まちの政治家は、こんなことしてます |
2007年12月4日(火)のフジノ | |
● 明日、自死遺族の支えあいの会にいらしてください 明日ついに横須賀市で初めての 『自死遺族の支えあいの会』が始まります。 ご遺族の方々で、お時間の許す方は、 どうかいらっしゃって下さい。 (広報よこすかお知らせ版・2007年11月25日号) |
2007年12月4日(火)のフジノその2 | |
● 神奈川新聞が一問一答を載せてくれました 11月29日に行なった市長への一般質問の 一問一答が神奈川新聞に載りました。 大きく4つの質問をしたのですが そのうちの前半2つが載りました。 (2007年12月4日・神奈川新聞より) ● 市議会での発言が現実を動かしていく 今回の一般質問も、我ながら「やってよかった!」と感じました。 フジノの一般質問を傍聴に来てくれたり、 インターネット中継で見たり、 この神奈川新聞の記事で読んだ市民の方々から、 いろいろな良い反応を頂いているからです。 『寄附による投票条例』については、 「寄附をしたい」と申し出てくれた市民の方のお話を 先日このコーナーに書きました。 また、『ひとり親家庭に対する支援』については 当事者であるひとり親の方々から 「まさに想いを代弁してくれた!」という、 ありがたいお褒めの言葉をメールや電話でいただきました。 さらに、一問一答には載っていませんが、 『アメリカ兵の犯罪発生防止の為に年末年始の取り組みを強化せよ』は フジノの予言が的中してしまいました。 そして、一般質問での提案どおり、 基地周辺地区安全対策協議会が開催されることになりました。 政治家の仕事は、 市民のみなさんの声にならない声をしっかりとくみとって、 現実を良い方向に変えていくことです。 横須賀市議会でたった1人だけの 5年間連続、最も多く本会議で発言をしてきた政治家として フジノはこれからも全力を尽くしていきます。 |
2007年12月5日(水)のフジノ |
● 『自死遺族の支えあいの会』が行なわれました ついに今日、横須賀市で初めての 『自死遺族の支えあいの会』が行なわれました。 僕も政治家としてではなく、 ひとりの個人として参加させていただきました。 内容は一切書くことはできませんし その必要も無いと思いますが、 この取り組みが行なわれたことを 「素晴らしい一歩だ」と感じています。 次回の支えあいの会は 来年2月4日10:00〜12:00です。 今後、2ヶ月おきを目安に開催していく予定とのことです。 すでに昨日の民生常任委員会での フジノの質問に対して、健康福祉部長からの答弁として 「継続は力なりではないが、継続して行なっていきたい」 と、わかちあいの場を開催し続けていくことが 明確に言及されました。 ご遺族にとって、この場に参加するのは なかなか難しいことだと思います。 僕自身、参加してよいものかどうなのかを 昨日ぎりぎりまで悩みました。 (政治家という肩書きはわかちあいの場にはとても邪魔で、 果たして1人の個人として参加することが可能か悩んだのです) そして、けさ8時頃、本気で行くことを決心したのですが バイクに乗って会場へ向かいながらも 前向きな気持ちにはなれませんでした。 何を話せばいい? 何も話したくない。 でも、この場でしか話すことができないことがある。 でも行きたくない。 どうしよう...。 こんな風にくるくると気持ちが変わって 到着してもまだ迷っていました。 だから、もしもあなたがご遺族の方で 次回の会に参加しようとはなかなか思うことも難しくても 決して気に病むことではありません。 僕のように、すでに新聞にインタビューがでかく載っていても それでも話したくない気持ちがいっぱいなのです。 けれども、やっぱり遺族にしかわかりあえないことが 確実にあると感じたのも事実です。 今日は、行って良かった、と感じました。 もちろん、話をすることでのダメージはあります。 でも、何も話すことができないままの暮らしの中での 慢性的なダメージの方が大きいです。 だから、これからも2ヶ月ごとに行なわれる予定の 自死遺族の支えあいの会に、 いつかあなたが来ていただけたらと 僕はこころから願っています。 人は、ある会に1度参加したくらいでは 癒されるとか前向きになるだとか そういう急激な変化は決してありません。 でも、ただ1人きりで毎日こころを押し隠しながら生きる 暮らしの中では言えないことを、語ることができる場は必要です。 1度だけ試しで参加する、もしかしたら2度と参加しないかもしれない、 そんな参加のしかたも全く問題ないと思います。 どうか、いつかあなたにも来ていただけたらと 僕は願っています。 |
