まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年7月25日(月)のフジノ
● 報道に怒りを感じます

 早朝、このまちの市職員が被害者となる事件がありました。

 この事件を報道するテレビ局の姿勢に対して
 フジノは強い怒り
を感じています。

 フジノがたまたま目にしたのは
 14時台の日本テレビ系の『ザ・ワイド』という番組です。

 この番組の中で、被害者である方の
 自宅にまで押しかけて、
 門扉や家の全景を撮影して放送しました。

 さらに近所に暮らしている方々に
 被害者の方の
 幼い頃からの性格などをインタビューしていました。

 ただでさえ重症に追い込まれている被害者の方の
 プライバシーが何故守られないのでしょうか。


 このような情報が報道される必然性が
 一体どこにあるのでしょうか。

 これは『報道による暴力』『プライバシー侵害』です

 犯罪被害者に対する
 この国の報道のひどさはあまりにも激しく、現状に怒りを覚えます。

 フジノの友人も、犯罪被害者支援センターで働いているのですが
 その理由はこういった怒りからです。

 犯罪の被害にあった方々があまりにも守られていません!

 ぜひ蒲谷市長は、今回の一連の報道に対して毅然とした態度を取り、
 被害者のプライバシーの保護を訴えてほしいと願います。


● 台風の接近にご注意ください

 明日、台風の接近によって
 激しい雨や風が予想されています。

 どうかご注意下さい。



2005年7月24日(日)のフジノ
● 今日と明日は勉強をしています

 基本的に今日と明日は仕事を休ませていただき、
 ひたすら勉強をする予定です。

 精神保健福祉士の国家試験の受験資格を得るために
 1年7ヶ月の通信教育課程を受講しています。

 僕は心理学専攻で大学を卒業していますが、
 それでも精神保健福祉士の国家試験を受けるためには
 『受験資格』が必要なのです。

 その『受験資格』を得るために
 受講をしています。

 10月の卒業に向けて
 最後のレポート作成をしています。

 精神保健福祉士の国家試験を受けて合格したいのは
 個人として自分のためであると同時に
 政治家としてこのまちのためでもあります。

 自分のためである理由は、
 精神保健福祉が僕にとって一生のテーマだからです。

 政治家としてこのまちのためである理由は、
 このまちの精神保健福祉を
 もっと向上させなければならないからです。

 そのための専門知識と実践経験は
 いくらあっても足りません。

 市の精神保健福祉担当の方々は
 全員がこの資格を取ってほしいと
 日頃から市議会で言っている立場ですから
 まずは自分自身が持っていないといけないと思いますし。

 そんな訳で、必死に勉強しています。

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 本当に課題レポートをやるのは大変なのですが、
 勉強が仕事に直結していることが多くて
 まとまった知識を整理できるチャンスだと感じます。

 例えば、公的扶助論の課題はこんなです。

 「生活保護法の目的、基本原理及び保護の原則」について
 簡潔に整理しなさい。


 これは、ふだん政治家として
 市民の方々から相談を受けている時には
 無意識に覚えているのですね。

 けれども、レポートとして文章化すると
 改めて理解し直すことができるので
 とても勉強になります。

 法学の課題はこんなです。

 特別養護老人ホームに入所中の一人暮らし高齢者が死亡したが
 遺言も無く、相続人も全く存在せず、
 葬祭を行なう近親者も現われない場合の
 葬祭及び相続財産に関する手続について、
 民法951条ないし959条および
 老人福祉法11条第2項、27条、28条に即して
 簡潔に説明せよ。


 こういう相談を受けることはありませんが、
 政治家ならこれも手続きとしては
 知っているべきだと感じるんですよね。

 こういう勉強を15科目やって、
 レポートを4ヶ月おきに16回提出するんですが、
 市議会とぶつかったりして本当に厳しい時期もありました。

 ともかく、あとは病院実習をして、
 年1回のスクーリング
 (大学に2週間通って直接授業を受ける)に行って
 このまま順調に行ければ卒業できます。

 でも、まだまだ大変だなあ。
 養成課程が終わっても
 国家試験の勉強が待ってるのか。

 ともかく、勉強します。


● やっと『ゆう』を見学することができました!

