まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年10月7日(土)のフジノ
● 新たな取材依頼を「受けた」経緯について

 10月2日のこのコーナーで
 こう書きました。

 >実は、男性ならば誰もが知っている
 >ある全国的な雑誌から取材の依頼を受けました。
 >
 >でも、今回、(決算特別委員会での)多忙を理由に
 >断らせていただきました。

 あるブログ上で「この雑誌とは何か?」について
 いろいろな意見が出ていました(笑)。

 「月刊の『PLAYBOY』ではないか?」という意見については
 「む、確かにそうかもしれない」と
 フジノも思ったりしましたが、違うんですね。

 正解は、月末にその雑誌が出たら書きますね。
 フジノは載ってませんが、読んでみて下さい。

 実は「その取材をお断りした」と書いた
 その晩に(まさに、直後に、です)
 あえてフジノに取材を依頼してきたツワモノがいました。

 フリーライターを目指している方が
 学校の卒業論文として
 政治家フジノの2年半について取材したい、というのです。

 フジノは全国誌の取材を断った直後なんですよ。
 ふつうに考えたら、
 取材を受ける訳ないじゃないですか...。

 でも...こういうチャレンジャー精神、大好きです!

 だから、あえて取材を受けることにしました。

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 受けることに決めたもう1つの理由は、
 依頼者と少し話してみて
 政治家フジノを『直感的に理解してくれている』
 と感じたからでした。

 ふつうなら、メジャー雑誌を断った後に
 報酬も出ないし誰も読まない卒業論文なんて
 超インディーな取材は
 受けない人の方がきっと多いでしょう。

 でも、依頼者は
 「このタイミングだからこそフジノは受けるはず」
 という確信が
 直感的にあったみたいなんですね。

 そこがすごく政治家フジノを
 理解してくれている人なんだな、と感じたのです。

 「メディアへの露出が多くなる方がトクだ」と
 テレビ番組に出まくる政治屋ばかりの世の中です。

 テレビに出演してばかりいる人々の多くは
 政治家としての本業では
 何をしているのかは全く見えてきません。

 フジノはそんな風潮にも流されずに
 全国的な雑誌に載ることよりも
 傍聴者もたぶん誰も来ないであろう地道な決算特別委員会を
 全力でやりまくることこそが最も大切なことだ
 と感じました。

 誰にも見られなくても良いから
 自分が大切だと信じることを大切にしたいのです。

 だから、全く同じ論理で
 フリーライターになりたいという目標をもって
 仕事を辞めてゼロからがんばっている人を相手に
 取材を断る理由がありませんでした。

 優秀賞とかを取れば
 雑誌に掲載されるそうです。

 でも、そうでなければ
 指導教員以外の
 誰にも読まれることが無い。

 しかし、だからこそ、この方は全力を尽くすはず。

 そんな想いをこそ
 大切にしたい、とすごく思いました。

 誰にも知られることが無くても
 今ある自分の全力を尽くしきるだろう、という取材者の在り方は
 今のフジノと同じだからです。

 そういう人を応援したい。

 率直にそんな想いから
 取材を受けることを即答しました。

 本当に、人って不思議ですよね。

 断った、って書いてから
 数時間後の出来事なのですよ。やれやれ。


● 2年半の政治家生活を、6時間にわたってインタビュー

 そして、今日、インタビューを受けてきました。

 政治家としてのフジノに至るまで、から始まって
 政治家としてのフジノの終わりまで、を語りきりました。

 6時間ぶっとおしです。
 本音だけを
 全力でぶつけてきました。

 何故なら、本当に良い質問がいくつもあったからです。

 だから、ふだんは絶対にオープンにしない、
 数名のスタッフだけが知っている戦略などもお話しました。

 自分自身のネガティブな側面も
 可能な限り、全て話してきました。

 このHPにもスタッフMLにも書かないことを
 徹底的に洗いざらい話してきました。

 これがどういう風な作品になるのかは
 今の段階では分かりません。

 あとは取材依頼者の『全力』を
 静かに応援したいと思います。

 楽しみです。

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 取材の最後に、

 「最も意味がある場所で写真撮影をしましょう」

 ということで、Yデッキに行きました。

 座り込んでいる子どもたち、スカウトの黒服の人たち、
 100円ショップから買い物を終えて足早に改札へ向かう人たち、
 カラオケや居酒屋へ行くために待ち合わせをしている人たち。

