まちの政治家は、こんなことしてます |
2003年12月31日(水)のフジノ |
● 勉強してこそ、政治家 おとといからけさまで 『ひとりきりの勉強合宿』に行ってきました。 自宅や仕事場では 常に何かしらに追われているので 日ごろの環境から抜けだして、勉強のみに徹底したかったのです。 インターネットで見つけた 安い宿泊プランの市内某ホテルに泊まって 20冊の本と、メモを取るノートと、わずかな着替えだけを持って 丸2日間こもりました。 自殺予防、交通事故遺児のケア、 NPO法人の設立、効率的な行政組織の運営、 通っている障がいのある方々が しっかりと高いお給料をもらえるような作業所の運営方法、 都市計画法。 これらのテーマを、ひたすら勉強しました。 本を読み、蛍光ペンで線を引いて、 飽きてきたら別の本を読む。 1章終わったら、蛍光ペンを引いたところだけを あらためてくりかえして読んでみる。 2回目でも気になったら、ノートに書いていく。 そんな作業をひたすら続けました。 『ナミねぇを呼ぶ会』メンバーと待ち合わせて 当日の進行についてうちあわせを4時間したことと 練馬区議会議員の野崎くんと これからの議員活動について電話で話し合った1時間以外は 基本的には(食事と眠る以外は)、 勉強だけに徹した2日間でした。 日ごろは忙しさで勉強がおろそかになりがちですが 騒音も無く集中できる環境に身をおいて ひたすら勉強できるということは、 政治家にとって本当に大切なことだとフジノは思います。 先日、「政治家になる前に勉強しておけ」という いわれのない批判を受けました。 勉強しないことを批判されるなら理解できるのですが 勉強してることを批判されるとは考えてもみませんでした。 政治家であるとか無いとかにかかわらず 社会人であるならば、一生勉強していかねばならないと 僕は信じています。 今回は初めての試みだったのですが 今後も定期的に『勉強合宿』をやろうと思いました。 ● 年が変わる、という節目で改めて想うこと 早いもので、今年も大晦日を迎えました。 あっという間の2003年でした。 クリスマスツリーも正月飾りも何も出す余裕が無いまま。 気づいたら、年末の最終日の夕方まで やっぱり僕は仕事場に来ていました。 来年は少し働き方を変えたい、と思います。 まわりが僕に「こうであってほしい」と期待している在り方と 僕自身がこういうふうに在りたいと考えていることに 少しずつズレが出てきているのを感じます。 来年は僕のやり方を確立して きまぐれなまわりの言葉にぶれない、ふりまわされない、 悪意ある人々に惑わされない、そんな風にしたいと思います。 -------------------------------------------- この、インターネットの画面の向こう側で 過ごしている人々(つまり、あなたですね)の暮らしは 今この瞬間どんなであろうか、ということを しばしば考えることがあります。 これをいつもイメージできるかどうかが 僕自身の勝負だ、といつも思っていたりします。 そして、インターネットなんか見ることさえかなわない状況にある そんな人たちのことをリアルにイメージできるように 可能なかぎり世の中のことを見つめていなければ、とも思います。 困難な状況にいる人々が 少しでも今よりも違う状況へと向かえるように いつも祈っています。 できることならば、 そのための力に少しでも自分がなれれば、と 同時に祈っています。 クリスマスだとか、大晦日や正月だとか、 いろいろな節目にはいつも あらためて自分以外の人々のことを想うようにしています。 どうか、救われなければならない人々が 救われますように。年が改まることが 人々のこころに良い変化をもたらしますように。 ● 今年はお世話になりました さて、今年最後のこのコーナーも そろそろ終わりにしようと思います。 このHPを見ているほとんどの人々は 4月29日以降に僕のことを知った方々ばかりだと思います。 わずか半年間のおつきあいではありますが いろいろとお世話になりました。 メールをいただいたり、電話をいただいたり、 お手紙をたくさんいただきました。 悪意だけでつくられた言葉もたくさんありましたが 期待と励ましの言葉の数々には くじけそうな日々に、 いつも力を与えられてきました。 本当にありがとうございます。 それから、政治家に転職する前から 変わらずに1人の個人である僕と親しくしてくれている みんなへ。 今年も1年間、本当にありがとうございました。 