まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2004年1月13日(火)のフジノ
● 市役所のお給料がさらに下がります

 『市の人事制度改革』を勝手に応援するシリーズの
 第2弾です。

 今回は『退職する時の、特別昇給制度みなおし』です。

 1月10日の神奈川新聞に
 『横須賀市、退職時の特別昇給制度 引き上げ幅圧縮へ』
 という記事が出ていました。

 これまで横須賀市は、20年以上勤めてきた人が退職する時には
 退職の日に『特別昇給』させてきたんです。

 退職の日に『特別昇給』すると
 どうなるか?

 →退職金がアップするんです!

 例えば、2002年には
 1人あたり平均49万2800円の退職金アップでした。

 おかしくないですか?

 何で辞める当日に給料があがらなくちゃいけないのか
 全然、正当な理由がありません。

 こういうしくみを
 今回、横須賀市は改善しようとしています。

 (でもまだ完全にではありません)。

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 どうしてこういうことがこれまで行なわれてきたか。

 それは国の官僚に大きな原因があります。

 1952年につくられた国家公務員の制度に
 勤続20年以上で勤務成績が特に良好な職員については
 特別昇給をする、というしくみが作られてしまったのですね。

 本当ならば、条件があって

 (1)研修に参加し、その成績が特に良好
 (2)能率向上などで特に功績があったり表彰を受けたりした

 とか、こういう条件を満たした人にだけが
 特別昇給の対象なんです。

 けれども国家公務員はこのルールを悪用して
 全ての退職者に特別昇給(アップ)させてきたんです。

 そして、国の官僚と同じように
 地方公務員もこのマネをしてきたというわけなんです。

 この結果、国では退職金が
 40億円も上乗せして支払われてきました(2002年)。

 こいつはおかしい、ということで
 人事院は「制度の廃止を含めた見直し」を検討しています。

 さらに市町村にも通達が出されました。

 というわけで、今回、横須賀市も
 この退職金の上乗せをついにカットすることにしたのです。


● 本当に成果をあげた人に高い退職金を

 けれども、完全に廃止できたわけではありません。

 これまで、2号給アップされてきたものを
 1号給アップに変更することになったのです。

 つまり、まだこの制度は
 完全に廃止されたわけではないのです。

 けれども、このおかげで
 1人あたり約50万円、総額で5000万円ほど
 予算をカットできる見込みでいます。

 まだ完全ではありませんが
 この横須賀の改革を、僕はとても良いことだと思います。

 次は、本当に成果をあげた人に
 特別昇給がなされるしくみづくりができるように
 フジノは見守りたいと思っています。

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 そもそも、この特別昇給の『考え』そのものは
 そんなに問題があるとは思えません。

 問題なのは、成果をあげた人への特別な昇給であるはずなのに
 全員に対して一律に昇給させていたということなのです。

 努力した人・結果を出した人が
 それに見合った報酬をもらえることは間違っていません。

 その時には、2号給アップでも
 全く問題は無いはずです。

 くりかえしになりますが
 悪いのは、誰もが横ならびで退職金アップしてきたことなのです。
 それはルール違反で、アップの根拠がありません。

 だから、これからおこなわれる人事制度改革で
 がんばった人・結果を出した人への評価が
 きちんと行なわれる、そしてその評価にみあった報酬が支払われる、
 そういうしくみがつくられていくことが必要だと僕は思います。

 今、世の中では
 公務員への風当たりがとにかく強くて
 ただひたすら「給与をダウンしろ」という声も強くあります。

 けれどもフジノはそれには反対です。

 この国は、公務員であろうと一般企業であろうと
 結果を出した人はそれに見合った報酬をもらえる、
 というルールへと
 社会全体が変わっていくべきだと思います。

 だから、ただ給料を下げることだけが正しい、
 なんてことは絶対にありません。

 横須賀市に話を戻せば、
 公平なルールのもとで
 職員さんが評価をされていくということが
 本当に必要なことだと思います。

 人事制度改革を、どうか市民のみなさん、
 見守っていてください。よろしくお願いします!


● 人として、自分の想いをかなえて生きること

 さて、別の話。

 今日は、横須賀の福祉を推める会など3団体が主催している
 研修会(第3回目)に参加してきました。

 講師は、高山直樹さん!

 湘南ふくしネットワークオンブズマン(通称Sネット)の理事長です。
 Sネットには賛助会員として参加させてもらっていますが
 福祉オンブズ活動の先駆者として
 Sネットは全国にその名前が知られているんですね。

高山先生の講演  福祉オンブズマン活動というのは、
 中立な立場から
 良いサービスが成されているか
 人権侵害がおこなわれていないか
 チェックしたり、
 サービスを改善するための
 いろんな行動をすることですね。 

 このまちにも、福祉オンブズマンが無ければならない。

 フジノはそう考えているのですが
 ぜひSネットの横須賀支部が作れたら、と思っています。

 さて、そんなわけで高山さんのお話は
 これまでも何度かうかがう機会はあったのですが
 今日もあらためて得るところがありました。

 それは『シチズンアドヴォカシー』という考え方についてです。

 この概念は、まだまだ日本では知られていません。
 例えば、2004年1月13日現在
 Yahoo(日本語版)で検索しても2件しかヒットしません。
 その2件とも高山さんの発言なのですね。

 高山さんの意図している
 『シチズンアドヴォカシー』というのは

 『権利擁護』を市民みんなを巻き込んで守っていこう!

 そんな感じの意味ではないかとフジノは受けとめています。

 (英語で検索すると海外のHPはたくさんありますが
 海外の活動とは少し違う意味のようです)

 この考えは
 フジノが広めたいと考えている成年後見制度
 ものすごく深いかかわりがあります。

 成年後見制度は
 これから必ず広まっていきます。
 (いや、広めていきます!)