 この風景が、フジノの場所です。

 政治家フジノの生まれた場所、育った場所、
 そして、やがて来る終わりを迎えるはずの場所です。

 「Yデッキから横須賀を見渡す感じのポーズで」

 との注文に、Yデッキの向こうに見える
 さいか屋方面に続く大通りを見つめました。

 夕方のYデッキに立つと
 いくつもの想いがやってきます。

 毎日通り過ぎているYデッキですが、
 最後に演説をしたのは
 天木直人さんの応援をした、1ヶ月前のことでした。

 亡くなった人の笑顔や、支えてくれる友達。
 これまで受けてきたものすごい数の、市民の方々からの相談。

 いろいろな想いが
 たくさん浮かんでは消えていきました。

 すごく意義深い時間になりました。

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 政治家フジノの人生について語る、という取材を受けたのは
 2年半で3回目になるのですが
 今回が最も僕の実像に近いことを語れたと思います。

 自分の原点を再び見つめ直して、
 これからの活動への
 変わらない想い(原動力)を確信しました。

 そんな時間を過ごすことができた今日の取材に感謝して、
 取材者とお別れしました。

 6時間ものやりとりは
 録音した内容を聞き返すだけでも
 ものすごく大変なことでしょう。

 でも、きっと『全力』で書いてくれるはずです。

 僕自身はこの作品を読まない予定ですが、
 それでも自分の分身が生まれるような気持ちで楽しみです。



2005年10月6日(木)のフジノ
● 参議院・厚生労働委員会での議論

 今日は朝から夕方まで
 参議院の厚生労働委員会をインターネット生中継で傍聴しました。

 『障害者自立支援法案』の議論が
 6時間にわたって、行なわれました。

 フジノはパソコンにヘッドフォンをつないで
 議論の様子を音だけ聞きながら、
 明日の市議会・決算特別委員会のために資料を読み続けました。

 体が1つしか無い、ということが
 本当に不便に感じるのがこういう瞬間です。

 どちらも大切だから、
 どちらかをやめる訳にもいきません。

 大変ですね。



2005年10月4日(火)のフジノ
● カフェトークでした

 今日はカフェトークでした。

 もう本当にカフェトークは有名になってしまって
 他県の方や、大学院で政治の勉強をしている方からも
 「参加してみたい」というメールを
 いただくようになってしまいました。