政治という手段に武器をもちかえたけど、 僕がめざす目的は一瞬のぶれもなく何も変わっていないことを きっと理解してくれているからこそ 変わらぬ友人でいてくれるのだと信じています。 僕がもしも手段にのみこまれて 目的を見失うようなことがあれば いつでも激しく叱責してください。 あわただしい半年間でしたけれども 変わらない想いを抱きながら まさに身を削ってここまで歩いてきたという自覚でいます。 けれども、こうやって歩いてこれたのも みんなの支えがあったからだといつも感じています。 本当に、たくさんの 有形無形の支えをありがとうございました。 来年も、全力を尽くして、 想いを現実の形に変えていくために努力していきます。 厳しく温かく、見守っていてください。 お世話になった全ての方々に こころから感謝しています。ありがとうございました。 ● 来年もよろしくお願いします 暦が変わるというものは 現実的には何かが変わるわけでは無いのですが、 人々の気持ちをなにかリフレッシュさせる効果があると思います。 新しい年のはじまりが 人々のこころに良い影響を与えますように。 来年もみなさんが 元気で幸せに暮らせますように。 それでは失礼します。 |
12月24日()のフジノ |
● メリークリスマス 議会が終わってからの12月は 本当に忙しいですね。 ともかく、メリークリスマス。 みんなが少しでも多く、幸せでありますように。 ● 年賀状の件 お知らせ。 政治家は、選挙区内の方々に 年賀状を出せません。 いろいろ例外規定もあるみたいですけど。 分かりやすくするために、 これから4年間は 僕からは年賀状を1通も出しません。 また、礼儀を欠いてしまうのもつらいので みなさんからも僕には出さないで下さい。お願いします。 特に、今年は僕にとって 喪中ですので、重ねてお願い申し上げます。 |
2003年12月18日(木)のフジノ | ||
● 走り続けること 今日は、1月10日におこなわれる 『ナミねぇの講演会&座談会』の宣伝のために 走り回りました。 早朝、久里浜駅で 仲間と一緒にチラシ配り。 時にはメガフォンを持って、説明もします。 久里浜に新しくできた市立総合高校には 『福祉』系列という科目が7科目くらいある、と聞いています。 そこで関心が高いと思われる 総合高校の学生さんをねらった時間帯の チラシ配りだったのですけれども、 なかなか受け取ってくれませんでした(涙)。 そして、フジノからチラシを受け取ってくれるのは 何故か、ガタイのいい男のコや不良っぽい男のコばかり。 総合高校の生徒さんは フジノ的には男のコの方が好印象。 (これはあくまでもチラシ配りでのただの個人的な印象です) 福祉というと女性の方が関心が強いかと思いましたが あんまりそういうことはカンケー無いんだなあ。 さらには受け取ってくれた女のコのことを グループの別のコが 「あんた、何で受け取ってんの!」と文句言う始末。 なんだよ、そりゃ(笑)。 チラシなんてふつうに考えたら 受け取ってもらえないのが当たり前、という前提に配ってるから 素通りされるとか無視される反応には慣れてるけど ちょっと不思議な感じでした。 (雄人の地元だからフジノから受け取るのを遠慮したのかな?) それでも仲間と2人で 合計で500枚くらいは配りました。 久里浜のみなさん、ありがとうございました。 総合高校のみんな、1月10日、来てね。 -------------------------------------------- それから横須賀中央に戻って 市役所で仕事をした後に 今度はお昼から宣伝活動を再開しました。 活動スケジュールを見て 手伝いに来てくださった方が4人もいました! すごい! 小さなお子さんと一緒になって チラシを配ってくれるお母さんも2人いらっしゃいました。 この子どもたちがまたかわいいのです。 さらにYデッキでうれしかったことは、 飛び入りで女子高校生が3人も手伝ってくれたこと! 朝、女子にがっくり来ただけに これにはものすごく感激してしまいました。
