まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年12月30日(火)のフジノ
● 政治家は、年末年始も市民のみなさまと共にいます

 今日は、朝10時から11時30分まで
 横須賀中央Yデッキにて

 年末の『1人自殺予防街頭キャンペーン』を行ないました。


 (写真は、24日クリスマスイブの街頭演説の様子です)

 いつものようにのぼりも立てず、たすきもつけず、
 ただ、ひたすらに『横須賀こころの電話』の告知です。

 電話番号・オープン時間などを記したボードを持って

 「生きて下さい!必ず希望はあります!」

 と、市民のみなさまに語りかけました。

 市民のみなさまが年末年始も厳しい雇用情勢の中で
 本当に大変な時を過ごしているのに対して

 (つい先日も横浜西口のハローワークを見学してきましたが
  すさまじく人があふれていました。
  政治家はそんな現実を前に
  忘年会なんて回っている場合じゃない!)

 政治家としてフジノは常に市民のみなさまと共にあることを
 メッセージとして伝えるべきだと考えました。

 希望を語るべきだと強く感じました。

 Yデッキには、元行政マン(現在85才だそうです)の方が
 フジノの演説に耳を傾けたのちに、話しかけてきてくれました。

 「あなたは自殺から人を救いたいと言う。
  でも、もう、自分はいつ死んでもいいと思うんです。
  私たちの世代が長生きしても、市の財政負担を増やすだけだ」

 そう言われて、フジノは強く反論しました。

 「どうかそんなことはおっしゃらないでください!
  この国では、長寿は素晴らしいことだったはずです。

  12月議会でも蒲谷市長に一般質問しましたが、
  この国全体が高齢の方々に対してあまりに扱いがひどすぎます。

  僕は絶対に、長寿はそれだけで尊敬されるべきことだと信じています。
  財政負担が増えるから死ぬなんて、姥捨て山じゃないんですから
  どうか絶対にそんな風にお考えにならないでください!」

 1時間半の演説の間、じっくりと聴いてくださって
 終わった後は大きな拍手をしてくださいましたが

 僕は、その方が心配でなりませんでした。

 この国は今、おかしい。

 カネが無ければ医療も介護も受けられない。
 市の財政に負担を増やすことになるから早死にしたいと高齢の方が言う。

 なんてひどい国になってしまったんだ。

 僕はそんなことは絶対にまちがっていると思う。

 長寿は素晴らしいことだ。
 僕は、高齢の方々の暮らしを絶対に守る!


● カフェトークを10.5時間ぶっとおしでおこないました

 1時間半の街頭演説を終えるとすぐに、
 カフェトーク特別版の為にカフェ『RRROOM』へと向かいました。

 日頃、時間帯や曜日が合わなくて参加できない方々の為に
 フジノが今日、『RRROOM』が
 オープンする11時30分から
 閉店する22時すぎまで
 ひたすらカフェトークを行なうことにしたのです。

 30日ということもあって、参加者はお1人かお2人くらい
 ちょびちょびっといらっしゃれば十分だろうな、と
 フジノは当初考えていました。

 それが...まず11時30分ぴったりに
 渋谷区から来て下さった方を皮切りに

 もう、10.5時間のあいだずっと入れかわりたちかわり
 誰かしらが切れ目無く参加していて、合計で21人の参加がありました。

 本当にたくさんの方々が、それぞれの想いを抱えながら
 思う存分に語ってくださいました。

 市外から3名、市内から18名の方々が参加して下さり、
 すさまじく大盛況となりました。

 フジノはもう完全に声が枯れてしまいました。

 カフェトークは交流の場であって
 政治活動の場ではありません。

 それでも、この100年に1度の金融・経済危機に対して
 「フジノは政治家としてどう考えるか」との質問が
 くりかえし、ありました。

 フジノは、『希望』を語りました。

 新しい来年もこの苦境は脱することはできないかもしれません。
 けれども、必ずこの国は変わります。
 絶対に希望に満ちた国へと変わります。

 カフェトーク特別版、10.5時間ぶっとおし。
 その前のYデッキの演説も入れて、合計12時間。

 でも、こんなの、突然の派遣切りにあって
 仕事探しに奔走している方々に比べたら、まだまだ軽い、軽い。

 とにかく、政治家としてフジノができることは
 こんなにも市民のみなさまの間に
 強くたちこめている不安や深い絶望に対して

 あえて『希望』のメッセージを
 行動と言葉で示すことだと考えました。

 フジノは、年末も年始も休まずに
 市民のみなさまのお話をうかがいつづけます。

 政治家は名誉職ではないし、
 年末だからとのんきに休んでいる仕事ではありません。

 僕は、自分の命をかけて、市民のみなさまの命を守る覚悟です。
 絶対に、この経済危機のせいで自殺を増やしたりさせない!

 明日の大晦日も、市内を演説してまわります。

 メガフォンでお騒がせをいたしますが
 どうかフジノの渾身のメッセージを受け止めてください。

 単なるポジティブ思考とは違う、
 何も考えない楽観主義とも違う、

 新たな良き方向への変化と
 希望の政治を市民のみなさまに伝えたいのです。

 政治はいつも市民のみなさまと共にあります。
 政治はお飾りなんかじゃありません。

 政治はあなたの為にあります。

 だから、年末も年始も市民のみなさまと共にあることを
 行動をもってお示ししたいと決心しています。



2008年12月28日(日)のフジノ
● カフェトークでした

 今日は1日、ぽかぽかと暖かいお天気で
 外に出るのが気持ちよかったですね。

 年末も押し迫っていますが、カフェトークをいつもどおり行ないました。

 みなさん、師走は大掃除や年賀状書きなど忙しいと思うのですが
 今日も市内外から3名の参加があって、楽しく過ごしました。

 多くの人々に愛された飯島愛さんが亡くなって
 あれほど有名な方が亡くなってから1週間後にようやく分かった、
 ということにショックを受けているという話が出ました。