 そしてもっともっと利用されていくはずなのですが
 その時には成年後見人になれる『人材』がたくさん必要になります。

 現在では『人材』=専門家なのですね。

 だけど、これからは
 僕やあなたのように、フツーにまちに暮らしている人々も
 成年後見人になれるようになっていこう、
 そういう必要があります。

 誰もが自分の意思で最期まで暮らせるように
 まわりの人々はそれを支えられるように。

 福祉用語で語ってしまうと、
 ドイツみたいに
 成年後見センターを設立して積極的に研修を行なっていく、
 そんな活動がシチズンアドボカシー実現の手段かもしれません。
 (ごめんなさいね、福祉用語でわかりづらくて)

 次回の議会では、このことを質問したいと思ってます。

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 ともかく、高山さんの講演は勉強になりました。

 お昼ごはんもご一緒させていただいたのですが、
 イギリスのダイレクトペイメント制度について意見交換をしたり、
 権利擁護の意識が高めるには『愚行権』を認めることも必要だとか、
 すごく勉強になりました。

 ちなみにフジノは
 ダイレクトペイメント制度の導入にはやや慎重派で、
 まずはバウチャー制度を導入してから、
 10〜20年くらいかけて
 2段階で移行していくのが良いのではないかと考えています。

 いや〜、それにしても
 こういう、福祉の専門家しか分からない言葉はダメだ!

 いつもフジノ訳にしてからこのコーナーに書くのですが
 わざと書いてみました。読み返すと自分でもよく分からん。

 福祉業界のみなさん、
 業界内でしか通用しない言葉はあまり使うのやめましょうね〜。

 もっと誰にでも分かる言葉で
 どんどんみんなに伝えていかないと
 福祉そのものへも理解してもらえないような気がするなあ。


● マザーズは果たしてどうなるのか

 みなさんは、マザーズって知っていますか?

 平坂上の、障がい者福祉センターの中にある
 いわゆる知的・身体障がいを持つこどもたちのための施設です。

 市の施設なのですが
 もう建物もとても古くてとてもせまくて
 現在の状況では、すごく不十分なものになっているんですね。

 『市』の福祉サービスなのに
 おおやけの最低基準に達していないから『無認可』なんです。
 おかしいですよね?

 フジノはこのマザーズを移転するべきだと考えています。
 子供たちのためにも、これからの福祉のためにも。

 (もちろん問題はマザーズのせまさだけではありません。
  『障がい者福祉センター』という名前のとおりの役割を
  現在の施設のままで果たせているか、ということにも疑問があります)


 その問題を話しあってきたのが
 『地域療育システム検討委員会』という委員会です。

 2001年からおこなわれてきたこの委員会が
 ついに今年度中に決着する、
 ということなので
 フジノは9月議会で「一体どうなったのか」を質問しました。




 先日、『地域療育システム検討会』の
 最終報告が間近であるという話を市長がされましたが、
 地域療育システムで一番問題になるのは、
 マザーズの移転問題であると認識しております。

 20年来からの願いである。
 実際に市長も、このマザーズの移転については
 常に考えていらっしゃると本会議の中でもおっしゃっておりました。

 その最終報告の中で
 マザーズの移転の扱いについては
 どのように触れられているかというのを教えてください。






 市内の地域療育システムにつきまして、
 昨年度から今年度にかけて検討会をしておりますので、
 今年度中にまとまるかと思っております。

 その中でマザーズの移転をどう触れるか
 という御質問でございますけれども、
 移転がどうかということを検討しているのではなくて、
 本市における療育体制はどうあるべきか
 ということを御検討いただいております。

 ですから、箱のものではなく、
 体制をどうするかといったようなことを検討しておりますので、
 その検討結果をいただいて、
 早期療育体制はこういう形であるという姿が見えた中で、
 では、どういったところにそれを実現すべく
 場所を得ていくかということを
 私どもは考えるべきかと思っております。



 結果を得て、その姿が見えてからとおっしゃいましたが、
 そこは市長のお話とは
 若干ずれがあるような感じを受けます。

 市長の話では、地域療育システム検討会によって、
 マザーズの移転の問題も
 一体化して考えていくと述べていたように思いますが、
 いかがでしょうか。






 今申し上げたことは
 市長の考えとずれているとは私は思っていませんけれども、
 地域療育システムを実現するには、
 現在の場所ではなかなか実現しにくい部分がございます。

 ですから、御提案いただくであろう新しい姿を実現するには、
 それなりのスペースなり
 場所が必要になってきますので、
 それを実現するには当然移転があるかと思っております。

 ただ、移転するまでの間、
 全くその姿をとらなくてもいいかという議論もございますので、
 ソフト面はできるだけ早く実現の方向で
 努力したいと思っております。

 こんな感じですね。

 市としては、
 『こどもたちにとって望ましい福祉』=マザーズの移転ではない、
 まず移転ありきではない、という回答でした。

 でも、フジノは「まず移転ありき」だと考えています。

 これができないうちは
 美術館や長井海の手公園なんてつくるべきではない、
 そう考えています。

 実際にマザーズに行ってみれば
 それはほとんどの人がそう感じると思うのです。

 何がこどもたちのためか、どちらが重要か、
 限られた財源の中で考えれば
 すぐにでも取りかかるべきことは分かると思うのですね。

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 この9月議会でとりあげた
 『地域療育システム検討委員会』の最終報告書の完成と
 市長への提出が今日行なわれることになりました。

 そこで、フジノは傍聴に行ってきました。

 最終的な報告は

 うーん...。

 という感じでした。

 委員メンバーの1人である
 児童相談所のK所長は、最終報告書案について

 「具体的な問題点の記述が省略され
  インパクトが弱いという感想を持った」

 という意見書を提出しました。

 フジノも同感です。

 例えば、「マザーズを移転すべき」という
 直接的な表現はありません。

 「認可施設へ移行することにより
  児童福祉施設最低基準に適合した人員及び設備を充実するとともに
  より個々の障がい児等の状況に応じた専門的な対応が
  可能となるようにする必要がある」

 こんな感じです。

 確かに、この文章をつきつめていけば
 移転以外に結論はありません。

 でも、それならば
 直接的に移転という言葉を入れたかったし
 タイムスケジュールなども市に要求しても良かったのではないかと
 フジノは感じています。

 委員メンバーのみなさんは全力を尽くされたと思うのですが
 そっちょくなフジノの意見は、「うーん...」でした。

 みなさんはどう思いますか?

