まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記

2004年12月26日(日)のフジノ
● おもちつき

 今日は、高校時代からお世話になっている
 大好きな年上の友達のお宅で『おもちつき』でした。

 朝9時から集合!
 (フジノは寝坊してしまいました。
  ごめんなさい)
 
 まず、お湯を沸かします。

 ガスでは火力が弱すぎるので、
 薪をガンガンにくべて火力を上げて
 もち米を蒸します。

 せいろにはふきんをかけておいて
 そこにもち米を入れます。

 そして、待つこと数十分。

 

 今、杵(きね)と臼(うす)が自宅にある家って
 どれくらいあるのかなあ。

 フジノ家にもありませんでした。
 祖父宅にはある時期まではあったんですけれど
 途中から『もちつき機』に替わってしまいました。

 ありがちな感想で
 もちつきに関する新聞記事では必ずこうまとめられてるのですが

 「こういう伝統は残していきたい」

 本当にそう思います。楽しいもんね。



 ついたおもちを丸めて、完成!
 きれいに丸まってますよね。
 素晴らしい出来栄え。

 このおもちをお鏡としてお正月に奉ります。

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 おもちつきに限らず、
 いつもいろんなことを教えてくださる大好きな方のおかげで
 いろんなことをフジノはいつも体験させてもらえます。

 こころから感謝!

おもちつきに誘ってくださったみなさま  今年も1年間、
 お世話になりっぱなしでした。

 素敵な友達に
 こころから感謝です。

 いつもいつも
 ありがとうございます!



2004年12月25日(土)のフジノ
● 今あるものを活用することがまず先だ

 12月19日のこのコーナー
 僕の先輩の結婚式にヴェルニー公園を会場にしたことを載せたら
 なんと何組もの問い合わせをいただきました。

 とても良いことだと思います。

 僕はヴェルニー公園が市長によって作られてしまった時、
 まだ政治家ではなくて一市民でしたけれど
 大反対でした。

 確かに、草ぼうぼうの臨海公園時代には
 アメリカ軍兵士による強姦などが何件もあったり、
 非常に危ない場所でもありました。

 しかし、よりによって何故こんな最悪で醜悪な
 外国のマネをした公園にしたのか、
 不愉快でたまりませんでした。

 時が経ち、フジノは政治家になりました。

 30年間の人生すべてを横須賀市民として生きている僕には
 すでに存在している市の施設の中には
 今でも許せない存在のものがいくつもあります。

 けれども、今回のヴェルニー公園のように
 新しい活用方法、おもしろい在り方を、どんどん提案していくことで
 このまちが良い方向に向かっていくならばいいなあと
 いつもスタッフでアイディアを練っています。

 そもそもこのまちには
 美しい海、山を始めとする素晴らしい自然があります。

 これらを大切にすることが1番大切です。
 税金をムダ遣いしてハコモノを作るのが1番ダメ。
 (例えば、長井海の手公園が最悪の例です)

 もともとあるものを大切にするためには
 注目してもらえることが必要です。

 注目してもらえるためには
 「おもしろい場所なんだよ」と人をひきつける広報宣伝の存在、
 こういう発想がいつも必要だと考えています。

 プロデューサー的な発想を
 僕たち『横須賀をおもしろくする会』では
 もう日常的にいつもいつもしています。

 っていうか、シリアスなこともたくさん考えているけど
 もっと今の暮らしをおもしろくすることしか
 考えていない人もいます(笑)。

 楽しく。楽しく。それが基本。

 明日はそんな『横須賀をおもしろくする会』の仲間たちと
 忘年会をします。場所はもちろん、
 フジノにとって今年最大の出会いのヒットである
 走水海岸の『かねよ食堂』です。

 タコをはじめとする
 このまちにもともとある素晴らしい食材(海の幸)を
 スタッフのみんなに食べてもらおうと思って企画しました。

 このまちはもともとサイコーなのです。

 それを政治と行政が
 つまんなくしてることが多い気がします。

 だから、僕たちが
 僕たちのまわりにどんどんこのおもしろさを広めていって
 もっともっとこのまちを大好きになってもらおうと思います。


● 自分のスキルを磨きつづけて満足しない人が大好き

 僕は学歴とか職歴にこだわる人々が大キライなのですが
 その理由は、
 僕のまわりには
 学歴なんてカンケーないカッコいいヤツらが
 たくさんいるからです。

 カッコいいヤツらのほとんどは学歴なんてカンケーなくて
 逆に、ヘタに4年制大学に目的も無く通って
 サラリーマンになった知り合いはつまんなそうに生きていたりして
 ますます僕の中の学歴ギライに拍車をかけています。

 要するに、僕は職人さんが大好きなのです。

 彼らは、素晴らしい仕事をします。
 けれども、彼らがその仕事をしている理由の1番は、
 おカネでは無いことが多いのです。

 つまり、「それをやらずにはいられない」からやっている、
 それが同時に仕事になっている、そんな幸せな状態だったりする。

 逆に彼らは出世を望まなかったりして
 (ずっと現場にいさせてほしがるのね)
 本当にそれが好きなんだなあと感じさせられます。

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 昨日の夜、コックさんをしている友達からメールが入って

 「クリスマス用のディナーを作ったのを
  フジノくんにどうしても食べてほしい」

 って書いてあったのですね。

 すでにご存知のとおりかとは思うのですが
 もう僕はクリスマスなんてどうでもいいくらい追い込まれてるし
 今日はそもそもいろいろ用事が入っていて
 1度は断念しました。

 「来年に食べるから、ごめんなさい!」とか言ってね。

 でも、彼のメールを何度も読み返して
 やっぱり時間をつくって彼のところへ行ってきました。

 彼が真剣勝負をしてつくった料理を食べたかったのです。
 どうしても。

 食べに行ったら、とってもおいしかった!