2007年12月8日(土)のフジノ | ||||
● 情報提供のスピードが早くなった! 昨日行なわれた『基地周辺地区安全対策協議会』を受けて、 さっそく今日、横須賀市のホームページに 『米海軍が今後実施する対応』 という項目が、トップページ(表紙)に新たに加わりました。 わずか1日で市民のみなさまに 情報提供を行なったことは これまでには無かったスピーディーな対応です。 基地対策課の動きを評価したいと思います。 何故なら、アメリカ軍の対応について 1年間全く情報提供が無かったからです。 これでは市民のみなさまの不安は決して解消されません。 12月議会の本会議でフジノはこの点について 9月議会に続いて、再び蒲谷市長を批判しました。 (07年12月議会・本会議・市長への一般質問)
市議会議員として市議会で発言することは 大きな意味があります。 こうして本会議で発言をしたことで、 今日、実際に改善が成されたからです。 ● 「スピード」の次は、「中身」が大切だ 横須賀市(基地対策課)の対応が 『スピードアップ』したことは、評価したいと思います。 では、その提供された情報の『中身』はどのようなものでしょうか。 実際に、横須賀市HPを見てみましょう。 これがトップページです。 『米海軍が今後実施する対応』という項目がありますね。 これをクリックすると、 『12月2日に発生した傷害被疑事件について、 米海軍が今後実施する対応・・・(2007/12/07掲載)』 というコーナーが出てきます。 下の画像です。 「12月2日発生した、米兵が被疑者となっている傷害事件について、 米海軍が今後実施する対応を報告します」 と記されていて、リンクが貼られています。 そのリンクをクリックすると こちらのpdfファイルが表示されます。 フジノはこのpdfファイルを読んで がっくりと来てしまいました。 何故ならばこれは、昨日アメリカ軍が配った資料を そのままpdfファイルにしただけのものだからです。 昨日の基地周辺地区安全対策協議会では 横須賀基地司令官のウィード大佐がこの資料をもとに 『対策案』を説明しました。 あくまでも『対策案』であって 「対策が実行されるには『横須賀市』と『地域の住民』の協力が不可欠だ」 という内容が多くありました。 これから合意されなければ 実行できないことがたくさんあります。 したがって、これは『案』でしかないのです。 また、配布資料を読むだけでは アメリカ軍が何をするのか、全く分かりません。 つまり、 どれがまだ案の段階なのか、 どれが今すぐ始めるものなのか、分かりません。 昨日の協議会に出席した数名のメンバーと 傍聴していたフジノとねぎしかずこ議員を除いた 43万人の市民のみなさんには、全くこれが分からないはずです。 その場にいた30名くらいが理解しても 市民のみなさんが理解できなければ全く意味がありません。 つまり、情報提供は大切なことなのですが どのようなものをどのように提供するか、ということも さらに重要なのです。 アメリカ軍の配布資料だけでは訳が分からないのですから もっともっと市民のみなさんが読んで分かるように 横須賀市として説明を加えるべきでした。 スピードアップは評価しています。 次の改善点は、提供する情報の『中身』です。 市役所の会議室で 平日の昼間に行なわれる会議には 参加することができない市民のみなさまに情報共有ができるように もっともっと分かりやすい情報提供を行なってください。 基地対策課、あるいは企画調整部のみなさん、 ぜひがんばってください。 市民のみなさまも、ぜひ市議会に対して、市役所に対して 厳しいご意見をどんどんぶつけて下さい。 よろしくお願いします。 |
2007年12月10日(月)のフジノ |
