2004年・3月議会での討論 | |
討 論 の 背 景 |
今回、平成15年度予算のうち 最後(第6回目)の補正予算が出されました。 そのうち、美術館の作品を 基金から約4億円分すでに購入しており つかった分の4億円を基金にくりいれたいという案がありました。 フジノとしては、この補正予算には反対することに決めました。 以下、実際に本会議で発言した 討論の内容です。 |
フ ジ ノ の 反 対 討 論 |
藤野 英明です。 議案第1号平成15年度補正予算(第6号)について 反対の立場から討論を行います。 反対の理由は、補正予算中の 美術館開設準備事業費に関する約4億円の補正に 納得ができないからです。 納得できない理由は、次の3つです。 (1)より緊急性の高い問題が 山積みである現状を考えると、適切ではない (2)購入した絵画は横須賀に関係するものが少なく、 基本計画に沿わない (3)市民感情の理解はとても得られない 第1に、今の横須賀市には、 緊急性の高い問題が山積みです。 うつ病対策、自殺予防、ひきこもりの解消。 保育園が足りない、学童クラブが足りない、 特別養護老人ホームも足りない、 障がいを持つ方々の作業所も足りない。 一方で、ひきこもりの方々の数は増え、 子ども虐待予防センターの相談は増えていく、 そんな現状があります。 市民の命と暮らしを守るためにも、急がねばならない、 もっと力を注がねばならない問題が たくさんあります。 限られた財源は、緊急性の高い施策にこそ 有効に使われなければならないと考えます。 その基本に立つと、 この4億円の補正には納得ができません。 第2に、そもそも美術館基本計画の中で うたわれている今回の美術館は、 横須賀・三浦半島にゆかりのある作家の作品を メインに収集・展示することが 最大の目的であったはずです。 しかし、今回購入された38点の作品リストを見ると 横須賀・三浦半島とは関係の無い近代の作品が 38点中32点、つまり8割も買われています。 金額ベースで見るならば、 3億9999万3500円のうち 3億6776万2500円、 つまり、横須賀・三浦半島とは関係のない 作品が92%も買われているのです。 これでは基本計画に反しており、 市民のための美術館という目的にあっていません。 すでに教育経済常任委員会でも この指摘があがっていましたが 基本計画にそわない作品の購入には 納得ができません。 最後に、現在のような 高い失業率や不況の中で暮らしている市民にとって わずか1年で4億円も 絵画が購入されていることを知れば 到底、納得できないと言うはずです。 市民感情の理解がえられないことに 賛成することは議員としてまちがっています。 以上3つの理由から 今回の議案第1号 平成15年度補正予算に反対をいたします。 ぜひ先輩・同僚議員のみなさまにも 反対していただけますようお願いをして 討論を終わります。ありがとうございました。 |
フジノの反対討論もむなしく
結果は、賛成多数で決まってしまいました。
うーむ、残念。