 去年も食べたけど
 去年より数倍おいしかったと思うのです。

 20代前半で、このうまさ。
 きっとこのままいったら
 もっとすごいコックさんになるんだろうなあ。

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 僕自身は、すさまじい目的意識をもって大学に入って
 だから必死で勉強しまくりました。

 まわりのヤツらがのほほんとサークル活動やってるのとか
 ノートを貸し借りしているのがすごくイヤでした。

 遊びたければ大学に来る必要は無いし、
 勉強をしたければちゃんとやればいい。

 若かったせいもあるのですが、
 たった1度しかない人生を
 目的も見つけないで遊んでるのはどうしてもイヤでした。

 目的なんて与えられるものでは無い。
 自分で作るもの。

 そんなわけで、自分の好きな道に向かって
 突き進んでいる人たちが僕は大好きです。

 目的が見つからない、やりたいことが分からない、という人は
 とどまって遊んでたりしないで
 あがきまくることが必要だと思ったりします。

 いずれにしても、大好きなことを仕事にしている人たちは
 やっぱりそれに見合ったすさまじい努力をしているし、
 その努力に応じて結果を出していますよね。

 昨日書いたスーツ屋の店員さんもそうだし、
 今日書いたコックさんもそうですけれど、
 こういう『職人さん』って本当に素晴らしいと思います。



2004年12月23日(木)のフジノ
● 自殺予防のために

 リンク集に、あのノンフィクションライターの
 ロブ@大月さんのHP
 『RESTLESS HEART』を追加させていただきました。

 彼の最新作である
 『自殺願望〜どうすれば「抑止力」になるのか』を読んで、
 他の人々が書いたものとは
 かなり違う彼の視点に惹かれました。

 これまでフジノは
 自分のスタート地点である心理学・精神医学から始まり、
 『いのちの電話』『自殺予防センター』などの危機介入活動へ、
 ついで『あしなが育英会』『生と死を考える会』などの遺族ケア活動へと
 自殺予防の在り方への視点を移してきました。

 しかし、ロブ@大月さんは精神科医でも心理学者でも無く、
 ノンフィクションライターとして徹底的に
 自死を試みようとする方々に会っていくのです。
 それは5年にも渡りました。

 それは、統計などでは現われない、
 『リアル』な声です。1万5000人もの取材を続けるのは
 精神的にもすさまじい作業だったと思います。

 彼の本の目的は
 あくまでも実践的な抑止力を提案することです。

 そのロブ@大月さんと連絡をとることができて
 彼のHPをフジノのHPに
 リンクを貼らせていただけることになりました。

 リンク集の『こころの病』のコーナー
 今日からさっそくリンクさせていただきました。

 マスコミは毎年2回、
 厚生労働省と警察庁が自殺者の統計を発表する時だけ
 (自死される方の統計は日本では2種類存在しているのです)
 新聞で取りあげたり、ニュースで報道します。

 でも、そんな一過性ではダメなのです。

 前作『リストカットシンドローム』もそうですが
 どこまでも本人に寄り添うロブ@大月さんの取材の在り方を
 フジノはこころから応援します。

 彼のHPには複数の掲示板があり
 自傷行為をしてしまう方々の掲示板や
 自殺について議論できる掲示板があります。

 どうかご覧下さい。よろしくお願いします!

                     
● 大好きなカフェが5周年を迎えました

 フジノがHP上でスケジュールを公開しているのを見た人から
 こんなふうに批判をされたことがあります。

 「カフェに行く時間を少しでも減らせば
  もっと市民の意見を聞くことができるだろうに」

 それは違います。

 きっとこの人は

 (1)実際に自分自身はカフェに行ったことが無い

 (2)通りすがりで入るだけの1回性のカフェ体験しか
     体験したことが無い


 この2つのどちらかだと断言します。

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 僕は4つのカフェをこよなく愛していて
 連日ぐるぐるとこれらを通っています。

 このまちにはもっとたくさんのカフェがありますし
 これらの4つ以外にも僕は足を運びはします。

 しかし、何故これらに特に注目しているかと言えば

 そこには『新しい世代のコミュニティ』が存在しているからです。

 地域にはつながりが無くなった、とか
 過去を振り返ってばかりの人々はすぐに言いますが
 僕は昔のことは知りませんし、
 「昔の方が良かった」なんて
 知らないのに言いたくもありません。

 僕は新しい世代と一緒に
 新しい道をつくっていきたい、といつも感じています。

 そして、僕たちはそんなつながりを感じることができるのです。

 中高年の世代だって
 きっとこの感覚が分かると思います。
 あなたたちにとっての『行きつけの居酒屋』みたいなものですよ。
 知り合いとかできるでしょう?そこに行くことで。

 僕たちはカフェのお客さん同士という立場から
 あっという間にぐんぐん仲良くなって
 仲良くなったら一緒にいろんなことを語り合うようになります。

 そのうちに、友達同士がまた友達だと分かったりして
 僕たちがどんどんつながっていく実感があります。

 さらにつながった友達同志で
 遊んだりすることから
 いろいろなことを実践したりもするようにまで広がっていきます。

 僕たちは新しい『コミュニティ』を作っています。

 地域づくりが町内会活動に入ることだ
 と考えている政治家もたくさんいることを知っていますが
 僕はやりません。

 何故なら、特定のある地域の代表では無いからです。
 僕はどこの町内会にも属さないし、
 ある1つの地域の利益を代弁したくなんか無い。

 けれども、僕は確実にコミュニティの一員だと感じています。

 若い世代の、横須賀だけでなく、
 逗子・葉山・鎌倉・湘南・横浜あたりまでを含めた
 情報や想いやいろんな行動を一緒に体験できていると思います。

 だから、事務所での仕事に飽きれば
 せっせと顔を出すし、メシも食うし、何よりも楽しいのです。

 人がつながっていく喜び、つながっていく人々の輪の広がり、
 その輪の力で新しいことが実現できた時の喜び。

 その日にそのカフェで初めて会ったばかりの方と
 人の死について何時間も語り合ったこともあります。

 これは、インターネット時代のリアル(ヴァーチャルではない)、
 形骸化した町内会活動を復興させることではない
 新しい手段の1つ、だと自覚して
 僕は行動しています。

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 そんなカフェですけれども
 このまちで飲食業をやっていくのは本当に大変です。

 複数のカフェのオーナーと親しくなっていくうちに
 経営内容を聞かせてもらったりすると
 「家賃って高いんだなあ!」と驚いたり。
 彼らの食に対する執念(仕入れへの激しい気合の入れ方)を知って
 ものすごくうれしく感じたり。

 こうして、いろいろな大変なことがある中で
 汐入にある僕の大好きなカフェが
 今日、5周年を迎えました。おめでとうございます!

