まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年2月26日(火)のフジノ
● 日本教育新聞社からインタビュー取材を受けました

 今日は、日本教育新聞からインタビュー取材を受けました。

日本教育新聞社のタイトル  まもなく創刊62年になる、
 歴史と伝統のある教育の専門紙です。

 フジノのまわりにいらっしゃる
 教職員の方々も
 この新聞を読んでおられるし、

 横須賀市の教育研究所にも
 もちろん置かれています。

 フジノは大学卒業の頃は、
 新聞記者になりたかったのですね。

 だから、わりと新聞業界には
 詳しいのですが、

 いわゆる全国紙
 (朝日・読売・毎日・日経・産経など)の他に

 一般的にはあまり知られていないのですが
 専門の業界紙というのが
 たくさんあるのですね。

 そんな中でも、その業界で働く人々が
 『必読すべき専門紙』というのがあるのです。

 例えば、フジノが働いていた映画業界でしたら
 『興行通信』は必ず読んでいましたし、
 建設業界であれば『建通新聞』ですとか。

 政治家に転職してからのフジノは
 『福祉新聞』というのを購読しています。

 福祉に関するあらゆる情報がすさまじく網羅されていて
 いつも蛍光ペンを引いたりしながら
 役立つことがものすごくたくさんあるのですね。

 そんな訳で、教育といえば
 決定的に『日本教育新聞』なのですよ。

 だから、インタビュー取材の依頼を頂いた時に
 大学では教育学部だったフジノは
 その重みを考えるにつけても

 「おれなんかでいいのかなぁ...」

 と、ちゅうちょしました。

 「もっと僕よりふさわしい方を推薦させて下さい」

 と、お返事しました。

 それでも、記者の方から
 フジノHPを読み込んだ上での依頼であり、
 また、取材テーマは

  『こどもと自殺・いじめ自殺』
  『教職員の自殺について』
  『教育と自殺予防』

 などについてである、とお話していただいて、
 これは絶対に自分がやらなければならない仕事だと感じました。

 自殺予防対策について語る機会が
 与えていただけたならば
 それは絶対に逃げてはいけないと決めてきました。

 そこで、依頼を受けさせていただいて
 今日のインタビュー取材となったのです。


● こどもたちの未来を守るのは、教育の大切な仕事だから

 取材を受けるのは良いのですけれども、
 昨日も明け方まで予算議会の質問原稿を書きながらも
 ドキドキでした。超緊張しまくりでした。

 過去にフジノが教育について発言したり書いたりしたものを
 改めて徹底的に読み直してみました。

 そしたら、かなりたくさんありました。

 教育学部の出身ということもありますし、
 こどもたちの未来を守るのは
 やっぱり教育にかかっている、という想いが強いのですね。

 それに、フジノは人生を通じて
 素晴らしい先生方との出会いに救われてきたことが多くて
 とても恩義に感じています。

 そんな先生という職業の方々に
 読んでいただく訳ですから
 気持ちがいつも以上にひきしまりました。

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 僕は、小学校1年生で転校して新しい学校になじめなくて
 親のお金を盗んでゲーセンに通いつめてて
 他の不良の仲間たちとバレて問題化してしまった時も

 担任の先生をしてくれていた
 おばあちゃん先生に本当に救われました。

 学年が変わってからもずっと、
 いや、卒業してからもずうっと心配してくれてて
 80代になっていらっしゃる今も気にかけて下さっているのですね。

 みなさんがご存知のとおり、
 フジノといえば髪の毛が茶色なのですけれど、
 これは中学時代に2年間担任をしてくれた先生がきっかけをくれました。

 当然ながら校則違反だったのですが
 他人に批判されようが
 本当にそれが自分らしさだと信じるならば
 それを貫いて生きていけばいい、ということを学びました。

 これは外見の話だけではなくて、全てについてです。

 自分の信じることを大切にして生きること。
 これはフジノの人生を貫く想いですが、
 中学時代の恩師のおかげでその想いを強く持つことができました。

 高校時代の3年間を担任していただいた先生にも
 言葉にはできないくらいのたくさんの恩義を感じています。

 決して人を差別しないこと、
 守るべきものを人生をかけて守ることを学びました。
 これも僕の一生のテーマになっています。

 僕は、昔からずっと変わらずに人間関係がへたくそで
 すぐに傷ついたりしてひきこもってしまうし、
 自分の内面と、世間からのイメージのギャップにいつも苦しんだり、
 不条理な現実があふれている社会を
 ぶっ壊してしまいたいと呪い続けているみたいな側面があって、

