まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年4月29日(金)のフジノ
● ひとときの幸せを守る、それが政治の使命だと信じてる

 今日はゴールデンウィークの第1日目。

 とても良いお天気に恵まれて
 どこもとてもたくさんの人出でした。

 複数の市民の方々からBBQへのお誘いを受けたので 
 朝からBBQの『ハシゴ』をしました。

 いつもフジノは食べ物・飲み物がある催しには
 基本的に絶対に出ないようにしています。
 (公職選挙法の規則がいろいろめんどくさいからイヤなのです)

 けれども6月26日に市長選挙があることを
 広くアピールする良い機会だと思い、
 可能なかぎり、呼んでいただいたところにはお邪魔しました。

 うみかぜ公園から
 見える猿島です。

 こんな天気の良い
 気持ちのいい日に
 政治の話かよ、と
 思うかもしれません。

 でも、こんな
 平和な日だからこそ、
 政治の話です。

 子どもたちは幸せそうにすべり台から降りてきて
 潮だまりからカニをとっていて
 噴水で水遊びをしています。

 そんな幸せで穏やかな瞬間を経験している時こそ、
 この幸せが続いてほしいと誰もが思うはずです。

 その幸せを守るためにこそ、政治はあります。

 フジノは、一貫してそう言い続けてきました。

 日焼けしそうな太陽のもとでも
 BBQで焼けたおいしい肉を食べている時でも
 決して政治の話で場が興ざめする事はありませんでした。

 政治は、リアルを語ることだからです。

 どんなに平和で幸せな瞬間を過ごしていても
 それは決してただカンタンに手に入るものではないことを
 ふつうの人々は誰もが知っています。

 それがいかにカンタンに損なわれてしまうものかということも
 市民のみなさまはとても実感として知っています。

 平和で幸せな瞬間を
 守るためにこそ、暮らしを守るためにこそ
 政治は存在しています。

 市長選挙についてだけでなく、
 いろいろなお話をさせていただきました。

 お招きいただいたみなさま、ありがとうございました。


● 連休中・夜間・救急の医療体制について

 先日も書きましたが
 連休中の医療体制について強く関心があります。

 今日は市民の方々のご協力のおかげで
 3つの病院の、連休中の夜間の医療・救急体制について
 同行させていただくことができました。

 それぞれの病院ごとに
 ドクターもナースも対応(サービスの質)が強く異なることを
 はっきりと痛感させられました。

 指定管理者制度に移行してから
 初めて三春町の救急医療センターにも足を運びました。

 フジノが居た1時間のあいだは
 ずっと入り口の自動ドアが開け放しでした。

 今日が暑かったからなのか、
 理由は分かりません。

 でも、会計を待っている人々には
 決して良いことでは無いと思いました。

 センターが終了する12時まぎわとはいえ、
 入り口わきの、障がいのある方の駐車スペースに
 タクシーが2台も停められていたのには
 市民の方も怒っていました。

 慣れた感じで当たり前のように
 タクシーがそこに入ってきて停めたようにフジノには見えました。

 当然、市民の方は
 駐車場の入り口からやや離れたところに駐車している訳です。

 障がいのある方々が来られた時には
 これらのタクシーはすぐにどいてくれるのでしょうか。

 こういう1つ1つのささやかなことをきちんと徹底しなければ、
 市民サービス向上のために指定管理者制度を導入した意味が
 フジノには分かりません。

 きちんとした理由があるならその説明を受けたい。
 そうでなければ、すぐ改善してほしい。

 そう強く思いました。


● メールへのお返事が遅れています。ごめんなさい!

 今月はたくさんのメールをみなさまからいただいて
 まだまだ全てのメールに返事が書けていません。ごめんなさい!

 特に、カトリック高円寺教会での祝辞をした日に出会った方々、
 お返事が遅くてごめんなさい。
 みなさんの優しさにこころから感謝しています。

 可能な限り、なるべく早くにお返事したいと思います。
 もう少しお時間ください。

 よろしくお願いします。ありがとうございました!



2005年4月28日(木)のフジノ
● 改正・介護保険法についてヒアリング

 衆議院の厚生労働委員会で昨日可決された
 改正・介護保険法ですが、
 今日は、この法律についてのヒアリングを行ないました。

 市役所の長寿社会課の方に
 国の動向と、それに伴うこのまちの対応すべき点などを
 説明してもらいました。

 今回、一緒に原島議員に参加していただいたのですが、

 「これからは現場に出ていろんな声を聞いて
  国の動きがあったらまたヒアリングをしていこう」

 と、言っていただきました。

 ホームヘルプを行なっている事業所や
 在宅介護支援センターなどを訪れて働く方々の声を聞いたり、
 実際に介護保険のサービスを受けている方々の声を
 どんどん聞いていかなければ、とつくづく思いました。


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 市議会では、もうすぐ常任委員会のメンバー決めの時期です。
 このまちでは、市議は4つの常任委員会の1つに
 必ず所属することになっています。

 まだ決定事項では無いのですが、
 民生常任委員会のメンバーに何とかなれそうです。

 無所属・1人会派に割り振られた
 4つの常任委員会を他の方々にお願いして交代してもらう、
 というのが、うまくいけばの話なのですが...。

 福祉・医療・環境・防災を扱うことができる
 この民生常任委員会に
 市議の任期である4年間ずっとメンバーでいたい、というのが
 福祉を公約にかかげたフジノの願いです。

 1年間で委員会を交代する議員が多い中で
 丸2年間、フジノはこの民生常任委員会で活動をしてきました。

 でも、もっともっと自分を深めていきたいです。

 市の職員は異動してしまうけれども、
 フジノは異動しないことで
 過去からの議論を知り尽くして
 市の職員よりもよりもこの分野だけは徹底的に詳しくなりたい!

