まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年8月19日(金)のフジノ
● この国の精神保健福祉を変えなければならない理由

 厚生労働省が発表した最新の統計データに
 『病院報告』というものがあります。

 それによると、

 <平成15年5月の平均在院日数>

 一般病棟  20.7日
 精神病棟 331.7日

 この長期入院の現実が
 精神保健福祉のひどい現実をデータであらわしています。

 1980年代の約500日に比べれば
 まだ下がったとは言えますが、ひどいものです。

 そして、5年以上の入院が大半を占めているのです。

 これだけ入院が長くなるのは、
 精神障がいが重いからなのではなくて、
 『社会的入院』(本来条件が整えば退院できる状態)が
 多いからなのです。

 厚生労働省は数年前に、
 本来ならば退院できるはずの状態の
 社会的入院の方々7万2000人を数値目標に
 地域で暮らせるようにしていくとしました。

 その後、数値目標どころか
 退院を促進する動きは立ち消えになってしまいました。

 だからこそ、この国の精神保健福祉は
 絶対に変えなければならないのです。


● 民主党の斉藤つよし前参議院議員にお会いするにあたって

 先日、原子力空母母港化反対活動の中心人物である
 Aさんから電話をもらいました。

 「衆議院11区で立候補をする
  民主党の斉藤つよしさんと会って、お話を聞いてほしい」

 と言われました。

 フジノは、

 「今回の選挙では
  小泉首相の政策には全く賛成できないけれど、
  民主党を応援するつもりも全くありません」

 とお答えしました。

 何といっても、市長選挙の時に、
 『連合』という組織(民主党を応援している労働組合の集まり)は
 蒲谷候補(現市長です)を応援したのです。

 「このまちを新しく変えていこう」という
 無党派市民のみなさんの動きをストップさせた要因の1つが
 『連合』だとフジノは感じています。

 その連合が小泉事務所と一緒に蒲谷候補を応援してたのに
 何故、衆議院選挙になったら連合は反小泉なのか。
 その説明もありません。

 だから、『連合』(=『民主党』)に対しては
 絶対に消えない不快感と
 激しい怒りがフジノにはあります。

 そんな怒りが強くありますが
 それでも、政治は感情ではなくて政策によって判断されるべきです。
 政治家とは感情ではなくて政策で動くべきだと思うのです。

 加えて、

 「斉藤さんは外交問題に熱心に取り組んできた方で
  原子力空母の母港化問題でも必要な方だから」

 というAさんの説得もあって、
 ともかく明日、お会いすることになりました。

-------------------------------------------------------

 斉藤さんにお会いするにあたって
 市民のみなさまにご理解していただきたいことがあります。

 それは『会う』ことと『応援する』とは
 全くカンケーが無い、ということです。

 今回の衆議院選挙について
 個人として投票には絶対に行きますけれども
 公人としてはどの候補者の応援をするつもりも全くありません。

 市長選挙の時に書いたとおりで、
 フジノにとって
 公人として
 ある人の応援をするということは
 「その人の政策と人柄を自分そのものと同じに信じられる時だけ」
 なのです。

 そんな人はめったにいません。

 ただ、何度も書いてきましたが

 「情緒的な理由で投票行動(選挙)をするのは間違いだ」

 というのがフジノの信念です。

 いつも是々非々であることは大切だと思います。

 また、候補者の政策を
 より深く知ろうとすることは大切だと思います。

 この理由からも、斉藤さんのお話をうかがうことにしました。

 会う=支持とは無関係です。

 最近では加熱するばかりのマスコミ報道も含めて
 ウソ・ウワサをすぐに流す人々がいるので
 この場でフジノ自身からあらかじめ報告させてもらいました。

-----------------------------------------------------

 自民党にも公明党にも民主党にも社会党にも共産党にも
 それぞれ素晴らしい仕事をしている国会議員がいます。

 フジノは政党にはとらわれずに
 それぞれ1人の国会議員としての『実績』を評価したいです。

 その一方で、
 国政の場での政党政治に対するフジノの信念は
 『第3の道』があるはずだ、です。

 それぞれの政党に素晴らしい人々がいますが
 フジノは今の2大政党制は受け容れられません。


● CJF2005、2日目でした

 さて、今日も神戸です。

 CJF2005、チャレンジド=ジャパン=フォーラム国際会議の
 第2日目です。

会場の神戸ファッションセンター  今日も神戸は
 とてもよく晴れていました。

 会場は、
 神戸ファッションセンター。

 前回のCJFもそうだったのですが、
 ホールでのシンポジウムのプログラムだけではなくて、
 会場での協力企業などの出展もあります。

自立移動支援プロジェクト  自立移動支援
 プロジェクト
 体験コーナーです!