 フジノは、毎週カフェトークを続けてきて、
 この場で顔を合わせるということの大切さを感じます。

 参加者のみなさんのことは、名前が思い出せなくても
 1度来てくれた方はだいたい忘れません。

 その後どうしてるかな、とその人のことを考えていると
 ふと立ち寄ってくれたり、ということがあったりします。

 1ヶ月に1回でも、3ヶ月に1回でも、
 こうやってカフェトークで顔を合わせる、ということの
 『場』が持つ意味をとてもしみじみと感じました。

 さて、今年最後のカフェトークは特別版です。
 30日(火)、初めての方も久しぶりの方も気軽にお立ち寄り下さい。

 会場であるカフェ『RRROOM』の
 開店から閉店まで、つまり11:30から22:00まで
 フジノがずうっとテーブルを1つお借りして、お待ちしています。

 いつものような「最近あったうれしかったこと楽しかったこと」を
 みんなでお話しするというのはできないかもしれませんが

 ちょびっとフジノと話してみようかな、という方、
 気軽におこしください。

 (もしもトイレに行ってたり、フジノがいなかったら、
  お店の方に必ず伝言していきますので、ご安心ください。
  必ずラストまで居ます)


● 悲しみに満ちた事実/2007年の横須賀市の自殺で亡くなった方々

 毎年12月になると、横須賀市が『衛生年報』を発表します。

 フジノはたぶん横須賀市議会議員43名の中で
 誰よりもこの報告が出るのを毎年待っています。



 何故なら、『衛生年報』には
 このまちで昨年どれだけの方が自殺によって亡くなったか
 正確に分かるからです。

 悲しみに満ちた事実が、発表されている訳です。

 毎年12月になると、

 「どうか自殺に追い込まれた方が減っていてほしい」

 と、祈りながら報告を読みます。

 昨年2007年に亡くなった方々の数は、
 男性74名、女性20名、合計94名でした。



 昨年より9名減ったものの、
 それでも横須賀市民の死因ではワースト7位です。
 とても多い数に、本当に悲しみを感じます。

 ワースト1位はガン、2位は心疾患、3位は脳血管疾患、
 4位は肺炎、5位が不慮の事故、6位が老衰です。

 公衆衛生の観点に立つと、
 自殺はまだまだ正確な数が統計にのっているとは考えません。

 不慮の事故としてカウントされている多くが
 自殺ではないかと疑われています。

 そうすると、不慮の事故による死亡は142名ですから
 合計すれば今年は200名以上の方が
 自殺に追い込まれた末に亡くなった可能性があります。

 とても残念でたまりません。

 もう1つ、市民のみなさまに知っていただきたい統計があります。

 『年齢別』の自殺によって亡くなった方々の統計です。



 2007年は、『65〜69才』が圧倒的に多く、
 続いて『55〜59才』も非常に多かったです。

 どちらの年代もほとんどが男性です。

 定年退職直後の男性と、定年をまぢかに控えた男性が
 本当に多く亡くなっている事実をどうか知っていて下さい。

 自殺には明らかに性別による数の差があります。
 特に、中高年の男性の自殺がものすごく多いのです。

 あなたのお父さん・夫を見ていて、

 「最近なんだかテレビや新聞をみなくなったなあ」

 「どうもあんまり眠れていないみたいだな」

 と感じたら、それはとても『重要なサイン』です。
 どうか見逃さないでください。

 その時は、こちらにぜひご相談してくださいませんか。

  横須賀市・保健所の『精神保健福祉班』
  046(822)4336


 年末年始は保健所がお休みなので
 こちらにぜひご相談ください。

  横須賀こころの電話
  046(830)5407
 平日17〜24時、土日祝日9時〜24時

 自殺予防対策を行なうために僕は政治家になりました。
 年末年始もみなさまがもしもつらいことやのりきれないことがあれば、
 フジノもお話を聴かせていただきます。

  フジノPHS
  070(6401)2832


 どんなつらいことや苦しみも
 1人きりで抱え込まないでください。

 横須賀市は自殺予防対策に取り組んできました。
 どんな苦しみや困難も必ずみんなで解決することができます。

 死ななければならないほどの問題は、
 実は、ありません。

 多重債務に追い込まれていたとしても、
 職場での過労に苦しんでいるとしても、
 あらゆる苦しみや困難は、解決することができます。

 どうかひとりきりでは苦しまないで下さい。
 僕たちにその苦しみをわけて下さい。
 必ずみんなで解決策を見つけ出します。

 年末年始の世の中が華やかな雰囲気にある日々は、
 孤独感や孤立感がとても高まります。

 でも、あなたは一人じゃないですよ。

 僕は年末年始もいつもどおり働いていますからね。



2008年12月27日(土)のフジノその2
● かながわ自治体ファイナンス研究会(第2回)へ

 今日は、横浜・石川町にある『かながわ労働プラザ』へ。

 フジノが所属している『かながわ自治体ファイナンス研究会』
 第2回目の勉強会でした。

 『かながわ自治体ファイナンス研究会』は
 とても期待されているようです。
 ますます、がんばらないといけないな。

 先日の神奈川新聞の社説にも
 どーんと載っていました。

 (2008年12月25日(木)・神奈川新聞・社説より)

 (社説を全文、引用します)

  議員有志の研究会に期待

 議会の監視機能の強化や自治体財政の基盤確立を目指し、
 県内の自治体議会の議員有志が、
 「かながわ自治体ファイナンス研究会」を発足させた。

 「財政にめっぽう強い議員を目指そう」。

 こうした呼び掛けに県や横浜、川崎の両政令市に加え、
 横須賀、相模原、藤沢など計9つの自治体議会から
 50人近い議員が賛同。メンバーに名を連ねた。

 さきごろ開かれた設立総会には県外からの参加者も駆け付けるなど、
 この問題に対する関心の高さをうかがわせた。

 いまなぜ地方自治体の議員たちが
 「財政通」を志向するのか。

 それは言うまでもなく、自治体の台所事情がおしなべて芳しくなく、
 住民代表として財政運営をチェックする立場にある議会に対しても
 一層の監視機能の強化、底上げが
 求められているからだ。

