議会では、こんなやりとりしています


2004年・6月議会での一般質問(5)
























 <質問1(3)>中小企業のメンタルヘルス対策

 (3)中小企業のメンタルヘルス対策について。

 ●経緯

 これまで僕は、メンタルヘルス対策の必要性を
 一貫して主張してきました。

 昨年12月議会で『自殺予防対策』について質問し、
 特に「中小企業で働く人々」への対策が必要だと訴えました。

 これを受けて、さっそく経済部は保健所と共同で
 自殺予防のリーフレットを作り
 市内630社に送って下さいました。
 この迅速な対応には深く敬意を感じております。

 複数の新聞がこれを報道したことからも
 マスコミも強い関心を持っていることが分かりました。

 ついで3月議会では『うつ対策』について質問し、
 うつ病はガンと同様に全力を挙げて取り組むべき問題だ、
 と訴えました。

 これに対して市長も

 「従来からの相談や健康教育に加えて
  平成16年度は、うつ病をテーマとした講演や、
  広報よこすかで特集号を組むなど
  市民への広報を進めるとともに
  関係各所と連携して啓発・理解に努めていきたい」と

 積極的な答弁をされ、問題への深い理解を示しました。

 ●神奈川県が行なった調査の結果

 さて、先日、神奈川県の商工労働部
 メンタルヘルス対策について
 県内の民間企業の実態や意識を調査しました。

 横須賀市としては、この結果を分析して、
 積極的に利用していくことが効果的だと思います。

 報告書によると、
 大企業ほど対策を積極的に行なっていて
 企業の規模が小さくなるにつれて対策を行なっていない、
 さらに50人未満の企業では、72.9%もの企業が
 「特に対策を実施していない」という実態が分かりました。

 ●提案
 そこで、中小企業に対して、自殺予防リーフレットを送ったように
 今後も市がメンタルヘルス対策の情報提供を
 積極的に行なうべきではないか、と提案します。

 出前トークで保健所の精神保健班が職場を訪れて
 従業員にむけてメンタルヘルス研修を行なうこともできる、とか
 市長が今年度取り組むとおっしゃった
 うつ病をテーマとした講演会などの情報を
 中小企業むけに積極的に広報していくことで
 自力では対策を行なうことができない中小企業を支えるのです。

 市長の見解をお聞かせ下さい。







 次に『中小企業のメンタルヘルス対策』について
 であります。

 平成15年度には
 経済部と保健所は共同で企業向けチラシを作成し配布しました。

 今後も関係部局が連携して
 情報の提供や
 対策の啓発を
 より一層進めていきたいと存じます。

 企業や地域からの依頼に応じて
 精神保健の健康教育を実施していくことで
 これも積極的に
 周知していきたいと思います。



















 中小企業へのメンタルヘルスについては
 昨日の新聞報道にもありましたけれど

 働きすぎが原因で
 2003年度に労災認定を受けた人のうち
 過労自殺とか精神障がいで申請した人は過去最多の438人だった


 と厚生労働省が発表しました。

 厚生労働省は、
 労働者の自殺者数が年間8000人にもなっている事態を重視して
 『労働安全衛生法』を改正する方針です。

 メンタルヘルス対策を会社の義務にすることで
 企業が従業員の『こころの健康』に配慮するよう促すためです。

 とは言うものの、
 さきほどの質問でも申しあげましたが
 県の調査報告からも分かるように
 小さな会社ほどそういう対策は自前ではできないのが現状です。

 そこを行政側の情報提供などで
 支援するのはとても大切です。

 今後もぜひ一層の配慮をお願いします。


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