まちの政治家は、こんなことしてます |
2007年10月22日(月)のフジノその6(02:00@ホテルより) |
● 視察に夕食代を支払う必要は無いとフジノは考えています 今日の視察を終えて、議会事務局から 『夕食代2日分』として4000円が委員会メンバーに支払われました。 フジノはいつもこういう手当てをもらう時に いぶかしげな顔をするので 議会事務局の方が それを察してフジノに言いました。 「これは条例にそって支給されるもので 全く問題はありません」 うーん、そうかもしれないけど、腑に落ちないんだよなあ...。 仕事で出張した時に、夕飯代が4000円も出る、ということ、 あなたはどう思いますか? だって、夕食は出張しようがしまいが 生きていく為に食べるでしょう? ふだんから生きていく為にする行動については お金を支給するべきじゃないと思うのです。 百歩譲って、一食1000円以内の支給にして、 余ったら返却(清算)する、とかね。 あなたはどう思いますか? ---------------------------------------------- ちなみにこれは議会事務局が悪いのではなくて このルールを作っているのは、市議会議員です。 フジノたちみずからが改めるべきことですね。 変えていくべきですよね?あなたはどう思いますか? 最後に、宿泊先ホテルの フジノの部屋から見える小倉の夜景です。キレイですね。 さあ、明日も視察だ。 もう2時だ。早く寝ようっと。 県外視察に出ていても ホテルに着いたら 市民の方からのEメールは必ず読んでいますからね。 ではでは。 |
2007年10月22日(月)のフジノその5(01:40@ホテルより) | ||||
● 『すまいるスクール』とは何か? 『すまいるスクール』の視察と言いつつも 見学をしたのは午前10時から11時半くらいまで。 という訳で、実際に『すまいるスクール』で こどもたちが過ごしているのを観た訳ではありません。 だから、リアルに観た訳ではありませんので フジノがここに書く内容はあくまでも説明を受けた上での意見になります。
頂いた資料は、横須賀に戻ってからpdfにしますね。 でもほとんどの資料は品川区のHP(『すまいるスクール』)から ご覧いただけます。 さて、説明していただいた内容と それに対するフジノの意見です。 利用しているこどもの人数:ふだんは150〜160人、多い時で230人。 これは、延山小学校の全校生徒の80%になります。 小学校1年生は100%が利用していて、 小学校2年生は90%が利用しているそうです。 すさまじい利用率ですね。 別に強制している訳じゃないのに...。 では、これだけたくさん参加している中で いわゆる学童保育を利用しているこどもたちのように 「親御さんの共働きなどの理由で放課後の保育が必要なこどもたち」は どれくらい居るかというと、6〜7割だそうです。 つまり、残りの3〜4割のこどもたちは、 学校が終わっても遊ぶ友達(クラスメートとか)が みんなして『すまいるスクール』にいるから 「じゃあ、僕も入ろうかなぁ」 と、なるのかもしれないですね。 曜日や時間帯:月曜日から土曜日の17時まで。 (親御さんの事情によっては18時まで) 祝日と年末年始(12月29日〜1月3日)はお休み。 活動内容:フリータイム、勉強会、教室(パソコン・英会話・スポーツなど) 上の写真のとおりで、毎日異なったスケジュールがありますね。 これがフリータイム以外の、勉強会や各種の教室です。 各種の教室やイベントには参加料がかかります。 例えば、 1・2年生勉強会=500円、 3年生以上勉強会=800円、 手話教室=無料(ナイス!) パソコン教室=200円、 お茶教室=200円、 野球教室=無料、 英会話教室=200円、 と、どれも安めな料金ですね。 質問をしてみると、ほとんどが材料費だったり消耗費だったりで 講師の方は実質的にボランティアとして教えて下さっているそうです。 