 3月の予算議会で可決された
 ある素晴らしい障がい福祉政策があります。

 それは

 『重症心身障がい児者・単独型短期入所事業』
   1081万5000円 (定員3人)


 です。つまり、ショートスティのことですね。

 神奈川県内でこれを行っているのは、
 今回10月から始まる横須賀市を含めて、わずか2ヶ所のはず。
 本当に大切な福祉サービスです。

 これを引き受けて下さったのが
 『社会福祉法人みなと舎』さんです。

 『みなと舎』さんが運営している
 『ゆう』は、福祉業界では全国的にすごく有名です。

 横須賀が全国に誇れる
 重度の心身障がいのある方々の為の
 非常に素晴らしい活動をしているのが『みなと舎』なのですね。

 日本グループホーム学会が学会誌を発行した、
 その第1号の最初に載っているのが『ゆう』なのですから。

 横須賀って、こういう誇れる活動が
 実はたくさんあるのですね。
 本当は電子入札なんかよりも誇れるものが
 いろいろとあるのですよ。

 さて、前置きが長くなりましたが
 この『ゆう』を見学したいとずっと思っていました。

 「市長選挙が終わったら、
  自分へのご褒美として絶対に見学に行くぞ!」

 と固く決心をしていたのですが、
 ついに21日に実現しました!


● 『ゆう』はこんな所です

 林から佐島方面へ向かって進んでいって
 京急ストアのある『大楠山入り口』で右折すると
 あとは300mくらいで到着します。
 道沿いに『ゆう』を案内する看板が出ています。

 芦名2丁目、このまちの美しさが残されている
 とても自然の多い場所に『ゆう』はあります。

ゆう全景  ゆう
 全景。

 やわらかなピンク色の2階建て、ここが『ゆう』です。

 利用者の定員は40名。
 対象は、原則として18才以上の、重度・重複障がいのある方です。

 法的には『知的障がい者通所更正施設』となっていますが
 フジノにとっての位置づけは違います。

 とても障がいの重い方々で身体と知的と障がいが共にある方々を
 『重症心身障がい』と呼ぶことがありますが、
 『ゆう』はフジノにとっては
 重症心身障がいのある方の為の場です。

 重症心身障がいのある方も
 地域で暮らしていくことが当然できるのです。

 それは『理想』を語っているのではなくて
 人として生きていく誰もが持つ当たり前の『権利』のことです。

 しかし、この国ではその当たり前のことをやろうとすると
 重症心身障がいのある方ご本人をはじめ、
 ご家族の方々の苦労には、すさまじいものがあります。

 それはこの国の福祉が貧しく、
 当たり前のことが当たり前になされていないからです。

 つまり、地域での暮らしを支える体制が無いに等しいのです。

 そんな状況の中だからこそ、
 『ゆう』が存在していることはとても大きな意味があります。

 ここに通って、たくさんの活動をして、
 みんなでお昼ご飯を食べて、いろいろな人々と交流をして、
 そして夕方には帰っていく。

 文章で書くとこれだけのことですが、
 これだけのことを実現するのは
 この国ではとても大変です。それを『ゆう』は実現しています。

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 『ゆう』の1日はこんな感じです(リーフレットより抜粋・一部改変)

  9:00 職員さんが出勤
  9:30 利用者の方々が出勤
 10:00 朝の集会、リハビリ、散歩など
 12:00 昼食、休憩
 13:30 作業、個別活動、音楽活動など
 15:00 帰りの集会、水分補給、整理
 15:15 利用者の方々が退勤
 16:00 職員さんの打ち合わせ、退勤


