まちの政治家は、こんなことしてます |
2005年7月14日(木)のフジノ | ||||||||||||||
● さあ、これからは僕たちが勝負です 今日は「10時から市議会控え室で待機してほしい」とのこと.。 蒲谷・新市長が各会派の控え室をまわって あいさつをするからです。 10時10分頃に控え室にいらした 蒲谷・新市長とは一言だけ挨拶をかわしました。 激戦を共に敵として闘ったのですし もう少しお時間いただけるかと思ったのですが お忙しいのか、本当にわずかなお時間でした。 けれども、あえて 「一緒に写真を撮らせて下さい」とお願いをして 少しだけ一緒にいてもらうことができました。
新聞記者の方も聞いていましたし、この通りの発言をしました。 このまちをもっと良くしていくために フジノの残り任期2年間全力で活動をしていく中で 是々非々(賛成すべきことは賛成し、反対すべきことは反対する)で 蒲谷・新市長とは臨んでいくことになります。 けれども、蒲谷市長は新聞記事でのインタビューに 「支援者からは3期はやってほしいと言われている」 と、答えていました。 それならばフジノは、 4年後には蒲谷市長と戦わせて頂きたいと思います。 まずは9月議会での議論です。 そして残りの2年間、全力で仕事をしていきます。 蒲谷・新市長、よろしくお願いします。 -------------------------------------------------- ちなみに、市議会の控え室ですが フジノは席替えをしました。 これまで矢島さんと岩崎さんと同じ並びにあったフジノの席ですが 上地議員と岩崎議員と矢島議員が 政策集団を新しく作られたとのことなので フジノの席に上地さんが、 上地さんの席にフジノが移りました。 市議会に来られた方はどうぞお間違いなく。 さて、これから大井町へ 『第2回日本うつ病学会』へ行ってきます! ● 第2回日本うつ病学会へ 今回の会場は、 大井町駅前の品川区立総合区民会館『きゅりあん』でした。
ともかく午前のプログラム、参加できず、残念。悔しい。 特別講演として行われた 『わたしのうつ病診療』というタイトルでの 笠原嘉先生のお話に何とか間に合うことができました。 笠原先生は、心理学と精神医学の業界において 伝説と言っても大げさではない存在です。 心理学徒で笠原先生の本を読んでないヤツは まじめに勉強する気が無いヤツだという気がフジノはします。 それくらいにすごい人です。 (それは笠原先生の思想に対して個人的な評価は抜きにして 読まなければならない本というものが存在するからです)
続いて、パネルディスカッション 『産業精神保健としてのうつ病対策』でした。 ● パネルディスカッション『産業精神保健としてのうつ病対策』 産業精神保健も必要不可欠にも関わらず まだまだ未発達の分野で、 もっともっとたくさんの研究と実践(この分野は実践の方が大切)が 成されるようになってほしいと強く願います。 そのためにも企業の経営陣の 精神保健福祉への理解が深まらねばなりません。 さて、パネルディスカッションは 4人のパネラーによるミニ講演が行われたのですが フジノのお目当ては荒井稔先生による 『職域における自殺の予防早期発見・早期治療に焦点をあてて』 です。
そこでの精神保健の質が高められることは 自殺予防/うつ対策において絶対に必要なのです。 ------------------------------------------------ 大ホールでのパネルディスカッションは 荒井先生の講演が終わったところで抜け出して 別の会場での一般演題(発表したい研究を募集して行うのです)を 聞きに行きました。 ここでもどうしても聞きたかったセッションがありました。 あの高橋祥友先生(防衛医科大学防衛医学研究センター)が 座長で行われた『自殺・社会問題』についてです。 発表は3つ。 1.日本の医学生の自殺者・自殺行動に対する知識と理解 2.自殺による死別経験者の悲哀反応について 〜地域医療にできること〜 3.青森県における一次予防を中心とした自殺予防の取り組み