 こうした今日的な要請に機敏に応え、
 少しでも自治体財政の健全化のために役立ちたいというのが、
 今回の議員有志による研究会である。

 参加メンバーには、ぜひ研修などで研鑽(けんさん)を重ね、
 それぞれ所属する議会で「成果」を存分に発揮してほしい。

 2006年に表面化した北海道・夕張市の財政破綻(はたん)は、
 地方自治体といえども放漫経営を続ければ、
 民間企業同様に”倒産”の憂き目に遭うことをあらためて知らしめた。

 「夕張ショック」とも呼ばれたこの出来事も、
 「財政通」を目指す議員の有志の研究会が旗揚げされた背景といえる。

 同市の財政再建団体への転落は、
 第一義的には当該自治体の財政運営に原因がある。
 しかし、破綻の責任をすべて行政当局に押しつけていいのか。
 議会の監視は十分だったのかどうか。

 夕張ショックは、こうした問い掛けを
 全国の自治体議会の関係者に投げ掛けたのではないか。

 その問いに真摯(しんし)に向き合い、
 自らの監視機能を高めようとする議会人の動きが、
 全国にも先駆ける形で、この神奈川の地でスタートしたことは評価したい。

 ただ、課題もある。

 一口に「財政に強くなる」といっても、
 「言うは易く行うは難し」が現実ではないか。

 最近は情報公開が進み、自治体が積極的に
 その台所事情を公開する傾向が強まっているが、

 当該自治体の財政状況を示す各種の指標などのデータは、
 当局側が一手に握っているからだ。

 特に規模が大きい自治体では行政分野の間口も広く、
 「予算の全体像を把握することすら難しい」と嘆く議員もいる。

 その壁を崩して情報を集め、予算を徹底チェックするのは、
 議員個人の努力だけではおのずと限界があろう。

 各自治体議会は議会事務局のスタッフを抱えている。
 その調査・研究機能を充実させて活用することも、
 議会の監視能力を高める一助となるはずだ。

 (引用、終わり)


● 財政オタクが50人も年末に集まったことがフジノはすごくうれしい!

 今日の第1部の講師は、
 議長選挙にあたりマニフェストを掲げた『闘う議長』として
 全国的に有名な前・神奈川県議会議長の
 松田良昭さんです。

 講義の内容につきましては
 配布された資料(その1その2その3)をご覧下さい。



 第2部の講師は、東洋大学国際地域学部・准教授の
 稲生信男さんです。

 講義の内容につきましては、配布された資料をご覧下さい。



 どちらの講義も非常に刺激に満ちていて、
 本当に勉強になり、楽しかったです。

 加えて、年末も押し迫った27日(土)に
 こんなにもたくさんの財政オタクな政治家が集まったことを
 こころからうれしく感じました。

 フジノは会社員時代に2年間、財務部にいましたけれども
 (1年間が資金課で対銀行の仕事を、 
  1年間が財務課で対証券会社の仕事をしていました)

 ほとんどの政治家にとって、
 財政は自分からは遠い話というか
 財政を理解していない(あるいはその必要性を感じてない)方が
 とても多いなあと感じています。

 そんな中、こんなにも多くの政治家の方々が
 レベルの高い議論を必死に行なっていることがうれしかったです。
 フジノも議論に今後必死に追いついていこうと思います。

 今日は役所も御用納めをしている
 年末の土曜日ということですが、
 そもそも政治家には本来、年末も年始もカンケーありません。

 (それは、忘年会・新年会に行くという意味ではありません)

 人々の暮らしが毎日途切れることなく続くのですから、
 政治家の仕事も毎日途切れることは無いのです。

 いつだって市民の暮らしと共にあるのが政治家です。

 こうして神奈川県全体から集まってきた
 志の高い多くの政治家の存在に、とても刺激を受けました。



2008年12月27日(土)のフジノその1
● 食の安心・安全が問われた1年でした/神奈川新聞社説

 けさの神奈川新聞は、

 『長井海の手公園(ソレイユの丘)』を運営する
 (株)横須賀ファームによる

 食の安心・安全を損ねる行為について
 厳しい批判の社説を掲載しました。

 今回の『野菜パックのラベルはがし問題』をはじめとする
 一連の(株)横須賀ファームによる食の安心・安全を損なう行為に対して

 まさに神奈川新聞が存在しなければ
 どこも報道しなかっただけでなく

 横須賀市も市議会も問題として
 とりあげなかった訳です。

 まさにメディアによるチェック機能が果たされた、と言えるでしょう。

 フジノらによる政治のチェックも
 もちろん続いていきますが

 来年になっても、この問題が決着するまで
 神奈川新聞はしっかりと追い続けるのだという決意を感じた
 社説でした。

 さすが地元紙です。
 日頃、マスメディアを批判しがちなフジノですが
 今回の神奈川新聞社の動きは、本当に素晴らしかったと強く感じます。

 (2008年12月27日・神奈川新聞・社説より)
2008年12月28日・神奈川新聞・社説

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 また裏切られた食の信頼

 食の安全や信頼を損ねる行為が公的施設で続いていた。

 横須賀市の「長井海の手公園(ソレイユの丘)」の
 野外バーベキュー施設で、

 市が指定管理者に選定している
 運営会社「横須賀ファーム」の従業員が、

 客に提供する真空パック野菜の
 製造日ラベルを複数回にわたってはがしていたのだ。

 横須賀ファームは、市などに対し
 当初「ラベルはがしは一回だけ。消費期限内で、問題はない」
 という説明をしていた。

 同社はまずもって内部の事実関係を正確に調べ、
 市の調査に責任をもって答えなければならない。

 「ソレイユの丘」は2005年4月にオープン。
 市が米軍住宅跡地に
 都市公園全体としては日本初の
 PFI(民間資金活用による社会資本整備)方式を導入して整備。