 政治家だから花もお祝いも送れないけど
 精一杯のリスペクトをこめて
 こころから「おめでとう!」と叫びたいです。

 このカフェがあるから、
 たくさんの若い人たちが安心して夜を語り明かし、
 新たな友情を育み、確実にこのまちがおもしろくなっていっていると
 僕は信じています。

PJへの入り口。PJは地下にあります。  『 PJ’s Cafe 』、5周年、
 本当におめでとうございます!


● 大好きな人とのお別れ

 転職前の会社員時代から6年、
 フジノのスーツをいつも選んでくれた店員さんが
 結婚とともに退社をすることになりました。

 スーツの価格破壊が始まった頃にいくつもスーツ店ができましたが
 そのうちの1つで、全国展開しているチェーン店の1つでした。

 けれども、その有楽町店の店員さん(仮にAさんとします)は
 接客業の本当にプロで、いつも僕は全てを任せていました。

 僕のスーツはすべて2万9800円のつるしです。

 けれども、転職前時代から
 僕が着ているスーツの話題になれば

 「えー、もっと高そうに見える!」

 と、いつも褒められてきました。

 褒められるたびに僕は
 自分がうれしいというよりも
 Aさんの技術と能力の高さを実感してきました。

 スーツを実際の値段より高く見せられることは
 れっきとした『技術』だと僕は思います。

 ・着る人の体型を把握していること
 ・着る人の仕事内容(1日の動き方)を把握していること
 ・着る人の服装の趣味を理解していること
 ・着る人の感性を把握していること

 まず、これが最低限は必要なことですよね?

 僕の場合、右腕と左腕の長さが違うし、
 足の長さだって左右で違います。だから袖も裾も詰めてもらいます。

 また、175cmの身長に60kgだから
 着るべきでない『色』や『柄』があります。

 スーツには襟の種類がものすごくたくさんありますし、
 ボタンの数も2つから4つとか、あるいはダブルなどもあります。

 また、背中もシングルだったりサイドベンツだったり、
 腕の袖も本切羽かただの飾りボタンなのかとか
 ものすごくたくさんの技術があります。

 ポケットのフラップ1つとっても
 裏地1つとっても、きりが無い訳です。

 これらの壮大な知識の中から
 仕事を通じて得られた心理学的な知識を動員して
 Aさんは僕に似合うスーツを選んでくれるのですね。

 毎回、店舗に行くたびに
 Aさんの方から小走りで近寄ってきてくれて
 笑顔で僕の名前を呼んでくれてあいさつ。
 前回話したことも当然のように覚えていてくれる。

 「今日は見るだけですから
  接客はいいですよ」

 と先に伝えれば放っておいてくれるし、

 「気合を入れて探したいんです」

 と伝えれば、残業してもつきあってくれる。

 でも、ここ3年くらいは
 もう簡単な言葉だけで僕の好みをばっちりと選んでくれて

 「おもしろいのありますか?」

 とか

 「市議会議員に転職したけれど
  政治家というよりも今までの僕のままな感じがいいんです」

 とか

 「ちょっと今までとは違う路線を着てみたいんです」

 とか

 ちょっと伝えるだけでばばばばばーっっと
 スーツを数着とそれに合わせたシャツとネクタイのパターンを
 示してくれるのですね。

 ここ数ヶ月の流行も少しずつ入れつつも
 僕の長期的な服装の変化の在り方まで考えてくれるのです。

 納得がいかなくて議論にさえなったこともあるけれど、
 とても有意義な議論でいつも勉強になりました。

 ムリに買わされたことは1回も無いし、
 買う時には毎回納得して
 買って良かったなあという体験ばかりでした。

 こんなすごいサービスができる人は
 僕にとってはもう1人、
 いきつけの汐入の美容師さんぐらいしか知りません。

 Aさんとの6年間はものすごく勉強になったし、
 とても助けられてきました。

 僕の選挙の当選にも
 彼女のスーツ(Yシャツやネクタイや靴とのコンビネーション)選択が
 大きな貢献をしてくれたことは間違いありません。

 この国は、タテマエでは

 「人は外見ではない」

 と学校教育で教えていながらも、
 現実的には就職をはじめとする多くの場で
 人を外見で判断することがとても多い、ひどいタテマエ社会です。

 そんな国で自分を守るためには
 自分の外見的魅力を最大限に理解して
 最大限に引き出してくれる人が必要だと僕は思います。

 内面はいつも必死に磨く。
 内面を磨けば外見は確かに変わるけれども
 もっと外見はプロに任せて良いと思う。

 僕のこういう考え方に納得できない人々は多いでしょう。
 別にそれでも良いのです。

 でも、僕はCMに踊らされて
 『買わされる側』には絶対につきたくないと
 小学生くらいから固く決めてきましたから、
 広報や宣伝の重要性は人一倍に敏感なのです。

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 いずれにしてもそんな素敵なAさんの退職を前に
 どうしてもお礼を伝えたくて
 あえて有楽町を訪れてきました。

 Aさんに替わるような人材は、いません。

 サラリーマンやOLであることを悲観する人々がたくさんいますが
 AさんのようにOLとしてスーツを売っている人も
 すさまじい知識と経験によって
 絶対に交換不可能な
 『その人でなければダメなんだ』という存在になれるのです。

 そのAさんですら
 はじめはたまたまスーツ業界に就職しただけで
 働きながら勉強をしたのです。

 Aさん、本当におつかれさまです。

 転職前の仕事でも今の仕事でも
 気がすすまない朝でも
 Aさんの選んでくれたスーツに袖を通すのは
 とても気持ちが良かったです。

 スーツを褒められるたびに
 Aさんのことを誇りに思ってきました。

 これからは家庭に入られるとのことですが
 その素晴らしい努力に基づいた技術や能力が
 また別の形で最大限に活かされることを願っています。



2004年12月22日(水)のフジノ
● 病院、医療体制を変えたい

 この国の夜間医療をもっと万全にしたい。

 「切実に足りない!」とこのまちに居て、感じる。
 ならば、もっともっと過疎地だったり地方だったらどうなのだろうか、
 と考えてしまう。切なくなる。

 この国ならば、生まれた人はみな
 安心して医療を受けられる体制に変えたい。

 病院の数の側面、良いドクターを育てる側面、
 看護師の数を増やすために育成すべき側面、
 離職した元看護師が再就職しやすくすべき側面、
 受診する側のお金の側面。

 ちょっと考えただけでもやるべきことはたくさんある。

 すでに議会で訴えているものもあるけれど、
 僕にはまだまだやらねばならないことが
 うんざりするほど待ち構えている。

 なかばやけくそだけど、
 いいよ、やってやる!見てろ!絶対に変えてやる!