 報告書はすぐに公文書として情報公開されるので
 どうかごらんになって、感想を聞かせてください。
 よろしくお願いします!


● どうか身体に気をつけて

 1月24〜25日は、精神保健福祉士と社会福祉士の
 国家試験がおこなわれます。

 成年後見勉強会のメンバーも2人、国家試験を受けます。

 きっとこのまちに暮らしている
 たくさんの人たちも
 同じように国家試験にのぞまれることと思います。

 寒さが激しい日が続きますが
 どうかお身体に気をつけて、風邪なんてひかないで
 100%の状態で試験を受けてくださいね!

 このまちには、精神保健福祉士も社会福祉士も
 もっともっと必要です。

 特に精神保健福祉士は
 市役所に1人きりしかいないんです。

 ぜひ国家試験に合格した方、
 市役所も受験してください!

 いずれにしても、体調に気をつけて
 全力を尽くしてくださいね。

 りらっくす&ふぁいと!



2004年1月12日(月)のフジノ
● やった!アサノ知事のHPと相互リンク!

 宮城県知事のアサノさんのことを、
 フジノはとても尊敬しています。

 大学時代に読んだアサノ知事の1冊の本と
 そこで感じたことについては
 これまでもこのコーナーで書いてきました。

 そのアサノ知事のHPに、
 なんと相互リンクをはっていただけました!

 ここ、見てください。

 政治家のコーナーの1番下に
 確かにフジノってありますよね!

 実は、2ヶ月前にアサノ知事にメールを出して
 こんなふうに書きました。

 「相互リンクをお願いしたいのですが
  あらかじめ、僕のHPをごらんいただけますか。

  そして、もしもアサノ知事にふさわしくなければ
  相互リンクはできない、と断ってください」

 それから、お返事をいただけず
 やっぱムリなのかな、と思っていたのでした。

 それが、ていねいなお返事をいただいて
 相互リンクしていただけたのでした!うれしい!

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 それにしても、他のリンクされている方々が
 すごいメンバーですよね...。

 橋本大二郎さん(高知県知事)
 鳩山由紀夫さん(民主党)
 堂本暁子さん(千葉県知事)
 増田寛也さん(岩手県知事)などなど...。

 いや〜、すごい。
 こんなメンバーの中に自分の名前があると
 けっこうびびりますね(笑)

 そして、上の方を見ると、ナミねぇの名前もあります。

 ナミねぇとアサノ知事はすごく仲良しの戦友同志なのですが
 こんな全国区の大メジャーのお2人と
 少しだけお近づきになれて
 すごくうれしいです。イエーイ!

 お2人とも、福祉界の革命児みたいな方なのですが
 尊敬するナミねぇとアサノ知事に負けないために
 これからもガンガン努力します。


● 地方分権ってなあに?

 さてさて、お話は変わります。

 『地方分権』って言葉は、毎日のようにマスコミでやるけど
 いったい何なのかなんて、よく分かんないよね。

 それがフツーの感覚だと思います。

 でも、これからは絶対に地方分権です!

 長ったらしい説明なんかいらないので、
 ひとことで言えば、こういうことです。


   『地方分権』とは何か?

   それは、

   おれのまちのことは、おれが決めるぜ!

   おれが払ってる税金は、おれが使い方を決めるぜ!

   という、『当たり前の状態』になることです。



 例えば、女性のあなた。

 夜道でうしろから変なヤツに後をつけられて
 すごく怖い思いをしたことがありませんか?

 やっと交番が見えてきて
 「良かった、おまわりさんに助けてもらえる」と思ったら
 交番の中に警察官がいなかった...。

 そんな怖い思いをしたことがありませんか?

 そこで、知りあいである市議会議員のフジノに
 「ちゃんと交番におまわりさんを置いてよ!」と怒ったとします。

 でも、市議であるフジノには何もできないんです。

 何故かというと、
 警察というのは『県』が担当しているから。
 『市』の政治家であるフジノには、
 どうあがていても何もできないんです。

 おかしくない?

 自分のまちのことなのに
 自分では何もできないんです。

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 それから、あなた。

 毎月のお給料をもらった時に
 お願いだから、給料明細を見てみてください。

 いくら引かれていますか?

 月給が20万円なのに、手取りは16万5000円くらいじゃないですか?
 いったい、3万5000円はどこに消えてしまったのでしょうか?

 税金として引かれていることは分かっても
 それがどんなふうにつかわれているかとか
 分かりますか?

 分かんないですよね〜!

 でも、こいつを調べてみると...。

 この取られちゃった税金のうち、
 ほとんどは国につかわれてしまっています。

 自分のまちのためにつかわれているわけじゃないんです。

 せっかく税金をおさめたとしても
 自分のまちのためには全然自由につかえないんです。

 おかしくないですか?

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 こういうおかしな状況を
 もっとフツーの姿に直そうという動きのことを
 『地方分権』という言葉で呼んでいます。
 別に、当たり前のことでしょ?

 昔、小学校の頃に
 社会の授業で「地方自治は民主主義の学校である」とか
 習ったと思うんですけれど、あんなのウソ。

 全然、地方自治なんて、できていないんです。

 だって、税金も自由につかえないし、
 自分のまちのことだって自分たちで決められないんだもん。

 だから、地方分権!

 そして、その実現のために
 『地方分権』のしくみをつくらないといけないのですね。

 このまちが、1つの国のように
 このまちに暮らしている人がこのまちのことを決める。
 このまちに暮らしている人がこのまちの税金のつかいみちを決める。

 これからは、そんな時代へと変わります!


● 自治基本条例をみんなでつくろう!