 時間があれば
 ぜひ参加したかった!

 『チャレンジド=クリエイティブ=プロジェクト』(CCP)も好調なようです。
 2年前にCCPについて書きましたが覚えていますか?

フェリシモのブース  そのフェリシモの
 ブースも
 ちゃんとありました。

 前回のCJFの時に
 フェリシモと
 プロップステーションと
 神戸市との共同で
 『CCP』の発表が
 あったのです。

 それが2年が経った今、順調に成功しているのですね。
 とても素晴らしいことだと思います。

コカコーラのブース  コカコーラも
 ユニバーサル社会の
 実現に向けて
 協賛してくれています。


● 2日目の様子(その1) 

 昨日の午後のCJFは
 ハッキリ言って
 『障がい者自立支援法案』成立への大応援大会でした。

 だからフジノは「参加しなければよかった」と感じたくらいに
 すっごく気分が悪かったのです。

 明け方まで寝られずに考えてしまうくらいに
 ものすごくイヤなことでした。

 でも、今日のプログラムは
 やや違う感じでホッとしました。



  9:00〜10:00 スウェーデンから学び、アジアに広げる

 10:00〜11:15 ユニバーサル基本法制定に向けて
    ADA(障がいのあるアメリカ人法)に学ぶ

 11:15〜12:00 地域からの発信
    1.ひょうごが進めるユニバーサル社会づくり
    2.民と官がユニバーサルに繋がる「こうべUD広場」の取り組み

 12:00〜13:10 昼食

 13:10〜14:30 企業からの発信
    1.チャレンジド=クリエイティブ=プロジェクト
    2.チャレンジドテレワークで、働く仲間の輪が広がる

 14:30〜15:30 チャレンジド=ワーカーからの発信
    施設で、自宅で、ITを駆使して介護と仕事の両立を!

 15:30〜16:30 霞ヶ関からの発信
    霞ヶ関をユニバーサルに繋ぐ

 16:30〜16:40 休憩

 16:40〜18:00 激論!
    ユニバーサル社会の実現は、真の地方分権から

 18:00〜18:15 エンディング/KOBE宣言



 やっぱり当事者の方々が参加するプログラムが多いと
 リアルだし、腑に落ちるし、勉強になります。

--------------------------------------------------

 毎回、ビデオメッセージが送られるのですが
 今年は日野原重明さんと小泉純一郎首相でした。

小泉首相のビデオメッセージ  昨日も
 放送されたのですが
 小泉首相からも
 メッセージが
 流れました。

 ナミねぇは国の審議会などにもよく参加しているので
 小泉首相への突撃インタビューもばっちりだったのでしょうね。

小泉首相とナミねぇ  『チャレンジドを
  納税者にできる
  日本へ』

 というナミねぇの
 スローガンは、
 小泉首相の
 『自由競争』至上
 思想に似ていると
 勘違いされてそう。
 (とても心配です) 

 ちなみに昼飯は、フォーラムで申し込んでおいたお弁当。
 昔は知らない土地に行くと
 そこの特産を食べるのが好きだったけど
 市議になってからはもうそういう時間は全くありません。

昼食  20分で食べて
 留守電に入ってた
 横須賀の方からの
 相談電話に
 連絡を取りました。

 視察や講演会に
 行ってても
 忙しいです(涙)。


● 2日目の様子(その2)

 企業からの発信は、こころづよかったです。

 障がいのある人々も
 当たり前のこととして働きたいのです。

 その当たり前がとおる企業が発信をしてくれるということは、
 まだ一歩踏み出せない企業にとって、大きなお手本になるはずです。

フェリシモのCCP  フェリシモの
 CCPについて。

 チャレンジド=ワーカーからの発信は、
 これが今回のCJFの最高のプログラムだったと感じました。

テレワーク  テレワークに
 ついて。

 実際に、
 全国にいる方々と
 つながって
 プログラムが
 進められました。

 霞ヶ関からの発信、ということで
 ナミねぇの友達という基準で
 文部科学省・国土交通省・厚生労働省・財務省の偉い人々が
 集まって、パネリストとして参加されました。

