しろうとが挑戦してみることにした |
思うところあって 政治という『手段』に挑戦することになりました。 ネガティブなイメージばかりの 政治という業界に しろうとがどこまで通用するのか? その挑戦の一部始終、 ありのままの姿を このコーナーでは伝えていきます。 (2003年2月1日・藤野英明) |
2003年2月17日(月)のフジノ |
● 人をどこまでも大切にする 今日はある50代の女性と話しました。 それから、精神障害をもつある男性の方と話しました。 また、友達のこころの病に悩む高校生とも話しました。 こうやって3行しか書いていないから 読んでいる人にとってはその重みがリアルには想像できない。 僕がどんな話を聞いたか書いていないから もちろんあなたはそれを知ることができない。 だけど僕はその重みを知ってる。 僕はその痛みをほんの少しだけ共有している。 僕が成すべき仕事は その想いをプライバシーを守りながら 少しでも多くの人に理解してもらえるように伝えていくこと。 それだけだと信じています。 それだけが唯一の仕事であって、 もちろん雑用はいくらでもこなしていくけれども 世の中が考えているような政治屋の仕事はしません。 ● 本当の民主主義とは何か 現在のこの国のしくみは 民主主義です。 民主主義を イコール多数決だと誤解している人たちの多さに 僕はかなりうんざりさせられています。 僕の在り方や僕の物事に対する姿勢について この街の人々が必要かどうかは 多数決のしくみが判断してくれるでしょう。 僕はそのしくみをうけいれます。 しかし、そのしくみをうけいれるだけで (多数決という、数が多い者が何かを得るという方法) その方法の結果が 倫理的に見て正しいかどうかとは また全く別のものだと僕は考えています。 民主主義の否定? そうではありません。 そんなことよりももっと恐ろしいのは 多数決ということだけにとらわれて 他人が今この瞬間を生きている自分と同じ存在だということを 忘れてしまったか/想像できないのか そういう在り方です。 人は、票ではありません。 同じこの瞬間を生きている存在です。 どうしてそれが分からないのですか。 それは政治家という職業をえるために そういう思考に切り換えなければならないというならば 僕はバカバカしいので辞めます。 しかし、辞める気は無いので このままの在り方でいきたいと思います。 僕が習って感動した民主主義というしくみは 1人1人の個人を尊重して 少数派の意見もくみいれながら 物事をすすめていくというシステムだったはずだから。 -------------------------------------------- 福祉は票にならない、と言われました。 福祉の中でもさらに人々が関心を引く順序があって 高齢者福祉はわりと関心をひきやすい。 次に身体障がいを持つ人々の福祉が理解を得やすい。 最も票にならないし共感を得られないのが 精神保健福祉の世界だと言われました。 ならば、喜んで僕は精神保健福祉を語りましょう。 1人の痛みは、他の42万人の痛みとも変わらないはずだから。 僕は喜んで1匹の羊のために 99匹の群れから離れていく決心なのです。 僕が最も大切に考えていることは こころの病を無くすためにこの街を変えていくこと。 だから、多数の支持を得るために 他の聞こえのいいことを ぺらぺらしゃべったりはしません。 聞こえの悪いことばかり書いて うんざりかと思いますが 僕はこういう考え方を持った政治をこころざす人間です。 どうかその嘘のない気持ちを あなたの嘘のない気持ちで判断してください。 よろしくお願いします。 |
2月16日(日)のフジノ |
● どうか、思い違いをやめてください どうも理解してもらえないのですが、 僕がやろうとしていることは 『ただ政治家になるための活動』ではないのです。 これまでもずっと書いてきましたが、 僕は目的を叶えるための手段の1つとして今そうしたいだけで 政治家になることが1番いいなんて思っていません。 こういうことを書いて支持者が減る、 そういうことも関係ないです。 僕の前で、 「票を集めるためにはこうすればいい」とか そういうセリフを言わないで下さい。不愉快でたまりません。 僕は、届かない声をその人にかわって受けとめて そしてその重さを感じながら生きてるのです。 そういう想いを、『票』とかそういうクソみたいな言葉で 呼ぶのはやめてください。バカじゃねえのかと思います。 僕は原理主義者です。 僕は青二才爆発で動いています。 僕は書生論者です。 あらゆる打算的な動きを排除して、 想いをうけとめてその重さにあえぎながら生きています。 