ゆうの職員室  職員室

 まもなくスタートから丸7年間を迎える『ゆう』ですが
 全景の写真と同じく、中に入ってもその印象は変わりません。
 とても清潔感あふれる素敵な雰囲気です。

 上の写真は職員さんたちのスペースですね。
 玄関を入るとすぐあるのですが、
 太陽の光がたくさん入ってきて開放感あふれるつくりですね。

 ●

 今日は、1人の市民の方と一緒に
 見学をさせていただきました。

 瀧川理事長と飯野施設長が迎えてくださいました。

 施設長室兼会議室で
 1時間ほど施設の成り立ちをうかがったり、
 障がい者自立支援法案についての意見交換をしました。

 そして、ついに内部の見学です。

 *ちなみに、当事者の方々の写真は撮っていません。
  近年は、当事者の方々の写真を掲載しないのはおかしい、という動きもあります。

 障がいのある方々のことを知っていただくには
 当然ながらもっと多くの情報に接してほしいのですけれど
 今回の見学では止めました。

 理由はものすごく単純で、フジノのスケジュール的な忙しさの問題で
 撮影させていただいた方々全員に掲載の確認を取るための
 時間が取れなかったからです。


 それぞれの部屋には
 『そら』『だいち』『くも』『ひかり』『かぜ』と名前が付けられています。

ゆうの日常活動の場

 日中活動の場です。

 上の写真、左右に1台ずつベットがあります。
 音声に合わせて振動が体験できるようになっています。
 心身に障がいのある方にとって、
 肌で体験する、という行動はとっても大切です。
 『感覚知覚活動』と呼びます。

 また、どの部屋にも
 全て大きさや形が異なるイスがあります。

 これは、1人1人の体の状態が異なるからです。

 あなたは、床ずれのひどくなった
 『じょくそう』というものをご存知ですか?

 よく、介護慣れしていない方や
 分かってるくせにダメなへっぽこ病院が
 寝たきりの方々の体位変換をこまめにしないと
 体のある部分(特に出っ張っている部分、尾てい骨のあるお尻など)に
 えぐれて肉や骨まで見えてしまう、
 傷痕のようなものをつくってしまいます。

 車いすをいつも使用している方も
 いつも同じ部位がイスに当たっていることになるので
 よっぽど体型にきちんと合った
 車いすでないとじょくそうができてしまいます。

 だから、イスも1つずつ大きさも形も違うのですね。

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 フジノたちが館内を見学しているうちに
 お昼ごはんの時間になりました。

 ごはんを食べることができる方々は食堂に集まって、
 ヘルパーの方々の介助をうけながら、おいしそうにごはんタイム。

 僕の父のように胃に管を通している経管栄養の方々は
 別の部屋に集まって、
 流動食みたいな感じのベージュ色の栄養を
 点滴を行なうみたいにして食事を摂っています。

 よく何も知らない方々から言われるのですが

 「胃に管で栄養を入れるなんてかわいそう」

 でも、そんなこと無いんですよ。

 鼻から管を入れて胃まで入れる方法もありますが、
 それは実は感染症の危険が高くなったりデメリットがあります。

 加えて、胃への経管栄養も
 実は味覚があるんですよ。

 僕自身が体験した訳では無いのに断言するのは良くないですが、
 胃に直接に栄養を届けるという場合でも、
 味覚が機能して味が分かる、と言われています。
 もちろん満腹感もあります。


● 『ゆう』の職員体制

 さて、お昼ご飯の後は、
 みなさん少し休憩タイムでした。

 お昼ごはんと休憩タイムをつかって
 フジノたちは、みなさんにいろいろお話を聞かせていただきました。

 こうやってみなさんと一緒に過ごしている時間が
 視察の最も意味がある時間だと思います。

 そして同時にフジノ自身にとって
 最も大好きな時間です。

 市議をいつか辞めたら
 たぶん僕は現場に戻ってくるのだとつくづく感じる時間です。

 よく他の方々と視察に行くと
 こうしてフジノは置いていかれてしまうのですね(笑)。
 (今回もそうでした...)

 そんなフジノを見て、飯野施設長がひとこと。

 「今、うちは職員を募集してますから
  応募しますか?」

 ありがとうございます(笑)。
 市議を辞めたら、ぜひヘルパーからスタートしたいです。

 実は『ゆう』の職員育成システムは
 これまでフジノが見てきた福祉施設の中ではかなり厳しいです。
 (厳しいと言っても怒鳴るとかそういう話ではありません)