 何かの拍子に人生を踏みはずしてしまいそうな気持ちを
 いつも強く持ち続けてきたフジノを

 どの先生もいつも心配して、見守って下さり、
 時に激しく衝突しながらも、励ましていただいてきました。

 どの先生方とも卒業から10〜20年を経た今も
 しばしばお会いしていただいたり、お話をしていただいています。

 たぶん、このお1人でさえも出会えかったとしたら
 フジノは人生のどこかで、この人生を降りていたと思うのです。

 政治家どころか、会社員にもなれなかったと思いますし、
 世の中を恨んで破滅的な人生を送っていたと思うのです。

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 現在は、あまりにも教師という職業が
 軽んじられている時代ですが

 僕は、教師という職業は本当に大切で尊いものだと信じています。

 未来ある『こども』の可能性を信じて
 共に人生を歩んでくれる、素晴らしい職業だと思います。

 だからこそ、例えそのインタビュー記事が
 1500字くらいのものでも
 自分の全てを出し尽くさなければ
 それは僕が大切だと信じる職業に対して失礼にあたると感じました。

 こうして、今日を迎えました。

 虎ノ門の本社からわざわざ横須賀に来て下さった記者の方は
 教育業界に対してとても熱い想いを持つ方でした。

 こどもたちが置かれている状況についてや
 自殺予防教育の必要性についてなどをはじめ、
 先生たちが自殺に追い込まれている現状などについて、
 とても熱心に聴いて下さいました。

 当初は30分くらいの予定を
 1時間半にわたって
 インタビューは行なわれました。

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 そして、今日のテーマとは違うのですが
 フジノがずっと大切にしているテーマについても
 お話を聴いて下さいました。

 障がいのあるこどもたちの、高校への進学についてです。

 今の教育制度では、障がいのあるこどもたちは
 仮に小中学校では地域の学校に通えても
 卒業すると、選択肢が『養護学校』しかありません。

 これは間違っています。

 障がいの無いこどもたちも障がいのあるこどもたちも
 同じ空間と同じ時間を共有しながら、大人になっていくべきなのです。

 特別な教育を受けることを望む方は、
 養護学校に通うのも良いと思います。

 けれども、選択肢が他に無いのは間違っています。

 フジノは、障がいのあるこどもたちが
 高校に受け入れられるべきだと信じています。

 かつて、このまちでは『共に学ぶ総合高校を考える会』という
 障がいのあるこどもたちも市立総合高校で学べるようにしたい、という
 活動をしている団体がありました。

 すでにモデル事業に取り組んでいた大阪をのぞけば、
 この活動に取り組んでいたのは全国で横須賀だけでした。

 こんな誇るべき市民活動が、今は終わってしまったのです。

 けれども政治家としては、
 絶対に間違っていないこの活動を終わらせません。

 また、性的マイノリティのこどもたちが
 学校教育の中でいかに苦しんでいるかもお話しました。

 これは、今後必ず取り組まなければならないフジノの課題です。

 こうした想いの数々を
 記者の方に聴いていただきました。

日本教育新聞社・佐原記者とフジノ  写真は、取材に来て下さった
 日本教育新聞社の佐原記者です。

 教育業界を専門に
 長年取材してこられた方のお話は
 ものすごく興味深いものでした。

 お忙しいところを
 貴重な機会を作っていただいて
 本当にありがとうございました。

 記事にはならない話ばかりを
 たくさん聴いていただいて
 ごめんなさい!

 フジノにとって、自分の人生を振り返る大切な機会になりました。
 同時に、政治家としてこれから取り組むべき仕事の大切さを
 改めて確認することができました。

 佐原記者、ありがとうございました!

 記事が掲載されるのは、3月3日号です。



2008年2月24日(日)のフジノ
● 作業所とカフェのコラボ、大成功!

 今日は、カフェ『RRROOM』の
 『ウインターフェスティバル2008』でした!

 先日お知らせしたとおりで、
 フジノの大好きな作業所『アトリエ夢喰虫』のラムケーキを
 フジノの大好きなカフェ『RRROOM』で販売させていただきました。

 結果から先に書くと、完売しました!

 買いに来て下さったみなさま、本当にありがとうございました!

RRROOMで販売されたラムケーキ  晴れた日曜日は
 とても気持ちが良かったです。

 ラムケーキの販売は、

 (1)外で1本まるごと販売

 (2)店内でコーヒーとセット

 の2通りで行なわれました。

 ラムケーキと一緒に
 アトリエ夢喰虫の
 小物やバックも販売されました。

 下の写真は、トムさんに
 試食をおすすめする野島さん(アトリエ夢喰虫・所長)です。

販売する野島所長と、試食するお客さん  1本買ってくれた方が
 おうちに帰って
 しばらくしてから

 「もう1本ください。
  会社で食べます」

 と、再び来てくれました。

 その日のうちに
 リピーターに
 なって下さるなんて、
 本当に感謝です。

 店内では、ラムケーキをカットして、
 コーヒーとセットで販売していただきました。

コーヒーとラムケーキのセット  このセットこそ
 フジノが
 願っていた
 好きなものの
 コラボです!

