まちの政治家は、こんなことしてます


2011年9月9日(金)のフジノ
● 『リカバリー全国フォーラム2011』が終わりました!

 昨日に続いて、東京の本郷へ。
 『リカバリー全国フォーラム2011』の2日目です!

 9月議会の真っただ中のフジノは
 関係部局にヒアリングしたり意見交換したり走り回っていて

 今日も午後からの参加となってしまい、
 午前の素晴らしいプログラムに全く参加できませんでした。

 午前中は、2つのプログラムが東大安田講堂で行なわれました。

 1.記念講演
  「「ピアサポーター」から見える新しい「支援」の関係性」

 2.シンポジウム
  「日本の精神保健福祉サービスを
   「リカバリー志向」に変革するために(パート3)
  〜「ピアサポーター」から見える新しい「支援」の関係性〜」


 今日も会場にいる参加者の方々がツイートしてくれていて
 場内の様子やプログラムがとても良かったと
 感じて下さったのが伝わってきました。



 そして本日もまた『リカバリー全国フォーラム』名物の
 魅力的な分科会が11も開かれました。

 「参加したい分科会がたくさんあるのに、
  同じ時間に開かれるから2日間で2つしか参加できないのは
  おかしい!」

 と、クロージング(閉会式)で参加者の方が怒っていました。

 企画委員としてフジノも全く同感です。

 毎年そう感じているのですけれども、
 なかなか改善できなくてごめんなさい。

 フジノはかつて「3日間にわたって開催を!」と
 企画委員会で提案したこともあるのですが

 時間をずらして複数の分科会を開くのは
 日程的&会場的になかなか難しそうなのですよね〜。

 (今日の分科会メニュー)


 報告書は毎年作成しておりまして
 コンボからのメールでお送りしているはず。

 それから、分科会(高橋先生のアンチスティグマ)の中には
 その様子が本になっているものもあります。

 でも本当はやっぱりUstreamやYoutubeで録画したものを
 後日みなさまに見ていただければ良いですよね。

 参加者の方々で顔が映りたくない方などに配慮して
 編集したものをインターネットで放送できたらいいかもしれないですね。

 さてさて。

 昨日に続きましてフジノは、分科会19『ピアサポートの部屋』を
 広田和子さん&有村律子さんのお2人とともに担当しました。

 厚生労働省の審議会への出席の為に
 広田さんは2日連続で途中退場でした。

 参加者のみなさんは広田さんにお会いしたくて参加なさってるので
 残された有村さんとフジノは2日ともがんばりましたよ〜!

 有村さん、今年も分科会をご一緒させていただいて
 本当にありがとうございました。

 (画像:終わってホッとするフジノ、そして有村さん)


 こうして分科会が終わると、少し休憩をはさんで
 『リカバリー全国フォーラム』名物のクロージングへ。

 昨年と同じ仁愛ホールにてクロージングが行なわれました。



 NPO地域精神保健福祉機構(通称コンボ)の
 共同代表である3人(大島巌さん、宇田川健さん、伊藤順一郎さん)が
 ステージに出て、参加者のみなさまに語りかけました。

 よくある学会の形式的な閉会式とは全く違っていて
 参加者のみなさまに10〜20人くらいのグループに別れて
 みんなで語り合って頂きます。

 その声をステージと参加者席とでキャッチボールを重ねて
 いつも毎年、必ず最後に参加者のみなさまに

 「リカバリー全国フォーラムを来年も開催した方が良いでしょうか?」

 とうかがっています。



 くりかえしフジノはこのHPで率直に記してきたのですが
 今、僕たちNPOコンボは本当に財政危機に陥っています。

 だから、来年に『リカバリー全国フォーラム』を開催できるかどうかよりも
 来年に『コンボ』が存続しているかどうかが危ぶまれています。

 クロージングでも、宇田川代表が率直にそのことを
 参加者のみなさまにお話ししました。

 はじめはジョークだと受け止められたのか、
 参加者のみなさまから笑いがこぼれました。

 でも、3名の共同代表がそれぞれの言葉で
 この危機的な状況を説明すると
 やがて参加者のみなさまも
 理解していただけたようでした。

 現在は全国で8000人もの会員がいるコンボですが
 さらにあと2000人は増えなければ、赤字が続いていきます。

 1万人の会員になって、
 ようやくプラスマイナスゼロなのです。

 (だからぜひコンボの会員になって
  『こころの元気プラス』を読んで下さいねー!)

