、
 一緒に移動してもらいました。

 それまでは全日程を
 1人きりで歩きました。

 でも、この日だけ、
 僕が移動するのを少し離れたところで
 2人の仲間に見守ってもらったのです。
 倒れたらすぐに病院に運んだりできるように。

 そのうちの1人が
 この方なのです。

--------------------------------------------------

 選挙以来、お互いの忙しさもあって
 政治の話をすることは時々だけ。
 きちんと話をする時間もまったくありませんでした。

 でも、すごく、感じるものがありました。

 4月に入ってから
 公約を守れなかった謝罪のためと
 長井海の手公園の外部監査を求める署名のために
 ほぼ毎日Yデッキに立っています。

 けれども、4月が過ぎても
 僕は立っていよう、と思いました。

 僕がそこにいる。

 いつもそこにいる。

 それだけで、僕の存在している意味は
 あるのだと思います。

 10代のキッズが話しかけてくる。

 呼び込みの人があいさつしてくれる。

 困難を抱えた人が、終わることの無い悩み話をしつづける。

 こういうことを僕が引き受けるために
 僕はそこにお地蔵さんのように
 ずうっと「ただ居続ける」必要があるのでしょう。

--------------------------------------------------

 僕の演説はいつまで立っても
 うまくなんかならない。

 演説している時間があれば
 資料を読みたい、原稿を書きたい、質問を考えたい。

 そんな理由で、
 しばらく駅で想いを伝えることをやめていました。

 けれども、僕はそれではいけないのかもしれない。

 フジノという政治家に求められていることは
 ただひたすら
 「いつもここにいるよ」という姿を見せ続けること、
 「変わらない僕は」という気持ちを示し続けることなのかもしれない。

 メール、ありがとう。
 これからも変わらずに僕はいます。

 がんばります。




2004年4月15日(木)のフジノ
● 厚生労働省へGO!

 今日は朝から
 霞ヶ関の厚生労働省へ。

 『精神障がい者の地域生活支援の在り方に関する検討会』
 傍聴しました。

-----------------------------------------------------

 障がいを持つ方々の福祉の中でも
 精神保健福祉は、ずうっと取り残されてきた分野なのですね。

 (この国の精神保健福祉の歴史は
  ふりかえるのもイヤなくらいヒドイです)

 ここ数年になって、やっと厚生労働省は
 現状を少しでも変えるために動き出しました。

 
精神保健福祉の3つの検討会
精神病床 地域生活支援の在り方 正しい理解のための普及啓発

 世界の中で
 日本は精神科のベッド数が異常に多いのですね。

 それは、精神障がいを持つ方々を
 とにかくどんどん病院に閉じ込めてしまえばいい、という
 ダメな政策を長年にわたって(いや、今も!)
 ずうっとやってきたからでした。

 この病床を減らそう、
 1人でも多くの人々に地域でふつうに暮らしてもらおう、
 ということで『精神病床等に関する検討会』が行なわれています。

 しかし、ただ病院を減らすだけではダメです。

 長い間、ずうっと閉じ込めさせられていた方々が
 きちんと地域で暮らしていかれるように
 ケアが必要です。

 それを話しあうのが
 『地域生活支援の在り方に関する検討会』です。

 さらに、精神保健について
 みんなに正しく理解してもらうために
 マスコミや教育も一緒になって
 正確な情報を広めていこう、というものが
 『心の健康問題の正しい理解のための普及啓発検討会』です。

 これら3つの検討会が
 それぞれに関係しあっているわけです。

 (この他にも『雇用』に関するものなどがあります)

----------------------------------------------------

 この検討会は今日で第7回目で、
 今回、いったん『中間報告』をまとめることになっていました。

 (8月までかけてあと5回で本報告をする予定です)

 市議会議員であっても、
 国の動きは
 いつもチェックしていなければいけません。

 『中間報告』がどうなるか、
 とても関心があったので行ってきました。


● 何でも地方にやらさせられる...?