 スタッフは85名(7月1日現在)。

 障がいのある方々とスタッフは
 どんな場面でも必ず1対1での対応を取ること、としています。

 ヘルパーとしてまず働いて
 そこで優秀だと認められたら


● 過ごしやすい、暮らしやすい、当たり前の場所をめざして

 2階にあがると、お風呂がありました。
 名前は『ゆうの湯』。

ゆうのお風呂  お風呂
 入り口

 フジノにとって意外でありうれしい驚きだったのが、
 高齢者の施設に本当によくある
 『つりさげ』式の移動機器が無かったこと。

 介護が大変だからとか重たいからということで
 機械を使って身体をつりあげて
 湯船へ持っていく、というものがあるんです。
 それがありませんでした。

ゆうの浴室  お風呂

 そして、お風呂もいい感じでした。

 サポートの大変さでは
 認知症の高齢の方々よりも困難な方々もいらっしゃるけれど、
 それでも『QOL』(人として生きていく人生の質の高さ)を追求している
 という『ゆう』の姿勢が強く感じられました。

 大型の特別養護老人ホームに見学に行くと
 ベルトコンベア式というか、
 職員側の効率重視のために
 高齢の方々をイモ洗いするかのごとくに入浴させている所が
 現実にあります(もちろん横須賀にもあります)。

 けれどもフジノは人生の最後半にそんな扱いをされるのは
 本当にイヤです。もちろん今だってイヤです。

 だから当然のこととして、障がいがあるというだけの理由で
 人としてイヤな想いをするのは絶対にイヤです。

 施設の見学をどんどん重ねていくと
 例えば、今そこで実際にお風呂に入っている人がいなくても
 ふだんはどんなかが分かるようになってくるのですね。

 『ゆう』のお風呂はとても良さそうでした。


● 『ゆう』の日常活動

 『ゆう』ではふだんいろいろな活動をしています。

 例えば、こんなですね。

 ・感覚知覚活動(さっき上で紹介した部屋もそうですね)
 ・機織り
 ・印刷
 ・音楽活動
 ・入浴
 ・リズム体操
 ・社会見学
 ・季節の行事
 ・地域の行事への参加

 その他にも、屋上を使って
 プランターで花や野菜を育てたりもしています。

 見学の間に親しくなったKさんに
 育てているお花を見せていただきました。

屋上のプランター  とても
 きれい。

 屋上からの見晴らしは、最高でした。

 芦名というのは
 フジノが育った武山のそばなのですが
 本当に山の緑が美しい場所です。
 その緑が見渡せる素敵な屋上は風が気持ちよく吹いていました。

 Kさん、お花を見せて下さって
 ありがとうございました。


● グループホーム『はなえみ』

 そして、今回最大の見学ポイント!

 どうしてもフジノが見たかったグループホーム『はなえみ』です。

 障がいの重い人こそ地域で当たり前に暮らせるまち、
 これが現在の福祉の流れです。

 それを実現しているのが『はなえみ』です。

はなえみ全景  全景。

 グループホームの多くは
 アパートなどを改築して作ったものなので、
 見学に訪れて朝に最初に『はなえみ』を見た時には
 ふつうの『隣の家』かと思いました。

 とてもきれいで、かつ生活感のあふれる
 ふつうの家(これが大切)でした。

 ふだんグループホームというのは内部をあまり見学できません。
 何故ならば、ふつうの家ですから。

 あなたの家を例に考えれば分かりやすいですよね。
 あなたが暮らしている家を
 政治家だからという理由があっても
 見学なんて許可しないですよね。それでなかなか見学はできません。

 けれども今回は、入居している方のご好意で
 特別に見学を許可していただきました。ありがとうございます。

はなえみのロビー  ロビー

 玄関を入るとロビー。
 この共有スペースに面する形で4つの個室があります。

 さらにお部屋も見させていただきました。
 ありがとうございました。

木製の車椅子  木製の車いす。
 とてもいい感じでした。

 こういうグループホームが
 どんどん増えていくといい、増やしていかなければ、と思いました。

 障害者自立支援法案の中では
 グループホームの扱いに納得がいかないことが多いので
 ますますこの法案が廃案になればよいのに、と改めて思いました。

飯野施設長と瀧川理事長とフジノ  左から、
 飯野施設長、瀧川理事長、
 そしてフジノです。

 お2人にはお忙しい中
 見学させていただきまして
 本当に
 ありがとうございました。

 これだけ素晴らしい施設を作り、運営することは、
 本当に大変なことだと思います。

 日常的に全国からたくさんの視察が訪れていて
 『みなと舎』さんの活動は、高い評価を受けています。

 こういう素晴らしい活動があることを
 どうかこのまちのみなさんにはぜひ知ってほしいと思います。
 そして、応援して下さい。

 フジノはここで学んだことを
 今後の障がいのある方の福祉の向上に活かしたいと思います。

 『ゆう』のみなさん、本当にありがとうございました!