 1人でも多くから涙を減らして
 1人でも多くから笑顔を引き出してみせる!


● 短い委員会議事録

 今日、委員会の議事録のゲラが届いた。

 委員会で発言をすると、議事録に載せる前にゲラが届く。
 理由は、本会議とは異なって委員会の場合は
 『話し言葉』を基本としているために
 じゃっかんの訂正を加えないと
 『読み言葉』としては意味が通じないからだ。

 いつもこのゲラチェックは
 僕の場合、ものすごく量が多いのだけれど
 今回は枚数が10枚くらいしか無くてさみしかった。

 理由は、僕が12月議会の委員会では
 あまりたくさん発言しなかったからだ。

 本会議での一般質問に準備の時間をかけていたこと、
 心身ともに万全で無くて準備そのものに時間をとれなかったこと、
 この2つが原因だ。

 しかし、政治家フジノとしては
 民生常任委員会での発言をどんどんしていくことこそが
 政治家としての存在意義なので、
 今回の発言の少なさは
 市民のみなさまへの『裏切り』に等しい、と強く反省しています。

 ごめんなさい。体調不良は理由になりません。
 あと2年間、福祉・医療・環境の向上のために
 すさまじくたくさんの提案と質問を委員会でしていきます。

 少ない発言はみなさまへの『裏切り』である以前に、
 フジノ自身が『存在している理由』を失うことです。

 自分自身でも今回の委員会での発言の少なさを
 すさまじく恥じているし苦しいです。

 巻き返します。そのために、全力でまた走ります。


● 味が分からない

 「フジノくん、疲れすぎているんだよ」

 と、行きつけのカフェで言われてしまった。

 アンチョビをそのままの状態(ソースにしたりしていないもの)では
 食べたことが無かったので、初めて
 そのまま食べさせてもらいました。

 「すごく塩からいでしょう?」

 と尋ねられたのですが
 正直なところ、僕には何も感じられずおいしかったんです。

 そう伝えたら、冒頭の

 「フジノくん、きっと疲れすぎているんだよ」

 と言われてしまったのです。

 確かに「むちゃくちゃ甘い」「むちゃくちゃ塩っぱい」ものが
 今は別にふつうの味に感じる。疲れすぎているのだろうか。

 でも、僕は疲れすぎても走りたい!
 走りすぎて倒れるまで走りたい!


● わが友クリントン

 最近、あまりにもプライベートが困難を極めているので
 1人で過ごせる時間があると(例えば、トイレとか風呂とか)
 ホッとして
 クリントン元大統領の自伝を読んでいます。

 彼のように
 弱い部分を持っていても
 信念が正しければ進んでいかれる

 そういうふうになりたい、とつくづく思います。

 彼の自伝は、この1ヶ月、僕を支えてくれています。
 クリントンさん、ありがとう。


● まだ、足りないのか

 上に書いたように、プライベートでの困難が
 次々と僕の家族を襲っています。

 僕は無神論というよりは神という存在を信じているけれども、
 それは限りなく日本人みんなが感じているような
 八百万の神様(森にも山にも海にも神様がいるってやつ)みたいな
 そんな感じで信じています。

 むしろ、僕が愛してやまないのは
 人間の努力の積み重ねの結晶である『科学』です。

 大学時代に専攻した心理学も
 あくまでも自然科学としての心理学であって、
 文学の延長レベルの精神分析なんかは
 むしろ病気の方々にマイナスの『ニセ精神医学』だと信じてきました。

 (要するにテレビ番組に出てきてしたり顔でコメントしていたり
  バラエティー番組に出てくる精神科医のほとんどは
  偽者であり、彼ら/彼女らの発言は何も信じる必要は無い、
  と僕は考えています)

 僕は、だからどんな時であっても
 可能な限り冷静に状況を分析して
 その中に置かれた自分が何をすればベストな改善が得られるか、
 かなり覚めた目で最悪の状況と最善の状況を分析して
 行動をするようにしています。

 まわりから感情的に振舞っているように見える時であっても
 それはそうすることが結果的に良い影響をもたらすと
 結論が自分の中で出されたからそうしていることが多いのです。

 けれども、これだけいろいろなことが
 僕の家族の身にふりかかると
 神を恨みたくなります。

 まだ僕の行ないでは足りないですか。

 僕の成していることは、あなたの御心にはまだ届かないですか。

 まるでキリストへの言葉みたいですが
 呪詛のように僕のこころの中に
 この数日間、ずっと響いている内面の僕の叫びです。

 この世界は僕のこんな呪詛どころではなく
 苦しみに満ちていて、自分はまだまだ
 すさまじく恵まれていることを十二分に理解しつつも、

 こんなに全てを尽くしているのに、まだ足りないのだろうか。

 という、やり場の無い憤りを抱いてしまいます。

 そんな空しい想いを消す為にも
 もっともっと闘わなければならない。

 僕は、現状を切り開いていくのは
 人の力だけだと信じているから。

 僕は前に進むしかない。



2004年12月21日(火)のフジノ
● 自然を残す、おいしいものは身近にたくさんある、市民力!

 今日は、祖父宅へ行くのをかねて
 平塚市議会議員の江口友子さんにお会いしました。

 彼女の活動にはいつもいつも影響を受けていて
 今回もすごくいいなあ、と思いました。

 僕の時間の都合で、見学は叶わなかったのですが
 今日の江口さんは市民の方々がおこなう
 『地場産の野菜市場』のお手伝いをしていました。

 この野菜市場については
 江口さんのHPの12月21日のコーナーをご覧いただきたいのですが
 有機野菜の『市』を駅前の空き店舗で行なわれたのですね。

 しかも、企画から実行まで
 全て市民のみなさんの手で。

 こういう『市民力』って本当にいいなあ、と思います。

 そんな『市民力』に寄り添っていける市議・江口さんも
 素晴らしいと思います。僕も負けずにがんばります!