3つの発表ともにとても勉強になりました。 1.では、やがて医療の現場に出ていく医学生たちが 自殺によって亡くなった方々やと 自殺行動に対して 正確な知識と理解がやや低いというリサーチ結果から 『医学生教育における自殺予防教育を成すべきである』と 改めて訴えていました。 2.では、自死遺族の方々は 病気でご家族を亡くした方々よりも たとえ数年経っても悲哀の感情が強いということを データとして明らかにしました。 この結論自体は、フジノ自身にとっても 実感として『当たり前のこと』なので目新しさは無いのですが それでもデータとして確認したことには意義があります。 また、フジノが市議会で何回も何回も訴えてきた 『自死遺族のケアの必要性』を裏付ける研究発表でした。 自死遺族のケアは絶対に必要なのです。 市議会で何度フジノがそう言っても理解されないんだよなあ。 やれやれ。 でも、こうやって学会に来ると 改めて自分の言っていることが『極めて当たり前のこと』なのだと 確認することができます。政治の世界はおかしいよ。 3.については、いろいろ勉強になることが多くて ここでは書ききれません。 むしろ、もっと勉強させていただきたいので 青森県に視察に訪れたいと本気で思いました。 この発表を行なったのは 青森県立精神保健福祉センターの方だったから 本当にお願いしてみようと思っています。 昨年訪れた秋田県もそうだけれど 東北3県は、自死で亡くなる方々を減らす為に すさまじい努力を続けていて 本当に参考になります。 ● ついに尊敬する高橋祥友先生とお話できた! そして、フジノにとって 今回の学会の最大のテーマがありました。 それは『高橋祥友先生に話しかけること』です! 僕にとって高橋先生は 自殺予防対策についてのこころの師匠です。 今までも何度も先生に直接に連絡を取りたくて いろいろなルートを辿りました。 現在お勤めしていらっしゃる防衛医科大学に 電話をしたことも何度もあります。 けれども本当にお忙しい方で、 いつもすれ違いになってしまうのですね。 昨年のこの学会でも 高橋先生が座長になっているセッションがあって 大喜びで参加したら「急な海外出張の為に欠席です」とのこと...。 高橋先生は、この国で 自殺予防対策を研究することそのものがタブー視されていた頃から まるでドンキホーテのように独りきりで研究をされてきました。 フジノは先生の著作を全て読んでいますし、 新しい著作が出れば即買いますし、 『自殺予防はできる』と確信しているのも高橋先生のおかげです。 フジノの政治家としての夢の1つは 高橋先生に横須賀で講演をしていただくことです。 (フジノは尊敬する方々を毎年必ずお1人ずつ 横須賀に講演に来ていただけているから あとは高橋祥友先生と『べてるの家』のみんなに来てもらえたら 4年間に1人ずつお招きするという目標も達成できます) そんな僕にとって大きな大きな存在である 高橋先生なのですけれど、 今日も今までのように アポなしの突撃で話しかける作戦しかありませんでした。 セッションが終わった後、 足早に去っていく先生をフジノは追いかけました。 先生は発表者のみなさんとロビーで談笑をされていました。 邪魔をしてはいけないと思って、 そのままロビーで談笑が終わるのを待ち続けました。 本当はわずか5〜10分くらいなのでしょうが すっごく長く感じられました。 逃げたくなったけど、でもこのチャンスを逃すと いつ高橋先生にお会いできるか分からない。 必死に勇気をふりしぼりました。 そして、行きました! けげんそうな表情の先生を前に (だってこの学会にはドクターばかりが参加していて 若い人も少ないし、フジノみたいな人種は皆無なのですから) これまでのフジノの想いを伝えました。 「いつか横須賀市に講演に来て下さい!」 とお願いをしました。 そうしたら、名刺を交換していただけて 「何かあったら連絡してきなさい」 と言っていただけました。高橋先生、ありがとうございます! 僕はこの国の自殺予防対策における 高橋先生の孤軍奮闘が 動かない日本の自殺予防を前進させたと伝えました。 けれども高橋先生は謙遜されて 「いやあ、僕なんて...。 