2004年・6月議会での一般質問(4) | |
質 問 4 ・ 法 定 雇 用 率 だ け で は な い 均 等 な 雇 用 を ! |
<質問1(2)イ>法定雇用率 次に、市役所での 障がいを持つ方々の『雇用の在り方』について質問します。 ●現状 3月議会で内藤治明議員の質問で明らかになったのは 市役所は障がいを持つ方々を50人雇っているけれど 全員が「身体障がい」を持つ方々である、 ということでした。 法定雇用率2.1%そのものはクリアしていますが、 「身体障がい」を持つ方々しか雇っていない、という事実は 障がいを種類で分けている印象を受けざるを得ません。 この市役所の雇用の在り方に、強い疑問を感じます。 ●質問 市は広く市民に対して啓発と理解をすすめる立場であり 単に法定雇用率をクリアしていれば それだけで良いというのではなく、 身体、知的、精神、どんな障がいであっても区別しない、 均等な雇用をめざすべきではないでしょうか。 この問題については、すでに3月16日の 民生常任委員会で健康福祉部長に所見をうかがい 「三障がいの方々の雇用が 全体で高まっていくことを期待している」 という答弁をいただきましたが、 ぜひ今回は、市長ご自身の考えをお聞かせ下さい。 |
市 長 の 答 弁 |
それから、次は 「市は単に雇用率を守るだけではなく 身体・知的・精神すべての方々の 均等な雇用をめざすべきではないか」 とのお尋ねでありました。 障がい者雇用については 行政改革の一環として 市全体の職員数の削減に努めていく中にあっても 極力努力していかなければならないと考えております。 しかしながら、 知的障がい者や精神障がい者の方については 業務の外部委託化が進んでいく中 適正な対象職場が無いため 現在のところ雇用が困難な状況にあることも事実であります。 委託にあたっては 障害者雇用を契約条件としたり 雇用の長さなど その雇用機会の拡大に努力しているところであります。 |
2 度 目 の 質 問 ・ 今 後 を 見 据 え た 雇 用 の 検 討 を |
市役所の法定雇用率は これはいろいろな経済状況等で難しいというお話でしたけれど 僕は個人的な意見でありますが 法定雇用率は これから先、5%ぐらいにあげるべきだと思います。 この国には575万人もの障がいを持つ方々がいる訳です。 これは日本の人口の約5%にもあたります。 だからこそ、もっともっとたくさんの人が 働ける環境にしなくてはいけません。 法定雇用率というのは『障害者雇用促進法』という 国の法律で決められていますけれども 長いあいだ 身体障がいを持つ方々のみを対象にしたものでした。 ですから横須賀市役所の場合も この流れを じゃっかん引きずっているのではないか というふうに感じています。 けれども時代は動いております。 すでに来年には『障害者雇用促進法』が改正される予定で 今度は精神障がいを持つ方々も 法定雇用率の対象になります。 精神障がいを持つ方々の雇用促進を検討している 厚生労働省の研究会は 5月に報告書を出しましたけれども その中では 「短時間の雇用であっても (つまりフルタイムの雇用でなくても)算定の対象にする」と 書かれています。 ですから、今後の市役所の雇用の在り方としては ぜひこれらの動きを参考にしながら 全ての障がいを持つ方々が均等に雇われるような そんな仕組みを検討してください。 改めて、再質問2問目として 市長にこの点について 今後も見据えた見解をうかがえたらと思います。 |
市 長 の 答 弁 |
法定雇用率でありますが 知的障がい者等の場合は 市役所ではなかなか雇用が難しいのであります。 適当な職が無い、ということでありまして。 市が仕事を委託した先では 知的障がい者を雇用しているということであります。 市役所の清掃業務を委託している企業によって 知的障がい者を雇用しています。 それから、法定雇用率の引き上げということについては 基本的に国が実態をどのように考えるか、と 今後の雇用政策をどう考えるかということが ????(判読不能)し、 問題ですから 今ただちにこれをどうこうということについての 私自身の考えがまとまっているわけではありません。 |