厚生労働省の塩田部長  厚生労働省
 塩田部長。

 昨日の尾辻大臣もそうだけど、
 塩田部長も今日はふつうの言葉で話していました。

 国会答弁でも、ふだんからもっとふつうの言葉で話をすれば
 法案についての説明も
 ある程度は理解を得られるだろうにと
 あきれ半分に思いました。

----------------------------------------------------- 

 この後、アサノ知事らが首長が8人も参加するプログラムが
 最後にあったのですけれども、
 フジノは横須賀に用事があったので帰りました。

 いろいろあったCJFですが
 やっぱりナミねぇの行動力そのものには脱帽です。

 この後ずっと実習やスクーリングがあるのですが
 それらをやめてでも僕は「今すぐ仕事をしたい」と感じました。

 これがナミねぇのパワーだと思います。

 チャレンジドこそ納税者にできる日本へ、
 この想いそのものは正しいと思います。

 障害者自立支援法案については
 尊敬するナミねぇと意見が別れてしまって(ナミねぇは賛成派)、
 この点についてはすごく残念でしかたがありません。

 けれども、ユニバーサル社会を実現する、
 という想いは変わりません。

 また明日から市議として
 できることを全力でやろうと改めて思いました。



2005年8月18日(木)のフジノ
● 人生で初めて神戸を訪れました

 今日は、CJF2005に参加するために
 神戸を訪れました。フジノにとっては人生初の神戸行きです。

 CJFはチャレンジド・ジャパン・フォーラム国際会議の略で
 フジノは前回から参加しています(03年の第9回)

 電車で4時間半、六甲アイランドまで行ってきました。

アイランドライナーからの風景  新幹線を新大阪で降りて
 住吉という駅で
 六甲ライナーという
 私鉄に乗り換えます。

 ゆりかもめや
 シーサイドラインと同じく
 無人の電車です。

 最前列に座ると
 完全に運転席の位置で
 すごく見晴らしがいいです。

 いつもかなりきつめのスケジュールで視察をするので、
 観光は当然ながらゼロです(当たり前です)。

神戸の風景  山と海と港。
 夜景。

 これが
 神戸の
 イメージかな。

 ただ、六甲アイランドはあまりにも都市化・高層化された場所で
 お台場と同じような嫌悪感を覚えました。

 どのまちに行ってもニセ東京・ミニ東京みたいな景色は
 激しい不快感を感じます。この意味で、六甲アイランドも僕はイヤです。

 いつの日か、休暇が取れてプライベートで訪れることができたら
 神戸は山の方に行ってみたいと思いました。


● 人と防災未来センター

 予定より1時間早く到着したのでCJFにも少し遅刻することにして
 かねてから訪れたかった『人と防災未来センター』
 見学をしてきました。

人と防災未来センター  展示物の感想は、
 絶句としか
 言いようがありません。

 特に4階の
 2つあるシアター形式の
 体験コーナーは
 すごかったです。

 PTSDの発作を
 起こす方がいるのでは、
 と心配してしまうくらい
 震災の瞬間と
 その後の数年間を
 擬似的に追体験できる
 そんなコーナーでした。

 「この後すぐには障がい福祉に気持ちを切り替えられないな」

 と感じました。


● CJF2005

会場の神戸ファッションマート  会場の神戸ファッションマート。

ナミねぇこと、竹中ナミさん  ナミねぇ。

 ユニバーサル社会の実現のためには
 厚生労働省だけでは不可能です。

 国土交通省・総務省・文部科学省など、
 あらゆる省庁が連携しないといけません。

 そんな訳で、各省庁の方々が
 パネラーとして招かれていました。

麻生総務大臣はビデオ参加  麻生・総務大臣は
 VTRにて参加。

パネリストの尾辻厚生労働大臣  尾辻・
 厚生労働大臣は
 パネリストとして
 参加されました。

 今回のCJFは、衆議院選挙の直前だというのに
 たくさんの大臣が参加されていたのが驚きでした。

 やっぱり今年は
 障害福祉政策の大きな転換点だからなのでしょう。

 ナミねぇも話していましたが
 10年前にこのCJFが始まった時には大臣なんて1人もいなくて、
 わずかにこころある官僚の課長・係長クラスの方が
 個人としてパネリストになってくれただけでした。