 農業体験やバーベキュー、入浴などができる総合公園として
 家族連れや観光客に親しまれている。

 市が行った調査の中間報告によると、

 同社の管理はずさんで、
 バーベキュー客をあきれさせるようなことが行われていた。

 複数回に及ぶパックのラベルはがしは、
 消費期限切れの野菜の提供を意味しよう。

 日本消費者連盟の関係者も
 「消費期限内なら、はがす必要はないはず」と指摘する。

 従業員に消費期限についての
 正しい認識がなかったことにも驚かされる。

 目視や試食で野菜に問題があると判断した場合を除き、
 製造日から1週間程度を目安に客に提供していたという。

 神奈川新聞社の取材に対し

 「野菜以外の管理にも問題があった。
  肉は冷凍・解凍を繰り返し、
  古い食品をサービスと称して無料提供していた」

 などという内部関係者の証言もある。

 市はそうした実態もよく調査してほしい。

 今回の問題は、元従業員の「内部告発」から発覚した。
 市は取材を受けるまで事実を認識していなかった。

 指定管理者に対する全般的な監督・指導はもちろん、
 今回のような接客業、食品を取り扱う施設については、
 抜き打ちの立ち入り調査を行うなど
 チェック体制の見直しが必要だろう。

 また選定先に問題があった場合、
 内部からも市に告発情報が入るような仕組みづくりも考えていい。

 今年も食の安全、信頼をめぐる不祥事や不測の事態が相次いだ。

 中国製食品の有害物質混入に始まり、
 国内でも汚染米の不正転売、
 さらにはカップめんやウインナーなど身近な食材からも
 防虫剤成分やシアン化合物が検出されるに及んで
 消費者の不安は募った。

 今回の事例は、
 直ちに健康被害を招くようなものではないかもしれないが、

 新鮮な食品と信じる利用者を
 裏切ったことになる。

 食の安全、信頼に厳しい目が注がれるのは日本の国民性でもある。

 消費者を第1に考えない、
 危機管理の欠如はもうたくさんである。

 市には厳正な対応を求めたい。

 (引用、終わり)
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 全く同感です。

 記者会見直後の土木みどり部の担当者と
 今後の(株)横須賀ファームに対するペナルティについて
 意見交換をしました。

 ペナルティはポイント制になっていて、
 車の免許証のように、一定の時期が過ぎると消えてしまいます。

 この時期は、なんと4半期(3ヶ月間)だけなのです。

 3か月で企業風土そのものが
 改まるとは考えられません。

 これだけのことをしても、
 3か月が過ぎてしまえばペナルティは消えてしまうのです。

 しかし、野菜パックのラベルはがし以外にも
 まだ疑惑が多数存在しています。

 こんなささやかなペナルティでは意味がありません。
 指定管理者そのものの変更も
 市は実行すべきではないでしょうか。

 毎年、本当に多額の市税が
 (株)横須賀ファームに支払われています。

 これこそが税金のムダ遣いです。



2008年12月26日(金)のフジノ
● 問題は、野菜パックのラベルはがしだけではない/ソレイユの丘問題

 昨日行われた横須賀市の調査報告書の発表
 その後の記者会見を受けて

 神奈川新聞が下のように報じました。

 (2008年12月26日・神奈川新聞より)

 画像では記事が読みづらい方の為に
 以下に全文を引用します。

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  ラベルはがし複数回、期限切れ野菜提供も
  横須賀・ソレイユの丘


 横須賀市の「長井海の手公園(ソレイユの丘)」
 野外バーベキュー施設で、

 同市が指定管理者に選定している「横須賀ファーム」の従業員が
 真空パック野菜の製造日のラベルをはがしていた問題で、

 横須賀市は25日、
 ラベルはがしは複数回だったことに加え、

 消費期限を守らず客に提供した可能性がある
 とする中間報告を発表した。

 同社の当初説明と異なる事実が判明したことで、

 「契約に基づき、業務改善勧告を行わざるを得ない」との認識を示した。

 市土木みどり部の調査によると、
 ラベルはがしをしていたのは、
 デイキャンプ場の元責任者(ことし8月退職)と現責任者、アルバイト3人。

 元責任者は、昨春の大型連休明けから今年7月にかけ
 複数回にわたってラベルをはがしたと説明。

 動機として、

 「売れ残ったときに始末書を提出させるなど、
  会社の締め付けが厳しかった」

 などと打ち明けたという。

 さらに、この元責任者は
 消費期限(製造日プラス三日)の正しい認識がなく、

 目視や試食で野菜に問題があると判断した場合を除き、
 製造日から1週間程度を目安に、客に提供していたことも認めたという。

 利用者(今年6〜7月の21件)に対する調査でも、
 真空パック野菜にラベルがはっていなかったとする回答を複数得ているという。

 神奈川新聞社の取材に対し、

 ファーム側は当初、ラベルはがしの有無は「分からない」としていたが、
 従業員がはがしている場面の写真を示すと、

 「今年7月にラベルはがしを1回だけやったが、
  消費期限内でもあり問題ない」

 と釈明。同市にも同様の報告をした。

 これを受け、蒲谷亮一市長は4日の市議会で

 「(ラベルはがしは)1回のみで、
  組織ぐるみではないとの説明を受けている」

 と答弁していた。

 25日の会見で、田神明・市土木みどり部長は、

 同社の内部調査が不十分で誤った報告がなされた結果、

 「ソレイユの丘利用者や市議会などに
  誤った情報を提供してしまった」

 と釈明した。

 蒲谷市長は、同社の当初説明と異なる事実が判明した場合、
 ペナルティーを科す可能性を示しており、

 田神部長は

 「引き続き調査を継続し、
  同社への最終的な処分は今後、総合的に判断したい」

 と述べた。

 (引用、終わり)
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 さらに神奈川新聞は次の記事も掲載しました。

 (2008年12月26日・神奈川新聞より)

 以下に全文を引用します。

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  「古い魚介類も提供」と内部関係者が証言
  横須賀・ソレイユの丘