この国の自殺予防が進み始めたのは 3つの要因があると思うんだよね」 と立ち話をして下さいました。うれしかったです! 最近でこそNPOや全国に遺族会が立ち上がってきたけれど 僕にとっては高橋先生の存在がどうしても大きいです。 フジノが残りの人生を自殺予防対策に賭けると決めた時に 高橋先生の著作が無ければ、挫折をしていました。 もっともっと勉強をして、実践活動をして、 この国の自死を可能な限りゼロに近づけたいです。 高橋先生、ありがとうございました。 ● 最後は、市民の方にも公開しての講座 感動もおさまらないままに すぐに本日最後の講座に参加するために 大ホールへと向かいました。
学会というと専門家集団の集まりみたいなイメージですけど 日本うつ病学会は外に向けても開いているし 正しい知識の普及啓発こそが必要だと 日常的に主張している学会だからこそ それを実践しているのですね。 今回のテーマは 『うつ病になった時、職場・家族はどう接したらよいのか』でした。 とても時機にあった良いテーマだと思います。
明日も朝から夕方まで 勉強がんばります! そして、その知識を 必ず横須賀の自殺予防/うつ対策のために活かします。 がんばります! |
2005年7月13日(水)のフジノ | ||
● 結局、国会なんてこんなものか 16時32分、衆議院の厚生労働委員会が終わりました。 障害者自立支援法案が可決されました。 障がいのある方々への この国の福祉は 今日を境に大きく後退するのではないか。 そんな激しい不安を感じています。 ----------------------------------------------- フジノ事務所のインターネット回線は今壊れているので かわりにモバイルを使って 不鮮明な画像に途切れがちな音声で 衆議院TVでの厚生労働委員会の生中継を観ていました。 支援費が足りない騒動から始まって、 介護保険法との統合問題、 グランドデザイン、 そして障がい者自立支援法案に至るまで、 フジノにとってこの数年間はずっと 福祉行政の不安定さを見つめさせられてきました。 こんなイヤな気持ちにさせられるのが ここ数年間ずうっと続いています。 ただでさえ、精神保健福祉(フジノのメインテーマです)は 福祉の中ですさまじく遅れている分野なので 苦しい想いをしてきました。 この国は障がいのある方々への福祉そのものが 現場の方々がどれほどがんばっても その努力が行政施策によって無力化されてしまう現状があります。 うんざりです。 市議になればこの『うんざり感』から解放されるかと思いました。 自分が全力で活動すればせめて横須賀だけでも、 と信じて活動をしてきました。 けれども、国の権限のあまりの大きさに 1つの市でやれることはとても少ないのです。 市職員には想いのある理解の深い方々もたくさんいます。 そんな方々が国のやり方に怒りを持っていても 国が一方的に法律を押し付けてくれば 市ではどうすることもできないのです。 うんざりです。本当にうんざりさせられます。 -------------------------------------------------- 法案が可決されたけれど、 この先もチェックし続けなければならないことがたくさんあります。 今回の法律は、骨組みみたいなもので 実質的な内容のほとんどは 『政省令』というものによって決められます。 この政省令の内容がどうなるかを どこまでもチェックしていかなくてはいけません。 さらに、必ず数年後には 介護保険制度との統合問題がまた起こるはずです。 今回の法案可決にへこんでなんかいるヒマは無くて、 どこまでも勉強し続けて少しでもマシな方向へと できる限りの努力をしなければ...。 ● このまちのすばらしさを知ってもらうために 今夜25時50分から(というか14日1時50分から)、 日本テレビ系列の『浜ちゃんと!』という番組が放送されました。 今回は、ゲストがホリケン(ネプチューンの堀内健さん)で ロケは彼の出身地である横須賀で行われました。 三笠公園からスタートして、長浦港、船越小学校、米が浜デニーズへ ホリケンが浜ちゃん(ダウンタウンの浜口雅功さん)を 案内していくという構成でした。 番組内の『キムの出張料理コーナー』で フジノの行きつけのカフェである 『BUENO』が撮影に使われました。
