まちの政治家は、こんなことしてます |
2012年4月23日(月)のフジノ |
● 議会報告会@大津コミュニティセンターへ ついに今日、『議会報告会』の本番を迎えました。 今夜は全議員が手分けして、 田浦、逸見、大津の市内3ヶ所の会場で開催します。 フジノは27日(金)に行なう久里浜会場の担当なのですが 今夜は大津コミュニティセンターでの応援担当として派遣されました。 (画像:大津会場担当・代表の伊藤順一議員を中心にミーティング) 17時半に、全員集合。 そして、会場の設営をスタートしました。 のぼり旗、看板の設置、会場のイス並べ、 マイクとスピーカーの用意、受付の設置、配布資料の準備、 その他もろもろ、全てです。 (画像:大津行政センター入り口には議会報告会のノボリ旗) 今日は朝から雨が降ったり止んだりを繰り返していたので、 参加して下さる市民の方々の数はきっと少ないと思いますが その分、質疑応答の時間に制限をかけることなく お1人お1人じっくりお答えできる好機だと考えることにしました。 (画像:受付には神保浩議員と角井基議員のお2人) ↑ 上の写真をツイッターで紹介したところ 「横須賀市議会ではベテラン議員もみんな協力して 受付からあらゆる役割を行なっている、良い報告会だ」 と評価していただきました。 まさに、そのとおりだと思います。 神保議員は議長、角井議員は副議長を経験しておられるベテランです。 でも、議長・副議長経験者であっても横須賀市議会のいちメンバーとして 同じように参加して下さる市民の方々をお迎えします。 その意味で、上の写真は 現在の横須賀市議会の姿を示す象徴的な写真ですよね。 (画像:議会報告会のスクリーンの様子) フジノの役割は、 ・予算審議の報告をする時のパワーポイントの操作を行なう ・質疑応答と意見交換の時に、 市民の方々に視覚的にも分かりやすいように 関係する内容を即座にパソコンで調べてスクリーンに表示する この2つです。 ちなみに、会場でご覧頂いたパワーポイントはこちらです。 (画像:ビデオカメラでの記録をはまの議員が担当してくれました) 大津会場での役割分担は下の通りでした。 代表:伊藤順一議員 司会:杉田さとる議員 記録:大村洋子議員 総務常任委員会の報告:嘉山淳平議員 生活環境常任委員会の報告:岩崎絵美議員 教育福祉常任委員会の報告:井坂しんや議員 都市整備常任委員会の報告:根岸かずこ議員 防災体制等整備特別委員会の報告:青木哲正議員 自治基本条例検討特別委員会の報告:山城保男議員 やはり防災については大変関心が高かったです。 報告の後の質疑応答、 その後の自由質疑でも防災についての質疑が出ました。 こうして1時間半はあっという間に過ぎてしまいました。 参加して下さった市民の方々は約15人でしたが 動員をかけたりしない、雨の日の夜の、 市民のみなさまの議会報告会への関心度の現実がこの人数です。 参加者が多ければ成功だとは考えていませんが もっともっと関心を持ってもらえてたくさんの方々に来ていただけるように さらに努力をしていかなければと思いました。 参加者数としては厳しい結果でしたが 内容的にはフジノは大満足です。 スタートから3年が経ち、議会報告会もようやく1つの形が 議員みんなの間で共有できてきたような気がします。 あとはどんどん工夫をしていくことで 良いものへ進化させていくことができるはずです。 片付けも終わって、みんなで最後に集まって おつかれさまの挨拶をして解散しました。 雨の中を参加して下さった市民の方々には 改めて感謝申し上げます。ありがとうございました! 次回は27日(金)、フジノは久里浜会場で司会を務めます。 よろしければいらして下さいね! Tweet |
2012年4月20日(金)のフジノ |
● 『高齢者むけ賃貸マンション』を見学しながら考え続けたこと 今日は、市内に新しくオープンする 『高齢者向け賃貸マンション』の内覧会に行ってきました。 (画像:廊下。右の茶色いドアがそれぞれの玄関のドア) これは、市の関わる公の施設では無くて 民間の不動産業者が作ったマンションです。 家賃を払って借りるふつうのマンションなのですが 大きな特徴はターゲットが『高齢者』であるということです。 いざという時には 緊急呼び出しボタンで24時間対応してくれたり 見守りの為に部屋の中に人の動きを感じるセンサーが設置されているなど 『支援付き』の高齢者向けマンションが増えています。 (画像:エレベーターを出ると、各階にはロビーがあります) かつての日本では、若い夫婦を中心に 30年間にわたってローンを支払い続けてでも マイホームを手に入れたいと思う人々が圧倒的な主流でした。 多くの人々にとっては マイホームを持つことが夢であり、財産であり、安心でした。 (画像:キッチン。オール電化ですね) でも、超高齢社会に突入した今の日本社会では 状況は大きく変わりました。 こどもたちが成人して独立していった後の一戸建てのマイホームは、 高齢になりつつある夫婦には広くて、そうじも大変です。 ましてや配偶者に先立たれたひとり暮らしの高齢の方には 庭の手入れもできないし、不便に感じることが多くなりました。 貯金を使ってリフォームすれば、家の中だけはバリアフリー化できます。 けれども、家の外はバリアだらけでリフォームはできません。 