まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年5月7日(金)のフジノ
● 学校を選べるようになります

 来年度から、中学校に入学する子どもたちは
 学校を自由に選べるようになります。

 ブロック内での選択制、というものですが
 くわしくはこちらに載せましたので
 ぜひご覧下さい。

 あんまり学校に行くのが得意じゃなかったフジノの頃にも
 こういうのがあったら少し違ったかな、と思ったりします。

 ぜひまわりにも教えてあげてくださいね。


● 無所属はカヤの外

 今日は、議会運営委員会でした。

 とにかく意見がまとまらず、

 (1)意見がまとまらないので休憩
 (2)休憩時間に会派で話し合い
 (3)再集合をして、会派で決めたことを報告
 (4)意見がまとまらず

 また(1)へ戻って、延々と繰り返し。
 朝10時にはじまって、午後3時半に終わりました。

 何を話し合っていたのかというと
 『特別委員会』をつくることについて。

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 特別委員会、というのは
 地方自治法110条で「置くことができる」という委員会のこと。

 ふだんからある『常任委員会』に対して
 1つの委員会だけではおさまらない
 同時にいくつもの委員会にカンケーする事柄などを
 議論しなくちゃいけない時に『特別』につくられる委員会なんですね。

 だから、期間も本当は『限定』で
 その事柄が終了したら解散するものです。

 (神奈川県議会なんかでは
  特別委員会を作りすぎて数が多くなりすぎたので
  削減したりしています)

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 かなり前から議会運営委員会のたびに
 特別委員会をつくることを決めて、
 特別委員会をつくるための指針を決めて、
 特別委員会で何を話し合うかを決めて、という作業をしてきました。

 そして、今日やっと決まりました。
 この2つです。

 『港湾・周辺整備 特別委員会』
   港湾計画の見直しについて    
   横須賀新港・平成港・久里浜港の整備に関する事業について

 『次世代育成支援 特別委員会』
   次世代育成支援行動計画策定について
   (仮称)こどもセンター整備事業について

 この2つの特別委員会はそれぞれ12名なのですが
 なんと無所属の議員は1人も入れません。
 完全にカヤの外です。

 これを決めたのも
 議会運営委員会に参加している『多数会派』の人々です。

 本会議での発言時間制限に続き、
 特別委員会にも参加させない。

 ・質問をする
 ・会議に出席する

 という政治家の義務を
 無所属議員からどんどん奪っていって
 本当に横須賀市議会はダメな議会だと思います。

 多数派の会派は
 よくこんなくだらないことをできるものだ、と思います。

 たとえ会派制をとっていても
 『議員平等の原則』というものがあります。

 議員は、法的に完全に平等・対等である。
 議員は、性別・年齢・期数・社会的地位・思想信条・
 その他いかなる条件も議会では関係なく、
 発言権・表決権・選挙権・その他議員に認められる権限は
 すべて完全に平等である、ということです。

 けれども、特別委員会には無所属では参加できない、
 というのは『議員平等の原則』に反していると思います。


● 質問すらできない

 特別委員会で話し合われる事柄は
 常任委員会では質問できません。

 だから、本来は港湾のことを話しあう建設常任委員会の
 メンバーになった無所属議員は
 『港湾計画の見直し』について質問できないし
 報告書などももらえません。

 あるいは、
 障がいを持つ子どもたちやお母さんと子どもの暮らしを担当する
 民生常任委員会のメンバーになった無所属議員は
 特別委員会ができてしまったせいで
 『こどもセンター』『次世代育成支援計画』について
 質問をすることすらできません。

 もうすぐ本決定なのですが
 今年度の常任委員会のメンバーが決まります。

 フジノは民生常任委員会です。

 民生常任委員会のメンバーなのに
 『こどもセンター』と『次世代育成支援計画』について
 まったく委員会でタッチすることができないのです。

 あるいは、雄人は建設常任委員会です。

 建設常任委員会にとって
 港湾のことを話しあうのは大きな役割なのに
 『港湾計画の見直し』と『新港・久里浜港・平成港』について
 委員会で質問をすることさえできないのです。

 なんだかなあ...。

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 こう書くとすぐに
 「じゃあ、会派に入ればいいじゃん」とか
 「新しい会派を作ればいいのに」と言う人々がいます。