障害をもった方の苦しみ、 クスリをのみながらでなければ生きていかれない、 にもかかわらず激しい副作用で悩んでいる生きづらさ、 そういう現状を1つずつしっかりと話を聞いて そして僕はここにいるんです。 顔の見えない誰かの支持なんかいらないんです。 分かりますか? 1人1人の痛みを背負っているんです。 その1人1人の想いを、票とかそういうクソみたいな言葉で 呼ぶヤツはおれの仲間じゃないし、関わらないでほしい。 僕はそういう想いでここにいます。 腹をくくっています。 「勝つためには〜が必要だ」とか くだらねえことをおれに吹き込むのはやめてください。 そんな政治好きな人間たちの言葉は 僕はすべて無視しています。 そして僕のまわりにいる中心メンバーもみんな 僕1人が政治家になることがいいことだなんて思っていません。 それは勝利でも何でも無いのです。 僕が欲しいのは、もっと先にある 自分が生きているあいだには見えないかもしれない 希望です。 だから、政治屋の人たちは 僕たちにつけいろうとするのはやめてください。 ムダだから。はっきりいってムダだから。 |
2月15日(土)のフジノ |
● 涙がでた駅前でのお話 今日は、お昼の14時半から18時まで 3時間半にわたってYデッキの上で自分の想いを伝えました。 始めた頃は暖かかったのですが 風が吹き抜けるYデッキの上はやがて寒さを増していき、 足元のセメントからの冷気は体全体を凍えさせました。 朝起きた時から完全に扁桃腺が脹れていた僕には かなり厳しい状況だったのですけれど 真剣に話を聞いて下さる方々の存在に励まされて 夕暮れまでがんばりました。 そんな凍える寒さの中、 せっかくの土曜日にもかかわらず 共に立ってくれた井上23とSくんに感激しました。 3時間半の話が終わった後、 倒れてしまいそうで僕は座り込んでしまいました。 それを見かねた井上23が スッとメガフォンを持ってくれました。 寒さの中、一緒に立っていてつらかったのは 井上23もSくんも全く一緒なのに、 「気にするな。今日の話が今までで1番良かったよ」 と言ってくれて、 その瞬間、僕は泣きました。 もうしわけなくて、もうしわけなくて...。 男泣き、というのはこういうことなのだと思いました。 緊張ではりつめた気持ちが厚い友情で解けたのだと思います。 プライムの中にある暖かなカフェに入ってからも しばらく涙が止まりませんでした。 Sくんはその足でバイト先へと向かいました。 2人とも決して1円の得にもならないのに 他人のためにこうやって体をはることができるのです。 そんな仲間がいるという、すごい事実。 2人以外にも 何人もの友人たちが話を聞きにきてくれました。 友情に心の底から感謝します。ありがとうございました。 今回の駅前でのお話は いくつもの出会いがありました。 それらの出会いについて、書いてみたいと思います。 ● ある男性との出会い 60代後半〜70代くらいの男性が、 僕たちのところへ来てくれました。 「これまで、三崎のマグロ漁船にのって必死で働いてきた。 一生懸命に税金も払ってきたのに ここ数年で年金の額が半分に減ってしまった。 14万円ほどもらっていた年金が 今では7万円を切るくらい。 これでは生活できない。 ぜひ若いきみのような人間にがんばってほしい」 そう言われて、握手を求められました。 『握手を自分からは絶対にしない』が信条の僕ですが 相手からさしだされたその人の手は 素直に握りかえしました。 僕は上の世代には かなり耳が痛いことを言ってるし、 だから当然ながら50代以上には嫌われるだろうと 思ってきました。 それが、この方には共感してもらえた。 僕は媚びるようなことは一切言わないでいるのに それでも僕の考えてることに賛成すると言ってくれたのです。 このままの姿勢でいこう、 あらためてそう思いました。 っていうか、こういう生き方しかできないんだけどね(笑)。 ● 16歳の2人の女の子との出会い もろ今風の、制服を着た女の子2人組が 1時間ちかく僕の話を聞いてくれました。 最初は「あのバカなんだよ」みたいな感じで アメリカ人にナンパされたりしながら ときどき僕を見ていました。 ふと見ると 彼女たちがタバコをとりだしました。 僕は彼女たちにタバコを吸ってほしくなかったので そう言いました。 いや、僕は自分も高校時代にタバコ吸ってたから 別に注意するとかそんなことじゃなくて 若いうちからタバコ吸ってると 肌とか荒れるからさ。 だから、かわいい女の子には特にタバコ吸わないでほしくて(笑)。 僕はここに書いたままにそう伝えました。 「うるせー」とか言われました。 でも、そのまま 僕は話かけつづけました。 彼女達はいったんはYデッキを去っていったのですが やがて戻ってきてくれて、ずっと話を聞いてくれました。 一段落した時、彼女たちが話しかけてきてくれました。 