『すまいるスクール』で講師をしてくれる方々は、 地域でボランティアを長年続けてきてくれた方が多いそうです。 ありがたいですね。 費用:年間1100円(登録時参加費&スポーツ安全保険掛金) これは信じられない激安な値段です。 横須賀の学童保育では高いところでは毎月3万円くらい。 だから、通わせたい親御さんが料金が高すぎて 泣く泣く諦めている現状がありますからね...。 そこで、『すまいるスクール』について 「払えないというご家庭や費用の減免をしているはありますか?」 とフジノが質問をすると 「ありませんね」 と担当の飛田先生は即答でした。 ちなみに、学童保育には存在する「おやつ」は 『すまいるスクール』にはありません。持ち込みもできません。 人員配置:交代制で毎日8〜9名の職員が必ずいる。 これはすごい大人数というか、 人員がよく確保されていてうらやましい限りです。 内訳は、教育委員会から1名、 非常勤職員2名(内1名が教員免許を持っている)に加えて、 委託先である(株)プロケアの職員8名が交代で来ていて こうして8名だそうです。 非常勤職員さんは、5時間勤務が週5回、 時給は教育免許ありの方が1500円で無しの方が1200円だそうです。 また、委託先である(株)プロケアの方々が 職員として求められる資格は『教員免許』ということでした。
今日、フジノたちの視察を迎えて下さった プロケアの26才の女性職員の方も 教員免許(英語・フランス語、すごいですね)を持っていました。 待遇は契約社員とのことです。 この(株)プロケアは、品川区立小学校40校の内、 約10校を委託されているとのことでした。 教育委員会から配属されている職員の方は、 『すまいるスクール』の無い時間帯(つまりふつうの授業時間帯)にも 授業のお手伝いをしたり、遠足に一緒に行ったりと 日常的な交流があるそうです。 これはとてもいい試みですね。 こどもたちのふだんの様子を知ることができますね。 一方、フジノの知っている横須賀の学童クラブでは、 1日2〜3人くらいの職員さんで担当してくれています。 全員でも5名くらいで何とかシフトをまわしている所が多いです。 お給料もアルバイトくらいの金額ですね...。 フジノの友達も学童保育で働いていますが 日数を減らさざるをえなくて、他のバイトとかけもちをしています。 株式会社に複数の学校を委託することで、 明らかに行政のコスト(かける税金)は下がります。 横須賀の学童保育は民設民営でやっていますから、 税金は補助金として出ていますけれども 基本的には、通わせている親御さんが料金を支払っています。 けれども品川区の『すまいるスクール』では 親御さんの負担は年間1100円+参加したプログラムの料金だけ。 行政としても公設民営で委託すれば、 明らかに行政コスト(税金からつかうおカネ)も下げることができます。 こうやって書くと、 『すまいるスクール』は良いことづくめな感じですね。 一点、特に注意をしていることは、 「学校」と「すまいるスクール」で言葉づかいを同じにする、 とのことでした。 「あくまでも学校という場所で行なっているので...」 という理由からでした。 この点は、横須賀の学童保育と決定的に違うなあと感じました。 横須賀の学童保育は、言うならば『第2の我が家』です。 「ただいま」とこどもたちは学童保育の入り口で言い、 「おかえり」と職員の方々は迎えるのです。 全体的に家庭的な雰囲気が強いです。 もちろん職員さんに対して言葉づかいは気をつけますが 第2の家庭ですから、学校と完全に同じでは無いですよね。 品川とどちらが良いとか悪いとかの問題ではなく フジノは横須賀式の家庭的な雰囲気が大好きです。 横須賀市の政治家として学童保育を応援してきた立場から やっぱり学童保育の良いところを見つけて応援したい気持ちがします。 ただ、しっかりと品川区のこの取り組みをはじめとして 全児童を対象にした活動から良いところを学ばなければいけないですね。 何よりも大切なのは、こどもたちなのですからね。 最後に... 