 でも、民主主義というのは
 少数意見でも尊重するのが本物のはず。

 数の論理で押し切る人たちがいるから、と言って
 こちらまで数あわせをするのでは
 それは民主主義ではありません。

 たとえ少数意見であっても
 きちんと耳を傾けるような
 そんな議会こそがまともな議会だとフジノは信じています。


● 今年も『民生常任委員会』です

 ほぼ決定なのですが
 11日(火)の臨時議会で
 今年の委員会メンバーが正式に決まります。

 去年に引き続き、
 今年もフジノは『民生常任委員会』に、ほぼ決定しました。


   <民生常任委員会の担当は、こんなです>


  ・お母さんと子どもの暮らし

  ・障がいを持つ方々の暮らし

  ・高齢の方々の暮らし

  ・生活に困っている方々の暮らし

  ・こころと体の健康を大切にする暮らし

  ・市民病院とうわまち病院のこと

  ・保健所、健康福祉センター、衛生試験所のこと

  ・食べ物の衛生管理

  ・犬や猫、動物たちのこと

  ・健康保険のこと

  ・ごみやリサイクルのこと

  ・太陽発電や風車など新しいエネルギーのこと

  ・大気汚染や公害などのこと

  ・消防のこと

  ・救急車のこと

  ・地震や災害など防災のこと


 こんなに暮らしに密着した
 大切なことばかり担当する委員会になれて
 本当にうれしいです。

 『福祉のまち、よこすか』をめざして
 政治家になったのだから
 フジノはこの委員会を4年間続けるのが当然だと考えています。

 委員会は1年交代なのですが
 それでは深い議論もできなくなってしまいます。

 委員会は4年間変わらないようにして
 深く問題をつきつめるスペシャリストをめざします。

 本会議で幅広く質問をすることでジェネラリストとして活動して
 委員会ではスペシャリストとして活動できるように
 努力していきたいと思います。

 



2004年5月6日(木)のフジノ
● 少しずつ動き出します

 とりあえず、肺から水が無くなったということなので
 今日から少しずつ動きだすことに決めました。

 水が取れれば感染症の心配もないし
 自然気胸なんて、なる時にはどうしてもなってしまう。

 お医者さんと話をしていても

 「またすぐ穴あくからね。
  そしたら、またおいで(笑)」

 って言われてしまった。

 だから、だましだまし働くことにします。


● 神戸に行きたい...

 ふだんは可能な限り
 このまちを離れないようにしています。

 (こないだ東京でフジノが他の議員の応援演説をしていた、
  という目撃情報を聞かされたのですけれども
  絶対にありえません。
  他の政治家の応援とか絶対に行かないし
  それが他都市であれば、よけいに絶対に行きません)

 このまちをなるべく離れないようにしているのですが
 6月から7月末にかけては
 本当に勉強になる学会がたくさんあるのですね。

 特に、7月20日から24日に
 神戸でおこなわれる『世界行動療法・認知療法会議』

 精神保健福祉の分野にかかわっている人間なら
 どうしても参加したい講演があります。

 リバーマン教授(UCLA)が来日する(予定)のは
 絶対に見逃せません!

 僕なんかこのオヤジに会いたくて
 わざわざロサンゼルスまで行ったくらいですから。

 逆に向こうから来てくれるなんて
 そんなラクな話は無いよね(笑)。

 学会のおこなわれる神戸には
 ずうっと以前から行きたくてたまらない
 『レインボーハウス』もありますし、
 ナミねぇのプロップステーションもあります。

 だから、1週間ほどお休みをいただいて
 神戸に勉強に行きたいなあ、と思っています。

 まだ叶うかどうかは分からないのですが
 ささやかな希望。



2004年5月4日(火)のフジノ
● 自分のケア、という大切な勉強

 寝ていなくてはならないので、
 勉強をして日々を過ごしている。

 以前、友達にすすめられたマンガで
 『クニミツの政』(少年マガジンに連載中)というのがあって
 その中のせりふで

 「政治家なら24時間まちのことを考えていろ。
  それができるか?」

 みたいなことが書いてあって、
 登場人物がえらく感銘しているシーンがあった。

 でも、そんなの当たり前すぎて
 どこに感銘するのか
 僕には全然、理解できなかった。

 24時間、っていうのはムリにしても
 僕の場合は寝ている時も、夢で見るのは仕事のこと。

 昨日だって、母子寡婦福祉貸付金の夢を見た。

 起きている時には
 見るものもほぼ全てが仕事に結び付けて考えているし
 読む本も観るテレビも何もかも
 話す相手との話題だって
 このまちのためにどう活用できるかを考えている。
 24時間まちのことを考えているなんて
 政治家なら当たり前のこと。