話題も外見も 等身大の、今時の女のコです。 だけど、自分の将来を見つめてる サイコーな16才たちだと思いました。 だって、彼女たちのことなんて 最後の最後の別れ際になって 名字だけ聞いただけなんですよ。 お互いに何も知らないのに、 このイベントの主旨を知って共感してくれて それだけでつながれるんです。 見返りなんてもちろん何も無い。 お互いの名前さえも知らない。 (彼女たちは政治家フジノを知りませんでした)。 それでも、1時間半も一緒に手伝ってくれるんです。 想いがつうじれば、人はつながれるんです。 こういう若い世代のことを もっと上の世代はしっかりと見つめてあげるべきです。 こいつらはサイコーなヤツらです。 ---------------------------------------------- 選挙前からくりかえして語ってきたことですが、 やっぱり今の若い世代は 福祉にも政治にも フツーに関心を持っています。 それを実証する出来事に Yデッキで何度も何度も出会ってきました。 きっと朝の学生たちも 朝だから受け取ってくれなかっただけだなあ。 次は下校の時間帯をねらって久里浜に行ってみようっと。 ---------------------------------------------- 今日、手伝ってくれたみなさん、 チラシを持ち帰ってまわりにポスティングしてくださる方々、 本当にありがとうございました。 当日も、絶対に成功します。 がんばります。 ● 第三者の目が、福祉の現場に入ることの大切さ その後、市役所に戻って 介護保険のサービスを評価する委員会を傍聴しました。 これって、ものすごく大切なんですよ。 福祉は今、契約の時代に入りました。 あなた自身が、自己責任で 自分自身でサービスを選ぶんです。 そんな時代ですから、 どんなサービスをどんな施設が行なっているのか そういうのを知るための 『評価』基準が必要ですよね。 そういう取組みをしているのが この委員会なんですよ。 -------------------------------------------- ところで、フジノは北九州市の『評価』への取組みに注目しています。 加えて、さらに全国的に見てもものすごく進んでいる 介護保険の『第三者評価』導入について 北九州市を ものすごく高く評価しています。 (詳しくはこの本などをご覧下さい) 「第三者評価って、何だ?」って方がほとんどのはず。 それは、福祉という けっこう閉鎖的な空間でおこなわれるサービスを 中立な人(第三者)の目でチェックする、というしくみです。 フジノは福祉オンブズパーソン活動に すごく共感しているでしょう?それのことなんです。 このまちでも 高齢者福祉の現場にも第三者評価機関が 必ず入るようになります。 今日の委員会でも そのことが話し合われるはずでした。 フジノはその後に予定がつまってたせいで 残念ながら、委員会を最後まで傍聴できませんでした。 というわけで 横須賀での第三者評価について 議論を聞くことができなかったのですけれども この流れは必ず進んでいくはずです。 みなさんも、傍聴してくださいね。 (市の開催する委員会スケジュールはこちら) いや、委員会に 市民公募メンバーとして入ってください! 特に在宅介護をされた方々、 ぜひその経験を活かして下さい。 より良い福祉のために、ぜひお願いします! ● 成年後見制度の勉強会、スタートしました 忙しい1日の最後は、 フジノ以外の全員が20代前半というメンバーでの 『成年後見制度』の勉強会でした。 市の社会福祉協議会におじゃまして 『地域福祉権利擁護事業』(名前は難しいけど気にしないで)の お話をうかがいました。 実際に現場で働いている専門員さんをはじめ、 担当者の方々のお話をじっくりとうかがうことができて とても勉強になりました。 資料もたくさんいただいたので、 メンバーみんなでそれぞれ読み込んで 今度は『復習会』をやる予定です。 一体何が本当の意味での 権利擁護(その人の意思を大切にすること、など)なのか あらためてものすごく考えさせられました。 こういう場を設けることができて、 本当に良かったと思います。 5年かかるのか10年かかるのか 分かりませんけれども この勉強会のメンバーがまず力をつけて そして、やがてはみんなでまちに飛び出していって 成年後見制度についてどんどん広めていかれるようになりたい、 そう思っています。 これからの福祉の流れは 契約です。 そして、必ず成年後見制度は 誰にとってもやがて必要な制度になるはずです。 (フジノの中ではすでに必要な制度そのものだ、という認識です) だからこそ、市や社会福祉協議会だけに まかせきりになるのではなくて 僕たち自身が勉強していくことが大切だと 僕は考えています。 それにしても、20代前半の本当に若いメンバーが 一生懸命に悩んで、考えて、 そして福祉の未来をきりひらいていこうとしている姿には 主催者である僕自身、感動させられます。 メンバーのみなさん、おつかれさまでした。 そして、社会福祉協議会のみなさま、 本当にありがとうございました。 ● 残念、無念 この後に、県内の若手議員の勉強会があったのですが、 さすがに心身ともに疲れきってしまって 断念しました。 