さて、この日記でフジノが何を伝えたかったかというと 横須賀市役所の経済部観光課に設置されている 『横須賀ロケサービス』のがんばりを紹介したかったのです。 実は、この『BUENO』を撮影場所に決めるにあたって ADさんの話によると 「横須賀ロケサービスのHPを見て、決めた」 「写真がこれだけ豊富なHPはなかなか無いので ロケハン(撮影場所探し)にすごく役に立った」 とのことでした。うれしいですね! それだけではありません。 そもそも『BUENO』のオーナーが この『横須賀ロケサービス』にロケ地OKの登録をしたのは 「市職員さんが営業に来たから登録することにした」 とのことなのです。 市職員が登録先を増やす為に 地道に歩いては営業活動をしているようです。 この努力が登録に結びつき、 登録した結果がテレビ局(製作会社)の目に留まり、 ロケが成立した、ということなのです。 これはまさに 『横須賀ロケサービス』担当の職員のがんばりのおかげです。 フジノは繰り返し繰り返し 「メディアに横須賀が多く露出していくことが このまちの活性化へと直結する」 と訴えてきました。 特に『横須賀ロケサービス』の果たす重要な役割を 市議会でも述べてきました。 さらにその活動については フォローできる限りこのHPでも活動を知らせてきました。 (2004年1月18日、5月13日、2005年3月6日など) このまちのソフト面の素晴らしさを 広報していくためにも ぜひ今後も『横須賀ロケサービス』担当のみなさん、 活動がんばって下さい!とても応援しています。 ● ちなみに『浜ちゃんと!』のホリケン出演は 今日が前編で、 来週20日が後編です。 ぜひ見て下さいね。 |
2005年7月12日(火)のフジノ |
● 切ること自体は止めない、だけど心臓に負担をかけないで 7月は身体を治療するためにも 可能な限り休息を取ることに決めていたのが 全く時間が取れません。 そこで、とにかく横須賀を1日だけ離れることにしました。 物理的に横須賀にいる限り、 議員は仕事から逃れることは絶対にできません。 しかも精神保健福祉士養成課程のレポートが 今月で最後のしめきりなので その作成の為にも インターネット予約で安いホテルに缶詰になることにしました。 ------------------------------------------------------ (ここから先はご本人の了解を得て、書いています) そんて想いであえて東京まで来たのにも関わらず、 結局は仕事をしているフジノです。 今は夜中の3時。 今日お会いした人のことを ずっと考えていました。 フジノは横須賀市議ですが ふだん頂く相談のメールは日本全国からです。 その方は埼玉県に暮らしている方で チャンスがあれば(例えばフジノが埼玉や東京に仕事で行く機会など) 改めてお会いしてお話をうかがいたいと考えていました。 そうしてやっと再会を果たしたのですが、 リスカ(リストカット)の傷痕が 前回お会いした時よりもすさまじく増えていました。 非常に情けないことなのですが あまりにもたくさんの人々の傷痕を見てきてしまったので 驚きも痛みも感じなくなっている 自分に気づきました。 こういう『慣れ』は、政治家としても人間としても失格です。 わずか2年2ヶ月の政治家生活は あまりにも多くの人々と接することが多いことで あまりにも多くの苦しみと接することで 感受性が鈍くなってしまったのかもしれません。 ホテルの部屋の灯りを消して真っ暗な中で1人きりで 東京の夜景を見ながら そんな自分の反省や ずっと考え事をしていました。 -------------------------------------------------- けれども、そんなフジノにも リストカットについて やっぱり1つだけ変わらない想いがあります。 切らざるをえないなら 切るのはかまわない。 だけど、その結果として 慢性的な貧血状態になってしまうと心臓に負担がかかって やがてある瞬間、望まないのに亡くなることがあります。 