議会では、こんなやりとりしています


市長から、最後の回答

 最初に「議論の出発点が違う」と、
 こういうことを申し上げました。

 あなたは私の諸論文を
 いつお読みになりましたか。

 議員になられてからですか。
 最近ですか。

 (フジノ、議席から「議員になってからです」と答える)

 議員になっていつごろ読まれましたか。

 (フジノ、議席から「議員になってからずっとです」と答える)

 あなたが私に最初に言われたのは、
 自分は選挙の時に
 美術館反対を唱えて当選したから、
 美術館反対運動を行うということを、
 最初のこの質問をされたときの後に私に通告されました。

 要するに、「反対だから反対だ」ということではありませんか。

 美術館は国民にとって必要なのですか、
 必要でないとあなたは思われるのですか。

 必要だからでしょう。

 だから、国は国立美術館を持っているし、
 この財政難の中で、
 近く六本木にまた新しい美術館が完成するわけです。

 全国の自治体が小さい町や村でも美術館を持って、
 そこの出身の画家に誇りを市民が持つためにも、
 また外部に対してアピールするためにも、
 財政苦しい中で美術館を持って、
 苦しい運営をしているわけです。

 横須賀市民にとって美術館は無用なのですか、
 有用なのですか。

 あなたは無用だと思っているから
 反対運動をされたのでしょう。

 なぜ横須賀市民にとって美術館が無用なのですか。

 そこを明らかにしないで、
 なぜ反対運動をする根拠が出てくるのですか。

 無用だから反対する
 というだけではないのですか。

 私は、そこが全く出発点から明らかにされないで、
 これこれこういう理由だから反対だといって、
 その理由もとってつけたような理由で、
 有用か無用かという
 本質の議論はこれまでなされていないのです。

 私はそのことに対して
 大変な疑問をこれまでずっと持っているのです。

 だから、これ以上あなたと
 美術館について議論することに、
 本当にむなしさを禁じ得ません。

 2つ目に、市民と語り合う場を持て
 ということでありますが、
 市民と語り合う場については、
 先ほどもあいさつだけではないかと言われましたけれども、
 あいさつの後、
 その会議の後での懇親会などもありますから、
 そこで大勢の人と話し合いますし、
 大勢の人が私のところへやってきて
 いろいろなことを言います。

 中には当然のことながら、
 「美術館について何で反対するのでしょうね」ということを
 言う人も少なくありません。

 かつ、この前もちょっと答弁の中で申し上げましたけれども、
 「美術館賛成という意見を言うために、
  私たちはあのトークへ出たのです」
 という女性がおられまして、
 「だけれども
  とてもあの雰囲気では怖くて発言できなかった」
 ということで、
 本当に残念だったということ。
 それが今でも悔しくて忘れられない
 ということを言う女性もおりましたし、
 そのほか賛成だという意見はさまざまにあります。

 それから、
 定期的に職員と語る場を持つことについてはどうかと、
 こういうことですが、
 定期的でなくても、これまでいろいろな場で会います。

 極めて重要な打ち合わせのときには、
 それこそ10数人と
 職員が私のところへ来るわけです。

 そして、私の部屋では入り切れませんから、
 会議室でいろいろ議論する。

 そこの中には当然一般職員もいるわけですから、
 そういうことも含めれば、
 職員とまちづくりについてまさに語り合っているわけですから、
 それは大変貴重な場だと私は思っています。

 そういうときには私の想いを
 職員にも話をしているということでありますから、
 いろいろな場を通じて職員と語る場をつくるといっても、
 4000人もいる、
 一般職員でも1900人もいる、
 そういう中から語り合うといっても、
 本当に限られた人しか語り合う場は持てないわけであります。

 そして、新聞で初めて情報を知ったといっても、
 それはそうです。

 担当していないところの部局では、
 当然そういうことが起こるでしょう。

 新聞と同じ日に
 内容を知るということは至難です。

 ですから、いろいろな場で説明をするし、
 多くの場合、部長会議で
 事前にその状況を知らせるということですから、
 当然そんなに遅い時期に
 情報が伝わるということはないだろうと思っていますが、
 しかしこれからは職員に対しての
 迅速なかつ的確な情報は早期にやりたいと、
 そのように思っております。


 以上です。


この市長とフジノのやりとりを
あなたはどう感じましたか?

議会でフジノは、
こんな議論をしています。
ぜひ次は直接に、議会でナマの激論を
傍聴しに来てみて下さいね!

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