うーん、ものすごく残念...。 あの鎌倉の松尾さんをはじめ、葉山の中村さんら、 みんな同世代です。さらに横浜の議員も数名来たそうです。 このまちからは、雄人と絵美さんです。 これだけのメンバーが集まれば、 新しい力が時代を動かしていく感じがしますよね〜。 特に、『議員による条例案をつくる』というテーマでの 勉強会だったので、すごく残念でした。 ---------------------------------------------- でも、明日は市の職員さんたちに いろいろと聞かせてもらう予定なんですね。 これがものすごく楽しみなので どうしても明日のうちに聞いてしまいたいので 体調のことも考えて、 勉強会を今回はあきらめました。 チラシ配りも委員会も勉強会も とても良い感じでした。 明日もがんばるぞ〜! |
2003年12月17日(水)のフジノ | |
● 『討論』をしました 今日は、今年最後の議会でした。 採決だけでつまらない議会になるかもしれません、と 昨日このコーナーに書いたのですけれども それでも傍聴に何人もいらしてくださって 本当にありがとうございました。 今日は議会終了後に すぐに議員を対象にした講演会がありまして 傍聴に来てくださった方々と あまりお話もできずに失礼しました。 フジノは2回、発言をしました。 1回目は、請願への『賛成討論』です。 2回目は、議案への『反対討論』です。 そう、初めて『討論』というものに挑戦してみました。 ---------------------------------------------- 『討論』って何でしょうか? フジノがいつも手元において参考にしている 『議員必携』から、その定義を引用して かみくだいて書いてみますね。
というわけですね。 議会では、数日前にも書いたとおりで 本会議の2日ほど前には すべての議案に対して賛成か反対か 決めてしまわなければいけません。 だから、誰が賛成で誰が反対かということは もうあらかじめ当日には分かってしまっているんです。 けれども、それでもやっぱり 「大切なのに!」と考えていることについては きちんと『討論』をすることで 他の議員たちに考え直してほしい、という行動になります。 そういう訳で、3回目の議会で 初めて討論に挑戦してみました。 こちらと、こちらです。 |
2003年12月16日(火)のフジノ |
● ひきこもり、という出来事について 昨日このコーナーで書いたフジノの率直な想いについて さっそく反応をいただきました。 メールをくれた方々、ありがとうございます。 ひきこもり、という出来事について 僕は個人的に強い関心を持っています。 いろいろな活動をしている方々の 声を聞かせていただいて 政治や行政ができることは一体何なのか、 そもそも個人としてできることは一体何なのか、を見極めたいです。 ------------------------------------------------ ひきこもりという出来事を考えるにつけて 僕がいつも念頭に置くのは 次の世代に僕たちは 『未来への希望』をきちんと示せているか ということです。 今回、村上龍さんが出版した 『13歳のハローワーク』という本は かねてから僕が考えている 『在るべき教育の姿』にとても近いので すぐに買って読んでみました。 こうやって、早い時期から そのコにあった在り方はどんなことなのかを そのコ自身が考えていかれるようなシュミレーションを どんどんやっていくべきなのだとフジノは考えています。 僕は自分のこどもを持たない主義ですが できることなら、いずれ養子を持てたらと考えています。 そのコに父親として伝えるべきことは こういうことなのではないか、と考えています。 「人生というのは、基本的には あらかじめ与えられている目的も理由も無いんだよ。 だから、おまえ自身が『生きていく理由』を作らなくちゃいけない」 「でも、自分で理由を作るというのは ものすごく大変な作業なんだ」 「そのために、まず、おまえは おまえらしく生きていかなければならないよ。 これはカンタンそうに見えて、とても難しいことだからね。 世の中はおまえにワクをはめようとする」 「次に、伝えたいのは 勉強とか偏差値とかいう尺度は 『生きる喜び』とは完全に無関係のものだってことだよ」 「人には必ず適性があって、 それを見つけるのは至難の業だよ」 「適性、っていうのは カンタンに言えば何が好きで何がキライか、ってことさ。 本当に心の底から好きなこととキライなことが 分かっているヤツはものすごく少ないよ」 「好きとかキライだとか 自分の感情だと思っていることでさえも 世間の流行だとか押し付けられたもので 思い込まされているだけの場合も多いんだよ。 