 横須賀市が全国で初めて
 都市公園全体に民間活力を導入したソレイユの丘。

 今回の市調査で、
 委託先の横須賀ファームのずさんな管理体制が裏付けられた。

 複数の内部関係者は神奈川新聞社の取材に対し、

 「夏場を中心にバーベキューレストラン用の
  野菜パックの在庫が増えたため、
  ラベルをはがした上、
  キャンプ場で利用客に日常的に提供していた」

 と明かした。

 週末に売れ残った野菜パックを
 翌週まで保管し
 金曜日などにはがしていたといい、

 内部関係者の1人は

 「製造日のラベルをはがして冷蔵庫に保管したため、
  実際の製造日がいつか分からなくなっていた。
  2、3週間経た野菜パックもあった」

 と証言する。

 野菜以外の管理にも問題があったといい、

 「肉なども冷凍・解凍を繰り返していた。
  シーフードのエビから黒い汁が出ていたり、
  古いサザエは『サービスです』と言って無料提供していた。
  多少、危なそうでも利用客に出していた」

 と話している。

 関係者によると、ラベルはがしの行為は
 当時のデイキャンプ場責任者が単独で行ったり、
 責任者からの指示でアルバイト従業員が作業したりしていたという。

 (引用終わり)
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 フジノもすでに複数の内部告発をして下さった方々から

 「問題は野菜だけじゃない。肉も、魚もだ」

 と聞いていた為、もはやこの記事に驚くことはありませんでした。

 けれども、初めてこの内容を聞いた時
 あまりのひどさに怒りで許せないと感じたのを覚えています。

 この怒りが、フジノを12月4日の一般質問へと向かわせました。

 市民のみなさまは、ダマされてきたのです。

 市の公園だからと疑いの気持ちを持つことさえなく
 『ソレイユの丘』をおこさんづれで訪れて

 仲間たちや家族のみなさまで
 楽しくバーベキューをやることにしたら

 そこで出されていた食材は、
 消費期限が切れた野菜と肉と魚...。

 そんな危険な食材を、
 市民のみなさまは有料で食べさせられたのです。

 もちろん最も許せないのは
 『ソレイユの丘』を管理している(株)横須賀ファームです。

 さらに、管理を監督しきれていない
 横須賀市の責任は重大です。

 調査報告書を読んで感じたことは、
 一生懸命に聞き取り調査をしてくれたことは認めるけれども

 いまだにフジノの方が
 内部情報を多く持っている、ということです。

 今回の調査報告書では、まだ足りません。
 もっと厳しい第三者による調査をフジノは本会議で提案しました。

 今こそフジノの提案を実行すべきです。

 調査報告書を読んでも、
 フジノが本会議で質問する前(12月4日の早朝まで)に
 集めていた情報の方が多いです。

 その後も複数の内部関係者の協力をえて
 ひどい状況をたくさん聞いています。

 そもそもこんな会社に
 『ソレイユの丘』を任せておくべきではありませんが
 今こそ徹底的にウミを出し切るべきです。

 それが横須賀市にできないならば、
 食育だとか地産地消だなんて
 口先だけのことなのだということになります。

 12月議会でも、市民安全部という新しい部署を
 つくる議案が成立したのですから

 今こそ市民のみなさまの食の安全を守るために
 横須賀市は全力を尽くすべきです。



2008年12月25日(木)のフジノその2
● (株)横須賀ファームの専務・支配人にヒアリングを行ないました

 12月議会の開催中に
 田辺あきひと議員(無会派)から提案を受けました。

 「市の担当部署との質疑だけではなく、
  『長井海の手公園「ソレイユの丘』を運営している
  『(株)横須賀ファーム』と実際に意見交換をすべきではないか」

 その提案に賛同した瀧川きみえ議員(ネットワーク運動よこすか)と
 フジノの3人で、けさ、『ソレイユの丘』を訪れました。

 これまでフジノは議員の立場を明らかにせずに
 私服でこっそりと『ソレイユの丘』を訪れて
 その様子をくりかえしくりかえし見てきたのですけれども

 今日は、正式に『市議会議員』の立場で
 現場を訪れました。



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 『(株)横須賀ファーム』は専務と支配人が出席して下さり、
 横須賀市の土木みどり部職員2人の立会いで
 ヒアリングを行ないました。

 すでに、

 今日の午後に横須賀市が調査報告書を発表して
 記者会見も行なう

 という情報が入っていました。

 しかし、15時すぎにならねば報告書は市議会に提出されない為、
 あくまでも報告書が無い状態でのヒアリングとなりました。

 (フジノはこれが非常に不満でした。午後に報告書の提出を受けた今、
  もう1度、ファームと意見交換する必要性を強く感じています)

 それでも、フジノはこれまでの複数の内部告発を受けて
 昨年から野菜パックのラベルはがしが
 くりかえし行なわれてきた、と強く確信していますので

 その立場から、フジノは
 専務・支配人に質問を行ないました。

 しかし、残念ながら、というか、当然のことではありますが、
 会社の肩書きを背負っての無難なお答えばかりが返ってきました。

 (一部、「本音を聞けた!」という発言もありましたが...)

 お2人から、謝罪の言葉を何度も受けました。

 けれども、すでに何度も書いてきましたが
 現場で働く支配人や担当者の謝罪の言葉だとか
 ラベルをはがさせられたアルバイトさんらに責任を負わせてクビにしても
 この問題は絶対に終わらないと考えています。

 そんなことは、ただのとかげの尻尾きりであり、無意味です。

 今回の問題の根本的な原因は、
 『(株)横須賀ファーム』の企業としての在り方にある


 と、フジノは考えています。

 経営陣の在り方や、
 企業としての風土が変わらない限り、

 権限も不十分で責任も取れない中間管理職を
 いくら責めても、決して何も変わらないと断言します。

 専務・支配人にもお伝えしましたが、
 フジノは今回の問題だけで追及を終えるつもりはありません。

 野菜パックのラベルはがしは、
 いくつもある問題のうち、
 表面化した1つの問題に過ぎない、と考えているからです。


● ラベルはがしの現場へ

 ヒアリングを終えた後、今回の問題となった場所を
 実際に見せていただきました。

 まず、ラベルはがしが行なわれた
 野外バーベキュー場の調理室です。





 次に、在庫が余った野菜をバーベキュー場へ回していた
 バーベキューレストランの調理室を見せていただきました。



 保健所の指導を受けて新たに作られた
 A4の1枚の紙が冷凍庫に『廃棄台帳』として貼られていました。



 けれども、田辺・瀧川両議員と共に
 改善すべき点がまだまだいくつもあることを確認しました。

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 まずは、フジノらの視察を受けて下さった
 『(株)横須賀ファーム』の専務・支配人に感謝を申し上げます。
 調整をしてくれた土木みどり部にも感謝しています。