「今、どんなこと考えてるか、聞かせて欲しいんだ」と僕が言うと 「じゃあ、いくらくれる?」と彼女たちは答えました。 苦笑いしてる僕に、彼女たちは言いました。 「学校のこととか言いたいこと、いっぱいあるよ!」 そして、10分くらい話しました。 10代が政治に関心が無いというのはウソです。 今風の女子高生が何も考えていないというのもウソです。 それは彼女たちの想いに 耳を傾けようと努力をしてこなかった大人の言い訳です。 僕は彼女たちの言葉をしっかりとうけとめました。 選挙権が無いとかそんなもんはくそくらえなんだよ。 この街に暮らしてる人はいくつだろうとみんな仲間だから。 そして、この街で将来暮らしていくのは 今の子どもたちなのだから。 「ひでちゃん、がんばってね!」 僕の下の名前をちゃん付けで大声で叫びながら 彼女たちは帰っていきました。 すごくうれしかったです。 若者が関心が無いとか言ってるヤツらは見てろよ。 ほんとのことだけをちゃんと伝えたら、 関心が無い若者なんて1人もいないんだから。 1人は学校を辞めたそうです。 16歳ということは 入学してから1年も経っていません。 今はヘルパーの勉強をしているそうです。 関心が無いふりしてる10代は多い。 その声にしようとしない声を僕は聞きたくてたまらない。 ● 障害をもつ方の声 そして今日もっとも印象に残った出会いは 障害をもつ方の声を聞かせてもらえたことでした。 20代前半くらいの若い人が2人、 ずっとベンチに座ったまま、僕の話を聞いてくれていました。 僕はそれがうれしくて、話しかけました。 2人と、じっくりとお話をしました。 2人とも障害を持っている方でした。 働きたいのに勤め口が無くて 作業所で月給5千円で働いているそうです。 その仕事は、この寒さの中で 洗車をひきうけたり、ケーキを作ったり、ということでした。 僕の専門分野である精神保健の世界でも 作業所などでは1ヵ月フルに働いても1万円ももらえない、 そんな話がゴロゴロしています。 何故そんなことになってしまうのでしょうか...。 1ヵ月、フルに働いて1万円にもならない。 それはいったい何なのか。 僕が政治を手段として欲しいのは こんな現状を変えたいからです。 この方々との出会いは、僕の想いをいっそう強めました。 もっとこういう現状を知りたいと思います。 どうか、僕にもっと現状を教えて下さい。 声にならない声に耳を傾けるのが この僕の役目だと信じています。 どうか、これを今読んでいるあなたの 感じていること、考えていることを僕に聞かせてください。 僕はそれをこころの中でしっかりとうけとめて 必ず政治の世界にぶつけていきます。 体力的な限界で 今はこの文章を書き続けることができませんが 今日は本当にたくさんの出会いがあった1日でした。 人と直接に触れあえる、 駅前での時間はとても貴重な機会だと思います。 お時間のある方は、どうか遊びに来て下さい。 |
2月14日(金)のフジノ | ||
● 真夜中の3時、やっと帰ってきました 今夜は、ちらし作成のうちあわせ。 いつものことながら僕たちの予定は 突然に決まって、そしてフットワークかるくどこまでもいくのです。 23時20分、ごんちゃくんと電話で話している中で 「ちらしのデザインは僕がひきうけるよ」と言ってくれました。 もんずくんに電話でそのことを話すと 仕事場から戻る途中のそのあしで迎えに来てくれました。 23時40分、横須賀中央で僕を拾って 0時10分、野比海岸でごんちゃくんを拾って そして0時30分頃、けかに死くんの待つ林ロータリーまで。 横須賀を半周。 市民病院そばのすかいらーくでうちあわせをしました。 ここでもまた激しい議論がくりひろげられました。 もうほんとに僕たちは友達同士でも知りあいの関係でも 遠慮することなく自分の想いを伝えます。
他人が聞いたら仲悪そうに見えるくらい、 平気で議論をしあいます。 何が僕たちの理想なのか。 何が僕たちのめざしている目標なのか。 ここが絶対に揺るがないように 真夜中2時の閉店時間まで、かなり話し合いました。 ちらしのデザイン1つであっても絶対にそこが大切なのです。 何十回でも書きますけれど、 僕の目的は政治の道に入ることなんかじゃない。 その先にある、もっとドでかいものだから。 政治はただの手段で、目的に近づくのに便利だから。 ここだけは絶対に譲れないので かなりしつこく話し合いました。 でも、そのおかげでちらしのデザインは かなり良いものができそうです。 ごんちゃ、サンキュー!よろしくお願いします。 ----------------------------------------------- それにしても、みんなありがとう。 