お土産にいただいた黒もち  つきたての黒もちを
 お土産にいただいてしまいました。

 帰ってから食べてみました。
 おいしかった!

 地場産の野菜や
 つくった人の顔が見える食べ物って
 本当にいいですよね。

 このまちにもたくさんいいものがありますから
 どんどん紹介していけたらいいなあ、と考えています。


● そうか、クリスマスか

 世の中は、クリスマスなんですね...。
 なんか忙しくて
 マンションに飾られていたこんな巨大なサンタを見るまで
 忘れてました。しかし、夜見たら泥棒と間違えないかな(笑)。

マンションに飾られたサンタ



2004年12月19日(日)のフジノ
● 僕たちがこのまちをおもしろくしていく

 今日は、先輩の結婚式に参加しました。

 実はこのお2人は、
 フジノの選挙で出会いました。

 だんなさまは、選挙前に毎朝ずっと僕と一緒に立ってくださった方。
 横須賀中央駅のホームから見かけるフジノの姿が
 あまりに寒々そうだったので
 「手伝ってやろう」と思ってくれたそうです。
 もともと政治家になる前からの年上の友達(先輩)です。

 男気の熱い方で、会社に行く時間を毎朝早くして
 フジノと駅で立ってくれた後、会社に通って下さいました。

 奥さまは、Yデッキでのフジノの演説を見て
 話しかけてきてくれて
 意気投合して仲間になってくれました。

 彼女への信頼度は高くて、
 僕は選挙の最終日にひどい高熱が出てしまったのですが
 つきそってもらって横須賀中を歩き回りました。

 僕は独りきりで移動するのが信条なので
 最終日もどうしても独りで歩いて回りたかったのですが
 倒れた時のために本当に心から信じられる人を
 男1人(転職前の会社時代の、最も信頼していた元バイト)と
 女1人(この奥さまです)と一緒に歩いてもらいました。

 まさにお2人とも、僕と苦楽を共にして下さった仲間です。

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 今でも忘れない。

 僕んちのコタツで4人で座って話してた時に、
 「ああ、この2人はとても気が合いそうだなあ」と
 感じた瞬間のこと!

 だから、結婚すると聞いた時には
 全然驚かなかったよ〜!

 僕は選挙活動なんて大キライだし2度とやりたくないんです。
 駅に立ってくれた先輩と会うたびに
 「もう2度とあんなこと(選挙)はゴメンだよな」って
 よく話します。

 そんな大キライな選挙活動だったのですけれど、
 1つだけ良いことがあったとしたら
 お2人が出会ったこと!

 この幸せのためだけに
 「おれは選挙活動して良かったなあ」って思うもんね(笑)。

 さてさて、そんなお2人が
 今日、結婚式を挙げました。

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 奥さまのアイディアなのですが

 このまちが大好きなので、
 このまちらしい場所で結婚式を、ということで

 なんと

 「ヴェルニー公園(旧・臨海公園)でやったらどうか」

 という提案がありました。

 「何故フランス庭園なんか造ったんだよ!」という
 僕にとってはマイナスイメージのヴェルニー公園
 新しい名所になるかもしれない
 という高揚感に変わりました。

 さっそく公園管理課長に問い合わせてみると

 「初めての試みですが、法律的にも問題は無いです」

 とのことでした。

 そして、ついに今日、本当に
 ヴェルニー公園で結婚式が行なわれたのでした。


● 通りすがりの人も、誰もが祝福してくれた

 天気は、晴れ。

 だんなさまである僕の先輩は、晴れ男。
 演説で市内をまわる時にも先輩と一緒の時はいつも晴れでした。

新郎新婦の入場  メイン会場は、
 公園の真ん中にある
 洋風あずまやです。

 「本当に身内だけでやろう」

 と、事前に声をかけたのは
 少なかったのですが
 いざ新郎新婦が
 歩いてくるのが見えると
 公園に居た方々が
 みんなして
 集まってきてくれました。

 お2人の
 日頃からの人柄の素晴らしさから
 とってもハッピーな結婚式になりました。

 僕の友達が進行役を務めて
 会場中のみなさんに立会人になってもらいました。


 右側にあずまやの円柱があって
 その中に新郎新婦が立っているのが分かりますか?

 ハウステンボスや
 ディズニーシーなどの
 有名なところで
 結婚式を挙げると
 通りすがりの方々も
 一緒に祝福してくださるのですが
 今日はまさにそんなでした。

 新郎新婦の友人に友人や
 僕たちだけではなく
 公園に居た
 たくさんの方々が
 2人の門出を祝福してくれました。
 

 この後、2人が夫婦となることを認めるという
 立会人としての署名をみなさんにしていただきました。

 これまで、いくつもの結婚式に出てきましたが
 理想的な結婚式の在り方だなあと想いました。

 僕自身は絶対に結婚式は挙げたくなくて
 もしも挙げなければならないのならば
 誰にも知られないように
 2人きりでどこかで、と考えています。

 そして、まさに新郎新婦のお2人がなさったように
 偶然に立ち会ってくれた方々が
 祝福してくれたらいいなあ、と考えています。

 だから、そんな僕にとっては
 お2人の結婚式はとても良き見本になりました。

 そして、横須賀市にとっても
 ヴェルニー公園の在り方がまた1つ新しくなったはずです。

 カウントダウンイベントだけでなく、
 休日の憩いの場としてだけでなく、
 こんな風に素敵なお祝いの場としても機能できる場。

 新郎新婦は一生に一回のことを
 まさに挑戦してくださった訳ですが
 (だって雨だったらお客さんは誰も居ない訳ですから)
 すごい勇気だと想いました。

 でも、実は僕たちのスタッフの中でもう1組、
 カップルが居るんですけれど
 「同じようにここでやりたい!」そうです。

 横須賀をおもしろくするのは
 やっぱり僕たちだ、と改めて思いました。

 お2人とも、本当におめでとうございます!