 うーん。

 けっこうフジノ自身は冷静に受け止めてて
 一時期は「廃止しようかな」と考えていました。

 すごくたくさん人が来たり、
 すごく強烈な意見を言われたり。

 だけど、あんまり周りが盛りあがってくれても
 フジノはそういうテンションの人間では無いので
 正直しんどいなあ、と。

 でも、体験的に分かってきたことなんですけど
 政治家への『流行』って
 数ヶ月放っておけば
 波が去っていくんですよね。

 初めての市議選、
 市議会での市長との初対決、
 美術館反対の署名活動、
 長井海の手公園外部監査の署名活動、
 こないだ6月の市長選挙...。

 どれも終わってしばらくは
 どこに行っても知らない人から話しかけられたり
 電話やメールがすさまじい量が来たり。

 だけど、1〜2ヶ月の『大波』が頭の上を過ぎ去るのを
 いつもどおりの仕事をしながらやりすごせば、
 また周りは静かになるんですよね。

 だから、今日の5名で行なわれたカフェトークは
 ちょうど良い規模で、良い雰囲気の集まりでした。

 波が過ぎ去るのを待ったおかげですね。


● 偶然の出会い

 病院の帰り、偶然に出会った方が
 横須賀市民でしかも暮らしている地域が近くでした。

 お互いにその偶然を笑いあって
 いろいろなことをお話しました。

 政治家になる前から
 僕はよく電車の中で話しかけられたりとか
 偶然の出会いが長く続く友情関係になったりすることが多くあります。

 今回も、はじめは相手の方が
 僕の職業を知らなくて、とても助かりました。

 のびのびとたくさんお話をして
 お互いに考え方を知った『後』になってから、
 職業についての話になりました。

 お互いの職業を知って
 いろいろな意味での『近さ』に驚いても
 今さら肩書きにとらわれる必要も無く。今さら飾って話す必要も無く。

 こういう偶然に
 いつも感謝しています。



2005年10月2日(日)のフジノ
● 決算特別委員会の準備

 昨日は6時間にわたって『会計』の専門家であるスタッフと、
 今日は4時間にわたって『財務』の専門家であるスタッフと、
 決算特別委員会の資料を読み合わせながら
 ディスカッションをしました。

 これがもう地獄の作業。

 フジノはまじで吐き気がしています。

 決算特別委員会に力を入れるあまり、
 昨日は『日本自殺予防学会』のシンポジウムに参加せず、
 さらには甥っ子の運動会に行ってあげる約束をすっぽかしてしまい、
 今日は『横須賀9条の会』にも行かれませんでした。

 1人で全ての部門(=横須賀市全体の決算)を
 チェックすることは不可能なので、
 フジノらしい質問を
 毎日の特別委員会で1つ行なえることを目標にします。

 とにかく、民間企業では決算は最大のイベント。

 けれども、自治体業界では
 全然そんな感じゼロ。

 雄人もHPに書いていましたが
 ふつうは決算の結果を生かして予算が作られるのです。

 そういう民間企業では当たり前の決算の在り方を
 どこまで特別委員会で出せるかが
 フジノたちの勝負だと思います。

 かわいい甥っ子の幼稚園最後の運動会を
 見逃してまで勉強したんだから
 決算特別委員会では良い質問するぞ!


● 多忙の為、全国的な雑誌からの取材依頼を断りました

 決算にかなり勝負をかけている為、
 あいている時間が無いくらいに決算書類を読みながら
 1人ブレインストーミングをしています。

 それ以外の時間は、日常業務をこなしています。

 そんな訳でとにかく忙しい!

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 実は、男性ならば誰もが知っている
 ある全国的な雑誌から取材の依頼を受けました。


 でも、今回、多忙を理由に断らせていただきました。

 これに載れば、2回目の全国で発売されている
 雑誌への登場となるところでした。

 駅の売店でもどこでも売っているその雑誌に
 自分の取材記事が載ったならば
 それはうれしいです。

 でも、本業を取りました。

 今は決算特別委員会のみに集中です!

 もったいないけど
 仕方が無いですよね。


● 再提出される障害者自立支援法案

 自分にとってリアルに最悪な
 あの障害者自立支援法案が政府によって再提出されました。

 アクションを取らなければ!

 民主党が作っている対案も早く読みたい。



2005年10月1日(土)のフジノ
● 一般質問の結果(その3)

 おとといフジノが行なった一般質問
 『ホームレスの方々の自立支援』について、
 神奈川新聞が報道してくれました。

 この答弁も画期的なものだったので
 本会議の場だけでなく
 新聞によって報道してもらえてうれしかったです。


● お礼の言葉は要りません

 こんなこと書くとまた嫌われてしまいますが
 どうかお礼の電話やメールは
 フジノは一切必要ありませんので、お願いします。

 29日の一般質問を終えてから
 たくさんの電話とメールをいただきました。
 ありがとうございます。

 でも、今はもう
 これから連日ずっと行なわれる
 決算特別委員会の準備に入ってしまっていて
 その準備の多さで忙しすぎて
 個別にお返事をできる状態に全くありません。