だから、可能な限り、 できれば切らないでほしいのです。 切らざるをえないから切っていることは理解しています。 けれども、慢性的な貧血に陥るまでには切らないで下さい。 どうかお願いです。生きるために切っているのが 結果的に死を早めるとしたら、 それはあなたにとっても望んでいない死のはずです。 こんな矛盾したことを書くのは 何なんだと言われるかもしれません。 けれども、どうか可能な限り、切らないで下さい。 政治家としても、人間としても、 こころの底からのフジノのお願いです。 生きて。 |
2005年7月11日(月)のフジノ |
● 確かにテレビに映ったけれども、それよりも... 以前に告知したとおりで 昨日の深夜に『NNNドキュメント』が放送されました。 ロブ@大月さんが主催した勉強会(2月)に参加した時の 様子も撮影・放送されたので、フジノもふつうに映っていました。 ロブさんの隣に座っていたので 茶髪でスーツ着てパソコンを打ってる様子がずっと出てました。 もともとはフジノは映らないとスタッフには言ってたので フジノ映像が流れた直後に リアルタイムで観ていた方々からメールをもらいました。 「HPで勉強会に参加したことは知ってたけど 大変だったんですね」 とか 「藤野さんはこれまで雑誌も新聞も出たけど これでついにテレビにも出ましたね」 とか いろいろな反応をもらったのですけれど、 フジノ自身は複雑な気持ちでした。 番組を観終わった後、 「ディレクターさんはこれで良かったのだろうか」 「ロブさんはこれで良かったのだろうか」 というのが正直な印象でした。 ---------------------------------------------------- 人々の中にあふれている 「消えたい...」 という想いに焦点をあてて ドキュメンタリーは進行していきます。 けれども、番組の大半の時間が 母親と娘とのカンケーに絞られていて これだと生きづらさの「消えたい」という想いの原因が 母原病(母親が原因で病気になる)なのだと 受け止めらかねない気もします。 母親とのコミュニケーションが不全であった結果、 自傷行為に走る、自殺未遂をする、というのは あくまでも複雑にからみあった因果関係の1つでしかありません。 残りの部分は「一緒」という言葉に焦点をおいて 集団での自死へ走る心情も、 そこからの立ち直りも、 1人ではないということ=「一緒」という言葉によって 集約されているように感じました。 正直なところ、 フジノは違和感を覚えました。 --------------------------------------------------- けれども、この違和感は 決してこの番組そのものを否定するものではありません。 そもそもわずか1時間という番組の枠で 何らかの解決策や 可能な限りの現実を映し出すことは そもそも不可能なのだと思いますし、それは理解しています。 むしろ、7年連続で3万人もの方々が 亡くなっているという自死の現状へのいらだちが フジノをあせらせているのだと思います。 「これで良かったのだろうか」 という問いへの答えは きっとディレクターさんもロブ@大月さんも 当然のこととして、これだけで良いとは思っていないはず。 だからこそ、ロブさんはこれまでも数万人もの方々の生の声を聞き、 毎日20通以上送られてくる悲鳴のようなメールに 返事を書き続けているのだと思います。 できれば、今回のディレクターさんには 継続してこの問題を追い続けてもらえたら、と願います。 |
2005年7月6日(水)のフジノ |