 当たり前だし、それはラクなのだ。

 仕事のこと=他人のためになること=まちのこと

 を考えてばかりいることは
 とてもラクなのだ。

 『自分自身のため』になることを考えたり
 行動したりする方がよっぽど大変なのだ。

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 政治家になると、本当に周囲の目は
 いつも見ている。

 だから、『他人のため』になることをしている方が
 よっぽど気持ちがラクだ。

 『自分のため』に休養したり勉強していたりすると
 周囲の目は厳しい。すぐに知らない人からなんか言われる。

 「あっ、フジノだ。お茶なんかしてる」

 「映画なんか観てる」

 (これはどちらも実話。本当に他人にさらされる職業でつらい)

 こんなことを言われるくらいなら
 いつもスーツを着て
 仕事をしている方が本当にラクなのだ。

 自分は去年までと変わらずに
 吉野屋とか松屋でメシ食って
 カフェで勉強しながらお茶をしたりして
 ホームズで犬とか猫を「かわいいなあ」と眺めたり
 何にも変わっていないのに
 周囲の目が変わった。すごくイヤだ。

 日本で政治家になるのは
 芸能人になるのかなんかと勘違いしてる人が多すぎる。

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 こんなだから、自分のことは放っておく方がラクになっちゃう。

 けれども自分のケアをしっかりできないと
 生きていかれないし、生活がおかしくなる。

 その意味で、今回体調不良になったことは
 『自分のケア』という意味で勉強になった。

 寝ていても、すぐ仕事に行きたくなってしまう。
 読む本も、仕事のものばかり。

 だけどこんな暮らしでは休めないということに
 今回は途中から気づいて
 無理やり切り替えるように努力した。

 2冊だけ、仕事とカンケー無い本を読んだ。

 テレビドラマを観てみた(結局仕事のことを考えた)。

 テレビゲームをやってみた。

 こういうムダなことをやると
 すぐに罪の意識がわいてくるけれども
 そんな単純な罪の意識に負けているようではケアにならない。

 そんな意味でトレーニングとして
 この休息期間は勉強になった。

 政治家という仕事は本当に特殊に思われている。
 そういう人々の偏見に負けないように
 当たり前の暮らしを送れるように努力したい。

 がんばろう。


 しかし、暦どおりにゴールデンウィークを休んだのは
 いったい何年ぶりなんだろう。不思議な感じだった。



2004年5月1日(土)のフジノ
● 原子力空母は横須賀にいらない

 このまちに原子力空母が配備されるかもしれない。
 しかも、わずか4年以内に。

 アメリカ軍の原子力空母が
 この横須賀を母港にする可能性が高まってきました。

 沢田市長はこの問題に対して
 外務大臣に対して要請書を提出しました。

 要請書はまわりくどい言い方なので
 フジノ的に要約すると、こんな内容です。

 ・横須賀市が受け容れられるのは
  あくまでも通常型空母(原子力空母ではない)のみだ!

