2009年11月27日・原子力艦船の寄港が増加しています | ||
原子力空母ジョージワシントンが横須賀を 事実上の母港にしてから1年以上が経ちます。 その後、アメリカ軍の原子力艦船(空母・潜水艦)が どんどん横須賀に来るようになってしまいました。 しかも、かつては入港にあたっては 必ず横須賀市に事前に寄港情報が出されていたのですが 今では事前の情報公開が無くなりました。 この点についての 神奈川新聞の社説は的を射た重要な指摘だと感じます。 下に引用させていただき、フジノの意見を記します。 (神奈川新聞09年11月27日付社説より) --------------------------------------------------------- 原子力艦船/まず事前公表の復活を 米海軍横須賀基地への米原子力艦船の寄港回数が、 1966年に原子力潜水艦スヌークが入港して以来、 通算800回を超えた。 懸念されるのは、 昨年9月の米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)配備以降、 せきを切ったように原子力艦船の同基地への寄港が増えている状況だ。 しかも、最近特に大型艦船が目立っている。 地元では事故などを危ぶむ声も広がり始めている。 不安の背景には2001年の米中枢同時テロ以降、 安全対策を理由に米原潜の寄港が 事前公表されていないことが挙げられる。 まずは寄港の日時や目的の事前公表を復活させることが、 最低限の地元への配慮といえよう。 基地機能強化という点で注視したいのは、 同基地内で計画されている13号バースのしゅんせつ工事である。 従来、同基地は高度な整備・補給能力を保有し、 米軍にとって有力な母港の役割を担ってきた。 それに拍車を掛けたのがGW配備であることは間違いない。 大型原子力艦船の横須賀入港が頻繁になったのも、 GW配備に対応するため岸壁の整備や 原子炉の冷却関連施設の建設など 一層の支援態勢が整えられたためとみるのが妥当だ。 既存の基地機能に13号バースのしゅんせつ工事が加われば、 より大型の原潜の寄港が可能になる-。 そうした懸念は単なる「憶測」では片付けられない。 米軍再編に伴う戦略の一環ととらえるべきだろう。 政府は、首都圏の人口密集地域を背後に抱える横須賀に なぜ原子力艦船の寄港が増加傾向になったのか、 米側の意図や方向性を国民の前に明確にするよう努めてもらいたい。 母港能力が向上することによって、 同時に衝突事故や放射能漏れの危険性が高まると言わざるを得ない。 そうした現実を直視した上で、 政府には放射性廃棄物処理を含めたメンテナンスや 整備内容の情報公開を強く求めてもらいたい。 さらに最悪の事態も想定した事故対策の充実強化も不可欠といえよう。 混迷を深める沖縄の普天間飛行場移設問題をみても、 住民不在の「再編」であるならば、 政府間のシナリオ通りにことが進まないことは明らかだ。 何より米側は、説明責任と情報公開が 基地周辺住民や地元自治体の負担軽減に向けた 第一歩であると認識してもらいたい。 (引用終わり) ---------------------------------------------------- フジノも神奈川新聞の社説の主張に 全く同感しています。 原子力空母ジョージワシントンに対する 吉田市長が市議時代の反対の主張を転換しても 横須賀市に対する金銭的な見返りが増えることもありません。 吉田市長は、マニフェストの中で. 下のように市民のみなさまに契約をしました。
しかし、残念ながら今のところ 市民のみなさまの安心・安全にとって 最大の負の要因である原子力艦船に関しては全くダメです。 事前公表を政府に吉田市長は求めているのか、 全く不明です。つまり、現時点では吉田市長の姿勢は、0点です。 吉田市長はアメリカ軍の司令官と ニコニコとチーズケーキ食べてる場合じゃないだろうよ。 もっと本当に市民にとって意味のあることを早く実行してほしい! 市長! |