 今日、地下鉄の出口をまちがえちゃったせいで
 厚生労働省の
 正門から入ってしまいました。

 ふだんは地下鉄から
 直接につながっている地下から入るのですね。

 正門は、今日行なわれる年金審議の取材にそなえて 
 テレビカメラがたくさん並んでいました。

 さらに、地下よりも警備が厳重だったので
 スーツに議員バッジをつけて
 警備員さんに名乗らないといけませんでした。

 「検討会の傍聴で来た、横須賀の市議会議員です」とかね。

 でも、なんか信用されてないみたいで
 「うーん...どうぞ」だって。

 「うーん...」は要らないでしょう(笑)

--------------------------------------------------

 中間報告についてですが
 なんかヤバイなあ、と感じました。

 地域で暮らしていかれる体制をつくるのは
 当たり前すぎるくらい当たり前なのですが
 財源をどうするのか?

 ここがすごくあいまいでした。

 今年、厚生労働省は
 財務省の圧力で
 福祉の砦とも言える『小規模作業所』への補助金まで
 カットしたくらいなのです。

 そんな状況の中で
 財源の裏づけも無くて
 どうやって『地域での暮らし』を支えるのか。

 市町村に丸投げ?

 なんかすごくヤバイなあ、と感じました。

 僕は、市町村こそが『最前線』であり、
 『現場に最も近い行政』であり、
 福祉施策をおこなうのにふさわしいと信じています。

 しかし、財源も何も無くて丸投げでは
 絶対にダメです。

 そんなわけで、不安を感じさせられた中間報告でした。
 うーむ。どうなっていくのだろう...。


● うれしいこと

 今日の検討会のメンバーに
 10年くらい前にお会いした方がいらっしゃったのですね。

 『NPOこらーる・たいとう』の代表をしている
 加藤真規子さんです。

 全国精神障がい者団体連合会(全精連)に
 初めて行った時に、すごく親切に迎えてくださったのが
 加藤さんでした。

 10年も前のことなので
 当然ながら彼女は僕のことを覚えていないはずなのですが
 僕は本当に親切にしてもらった恩は
 絶対に忘れないタイプなので
 一方的にずっと覚えていました。

 帰りのエレベーターで偶然一緒になれて
 自己紹介をすることができました。

 もちろん加藤さんは
 僕のことなんて覚えてなかったのですが

 「10年前に加藤さんに親切にしていただいたこと、
  今でも覚えています。
  いろいろあって、政治家になりました。
  精神保健福祉を変えたくて政治家をしています」

