政治家フジノの活動日記


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2012年7月10日(火)のフジノ
● 住宅型有料老人ホーム『はなことば追浜』を見学しました

 今日の午前は、昨日からの『勉強会』の続きでした。

 2つの部(資源循環部・福祉部)の部課長のみなさんと
 ざっくばらんな意見交換をしました。

 そして、午後からは追浜へ向かいました。

 (画像:『はなことば追浜』は、16号線沿いで追浜駅から徒歩10分くらい)


 かねてからとても楽しみにしていた
 住宅型有料老人ホーム『はなことば追浜』を見学させていただく為です。

 『はなことば追浜』は、市内では数少ない
 『住宅型』の有料老人ホームです。

 フジノは、有料老人ホームの3つのタイプの中でも
 特に『住宅型』に強い関心を持っています。


 (画像:施設長の後藤さんとフジノ。玄関の前にて)


 何故かというと...

 6月議会の市長への一般質問でフジノは
 未踏高齢社会に向けた『早めの住み替え』の促進を提案しました。

 介護が必要になってから施設に入所するのではなくて
 まだまだ元気なうちに、自らの意思で、
 より暮らしやすい場所に移って
 住み慣れた地域で安心感と共に暮らしていくことは
 その後の幸福感を大きく左右していきます。

 その『早めの住み替え先』として
 現時点で最も優れているとフジノが考えているのが
 『住宅型』の有料老人ホームだから、です。

 (*フジノは本来、所得が低くても入居しやすい
   『サービス付き高齢者向け住宅』こそ最も優れていると考えているのですが、
   なにせ横須賀市内には1カ所15戸しか存在していないので、
   現時点では、おすすめしようがないのです)


 6月1日にフジノが見学させていただいた『ハビタスカーマ』
 『住宅型』タイプでした。とても良い所でした。


 (画像:所得と要介護度から見た高齢者向け住宅の位置づけです)

 上の図を見ていただきたいのですが
 『住宅型』の有料老人ホームの位置づけというのは

  ・所得では、中間層から裕福層(国民年金世帯〜厚生年金世帯)

  ・要介護度では、やや低め(自立している方〜要支援ほどの方)

 の方々が主な対象とされています。

 ただ、高齢者向け住宅の市場がどんどん活発化するにつれて
 こうした区分は柔軟に変わってきています。

 『住宅型』でもかなり費用が安いものも増えているし
 介護度が高い(=重い)方もOKの『住宅型』も増えています。


 (画像:『はなことば追浜』の廊下)


 『住宅型』について
 しばしばお聞きする『大きな誤解』があります。

   「『住宅型』の有料老人ホームでは介護は受けられない」

   「介護が必要な人は『介護付き』の有料老人ホームじゃないとダメ」

 というものです。

 これは、誤解なのですね。

 『住宅型』であっても、ばっちり介護を受けることができます。

 『介護付き』の有料老人ホームでなければ
 介護が受けられない、なんてことは全くありませんよ〜。

 むしろ、介護スタッフの数(人員体制)は
 『住宅型』の方が手厚いというメリットがあります。

 『介護付き』タイプの場合には
 高齢者3人に対してスタッフ1人以上になります。

 でも、『住宅型』タイプでは
 高齢者1人に対してスタッフ1人以上になります。

 制度のねじれによって起こっているのですが
 『住宅型』で受ける訪問介護サービスの方が人員的には厚くなります。


 (画像:部屋には電動ベット・エアコン・緊急通報システムがついています)


 こちらの『はなことば追浜』もスタッフが24時間常駐していますので
 『介護付き』タイプと同等以上のサービスが受けられます。

 『はなことば追浜』の建物の1階には
 直営の居宅介護支援事業所(『ケアサービスあたたか』)と
 訪問介護事業所(『ヘルパーサービスあたたか』)が併設されています。


 (画像:『はなことば追浜』の1階にある事業所)


 この事業所から訪問介護サービス(ヘルパー)が派遣される形で
 上の階の『住宅型』で暮らしている方々に介護サービスがなされます。

 本当はもう少し詳しく
 分かりやすく説明できれば良いのですが

 とりあえず今日は、『住宅型』タイプでも
 介護は安心して受けられるのだということを知って下さいね。


 (画像:各戸には、緊急通報システムが設置されています)


