米兵による運転手殺人事件に抗議し、在曰米軍人等による犯
罪等の再発防止の徹底を求める決議
3月19日夜、横須賀市汐入町の路上でタクシー運転手の男性が包丁
で刺殺される事件が発生し、神奈川県警は、4月8日、米海軍横須賀基
地に所属するイージス艦「カウペンス」乗組員の一等水兵を強盗殺人容
疑で逮捕した。
横須賀市では、平成18年1月にも空母キティホーク乗組員の上等水
兵が、通勤途中の女性の顔や腹部を殴るなどして内臓破裂で失血死させ、
財布から現金を奪うという痛ましい事件が発生しており、市民・県民は
もとより、とりわけ米軍基地を抱える本市の市民に強い衝撃と不安を与
えるとともに、改まらぬ米軍及び米兵の体質に激しい憤りを禁じ得ない。
また、今回の事件は、沖縄県において本年2月に発生した米軍人によ
る暴行事件等を受け、日米両国政府が再発防止に努めていた矢先の事件
であり、これまでの再発防止策の実効性にも疑問を抱かざるを得ない。
度重なる事件に、米軍の再発防止策の弱さと、日米地位協定の運用改
善では対処できない厳しい現実を指摘し、抜本的改善策を改めて求める
ものである。
特に、今回の事件は、脱走兵が容疑者という異例の事件だったことか
ら、基地から脱走した米兵の情報提供や起訴前の引き渡しの定着など、
早急に米側と協議する必要がある。
よって、本市議会は、今回の刺殺事件及び米軍に起因する相次ぐ事件
に関し、米電当局並びに関係機関に対して抗議するとともに、事件の再
発防止に向けて下記事項の微底と実現を強く要求する。
なお、本件は、議会閉会中であり、事態の緊急性なおかつ重大性にか
んがみ、棺榎原市議会議員総員の署名をもって決議するものである。
記
1 事件の全容を解明するとともに速やかに公表し、家族に対する謝罪
及び誠意を持った対応を行うこと。
2 在日米軍人・軍属等の一層の綱紀粛正を図り、事件・事故の再発防
止に向けて、実効性ある施策を講じること。
3 日米地位協定の抜本的な見直しを図ること。
4 基地を抱える自治体の声を反映する仕組みをつくること。
平成20年4月10日
相模原市議会議員 一同
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