 こう考えています。

 なんとか民生常任委員会のメンバーに
 今年もなれるといいなあ...。


● 美術館は本当に完成させるべきなのか?

 『民意が市政に生かされることを願う会』のみなさんが、
 美術館に関するシュミレーションを発表しました。
 ぜひ見てください。こちらです。

 3通りの考え方に基づいて、
 市民のみなさまの税金からの支出が試算されています。

 かつて、東京都では建設途中だった都市博を
 当時の青島都知事が中止しました。

 これによって、都民の支出を
 数百億円も節約することに成功しています。

 この例のように、建設途中であってさえも
 ストップをかけることが有効な場合もあります。

 何があなたの暮らしに本当に必要なのか?

 どうやってこのまちで暮らしていきたいのか?

 あなたの支払っている税金がどう使われていくべきなのか?


 どうかあなたも考えて下さい。
 よろしくお願いします!



2005年4月27日(水)のフジノ
● 深夜の、子どもの急病

 近頃は、吐き気と下痢が同時に起こる風邪が
 小さなお子さんのあいだでとてもはやっているようです。

 子育てをされているお母さん・お父さんがたには
 とてもご苦労が多く、相談を受けるたびに僕も心が痛みます。

 まもなくゴールデンウィークに突入しますが
 連休中の急病がとても心配ですよね。

 あらかじめ、急病に関する市のHPはこちらです。
 ご参照ください。


● 本当に必要な情報を、もっと手に入れやすく!

 この『連休中の急病への対応の情報入手』については
 フジノは昨年もすごく気になっていて、
 市議会で質問をしました。


 平成16年5月31日・民生常任委員会



 救急医療センターの
 情報公開体制について質問いたします。

 今年、本市のホームページが
 全体として更新されたのですが、
 救急医療センターは1ページしか無いような状況です。

 市民にとって本当に必要な情報というのは、
 緊急時こそ頼れる情報だと思います。

 他の町のホームページなどを見ると、
 表紙に救急医療センターの
 今晩の当直が何科を担当しているとか、
 あるいは年末年始の休日というものを常に前に出していて、
 子どもを持っている若いお母さんたちが
 その情報にアクセスすることで安心して過ごせる
 ということがあると思っています。

 市全体のホームページは改善されたのですが、
 救急医療センターのホームページのコーナーはとても弱くて、
 もっと連休中の態勢などを
 前面に出すべきではないか
と考えるのですが、
 いかがでしょうか。







長 

 御指摘のように、
 横須賀市のホームページ総合案内を開けまして、
 『急病、災害の場合』をクリックしていただきますと
 出てくるようになっております。

 それをさらにわかりやすく
 という御指摘と理解しておりますので、
 わかりやすく、
 ホームページを開けば
 救急医療センターあるいは急病の場合にといったことで
 インパクトがあるように、
 レイアウトあるいはつくり方を研究したいと思います。

 また、ホームページの救急医療センターの内容等について、
 特に連休などの体制がどうなっているかということが
 わかりやすくなるように検討したいと思います。




 他市のHPの中には
 もう表紙そのものに「連休中の急病の時は...」って
 どーんと出ているまちもあるんです

 そこでこの質問をしたのですが
 当時の健康福祉部長(現在は子ども育成部長です)が
 かなり前向きな答弁をしてくれました。

 そして、すぐに改善をしてくれました。

 市のHPの構成上、大きな変更はできなかったのですが
 ささやかだけれども目立つようにしてくれました。

 表紙の総合案内メニューの中に、
 『急病』というボタンを独立してつくってくれて
 さらに赤い文字にしてくれました。

 下の画像が変更後(現在の横須賀市HPの表紙)です。


横須賀市HPの表紙


 変更前の画像が残っていないので残念...。

 かつてよりはかなり分かりやすくなったとは思うのですが、
 まだまだ改善の余地はあると思います。

 つまり、時機に応じた情報提供こそが必要です。

 連休中であれば、
 観光案内と急病への対応の2つをHPの目立つ場所にする。
 あるいは、連休特集のコーナーを作る。

 欲しい情報がすぐに分かりやすく入手できることが
 とても必要なことだとフジノは考えています。

 ささやかなことではありますが、
 こういったことこそ、大切だと信じています。




2005年4月26日(火)のフジノ
● 市長選挙もろもろ

 今日は、蒲谷・前副市長の選挙事務所を訪れて
 蒲谷さんご本人と、秘書みたいな人を含めて
 3人きりで30分ほど
 直接にお話をしました。

 初めてきちんとお話をすることができて、
 とても良い時間を過ごせたと思います。

 フジノは全ての候補者の政策を知りたいのです。

 フジノの存在を嫌悪している人々から
 徹底的に
 『政治家フジノ=反体制派』のレッテルばりをされてるせいで、
 そもそも前・副市長(=体制派?)の蒲谷さんとの
 こういう対話の機会が成立するかが
 当日までとても不安でした。

