まちの政治家は、こんなことしてます



2010年6月18日(金)のフジノその1
● 美術館問題、特に谷内六郎作品返還問題についての報道

 先日の本会議で行なった市長への一般質問
 タウンニュース紙が報じてくれました。

 時事的な速報性では神奈川新聞がダントツですが、
 ある程度の時期に出来事をまとめて解説してくれる分かり易さでは
 やはりタウンニュース紙がとても親切ですね。

  (2010年6月18日・タウンニュースより引用)

 横須賀市議会 作品返還めぐり意見分かれ
 谷内氏遺族からの請求と市の対応に質問相次ぐ


 画家の谷内六郎氏の遺族が、
 横須賀市に寄贈した同氏の作品を返還するよう市に求めている問題で、
 今月9日、100日に開かれた市議会本会議では、
 市議会議員から吉田雄人市長への質問が相次いだ。

 寄贈作品について、
 「迅速な問題解決のために返還すべきではないか」との質問があった一方、
 別の議員からは「堂々と裁判で闘うべき」との指摘もあるなど、
 市議の間でも意見が分かれている。

 今月9日の本会議で最初に質問に立ったのは、藤野英明市議(無会派)。

 藤野氏は、

 「市民の多くはそもそも谷内六郎作品に特別な思い入れはなく、
  遺族とトラブルを起こしてまで谷内館を無理に継続することも望んでいない」

 との認識を示し、

 「迅速な問題解決のために寄贈作品を遺族に返還すべきではないか」

 と提言した。

 その上で、
 仮に横須賀美術館の谷内六郎館を廃止、休館して別の展示館に利用する場合、
 「市は建設に要した補助金や市債などを一括で返済しなければならないのか」と確認した。

 これに対し吉田市長は、

 「谷内作品は世代を超えた人気があり、横須賀美術館に必要な存在」

 とし、遺族との円満解決に向けた話し合いと谷内六郎館の運営を続けていきたいと、
 これまでの主張を繰り返すにとどめた。

 また、美術館の用途に変更が無ければ、市債を一括返済する必要は無いと答えた。

 一方、一柳洋議員(ニューウィング横須賀)は、
 作品の保存などを助言するアドバイザーとして、
 横須賀市が谷内氏の長女に支払っていた報酬(月額22万8,700円)を
 今年度打ち切ったことに触れ、
 「(遺族側の返還請求は)想定内だった」と述べた。

 さらに、

 「アドバイザーに値しないことをはっきり言えば良い。
  堂々と裁判で闘い、貰った絵は市の財産だから
  議会の協力を得て守るのがあなたの使命」と吉田市長の姿勢を批判した。

 市長は、質問以外の一柳氏の指摘には直接的に触れず、
 「信念として、市の財政事情を何とかしようという想いは変わっていない」などと答弁した。

 また、翌10日には青木哲正議員(新政会)が、
 市が今年度アドバイザー報酬を予算化しなかった財政上の理由を改めて質問。
 市長自身の退職金を半減することでアドバイザー料の4年分は賄えると指摘すると、
 市長は「退職手当については4年間の任期の中で整理したい」と述べた。

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 (引用終わり)



● あとは吉田市長がしっかりと決断するだけ

 タウンニュース紙が報じてくれた2点について
 改めてフジノ自身が説明したいと思います。

 まず、「返還すべきだ」というフジノの訴えについてです。


  「市民の多くはそもそも谷内六郎作品に特別な思い入れはなく、
   遺族とトラブルを起こしてまで谷内館を無理に継続することも望んでいない」

  との認識を示し、

  「迅速な問題解決のために寄贈作品を遺族に返還すべきではないか」

  と提言した。


 この点については、一般質問を行う前にフジノは
 尋ねられる限りの市民の方々に
 どのようにお考えなのかのご意見をいただきました。

 そもそも谷内六郎作品だけでなく、
 横須賀美術館そのものが求められていない、というのが結論です。

 例えば、このことを客観的に証明する為に
 Yデッキに1週間たちつづけて
 通行する市民の方々に「返還すべき」「返還すべきでない」を尋ねる
 シール投票をしても良いかもしれません。

 また、本会議が終わった後、フジノは
 美術関係に造詣の深い方々に直接お会いして
 今回の質疑について、率直なご意見を聞かせて頂きました。

 アーティスト・学芸員・美術教師など美術関係の方々からも
 フジノの主張の方向性は「正しい」と評価して頂きました。

 だから、フジノは確信を持って断言しますが

 市民のみなさまは谷内六郎作品に特別な思い入れはなく
 ご遺族とトラブルを起こしてまで谷内館を継続してほしいという人はいないのだから
 ご遺族の要望どおり、作品を返還すべき

 というフジノの主張こそ、市民のみなさまの想いです。

 また、作品を返還すると共に谷内六郎館を廃止して
 そのスペースを別の形で利用すべきだと考えています。

 もっと多くの市民のみなさまに利用していただく為の
 スペースのより有効な活用方法についても
 美術関係者の方々からのご提案もすでに頂いています。

 こうした「廃止・休館をすべき」というフジノの提案に対して
 多くの市民の方々から

 「別の目的に使うと、建設の時に受けた補助金や市の借金を
  全て一括で返済しなければいけないんじゃないでしょうか?」

 という不安の声を頂いてきました。

 実際は一括返済の必要はありません
 そのことをフジノはすでに国に確認済みなのですが

 市民の方々から頂いたこのご心配に対しては
 やはり市長自身の言葉で
 本会議の場で
 しっかり述べてもらうことにしました。

 そして市長の答弁は、
 美術館である限りは谷内館を廃止・休館して別の作品を展示しても
 一括返済する必要は「無い」と明言するものでした。

 つまり、作品をご遺族に返還しても
 市民のみなさまにダメージは「名」「実」ともに何もありません。

 必要なのは、『市長の決断』だけです。

 この問題でも吉田市長はブレてばかりいますが
 早く決着をつけてほしいです。

 もっと大切な問題がこのまちには山積みなのだから。


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