 視察を提案して下さった田辺議員、
 同行して下さった瀧川議員、お2人ともありがとうございました。

 これでフジノは
 10数回目くらいの『ソレイユの丘』訪問になりますが

 関係者以外は入れない場所に正式に入れたことや
 専務・支配人からヒアリングをできたことは
 とても意味がありました。

 この問題に限らず、『ソレイユの丘』の在り方に対して
 改めてフジノは強い危機感と問題意識を抱きました。


 (『ソレイユの丘』問題については、その3に続きます)


2008年12月25日(木)のフジノその1
● 速報!市の報告書が出ました(野菜パックのラベルはがし問題)

 本日15時半すぎに、

 長井海の手公園(ソレイユの丘)を運営している(株)横須賀ファームによる
 『野菜パックのラベルはがし問題』についての

 横須賀市の調査報告書が発表されました。

 現在、市では記者会見が行われております。
 詳細は後ほど記しますので、

 今はまず、市の報告書を
 市民のみなさまに公開いたします。

 (PDFファイルはこちらです)



 以下、全文を公開します。

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 長井海の手公園ソレイユの丘において
 パック野菜の製造年月日ラベルがはがされた問題に係る報告書



 T 事業者からの報告に基づく事実の概要
 U 報道記事掲載日までの本市の対応等
 V 報道記事掲載日後の本市による調査実施状況の概要
 W 調査結果に対する関係機関の判断の概要
 X 結論とそれに伴う処分の見通し

 平成20年12月25日
 土木みどり部


 T 事業者からの報告に基づく事実の概要

 PFI事業者として長井海の手公園ソレイユの丘の
 管理運営を担当している

 株式会社横須賀ファームのデイキャンプ場責任者が、
 今年7月28日(月)、バーベキューレストランで
 余剰在庫となった真空パック入りカット野菜20パックを引き受けた際、

 その日が消費期限当日であったことから、
 この真空パック入りカット野菜の製造年月日ラベルをはがすよう、
 アルバイト従業員に指示するとともに、自らも行った。

 これを他のアルバイト従業員が見ており、
 同社長井海の手公園支配人に報告したことから、

 現場を確認した同支配人が中止させ、
 この真空パック入りカット野菜に関しては、
 廃棄するよう指示した。

 この事実関係に基づく経緯を、11月28日、29日付け
 神奈川新聞及び同月29日付け読売新聞が報道した。


 U 報道記事掲載日までの本市の対応等

 1 事実判明後の対応

 同社が新聞社からの
 取材(11月12日、14日の2日間)を受けた時点以降、

 緑地管理課が2度(同月19日、28日)にわたって
 事情聴取及び現地調査を行ったほか、

 横須賀市保健所生活衛生課も2度(同月19日、28日)の
 立入調査を実施した。

 その結果、真空パック入りカット野菜の表示や
 取り扱いについては、ラベルも、既に製造年月日のほか、

 消費期限、製造者の名称、所在地、連絡先を記したものが
 貼付され、はがすことがないよう指示されており、
 上記事実に対する是正が行われていたが、

 この報道に関する事実については、
 利用者の信用を損ない、到底理解を得られるものではないため、
 改めて管理の徹底について、強く指導した。


 2 記事掲載日時点での本市としての対策

 同社が従業員に対して、
 真空パック入りカット野菜のラベルをはがすことがないよう、
 指導を行っているとのことであったが、

 食材等の管理について、廃棄数量の把握ができていないことなど、
 横須賀市保健所生活衛生課からも、
 適切に管理を行うよう指導があったことから、

 以後は、緑地管理課による毎月のモニタリング調査の中でも、
 食材等の管理状況の確認を行うこととした。

 また、指導を行った横須賀市保健所生活衛生課としても、
 今後は夏の繁忙期を含め、
 抜き打ちの立入調査を継続的に行い、
 適正管理について監視指導を実施することとしている。


 3 事実判明から記事掲載日時点までに行った現地調査の概要

 (1)横須賀市保健所生活衛生課が行った立入調査等の概要

 ア 平成20年11月19日(水)

 ・ 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
  デイキャンプ場、レストラン等の立入調査を実施

 ・ 現地管理事務所において、(株)横須賀ファーム
  長井海の手公園支配人らに対し、
  状況確認と事情聴取を実施

 ・ 包装されたカット野菜を提供する場合は、
  食品衛生法上は表示の必要はないが、
  表示を「はがす」という行為は、
  利用者に不信感を招く不適切な行為であるため、
  利用者に対して誤解を生じないよう対処するように指導するとともに、
  適切な食材等の管理等を指導

 ※ 横須賀市保健所生活衛生課主査、担当職員の2名が実施


 イ 平成20年11月28日(金)

 ・ 帳簿類の確認調査の実施

 ・ 現地管理事務所において、(株)横須賀ファーム
  長井海の手公園支配人らに対し、
  再度の状況確認と、デイキャンプ場責任者に対する事情聴取を実施

 ・ 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
  デイキャンプ場食品取扱室、レストラン各施設等の立入調査を実施

 ・ デイキャンプ場食品取扱室の管理、使用状況等について確認

 ・ 再度、表示を「はがす」という行為は、
  表示が不要又は期限内であっても利用者の不信感を招く
  不適切な行為であるため、適切に対処するよう指導するとともに、
  廃棄記録など記録の作成を、改めて指導

 ・ 仕入れと使用状況が分かる帳簿の提出を求めた。

 ※ 横須賀市保健所生活衛生課長、同課主査の2名が実施


 (2)緑地管理課が行った現地調査等の概要

 ア 平成20年11月19日(水)

 ・ 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
  デイキャンプ場各施設、レストラン(カフェテリアレストラン)各施設等の
  現地調査を実施