● どうしても変えたいことがある 昔からどうしても許せないことがある。 そして、それを正しい方向へ変えるには 自分が生きている時間ではムリだといことも分かっている。 けれども、あまりにも多くの人々が それによって損なわれている現実を見てきた。 だから、どれだけ自分が変えられるか分からないけれども 人生をかけてやるべきことをやりつくしたいと思う。 何故これだけの悲しみが募っているのに それを無くすことができないかと言えば、 最大の理由が『お金』だ。 そして、『お金』の背景には、 こどもが受けられる教育が関わっている。 どれだけの教育を受けられるかは 今の日本では親の経済力に左右されている。 貧しい暮らしをする大人がこどもだった頃、 貧しい暮らしをする大人に育てられていたことが多い。 経済的な理由で、人が心身ともにむしばまれていく社会だ。 変えるのは簡単ではない。 変えるのが簡単じゃないからといって、 自分がそれを見過ごすことはできない。 闘う前から逃げる訳にはいかない。 この闘いは、市議会だけでは決着をつけられないのは はじめから分かりきっている。 だから、あらゆる形で勝負する。 総合的に潰せないなら 個別的に潰していってみせる。 正しいことだけが通る世の中じゃない。 だから、時にはその泥沼の中にだって どっぷりと漬かってみせる。 相手の懐にだってあえて入っていって 取り込まれたようにだって見せかけてやる。 悪い部分も全て見て理解した上で 内側からも外側からもぶっ壊してやる。 見てろよ。 |
2007年12月12日(水)のフジノ | |
● 市職員のお給料がアップします 昨日の12月議会・最終日の本会議で 市職員のお給料アップが決まりました。 このアップは若い年代を対象にしています。 一般職員全3796人中、770人(20.3%)が対象になります。 (人数の基準日は07年年4月1日付) 内容は、 (1)給与月額のアップ (2)扶養手当の金額が3人目も600円アップ (3)ボーナスが0.05月分アップ(年間合計4.5月へ) となります。 アップしたらそれだけ引かれる税金も増えますので 差し引きで1人あたりの実質的な手取り金額(ひとつき)が いくら上がるかというと、約270円です。 タバコ1箱分くらいですね。 横須賀市は、この給与アップのせいで どれだけ1年間の支出が増えるかというと1億500万円(一般会計)です。 内訳は、 (1)給与月額のアップ 930万円 (2)扶養手当3人目600円アップ 150万円 (3)ボーナス分の0.05か月分アップ 7700万円 となります。 ● フジノは給与アップに「賛成」しました フジノは、この議案に賛成しました。 5年間、政治家として働いてきましたが 市役所職員の給与アップはこれまで記憶にありませんでした。 そこで、人事課に確認したところ、 給与表の改定は1999年(平成11年)以来、 8年間無かったのですね。 (フジノの当選以来、1度もありませんでした) サービス業は働く人々のモチベーションが最も大切ですから 人材をマネジメントする上で お給料は重要な要素だとフジノは考えています。 8年間、働いても働いても給与アップなし、というのは (下がる改定はありました) モチベーションの維持が難しくなりますし 新たに採用するにあたっても魅力が減ってしまいます。 もちろん、お給料の支払いには 財源(市民のみなさまの税金です)が必要ですから アップやダウンはとても慎重に考えていかなければなりません。 でも、だからこそ、今回の給与アップには賛成しました。 横須賀市議会としても可決しました。 ------------------------------------------- ただ、フジノのこの賛成が 多くの市民の方々から反対されたのも事実です。 政治家としてフジノは責任をもって賛成をしましたが、 議案の賛否を決める最終日までに たくさんの市民の方々の意見を聴いてまわりました。 「賛成すべきではない」 「反対してほしい」 というご意見をいただきました。 可決された昨日も、そして今日も、 市民のみなさまに 「可決しました」 という報告をしてまわったのですが やはりそこでも厳しいご意見をいただきました。 フジノなりのじっくりとした説明を聴いてもらうと ある程度はみなさん納得していただけるのですが 改めて、市民のみなさまには 『公務員アレルギー』『公務員への根強い不信感』 (安定している、働かない、給与が高い!