品川区の学童クラブはどうなったのか? :ラスト1ヶ所を残してあとは全て『すまいるスクール』へ移管した これを聴いた時はさみしかったですね...。 品川区はH13年9月にまず第二延山小学校を皮切りにして 『すまいるスクール』に徹底的に取組むを始めました。 今年H19年度には、市内全ての小学校(40校)に 設置が終わりました。 それまで存在していた学童保育は 少しずつ閉鎖していって『すまいるスクール』へ移管していったそうです。 学童保育の職員さんの中には 現在も『すまいるスクール』で働いている方々がいらっしゃるそうです。 (ちょっとだけホッとしました) 今日の視察は本当に勉強になりました。 できれば後日、こどもたちがいる時間帯に視察に来たい、と思いました。 品川区立第二延山小学校のみなさん、 校長先生、『すまいるスクール』のご担当者のみなさん、 ありがとうございました! |
2007年10月22日(月)のフジノその4(23:30@ホテルより) | ||||||||||
● 品川区の『すまいるスクール』とは何か? さて、今度こそ第二延山小学校の 『すまいるスクール』についてです。
第二延山小学校の印象は、とっても良かったです。 何よりも、こどもたちが元気いっぱい! 「こんにちは!」 と、すれ違うたびに僕たちにあいさつしてくれました。 とてもいいこどもたちでした。
フジノたちが訪れた時には、 図書室で調べたものをグループで図や表にまとめている所でした。
昭和3年開校の歴史を持つ第二延山小学校は 平成18年に校舎が新しくなりました。 横須賀でもそうですが、 新しい学校の建物というのは全体的に開放的です。 壁や敷居があまりなくて、あっても向こうが見えるような ガラス張りで作られているんですね。
ちょうど横須賀だと市立総合高校や大塚台小学校が こんな感じの建物ですね。
こういう風景を見ると 「僕は横須賀に生まれて良かった」 と率直に感じます。 窓の向こうにはいつも武山不動尊がありましたからね。 田舎でとても良かったなあとつくづく思います。 でも、こどもたちは僕たちのこどもの頃と変わらず 元気いっぱいでした。 誰にでも当たり前のことですけれども 1度きりしかない少年期を みんながすごく素敵に過ごしてくれたらいいなあと願いました。 ぶっちゃけ勉強なんてできなくていいから、 元気で、できれば友達もいて、そして友達がいなくてもいいから 自分にとって楽しいことうれしいことを見つけられている、 そんなこども時代を送ってほしいなあと願います。 ------------------------------------------------------- うーむ、今回は第二延山小学校の 紹介で終わってしまいました。 次回こそ、『すまいる』スクールについて書きますね。 |
2007年10月22日(月)のフジノその3(16:00@新幹線内) | |
● 品川区の『すまいるスクール』とは何か? 呼び方は違えども呼び方は違えども 学童保育・学童クラブについての関心は高いと思います。 フジノは4年半前(第1回目ですね)の選挙公約の時から 全ての小学校区に最低1つの学童保育を作るべき、としています。 他の市議会議員の多くも表現や内容の違いはあっても 想いは同じです。 学校に通うこどもたちが学校を終えた後の時間を ひとりぼっちで過ごさねばならない状況を 決して見過ごすことはできません。 本来は政府がしっかりやるべきことでした。 乳幼児期には保育園があるのに 何故、こどもが小学校に入学した途端に 何もサポートが無くなってしまうのか。 このサポートは本来、政府が取組むべきことでした。 それが全く無かったので、例えば横須賀のように お母さん方が立ち上がって学童保育・学童クラブを立ち上げてきたのでした。 フジノの友達も学童保育で働いていますが、 待遇は本当に厳しいです。 学校が終わる時間から夕方6時くらいまで 1日数時間の勤務ですから、月給がとてもじゃないですが食えない。 だから2つ以上の仕事をかけもちして働いている。 