2008年予算議会・本会議(3月3日)、フジノの再質問 | |
市 長 の 答 弁 へ の フ ジ ノ の 評 価 |
性的マイノリティの方々についてなのですけれども、 市長の見解というのは非常に、 性的マイノリティの方々のお話をここ数カ月聞いてきた中では、 本当に横須賀市の見解というのは すばらしいなというふうに思いました。 まずその点については高く評価したいと思います。 続いて、人権課題にも人権施策推進指針にも位置づける という明言をいただいたことも 非常に高く評価したいなというふうに思います。 |
市 長 ・ 教 育 長 は 性 的 マ イ ノ リ テ ィ の 方 々 の 生 の 声 を 聴 い た こ と が あ る か |
そこで、再質問の5なのですけれども、 身近な相談窓口はありますかとか、 それから差別や偏見の実態把握をしていますかということを、 「把握していませんよ」という 御答弁をいただいたのですけれども、 ちょっと市長、教育長に伺いたいと思うのです。 僕自身、性的マイノリティの方々とお会いするようになってから この1年間ぐらい、 「声を聞かせてください」 と言うと、本当にたくさんの性的マイノリティの方々から お話を伺うことができたのです。 それで初めて「自分は物事の現実を見ていなかった」と気づいた訳です。 これは決して(市長・教育長を)責めるわけではなくて、 (性的マイノリティの方々に)出会っていない人は本当に多いと思うのです。 けれども、「お話を聞かせてください」という姿勢を本市として打ち出せば、 そういった潜在化している方々が見えてくると思うのです。 そこで、現時点の状況で結構なので、 市長及び教育長は今まで性的マイノリティーの方々の 生の声をお聞きになったことがあるでしょうか。 ぜひお答えください。これは再質問の5です。 |
本 市 は 人 権 を 守 る と 強 く う ち だ し て い く べ き だ |
そして、再質問の6なのですが、 今の質問に関連してなのですけれども、 横須賀市として性的マイノリティの方々の人権を守るのだ という姿勢を強く打ち出していただけないか というのが再質問の6です。 例えば(割合として)40人に1人 (性的マイノリティの方が)存在するということは、 今この議場に議員40名、理事者40名おりますから、 2名は(性的マイノリティの方が)いるわけです。 (本会議場内で笑い声が起こる) 居るにもかかわらず、自分の性的指向をオープンにできない。 しかも今、『笑い』が起こりましたけれども、 この『笑い』で確実に傷つくわけです。 確実に傷ついているわけです。 (本会議場内からフジノへヤジが飛ぶ) だから、性的マイノリティの、今ひどいやじも飛びましたけれども、 そういった偏見、これをなくすために 本市は性的マイノリティーの方々の人権を守るのだということを 強く打ち出していただきたい と思うのですが、 この点についてお答えください。 |
学 校 が 正 し い 情 報 を 提 供 す る べ き や れ る こ と を 今 す ぐ と り く ん で ほ し い |
そして、教育長に御質問なのですが、 いろいろ研修もやっていくのだ というふうにお答えいただいたのですけれども、 現状では教育が性的マイノリティに特化して現場で教えていないので、 では子どもさんたち、 「性的指向が自分は周りと違う」と気づいた人たちは どうしているかというと、インターネットで情報を取り入れているのです。 携帯ですね、子どもたちですから。 けれども、携帯フィルタリングという制度が始まって、 「悪い情報は入れないよ」ということで 見られなくなったページがたくさんあるのです。 特に『同性愛』というその言葉だけで フィルタリングがかかってしまって、 唯一の情報源であった 「自分の性的自認、性的指向が周りと違うのだ」というのを 見ることができたサイトが全く見られなくなってしまったのです。 今まで学校で教えないからインターネットで情報を得ていたのですけれども インターネットが情報をカットしたならば、 やっぱり今度は学校が正しい情報を提供するべきだと思うのです。 さっき、研修をやっていただけるということだったのですけれども、 やれることから今すぐ取り組んでいただきたいと思うのです。 例えば教員の方々だけではなくて、 子どもたちに向けても 性同一性障害のある方で議員になっていらっしゃる方もいらっしゃいますし、 お招きして講演を聞くとか、 今すぐやれることを今すぐやっていただきたいと思うのです。 この点についてどのようにお考えか、 教育長、御答弁をお願いします。 |
それから、最後に美術館について 2点質問なのですけれども、 横須賀美術館はオープン前から、 視覚障がいのある方々のミュージアムアクセスに 非常に熱心に取り組んでいる『ギャラリーTOM』という美術館が 渋谷にございますが、 『ギャラリーTOM』の副館長などからも 非常に示唆に富んだ提言を 横須賀美術館についていただいているわけです。 なぜそんなに視覚障がいのある方々の アクセス保障についてここまで申し上げるかというと、 皆さん誤解があるかもしれないのですが、 視覚障がいのある方というのは 生まれつき障がいがあるという方は本当に少なくて 5.3%しかいらっしゃらない。 あとは、1番多い理由というのは、 生まれつきではなくて糖尿病、 それから緑内障などという加齢に伴って起こるものがほとんどなのです。 94%が生まれてから後に起こる障がいなのです。 だから、我々の未来が 視覚障がいになるということなのです。 その視覚障がいが起こったときに、 視力のない世界で自分たちがいかに生きていくのかと考えたときに ミュージアムの力で、 だんだん視力が失われていく、外の世界が見えなくなっていくけれども、 音声ガイドですとか、触れることによって 自分の心の中で、視覚障がいになっても暮らしていく地域の どうやって歩けるのだろうかとか、 壁を感じるだけではなくて、 ここはどういう景色だったかとか、 何かの物を触って、それが一体何なのかというのを感じ取れるというのは ものすごく大事で、 それがミュージアムができる大きな力の1つだと思うのです。 これはスピードを持ってやらなければいけないと思うのです。 ですから、先ほど、教育長から 市民団体との協働をやっていくというお話もありましたが、 これも可能な限り早くやっていただけたら ということを御提案して、 2問目の質問を終わりたいと思います。 |