 そして、『このまちの憲法』をつくる動きがあります。

 それを『自治基本条例』と呼んでいます。

 この国にはすさまじい数の法律がありますが、
 どの法律よりも、1番エライのが『憲法』です。

 これからは、どのまちも独立した1つの国のように
 自分のまちのことは自分で決めて
 自分のまちの税金のつかいみちは自分で決めていくんです。

 だから、国と同じように
 そのまちの1番エライ法律=憲法をつくるわけです。

 今、全国でそんな動きが広まっています。

 (たとえば、こちらを見てね)

 川崎市では、市長みずからが
 自治基本条例をつくること
 住民投票条例をつくることを公約にしていたりするんです。

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 もちろん、この横須賀でも
 『このまちの憲法』をつくろうという熱い動きがあります。

 今夜は、その熱い動きである
 『自治基本条例をつくろう会』の新年最初の勉強会でした。

 いろいろな立場の市民の方々と
 どんなふうな憲法をつくっていこうかと研究しています。

 議員も参加していて
 一柳さん雄人、そしてフジノも参加させてもらってます。

 僕はまだまだ勉強が足りなくて分からないことばかりです。
 必死で勉強しています。

 2月8日には、大きなフォーラムも行なわれます。

 大切な、本当に大切なことですから
 1人でも多くのこのまちに暮らしている方々に参加してもらって
 憲法づくりにあなたにも関わって欲しいと願っています。

 1月28日には、市が主催する研究会もあります。
 ぜひどんどん傍聴に来て下さいね!



2004年1月11日(日)のフジノ
● ナミねぇを呼ぶ会、大成功でした!

 昨日は、ナミねぇの講演会&座談会に
 たくさんの方々に来ていただいて、ありがとうございました。

講演するナミねぇ  たくさんのボランティアの方々に支えられて
 当日は大成功に終わりました。

 手伝ってくださったみなさんに
 こころの底から感謝しています。

 (財)健康福祉協会のみなさまも休日出勤おつかれさまでした。

 参加してくれた全てのみなさんに、
 ありがとうございました。

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 何よりも称えられるべきは
 ナミねぇの講演を聞くことさえできないのに
 ボランティアとしてサポートしてくださった方々です。

 障がいのあるお子さんのいるお母さんやお父さんにも
 小さなお子さんがいるお母さんやお父さんにも
 じっくりとナミねぇの講演&座談会に参加していただきたくて
 『サポート部屋』というのをフジノたちはつくりました。

 その部屋で、託児をしたのですね。

 20人以上もの方々、
 学生のみんなやおかあさんたちが
 本当に一生懸命にサポートをしてくれました。

 このサポートボランティアのみなさんは、
 ご自分たちはナミねぇの講演を全く聞くことができないわけです。
 それなのに、みなさんお手伝いをしてくれたのですね。

 そのおかげで、
 たくさんの方々が安心して講演&座談会に参加できました。

たくさんのボランティアスタッフのみなさんとナミねぇ

 どうかみなさん、この方々のことを忘れないで下さい。
 本当に称えられるべき方々は、
 サポートしてくれたみなさんです。

 本当にありがとうございました。


● 2年間の想いをかなえるまでの道のり

 フジノ自身、振り返ってみると、
 昨日を迎えるまでに
 本当に長い時間がかかりました。

 そもそも、2年前に
 リクルートに勤めている友達(編集をしています)から
 こんなことを言われたのが全ての始まりでした

 「神戸にナミねぇという人がいるんだよ。
  インタビューしたんだけど、すっごく良かったんだよ!
  絶対にフジノと気が合うはずだから会ってみな」

 こうすすめられたのが
 全ての始まりでした。
 あれからもう2年間が過ぎました。

 すぐにナミねぇの本を読んで強烈に共感をして
 この人に会ってみたい、
 自分のまちに来てもらいたい、と思いました。

 けれど、一体何をどうしたらいいのか
 何も分かりませんでした。

 それが、いろいろな人生の変化があって
 ケツをまくって選挙に出て、
 もうびびるものは何も無いと
 その勢いのままに自分を奮い立たせて
 気合と度胸だけで
 いきなりメールを出したのが8ヶ月前。

 さらに国際会議を終えたナミねぇのところへ
 無理やり訪ねていったのが半年前のことでした。

 本当に大変な道のりでした。


 でも、想いが実現した今、
 フジノのこころの中はすでに
 『喜び』よりも
 『身の引き締まる気持ち』でいっぱいになっています。


● 僕たちに与えられた宿題

 かつて、僕にとってナミねぇは
 まさに雲の上の人でした。

 でも、ナミねぇと一緒に丸二日間過ごして
 彼女にたくさんのことを教えていただきました。

 そして今、本気で想うことはこれです。

 ナミねぇのライバルになりたい。

 本気でそう思っています。

 ナミねぇを雲の上の存在だなんて感じることよりも
 福祉を変えていく競争をナミねぇとしたい。

 来年もこのまちに来ていただく約束をしました。

 その時、フジノはこのまちの福祉が変わった姿を
 ナミねぇに自慢できるようになっていたいです。

 一夜明けた今日には
 ナミねぇに横須賀に来ていただいたという興奮は全く無くて
 宿題の大きさに気持ちが引き締まった朝でした。

 選挙の時も当選が決まった喜びよりも
 これからやらねばならない課題の大きさを痛感した、と
 以前に書きましたけれど
 僕は喜びは長続きしない性格なんですね。

 4年間しかない、その中で結果を早く出したい。

 それと同じで、来年、ナミねぇに来てもらう時には

 「ほら、見てみぃ、ナミねぇ!
  こっちのがすごいやろ、プロップもマネしてみろ!」

 そう言えるようになりたい、という気持ちが
 強いんですね。

 会場で、何人もの方々が
 ナミねぇのお話に涙を流されていました。

 きっと、ナミねぇの体験に
 共感されたお母さんやお父さんの方々だったと思います。

 だけど、フジノの仕事の目的(ゴール)は
 「ナミねぇを呼んでくること」ではないんです。

 ナミねぇと同じ目標を僕と同じように一緒に持ってくれたら。
 フジノがめざしてる社会はこういう社会なんだよ。
 一緒にそんなまちに変えていこうよ。

 障がいのある人だって
 障がいの無い人だって
 みんな、働くことができる。

 誰もが誇りをもって生きられる社会が
 それが当たり前の社会なんだ。

 そこに向けて
 フジノだけが歩くのではなく
 あなたも一緒に歩いていってほしいのです。

 ナミねぇを見つめた時に
 最初の頃、フジノにはナミねぇが高い所にいるように見えました。

 でも、それは違うんです。

 ナミねぇは、たまたま
 同じ道の、もっと先の方を歩いているだけなんです。

 上では無い。高い所にいるのでは無い。
 僕たちより少し前を歩いているだけなんです。

 僕やあなたは、前に向かって
 どんどん歩いていくことが必要なんです。

 誇りをもって。

 そうやっていくことが
 僕に与えられた宿題だと思うんです。

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 だから、一夜明けた朝に僕が感じたことは
 2年越しの想いをかなえた喜びよりも
 やらねばならないこれからの仕事の大きさへの緊張感だったのです。