自分にとって、本当にそれが好きかどうかを見分けるには 2日くらい徹夜してもそれを続けても つらくない、おもしろい、そう感じられるようなことだな」 「今すでに大人になっているヤツらにもそれができないまま、 新橋の赤ちょうちんで愚痴ってるだけのヤツらも たくさんいるよ。 良い大学とか良い企業と呼ばれている所にいる人でも そんな情けない大人がゴロゴロしているんだよ」 「そんな風にならないように おまえはおまえらしい在り方で どうやって自分の力で生きていくかを見つけなさい」 「人は『生きる喜び』=『生きる理由』を見つけられない時、 孤独でつまらなくて毎日が繰り返しで 物質だけが唯一の慰みになるような そんな生き方になってしまう。 テレビやメディアから与えられる情報だけで何もかも 満たされているように錯覚してしまう状態になってしまうんだよ」 「自分の力でメシを食べていかれるようになること。 それから、自分で見つけた生きる理由を通して 毎日の暮らしが喜びが多いものであること、 それが人生のゴールの1つと言って良いかもしれない」 「そして、学校に行かなければならない理由があるとしたら これを見つける手伝いをすることだけが 教育の目的なんだよ」 僕が伝えたいのは、こういうことなのだと思います。 次の世代に『希望』を示せるかどうか、ということは ものすごく大切なことだと思います。 政治家である前に1人の個人として 自分の生き方をとおして 次の世代に『希望』を見せてあげることができたら、と 常に願っています。 ひきこもり、という出来事を考えるといつも 精神医学的なアプローチや福祉の側面だけではなくて、 個人的なこんな想いにとらわれます。 ● 明日で今年最後の議会です 早いもので、明日で今年の議会も終わりです。 「終わるとうれしいか?」という質問に答えるとしたら 本音を言うと、フジノ個人としては 議会がある方がラクです。 議会の時期は、その議会のことだけに集中していれば良いから。 だけど、議会が無い時期は、終わりの無い勉強地獄です(笑)。 楽しいけれど、本当に大変な日々なんです。 やりたいこととやらなければならないことが 目の前にたくさんあるから。 政治家に転職して まだ3回しか体験していない議会ですが 体調を崩したりしながら スケジュール管理みたいなものが やっと分かってきました。 議会のシーズンというのは僕にとって 1500メートル走に似ています。 100メートル走みたいに全速力で走りながらも 長めの距離を走り続けなければいけない、という感じ。 でも、議会が終わると もっと長い、マラソンが再開する、という感じです。 これまで議会のために中断していた長距離走を またコースに戻って走り出す、というイメージなんですよ。 実際に、議会の翌日は ナミねぇを呼ぶ会のちらし配りを半日かけてやって、 介護保険サービス評価委員会に出れたら出て、 成年後見制度の勉強会の第1回があって、 夜は県内の若手議員の勉強会があります。 朝から夜まで...。 議会が終わった方が忙しいんです...。 でも、自分が走りたくて走ってるマラソンだから 楽しくもあるんですけれどね。 年末は大晦日から5日までは 完全に仕事を離れてみようと思っているのですが それでもガンガン勉強しちゃうんだろうなあ...。 -------------------------------------------------- ともかく、明日で今年最後の議会です。 明日は大詰めの採決をする議会なので おもしろさには欠けるかもしれません。 ただ、フジノとしては 1回か2回、発言をする予定です。 それから、水道局の上下統合について 一柳さん(一柳洋議員)が反対の立場から討論されるそうです。 もしも傍聴に来られる方がいらっしゃいましたら ぜひお越しください。お待ちしてます。 |
2003年12月15日(月)のフジノ | |||||||||||||