 けれども、大丈夫でした。良かった。

 今回の蒲谷さんとの対話内容は、
 HPに載せる目的で行なったものでは無いから
 もともとメモも取っていないし、対話の内容については書きません。

 複数のスタッフからも
 「どうでしたか?」と尋ねられたので
 あえて書くとすれば、これだけでご勘弁を。

 政治家フジノとしての
 最も実現を目指している政策について意見交換をした。

 以上です。

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 フジノに限らず、市民のみなさまが
 あなたのまちのトップを選ぶわけですから
 立候補予定者の方々にどんどん質問をしてみてくださいね。


● 市長選挙もろもろ(その2)

 今は明け方なのですが、
 届いた新聞を見たら新しい候補者が...。

 小堀徹さんという歯科医の方が
 市長選挙への出馬を表明しました。

 候補者が増えることは
 市民のみなさまにとって
 とても良いことだと思います。

 政策論議がガンガン行なわれるように
 「今回の選挙からこのまちは選挙が完全に変わった」と
 後世に評価されるようにしていきたいです。

 小堀さんにも政策をうかがいたいです。
 関係者の方でHPを見ている方がいましたら
 ご連絡いただけませんか?

 またHPなどを発見した読者の方がいましたら
 フジノまで教えて下さい。よろしくお願いします。


● 市長選挙もろもろ(その3)

 おととい書いた、神保議長の市長選出馬とりやめ、
 新聞でも報道されていました。やっぱり事実だったんですね。
 残念です。

 (05年4月26日付・毎日新聞・朝刊より)
2005年4月26日・毎日新聞朝刊より

● ついに国会審議が始まった!

 けれども、政治家フジノにとっての
 今年最大の関心事は郵政民営化でも市長選挙でもなくて、
 障害者自立支援法案の行方です。

 今日からついに国会で審議がスタートしました。

 今日は本会議での説明と
 2人の質問者と大臣のやりとりだけなので
 大きな進展はありませんでした。

 5月の衆議院、6月の参議院、
 それぞれの議論に注目しつづけなければいけません。

 何故ならそれはこのまちの福祉にも
 すさまじく深く関わることだからです。

 国の財政難を理由にしたとしかフジノには考えられない
 この法律(いくつかの良い点もあります)は
 かなり問題です。

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 すっかり街頭演説をやめてしまったり
 議会活動報告チラシを配っていないので
 「最近のフジノはどうしてしまったんだ?」と尋ねられるのですが
 本当にごめんなさい。

 けれども、理由があります。

 市町村の議員は
 多くの場合、国の法改正を受けて
 市町村の条例の文章も改正しなければならないことの
 ただ承認をするだけになっています。

 採決されてしまった介護保険法の改正(納得できません)も、
 審議入りしたこの障がい者自立支援法案もそうです。

 それがイヤなのです。
 それではまずいのです。

 すぐに「じゃあ、国会議員になれ!」とか言う人々がいますが
 そういう単純な話では無いのです。

 現場に最も近い市議会議員だからこそ
 国の法律の問題点に気づくことができる。

 そして、たった1人の無所属の市議であっても
 厚生労働省にメールを出したり、
 障がいのある方々の団体と一緒に勉強したり
 意見書を提出する行動をしたり、やれることがたくさんあるのです。

 法律が国で変えられた後に
 市議会でただ『追認』させられるだけでは
 間に合わないのです。

 フジノには、今、こちらの方が大切です。

 街頭演説もチラシの配布もやりたい人はやるべきだし、
 どんどん多くの方々がやったほうが良いと思います。

 ただ、フジノは今、
 それよりもやらねばならないことがあるというだけ。

 街頭にいないことで
 市民のみなさまの声がフジノに届きにくくなっているのは
 確かに事実かもしれません。

 けれども、今後の数十年を縛られる福祉の法律審議について
 徹底的に追いかけることだけで今は手一杯なのです。

 だから、街頭にいなかったり、チラシを配っていませんが
 それは本当にすみません。

 こういうフジノの在り方に
 失望される方々もいらっしゃるとは思いますが
 それでも現在の政治家フジノにはこれで手一杯なのです。



2005年4月24日(日)のフジノ(その2)
● 『恵みのとき』出版記念パーティー

 今日は、カトリック高円寺教会で行なわれた
 『恵みのとき』出版記念パーティーに参加しました。

 著者ご本人である晴佐久昌英さん(神父さまです)に
 ご招待していただいた上に
 祝辞のスピーチまでさせていただきました。

 あまりにもたくさんの方が参加されたので
 (北海道からも九州からもたくさんの方がいらっしゃいました)
 予定していた地下のホールから会場を急遽変更して
 教会の聖堂にて行なわれました。

 聖堂とは、みなさんが教会をイメージする時にきっと思い浮かべる
 十字架をバックにした、説教用の机があって、
 たくさんのイスが並べられている、というあの場所です。
 ふだんミサを行なう場所ですね。

