フ
ジ
ノ |
まず、男女共同参画課に質問です。
今回予算現額に対して
執行率が78.4%と非常に低く抑えられています。
低いこと自体は良いことなのですけれども、
ややもすると行革の中で執行率が低いことに対して
「ならばもっと抑えられるのではないか」
という声が起こり得ると懸念しています。
現在、男女共同参画推進活動に対して
反ジェンダー側からの揺り戻しも
結構大きい最近の情勢を見ていると、
非常に不安を感じています。
今回なぜ78.4%と執行率が低くなってしまったのかを
改めて御説明いただけたらと思います。
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男
女
共
同
参
画
課
長 |
不用額の主なものでございますけれども、
まず給与費で111万9,000円ほど出ております。
これにつきましては、
1つには審議会出席報酬でございますけれども、
この審議会で欠席の方々がいらっしゃったということです。
それから、大きなもので、
男女平等専門委員なのですけれども、
これは当初2名ということで120万円の予算を
計上してあったのですが、
平成15年にお1人が裁判官に任官されまして、
そこで途中でおりたわけなのですけれども、
平成16年度の方も予算要求は
そのとおりしておったのですが、
状況を見ておりまして、
申し出件数がそれほど多くないということで、
お1人の専門委員で対応できるのではないかという判断のもとに
1名委嘱しなかった関係で減になってございます。
それから、パートナーシップ事業の中で
不用額79万円ほど出ておりますけれども、
これは、1つは「ニューウェーブ」の発行というのがございます。
これについては、
それまではカラー刷りで印刷しておったものを
2色刷りということで、費用の軽減化を図りまして、
そこで少し少なくなったかと思っております。
それから、人権救済・自立支援事業費の中で
不用額が160万円ほど出ておりますけれども、
これにつきましては、三者協働委託ということで、
一時保護の関係でございますけれども、
県と横須賀市と施設の事業者の三者で委託契約を結びまして、
通常2週間までの場合に、
DV法が適用されれば無料なのでございますけれども、
それを1日でも過ぎますと、
その後について
1件6万5,000円の委託料を払うわけでございます。
それが当初15件ほど見込んでいたのですけれども、
実際に施設に入った方が
1件しかございませんでしたので、
6万5,000円掛ける14件ということで、
非常に大きな数字なのですが、不用額が出ています。
これが大きなものでございまして、
それをすべて合わせますと、
執行率95%近くいくのではないかと考えております。
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フ
ジ
ノ |
専門委員さんのお1人が
裁判官に任命されてしまったことを除けば、
例えば給与費欠席分であったり、
カラー刷りを2色刷りにしての経費削減など、
基本的には偶発的なことと
努力によって削減されたのかなと思います。
男女共同参画については、
婦人相談・DV相談も含めて大切な予算であって、
今後も必ずつけていかなければならない。
しかし問題の性質上、なかなか周知が難しいというのを
お互いの共通の認識として持っています。
それが財政的な面や行革の中でカットされないように、
「決算ではこういう結果であったけれども」
という思いを、今後予算の作成等に当たっても注意し、
確保していっていただきたいと思っております。
続いて、先ほど鈴木委員からも質問がございましたが、
男女平等専門委員の関係で
申し立てが2件しかなかったという件についてです。
これも、日ごろ議員として受けている声と
相談まで結びついた件数の実績差が感じられます。
これはやはり
「どこに相談していいかわからない」、
「相談そのものをしていいのかわからない」という、
この問題特有の難しさがあると思います。
そこで学校や教育委員会等に協力していただいて、
啓発を進めていくということは、
今までは行っていらっしゃいますか。
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男
女
共
同
参
画
課
長 |
直接には、そういう話は私は聞いていないのですが、
ただ先ほどお話しいたしましたけれども、
例えば『ニューウェーブ』なども
学校の方にお願いしてございますし、
そういったものを通して啓発に努めているのですけれども、
これからもいろいろな機会をとらえて
啓発に努めていきたいと考えております。
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フ
ジ
ノ |
ぜひ啓発に努めていただけたらと思います。
婦人相談員の非常勤職員2名なのですが、
他都市の状況をこれまで1年間見てきた中で、
他都市と比べると
恵まれている状況だとは思います。
ただ相対的な意味ではなくて、
絶対的な意味では少ないと感じています。
2人で人数として十分充足されていると思いますか。
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男
女
共
同
参
画
課
長 |
婦人相談員ということで、非常勤で2名おりますけれども、
そのほかにいわゆる一般相談員ということで、
2名おります。
『デュオ』の女性相談室の婦人相談員は、
一時保護といったものが絡みますから、
少し重たいかなという感じがいたしますけれども、
あわせて電話の相談、
面接による相談を行っている状況でございます。
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フ
ジ
ノ |
一般相談員が2名いることも承知しているのです。
けれども、婦人相談員の業務は精神的な負荷も大きい。
その意味でも、まず1つの対策としては、
人数をふやすということを今質問させていただきました。
もう1つの対策として、
この職員さんのスーパーバイジングというか、
メンタルヘルス面のケアはどのようにされていますか。
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市
民
部
長 |
確かに婦人相談員2名ということで、
相談内容も非常に難しく、困難な状況がふえてまいりました。
一般相談については、
臨時職員ということで雇用しております。
本来、相談業務に臨時職員での対応でどうなのか
という議論は、当然部内で行っておりました。
これもまず婦人相談員の業務の軽減、
また相談の充実も含めて、
今後の方向性としては
非常勤職員化を目指して検討してまいります。
また、職員が非常にストレスを感じたり、
専門分野の相談が非常に多くなってまいりましたので、
今御指摘のとおり
スーパーバイザー的な相談、
いわゆる相談員が相談する人たちを
どういうふうに位置づけをしていくかということも
現在検討しておりますので、
そういった方向性を踏まえて、
今後こういった相談業務の充実を図っていきたいと
思っております。
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フ
ジ
ノ |
ぜひその方向で進めていただけたらと思います。
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