 と伝えることができました。

 そして、名刺交換をして
 「今度見学に来て下さい」と誘っていただきました。

 ありがとうございます。
 うれしかった...。


● さらに、うれしかったこと

 さらにうれしいことがありました。

 今日、厚生労働省(霞ヶ関)へ向かう地下鉄の中で
 偶然にも、転職前の会社の上司に会ったのです。

 僕が前に勤めていた会社は
 日比谷(有楽町)なので
 霞ヶ関はすぐとなり。

 だから、ありえないことでは無いのですが
 やっぱりものすごくうれしかったです。

 検討会が終わった後、
 元上司に電話してまちあわせをして
 昼メシを一緒に食べました。

 元上司と先輩2人が来てくれて
 ものすごく楽しく過ごすことができました。

 この3人の先輩とは
 プライベートのつきあいは全く無く、
 ひたすら仕事の中だけでつちかわれた信頼関係だけで
 結ばれています。

 部署も、年齢も、3人ともバラバラ。

 だけどいつのまにか仕事の中でつながりができて
 気がついたら信頼関係ができていました。

 3人の先輩のことが本当に大好きです。
 3人とも仕事の鬼なのです。

 いつも昼メシ食べに行っても
 仕事の話ばっかりしてたなあ。燃えてたなあ。

 妥協しないし、会社のことを深く考えているし、サイコー。
 しかも外見もカッコいいし。

 改めて久しぶりにお会いして
 政治家になっても
 3人から教えてもらったことが
 変わらずに僕の中には流れていると再確認しました。

 先輩たちからも

 「フジノは全然変わらねえなあ」
 「政治家になったら変わるかと思ったけど変わらないな」

 と、うれしい言葉をもらいました。

 そうですよ。変わらないですよ。
 今でも同じ気持ちのまま。
 燃えていますから。

 またいつの日かの再会を約束して
 お別れしました。先輩方、ありがとうございました。


● ルールで作られた美しさ

 ちなみに、僕の勤めていた会社は有楽町で、
 区で言うと『千代田区』です。

 千代田区と言えば、
 「路上喫煙にNO!」で有名なまちです。

 歩きタバコをしていると
 2000円の罰金。

 だから、道路を歩いていても
 ポイ捨てされたタバコなんて全く無いし、きれいなんです。

 千代田区は歩きタバコができない条例があります

----------------------------------------------------

 それを見て、思うことがありました。

 そこで今夜、Yデッキで演説していた時に
 珍しく僕は『タバコ』の話題について話してみました。

 こんな感じです。

 「僕は今日、厚生労働省の検討会に行ってきました。
  その帰り道、有楽町に寄りました。
  僕の前の会社があって
  先輩と待ち合わせて昼メシを食ったんです。

  有楽町は、道路がきれいでした。
  タバコの吸がらが1本もありませんでした。
  道路を歩いている人は、1人も歩きタバコをしていませんでした。

  そして今、Yデッキに僕は立っています。

  足元には、ポイ捨てされたタバコが
  やたらめったら落ちています。

  僕はめったに他人にお願いをしない政治家なので
  「お願いします」とかふだん言いません。

  でも、みんなにお願いがあります。

  タバコを吸うのは勝手だけど
  そのへんに捨てるのはやめてください。

  肺ガンになるとか
  そういうのは自己責任だから吸いたければ吸えばいい。

  だけど、ポイ捨てしてると
  どんどんあなたは自由を奪われるようになります。

  僕が行ってきた有楽町、千代田区は
  厳しい条例を作って、歩きタバコには2000円とることにしました。

  ルールを作って、自由を制限したんです。

  そしたら、確かにまちはきれいになりました。
  タバコも落ちてなくてきれいで、確かに気持ちいいですよ。

  だけど、それはルールで作られたきれいさです。

  『自由』と引き換えに作られた『きれい』なんです。

  この国は、自由の国だったはずです。

  けれども、マナーが失われてきたから
  どんどんルールでしばられていくようになってきました。

  このYデッキみたいに
  どんどんタバコをポイ捨てしていると
  今にルールが作られてしまいますよ。

  つまり、あなたは自分の自由を捨ててるんです。

  タバコを捨ててるつもりで
  本当は自由を捨ててるんです。

  いつか、市長か議員のあいだから
  「横須賀も歩きタバコ禁止の条例を作って罰金をとろう」って
  話が出てきたっておかしくありません。

  でも、僕は自由を奪うルール、
  自由を制限する法律を作りたくなんか無い。

  そうやって作られたまちのきれいさなんて
  作り物でしかないからです。

  だから、タバコを吸うのは好きにしてくれって感じですが
  歩いてる時にはとにかく子どもたちに気をつけて
  やけどなんか絶対にさせないで下さい。

  それから、ポイ捨てなんて
  バカらしいから絶対にやめてください。

  あなたが捨ててるのは
  タバコじゃなくて、
  自由なんです。

  どうか、お願いします」

---------------------------------------------------

 これだけ長い話を
 最後まで聞いている人はなかなかいなくて
 タバコを吸っている通行人が怒って話しかけてきました。

 そして、これみよがしに
 僕の目の前でタバコを捨てて足で踏みつぶしたので

 「拾ってください!」

 と、怒りました。
 (僕は中高年男性が相手でも怒鳴ります)

 改めて、ゼロから僕の伝えたいことを説明してみました。

 そうしたら、理解してくれました。

 だけど、その人が言った言葉が印象的でした。

 「人は弱いからさ、ルールでしばった方がいいんだよ。
  タバコも販売禁止!酒も販売禁止!
  それが1番いいんじゃねえの?」

 あなたはどう思いますか?




2004年4月14日(水)のフジノ
● 卒業

 『チラシのポスティング』ボランティアをしてくれてた友達が
 今回をかぎりに、たぶん卒業になります。

 うれしいことが理由なので
 こころよく送り出させてもらいます。

 何よりも、まずは自分自身の暮らしが
 1番大切だと僕は考えています。
 (僕自身はそれを全くできていないのですが...)