● 障害者自立支援法案の採決予定日は、13日へ変更 今日も障害者自立支援法案について 衆議院・厚生労働委員会での 審議をインターネットで傍聴しました。 委員会の最中なのに与党の国会議員の出席が足りなくなって (途中で退席しては戻ってきたりする) 速記を止めて委員会を中断せざるをえないことが 今日も何度かありました。 少なくとも横須賀市議会の委員会では、 トイレで中座する議員はいても 別の用事があるからという理由で 委員会を退席するような者は誰もいません。 地方自治法における議員の最大の責務は 『会議に出席すること』なのですから。 こんなに大切な法案を審議しているのに 自分が所属している委員会を 途中で抜け出して別の集まりに出る、なんて 国会議員はサイアクだとつくづく思います。 参議院での郵政民営化の採決がそんなに大切なのかよ、と 審議中断でインターネット生中継の 音声が止められるたびに怒りが沸き起こります。 尾辻・厚生労働大臣の答弁も 厚生労働省の部長たちの答弁もうんざりさせられます。 ------------------------------------------------------- 僕たちは目先のことを考えて 法案に反対している訳ではありません。 リアルな生活がかかっているからこそ反対しているのです。 永続させるべき制度として 福祉の構造改革をしなければならないことも 当然のこととして理解できます。 だからこそ、介護保険制度との統合には 多くの当事者団体が反対をしていたかつての状況でも 政治家フジノは介護保険制度との統合には賛成をしてきました。 横須賀市議会にも陳情が出されたことがあり、 「介護保険制度との統合には反対してほしい」という内容でしたが フジノは陳情に反対しました。 単に当事者団体からもてはやされたければ 陳情に賛成していたでしょう。 けれども、福祉を永続的に進めていくためには 時には嫌われ者にならなければならないことぐらいは フジノだって覚悟はできています。 どうしようもないこの国の財政問題をクリアして 障がいのある方々の福祉を守るためには 介護保険との統合もしかたがない、 保険料の支払いを始める年齢を拡大していくしかない、 社会保険の方が税金よりも財源が確保しやすいだろう、と考えたのです。 国会審議で介護保険制度との統合は立ち消えて、 立ち消えたと思ったら突然に今回の法案が出てきました。 法案が出てきたこれまでの流れを考えれば 財務省に厚生労働省が押し流されている状況も分かります。 厚生労働省を一方的に悪者にするのもおかしいです。 介護保険制度との統合を 直接に今すぐにできないのであれば 迂回しながらも数年後の統合をめざしてやっていくのだ ということも推測できます。その方向性自体は、理解できます。 ただ、あまりにも急ぎすぎなのです。 内容的にも、あまりにも払うべき犠牲が多すぎます。 郵政民営化のためだけみたいな今回の国会で あまりにも注目されずに 福祉に理解あるわずかの国会議員と ダメージが直撃する当事者の方々やご家族や福祉関係者だけが 危機感を持っているだけの、そんな状況ではダメです。 障がいは誰もが持つ可能性があるのに 委員会審議を見ている限りでは そんな当たり前のことさえも 国会議員は理解していないように見えます。 そもそも福祉はこの国の憲法で 誰にも保障されている権利であるのに、 最低限の生きる権利さえも損なわれようとしています。 それなのに、新聞には毎日のように 郵政民営化の記事しか載りません。 そんな状況では、法案への採決なんて絶対にすべきではありません。 ----------------------------------------------- ともかく、8日の採決は無くなりました。 この点についてだけ、ホッとしました。 早ければ13日に採決の可能性がありますが、 フジノは法案に反対なので、廃案になることを願います。 |
2005年7月5日(火)のフジノ | ||
● 赤ちゃんや子育て中のお父さんとお母さんへ! 今日は、つい先日に赤ちゃんを産んだばかりの 友人をお見舞いしてきました。 そこで、同室の4人の若きお母さんたちとお話をして、 驚くべき事実に気が付きました。 神奈川県が始めた 『#8000』について知らないのです。 お話をうかがってみると 出産を終えたばかりの若きお母さんたちは これから子育てをしていく上での 様々な情報収集をばっちりしていますし、 病院側も適切な情報提供をしていると感じました。 でも、#8000を知らなかったのです。 4名のお母さん方だけではありません。 実は、数日前にあるお母さんと話した時もそうでした。 