 日頃のフジノは
 政治家として43万人全員の幸せを願っていますが
 今日は個人として僕は
 このお2人の永遠の幸せを願いました。

 本当に本当に、おめでとうございます!



2004年12月18日(土)のフジノ
● 日常への回帰を少しずつ

 来月、とても遠くまで講演をしに行かなければならないので
 その時までに覚悟をつくっておきたいのですね。

 例え、父に何が起きても
 すぐには戻れる場所にいつも居られる訳では無い。

 そんな訳で、少しずつ、少しずつ、遠くへと
 出かけるようにしようと決めました。

 でも、昨日は東京へ行かねばならなかったのに
 なんか虫の知らせがして、上大岡でUターンしてしまいました。

 (実際、急な電話を受けたので
  戻って良かったのですけれど...)

 今日は、がんばって渋谷に行ってきました。

 ライブに行ってきたのですけれど、
 なかなか集中できないというか
 2時間くらいのあいだ、ふつうに楽しむというのは
 まだできませんでした。

 これは良くない。

 どんな出来事があっても、
 それが永久に続かせてはいけないわけだから。
 Back to work,back to life.

 日常への回帰を少しずつしないと...。

渋谷ラママ  大好きな場所。
 渋谷ラママ。



2004年12月15日(水)のフジノ
● マルチ商法と闘うために

 最近、『マルチ商法』についての相談を受けています。

 この犯罪の憎たらしいところは、
 加害者が自分が犯罪を犯しているという認識が無いままに
 サークル活動をやっているような気分で他人に被害を及ぼしていき、
 最後には自分自身も破滅する、というところにあります。

 市役所にもいろいろ相談窓口がありますが
 今回は、衣笠の『くらしの相談センター』に頼らせて頂きました。

 ここは、フジノが「弟子にしてください」とお願いをしている
 あの福光さんがお1人で運営されている相談所です。

 大急ぎの勉強でフジノが相談を受けるよりも
 これまでマルチ商法とも闘ってこられた福光さんの経験こそが
 僕に相談してこられた方には必要だと思って
 お願いをして
 相談にのっていただきました。

 僕も『マルチ商法』との闘い方を勉強したくて
 相談を受ける方にお願いをして
 同席をさせていただきました。

 今回も福光さんはお忙しいのに45分もお時間を
 取って下さいました。ありがとうございました!

 半年、1年かかるかもしれませんが
 相談者の方によりそって
 力になれるように僕もがんばります。
 福光さん、どうかまた途中経過を報告させてください。

 (マルチ商法と闘っているHPもたくさんあります。
  代表的なところはこちらをご覧下さい)
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 ところで、HPをご覧のみなさまに
 お願いがあります。

 福光さんのところに相談に来られる方々の中には
 年を越すこともできない状態の方がいらっしゃいます。

 そこで、福光さんのところ(『くらしの相談センター』)では
 食料品の現物カンパを受け付けています。

 どうかご協力お願いします!

 すでにお米がつまれていたりしましたが
 もっともっとあっても良いかと思います。

 寄付をすることができない政治家という立場は
 本当にふがいないものです。だからせめて宣伝させてください。

 福光さんの『くらしの相談センター』は
 JR衣笠駅背中にすると、道路を渡って左側になります。
 歩いて1分ほどするとすぐに看板が出ているので分かります。
 TUSUTAYAまで行ってしまったら
 通り過ぎてしまった、という合図です。

 小さな入り口ですが、路面店ですので
 すぐに見つけられるはずです。

 どうかご協力をお願いします!


● 広田和子さんが講演会を行なってくださいました!

 実は今日、あの広田和子さん
 このまちで講演をおこなってくださいました!

 タイトルは『心の病と精神の病について』です。
 (人権セミナーとして教育委員会主催で行なわれました)

 ところで、この講演の内容を
 みなさまに詳しくお知らせしたいのですが
 実はちょっとお時間をください。

広田和子さんとフジノ  広田さんとお話をしてたら
 30分くらい話し込んでしまい
 あげくに意気投合をして、

 「フジノくん、そこまで分かってるなら
  どうせ書くなら『広田さんが来ました』なんかで終わりにしないで
  精神科救急についてばっちり書いてよ」


 ということになりました。

 フジノは広田さんの書いた文章なら
 数年前から連載をほとんど読んでいますし
 やたらめったら詳しいのです(笑)。

 もともと広田さんを尊敬しているし
 だから横須賀に講演に来てほしくてたまらなかったから
 ナミねぇやアサノ知事の時と同じで
 突撃アポなしでお会いしにも行ってます。

 だから講演会の内容だけにとどまらず
 このまち、そしてこの県が抱えている大きな問題点を
 広田さんの過去の文章なども参考にして
 きちんと文章にして
 さらに広田さんにゲラチェックをしてもらって
 その上でHPに載せることにしました。

 なんかすさまじく長い文章に
 なってしまいそう...。でも、書くのうれしい。

 広田さん、ちょっと遅くなりますけど
 気合入れて書きますから待ってて下さいね!

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 フジノにとっても『24時間の精神科救急』を行なうことは
 大切な政策の1つです。

 だからこそ、当選してすぐに
 まず横須賀警察署の
 生活安全課にお話をうかがいに行きました。

 (あと、救急ですね。現場が1番大切ですからね)

 本来ならば、この県の精神科救急システムが
 きちんと機能しているならば
 精神的な調子を崩した方は
 ふつうに救急車に乗って
 他の病気と同じように病院に行けるのです。

 しかし、このまち(いや、この県全体です)では
 精神科救急は機能しているとは
 精神保健福祉の改善を公約に掲げる政治家としては
 絶対にこんな状況では言うことができません。

 だから、病気で苦しんでいるにもかかわらず
 警察署に連れて行かれてしまうのです。

 全く納得ができない!

 病気で苦しんでいるんだから、行くべき場所は病院だ!