 だからこそ、大切な仲間が
 政治活動から去っていくのは当然のことなのですね。

--------------------------------------------------

 でも、政治家としての僕は
 「今年は大変だなあ」とつくづく思います。

 お手伝いをしてもらえなくなるのは
 上に書いた彼だけでなく、
 今年は一気にたくさんの方々がお手伝いを卒業してしまいます。

 ケアマネ&精神保健福祉士の
 すごい福祉資格をダブルで持っている友達も
 忙しくなってしまいました。

 かわいい後輩2人も
 社会福祉士と精神保健福祉士にそれぞれ合格し
 4月から働きはじめました。

 そして、何よりも僕にとって痛いのは
 ずっと信じてきた仲間たちの、卒業です。

 10代の頃から、お互いの夢を語りあったり
 この国の在るべき姿を語りあったりしてきた仲間たちが
 それぞれの立場でどんどん動き出して
 本当に忙しくなり
 なかなか連絡も取れなくなってしまいました。

 言うなれば、僕の『政策ブレーン』にあたる仲間が
 みんな忙しくなって、僕はもう彼らに向かって
 「手伝って」とは言えないなあ、とつくづく感じています。

 ・独立して起業した友達Aは、人を雇い始めました。
 ・友達Bは結婚と出産を経て、独立にむけて動いています。
 ・友達Cは、おやじさんの仕事を本気で継ぐべく走り回っています。
 ・友達Dは、海外へ転勤してしまうことになりました。

 僕は30才になりましたが
 友達もみんな、それぞれの立場で
 だんだん責任も重くなり、自由に動く時間は取れなくなりました。

 プロになっていく友達を見るのは
 本当に気持ちのいいことです。

 だから、それを引きとめて政治を手伝ってくれなんて
 とても言う気持ちには僕はなりません。

-----------------------------------------------------

 これまでだって、僕はいつも1人きりで決断して来ました。

 立候補、選挙のやり方、当選してからの動き、
 政策への賛成や反対、これからの進退。

 だから、これからだって
 1人きりで決断をしていくだけのことです。

 それでも、彼らの(いつも厳しい、厳しすぎる)アドバイスを
 時に求めてきたのでした。

 僕がぶれそうになった時に
 厳しいアドバイスがもらえなくなるのは、少しつらいなあ。

 でも、大人として、それぞれの立場で責任を果たす。

 それが1番大切なことです。

 だから僕は去る者を追う気持ちは全くありません。

 ただ、さみしいなあ、とつくづく思います。

 これからも
 いつも自分に厳しく、全力で3年間がんばります。



2004年4月13日(火)のフジノ
● 今日は駅で署名を待てませんでした

 ごめんなさい、今日はいつものように
 夕方にYデッキに行かれませんでした。

 だから、ハンコを持って来てくれた方々には
 本当に申し訳ございませんでした。

 (1)僕の体調が悪かった
 (2)今夜はYデッキでアンデス音楽の演奏をやっていた

 この2つの理由から
 今夜はYデッキに立ちませんでした。

 (2)の人々も、ふだんけっこう気を遣ってくれてるんですね。

 演奏しているのは外国人の方なんですけど
 しきりのおばちゃんみたいな方がいて
 去年の選挙前も

 「こんな若いお兄ちゃんが政治家をめざしてるなら
  私たちは今日は演奏やらなくてかまわない」

 と言って、楽器を持ってきてるのに
 やらないでかわりに僕のメガフォンを聞いてくれてたりしたんです。

 今はものすごくさしせまった状況というわけでも無いので
 彼らに演奏させてあげたいなあ、というのが
 僕の正直な気持ちでした。

-------------------------------------------------

 でも、ハンコ持って来てくれた方には
 本当に申し訳ございません。

 昨日はなんと4名もの方が
 わざわざYデッキにハンコを持って署名しに来てくれて
 だからこそ、今夜も来てくれてたのではないかと
 心配でたまりません。

 毎晩Yデッキの上で
 長井海の手公園の問題点について説明して

 「もしも外部の監査委員にチェックしてもらうべきだと思う方は
  明日、朝に家を出る時はハンコを持って出て下さい。
  帰りはYデッキに寄って、ぜひ署名して下さい。

  平日の夜は、可能な限り、
  僕は毎日いますから」

 こう、伝えているのですね。

 それを信じて、昨日は4名もの方々が
 わざわざハンコを持って来てくれたのだと思います。

 「署名を集めたいので『委任状』をください」という方も
 3人もいらっしゃいました。

 (署名を集めるには正式な委任状が必要です。
  署名を集める担当になりたい方は、ご連絡くださいませ)

 こんな人たちの『行動力』に
 まちが確かに変化しはじめているのを感じます。


→はじめのページに戻る