● フジノの一般質問、インターネットで見られます さっき気づいたのですが、 市議会ホームページの中の『インターネット中継』コーナーで 12月8日のフジノの一般質問の映像が 観られるようになりました。 傍聴に来られなかった方は どうぞご覧下さい。 ● 議案の賛否を決めること あさってが、12月議会の最終日です。 2日前くらいになると 今回の議会で出された議案の全てに対して 最終的に「賛成なのか、反対なのか」を決めないといけません。 僕はこれを決めるのが 全ての議員の中でいつも最後みたいで 議会事務局の担当者さんを困らせてしまっています。 けれども、いくら担当者の方が困ってしまったとしても それに対して「申し訳ないなあ、ごめんなさい」と思ったとしても それでも、より大切なことは 何が市民にとって1番の利益かということだけ。 だから、『スピード経営』が求められている 時代なのですけれども、 結論を出すまでに、 少しでも長く考える時間が欲しいのが フジノの本音です。 何故ならば、どの議案をとっても それが決まってしまえば、 「ものすごく莫大な税金が動くことになるから」です。 無所属であるフジノ1人の力によって 多数決原理で動いている議会が左右されることは 現実問題として、ありません。 それでも、 ある議案に賛成をする、あるいは反対をする、ということは ものすごく大きな責任が伴っていることのはずです。 だから、1人でも多くの人の説明を聞いて いろいろな判断材料を手に入れて 完全に納得した上で決めたいのです。 だから、時間は1秒でも長ければ長いほど 今の僕にとっては助かります。 ● 12月議会の議案で、最も悩んだこと 誰とも話しあったこと無いんだけど このすさまじい重さの責任とプレッシャーって、 他の議員も感じているのかなあ。 毎回、フジノはこれがものすごく苦しいです。 完全に納得した上で賛成、 完全に納得した上で反対、みたいに なかなかスッキリいかない議案の方がフジノには多いです。 結局、今回市長側から提出されている議案には 全て賛成することにしました。 けれども、2つだけ 最後まで悩み続けて 今もすっきりしていないものがあります。 第1は『市役所北口駐車場の売却』です。 第2は『水道局を上下統合すること』です。 ---------------------------------------------------- まず、市役所の北口にある駐車場ですが これを売却することになっています。 相手先は、財団法人・横須賀市都市施設公社です。 これは、健康福祉協会と同じで 横須賀市の子会社みたいなものです。 連結決算という考えでみれば 今回の売却は、グループ会社の中での取引だから 最終的には相殺されてしまう手続きに過ぎません。 *この辺は、経理を知らないと難しいですね。ごめんなさいね。 下の図を見てみてください。 イメージで説明してみますから、なんとなく理解してね。 市が親会社です。 水道・病院・臨海土地造成などの子会社があります。 下水道・介護保険・国民健康保険などの関係会社があります。 さらには親会社が出資している、孫会社があります。 これらは会社は別々ですけれども、 結局は『横須賀市グループ』ということで1つの企業と同じなんです。
親会社が子会社に土地を売ったとしても 結局はグループの中での取引というのは 全体で見たときには動いていないのと同じことになります。 けれども、注意したいのは、 そうはいっても売却の理由として挙げられているのは 「市が自由に使えるお金(一般財源)を 売却によって増やすことができる」 というものがあるんです。 横須賀市グループという、 企業グループで考えればお金の増減はありません。 でも、横須賀市という親会社のお金は 一時的に増えることになります。 自由に使えるお金(一般財源)を 市の大切な資産を売ってまで増やさなければいけない現状なら 何故、借金をしてまで美術館を作ろうとするのかが ますます分からなくなりませんか? フジノの最大の疑問点は、ココです。 コストを徹底的に削減して ハコモノを見直した上で それでも自由に使えるお金(一般財源)が足りないなら 売却するのもしかたがないかもしれません。 けれども、今の状況では フジノにはそうは思えないのです。 お金が無いから売ってしまう。 でもその前に、やらなければいけないことがあるように感じます。 ----------------------------------------------- それで悩んだのは 「では、この先、 僕が納得できるコスト削減が達成されるまでは あらゆる議案に反対し続けるのだろうか?」 ということでした。 しかしながら、横須賀市がこれから どこまでのコスト削減を行なっていくべきなのか(数値目標) どういう分野で行なわれていくのか(経営戦略) この2点が、今のフジノにはまだハッキリとありません。 そこで、いろいろな不安を感じながらも 今後の自分の判断を縛りつけてしまうことにならないためにも 今回の『北口駐車場の売却』には消極的ながら 賛成をすることにしました。 なんか、不完全燃焼です。 こういう時に、経営感覚の足りなさを感じます。 