 CJFも大きくなったのですね。
                     

● 懇親会での様子/尾辻厚生労働大臣への直談判

 CJF2005の参加費が2日で6000円なのに
 懇親会は参加費が8000円と高いので
 2ヶ月ほど前の申し込みの時点では参加しない予定でした。

 けれども、懇親会に尾辻・厚生労働大臣が出席することを知って、
 1つの決心をして、申し込みをしました。

 障害者自立支援法案での審議を目の当たりにして
 『法案に絶対反対!』の直談判をしようと決心したのです。

ステージ上で挨拶する尾辻厚生労働大臣  そして、実際に
 尾辻・厚生労働大臣
 直接に話をしました。

 小泉首相の地元・横須賀から来た市議であること、
 自殺予防と精神保健福祉の向上がフジノの政策のメインであること、
 NPOライフリンクがひらいた参議院会館での
 シンポジウムに出席して下さった事への感謝などを
 まず丁寧に申し上げました。

 その上で、

 「障害者自立支援法案についての
  衆参両議院での厚生労働委員会審議を全て観ました。

  僕はこの法案には絶対に反対です。
  障がいのある方々の暮らしが追い込まれてしまいます。

  尾辻大臣が今日のCJFで語られたような
  精神障がいのある方々への想いを初めて知りました。

  今日みたいな、もっと率直な言葉で
  委員会でもぜひご答弁なさってはいかがでしょうか?」

 そう、お伝えしました。

尾辻厚生労働大臣とフジノ  尾辻秀久・
 厚生労働大臣は
 フジノの言葉を
 聞いてくれて、

 「分かりました」

 と答えました。

 尾辻大臣は率直な方で、時間も気にせずに
 フジノの話にじっくりと耳を傾けて下さいました。

 けれども、その直後に
 ある人(フジノの知っている人です)が

 「大臣、お帰りの時間ですから!」

 と、尾辻厚生労働大臣をフジノから引き離すように
 連れて行ってしまいました。

 おい!本当に時間だったのかよ!

 僕にはその人(フジノがとてもよく知っている人です)が
 あえてフジノを引き離そうとしていたと思えて
 仕方ありませんでした。

 場をなごませようとしたその人の気持ちは
 理解できるのですが、大臣と話す機会なんてたぶんもう無いのに!
 やりきれない...。

 この件に尾辻大臣は全く責任は無いと思います。

 その人が、連れて行ってしまったのです。
 フジノがしつこく追及すると思ったのでしょうか?

 おれは政治家である前に
 障がいのある方々の為に言わねばならないことが
 たくさんある。

 懇親会の場ではふさわしくないかもしれない。

 だけど、ふつうの市民が
 大臣と話せるチャンスなんていつある?