 警察の方々も本来の業務をはずれて
 対応をしてくださっています。

 この本来は警察の業務ではない仕事を解放するためには
 きちんとした精神科救急システムの確立が必要なのです。

 これらは県の仕事ではありますが、
 これまで児童相談所だって県の仕事だったのを
 「中核市なのだから」と沢田市長は
 このまちで児童相談所を持つことにしました。

 フジノは、24時間の精神科救急システムを
 この中核市である横須賀市で行いたいと政策として考えています。

 この国では精神疾患を持つ方々は
 病にかかっている苦しみだけでなくて
 当たり前の医療が受けられないという2重3重の苦しみがあります。

 僕はこういうことが全く納得ができない!

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 この怒りの気持ちを僕よりも長い間ずうっと
 体験してこられたのが広田和子さんです。

 広田さんの想いを
 僕の文章にうまくおとしこめるか(いや、絶対にやってみせる)。

 近日中に、精神科救急の問題点を
 報告したいと思います。

                         
● セカンドオピニオンをしてもらいに

 父の容態について、父への対応について、
 本当にこれで良かったのか、ということを知りたくて
 セカンドオピニオンを求めに行きました。

 父は現在、市内の某病院に入院しています。

 セカンドオピニオンのためには
 いくつもの資料を入院先に借りることになるのですが
 今回、病院側はこころよく貸し出してくれました。

 過去にフジノは市議会の委員会で
 市立病院の『セカンドオピニオン導入の遅れ』について
 けっこう厳しく質問したことがあります。

 かつて一柳議員が導入を提案してから
 何故か実際に導入するまでに1年間もかかってことに対して

 「院内に反対勢力がいたんじゃないんですか!」

 と質問をしたのです。

 でも、実際に今回、僕が父のことで
 CT画像などを貸し出しをお願いした時には
 すんなりと貸してくれました。

 そして、横浜市立脳血管医療センターへ行きました。

 医療過誤を組織ぐるみで隠しているんじゃないかと
 マスコミ報道では報じられているセンターですけれども、
 父のような脳出血などの症状への治療では
 とても優秀だと評判の高い病院です。

 30分近く時間をとっていただいて
 じっくりと説明をしていただきました。

 現在の病院での父への対応には問題があった、と
 ドクターはおっしゃいました。

 「同じ脳外科医として申し訳なく思います。
  本当に申し訳ございませんでした」

 と、深々とアタマを下げられてしまいました。

 この先生と、僕の父が入院している某病院のドクターとは
 全くカンケーが無く、師弟カンケーでも何でもありません。

 ただ、同じ『脳外科』という科のドクターとして
 僕の父が入院している病院のドクターの対応が許せない、と
 ハッキリとおっしゃってくださいました。

 「もしもうちに運ばれていたならば、
  今もお父さんの意識はあったはずです...」

 そうドクターがおっしゃった時、
 はからずも母は、嗚咽を漏らしながら号泣しました。

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 「フジノが市議会議員だから
  すんなりと病院からCT画像とか借りられたんだよ」

 ということは、全くありません。

 僕はだいたい病院で肩書きを名乗ったこともないし。

 せまい市内だから
 HPを見た方が看護師の方の中にはいるかもしれませんが
 ドクターがわざわざこのページを見ているとも思えません。

 ぜひともみなさん、セカンドオピニオンを
 どんどん申し出てください!

 そして、家族として絶対に後悔の無い対応を
 こころゆくまでどんなことでもしてください。

 セカンドオピニオンを嫌がるそぶりを見せる医者がいたら
 どんどんフジノにメールしてください。

 フジノはどんどん院長先生や病院管理部長に
 そういうドクターがいれば報告します。

 もはやインフォームドコンセントとセカンドオピニオンは
 当然の権利です。だから、恐れずにどんどんみなさんも
 挑戦してみてください!

 あなたの大切な権利ですからね!
  

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 しかし、今日は朝からいろいろな場所へ
 猛スピードで移動で疲れました...。

 横須賀中央、弘明寺、船越、浦郷、逸見、JR横須賀駅、
 JR衣笠駅、福光さんのところ、武山、父さんの病院、
 横須賀中央...。


 市民の方からお電話いただいても
 自分が今どこにいるのか良く分からなかったりして
 あんまり移動が多すぎる1日というの嫌ですね...。

 父さんの意識は戻らないけれど
 回復を信じて、僕もがんばります。

 みなさん、今日も1日おつかれさまでした。


 


2004年12月14日(火)のフジノ
● 発達障害者支援法の成立を喜びつつ、勉強してます

 フジノが政治家なんかになる前から
 親しくして下さっている複数のご家族に
 いわゆる『発達障がい』と呼ばれる症状を持つ
 お子さんがいらっしゃいます。

 ものすごく多くのお子さんが
 発達障がいを持ちながら暮らしています。

 僕の実感としては
 ものすごくたくさんいらっしゃいます。

 でも、あなたは『発達障がい』って
 一体どんなことか、知っていますか?

 悔しいけれど
 知らない人の方が多いと思います。

 何故なら、
 症状としては既にずっと前から存在していたのですが
 法律としてはやっと12月3日に定義が成されたのですから。

 ご家族のことを想うと、
 本当に「やっと成立した...」という気持ちになります。

 発達障がいに対する世間の理解が広まる為の
 この国の第1歩が
 やっと踏み出されたと感じます。

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 『発達障害者支援法』という法律は
 12月3日の参議院でやっと成立しました

 このHPでも紹介させていただいた
 民主党の山井和則議員・公明党の福島豊議員をはじめとする、
 超党派の福祉に力を入れている国会議員の方々
 議員立法で成立させました。

 これこそ、政治の持つ権力の正しい使い方だと
 強く評価されるべきです。

 政治家を選ぶ時には
 こういう法案を作るにあたって率先して働いたかどうか
 また、法案に賛成したか反対したかどうかを
 みなさまには知っていただきたいと強く願います。

 インターネット時代ですから
 情報は求めれば手に入れられますからね。

 政治の力に加えて、もう1つ、この法律の成立にあたって
 毎日新聞の連載記事が果たした役割は
 本当に大きかったと思います。
 これこそが『マスコミの底力』だと改めて感じました。

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 自閉症、アスペルガー症候群、学習障がい、
 注意欠陥多動性障がい、その他の広汎性発達障がい、
 その他これに類する脳機能の障がい。