2005年7月23日(土)のフジノ
● あの穂坂邦夫・前志木市長のお話をうかがいました!

 今日はすさまじい地震がありましたね。

 と、過去形で書いていますが
 実はまさに今、
 その地震の影響でJR池袋駅で足止めを食っています。

 せっかくの貴重な時間なので
 HP更新をすることにしました。

 何故、池袋に来ているかというと
 この勉強会に参加したからです。

 フジノにとって、前・志木市長の穂坂邦夫さんは
 いろいろな政策で参考にさせていただいている改革派の方です。

 特に『教育委員会廃止論』については
 まさにそのとおり、という想いで著作を読みました。

 その穂坂さんが
 何故かわずか1期で市長をお辞めになると表明をされたのですが、
 任期が切れる6月末まで信じられませんでした。

 なんと現在では、NPO(地方自立政策研究所、現在認可申請中)で
 活動をされています。

 今回、池袋で講演をされるとのことで、
 さっそく足を運びました。
 (もちろん著作を持ってです。ミーハーですがサインしてほしくて)

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 北海道のニセコ町長群馬県の太田市長とならぶ
 改革派のカリスマ市長として知られた
 穂坂邦夫さん。

 著作やインタビューをこれまで数多く読んできましたが
 生でお話をうかがうのは初めてでした。

 会場は豊島区立産業センターでしたが
 大盛況で100人以上の方が参加してました。

穂坂邦夫氏、大いに語る  穂坂邦夫さんの
 講演は、
 とても勉強になりました。

 市長になる前の
 穂坂さんの経歴は
 市議・県議、
 しかも自民党(!)。

 政治家出身でかつ
 あの自民党から
 改革派市長が
 生まれたのは奇跡です。

 今回の講演を主催したのが
 『開かれた議会をめざす会』という会だったこともあり
 今日の穂坂さんの話題は

 「日本を変えるために地方議員にこそ期待する」

 という内容でした。

 ご自身が市議・県議と政治家を経験され、
 その上で市長として議会側と渡り合った経験からのお話は
 とても意外性にあふれて、ありがちな話題ではなく、
 現実味の強い、興味深いものでした。
 参考にできることがたくさんありました。


● パネルディスカッション『待ったなしの議会改革』

 第2部として、パネルディスカッションが行われました。

 『現場からの提言・報告』として

 (1)吉川 洋・千葉県議会議員
 (2)日野 克彰・豊島区議会議員
 (3)野口 修・前つくば市議会議員

 の3名から、

 『緊急提言』として

 福井 みち子・白井市議会議員

 から、報告と提言がありました。

吉川洋・千葉県議  吉川洋
 千葉県議

 日野克彰・豊島区議会議員。
 彼が今回の主催者です。
 こういう機会を設けて下さって本当に感謝です。

日野克彰・豊島区議会議員


野口修さん(前つくば市議会議員)  野口修さん
 (前つくば市議会議員)。

 最初から公約で
 「3期で議員を辞める」と
 宣言をされていたので
 市議会を引退された
 信念の方です。

 どなたのお話もとても興味深かったです。

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 残念なことに、このパネルディスカッションの途中で
 あの震度5の地震が襲いました。