 わが国の精神保健医療福祉は圧倒的に遅れていて
 ようやく5大疾病として医療計画に精神疾患が位置づけられたのに

 リカバリーをすすめるエンジン役であり
 精神保健医療福祉の変革の為に
 大きな社会的役割を持っているNPOコンボは
 今、消えてしまいそうなピンチなのです。

 でも、会場の参加者のみなさまからも

 「絶対にコンボを無くしてはいけない」
 「このリカバリー全国フォーラムを来年も続けてほしい」

 という声をいただくことができました。

 僕たち理事も、事務局のみなさんも、がんばります。

 全国の精神保健医療福祉に関わるみなさまも
 どうかちからを貸して下さいね。お願いします!



 こうして、2011年のリカバリー全国フォーラムは
 来年の開催とコンボの存続を
 参加者のみなさまと誓い合って、閉会しました。


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 かねてからツイッターなどネットでは連絡をとりあっているのに
 リアルではお会いしたことが無かった方と
 今日もお会いすることができました!

 (これが『リカバリー全国フォーラム』の魅力の1つですね)

 4年前から接点があった、三重県松阪市の
 沖和哉さんとお会いすることができました。

 沖さんのブログにも、この出逢いのことを書いて下さいました。
 ありがとうございます。これからもお互いにりらっくすでいきましょうね。








2011年9月8日(木)のフジノ
● 『リカバリー全国フォーラム2011』がスタートしました!

 今日は、東京の本郷へ。

 2つの大学(東京大学と文京学院大学・本郷キャンパス)を会場にして
 『リカバリー全国フォーラム2011』が開催されました!



 東日本大震災の影響もあって事前予約は伸び悩んでいたのですが
 当日ふたをあけてみれば約1000名もの方々が参加してくれました。

 全国の精神保健医療福祉に関わる
 誰もが参加できる年1回の大イベントですからね、
 やっぱりみんな集まらないと!

 昨日の前夜祭も大成功でしたが
 初秋の気持ち良い天気に恵まれて
 ついに2日間の本番が始まりました。



 フジノは9月議会のまっただなかということもあって
 午後からの参加になりましたが

 すでに朝から参加している方がツイッターで
 会場の様子を報告して下さって大盛況とのことでした。

 午前中は、2つのプログラムが安田講堂で開かれました。

 1.基調シンポジウム
  リカバリー 期待・夢・現実
  〜精神障害者のリカバリーに付随して何が生起するか〜

 2.トークライブ
  私たちはどこへ行くのか
  〜阪神、中越、東北・・・つながるネットワーク・・・希望のリレー〜


 午後からは、会場を文京学院大学に移して
 分科会が開かれました。

 この『リカバリー全国フォーラム』の毎年の魅力が
 1つにしか参加できないのが悔しくなるほどの分科会の多さです。

 今年の第1日目は10個の分科会が開かれました。


 フジノは昨年に続きまして
 広田和子さん・有村律子さんの大先輩2人とご一緒させていただいて
 分科会8『ピアサポートの部屋』を担当させていただきました。



 昨年の第1日目は「恋愛トーク」炸裂だったのですが
 今年は一転して、とてもシリアスなテーマでした。

 精神障がいのある方々がピアサポーターとして働く中で
 遭遇する様々な厳しい現実についてを語り合いました。

 最低賃金よりもあまりにも低いお給料、
 ピアでは無い職員からは一段下に見られている感じ、などなど。

 シビアな現実が目の前にたくさんあるけれど、
 潰れずに世の中と闘っていこう、
 潰れても大丈夫な世の中に変えていこう

 というのが今日の参加者の方々の
 最終的な一致点だったです。



 分科会には約40名の方が参加してくれました。

 東京、神奈川、千葉、埼玉をはじめ、
 栃木、茨城、静岡や、さらには
 宮城、岩手、秋田、富山からも参加して下さいました!