ずるいなど)が とても根強いことが分かりました。 ● 公務員はラクで安定していて働かないのか? けれども、フジノは「それは誤解です」と申しあげます。 マスコミや政治家の多くが 公務員をバッシングすれば世間ウケがいいのを知っていて 必要以上に公務員を叩いている、 というのが現実です。 市民のみなさまは、 ご自分の労働環境の厳しさや生活の苦しさがあるはずです。 その怒りをぶつける相手として 公務員は格好の標的なのかもしれません。 けれども、あなたの暮らしが厳しいのも仕事がつらいのも 本当の原因は一体どこにあるのか、 どうか冷静に1つずつ考えていってみてください。 市職員がいけないのでしょうか? フジノが信頼している職員の方々は そんなにたくさんはいませんが そうした職員の方々は残業もすごくするし休日も働いているし 民間企業の頃とくらべても そうした姿勢に違いはあまりありません。 世間で話題になった(今も話題になっている) 特殊勤務手当の多くは、横須賀市にはもうありません。 アメリカ型の市場経済をすすめた 必要以上の規制緩和や 競争至上主義によって 日本の働き方は大きく変わってしまいました。 安い賃金で、短い時間しか働けず、立場も不安定の働き方が ものすごく増えていきました。 そして、市民の方々のこころや倫理観が変化して 「隣の人が自分より少しでも豊かだ/貧しい」 ということに、あまりにも敏感になってしまったと思います。 他人が豊かであれば攻撃性を感じるようになったり 他人が貧しければ優越感を覚えたり、 という、酷薄な感じに変わりつつあるとフジノは思います。 こういう社会状況は、変えなければいけない。 あまりにもギスギスしている現状を変えなければいけない。 フジノはそう考えています。 また、公務員は働かないで身分も安定している、というのは それは横須賀市役所に限って言えば、 全てが事実では無い、とフジノは断言します。 フジノは民間企業の出身ですが どの会社にも忙しい部門とそうではない部門があります。 また、どの部門にも忙しい時期とそうではない時期があります。 市役所の中にも確かに忙しさが激しすぎる部署と 比較的そうではない部署があります。 また、忙しい時期とそうでない時期とが 市役所の部門ごとにあります。 だから、確かに早く帰れる職員もいます。 けれどもそれは民間企業でも全く同じです。 公務員だけの特別なことではありません。 さらに、公務員の身分が安定しているかといえば かつてのように安定はしていません。 いろいろな理由でしっかりと働かない職員がいれば 『分限処分』というルールをつかって 指導をしても改善が見られない場合には 民間企業と同じように職員をクビにすることができます。 加えて、人減らしもすすんでいます。 (市の集中改革プランより) 本当は雇用労働の仕組みが壊れてしまうので フジノは反対なのですが 正規職員を削減してかわりに非正規職員をどんどん入れています。 市職員の話からはずれますが ワークフェアの観点から、 仕事の数を増やす為に非正規労働を増やすことそのものは 1つの手段としてありだとは思います。 今後は必ず『同一労働・同一賃金』へと 日本全体が変わらなければならないとフジノは考えています。 ----------------------------------------------- さて、このような理由で、 フジノは今回の給与アップに積極的に賛成をしました。 もちろん、納得できないあなたのことを 批判はいたしません。 あなたが訪れた市役所や行政センターで サボっているような市職員が居れば その職員の名前を実名でフジノに伝えて下さい。 (あるいは部署名と机の位置でもいいです) 必ず厳しく注意します。上司にも必ず報告します。 これは今も行なっています。 いずれにしても、それでも改善が見られない場合には、 上で述べました分限処分のルートに乗ることになるでしょう。 公務員はラクで安定している、というのは 過去のものである、と現状ではまだ言い切れませんが 骨身を削って暮らしている市民のみなさまの想いに 応えられるような市役所になるよう、厳しい努力をしていきます。 どうかご批判があれば、どんどんおっしゃってください。 よろしくお願いします。 |