 人生を通じて、まさかこの場所に立つことになるとは
 僕は想像したことすらありませんでした。

 つまり、神父さまがお話をなさるその場所から
 数百名の方々に向かって
 お話しすることが許されるとは僕には思えなかったのです。

 先日書いたとおりで、僕は信仰を途中で捨てている人間です。
 けれども、信仰の尊さは今も忘れたことはありません。

 だからこそ、
 その場所に立つことの重みと
 その場所から人々へ語りかけることの重みを
 僕は痛いほどに感じました。

 市議会の本会議場で市長へ一般質問をする時とも
 秋田県合川町で講演をしたあの時とも
 全く異なる種類の重みを
 僕は強く感じました。

 僕は政治家という職業に就いてはいますが、
 多くの方々の人前で話すということが
 性格的にどうしても得意ではありません。話も下手くそです。

 だから、僕にできることは
 ただとにかく誠実であろうと努めることだと思いました。

 この素晴らしい本が1人でも多くの方のもとへ届くように
 想いをこめて、お話させていただきました。

 会場のみなさんを見つめながら
 僕は父のことを想い、語りました。

 (この様子をブログで書いて下さった方がいらっしゃいます)

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 何とか無事に祝辞を述べることができて、
 ホッとしました。そして、会食&歓談のために会場を移りました。

 信仰を捨てた人間であるということの恥ずかしさと
 政治家という卑しいイメージを持つ職業に就いている恥ずかしさで
 僕はとにかく目立たないように会場の1番後ろに居ました。

 けれども、たくさんの方々が声をかけて下さって
 そして、父への励ましの言葉をいただきました。

 たくさんの方々の体験を聞かせて頂き、
 貴重な出会いの機会に感謝しました。

 また、横須賀と関わりのある方々とも
 出会うことができました。

 横須賀の福祉の貧困によって
 横須賀市を離れた方のお話をうかがい
 こころからお詫びを申し上げました。

 横須賀の福祉を必ず改善することを
 改めて固く決意しました。
 


● 政治にできないこと、信仰にしかできないこと

 それから、『恵みのとき』の絵を描いている森雅之さんと
 著者である晴佐久昌英さんに
 父さん宛てのサインを本にしていただきました。
 
 晴佐久神父さまに

 「あなたのHPを読ませてもらったけれど
  政治家の仕事は
  神父の仕事にとても似ているね」

 と言っていただきました。

 とてもうれしかったです。

 もちろん地方自治法に規定されているように
 政策を議論して法律を作ることが政治家の仕事だとは思います。

 でも僕自身は、信念をもって
 人々の声に耳を傾けることと
 人々に希望を語ることが
 政治家の仕事だと信じて働いてきました。

 それを認めていただけた気がして
 とても感激しました。

 けれども、僕は政治の限界も痛いほど理解しています。

 晴佐久神父さまに伝えました。

 「政治は制度を変えることはできますが、
  人のこころを変えることは決してできないと僕は思います。
  政治の届かないところに明かりを灯すのは
  宗教にしかできないと僕は思います」

 いろいろなお話をしましたが
 とても素晴らしい方だと思いました。

 晴佐久神父さまとは
 再会を約束して、お別れしました。

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 この国は、かつて犯した過ちに対して過敏になりすぎて
 宗教と信仰心に対して
 あまりにも強く排除してしまい、
 それが結果的に無宗教に人々を追い込ませてしまい
 オウム真理教やカルト宗教への
 あっけないほどの取り込まれる人を続出させたり
 宗教への忌避や憎悪の気持ちを持たせているのが
 現状だと僕は考えています。

 もっと正確な意味での宗教や信仰というものを
 諸外国のように教育の中でも教えていくべきだと僕は思います。

 宗教そのものを教えるのではなく、
 宗教との向き合い方、多様な宗教に対する共生の在り方、
 それらをきちんと教えていくべきだと思います。

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 東高円寺駅への帰り道、いろいろなことを考えました。

 父が入院したまさにその日も、
 僕は視察でこの東高円寺駅を初めて降りたのでした。

 今日、再びこの駅に降り立っているのは
 父のおかげなのでした。

 こういう偶然のような出来事のつながりを
 僕はユングの言うところの『シンクロニシティ』だと考えています。

 けれども、それを神の力によるものだと感じる人がいても
 僕はそれを決しておかしいとは思いません。

 人生には本当に様々な出来事が起こるものだと
 つくづく感じています。


● 市長選挙もろもろ

 残念なことに、神保・市議会議長が
 体調不良を理由に『出馬とりやめ』を決断したそうです。

 複数の候補者が多く出ることは、
 市民のみなさまに選択肢を多く持っていただくことです。

 それが1人減ってしまうということは
 とても残念です。

 加えて、市議会議長というのは市議会のトップであって
 行政側のトップである市長に対する
 大きな存在なのですね。

 その市議会議長自らが
 市長選挙に出ると決心されたと伺った時、
 フジノはその決断をとてもすごいことだと感じました。

 神保議長の出馬によって、
 きっと政策論争が行なわれる市長選挙になるだろうと
 強く期待していました。

 体調不良による不出馬はとても残念です。
 でも、議長職の公務は本当に激務ですから...。
 神保議長ご自身も、無念だと推しはかられます。
 フジノもとても残念です。

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 衆議院の補欠選挙や鎌倉市などの選挙が
 今日行なわれました。

 政治家は誰がなっても同じ、ではありません。

 必ず政治は変わります。
 政治が変われば、まちも大きく変わります。

 どうかぜひ市長選挙が行なわれる6月26日(日)には
 あなたも投票に行って下さい。よろしくお願いします!