 今年も横須賀から参加してくれた方もいて
 やっぱり毎年横須賀から来て下さる方がいてくれると
 うれしいですね〜。

 昨年この分科会で出会った
 加藤道広さん(おたすけclubぴあかん主宰)とも再会できました。

 栃木県に暮らす加藤さんと横須賀のフジノは
 昨年出会ってからツイッターで毎日のように会話をしていたのですが

 毎日会ってる気がするのに、
 こうして実際に顔を遭わせるのはまだ2回目なのですよね〜。
 不思議な感じ。でも、すごくうれしかったです。



 ちなみに、上の写真の真ん中にいる超美人さんは
 ボランティアで会場の運営をしてくれた前田明日香さん(大学生)です。

 精神保健福祉士・社会福祉士の道を目指しつつも
 モデルの仕事もしているという天に二物を与えられたすごい方です。

 (眞鍋かをりさんや藤崎奈々子さんらが所属している
  芸能事務所AVILLAに所属していて、活動をなさっています)

 どちらの道に進むべきか悩んでいるということでしたが
 ぜひ芸能界と福祉と2つの道を突き進んでほしいです。

 フジノはかつて大学時代に同じように
 会場でボランティアをしていました。

 『リカバリー全国フォーラム』の前進にあたる
 『リハ会議』というのがあって

 学生時代の自分はまさか未来の自分が
 こうして企画委員になっているなんて想像もできませんでした。

 でも、フジノでさえ政治家になったりコンボの理事になったり
 『リカバリー全国フォーラム』の企画委員になっているのですから
 人生は分かりません。

 だから、今この会場でボランティアをしてくれている学生たちに
 フジノはとても期待しています。

 将来は活躍してくれる人がきっといるはず!
 どうかみなさん、いつか一緒に活動しましょうね!


 (企画委員長の高橋清久先生のごあいさつです)


 こうして1日目のプログラムが終わって、
 懇親会となりました。

 今年の懇親会では、沖縄から参加してくれた方々が
 三線の演奏でとても盛り上げてくれました。



 フジノは9月議会の真っただ中なので
 30分ほどで途中退出してしまったのですが
 みんな、とても楽しそうでした。



 1年に1回のお祭りですものね。

 特に、今までの『リカバリー全国フォーラム』と違うのは
 東日本大震災の後でまたこうしてみんなで再会できたこと。

 被災地では、もともと医療が十分では無かった地域も多くて
 今も精神障がいのある方々がとても困難な状況にあると聴いています。

 復興には時間もお金もとてもかかるし
 何よりも人のこころの痛みや悲しみが消えることは決して無いし

 それでも、こうやって集って
 再会を喜んで、笑顔になれる瞬間が少しでも持てれば
 また明日からの力にきっとなるはず。

 リカバリーに際限は無い。

 そう信じて、明日からも休み休みがんばっていこう。
 リラックスでファイトですね。

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 明日も『リカバリー全国フォーラム2011』は
 東京大学と文京学院大学を会場にして行なわれます。

 当日申し込みもOKですので
 ぜひみなさま、会場でお会いしましょうね!



2011年9月7日(水)のフジノ
● リカバリーフォーラム前夜祭『ツレがうつになりまして。』試写会へ

 ついに明日から2日間、
 年に1度、全国から精神保健福祉に関わるみなさまが集まれる場である
 『リカバリー全国フォーラム2011』がスタートします!

 そしてなんと今夜は、リカバリーフォーラムの前夜祭が開かれました!

 『リカバリー全国フォーラム』に
 事前申込をしていただいた方々から抽選で50名を

 10月8日から公開される
 映画『ツレがうつになりまして。』の試写会に
 ご招待しました。



 この映画は、大ベストセラー『ツレがうつになりまして。』
 映画化されたものです。

 主演は、宮アあおいさん、堺雅人さんです。
 お2人とも素晴らしい俳優ですよね〜!

 主人公は、月刊誌『こころの元気+』にも連載していただいている
 「ツレさん」こと望月昭さんがモデルになっています。

 奥様である細川貂々さんが漫画化して、
 昨年は藤原紀香さんと原田泰三さんの主演でドラマ化されて、
 とても話題になりました。

 今回の前夜祭は、望月さんのアイディアによって
 東映株式会社さんの全面的な協力のもと、実現しました。

 望月さん、東映株式会社さん、ありがとうございます!