 また、お礼の言葉をいただいても
 何とお答えすれば良いのかも分かりません...。

 お礼を申し上げたいのは
 むしろこちらの方です。ありがとうございます。

 何故なら、政治家として
 当たり前の仕事をしているだけですから。

 市民のみなさまは、政治家に対して
 そもそも感謝とかする必要ないと思いますよ(たぶん)。

 スタートから『おれを、こきつかえ』という言葉で
 「政治家はサービス業である」という信念で立候補してますし、
 政治家が全力で働くのは当たり前のことなのですから
 1つ1つの仕事に対して
 お礼の言葉は
 必要が無いと信じています。

 自分の信念に基づいて
 正しいと信じることを全力で実現に向けて働くのみ、です。

 だから、あなたがくれた留守電やメールに対して
 フジノから返事が来なくても、
 決して冷たくムシしているとかでは無いので
 どうかご理解ください。よろしくお願いします!


● 傍聴席から拍手が起こった瞬間...

 実は、今回の本会議では
 アクシデントがありました。

 それは、フジノが請願に対する
 賛成討論をしている時のことでした。

 ここから先は、あくまでも
 本会議の壇上に居たフジノの視点から書きます。

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 討論がまもなく終わりに近づいた時、
 拍手が起こりました。

 「なんとなく拍手がいつものタイミングとは違うな」
 と感じました。

 市議会議員同士の『儀礼としての拍手』とは
 タイミングが違う拍手でした。

 数秒後にフジノが討論演説を終えて
 「ありがとうございました」とお辞儀をしている時に、
 その出来事が起こりました。

 「退場だ!」「退場しろ、退場!」

 複数の議員の
 怒鳴り声が聞こえました。

 フジノはお辞儀をしている瞬間なので
 目の前で起こっていることが見えず、
 まず「自分に言われた言葉なのだ」と思いました。

 次に、

 「何故、演説が終わってお辞儀している途中なのに
  退場しろって言われるんだ?」

 と不思議に感じながら
 腹がたって議場をにらみかえそうと顔をあげると、
 怒鳴っている議員たちは
 傍聴席に向かって言っていることが分かりました。

 傍聴席を見ると、立ち上がって
 拍手をして下さっている傍聴席の方々が見えました。

 討論に対して、傍聴席から拍手が起こったのです。

 地方自治法第130条で
 傍聴者は応援も拍手も禁止されていて
 退場させられてしまうことになっている、と思い出しました。

 そこで「退場しろ!」発言が飛び出したのでしょう。

 けれども、傍聴している方々にしてみれば
 目の前で丸1日ずっと議員たちはヤジを飛ばしまくってる訳です。

 フジノの討論演説のあいだにも
 こころないヤジがたくさん飛びました。

 そもそも議場でヤジを飛ばすことは
 地方自治法第129条『議場の秩序維持』からも許されない
 会議規則に違反した不規則発言にあたります。

 第133条『侮辱に対する処置』に基づいて
 正式に処分要求書を出すこともできます。

 そんなルールを守らずヤジを飛ばしている議員が
 傍聴席の方々を批判できる資格があるのでしょうか?

 だって、どちらも地方自治法に違反しているのだから。

 見ず知らずの傍聴者の方々でしたけれども
 拍手をして下さったことは
 心情的にとても理解できます。
 とても感謝はしていますが法律で決まっていますから
 どうかルールは守って傍聴してくださいね。

 やがて、まだ何となくざわざわしている中、
 壇上を降りるべきことに気づいて
 議長にお辞儀をして
 席に戻りながら傍聴席の方を見ながら
 クチパクで「ありがとうございました」と伝えて席に着きました。


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