市長に対抗して、予算をこちらが提出できるくらいに 早く実力をつけたいと痛切に感じます。 おかしいな、と感じる直感は 大切にしたいのですが それを裏づけるデータが無ければ説得はできません。 だから、情けないのですが 消極的な賛成です。うーん...。 ● 水道と下水道が1つになること もう1つ、最後の最後まで悩んだのが 『水道局』と『下水道部』を統合して1つにする、という議案でした。 この統合は、行政改革の1つで 聞いた瞬間には 「おっ、いいね。賛成だな」って感じなんです。 でも、調べていくと なんか納得できない点が出てくるのです。 けれども、そこを調べきれないんです。 地方公営企業法をはじめとする法律、 市の財産条例をはじめとするさまざまな条例...。 これらを徹底的に読み込めば 今感じているような『なんかおかしい感』が 説明できるようになるのかもしれません。 けれども、これも調べきることができませんでした。 部の整理統廃合というのは イメージ的には「GO!」だとみんな思うでしょう? でも、いちがいにそうとは言い切れないんです。 だけど、今回は 調べきることができませんでした。 ああ、早くチームを作って もっと勉強していかなければ...。 数字と法律。この2つを徹底的に駆使して もっともっと「何が本当にこのまちのためになるのか」について 見極められるようになりたいです。 ● ひきこもりという状態について 今日はお昼から 『不登校・ひきこもりを考える』フォーラムに行ってきました。 講演とパネルディスカッションがありました。 終わった後に雄人(吉田議員)と話す機会があって 「フジノさん、このフォーラム、良かったですね!」 と、雄人から言われて 「いや、うーん、あんまり...」 とフジノは答えてしまいました。 確かに、会場は満員でした。 大盛況だったと思います。 けれども、フジノは内容に満足ができなかったのです。 ------------------------------------------------ ここから先は、批判をいただくために あえて本音だけで書かせていただきます。 ぜひとも市役所の方も含めて、参加者の反論をお待ちしています。 というのも、市内の民間団体は もっともっと先を進んでいるし、すごく活動をされています。 全国のフリースクールなどの活動は もっともっと素晴らしいものがあります。 それなのに、 今日の講演とパネルディスカッションの内容を聞いて 「これだけでいいんですか?」 と感じました。 もっと市民の方々に 切実な情報を求めている方々に 伝えなければならない情報があるような気がとてもしました。 それとも、これくらいのレベルから 少しずつ伝えていかなければならないのでしょうか。 今日は『スーパー基礎的な概論』だった気がします。 それとも僕はあせりすぎですか? どうか今日の講演を聞いた方々、 ぜひフジノの率直な感想についてご意見をください。 批判も待っています。 市役所内で企画を担当された方々には とてもお世話になっているし こんなことを書いたのは心苦しいけれど それでも「何かが違う」という気持ちが抜けないでいます。 どうか、ご意見をお願いします。 ● 山本賢寿くん、巨人軍入団おめでとう! 今夜は、あの山本賢寿くんの 『巨人軍入団激励会』に行ってきました。 ドラフトで6位! この激励会のメンバーが日ごろ親しくして下さっている方々で そのおかげで僕も呼んでいただき、うれしかったです。 平安閣でおこなわれたのですが、 700人もの方々が、それこそ全ての年代の人々が 小さな野球少年たちから高齢者の方々まで 大集合しました。 あまりうれしいニュースが無かったこのまちに 本当に久しぶりに、こころから笑顔になれる出来事だったから。 山本くんの幼い頃から現在に至るまでが 見事にまとめられた映像でスクリーンに映し出され、 感動しました。特にお母さんからの手紙には涙が出そうでした。 彼の実家は、TV番組『アド街っく天国』でも紹介されている あの『うな萩』さんなんですけれど お父さんの人柄も本当に良いなあと感じました。 もう、「絶対にうなぎ食べに行こう」と思いましたもん! 小泉首相、石原国土交通相、窪塚くんからも 電報が寄せられました。 飾られてた花には、川村隆一、西城秀樹、などの名前が。
22才でプロの世界に飛び込んでいく彼に、 送られた言葉はどれも、とても温かいながらも プロの厳しさに負けないようにというものでした。 ぜひ彼の姿を テレビで(つまり1軍のピッチャーとして)観られる日が 来ることを願ってやみません。 がんばってね、山本くん。 本当におめでとう。 |