 だから、そうしたのに。

 今でもその人の行動が意図的に思えて仕方が無い。
 何故だ!おれの思い違いだとは思えない...。

--------------------------------------------------

 そんな懇親会でしたが
 東京都の三鷹市長である清原慶子さんとお話できたのは
 とても良かったです。

 フジノのカフェトークによく来て下さってた方が
 三鷹市に引っ越してしまったことを伝えると、
 清原市長は「沢田前市長に大変お世話になりました」と言われました。

 「僕はどちらかというと、
  沢田前市長とは友好関係にはありませんでした」

 と気まずくなりながらも率直に伝えて、お互いに苦笑い。

 けれども、障がいのある方々の福祉について
 特に、改正介護保険法や
 障がい者自立支援法案についての考えがとても近い方で
 とてもホッとしました。

 清原市長はHPに力を入れているそうなので
 ぜひご覧下さい。

フジノ、清原・三鷹市長、江口・平塚市議、江口さんのスタッフ  フジノ、
 清原・三鷹市長、
 江口・平塚市議、
 江口さんスタッフ。

 江口さん(江口友子・平塚市議)
 CJFには毎回参加されていて、
 今年も懇親会場で再会することができました。

 同じ問題意識がある人が政治家で存在すると
 本当にホッとします。


● 虚しすぎる夜

 それにしても、本当に最悪な半日で、
 江口さんもフジノも本当にがっくりしてしまいました。

 障害者自立支援法案についての問題です。

 午後のCJFは
 まるでこの法案の成立をめざす大応援会でした。

 フジノはこの法案に反対です。
 「廃案にすべきだ」と言い続けてきました。

 江口さんとフジノは、共に反対派です。
 福祉については基本的に同じ方向性を持っています。

 けれど、2人の政治姿勢を
 強力に否定された1日だったと思います。

 フジノも江口市議も
 日常的に障がいのある方々と接しています。

 だから、どうしても納得がいかなくて
 パネリストとして参加していたある参議院議員の方にも
 「何故あなたは賛成なのですか?」
 と丁寧にうかがいました。

 けれども、厚生労働省の官僚から国会議員になったその方の
 お話は全く説明になっておらず、
 現実を知らないとしか思えませんでした。

 さらには、会話の途中に話をそらされて逃げられてしまいました。

 その参議院議員の回答にがくぜんとしたし、
 「神戸まで来て、一体今日は何だったのだろうか」とショックでした。

 そんな国会議員のだらしがない態度への失望は
 江口さんも同様で、
 懇親会が終わった後に話し合ったのですけれど
 すっかり気落ちしてしまいました。

 フジノはこの現実をある程度、覚悟はしていました。

 数ヶ月前に「ナミねぇは障がい者自立支援法案に賛成だ」と
 知らされていたからです。

 尊敬しているナミねぇのユニバーサル社会を実現するという想いと
 今回の法案の理念とはどうしても整合性が取れない、と 
 この数ヶ月間、フジノは悩みました。

 その悩んだ数ヶ月間があったから、
 まだ想定の範囲内だから、ダメージは大きくは無かったです。

 けれども、とても虚しい。

ホテルからの夜景  自室から。

 部屋から夜景を眺めてみても
 そのがくぜんとした気持ちは変わりませんでした。

 この国の福祉を新しく変える人だと
 ナミねぇのことを信じてきたし、尊敬している気持ちに変わりは無い。

 けれども今回の法案に賛成する理由が
 どうしても理解ができない。

 何よりも、ナミねぇのまわりに集まっている人々が
 こぞって与党ばかりで賛成派の人々ばかりなのが気持ち悪い。

 この国の福祉はどうなってしまうのだろうか。

 何だかもうこれ以上、神戸にいてもしかたがない気がします。
 明日の夕方のCJF終了までいないで
 横須賀に戻ろうかなあ...。



2005年8月16日(火)のフジノ
● また大きな地震がありましたね

 今日のお昼、大きな地震が起こりました。
 みなさんは大丈夫でしたか。

 アサノ知事の宮城県が震度6!
 昨年に県外視察で訪れたばかりということもあり、
 お世話になった方々は
 みなさん大丈夫だろうかと
 とても心配です。

 今日の地震が起きた時、僕は実習先にいましたが
 そこには災害対策マニュアルもしっかり常備されてて問題は何も無し。
 備えがあることは本当に大切だと思いました。

 一方で、連日の大きな地震の発生に対しては
 不安がつのりました。

 地震そのものを無くすことはできないのですから、
 災害を減らす(=減災)ための
 その瞬間にそなえた日常的なこころがまえと訓練を
 しっかりとしておきたいとつくづく思います。

 あさってから1泊2日で国際会議に参加するために
 神戸に行くのですが、自由に動ける時間が3時間ほどあるので
 阪神大震災の傷痕をしっかりと見てきます。


● エネルギーのもとは、「やりたいから」

 今夜、ちょっとした集まりがあって
 そこで本当にたくさんの方々とお話をすることができました。

 市民活動をされているある女性から

 「フジノさんのエネルギーはどこから来るのですか?
  時々わたしは真剣に考えると落ち込んでしまうことがあります。
  その点、フジノさんは同じ想いをしているはずなのに
  どうしてがんばれるのですか?」