 フジノのことをまわりのみんなは、
 『スーパー大口叩き野郎』だと思っているかもしれません。

 でも、想いは努力しつづければ必ずかないます。

 2年前に一体誰が僕が政治家になるなんて思ったでしょうか。
 一体誰がナミねぇをこのまちに呼べるなんて思ったでしょうか。

 ね?

 必ず信じて努力すれば、想いはかなうのです。

 だから、このまちの福祉を
 もっともっと変えていきたいと僕は信じて、
 必死で努力していきたいと思います。

 どうか、一緒にこのまちを変えていきましょう!


● 気にしないで

 ところで、
 今回のナミねぇが横須賀に来てくれたことを

 「何故フジノは自分の成果だともっと宣伝しないのか」

 と、言ってくれた方々がいました。

 HPのこのコーナーだけでは
 これまでの経過を全てお話していますけれど、
 確かに僕はナミねぇとのつながりを全然宣伝していません。

 6000枚ちかく配ったチラシにもフジノの名前はなし。
 90団体に送らせていただいた封筒にも僕の名前はなし。

 でも、いいんです、そんなの宣伝しなくて。

 フジノの目標は、このまちの福祉が変わることなんですから。

 次の選挙のことなんかどうでもいいんですから。

 政治はただの『手段』であって、
 『目標』では無いのですから。

 別にまわりの評価がどうだろうと
 このまちの福祉がもっと変わって
 誰もが当たり前に暮らせるようになりさえすれば
 フジノの評判なんてどうだっていいんです。

 確かにフジノは批判される声ばかりがいつも大きくて
 「がんばって当たり前だ」と思われていることが
 時々は「つらいなあ」と感じることはあります。

 でも今回の件は、フジノ自身はなんとも思っていません。

 フジノが今、1番気にしていることは
 上に書いたとおりで、
 これから成さねばならない仕事の大きさだけですから。

 心配してくれた方々、ありがとうございました。
 でも、大丈夫ですよ。


● お礼まわりと反省会をやりました

 今日は、ナミねぇを呼ぶ会メンバーと集まって
 お礼まわりと反省会をしました。

 横須賀中央と米が浜通りのお店の中で
 告知のチラシを貼り出してくださった方々に
 大成功の報告と
 お礼を言いに行きました。

 それから、反省会をしました。

 会場ではスライドを使用したのですが
 その時に場内を暗くしてしまったのは良いのですが
 手話の必要な方々がいたのにもかかわらず
 ピンスポットをあてるなどをしませんでした。

 こういった点をはじめ、いくつもの反省点がありました。

 初めての大きなイベントだったということもありますが
 これからはもっともっと良いものを
 みなさんに届けられたら、と思っています。

 どうかこれからも、よろしくお願いします!



2004年1月9日(金)のフジノ
● 認知症(痴呆)をもっともっと知るために

 どうしたら『在宅での介護』をもっと推進できるか

 どうしたら介護をしている方々のケアを深めることができるのか。

 それを見つめたくて
 毎月参加させていただいている集いがあります。

 認知症(痴呆)の高齢者の介護を
 自宅でされている方々の集いです。

 そこで今日紹介された本が
 とても良い本なので、みなさんにも紹介したいと思います。

 『認知症(痴呆)』という状態が一体どんななのか、
 それを本当に知ることができるのは
 あなたが実際に痴呆になった時だけかもしれません。

 けれども、それを共感的に知ることは
 可能かもしれません。

 『私は誰になっていくの』
  (クリスティーン=ボーデン著、かもがわ出版、2003年)

 この本は、実際にアルツハイマー病にかかって
 認知症を体験した方が書いた本なのです。

 良書なので、ぜひ読んでみて下さいね!
              

● がんばっている方々の笑顔

 今日は、フジノが理事をしている
 (財)横須賀市健康福祉協会の新年会に
 ちょびっとだけ『飛び入り』で参加させていただきました。

 訪問看護を担当されている方々をはじめ、
 ヘルパーの方々など、健康福祉協会のメンバーの中で
 現場で働いている方々が
 みなさん集合されていました。

 フジノはしばしば健康福祉協会を訪れるのですが、
 もっぱら管理職の方に会うことが多くて
 実際に現場に出ている方々には
 これまではなかなかお会いできずにきました。

 だから、今日、こうやって
 みなさんと一同に会することができたのは
 とてもうれしかったです。

 訪問看護という仕事をはじめ、
 本当にシビアな現場で働いているみなさんが
 今日は新年会という場ということもあって
 たくさんの笑顔であふれていたのがとても印象に残りました。

 本当に大切な仕事をされているみなさんに
 こころからの敬意を払いたいと思います。

健康福祉協会の専務理事・理事フジノ・理事長の3ショット  (左から)健康福祉協会の
 専務理事・理事フジノ・理事長です。

 それにしても、
 本当にみなさん元気いっぱいでした(笑)
 ものすごく楽しかったです。

 どうかこれからもお体に気をつけて
 このまちの福祉のために
 一緒にがんばってくださいね。 

 明日は、この(財)横須賀市健康福祉協会の主催で
 ナミねぇの講演会が行なわれますので
 ぜひみなさん、来て下さいね!


● ついにナミねぇが横須賀にやってきました!

 今夜はその後、竹中ナミさんと一緒に
 食事をしながら明日のうちあわせをしました。

 そうなんです。
 ついにナミねぇ、横須賀にやってきました!