 ・ 現地管理事務所において、(株)横須賀ファーム
  長井海の手公園支配人らに対し、状況確認と事情聴取を実施

 ・ 適切な管理と、施設内における整理整頓、美化等を指導

 ※ 緑地管理課担当職員2名が実施


 イ 平成20年11月28日(金)

 ・ 現地管理事務所において、(株)横須賀ファーム
  長井海の手公園支配人らに対し、再度の状況確認と事情聴取を実施

 ・ 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
  デイキャンプ場食品取扱室、レストラン(バーベキューレストラン)
  各施設等の現地調査を実施

 ・ ラベルをはがすという行為の常習性の有無、
  ラベル等の表示内容、パック野菜の納入、管理と処理方法、
  関係する従業員の勤務状況等に関する調査の実施

 ・ 食品の管理取扱状況や施設内の整理状態等について
  確認の上、指導

 ※ 土木みどり部長、緑地管理課長、緑地管理課担当職員2名が実施


 V 報道記事掲載日後の本市による調査実施状況の概要

 1 本市が行った現地調査等の概要

 (1)平成20年11月29日(土)

 新たに納入されたパック野菜の現物確認、
 ラベル表示確認と納入状況調査を実施

 ※ 緑地管理課担当職員1名が実施


 (2)平成20年12月7日(日)

 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
 レストラン(バーベキューレストラン)、
 デイキャンプ場食品取扱室等の管理状況調査を実施

 ※ 緑地管理課主査、担当職員2名が実施


 2 本市が行った聞き取り調査等の概要

 (1)(株)横須賀ファームに対する聴取、確認調査等

 ア 平成20年12月3日(水)

 (株)横須賀ファーム長井海の手公園支配人らの
 来庁に伴い、再聴取を実施

 ※ 土木みどり部長、緑地管理課長、緑地管理課主査、
  担当職員の4名が実施

 イ 平成20年12月5日(金)

・ 同社から提出された帳簿類に基づく確認調査等の実施

 ※ 横須賀市保健所生活衛生課長、同課主査の2名が実施

 ・ これまでの経緯に関する報告書が
  同社から提出されたことに伴い、同支配人への再聴取を実施

 ※ 緑地管理課主査、担当職員の2名が実施

 ウ 平成20年12月8日(月)

 ・ 同支配人らの来庁に伴い、再聴取を実施

 ※ 土木みどり部長、緑地管理課長、緑地管理課主査、
  担当職員の4名が実施

 ・ 同支配人が来所し、報告書を提出

 ※ 横須賀市保健所生活衛生課担当者が報告書を受理


 (2)パック野菜納入業者に関する調査

 ア 平成20年12月1日(月)

  (株)横須賀ファームが保管する請求伝票(写し)等に基づく調査の実施

 ※ 横須賀市保健所生活衛生課が実施

 イ 平成20年12月5日(金)

 納入業者から提出を受けた納品書(再出力伝票)と
 請求書に基づく調査の実施

 ※ 緑地管理課が実施

 ウ 平成20年12月8日(月)

 納入業者営業担当者への電話による聞き取り調査の実施

 ・ 表示ラベル記載内容の変更の経緯、
  (株)横須賀ファームとの取引開始時期、
  パック野菜の納入開始時期、問題発生の有無等に関して聴取

 ※ 緑地管理課担当職員1名が実施

 ◎ 調査の結果、両社から提出された書類に不整合は認められなかった。


 (3)長井海の手公園ソレイユの丘現地従業員に対する調査

 平成20年12月7日(日)

 調査日当日に勤務していた従業員に対し、
 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において聞き取り調査を実施

 ア 社員、準社員、パート従業員及びアルバイト従業員の合計15名

 イ すべての部門(職場)に在勤する従業員に対し、
  対面による聞き取り調査を実施

 ウ 当事者(デイキャンプ場責任者)以外の全員が、
  新聞報道があったことに伴って、当該事実を知ったと回答。

 エ レストラン従業員に対しては、報道内容に基づいて、
  説明や指導があったが、パック野菜の取り扱いがないため、
  当該事実に関する認識がなかった。

 ※ 緑地管理課主査、担当職員2名が実施

 ◎ 調査の結果は、ラベルはがしに関する新たな事実は、確認できなかった。


 (4)デイキャンプ場利用者に対する調査

 平成20年12月10日(水)〜12日(金)

 ア 今年6月、7月の間にデイキャンプ場で
  バーベキューを行った利用者に対し、電話による聞き取り調査を実施

 イ (株)横須賀ファームが保管する団体予約明細表を基に、
  同社からの電話確認に対して了承があった21件の予約者が対象

 ウ ラベルが貼付されていたかどうかについては、
  覚えていないという回答も多かったが、
  はっていなかったとする回答も、複数得られている。

 ※ 緑地管理課主査が実施

 ◎ 調査の結果、ラベルがはがされていた可能性のある証言が得られている。


 (5)長井海の手公園ソレイユの丘の元従業員等に対する調査

 ア 平成20年12月10日(水)

 デイキャンプ場に勤務していた元アルバイト従業員1名に対し、
 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において聞き取り調査を実施

 ・ 当該事実については、新聞報道により知ったとの回答。

 ・ 8月以降、ラベルがはってあったかどうか、
  記憶が定かではないが、一度だけ、
  退職した前デイキャンプ場責任者が
  ラベルをはがしているのを見たことがあると回答。
  (同責任者は、正式には8月下旬に退職している。)

 ・ パックの野菜に変敗が見られたら廃棄していたと回答。

 ※ 緑地管理課担当職員2名が実施

 ◎ 調査の結果、
  元デイキャンプ場責任者による「ラベルはがし」の証言を得た。

 イ 平成20年12月11日(木)

 デイキャンプ場に勤務していた元アルバイト従業員1名に対し、
 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において聞き取り調査を実施

 ・ 当該事実については、新聞報道を通じ、間接的に知ったと回答。

 ・ 「ラベルはがし」は行ってはいないし、そのような事実も知らないと回答。

 ・ 自分が勤務していたときには、ラベルは貼ってあったと思うと回答。

 ※ 緑地管理課担当職員2名が実施

 ◎ 調査の結果は、ラベルはがしに関する新たな事実は、
  確認できなかった。

 ウ 平成20年12月12日(金)