山を切り開いて開発された住宅地は坂や階段が多くて 買い物にも行きづらいし、病院にもなかなか行かれません。 特別養護老人ホームや老健に入所するほどに 介護度が高い訳ではなくて、まだまだ健康で元気。 だけど生活には不安が増えてきた、 という高齢の方々をターゲットに 高齢者向けのマンションが登場してきたのです。 (画像:各部屋には緊急呼び出しボタンが設置されています) 全国的に広がっている 高齢者向けのマンションの特徴はこんな感じです。 同じビルの1階に レストランやコンビニエンスストアが入っていて 1階まで下りていけば自炊の為の食材も買えるし レストランですぐ食べることもできます。 また、マンションの隣のビルはクリニックビルになっていて 内科・歯科・消化器科など複数の診療所と薬局が入っているので 医療にもすぐアクセスできます。 訪問介護の事業所も併設されていることが多いので 介護サービスへのアクセスも容易です。 こうした支援体制を住宅と一緒に総ぐるみでパッケージにして 提供するというのが大きな特徴です。 (画像:センサーで入居者の動きを確認するセンサー) こうして、これまでの壮年層の為の『持ち家モデル』から 高齢者を中心とする『支援付き居住モデル』へと 供給モデルが大きく変わりつつあります。 しばらくの間、住宅市場は高齢者向けのマンションを どんどん建設していくことになると思います。 このことそのものは、市場の当然の動きです。 ただ、こうした住宅供給モデルの大きなシフトチェンジに対して きちんと政治・行政が 在り方をチェックしていかなければ むしろ高齢の方々の暮らしを守れないとフジノは考えています。 (画像:バルコニーから見た庭の様子) 政治・行政にとっては、財政危機の中で 特別養護老人ホームなどの福祉施設を増やすことは難しいので だから、支援付き住宅を民間活力によって 不動産業界が増やしてくれることは 政治・行政にとって、ありがたい動きでもある訳です。 政治・行政だけでなく 福祉の側からも 『地域包括ケア』をすすめる上で こうした支援付き住宅への住み替えを推奨する声が大きいです。 (画像:1階のバルコニーから見た庭) 高齢者向けマンションをはじめ、 支援付き住宅は民間主導で圧倒的に増え続けていきます。 でも、フジノはそんな安易な動きに ずっと強い違和感を抱いています。 これらは、『ミニ施設』ではないのか? という想いが消えません。 支援付き住宅に住み替えをしようという方々を 非難する気持ちは全くありません。 そうではなくて、ずっと暮らし続けてきたマイホームで 医療・介護サービスを受けられるのが在るべき姿だと フジノは信じているのです。 地域での医療福祉の整備が進まない中で こうした支援付き住宅は、あくまでも緊急避難的な対応なのだと フジノは考えたいです。 現実の財政や経済状況の姿を直視しつつも それでも、本来在るべき姿を追求していきたい。 その為にも、もっともっと学んで、もっともっと考えて、 理想を現実の姿に置き換えられるようにしていきたいです。 Tweet |
2012年4月19日(木)のフジノ | |||||||||
● 『精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会』へ 今日は、夕方から東京・霞が関の厚生労働省へ。 3月23日の第1回に続いて、 『精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会』を傍聴しました。 まず、下に記した4人の有識者から1時間半ほどかけてヒアリング。 ・武川吉和さん(平塚共済病院) ・計見一雄さん(千葉県精神科医療センター名誉センター長) ・山本深雪さん(大阪精神医療人権センター) ・山本眞理さん(全国「精神病」者集団) 続いて、残り30分間ほどで意見交換が行なわれました。 厚生労働省からの帰りの電車の中で この審議会の様子をフジノがツイッターで報告したところ 大きな反響があったデータなどを 改めてここにも記しますね。 まず、精神病床の人員配置基準についてです。 下の表の通り、医療法では精神科以外の一般病床では 患者さん16人に対して、ドクターを1人配置しなければいけません。 (16:1と呼びます) 看護職員は、患者さん3人に対して1人配置しなければいけません。 (3:1ですね)
一方、精神病床では、なんと患者さん48人に対して ドクターを1人配置すれば良いことになっています。 (48:1です!) 看護職員は患者さん4人に対して1人配置とされていますが 当分の間は患者さん5人に対して1人で良いと条件が付されています。 つまり、精神病床はスカスカの人員配置なのです。 これが悪名高き『精神科特例』と呼ばれる差別条項です。 日本の精神病床では 十分な人員配置が行なわれなくても良いことになっている為、 その結果、十分な治療も行なわれないので 退院は長引いていきます。 精神病床に入院した方々の『平均在院日数』は OECD諸国の中で日本は最悪の長さとなっています。 ほとんどの国では平均18日で退院できるのにも関わらず 日本では平均1年という異常な長さです。 日本を除く国々では、退院までの期間は短くなるとともに 精神病床をどんどん削減していっています。 