 という内容のことを質問されました。

 フジノはそんなに強い人間では無いので
 しばしばドーーーーーーーーーーーンと落ち込んでいるのですが
 それでも何とかなっているのは何故でしょうか...。

 答えは1つしかなくて
 即答しました。

 「それがやりたいことだから、だと思います」

 自殺予防も精神保健福祉の向上も
 どちらもそれに関わること自体が僕にはつらい行為です。

 でも、政治家として行動をしつづけているのは
 それをやらねばならないから、さらに言うならば
 それがやりたいから、なのだと思います。

 どれだけ落ち込んでも
 いつも気持ちがここに立ち返るのは
 それがやりたいから、なのだと僕は思います。

 やりたいことをやる。

 人生のモチベーションは
 これに尽きる気がしています。

 やりたいことをやる。



2005年8月15日(月)のフジノ
● 敗戦の日

 実習先のロビーにあるテレビで
 少しだけ式典での小泉首相の言葉を聞きました。

 今日は敗戦の日です。

 僕の中では『終戦記念日』という単語は
 しっくりとくる言葉ではありません。

 何故なら、この日に
 完全に戦争行為が終わった訳では無いからです。

 海軍にいた祖父から直接に聞いた話でも、
 8月15日を過ぎてからも
 出動していった少年兵たちがいたことを聞いています。

 区切りというものは必要ですから
 (分かりやすいし、思い返す良い機会になります)
 8月15日を区切りの日にすること自体は良いことだと思います。

 ただ、政治家としては区切りの日にとらわれずに
 毎日が思い返すべきことを思い返すべき日だと強く思います。

 今日この日から先の平和の在り方を
 常に考え、常に行動することで、
 守り続けていくことが僕たちの世代の使命だと考えています。

 もしも僕が生まれた年が今では無かったら
 きっと戦争に行っていたはずです。

 僕の代わりにこの国の礎となって下さった方々のおかげで
 今のこの国があることへの感謝をいつも忘れません。


● 実習に復活しました/僕は1人じゃない

 何とか、実習に復活することができました。

 兄弟にとても感謝しています。
 ご迷惑をおかけした実習受け入れ先にも感謝しています。

 今回の実習は、合計13日間なのですが
 それを3日間ずつ1クールに分けて、
 合計4部門を実習させていただいています。

 というわけで、今日で1クールが終わりました。
 ある1部門の実習が終わったのです。

 守秘義務で何も具体的なことは書けませんが
 本当に実りの多い3日間でした。

 政治家フジノとしても個人としての僕にとっても
 これは確実に大きな大きな
 生きていく上での肥やしになります。

 実習に行く前に、

 「記憶から教科書の知識を全て消すように」

 というアドバイスを受けて、可能な限り、
 リアルな現実そのものを
 教科書の理想というバイアスをかけずに
 直接に体験してこようと考えて、実習に飛び込んでいきました。

 確かに、現実は
 納得ができないこともありました。

 でも、僕がこの3日間をふりかえって得たものは、

 「それでも理想に向かって努力している人々がいたという事実」

 を目の当たりにできたことです。

 現場では、教科書に書かれた理想どおりには
 なかなかいかないものです。

 でも、それは理想を捨てているのでは無い。

 むしろ、限られた状況の中で、現場の中で、
 あくまでも理想に近づこうと努力している人々がたくさんいました。

 僕はその事実そのものに
 ものすごく励まされました。

 政治家フジノへの批判の多くに、
 「理想主義者だ」とか言われます。

 でも、人が理想に近づく努力をやめたら
 一体何が残りますか!?

 厳しい現場で働く人々が、
 日常に埋没していくことなく(そういう人もいましたが)
 理想に向かって努力している姿を見て、
 「やはりこれが正しいのだ」と強く確信しました。

 この国の、精神保健福祉はもっと良くならなければならない。

 そして、それを達成するためには
 現場の方々の毎日の努力と、
 現場の方々と想いを1つにして政治家が努力すること、
 これに尽きると思います。

 だからこそ、まだまだ全力でがんばります!


● お通夜にて

 悲しいことに、今月すでに2回目のお通夜に参列しました。

 勝手連活動の中でがんばって下さったAさんの
 ご家族の方が亡くなられたのですね。

 実習を終えて大急ぎで喪服に着替えて
 お通夜へ向かいました。

 ご焼香のみしか滞在できず
 本当に5分程度お邪魔しただけでしたが、
 亡くなられた方にしっかりとお礼の言葉を伝えてきました。

 ・このまちを変えようという想いを持ってAさんは
  勝手連として本当にがんばってくれました。
  あなたの存在がAさんを支えてくれたのだと思います。
  本当にありがとうございました。