 フジノがいた場所はビルの8階なのですが
 すごい地響きが起こったのに続いて、激しい揺れがやってきました。

 正直なところ、ダメかと思いました。

 「地震で死ぬにしても東京ではイヤだ」

 これが僕の本音でした。

 けれども、会場に政治家がたくさんいるというのは
 本当に安心です。しかも気合の入った
 政治家がたくさんいるということはとても素晴らしい。

 「大丈夫ですから、落ち着いて」

 「状況をチェックしてきます」

 あっという間に複数の方々が動きます。

 さらには、質疑応答の続行。

 やっぱりいざとなったら政治家は
 市民のみなさまの
 命を預かって陣頭指揮に立つ訳ですから
 こういう時にだって強くないと政治家はやれないですよね。


● 声をかけてもらいました

 市外・県外の勉強会や審議会に参加した時に
 いつもこころからうれしく感じるのが
 いきなり知らない方(県外・市外の方ですよ!)から

 「フジノさんですよね、HPを拝見しました!」

 と声をかけてもらえることです。

 今日は、千葉県我孫子市の市議会議員である
 久野晋作さんという同世代の方から
 声をかけていただきました。ありがとうございます。

 フジノもがんばります。
 同世代として、この国のためにお互いにがんばっていきましょうね。


● ばっちりサインを頂きました

 閉会後、さっそく穂坂さんのもとへ向かいました。
 たくさんの方々に囲まれていましたが
 著書『教育委員会廃止論』とボールペンを手に持って
 順番を待ちました。

 フジノの番がやってきて
 自己紹介をして名刺交換をしました。

 穂坂さんの名刺はもう志木市長では無くて 
 NPO法人地方自立政策研究所の理事長となっていました。

 少しお話をしていたら
 穂坂さんには横須賀市のデータが入っているようで
 いくつかのことを質問されました。

 そして、

 「さっきの講演でも言ったけれど、
  きみのように若い世代の政治家が変えていかないと」

 と言っていただきました。ありがとうございます。
 もちろん全力でがんばっていきます。

穂坂邦夫・前志木市長のサイン  「ミーハーで恐縮なのですが
  『教育委員会廃止論』に
  サインしていただけませんか?」

 と、お願いすると、
 快くサインして下さいました。
 うれしかったです。

 穂坂さん、ありがとうございました!


● 池袋といえば、ココに来なければもぐりです

 会場のビルは
 エレベーターが動かなくなっていたので
 階段を歩いておりました。

 そして『Cafeふれあい』へ向かいました。

カフェふれあい  昨年も
 ここを訪れたのですが
 自家製カレーが
 とてもおいしいのです。

 僕が勉強している
 日本社会事業大学
 通信教育学部の
 精神保健福祉士養成課程の
 同期生が
 ここで働いています。

 そう、ここは
 精神障がいのある方々が
 運営をなさっている
 カフェなのです。

 前回もそうでしたが、言われなければ誰もそんなこと気づかない
 カレーはうまいし、アイスココアはおいしいし、
 とても素敵なカフェです。

 どちらにしてもきっと電車は止まっているだろう、と思い
 お昼ごはんとしておいしいカレーを食べました。
 おいしかったです!

 またぜひ来たいと思いました。


● 首都圏の交通網パニック

 池袋駅で待っていたら駅員のアナウンスで

 「横浜方面へ向かう方は渋谷まで出て
  振り替え輸送で東急東横線で横浜へお向かい下さい」

 と流れました。

 そこで、来た電車に乗って
 新宿まで出ました。

 しかし、その先には電車は
 全く進んでいませんでした。

 新宿駅ホーム・構内は、すさまじい数の人々でした。

 それをテレビカメラが報道のために撮影していました。
 警察やガードマンも出動していましたが
 小さな赤ちゃんを抱いたお母さん達が
 とてもかわいそうでした。

 押し合う人々。混雑しているのにひたすら進もうとする人々。

 結局、いろいろな混乱の末に
 フジノが横須賀中央に戻れたのは22時40分過ぎ。

振替乗車券  サイアクな時間を過ごしたけれど、
 でも体験することができて
 良かったと
 しみじみと思いました。

 というのも、
 首都圏直下型地震が起これば
 こんなものじゃ済まないからです。

 交通網は完全に寸断されて、
 怪我人や死傷者も出ることでしょう。

 今日はたまたま土曜日の16時の地震発生ということで
 外出していたのは
 もっぱら夏休みの学生や遊びに出ていた方々。

 でも平日の時間帯によっては
 このまちに暮らす首都圏通いのサラリーマン・OLの方々が
 帰宅困難な状況に追い込まれていくわけです。

 年1度、歩いて帰ろうというような試みが
 成されていたように思いますが
 実際はこういう状況下で
 (言い方は悪いのですが)疑似体験をすることが
 本当の大災害の時に生きてくるのでは無いかと思うのです。

 訓練だけでは
 どうしても対応できないことがあると思います。

 今はまだ電車内でこの文章を書いているので
 地震に関する詳しい情報には接することができていません。

 震度5で震源は千葉ということだけ。

 どうか死傷者が出ていないことを
 強く願っています。


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