「こんなに大切な情報をなぜ知らないの?」 って、県の広報が弱いからに決まってます! 神奈川県は、精神科救急の電話番号も積極的に公開しないし 小児救急電話相談の開始も もっともっと宣伝するべきなのです! 県がやらないならフジノがやります。 まず、こちらをご覧下さい。 --------------------------------------------------- 『#8000』は、全国共通の電話番号です。 準備ができた都道府県から 順番にスタートしてきました。 例えば、福岡・福井・兵庫・大阪・東京など 先行してスタートしてきました。 そしてついに神奈川県でも 7月1日からサービスがスタートしたのです! 本当に、子育て中のお父さん&お母さんにとって とても有効な行政サービスなのですね。 例えば、夜に子どもが急に発熱することがありますよね? 救急車を呼んだほうがいいのか、 もう少し様子を見たほうがいいのか、 悩んでいるお母さんの姿をたくさん見てきました。 そんな時に使ってほしいのが 電話番号『#8000』です。 この番号にかけると、 看護師さんや小児科ドクターが必要な助言をくれるのです。 さらに、相談の内容によっては 休日夜間急患診療所や救急医療情報センターなどを 案内してくれます。 ちなみに神奈川県では残念ながらまだ24時間ではなく 19〜22時が受付時間です。 また、プッシュ回線では無いお宅からは 045(722)8000をご利用下さい。 -------------------------------------------------- みなさんが支払っている税金によって 運営されている行政サービスです。使い倒してください。 このサービスの導入は 実は行政にとってもメリットがあります。 救急車を利用する方の大半は 小児だというデータがあります。 けれども、この小児救急電話相談を導入したことによって 救急車の利用が減った、というデータもあるのです。 本当に必要な方だけが救急車を利用する、ということは 救急医療全体にとっても大きなメリットになります。 そんな訳で、ぜひともたくさんの 子育て中のお父さん&お母さんに使っていただきたい 行政サービスです。 ぜひともまわりの方々にも教えてあげてくださいね! ● カフェトーク、絶好調です 今日は市長選挙後初のカフェトークでした。
詳しくは後日レポートを載せますので そちらをご覧下さい。 前回も初参加の方々が4名もいましたが 今回も初参加の方々が5名もいらっしゃいました。 「インターネットで見て、参加することにした」 という方もいらっしゃいました。 政治家フジノは、千客万来です。 次回は7月19日です。 よろしければ、ぜひお越し下さい。 ● 明日は、障害者自立支援法案の審議です! 今日は日比谷で障害者自立支援法案に反対する すさまじい集会が行なわれました。 なんと、当初の予定を上回る1万1000人もの参加! 事前には9000人も集まるだろうかと危ぶまれていたのが やっぱり本当に切実な問題だから、大集合に至ったのだと思います。 もともと決めていた用事があってフジノは参加できなかったのが 本当に悔やまれてなりません。 とにかく行動によって いかにこの法案が最悪なものなのかということを 財務省・厚生労働省・与党に理解させなければならないと思います。 (この様子を報じているリンクはこちらです。 フジテレビ(数日間は映像も観られます)、毎日新聞、共同通信) 明日6日は、朝10時から夕方17時まで 衆議院の厚生労働委員会で審議が行なわれます。 フジノはインターネット生中継で この様子をじっくりと見たいと思います。 郵政民営化法案は、わずか5票差で可決されました。 小泉政権への批判がらみとはいえ、 たとえ与党であろうとも 反対すべきものには反対するという国会の姿勢が 少しだけは見えたと感じました。 何とかしてこの障がい者自立支援法案も 廃案へと追い込まねばなりません。 どうか1人でも多くの方々が 注目をして下さい! この法律は確実に全ての人々の暮らしを より苦しいものへと変えてしまいます。 気づいて下さい! |