 住み慣れた一戸建ての自宅で暮らし続けられれば
 それが最も良いことだとフジノも考えています。

 けれども、バリアフリー化の改修やリフォームには
 どうしても限界があります。

 そもそも横須賀は山と谷のまちなので
 自宅をリフォームしても険しい坂や階段はどうすることもできません。

 そこで、次善の策としての『早めの住み替え』を通して
 バリアフリーで設計・建築された住まいで

 24時間の見守りサービスや安否確認システムのサポートを受けながら
 などで安心して安全に暮らせることが

 これからの日本のシニアの在り方になるのだと
 フジノは考えています。


 (画像:トイレにも緊急通報システムが付いていて安心ですね)


 そして、それは旧来の特別養護老人ホームのように
 人里離れた田舎の遠くの地域に建てられた施設へと

 今までの暮らしの想い出の品々をたくさん捨てて
 ベットしか入らない小さな狭いスペースへと
 移り住むのではありません。

 今までの暮らしを
 新しい場所で継続していくのです。


 (画像:『はなことば追浜』の一般的なパターンの居室です)


 自宅があって暮らしていた同じ地域の中に建てられた
 『有料老人ホーム』や『サービス付き高齢者向け住宅』へと
 住み替えるのです。

 その新しい住まいは、これまで暮らしていた地域の
 駅前や商店街の中や大通り沿いの
 交通の便の良い場所に建てられていきます。

 別のまちや、遠く離れた地域へと移り住むのではありません。

 この『はなことば追浜』も、自室の窓を開けてバルコニーに出れば
 追浜駅へと向かう16号線が見えてきます。


 (画像:バルコニーから追浜駅方面が見えます)


 今までと同じ地域の中で、
 今まで暮らしてきた自宅よりもっと暮らしやすい場所へ
 『早めの住み替え』を行なうのです。

 坂や階段が多いせいで自宅を出るのがおっくうになっていた方も
 『早めの住み替え』によって外出がしやすくなって

 人によっては、今までよりも趣味や好きな事に
 没頭しやすくなるかもしれません。
 知人や友達に
 もっと会いやすくなるかもしれません。

 もっと暮らしやすい生活へ
 自らの意思で選んで成されるものです。

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 今回、『はなことば追浜』を訪れてとてもうれしかったのが
 『地域』とのつながりの強さを実感することができたことです。

 今週末の日曜日には、地域のお祭りのお神輿が
 『はなことば追浜』の中にもやってくるとのこと!

 これは、町内会側から『はなことば追浜』にお話があって
 お神輿のコースとして新たに組み込まれたそうです。

 こうした取り組みによって、地域と溶け込んでいくことが
 『エイジング・イン・プレイス』の実現へとつながっていくのですね!

 とても素晴らしいことだと思います。


 (画像:ロビーの掲示板に貼られた『お祭りのお知らせ』)


 『はなことば追浜』の施設長である後藤さんは
 福祉畑オンリーでは無い方でした。

 むしろ、サービス業での経験が圧倒的に長く、
 福祉の世界でのキャリアはまだスタートしたばかりとのこと。

 でも、このこともプラスに作用しているなあ
 とフジノは感じました。

 『地域包括ケア』『エイジング・イン・プレイス』を実現する為には
 医療と福祉の連携だけでなくて

 人として暮らしていく上で必要となる
 全ての要素が取り込まれていかなければならない
 とフジノは考えています。

 あらゆる分野の方々が集まって関わって動いていくことで
 初めてそれは実現に近づくのです。


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 住宅型の有料老人ホームである『はなことば追浜』、
 とても良い所だと感じました。

 今日は見学に来て、本当に良かったです。

 後藤施設長をはじめ、スタッフのみなさま、
 ありがとうございました。

 そして、生活の場にお邪魔させていただいた入居者のみなさま、
 ありがとうございました!

 もっともっとたくさんの現場を訪れて
 もっともっと吸収して、政策に反映していきたいです。



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