そんな人はざらにいるんですね。 そこに政府が『全児童対策』とか訳のわからん対策を始めて 横須賀もそれにならって今ある学童保育だけじゃなくて みんなの家とか始めました。 人それぞれ合う合わないというのがあると思うのですが フジノは学童保育(登録制、家庭的な雰囲気、少人数)の在り方が 最もふさわしいと考えています。 -------------------------------------------- さて、今回あえて視察先として フジノたち民生常任委員会が品川を訪れたのには理由があります。 品川は子育て支援にすさまじく力を入れているまちです。 もちろん財政的に豊かだという大前提があります。 けれども、小児医療費の無料化が なんと小学校だけでなく中学校までなんですよ。 安心してこどもを病院につれていくことができる訳ですね。 そんな子育て支援に気合が入っている品川区の 学童保育はどこまで進んでいるのかを観てきました。 やっぱり素晴らしかったです。 視察用の資料から 引用してみますね。
太い文字にしたのはフジノです。 こういうのって、横須賀の学童保育の現状では難しいなあ... という部分を太文字にしてみました。うーむ。 |
2007年10月22日(月)のフジノその2(13:27@新幹線内) | ||
● 新幹線になんとか乗れました フジノは飛行機に乗ることができないので 第1視察場所である品川の第二延山小学校をみんなで視察した後、 みなさんとお別れしました。 みなさんは羽田へ、フジノは品川駅へ。 これから新幹線に乗ります。
飛行機に乗れないだけではなくて、 新幹線(電車全般・車もフジノはダメなんです)もすごく苦手なんです。 だからふだんはオートバイに乗っている訳なのですね。 それでも、ただでさえ市議会でニラまれているので どれだけキツくても県外視察に行かなければ 今度は懲罰まで食らいかねません...(苦笑) だから、毎年、県外視察(10月か11月)が近づいてくると たったひとりきり新幹線に乗って、 なるべく遠くまで耐えられるように練習しているんですね。 不毛だよなあ、とか感じながら。 初めて明かした虚しくも不毛な努力。 これが本当にとってもつらいんですね。 観光に行くわけじゃなくて、行って、帰ってくるだけですから。 おカネもかかるし。 ふだんよくフジノは横須賀市外から講演に呼ばれたり 研修に招かれたりして(大学院も東京・四ツ谷ですね)行くんですけど 実は毎回とっても苦しいつらい想いをしながら通っているんですね。 健康いっぱいの人間には絶対に分からない苦労だよなあ。 だから、 「市外で仕事しすぎじゃない?」 とか批判する人がいると、すっごくアタマくるんです。 何も分かっちゃいないくせに、って。 毎日たくさん来るお知らせや招待の中から絞りに絞ったうえで 「どうしてもこれだけは避けられない、必要だ」 と感じるものだけに行っているのに。 ...まあ、いいや。 品川の第二延山小学校の『すまいるスクール』については また後で書きますね。 フジノにとっては毎年、こうやって 新幹線に無事に乗るだけでも苦しくてたまらない 何日も前から準備が必要な作業ですから、とりあえず無事に乗れましたと。 その報告でした。 次回の更新こそ、『すまいるスクール』を 紹介してみたいと思います。 |
2007年10月22日(月)のフジノその1 |
● リアルタイム県外視察日記をはじめます 今日から県外視察で九州へ。 2泊3日の旅をリアルタイムで更新していきますね。 どこまで更新できるか分かりませんが、 パソコンも携帯もバッテリーが持つ限りがんばりたいと思います。 どうぞお楽しみに。 現在はお昼12時。 すでに第1の視察場所である品川の第二延山小学校の 『すまいるスクール』を視察してきました。 本当に素晴らしい小学校でした。 飛行機に乗れないフジノは ここで他のメンバーとお別れ。 みなさんは羽田へ、フジノは新幹線です。 次回の更新では、この『すまいるスクール』を もう少し紹介してみたいと思います。 |