 ・勝手連活動に参加してもらったせいで、
  あなたがAさんと過ごす最期の大切な日々・大切な時間を
  僕たちが奪ってしまったかもしれません。
  本当に申し訳ございませんでした。

 ・このまちは必ず僕たちが守っていきます。
  どうかゆっくりとお休み下さい。
  本当にこれまでありがとうございました。

--------------------------------------------------

 改めて、思いました。

 政治家という職業は(少なくともフジノの場合には)
 家族を完全に犠牲にしています。

 市長選挙で勝手連としてたくさんの方々が一緒に闘ってくれて
 本当に心強かったし、うれしかったし、
 このまちが変わるという確信をフジノは持ちました。

 勝手連という存在。

 でも、その勝手連のみなさんの向こうにいらっしゃる
 『ご家族』のことをフジノは見えていませんでした。

 仕事が終わった夕方、家族との夕飯をあきらめて
 チラシ配りに参加してくれた方々。

 せっかくの休暇なのに、家族サービスをあきらめて
 市長選挙に取り組んでくれた方々。

 その勝手連のみなさんお1人お1人を
 支えて下さっていたご家族がいらっしゃるはずです。

 本当に、ご迷惑をおかけしました。
 そして、本当にありがとうございました。

 選挙活動そのものにお礼を申し上げることは一切できません。
 これは公職選挙法で定められているルールです。

 けれども、そのさらに向こう側にいらっしゃる、
 勝手連の方々の、その向こうにいらっしゃる方々に対して
 ご家族のみなさまに対して
 感謝の想いをお伝えすることは
 決して選挙活動をしている方々では無いので
 違法ではありえないはずです。

 ご家族のみなさま、
 たくさんのお時間を奪ってしまってすみませんでした。
 そして、本当に本当に、ありがとうございました。

 こころの底から感謝しています。
 ありがとうございました。



2005年8月14日(日)のフジノ
● 誰が何と言おうと、市議会議員は最もやりがいがある

 何らかのウワサを耳にした人もいるでしょう。
 確かに火の無いところに
 煙はたたないもので、仕方ないですよね。

 さて、この件について
 率直な想いを語ります。

 フジノは市議会議員という仕事を選びましたが、
 それはどの種類の政治家
 (国会議員・都道府県会議員・市町村議会議員)よりも
 最も『現場』に近くで働くことができるからです。

 市議会議員が、
 県会議員よりも低いとか
 国会議員よりも低いとか感じたことは1度もありません。

 国が法をつくり、県が条例をつくり、
 そして、市が条例をつくるということからも
 市町村が最も力が無いと感じる瞬間もたくさんあるのは事実です。

 けれども、必ず地方分権は進んでいきます。
 市町村こそが最も現場に近くて、
 暮らしを守ることができる最前線なのだと思います。

 そして何よりも、
 僕は今の仕事を誇りに感じています。

 政治家フジノとしても個人としての僕自身も
 市議会議員として全力で働くことで
 多くの悪習を打ち破り、
 新しい風をもたらすことができると信じています。

 フジノに投票して下さった方々の
 市議としてのフジノの働きへの期待に対しても
 まだわずか2年数ヶ月しか行動をできていないのです。

 だから、フジノは任期を全うします。

 どんな話にも、今は魅力を感じません。
 また、その話自体に、
 フジノを市議では無くしてしまおうという
 悪意を感じ取るくらいの嗅覚は持ち合わせています。

 放っておいて下さい。


● 実習に復活です(涙)

 わずか2日間だけ実習に参加して、
 家庭の事情でその日からは実習を4日間お休みしました。

 僕はとてもあせりました。

 10月末日の卒業スケジュールまでに
 4日間あけられるかというと
 ほとんどムリだからです。9〜10月はまるまる市議会です。

 いつもキツキツのスケジュールを入れているせいで
 1つの予定が崩れると取り返しがきかないのですね...。

 留年するのかもしれませんが、
 とにかく明日から実習復活することができるように
 実習先にお願いしました。

 けれども、またどんな事情で
 実習をお休みしなければならないかもしれません。

 つらいけれど、でもネガティブな側面は想定しながら
 明日から水曜日までまず3日間の実習に全力を尽くします。

 木曜日と金曜日は、神戸の国際会議に行ってきます。
 ナミねぇの主催でアサノ知事もやってきます。

 がんばろう。


 

→日記過去分の目次へ
→はじめのページに戻る