 直接にお会いするのは
 8月の国際会議以来で2回目なのですが
 もうなんか昔からの知りあいみたいな感じがしてしまって
 3時間半にわたって
 語りまくってしまいました。

 明日朝に対談をさせていただくのに
 その対談で聞きたかったことを全て質問してしまった...。
 今から質問したいことを作り直さないと(汗)。

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 それにしても、ナミねぇには
 ものすごく親近感を感じます。

 スケールの大きさではナミねぇにとても叶わないのですが
 ナミねぇとフジノは似ているところがたくさんあるような
 そんな気がしました。

ナミねぇを呼ぶ会メンバーとナミねぇ。  フジノは3時間半を過ぎたところで
 帰ることにしたのですが
 事務局メンバーの若手2人と一緒に
 ナミねぇはさらに語り続けていました。

 こうやってお話をするチャンスをいただいて
 フジノは今後の活動について
 目がひらける想いを何度もしました。

 ナミねぇに負けたくない!

 ナミねぇに負けないようにおれもがんばるぞ!
 そういう気持ちにさせられました。

 明日、この実物ナミねぇを
 みなさんも体感してください!

 横須賀総合福祉会館5階ホールにて
 14時〜15時半 講演会(健康福祉協会主催)
 15時半〜17時 座談会(ナミねぇを呼ぶ会主催)


 ぜひ来て下さいね!



2004年1月8日(木)のフジノ
● 人事評価の制度が変わる...

 沢田市長による『人事制度改革』の発表が
 けさの新聞に載っていました。

 「部下が上司の評価も」という
 神奈川新聞の見出しはかなり強烈だったので、
 注目した人も多いのではないでしょうか。

 これまでは成果主義という発想が無かった市役所に
 企業流の評価制度が導入される、という内容です。

 上司が部下をチェックするだけではなくて、
 これからは部下が上司をチェックすることもおこなう、
 そんなことが記事には書かれています。

 パッと見ただけでの反応は
 きっと、こんな感じですよね。
        ↓
 これでお役所も企業のように変わっていくはず。

 でも、本当はそんな単純なことではありません。

 人事制度を変えるというのは
 決して市役所に限らず
 民間企業でもすさまじく大変な作業なんです。

 市長が発表したからといって
 すぐに変わることでは全くありません。

 そのあたりのことを少しだけ説明できたら、と思います。

 時間が無くて、うまく説明できないかもしれませんが
 少しだけ一緒に考えてみてください。

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 今回の改革の方向性は
 記事によると

 (1)新しい人事評価のしくみをつくる

 (2)新しく採用する職員の選考方法を変えていく

 (3)管理職の職員を、広く公募する


 この3つですね。

 最も大きな改革は
 やはり新聞の見出しになったように
 (1)だと僕は思います。

 新しい人事評価のしくみをつくる。

 それはどんなことでしょうか。

 例えば、これまでは
 年功序列で誰もが同じようにお給料が上がっていました。

 そこには『能力がある』とか
 『高い成果をあげている』などは反映されていなくて
 規則できまっているとおりに年次によって
 お給料があがっていきました。

 けれども、それを変えていくわけです。

 これまでの年功序列を捨てて
 結果を出した人が
 それに見合ったお給料をもらえる。

 これは実はものすごく大変なことなのです。


● コンピテンシーマネジメント

 今回おこなう人事制度の改革の方向は
 民間企業ですごく流行している
 『コンピテンシーマネジメント』という手法なのですね。

 (ただ、人事課に確認したところでは
  この方法だけでいくと決定した訳ではないそうです。
  コンピテンシーマネジメントを導入した企業についてはこちら

 例えば、市民部を例に挙げてみますね。

 市民部にAさんというすごく優秀な人がいるとします。

 そうしたら、そのAさんが
 何故、高い成果をあげているのかを徹底的に調べます。

 Aさんはどんな行動をとっているか。

 この『Aさんの行動』をお手本にして
 他のBさんやCさんはうまくできているかどうかを
 チェックしていくのです。


 <例.市民部の場合>

  (1)Aさん=優秀で成果をあげている=お手本にする
     ↓
  (2)Aさんは何故、優秀で成果をあげているのか?
    その行動を徹底的に分析する
     ↓
  (3)分析の結果、次のことが分かった
   Aさんは、毎朝30分以上前に出社している
   Aさんは、窓口に相談に来た人の顔と名前を覚えている
   Aさんは、相談者の目を見ながら、傾聴する姿勢をとっている
   Aさんは、...
     ↓
  (4)これらの行動をもとに、チェックポイントをつくる
     ↓
  (5)チェックポイント
   チェック1.30分以上前に出社しているか
   チェック2.相談者の顔と名前を覚えているか
   チェック3.相談者の目を見ながら傾聴することができるか
     ↓
  (6)チェックポイントをもとにして
    市民部の職員をチェックする



