政治家としても個人としてもフジノの最大のテーマです
自殺予防のために


横須賀市の統計
 *更新情報(12年5月31日)
 2011年に自殺・自殺未遂によって救急搬送された方の数と年齢別内訳更新しました。

 横須賀市健康福祉部が発行している『衛生年報』より


 (1)自殺によって亡くなられた方々の数(2012年2月18日更新)
1992 1993 1994 1995 1996 1997
死亡数 60人 66人 49人 59人 65人 83人
死亡率 13.8 15.2 11.3 13.7 15.1 19.3
死因別
順位
8位 8位 8位 8位 7位 6位

1998 1999 2000 2001 2002 2003
死亡数 91人 104人 87人 105人 108人 96人
死亡率 21.2 24.2 20.3 24.4 25.1 22.3
死因別
順位
6位 6位 7位 6位 8位 7位

2004 2005 2006 2007 2008 2009
死亡数 97人 95人 103人 94人 107人 82人
死亡率 22.6 22.3 24.3 22.3 25.0 19.5
死因別
順位
7位 7位 7位 7位 7位 7位

2010 2011
(速報値)
死亡数 97人 72人
死亡率 23.2 未発表
死因別
順位
7位 未発表


 (2)年代別の人数うちわけ(2012年2月18日更新)
年齢 10 09 08 07 06 05 04 03 02
5〜9才
10〜14才
15〜19才
20〜24才 10
25〜29才 10
30〜34才 15 10 10
35〜39才 11 11 11
40〜44才 10 12
45〜49才 11 13
50〜54才 12 11
55〜59才 16 12 16 13 10 17
60〜64才 14 11 13 12
65〜69才 10 12 16 11
70〜74才
75〜79才 25
80〜84才
85〜89才
90〜94才
不詳
                        

 (3)救急隊に運ばれた自殺および未遂の方々の数(2012年5月31日更新)

 自殺に追い込まれてしまった方々のうち、
 救急隊によって病院へ搬送された方々のデータがあります。
 そのデータを症状の重さによって分類したものが下の表です。

02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年


0人 0人 0人 0人 1人 0人 1人 0人 0人 0人

1人 0人 1人 1人 0人 1人 2人 0人 1人 0人


2人 3人 10人 3人 5人 2人 4人 0人 3人 1人

0人 3人 2人 6人 2人 3人 7人 1人 1人 1人


14人 14人 7人 13人 12人 8人 11人 11人 19人 22人

17人 13人 19人 13人 11人 11人 11人 14人 18人 13人


53人 84人 77人 87人 94人 86人 90人 62人 73人 80人

60人 64人 64人 64人 54人 52人 59人 62人 45人 42人


1人 0人 0人 0人 0人 0人 1人 0人 1人



3人 1人 3人 7人 3人 4人 4人 5人 3人 5人

5人 3人 5人 3人 3人 6人 9人 4人 5人 1人


8人 5人 4人 15人 8人 8人 10人 6人 9人 11人

6人 5人 2人 5人 0人 7人 9人 7人 10人 7人
合計 170人 195人 195人 217人 193人 188人 218人 172人 187人 184人

 (消防年報「事故種別年齢区分傷病程度別搬送人員」より『自損行為』を抜粋)

 軽症:入院加療を必要としないもの
     (搬送、治療、診察をしたらその日のうちに帰れる方)
 中等症:3週間程度の入院加療が必要なもの

 重症:それ以上

 (病院で診察をした医師の判断をその場で救急隊が聞いて
  確認をして救急報告書に記します)

 フジノにとって、このデータは何を表しているかというと、

 救急隊は『自殺未遂』をしてしまった方々とアプローチできる
 非常に重要な存在である


 ということです。

 上の表をまとめなおしたものが下の表です。

   02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年
死亡 17人 15人 10人 20人 16人 12人 16人 16人 22人 27人

 →ご遺族にアプローチできないか?

   02年 03年 04年 05年 06年 07年 08年 09年 10年 11年
未遂  152人 180人 185人 197人 177人 176人 202人 156人 165人 184人

 →未遂の方々にアプローチできないか?

 例えば、2008年には202人、2009年には156人もの自殺未遂をした方々を
 横須賀市消防局は運んでいるのです。

 自殺未遂をおかした方は、くりかえし未遂を行なう傾向があり、
 最終的には死に至ってしまうことが多いという研究結果が出ています。

 だからこそ、未遂の段階でしっかりとしたケアが必要なのです。

 フジノは、救急隊による自殺未遂をした方々の把握と、
 しっかりとした精神科医療への結びつけ、
 また、自殺へ追い込まれた社会的原因(例えば、多重債務など)の
 解決に向けてのサポート期間への結びつけの為に

 救急隊が果たすべき役割は大きいと考えて
 実際に市議会でいくつもの提案を行なってきましたが、
 残念ながら消防局の反応は非常に鈍いものがあります。

-----------------------------------------------------


 119番をかけて助けを求めたけれども
 救急車で運ばれなかった方々
が存在しています。
 (そのことを『不搬送』と呼びます)

 何故病院に搬送されなかったのか、その理由別の表が下の数字です。

02 04 05 06 07 08 09 10 11
死亡 41人 34人 36人 39人 39人 43人 41人 50人 38人
緊急性なし 2人 3人
傷病者なし 1人 2人 3人 1人 2人       4人 4人
拒否 6人 8人 13人 17人 8人       14人 15人
誤報・
いたずら
1人 2人 3人 0人 1人       0人 1人
その他 9人 5人 1人 1人 2名       4人 7人

 (消防年報「事故種別不搬送理由別不搬送件数」より『自損行為』を抜粋。
  08年・09年は自殺対策連絡協議会資料より抜粋)

 この3つの統計データを分析して
 フジノは2つの結論があります。

 (1)救急は年間約50人もの(38〜58人)の自殺で亡くなった方と出会っている

   →本市の自殺者2人のうち1人には救急隊が接触している

 つまり、自死遺族ケアを行なう上で、
 救急隊・救急病院は
 誰よりも最初に自死遺族の方々にアプローチする
ことになる
 とても重要な役割を持つ存在なのです。


 (2)救急は年間約150〜200人の自殺未遂者と出会っている

 自殺未遂者のケア・再発防止に取り組む上で
 未遂者の把握や支援のきっかけとして救急隊・救急病院は
 重要な役割を持っているのです。

 したがって、今後もさらに消防局に対して
 自殺対策に積極的に参加するように求めていきます。


 (2012年5月31日更新ここまで)
-------------------------------------------------------


 (4)横須賀の有効求人倍率果たして失業とのカンケーはあるのか?
年度 H12 H13 H14 H15 H16 H17
横須賀 0.43 0.51 0.54 0.59 0.62 0.70



→自殺予防の目次に戻る
→はじめのページに戻る