 これらが『発達障がい者支援法』で定義された
 『発達障がい』です。

 この定義が明確にされたことはとても大きいです。

 最初に書いたとおり、
 『症状』あるいは『状態』として存在しているのに
 『法律』で定義されていなければ
 法的には存在していないのですから。

 法治国家(法律で動くしくみの国)にとっては
 定義がされていないというのは恐ろしいことなのです。

 いろいろな福祉の法律がありますが
 定義が成されていないものは
 制度から完全に抜け落ちてしまうのです。

 だから、長い間に渡って
 自閉症やADHDのある方々は支援が成されてきませんでした。

 けれども、これからは違います。

 国も都道府県も市町村も
 役割がきちんと定められました。

 県には『発達障がい者支援センター』が設置されることになります。

 市にも、たくさんの責任が定められました。

 例えば、早期発見・早期の発達支援・保育と教育の体制整備、
 就労支援、地域での生活支援、家族への支援、
 専門的な人材の育成、などなど。

 今、必死で勉強しています。
 でも、こういう勉強は本当にうれしい。

 市がやらなければならないことはたくさんあります。

 けれども、これで多くの人たちが
 当たり前の支援を受けられるようになると思うと
 僕はそれがうれしくてたまりません。

 国民の責務もありますから、
 どうかみなさんも
 発達障がいについての理解を深めて下さい。
 そして、力を貸して下さい。お願いします。


● カフェトーク、絶好調です

 今日もカフェトークを行ないました。

 日頃は個人個人の方から相談を受けているフジノにとって
 カフェトークは市民の方々同士が自由に語り合う
 ものすごく大切な場になっています。

 事前申し込みも全くナシ。誰でも参加自由。
 その日に何が語られるかも決まっていません。

 こうして毎月2回の『場』が続いていく中で
 たくさんの方々のお話をうかがうことができたり
 新しいつながりができていくことで
 みなさんがエンパワーメントされることをフジノは望んでいます。

 ん、『エンパワーメント』って福祉業界用語だな...。
 どうやって言い換えればいいのかな〜。

 1人1人がもともと持っている力を大切にして
 お互いに語り合ったりする中でさらに強くなっていこう!
 フジノ的には、こういう意味かな〜。

 僕は僕が強くなる必要は全く感じていません。

 あなたが強くなってほしい。
 あなたがいろんな方々とつながってほしい。


 僕にとってはそれがエンパワーメントです。

 カフェトークは、とても良い
 エンパワーメントの『場』になっていますよ〜。

 ぜひチャンスがあれば、
 あなたも足を運んでみてくださいね。


● 最近、読んでいる本

 週1回ペースで読んでいる本を紹介してみたいと思います。
 というわけで、またもや読んでいる本の紹介です。

 <仕事の本>

 『民間校長、中学改革に挑む』
      藤原和博他著、日本経済新聞社、2003年

 『〔よのなか〕教科書・国語〜心に届く日本語』
      重松清他著・藤原和博編、新潮社、2003年

  どちらの本も、先日フジノが視察させていただいた
  杉並区立和田中学校の校長先生である藤原和博さんの
  試みについての関係書籍です。
  まだ読んでいない本がたくさん実はあります。

  藤原和博さんの教育改革には
  フジノはとても賛成できる部分が多くて
  これらをこのまちでもどんどんやることができないかと
  読んでいると強く思います。

  リアルであること、がフジノにとっての
  『教育の在るべき姿』の信念です。

  藤原和博さんの教育改革は
  〔よのなか〕というキーワードで語られていますが
  これは僕の『リアルであること』と根底は同じであると思います。

 『インターネット・セラピーへの招待〜心理療法の新しい世界』
      田村毅著、新曜社、2003年

  最近のフジノは、街角に立ってチラシをまく時間がありません。
  そうするとEメールが来るようになります。

  経験から来る法則があって、
  街角に立ってチラシを配ると数日間は電話が鳴りまくり、
  チラシを配らなければEメールでの相談が主になる、のですね。

  いただいたEメールには
  返事を書くという行為について
  もっと深い意味が求められていることが多いです。

  そこで、市民の方々から求められている
  その想いに少しでも応えていかれるように
  改めて心理学を学びなおしつつあります(大学では専攻でした)。

  加えて、今年12月1日から始まった
  『横須賀こころの電話相談』ですが
  僕はこれを次はFAXもEメールも併設したいと考えています。

  だって、民間企業のコールセンターはそうですよね?
  Eメールでも電話でも媒体は何でもOKですよね?

  導入の方向性を探るためにも
  勉強しています。


 <プライベートの本>

 『優雅な生活が最高の復習である』
      カルヴィン=トムキンス著、新潮社、2004年

  僕にとってスコット=フィッツジェラルドの小説
  『夜はやさし』(角川文庫のはずだけど絶版です)は
  ものすごく大切な存在です。

  信じられないけれど、
  このカルヴィン=トムキンスによると
  『夜はやさし』のモデルにした夫婦が存在していて
  その夫婦の交友関係などのエピソードを描いたノンフィクションが
  本書なのだそうです。

  まだ最初の数ページしか読んでいないのですが
  僕にとってはちょっと信じがたいです。

  本の帯には
  「ジャズエイジを語るうえで必須のバイブルとされる本書」
  と書かれていて、それが誇大広告で無いなら
  今までこの本の存在を知らなかったことが悔しいです。

  早く時間に余裕を作って
  本当にその帯の文句があたっているのかどうかを
  確かめたいです。

  この本の原題(もとのタイトル)は

  “Living well is the best revenge”

  なんですけれど
  どうも日本語のタイトルはニュアンスが違う気がするなあ。

  これじゃあ、村上龍さんの小説のタイトルみたいだもの。
  だからといって代案は浮かばないのですけれど。

  ふむ。

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 仕事もガンガンもっとやりたいけれど、
 もっともっと勉強する時間が欲しい!

 成すべき事は多いのに
 人生はとても短いなあ。

 それにしてもつくづく「大学に入りなおしたい」と
 切実に想う今日この頃です。

 でも、学びたい専攻もいっぱいあるんだよなあ。

 早く定年して(定年は無いか。リタイヤですね)
 大学でも市民講座でもいいから
 もっと勉強がしたい。

 そして、もっと父さんと語り合いたい。

 本当に、本当に、人生は短いとつくづく感じる。
 やれやれ。まいったなあ。


  

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