何故なら、本当は精神疾患は入院をしなくても 地域で暮らしながら通院で十分に対応できるからです。 しかし、日本だけ精神病床はほとんど減っていません。 実は、このような日本の異常な現実を変える為の議論は 十数年以上前からたびたび繰り返されてきました。 この審議会と全く同じ趣旨の議論は 2000年にも厚生労働省で行なわれています。 何年かおきに『精神医療改革』を行おうという機運が高まるのですが そのたびにあらゆる抵抗勢力によって 現状維持あるいは微修正に留められてきたのです。 こんな日本の現実を変える為の闘いの『2012年版』が この『精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会』なのです。 もしかしたら、今回の闘い=『2012年版』も 改革派は負けてしまうかもしれません。 けれども、とにかく少しでも前に進めていくことが必要なのです。 改革を諦めてしまえば、この間違った現実は続いていきます。 何度も何度もくりかえされる議論に対しても 何年も何年も現状が変わらないとしても、 それでも絶対に諦めずに たとえ少しずつであっても改革を進めていくのです。 ・地域で暮らせる医療福祉体制を整備していくこと ↓↑ ・精神科病床を削減すること 地域で暮らせる体制を実現するには、長い時間がかかります。 だから同時に、存在している精神科病床で しっかりした医療を受けられるように ・精神科特例を廃止すること ↓↑ ・十分な精神科医療を受けられる体制を整備すること が必要です。 今日は、事務局である厚生労働省から 今回の検討会で議論すべき『論点』の案が出されました。 参考人として出席された計見一雄先生からは そもそもこの論点案自体に厳しい批判が述べられました。 精神科救急を世界で初めて確立させた計見先生の言葉は とても重いもので、想いとしては全く同じですから賛同します。 けれども、フジノとしては先ほど記したとおりで ささやかな前進であっても前に進んでいくことが必要だと考えています。 この『論点(案)』は、 その意味において妥当だとフジノは考えています。 そして、この『論点(案)』に基づいて 少しでも精神科医療の現状を改善する方向で結論を出すべきです。 検討会の今後のスケジュールは かなり短いスパンで複数回の開催が予定されています。 今後もこの様子をしっかり発信していきます。 Tweet |
2012年4月18日(水)のフジノ | |
● 『リカバリー全国フォーラム2012』が本格スタートです! 今日は、夕方から東京・新橋へ向かいました。 『リカバリー全国フォーラム2012』の 企画実行委員会に出席しました。 2009年からスタートした『リカバリー全国フォーラム』は 全国から1000名を超える方々が参加する 精神保健医療福祉のお祭りです! (2009年の様子、2010年の様子、2011年の様子) 今年の開催に向けて すでに3回目の企画実行委員会となりました。 ついに開催日&会場が決まりましたのでお知らせします!
前夜祭の会場は未定ですが プログラムは昨年に続いて映画の上映になりそうです。 そして、『リカバリー全国フォーラム』名物の 「多すぎて選ぶのに悩む分科会」は 今年も2日間合計で なんと22もの分科会が企画進行中です。 みなさま、ぜひこの日程をあけておいてくださいね。 --------------------------------------------------- ここでお知らせです。 <公募分科会の応募を募集しています!> 昨年に引き続きまして、今年も『分科会』企画を公募します。 あなたが日頃、企画・運営している集まりや取り組みなどを 全国から集まるみなさんにリカバリーフォーラムの分科会として 開催してみませんか? ぜひみなさまからの応募をお待ちしています。 企画書をダウンロードして、必要事項を記入して、メールorファックスで NPO法人コンボ内リカバリー全国フォーラム事務局までお送り下さい。 詳しくは、応募要項をご覧下さいね。 (応募要項と企画書のダウンロードは コンボのHP、またはリカバリー全国フォーラムウェブサイトから) 【日時・会場など】 日程:8月24日(金)〜8月25日(土) 会場:帝京平成大学 分科会の時間帯:金曜日or土曜日の午後、2時間半ほど 【公募分科会数】 2つ 【公募スケジュール】 4月26日(木):応募しめきり 4月27日(金)〜5月9日(水):選考 5月9日(水):通知 【分科会の要件】 リカバリーフォーラムの主旨にあっていること いろいろな立場の人に開かれていること (特定の職種や立場に限らず、いろいろな立場の人が参加できること) 当事者・家族が能動的に関われること (出演者として、あるいは分科会参加者として) お互いの交流が生まれる場になるように、 質疑応答・意見交換の時間を必ずとること 【選考方法】 上記の分科会要件の項目が満たされているかどうか 企画・実行委員会で検討・選考いたします 【お問い合わせ・企画書送付先】 〒272-0031 千葉県市川市平田3-5-1 トノックスビル2F NPO法人コンボ内 リカバリー全国フォーラム事務局 電話: 047-320-3870 FAX: 047-320-3871 Email: RF@comhbo.net ご応募、お待ちしています! Tweet |