2005年4月24日(日)のフジノ(その1)
● また徹夜だ...

 参考文献を読み込んでいて、気づくと朝になっていることが多い。
 今日も徹夜してしまった...。今は朝5時2分。

 やらなければいけないことが多くありすぎて、
 スケジュールの管理が全くうまくできない。

 昨日の夜は、
 小さなお子さんが吐き気と下痢がひどいのに
 小児科医の当直がいない、というので
 三春町の救急医療センターを紹介した。

 でも、三春町の救急医療センターは
 4月1日に市の直営から
 横須賀市医師会へと業務委託(指定管理者)したばかりなので
 実はものすごく不安だった。

 救急医療センターを指定管理者にすることに
 フジノは反対した立場であり、
 常にチェックする必要を感じている。

 その市民の方から連絡が入るのを待ちながら
 文献を読み続けて、とりあえず連絡をもらえてホッとして、
 少し休んだ後、勉強してたら朝日がさしてきた。

 6時間後には横須賀を出発して東高円寺まで向かう。

 『恵みのとき』の出版記念パーティーに招待されて(感謝!)、
 200人近い方々の前でささやかなスピーチをする予定。

 たくさんの方の前で話すのは苦手だけど、
 この本の素晴らしさをもっと多くの方に知ってもらえるなら、と
 引き受けてしまった。

 終わりしだい、すぐに久里浜へとんぼ帰りして
 19時くらいまで市民の方々のお話をうかがう予定。

 その後は1時間くらい休憩してから
 再び別の市民の方々のところへ。これは真夜中まで。

 自分のスケジュールを見ると
 今からでも少しだけでも眠らなければと思うのだけれど、
 昨日ある市民の方からかけられた言葉があたまを離れなくて
 とても眠る気持ちにはなれない。もっと勉強しなければならない。

 こうやって1市議の日曜日は始まり、
 こんなに素敵な自然のあるまちに暮らしているのに
 晴れた日曜日であっても家族と過ごせずに自然とも触れ合えない。

 なんか生き方を間違えた気がする...。

 でも、それが政治家というものならしかたがない。
 全力を尽くすだけだ。



2005年4月23日(土)のフジノ
● 市長選挙もろもろ

 来週の火曜日に、蒲谷・前副市長とお会いする時間を
 つくっていただきました。ありがとうございます。

 市議会議員と行政の長(市長や副市長)とは
 オープンな場(市議会)でのみ議論をすべきだ


 というフジノの信念から
 蒲谷さんが現役で副市長をしていた頃には
 あえて会話をすることは全くありませんでした。

 それは沢田市長に対しても全く同じです。
 市議会以外で市長と会話したのは
 昨年1月の、社会福祉協議会の賀詞交換会のみ。

 フジノは絶対に馴れあいになりたくないのです。
 議論は、市民のみなさまが傍聴できる
 オープンな場で行なわれるべきだと固く信じています。

 つまり、根回しなんてイヤなのです。

 けれども蒲谷さんが副市長を離れたおかげで
 今回、こうやって個人と個人という形でお話をうかがえることは
 とても良い機会だとうれしく思っています。

 お話をうかがうだけでなく、
 いくつかの視点について質問させてもらえたら、と思います。


● 市政検証フォーラムに行ってきました!

 今日は、ネットワーク運動よこすか主催の
 『市政検証フォーラム』に参加させていただきました。

 原島議員はフジノにとって大切な先輩議員で
 日頃からいろいろなことを教えていただいている方なのですが、
 今日も新しい視点を勉強させていただきました。

市政検証大会

 原島さんの資料をもとに
 沢田市政はどうだったのかという検証報告が行なわれて、
 つづいて参加者のみなさんで意見交換をしました。

 フジノも市議として本会議で市長の答弁を聞いてきた立場として
 参加者の方の質問に時にお答えさせていただいたり。

 それにしても、こうやって意見交換をしたり議論をすることは
 本当に素晴らしいことだとつくづく思います。

 今日は最高に天気の良い土曜日で
 潮干狩りに行くもよし、ショッピングに出かけるもよし、
 友人たちと楽しく過ごすのもよし、たまった洗濯をするのもよし、
 いろいろ過ごし方はあると思うのですね。

 けれどもこうやって何人もの方が集まって
 そしてこうやって「自分の暮らしているまち」について
 「自分が考える」「自分が決める」という本当は基本的権利なのに
 現実的には大切なことを行なっていく、ということは
 すごく必要なことだとつくづく思うのです。

 とても勉強になった、良い集まりでした。

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 終わった後も食事をしながら
 参加者の方々とお話をしました。

 こういう交流ができるのも
 本当に人と人との出会いということで
 まさネットワークが広がってつながっていくのを感じました。

 雄人のところでインターンしている方や
 9条の会の方とも出会いました。

 フジノも『横須賀市民9条の会』の呼びかけ人として
 参加させていただくことになりました。

 5月29日には
 産業交流プラザ(ベイスクエアよこすか3階)で
 14時30分から16時30分まで
 『横須賀市民9条の会発足!〜語ろう憲法〜』という
 フォーラムが開催されます。


● 改正介護保険法の採決...