 そもそも『コンピテンシー』というのは
 ハーバード大学のデビット=マクレランドという教授が考えました。

 彼は行動心理学の研究者ですから、
 大学時代に行動心理学を学んできたフジノには
 なじみがあるのですけれど、

 それでもちょっと考えただけでも
 上に挙げた例はものすごく大変な作業になります。

 例えば、(1)。

 市民部の中で
 誰が優秀な人なのか、を明らかにするためには
 まずいくつもの分析作業が必要です。

 『市民部の仕事の目的は何か』
 『その目的を最大限に果たすために必要な仕事は何か』

 こんなふうに、仕事の内容や
 仕事を果たす上で必要な技能や責任をハッキリさせる作業が
 とても大切になってきます。

 そして、その分析が終わったら(2)です。
 誰が最もそれが達成できているかをチェックしていきます。

 けれども、誰が最も優秀なのかを選ぶうえで
 本当に公平中立に、人が人を選ぶことができるでしょうか。

 ある人が他人を評価する時に
 心理的に『まちがい』が起こってしまうことは
 本当にたくさんあります。

 代表的な心理的な影響をあげてみましょうね

 ハロー効果、中央化傾向、寛大化傾向、
 論理誤差、対比誤差、恒常誤差。

 1つずつの内容を説明する時間が無いのですけれど
 ちょっとあげただけでも、
 6つもの心理的な影響をあげることができます。

 人が他人を評価するというのは
 本当に難しいことなのですね。

 長くなってしまうのでストップしますが、
 こんなふうに、1つの作業だけでも
 ものすごく大変な手続きが必要になるのですね。

 公平で中立な評価制度をつくるということは
 言葉ではカンタンなのですが、
 実際はすさまじく大変なのです。


● 市役所が本当に変わっていくために

 上に書いたようなものすごく大変な作業が
 これから行なわれていくことになります。

 この人事制度担当は
 4月に発足するわけですが、
 メンバーはわずか3名の予定です。

 市役所の部署というのは
 100以上にもなります。

 この100以上の部署を
 業務内容をあらためて分析して、お手本となる人を選んで、
 評価するためのチェックポイントをつくりだして、
 さらには評価をおこなっていくわけです。

 民間のコンサルティング会社に
 協力を依頼するかもしれませんが
 基本的には3名のプロジェクトチームでおこなうわけです。

 誰がこの3名になるのかは
 まだ分かりませんが、
 誰がなったとしても、ものすごい大変だと思います。

 組合の反発も受けるでしょう。
 ふつうの市職員さんからも文句を言われるかもしれません。

 市役所内で、孤立無援になってしまうかもしれません。

 フジノが読んだ本
 すごく印象的な言葉がありました。
 (ちょうど上にリンクをはっている書評のコーナーでも
  その言葉を引用してありますので読んでください)

 「人事制度改革に取り組んだ担当者は
  満身創痍になる」

 本当にそう思います。

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 そこで、この記事を読んで何よりも僕が考えたことは

 市民のみんなで
 この制度改革を見守ってあげたい。
 そして、応援してあげたい。
 

 ということでした。

 フジノは今回の人事制度改革というものは
 これだけ財政状況が厳しい中では不可欠だと考えています。
 さらに、時代の流れの必然であるとも考えています。

 市職員さんのやる気をあげていくためにも
 市民のみなさんにより良いサービスを提供するためにも
 必要だと僕は信じています。

 成果主義によって
 努力して結果を出した人が認められていく。
 日本はあらゆることで必ずこの方向へと進んでいくはずです。

 だから、政治家としてのフジノも
 改革の進みぐあいや方向性をこまめに確認して
 積極的に応援していきたいと考えています。

 どうかみなさんも
 この人事制度改革の方向を
 見守っていてください。

 新聞が大きく見出しでとりあげた時には
 花火がうちあがった瞬間のように
 目を奪われると思います。

 けれども、本当に大変なのは
 実際の作業なのです。

 これからも、このコーナーで
 機会を見つけては報告していきたいと思いますので
 どうかこのまちに暮らしているみんなに
 関心を持ってもらえたら、と思います。よろしくお願いします。


● 市長とだって、フツーに話しますよ(笑)

 さて、話題は変わります。

 今日は、横須賀市社会福祉協議会
 『新年賀詞交歓会』に出席しました。

 新年会とか忘年会には
 フジノは絶対に行かないようにしてるのですが

 社会福祉協議会のこの集まりは
 飲み食いがメインではなくて
 昨年福祉に貢献した方の表彰がおこなわれる、ということで
 参加をすることにしました。

 そんな訳で、開会のあいさつが終わって
 福祉への貢献が大きかった方々への
 記念品の授与がおこなわれました。

 その後、歓談の時間になりました。

 カンタンな食べ物と飲み物があって
 自由な立食形式でした。

 社会福祉協議会の集まりとはいえ、
 やっぱりこういうたくさん人が集まるのは苦手だなあ、と
 フジノが手持ち無沙汰にしていた時のことでした。

 なんと、話しかけてきてくれたのは
 沢田市長でした...。

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 市長とフジノが談笑をしているというのは
 まわりの方にとって
 けっこう違和感があったみたいです。

 あとで数名の参加者の方から
 「市長と何を話していたの!?」と尋ねられてしまいました。

 ちなみに、僕たちが話していたのは、
 大晦日のカウントダウンイベントのことです。

 ヴェルニー公園の芝生に
 ものすごくたくさんの数のキャンドルが飾られて美しかったこと。

 そのキャンドルを並べることを発案したのは
 経済部の職員であったこと。

 新年のあいさつをした市長に
 若い女性が「しちょう〜!」と黄色い声をあげていたこと。

 そんなようなことを話しました。

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 でも、「フジノくん、市長と話したりするんだ」
 という言葉が出るからには
 やっぱり誤解があると思うんですよね。

 もう繰り返し書いてきたことなので
 しつこいのですけれど、また書かせてくださいね。


 フジノは『反市長』とか『野党』ではありません。

 基本的に僕は

 賛成することは賛成する
 反対することは反対する


 この立場を徹底したいと考えています。

 美術館問題や長井海の手公園問題では
 完全に市長と対立しています。

 また、こんな財政状況の中で
 開国祭をおこなう必然性や
 ペリー記念館リニューアルや未来型図書館の建設など
 納得できない市長の政策もたくさんあります。

 けれども、今日のこのコーナーの最初に書いたこともそうですが
 正しいと考えた政策には徹底して応援をしています。

 だから、市長とフジノがしゃべっていたとしても
 あまり驚かないでくださいな...。

 口を全くきかない、なんて
 だだっこじゃないんですから(笑)


● 改めて「福祉の道をつきすすみます」宣言

 ところで、この社会福祉協議会の賀詞交歓会には
 市内の福祉関係者がたくさん集まりました。

 そんな中で、ある地区社会福祉協議会の方から
 こんな言葉をいただきました。

 「もしフジノくんが次も選挙に出るのだとすれば
  市のどんな問題にも顔をつっこんだりしなくてはいけないし
  福祉のことだけには専念できないだろう。

  でも、選挙があれば私たちが応援するから安心して
  今は福祉の道に専念してほしい」

 本当に、ありがとうございます。

 フジノは基本的に
 政治家は4年間で1プロジェクトだと考えているので
 次の選挙のことは
 もともと全然考えていません。

 今、目の前のことに全力を尽くすだけだと常に思っています。

 けれども、こんな言葉をいただくと
 あらためて「自分の道は福祉なのだ」と思います。

 福祉がやりたい、という目的があるから
 政治家という手段を選んだだけなのです。

 また、このように言っていただけるということは
 12月議会が終わった後に
 フジノの育った武山の方から
 「地元対策なんかより福祉に専念してくれ」
 と言われた
時にもそう感じたのですが
 本当に福祉の必要性を
 このまちのみなさんが強く感じているのだと思います。