 要請書の言葉は
 まわりくどい言い方になっていますが、
 実質的には「原子力空母はダメだ!」という要請書です。

 「通常型空母のみ」イコール「原子力空母はダメ!」なのですが
 沢田市長をとりまく状況を考えれば、
 精一杯の発言だったと僕は考えています。

 フジノは、今回の問題については
 沢田市長の要請書を、完全に支持します。

 もちろん「原子力空母の母港化はダメだ!」と
 直接的に言えば良い、とフジノは思います。

 けれども、沢田市長の立場を考えれば
 最大限のできることをやったと思います。

 したがって、フジノは
 市議会でも、この要請書を後押しすべきだと思います。

 市議会として、国への意見書を採択して
 沢田市長の今回の要請書をバックアップすべきです。

 行政だけでなく、
 市議会も同じ意思である、と、政府とアメリカに示すべきです。


● 今こそ住民投票をおこなうべき

 また、今こそ住民投票をおこなうべきだと考えます。

 行政と市議会だけでなく
 43万人の市民も
 この要請書を支持している、と明らかにするのです。

 今年の3月議会で、市長に対して
 フジノは住民投票制度の導入を提案しました。




  施策に対して、市民の賛否を
  最も的確に表すことができるのが
  住民投票制度だと僕は思います。

  この制度の策定によって、
  市民による自治がより深まるはずですが
  横須賀市長としては住民投票制度の策定について
  いかがお考えでしょうか。



  住民投票については
  自治体の存立にかかわる極めて重要な問題については
  代表民主制を基本とし、
  それを補完する機能としては考えられます。


 沢田市長は
 「自治体の存立にかかわる極めて重要な問題」については
 まず議会が話し合って意思を明らかにして
 さらにそれを補うために
 住民投票は行なわれるものだ、と答えました。

 フジノは、原子力空母の母港化問題は
 明らかに「自治体の存立にかかわる極めて重要な問題」だと
 考えています。

 したがって、今回の問題は
 議会も態度を明らかにして
 そして、住民投票をおこなって市民の想いを明らかにすべきです。

 フジノは沢田市政に対しては
 賛成すべき問題は賛成し、反対すべき問題は反対、という
 態度を貫いてきました。

 今回の原子力空母の母港化問題については
 フジノは「原子力空母は配備してはならない!」との立場から
 沢田市長が提出した要請書に賛成して
 全面的にバックアップしたい、と考えています。

 みなさんはどのように考えていますか?

 ぜひご意見をお願いします。


 (参考)
 原子力空母の横須賀母港化を考える市民の会HP

 原子力空母の問題について
 これまでもずっと真剣に取り組んでこられた
 市民の方々のHPです。

 事故によって想定される恐ろしい被害などを
 ぜひ知って下さい。

 今回の市長提出の要請書を報じた新聞記事



● 進学を希望する、遺児のみなさまへ

 フジノは『自殺予防』を最大の公約としてかかげています。

 自殺予防は、3つの観点に分かれています。
 (1)教育・啓発
 (2)危機介入
 (3)遺族へのケア

 このうち、(1)教育・啓発に関しては

 a.中小企業への自殺予防リーフレットの送付
 b.小中学校の健康手帳に『こころの健康』ページを加える

 この2つを新たに
 横須賀市は取組みをおこないました。

 (毎日新聞さん、神奈川新聞さん、報道してくれてありがとう!)

 また、(2)については
 『24時間こころの電話相談』がスタートすることで
 一歩前進したと考えています。

 残されているのは、(3)です。

 残念ながら、
 フジノの12月議会での自殺予防に対する質問に対しても
 (3)については現状どおりの答弁しかありませんでした。

 しかし、1人の方が自殺をしてしまうと
 少なくとも周りの5人が深刻なダメージを受けるというのが定説です。

 その5人がまた悲劇につながってしまう、ということもあり、
 ケアの対象であり、あらゆる手段によって
 守ってあげなくてはいけません。

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 (3)は今後も徹底して行なっていかねばならない気持ちを
 改めて強く感じたのは、先日のある発表でした。

 遺児の母子世帯は
 その他の家庭とくらべて3分の1程度の収入しかない、
 というものです。

 平均月収は、約13万円。

 残された家族の苦労は
 すさまじいものがあることを改めて認識しました。

 さて、フジノは『あしなが育英会』に参加しています。
 遺児に対しての活動を徹底しておこなってきた団体です。

 この『あしなが育英会』が
 奨学生を募集しています。

 お金を返すのは、20年以内。
 利息はナシです。

 どうか、どんどんこの制度を使ってください。
 利用してください。

 ご家族を亡くした苦しみの上に
 さらに日々の生活までも苦しまなければならないなんてことは
 必ず無くせるように、これからも努力しますから。

 どうか、残された自分を責めずに
 少しでも笑顔のある暮らしを取り戻せますように。


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