 改正される介護保険法の国会での採決が
 27日(水)に行なわれる予定です
 (民主党の修正案に対する自民党の対応しだいでは連休明け?)。

 でも、どれほど情報を集めても
 全く納得ができない...。

 みなさん、介護保険法がどんな風に変わるか、
 ご存知ですか?

 来週28日には、フジノ&原島市議とで
 市役所の長寿社会課の担当者の方と勉強会を行ないます。

 今回はフジノ自身の為の勉強会なのですが
 関心のある方々は、ぜひ出前トークを申し付けてください。

 改正介護保険法の次は、ついに
 障がい者自立支援法案です。

 今年は、福祉関係の法律が改正される
 かなり勝負の年だと思います。

 どうか市民のみなさま、大きな声をあげてくださいね。
 黙ってしまうこと、諦めてしまうこと、
 希望を失うこと、それが1番危険なことですからね。

 一緒にがんばっていきましょう!



2005年4月22日(金)のフジノ
● 市長選挙もろもろ

 今夜は、フジノのスタッフと5名で
 木村正孝・市議のお話をうかがいました。

 夜21時半から30分の予定だったのですが
 真夜中の0時までおつきあい頂いて
 僕たちの質問に丁寧に答えていただきました。

 また、20代・30代の率直な意見も
 かなりぶつけさせていただいたのですが
 それらにも嫌な顔をされることなく、ニコニコと聞いてくださったことが
 とても印象に残りました。

 「明日も朝5時から野球に行くんだよ」

 と、元気いっぱいに語る木村市議の姿に
 31才のフジノよりも若々しく感じてしまいました(汗)。

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 明日は、ネットワーク運動よこすか主催の
 『市政検証フォーラム』にお邪魔させていただきます。

 原島議員にはいつもいろいろなことを勉強させていただいて、
 すごく感謝をしています。明日も新しい視点が勉強できるのでは、と
 とても期待しています。

 お時間のある方は、どなたでも参加可能ですから
 ぜひ来て下さいね!


● 『健康よこすか21』の改訂作業!

 今日は『保健医療対策協議会』の
 『第2回健康増進計画専門部会』を傍聴しました。

 フジノは疲れが出てしまい
 うとうとしてしまったのですが、
 実はものすごく大切な計画づくりが話し合われています

 毎年1つずつ、注目すべき計画をフジノは宣言していますが
 今年はこの『健康よこすか21』の改訂です!

 フジノにとっての最大の政策である

 ・自殺予防対策

 ・うつ対策推進


 この2つを、横須賀市の計画の中に位置づけること、
 その対象になる計画こそ『健康よこすか21』なのですね。

 もちろん市民のみなさまの
 健康全般に関する計画ですから
 受動喫煙対策を始めとする喫煙対策ですとか
 食生活に関することなど
 その内容は広くかつ多いものです。

 いずれにしても、とても生活に密接に関係していて
 大切な計画づくりを今、行なっています。

 今日の内容は、市民の方々に協力していただいた
 アンケートの回答結果をまとめたものを
 委員メンバーが分析や意見交換を行ないました。

 今回の計画づくりの目玉は、
 地域懇談会です。

 市民のみなさまの意見をうかがって計画に反映させるために
 6月に5回にわたってテーマ別に
 市内の行政センター他を事務局がまわって
 地域懇談会が行なわれます。

 いずれ広報よこすかなどでも掲載されるはずなので
 詳しい日時が発表されたらまた必ずお知らせしますね。


● 悩んだ時は、行政をどんどん使ってください!

