議会では、こんなやりとりしています


2009年9月議会・本会議(9月16日)、フジノの再質問




























 特別養護老人ホームの待機者を減少させる
 という市長の意向について、改めて伺いたいと思います。

 特別養護老人ホームの待機者数の実数を
 平成21年4月1日現在で伺いました。

 2,072名、そして重度の方々が1,402名もおられるということで、
 やはり増えておりました。

 また、今年の4月1日現在には横須賀市の高齢化率、
 65歳の方々が人口に占める割合が24%を超えたということ。

 これは、市長も所信表明で述べておられましたが、
 これからも高齢化率は上昇していくことが十分に考えられます。

 いや、むしろ、考えられるということではなくて、
 既定の事実として受けとめるべきだというのは、市長も同じお考えだと思います。

 そんな中で、待機者数は毎回こうしたデータを聞いていくたびに
 増えていくものというふうに考えたほうが現実的であると考えております。


 そこで、再質問の1です。

 まず、実現可能性の中でいつまでに、どのように、何名減らすのかを
 現時点での市長のお考えをお聞かせくださいというふうに
 質問させていただきましたが、

 市長からは現在の計画にはそうした数値が載っていないので、
 次期計画からは具体的に記したいというお答えをいただきました。

 しかし、それは僕の質問の意図とは反しております。

 (質問)
 現時点での市長がお考えになっておられる
 いつまでに、どのように、何名減らすのかをお答えいただきたいと思います。

 これを再質問の1といたします。

 なぜならば、市長はすでにマニフェストに
 「待機者を減少させます」と明記しておるわけですから、

 具体的な数値、あるいは期間、そういったものがお答えできないようであれば、
 精査させるのが市長の役目だと考えるからです。

 ぜひ、具体的な数値をお答えいただくか、
 あるいは、その数値がないのであれば、精査をさせて、

 そしてこの4年間でどのように、いつまでに、何名減らすのかを
 調べさせるということを行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。


                                                      















 続いて、再質問の2です。

 前市長が作った現計画の踏襲で良いのかということについては、
 きちんとやはりお答えいただけなかったと思います。

 1,894名、さらに言えば最新のデータでは2,072名も
 待機をしておられる方々がいる中で、

 現計画の300床を平成23年度までに実現する。
 それは、ただ300床だけです。

 そして、グループホームについても言及されておりましたが、
 明確な数字は今申し上げられませんが、たしか70床だったはずです。

 特別養護老人ホーム300床、グループホーム70床、
 これに市長がおっしゃった居宅サービスを充実させる、
 あるいは小規模多機能を実現したとしても、
 2,072名の待機者を減少させるにはほど遠い数字だと思います。

 さらに、こうした高齢者保健福祉計画には
 カウントされていない可能性が大きい方々も実はたくさんおられます。

 これは初めて言及することではございますが、
 ぜひ市長に御考慮いただきたいのですが、
 知的障がいのある方々の入所施設を訪れていただきたいと思います。

 そうすると、そこには認知症を発症しておられる高齢の方々が
 本来ならば特別養護老人ホームで
 適切な介護を受けるべきであるにもかかわらず、

 特養が(受け入れの申請を)受けないということで、
 知的障がいのある方々、認知症のある方々が
 入所施設にずっと閉じ込められている現状がございます。

 また、日本全体で言える話ですが、
 精神障がいがないにもかかわらず認知症を発症しておられる高齢者の方々が
 精神科病院に入院させられている現実もございます。

 知的障がいのある方々の入所施設及び
 精神科病院に入院させられている精神障がいがないにもかかわらず、
 認知症の方々で入院させられている方々。

 こうした方々、高齢者保健福祉計画の待機者には
 カウントされていない可能性が非常に大きいと思います。

 こうした方々を加えた場合、2,072名どころの数字ではないと思うのです。

 そして、2,072名という数字で話してしまうと
 ただのデータにしか聞こえませんが、

 その2,072名の中には僕の父親も含まれておりますし、
 一人一人の命がかかわっているわけです。

 そのお一人お一人の命を考えた場合、
 前市長がつくられた現計画をただ踏襲して重ねて指示をだすだけでは、

 そんなことではマニフェスト、市民の皆様との契約を守ろうという姿勢とは
 とても思えません。

 (質問)
 ぜひ、今の計画を見直ししてベッド数を増やしていく。
 抜本的に見直すのだ、ということを
 再度御考慮いただきたいと思いますが、市長のお考えをお聞かせください。

 そもそも、現計画についてマニフェストのヒアリングの中で
 行政側が市長に現計画を説明するのは当然です。

 何故ならば、前市長がつくった立派な計画だからです。

 それを見直すことができるのは、
 市長、あなただけなのです。

 市長がリーダーシップを持って、

 「これは前市長の計画だから」
 「私はマニフェストで市民の皆様と契約をしたのだから、
  待機者を減少させるという強い決意を持って臨むのだから、
  だから計画を見直すのだ」

 ということを申し上げない限り、
 市の職員の皆さんは動くことはできません。

 この問題について、市の職員の方々に僕は
 責任を負わせるつもりは一切ありません。

 これは、あくまでも市長の問題です。

 市長がリーダーシップを発揮しなければ、
 市の職員の方々も動くことができないということを
 肝に銘じていただきたいと強く進言申し上げます。


                            















 また、「マニフェストには反していない」ということでしたけれども、

 現時点での方針を聞く限りでは、既にマニフェストには違反している
 というふうに感じざるを得ません。

 僕は市長と選挙戦を一緒に戦わせていただいたわけですが、
 同じ市議会議員としてこうして6年半を過ごした中で、
 現計画をただ実行するだけでは、
 マニフェストの実現は無理だと僕にはわかっておりましたし、
 市長も理解をされていると考えておりました。

 ですから、「いのちの基金」のハード面、
 こちらの「いのちの基金」を使って
 特別養護老人ホームの増設を行うのだというふうに受けとめて
 応援をさせていただいてまいりました。

 けれども、そうではないのでしょうか。

 (質問)
 「いのちの基金」のハード面のものは
 特別養護老人ホームの整備には使わないのでしょうか。

 これを再質問の3とさせていただきます。


                       

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