 『リカバリー全国フォーラム』企画委員であるフジノも
 前夜祭会場である
 東映株式会社本社試写室へ行ってきました!

 前職が映画会社勤務のフジノにとっては
 久しぶりの映画会社の試写室です。ワクワクしました。




 映画は、素晴らしかったです。
 涙が出ました。

 もともと原作は全て持っているので
 ストーリーは分かっているのですが

 うつ病もちのフジノとしては
 自分自身の苦しい日々と重ねて観るシーンも多くて
 泣けました。

 同じように、うつ病の当事者の方には
 フラッシュバックを起こしてしまうシーンもあるかも。

 (ツレさんの自殺未遂のシーンは
  フジノにとっては本当につらくて悲しかったです)

 そこはちょっと心配なので
 当事者のみなさまには完全にはおススメしきれないのですが

 うつ病の方のご家族の方やお友達の方々には
 ぜひとも観てほしいおススメの映画です。

 会場に来て下さった参加者のみなさまも
 とても良かったと感想を述べて下さいました。

 (上映終了後、あいさつをする丹羽さん)


 映画は10月8日(土)公開ですので
 ぜひみなさま、ご覧下さいね。

 そして、明日からついに『リカバリー全国フォーラム2011』
 東京大学と文京学院大学の2つのキャンパスを会場に開かれます!

 当日受付もしていますので、ぜひいらしてくださいね!
 会場でお待ちしております。





2011年9月6日(火)のフジノ
● 不育症への公的支援を提案しました

 今日は、教育福祉常任委員会(2日目)でした。

 午後からは『所管事項についての質疑』だったのですが
 ちょうど本会議での『市長への一般質問』にあたります。

 ここでは教育委員会・健康部・福祉部・こども育成部について
 あらゆる質疑を行なうことができます。

 そこで、フジノは大きく3つの問題を取り上げました。


 1.学校給食の産地の公表の在り方を改善すべき
   (→教育委員会への質疑)

 2.市立学校で使用する電力の購入を一般競争入札にすべき
   (→教育委員会への質疑)

 3.不育症に対する公的な支援を行なうべき
   (→こども育成部への質疑)



 3つの質疑の全てに対して
 担当部署からは前向きな対応を行なうとの答弁を受けました。

 この中から、『不育症』についての
 フジノの委員会質疑を報告します。


 (2011年9月6日の質疑より引用)




 『不妊症』という言葉に似ている言葉で
 『不育症』という症状があります。

 不妊症ほどには知られていないのですが
 流産・死産・新生児の死亡ということを繰り返してしまって
 結果的に子どもを持てないということを
 不育症と定義をしておりいます。

 厚生労働省の研究班が最近推計を発表したのですが
 妊娠をした経験のある女性の4.2%がこの不育症になっており、
 140万人が日本ではこの不育症になっているのではないか
 という発表が8月末にありました。