 デイキャンプ場に勤務していた元アルバイト従業員1名に対し、
 本人自宅において聞き取り調査を実施

 ・ 「ラベルはがし」については、
  元デイキャンプ場責任者の指示を受け、たびたび行っていたとの回答。

 ・ 自分を含む複数のアルバイト従業員が、
  指示を受けて「ラベルはがし」を行っていたと回答。

 ・ これらパック野菜については、廃棄していないとの回答。

 ・ 他のアルバイト従業員から、(株)横須賀ファーム長井海の手公園
  支配人に報告があったことも知らないし、
  同支配人が(はがすことがないよう、廃棄するよう)
  指示したことも知らないと回答。

 ※ 緑地管理課主査、担当職員1名が実施

 ◎ 調査の結果、再び、元デイキャンプ場責任者による
  「ラベルはがし」の証言を得た。

 エ 平成20年12月14日(日)

 デイキャンプ場に勤務していた
 元アルバイト従業員1名からの証言書を受領し、内容を確認

 ・ 「ラベルはがし」は前デイキャンプ場責任者の指示を受けて行っており、
  複数のアルバイト従業員が指示を受けていたと記述。

 ・ 1年以上前から行われているとの記述。

 ・ ラベルをはがしたパック野菜は、
  通常の食材として提供していたと記述。

 ◎ 確認の結果、改めて元デイキャンプ場責任者による
  「ラベルはがし」の証言を得た。

 オ 平成20年12月18日(木)

 退職した前デイキャンプ場責任者に対し、
 市役所本庁舎において聞き取り調査を実施。
 聴取した内容は次のとおり。

 ・ 自分が「ラベルはがし」を指示し、行ったことは事実である。

 ・ 初めて行ったのは、昨年の大型連休明けのことである。

 ・ 会社側からラベルをはがすよう指示があったわけではないが、
  在庫管理等に関しては、
  売れ残ってしまったときに
  始末書を提出させるような方針を示すなど、
  締め付けが厳しく、「ラベルはがし」を行わざるを得なかった。

 ・ 実際上は、消費期限(該当する日にち)を
  正確に認識していなかったため、1週間を目安に提供していたが、
  目視や試食の結果、問題があれば確実に廃棄していた。

 ・ 業者から「氷を入れ、低温で保管すれば、全然問題ない」と
  言われたため、そのように考えていた。

 ・ 以前、小規模な納入業者から仕入れていた際には、
  パック野菜に何の表示もない状態であったことから、
  そのときと同様に取り扱っていた。

 ・ 「ラベルはがし」を行ったのは
  会社のプレッシャーに負けたからであって、
  会社の従業員に対する処遇については、問題があると考えている。

 ※ 緑地管理課長、緑地管理課主査、緑地管理課担当職員1名が実施

 ◎ 調査の結果、元デイキャンプ場責任者本人から、
  度重なる「ラベルはがし」や、
  消費期限の目安を1週間としていたことに関する証言を得ている。

 カ 平成20年12月19日(金)

 今年11月までデイキャンプ場責任者であった従業員に対し、
 現地(長井海の手公園ソレイユの丘)において、
 再度、聞き取り調査を実施。
 聴取した内容は次のとおり。

 ・ 既に説明したとおり、「ラベルはがし」については1回しか行っていない。

 ・ 前デイキャンプ場責任者のときのことは、どうだったのかは分からない。

 ・ 消費期限が「製造日プラス3日」ということは承知しており、
  自分としては、これを超えて提供したことはなかった。

 ・ 在庫管理について、
  バーベキューレストランなどでは(株)横須賀ファーム長井海の手公園
  支配人も確認に来ており、
  同支配人がパック野菜を直接廃棄することもあった。

 ※ 緑地管理課担当職員2名が実施

 ◎ 調査の結果は、元デイキャンプ場責任者本人の
  証言に対する裏づけなど、新たな事実の確認はできなかった。


 W 調査結果に対する関係機関の判断の概要

 <横須賀市保健所生活衛生課の判断>

 今回の調査結果に対する同課の判断としては、
 事業者が、腐敗変敗したものや食中毒菌が付着したもの、
 食用に供するに当たって危険が伴うものなどを提供したわけではなく、
 苦情があったものでもないため、

 食品衛生法上は、消費期限内に消費することや、
 違反につながる可能性があることに関する
 指導を行うことになるとの回答。


 X 結論とそれに伴う処分の見通し

 これまでに本市等が行ってきた調査の結果、
 当初から(株)横須賀ファームが行ってきた説明とは異なり、

 複数回にわたって「ラベルはがし」が行われていた
 事実が確認されている。

 また、他の当事者などによる裏づけ証言や
 確認できる資料などが得られなかったが、

 「製造日プラス3日」という消費期限が適切に意識されず、
 守られていなかった可能性のあることも、併せて確認されている。

 今回の事案では、
 同社が行った内部調査等の対応がじゅうぶんではなく、
 誤った内容の調査報告がなされたため、

 これを受けて本市が行った
 報道機関や市議会などに対する説明も、
 著しく正確さを欠くものとなってしまった。

 結果的に、このことが、事実の判明を遅らせ、
 市民や長井海の手公園ソレイユの丘の利用者、
 更には市議会に対しても、誤った情報を提供してしまったことから、

 内部調査などの対応に不備を生じさせた同社の姿勢等に関して、
 勧告を行わざるを得ないと判断するものである。

 裏づける証言が得られなかった
 消費期限の遵守に係る事項については、
 現在、同社に対して再調査を実施するよう求めている一方、
 同社としても継続的改善を行い、質的向上を図る体制を構築するなど、
 抜本的な再発防止策の実施を求めているところである。

 今後については、今回の調査結果を受け、
 同社としても真摯に取り組み、市民や利用者の
 信頼回復を得られるよう行動してくれることを、強く望むものである。


 (以上、引用おわり)

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 市の報告書に対するコメントは
 また夜に書きます。


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