 今日は、ある市民相談の結果について
 障がい福祉課の方々とお話をうかがいました。

 今回は担当者の方をはじめ、
 じっくりと市民の方のお話を聞いてくださって
 それが何よりも良かったとフジノは強く感じました。

 初めてその市民の方にお話をうかがった時、
 この先どうして生きていけば良いのかという激しい不安を抱いて
 またその苦しみを周りにも相談できずにつらそうでした。

 フジノ自身もお話をうかがいましたが
 利用可能なサービスが必ずあるということで
 障がい福祉課の方々に相談にのっていただくことにしました。

 昨日の夜、考えていたのですが

 「きっとその方は何よりもまず
  真剣にその苦しみに耳を傾けてくれる人が必要なんだ」

 と、思うに至りました。

 そして、実際に今日、
 報告を受けるにつけてもそうだったんだと確信しました。

 お帰りになる頃には
 笑顔が見られたとのことでした。良かった...。

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 ここでフジノが改めてみなさまにお伝えしたいことは

 市役所の行政サービスはどんどんつかってほしい、

 ということなのです。

 すさまじい行政に対する不信感があることは
 フジノもよく知っています(政治家への不信感も激しいです)。

 けれども、行政も政治も、
 市民のみなさまの力になりたいと
 ものすごく本気で思っています。

 だって、僕たちはそれでお給料をもらっていますし、
 何よりも「力になれることがあれば...」という想いで働いています。

 力になりたくて必死で制度の勉強もしていますし、
 たくさんの市民の方々の相談事例を蓄積していますから、
 対応できることもたくさんあります。

 どうか行政や政治への不信感を
 少しでけっこうですから忘れて下さい。

 困っていることがあれば、相談してみて下さい。
 行政も政治も、あなたの力になりたくて存在しています。 

 僕たちをこきつかってください。



2005年4月21日(木)のフジノ
● 市長選挙もろもろ

 さっそく蒲谷・元副市長からご連絡いただけて
 たぶん来週中くらいにはお会いできることになりました。
 関係者の方々、ありがとうございます!

 蒲谷・元副市長、木村正孝・市議、神保浩・市議会議長には
 すでにたくさんの方々が
 いくつかの大きな争点については
 質問をしていらっしゃるでしょうし、
 JCの公開討論会(6月15日)もありますから、
 フジノはフジノの問題意識でどうしてもお聞きしたいことを
 数点にしぼってお話をうかがえたら、と思っています。

 市民のみなさまも、どんどん質問をなさって下さいね。

 お三方とも公務などで忙しい方々ですが
 気さくな方々ばかりですので、
 株主である市民のみなさまからの質問には
 きっと答えてくださると僕は思います。

 このまちで初めて
 ついに政策本位の選挙が行なわれるのだと
 フジノは固く信じています。


● 映画『樹の海』試写を観て

 配給会社の方のご厚意で、
 近日公開予定の映画『樹の海』のマスコミ向け試写会に
 参加させていただきました。

 (注:映画のHPは、こちらです。
  ただ、自死によるご遺族の方はご覧にならない方が良いかも、と
  フジノ的には感じています。直接的なシーンはHPにはありませんが
  予告編の映像などによって
  自らの体験をフラッシュバックされる方々もいらっしゃるのではないかと
  フジノは危惧します。
  ご覧になる方は、あらかじめその点にご注意をお願いします)

 映画そのものについて、
 僕はどの立場で感想を述べたらよいのかが難しくて、
 上映終了後に感想を尋ねられた時に
 答えることができませんでした。

 僕が持つ複数の立場ごとに
 それぞれ異なる感想があります。


 <政治家としての感想>

 これまでも自死予防の3つの予防の中で、
 1次予防『正確な情報・教育・啓発』へのマスコミの積極的な協力を
 フジノは求めてきました。

 この意味において、この映画『樹の海』の持つ意味は
 とても大きく、良いことだと思います。

 特に『自死の大半は追い込まれた上での死である』という事実が
 この国ではあまりにも知られていません。

 全体を通して映画を観た後に
 きっと観客の方々は
 この映画に反映されているこの事実を
 意識の底の部分で感じてくれるのではないか、と
 強く期待しています。


 <元・映画会社員としての感想>

 今でも年間約100本は映画を観ている立場の人間としても
 この映画はその存在を知ってからずっと関心がありました。

 インターネット上のサイトをあえて見て、予告編を観て、
 「早く公開されないか」と
 待ち遠しかった、珍しい作品でした。

 フジノはまだ転職前の習慣が取れず
 洋画・邦画を問わず、アクション・アニメ・ラブストーリーなど
 ジャンルを問わず、公開初日のうちになるべく見まくります。

 それは『商品』の内容を知らなければならない、
 それがたとえ他社の商品であっても、
 という意識から来ています。

 いまだに、映画はフジノにとって
 『商品』だったりします。

 どれだけ監督が素晴らしくても脚本が創造的でも
 フジノにとってはその映画を『商品』として見る姿勢があります。

 だから、予告編を観ても
 『予告編という商品CM』のできばえが気になります。

 お客さまの1人として予告編にワクワクするということは
 ほとんどありません。映画そのものについても
 予告編を観たからといって
 「早く観たい」と思う映画は
 そんなに多くは存在していません。

 さらに悲しいことに、多くの場合、
 予告編の方が本編(映画そのもの)よりもおもしろいことが
 多いです。予告は素晴らしくてもダメな映画はたくさんあります。

 うんちくをひたすら並べましたが、結論を書くと、
 そんな(いまだ仕事意識が抜けない)僕にとっても、
 本作品はとても良い作品でした。

 DVDを買って何度も観たいジャンルでは無いですが、
 僕は必ずもう1度、お金を払って観にいくと思います。

 今日は、座席数わずか20〜30席くらいの
 マスコミ向け試写室の小さなスクリーンでした。

 やがて一般公開された時には
 きちんと大きなスクリーンでもう1度必ず観たいと思いました。

 良い映画です。

 良い映画というものは
 複数の種類があります。
 『ハウルの動く城』や『踊る大捜査線』のように
 メガ=ヒットする映画もそれなりに涙を流してひと時を楽しく過ごす、
 という意味では良い映画です。