 これを横須賀市にあてはめてみると
 妊娠可能年齢は本当はもっと広いと思うのですが

 20才から40才の女性は
 横須賀市には5万5000人おられますから

 あいだをとって3%くらいを推計値にあてはめると

 横須賀でも1650人くらい
 不育症で非常に困っている方々がいらっしゃる


 という計算になります。

 ただこの10年間くらいで研究が非常にすすんで
 治療を行なえば80%以上が出産できるといわれています。

 残念ながら全国的に対策が進んでおりませんので
 この問題点を指摘して
 横須賀市の対応を促したいと思います。

 まず問題点の1番大きな点としては
 『治療に非常に多額の費用がかかること』です。

 先日、「不育症セミナーin茅ヶ崎」という
 実際に不育症で困っておられる神奈川県内の方々の集まりに参加して
 お話をうかがってきたのですが

 一般の妊婦さんが妊娠・出産にかかる費用が
 約60万円ほどで済んでいるところを

 不育症の方々は平均で104万円、
 ヘパリンの注射の治療をしておられる方は122万円、
 というアンケート調査が出ています。
 検査だけでも非常に費用がかかる。



 また、2番目の問題点としては
 『そもそも不育症という症状について自体が知られていない為に
 流産を繰り返しておられる方がいらっしゃること』
です。

 3番目の問題点としては、医療者側の認知度も低い為に
 『治療できる専門の医療機関が少ないということ』
 挙げられています。

 こども育成部にまず伺いたいのですが
 不育症の現状について
 市民の方からどのような声をお聞きしているのか
 まずこの把握している点をお聞かせ下さい。









 こども健康課では
 所管している4つの健康福祉センターおよびこども健康課の本課で
 妊娠に関する相談を受けています。

 残念ながら、不育症に関しての相談は
 ほとんど受けたことが無いという現状があります。

 ただ、4つの健康福祉センターおよびこども健康課では
 母子健康手帳交付時に
 保健師等による面接交付をしております。

 母子健康手帳をお渡しする時に提出していただく
 妊娠届け出書の中には
 妊娠経過を把握するということができますので

 妊娠経過を把握した時点でご相談があれば対応している
 というのが現状でございます。




 まず現状の把握について
 こども育成部のご答弁を頂きました。

 ここで、4つの提案をさせていただきたいと思いますので
 順次ご答弁をお願いします。

 まず不育症という症状の『存在』について
 知られていないというふうに僕は考えます。

 横須賀市として、不妊症については
 だいぶ周知啓発していただきましたので

 同じように不育症についても周知をしていただきたい
 と思いますがいかがでしょうか。









 不育症自体の存在を知られていないという
 今の藤野委員のご発言があったのですけれども

 対応する職員も含めて、まず不育症そのものについての
 勉強を重ねていく必要
があろうかというふうに認識しております。




 今、職員もまだ不育症について認識が弱い部分があるので
 職員も学んでいきたいということだったのですが

 2番目の提案としては今のご答弁にも関わるのですが
 ぜひ不妊相談窓口に不育症の項目も入れていただきたい
 ということです。

 職員の研修にもかかることとは思いますが
 川崎市では『不妊専門相談センター』
 不育症についても相談に乗るということを打ち出しました。



 横須賀市ではすでに不妊については
 不妊に悩むご夫婦の相談にのる不妊相談窓口を設置されて、

 産婦人科医の医師と保健師の方々が
 面接相談を行なってくれています。

 ぜひ研修を重ねて
 不妊相談窓口に不育症の相談も入れていただきたい
 と思いますがいかがでしょうか。









 現在やっております不妊相談の窓口でございますが
 こちらは『特定不妊支援事業』の中で行なっている事業でございますので

 今ここで不育症の範疇のものも
 この相談対応の中に入れるというようなことで
 即答することは大変難しゅうございます。

 不育症そのものについての
 対応する側の対応力を高めるという部分での
 学習を重ねていくということについては
 取り組むことはできるかとは思いますが

 事業そのものを特定不妊の中に入れ込むということは
 今ここで申し上げることは難しいと
 答弁させていただきたいと思います。




 今の課長のご答弁は、
 特定不妊相談の事業に加える形では即答は難しい
 という答弁だと受け止めましたが

 この不妊相談窓口に限らず、
 不育症の相談窓口を
 もちろんまず医療機関が整備することが必要だと思いますが

 こども育成部として何らかの相談の体制を構築していただきたい
 
と思いますがいかがでしょうか。









 課長がお答えさせていただいたのは
 「今行なっている事業の中で一緒にというのは難しい」
 という意味で申し上げたと思います。

 けれども、今窓口にご相談にいらっしゃる方、
 そして、これから妊娠して赤ちゃんを産もうという方に対して

 不妊症というのがどういったものかということについての
 『窓口』というのはどこにも出ていないんですね。

 そういった意味では
 みなさんがどこに相談したらいいか分からない
 という部分もあろうかと思います。

 赤ちゃんが欲しいけれども
 せっかく妊娠したのにお母さんのおなかの中で
 正常に生まれるまで育ててあげられないという
 苦しい想いをされている方が大勢いらっしゃると思いますので

 今後その方々にも「相談窓口はこちらで伺いますよ」というのを
 私どもの体制が整いしだい
 ご案内していくようにしたい
と思います。




 ぜひお願いしたいと思います。

 不育症の治療についてはこの後も質問をするのですが
 そもそもの相談カウンセリング体制が整っているかどうか
 というだけでもその後の出産率が高くなるということが分かっています。