明日だって仕事なのに 夜中の3時までつきあってくれる仲間がいるということ。 それはバレンタインデーに チョコを200コぐらいもらうよりもきっと すごい幸せなことだと思います。ありがとう、みんな。 ● がんばれば、それは必ず見ててもらえる 実は、けさは起きたらだるくて動けなくて、 おもいきって午後から出社することにしました。 といっても東京に勤めてると通勤時間が長いから 『午後出勤』といっても ふだんと2時間半くらいしか違わないから あまり体は休まらないんですけどね〜。 だから、いっそのこと 丸一日休んでしまいたい誘惑にかられてしまいます。 でも、自分のやりたいことをやって体調を崩してる訳ですから ここはぐっと歯を食いしばって仕事へ...。 でも、がんばれば それは必ず見ててもらえるものなのですね。 駅のホームに立っていたら、僕の名前を呼ぶ人が...。 なんと、ずっと会いたかったのに なかなか会えなかった 中学時代の仲間に会えたのです! 会えたのは、 僕が生徒会長だった時の、副会長です。 中学時代は校則改正のためにめちゃくちゃがんばってて だけど最後の切り札だった 全校生徒総会のっとり作戦が失敗して 僕は挫けてたことがあります。 そんな時も、副会長は心が折れてませんでした。 その姿のおかげで僕は、 今も燃えていられるのですね。 なんていうか、僕が今も『スイッチオン』で生きているのは 副会長の姿に負うところが大きいのです。 久しぶりの再会も 相手の中にさらに成長を見出した感じで、最高でした。 体調が悪いのは自己管理が甘いからダメだけど、 本当に会いたかった仲間なので、超ラッキーでした! |
2月13日(木)のフジノ | ||||||
● 第2回ぷち集会しました 今夜は『こころのホッとライン』の活動は お休みさせていただいて 第2回のぷち集会をおこないました。 ぷち集会の目的は、これ。 僕は『男性』『28歳』『サラリーマン』というように あくまでもいくつかの分野で 自分の体験してきたことだけしか リアルには分かりません。 だから、少しでも多くの人にお話をうかがって いろいろな立場のいろいろな体験や想いを知りたいのです。 もともと今回の決心をする以前からも いろんな人たちにお会いしてはお話をうかがってきたのですが おもしろくする会ではこれを 定期的におこなうことにしました。 それが、ぷち集会です。 今日がその第2回目の集まりでした。 -------------------------------------------- 今夜はなんと総勢10名! たくさんの方々が集まってくださいました。 主なメンバーは、 自営業をしていらっしゃる若手の方々です。
会社員の経験しかない僕には 自営業という在り方についてお話をうかがうことは かなりエキサイティングな体験でした。
正直なところ、フジノがとても心配だったのが 横須賀で自営業をしている方々は もしもフジノを応援したりしたら損をしないか、ということ。 なんかイメージの世界ですけれど 地元のお店ってなにかと既製の政治組織に縛られてそう。 だから、フジノを応援してることがばれたら 不利益にならないかと思ったのです。 「そんなの関係ないよ!」と 豪快に笑い飛ばしてくれたKさん。 今日集まってくださった方々はみんな、 「応援するかどうかはともかく、話を聞きたい」という ニュートラルな立場の方ばかりでした。 こういう姿勢って本当にいい!好き! 凝り固まってない姿勢って きっと自分の努力が結果にすぐ現れる自営業だからこその 柔軟な考え方なのかもしれないなあと思いました。 このぷち集会は、毎週木曜日の夜におこないます。 「ちょっと話を聞いて!」と思う方がいらっしゃいましたら ぜひともメールくださいね。飛んでいきます。 それから、木曜にかぎらず お話は1名さまからでもびっしびし聞かせていただいてます。 あなたのお話をぜひ聞かせて下さいね。 ● のぼりパート1、こんな感じです! おとといの夜中に布を渡したばかりなのに 早くも『のぼりパート1』が完成したという連絡をもらいました。 ジャーン!こいつです。見て下さい!
人の優しさに、ほんと感謝です。 そして、『政治』というつまらない世界を こうやってかろやかに楽しんでくれる仲間がいることは 本当に希望があります。 人は政治に関心が無い、なんてウソだよ。 関心を持てるような政治をしてこなかっただけだよね。 こうやって、喜んでいろいろ一緒に行動してくれる人がいる。 そして、一緒になっていろんなことを話してくれる人がいる。 みんな、政治に関心バリバリあるじゃん。 政治は、この街をおもしろくする手段の1つです。 そして同時に、あなたの暮らしをおもしろくする手段の1つです。 どうか一緒にこの街をおもしろくしましょう! |