 フジノはもともと器用ではないので
 たくさんのことに関心を持てば
 どれもすべて薄っぺらになってしまいかねません。
 だから、福祉の道に専念していきたいと考えています。

 しかも、『福祉』といっても
 本当にとても広くて
 どこまでもキリが無いくらいなのです。

 自殺予防と精神保健福祉の向上を最大の課題にして、
 高齢の方々の福祉、
 障がいのある方々の福祉、
 お母さんと子どもの福祉を少しでも改善していかれるように
 全力を尽くして努力したいと思います。

 立候補を決めた時に
 まわりの人から

 「福祉を公約にしても当選しないよ。
  特に精神保健福祉なんて誰も知らないから、落選するよ」

 そんなことを言われたことがありました。

 けれども、そんなことは無い、というのは
 フジノ自身の存在が証明していると思います。

 このまちを『福祉のまち、よこすか』にしていくために
 全力で努力をしていきますので、
 どうかみなさまも、ご協力をお願いします!


● あなたの意見を聞かせてください

 先日このコーナーに書いた
 秋谷海岸の件ですが
 友人の1人がさっそく現場を見に行ってくれました。

 そこでの率直な印象などを
 聞かせてもらいました。

 ぜひ、みなさんの意見を聞かせてください。
 よろしくお願いします。



2004年1月7日(水)のフジノ
● もっともっと市民参加を本物にしていくために

 これまでは、フジノ1人だけで
 いろんな審議会とか委員会とか講演会に参加してきたのですが
 まわりの友達や仲間のみんなにも
 どんどん声をかけて
 参加してもらうようにしようと思います。

 市の公開している会議は
 HPからスケジュールが見られますので
 どんどん傍聴してみてくださいね。

 社会福祉審議会には
 友達に1度傍聴してもらったのですが
 すごく驚いていました。

 「自分の全然知らないところで
  あんな会議がおこなわれているんだ、と思った」

 そう、友達は言っていました。
 ちなみにその友達は、福祉関係の仕事をしています。

 そうなんです。
 福祉カンケーの仕事をしていたとしても
 そういう会議の存在は知られていないのです。

 たとえ公開の会議であったとしても
 傍聴者がいなかったり
 関心を持つ人がいなければ
 非公開でやっているのとほとんど変わりはありません。

 ぜひとも福祉に関心のある方や
 保健福祉大学の学生さんだとか
 どんどんこういう会議を傍聴してみてくださいね。

 あんがいエライ人たちが
 意見を何も言っていなかったり、
 公募の市民委員の人たちが一生懸命に意見を言ってたり、
 そういう姿をぜひ目の当たりにしてほしいと思います。

 どんどん参加してみてくださいね!


● 友達との再会

 昨日にひきつづき、お正月休みの様子を書きますね。

 1月3日は、東京の御徒町で
 友達2人と数年ぶりに再会しました。

 大学時代にUCLAに短期留学した時に
 同じ寮にいた日本人だったので、友達になりました。

 現在、1人は東京の大学で職員として働いています。
 もう1人は、イエール大学大学院に在学中です。

 数年ぶりの再会で
 あんみつを食べながら3人で話したことは
 もっぱら、『日本の現状』について、でした。

 もう完全にこの国は
 かつてとは姿を変えてしまった、ということで
 3人の見解は一致しました。

 フジノたちはそれを懸念しながらも
 こんな世の中を努力によってcrawlしていきたい、と
 話しました。

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 イエール大学院にいる友人は
 世間の人たちから見たら
 きっとかなり異色に感じられるような
 経歴を持っています。

 大学在学中に、アメリカに1年間の交換留学。
 しかし、それだけでは納得できずに、
 留学先の大学から
 さらにヨーロッパの大学へ。

 修了後、世界一周をしながら帰国。

 大学卒業後、はじめはNHKの国際部に就職して
 海外むけのNHKニュースキャスターとして働いていました。

 けれどもそれを辞めて、
 環境学について学ぶためにアメリカに行ってしまいました。

 日本の有名大学を出たことも
 日本最大の放送局に就職したことも
 彼にとっては、大きな意味は無いのですね。

 もっと自分の能力を最大限に活かせる場所へ
 彼はこれからも向かっていくのだと思います。

 僕はそんな生き方を
 同世代として、正しい生き方だとはっきり思っています。

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 昨年5月に当選したすぐの議会で
 一般質問の中で僕は話したのですが
 能力のある人は、どんどんこの国を捨てていってしまっているように
 僕はとても感じています。

 親しくしている友達の中には
 海外の大学に留学を何年もしていたり
 あるいは向こうで働いていたりしている人が何人もいます。

 野球もサッカーも
 僕たちの同世代や下の世代は、みんな海外をめざします。

 この国でトップを極めることは
 何かの頂点に立つことではもはや無いのです。

 こういう国の状況は、
 とても哀しい状況だと思います。

 (個人として生きていくという観点では有効な方法だと思っています)

 人間的に魅力のある人たちや
 努力によって高い能力を持つ人々が
 どんどん海外へと流れていってしまう状況を変えられない限り
 この国は弱っていくと思います。

 それと同じで、このまちも
 若い世代が望んでこのまちで暮らし続けたり
 働くことができるようにならない限りは
 弱っていく一方だと思います。

 実際に僕の同級生の大半は
 今ではこのまちを離れて暮らしています。

 彼らがみんな、帰ってきたくなるようなまちにするために
 少しでもこのまちを変えていくことができれば、と
 いつも考えています。


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