 ぜひ相談窓口を何らかの形で構築していただきたいと思います。

 続いて、治療のサポートについても
 ぜひ行なっていただきたいと提案します。

 6月1日時点の調べでは
 すでに11の自治体が
 この検査や治療費に対して助成を行なっています。

 というのも、アスピリンの錠剤にしても
 ヘパリンの注射にしても保険の適用外になっておりまして
 検査をするだけでも非常に費用がかかる。

 治療を行なうというだけでも精神的に苦しいし、
 注射を1日2回打つというのも苦しいのですが、

 それに重ねて経済的な困難がのしかかってくる。

 先ほどカウンセリングのお話もしましたが
 精神的な苦痛も非常に大きい中で

 ここまで経済的に厳しい治療をしなければ
 おこさんを持つことができない、
 それは非常に残念なことだと思っています。

 そして行政が支援すべきことだと思うのです。

 近隣のまちでは大和市がこの10月、議会を通過すれば
 年30万円を上限とする助成をすると発表をしています。

 (2011年8月27日付・神奈川新聞より)


 横浜や川崎など近隣の自治体でも
 多くの議員が提案しているようです。

 ぜひ横須賀市でも経済的な支援を考えていただきたい
 と思いますがいかがでしょうか?









 この不育症については
 私どももしっかりと取り組んでいかなければならない問題だと
 いうふうに考えております。

 先ほども課長が申し上げましたように
 私どもの知識とかそういったものも整えまして

 来年できるかどうかというお約束は
 今ここで申し上げられませんけれども

 検討を続けていきたいと思います。





 そして最後になるのですが、やはりこの問題というのは
 あまねく日本全国で起こっていること、

 そして助成がなされていないというのも
 国の研究が10年程度しか進んでいないということもあるのですが

 何よりも政府がきちんとした方針を打ち出すことが
 必要だと思います。

 保険適用もそもそも国が成すべきことですから
 こういったことを

 しっかりと国の責任で行なうように
 横須賀市からも求めていっていただきたい
と思いますが
 いかがでしょうか。









 そういったことにつきましても
 機会をとらえて声をあげていきたいと思います。



 さあ、問題提起は行ないました。

 フジノが問題提起をした以上は
 もはや横須賀市はこの問題を
 知らないということも見て見ぬふりもできません。

 横須賀市が新しいいのちの為にしっかり寄り添うことができるのか
 市長は、ぜひしっかりとその姿勢を打ち出してほしいです。

 不育症への公的な支援については
 今、想いを同じくする全国のたくさんの議員たちが
 一斉に問題提起を行なっています。

 守ることができるいのちを、救うことができるいのちを、
 政治が動けば助けることができるいのちを

 全身全霊をかけて大人たちが
 守り、救い、助けるのです。

 下の画像は、厚生労働省研究班がつくったポスターです。
 不育症は治療をすれば85%が出産にたどりつけると訴えています。



 この横須賀市だけでも不育症の治療をすれば
 1300人以上もの赤ちゃんが生まれてくることができるのです。

 政治がちゃんと動けば、
 新しいいのちが誕生することができるのです。

 だから、やるのです。
 だから政治は絶対に動かなければいけない。

 この問題は、子宮頸がん予防ワクチン・検診の無料化と
 全く同じ構造を持っています。

 救うことができるいのちを守ろうとしない
 国の遅々とした対応ぶりに対して
 地方政府がアクションを起こすことで、国を動かすのです。

 全国の地方政府が動きを起こせば、
 必ず国を動かすことができます。

 だから、横須賀市よ、がんばれ!

 横須賀市が動けば、
 必ず国だって必ず動かすことができる。

 いのちを守る横須賀を訴えているのだから
 吉田市長、今こそがんばってください。


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 (後日談)
 2012年2月14日に発表された新年度予算案において
 新たに不育症の治療に横須賀市が補助をスタートすると発表されました。

 フジノの提案がまさに実現する運びとなりました。

 今後は、制度を一人でも多くの方々に知っていただいて
 補助をぜひ受けていただけるようにしていきます。

 また、その他の取り組みは今後も提案していきます。


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