 それに対してこの映画はメガヒットは絶対無いけれども、
 世の中を救う可能性を感じさせてくれるタイプの映画です。

 観終わったお客さまのこころの中に
 その後の人生を通じて何かを残す、というタイプの映画です。

 『樹の海』はそのタイプの
 とても良い映画でした。

 また、この映画はキャストも素晴らしかったです。

 萩原聖人さん、井川遥さん、池内博之さんをはじめ、
 塩見三省さん、余貴美子さん、大杉蓮さん、津田寛治さんなど
 実力派かつ華のある方々の内省的な演技にこころを打たれました。

 脚本もいくつかの点を除けば
 とても素晴らしいと思いました。

 2004年の東京国際映画祭で
 日本映画・ある視点部門で作品賞と特別賞を受賞したのも
 理解できます。

 公開は渋谷のシネアミューズで初夏頃とのことですが
 全国チェーンにのせられないものかと思いました。

 こういう映画が存在すること、
 監督を始めとするこんな素晴らしい創り手がいることに
 こころから感謝したいと強く感じました。


 <個人としての感想>

 自死と樹海にかかわる
 複数のエピソードで構成されている映画なのですが
 全てのエピソードで泣きました。

 物事の構成上、悲しいシーンも存在しますから
 自死によるご遺族の方々には
 フラッシュバックの危険性を考えると
 決して観ることをすすめることは僕にはできません。

 けれども、僕自身は
 映画を観終わって希望を感じました。

 この映画は、世間一般に対して
 (現在よりは)正確に自死を理解させてくれると思います。

 直感的には、この映画は僕たちの味方だと思います。

 自死について、もっと描かれるべき点(うつ病とのつながりなど)は
 いくつも指摘できますが、樹海とのからみでは
 ここまでが限界かとも思います。

 そもそも映画そのものは啓発が目的ではありませんし、
 ニュースなどでは無い訳ですから
 期待しすぎるのも在り方として間違っていると思います。

 それらの期待は、この映画のみではなく、
 今後発表されるであろうドキュメンタリーや
 ルポルタージュなど、マスメディアの活躍に向けられるべきです。

 この作品は、個人としては
 とても良かったと感じています。

 行政関係の方々や精神保健福祉関係者の方々にも
 1人でも多くの方々に観てほしいと思いました。


● 神父さまの優しさに感謝

 4月14日のこのコーナーで、
 『恵みのとき』という本について
 父に読み聞かせた時のことを僕は書きました。

 そうしたら、なんとこの本の作者である
 晴佐久昌英さんご本人からメールをいただきました!

 温かい励ましのお言葉を直接にいただき、
 うれしいショックを受けました。ありがとうございます。

 晴佐久さんはカトリックの教会で司祭をされていらっしゃいます。
 今夜のミサは、僕の父の為に捧げて下さったそうです。
 ありがとうございます...。

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 この文章を書くにあたって
 改めて『恵みのとき』を読み返してみました。

 そして、後半に収録されている
 詩作の背景である『泣いてもいいよ』を初めて読みました。

 すると、晴佐久さんと
 彼のお父さんの闘病の日々が描かれており、
 「この本を、尊敬する父に捧げたい」と書かれていました。

 そんな背景も知らないままに
 僕の現在の状況は
 かつての晴佐久さんと似ている状況なのだと知りました。

 また、涙が出てしまいました。

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 高校時代、僕はどうしても納得できないことがあって
 この世から消えてしまおうと思いました。

 ある夜、どうせ最期だからと
 教会の門を叩いて、僕はこれから死ぬつもりだと伝えました。

 不憫に感じたであろう牧師さんが
 (その教会はプロテスタントでした)
 僕たちを引きとめました。

 それから約1年間、僕は人間を超えた存在について
 若い牧師さんと毎週勉強をしました。

 牧師になればいいのに、と言われた時期もあったけれど
 やがて僕は信仰を捨てました。

 どうしても人間を信じることを止められなかったからです。

 僕は、今この瞬間に困っているたくさんの人々を目の前にして
 助けてはくれない神よりも、人のあがきこそ素晴らしいと思いました。

 それから以後、信仰は一切捨てて、心理学を選び、
 科学を選び、医療と福祉を選びました。

 さらに現在では、政治という手段も。

 31才という人生に見合うだけの
 いくつもの悲しい出来事がありました。

 もちろん楽しい出来事もあったけれど、
 政治家になってしまったせいで
 圧倒的に悲しい出来事に遭遇することが多くなりました。

 今、僕にとって大切な家族が困難な状況に追い込まれて、
 仕事とプライベートの両面でいつも悲しい出来事に
 向かい合わなければならなくて
 とても苦しく感じる日々を過ごしています。

 そんな時にいただいた司祭さまの優しさに
 大きな感激の気持ちと
 強い驚きの感情を禁じえませんでした。

 信仰を捨てた僕には神様に感謝とは言えません。

 しかし、神の道を信じて
 それを体現されるべく日々の活動をされている
 司祭さまの優しさには、こころから感謝しています。

 人と人との出会いにも
 こころから感謝しています。

 ありがとうございます。

 本当に、本当に、たくさんの方々にも励まされて、
 僕はみなさんに感謝しています。ありがとうございます。

 がんばります。


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