 RRROOMと
 アトリエ夢喰虫の
 おいしいものが
 競演です。

ラムケーキとコーヒーのセットを食べるフジノ  予算議会での
 市長への質問の原稿作成の合間をぬって
 フジノもお邪魔させていただきました。

 もちろん、スペシャルセット、
 ラムケーキ&コーヒーを
 おいしくいただきました。

 後ろに写っているのは
 ヤンガーザンイエスタデーの
 佐々木先生ですね。
 飛び入りで演奏して下さいました!

ギターを持って演奏にのぞむフジノ  音楽のお祭りだったので
 フジノも到着するなり

 「1曲、演奏して!」

 ということに。

 即興で歌を作って
 歌うのが得意だったのですが
 10年ぶりくらいのギターに
 全く指が動かず。

 徹夜続きで寝不足のアタマは
 全く回転せず。

 結局、歌えずに
 お祭りの空気を壊してきました(笑)

 RRROOMのオーナーさん・店長さんをはじめ、
 アトリエ夢喰虫のみなさま、
 ウインターフェスティバルに参加して下さったみなさま、
 本当にありがとうございました。

 フジノの勝手な妄想から始まったコラボですが、
 実現できたことをこころから感謝しています。

 作業所の商品だって
 もっと自信持って商品としてガンガン販売しようよ!

 というフジノの想いは今日、正しいのだと証明されました。

 いろいろな方々の協力なくしては
 こうしたことを実現していくのは難しいとは思いますが

 これからもどんどんこんなチャンスを生み出していけるように
 がんばりたいと思います。

 (『RRROOM』のウインターフェスティバルの様子は
  公式サイトをぜひご覧になって下さい)



2008年2月22日(金)のフジノ(その2)
● 茅ヶ崎市香川のグループホーム『下宿屋』へ

 今日の予算議会は、市長の『施政方針』を聞いて、解散。
 本格的な議論は、来週月曜日からの委員会で行なわれます。

 市議会を終えて、担当各部署をヒアリングに回ると
 徹夜あけのフジノはとにかく事務所に戻って、
 1時間ほど机で仮眠をとりました。

 それから、大急ぎで
 茅ヶ崎市の香川駅へ向かいました。

 JR茅ヶ崎駅で降りて、相模線という路線に
 人生で初めて乗り換えたのですが
 電車のドアに手動で『開』『閉』というボタンがありました。

 これ、東北ではよく見かけますが
 関東の路線では2つだけしか無いそうです。

 駅での待ち時間が長いので寒さが入り込まないように
 ふだんはドアが閉まっているのですね。

 でもって、乗る人は自分で『開』ボタンを押して
 ドアを開けて乗るのですね。

JR香川駅

 目的地は、全国的にめちゃくちゃ有名な
 障がいがある方々のグループホーム『下宿屋』です。

 (社会福祉法人湘南福祉センターが運営しています)

 日本グループホーム学会などのシンポジウムや勉強会などで
 何度もお話をうかがってきたり、
 文献を読んできたのですが、

 実際に訪れるのは初めてで
 テンションあがりまくりでした。

 本当の目的地は、『福祉サロンとろっこ』といって、
 3階建てのビルの3階が『下宿屋』で、
 『とろっこ』は2階にあります。

 下宿屋もすごいですけれど、
 福祉サロン『とろっこ』もすごく素敵な場でした。


● 全国初(!)の座談会に参加しました

 さて、会場の『とろっこ』で
 何が行われたかというと...

 『座談会』です!

 5月にはぜんぶお知らせできると思いますが
 詳しい内容はまだヒミツです。

 知的障がいのあるご本人3名の方々と
 茅ヶ崎市議・和田清さん、
 平塚市議・江口友子さん、
 フジノの3人が
 座談会をさせていただきました。

座談会に参加したメンバーで記念撮影

 19時半頃から始まって、あっという間に22時!

 本当に楽しくて素敵な時間を過ごすことができました。


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 それにしても、こういう座談会って
 全国で初めてだそうです。

 全国初めての場に自分が立ち会えたことは
 大きな喜びではあるのですけれども

 同時に、今回が史上初という事実にショックでした...。

 確かにフジノはカフェトークでもふだんの場でも
 精神障がいのある方々とも身体障がいのある方々とも
 バリバリたくさんお話しています。

 けっこうそれが日常になっていて、
 障がいのある方と話してるとか
 そういう特別な気持ちすら全然起こりません。

 でも、改めて考えてみたら
 知的障がいのある方々とは
 全然お話するチャンスがありません!

 何故だ!?

 これって、フジノが精神保健福祉がメインの政策だから
 精神障がいのある方々とお話する機会が多いのだと思ってました。

 それから、友達として身体障がいのある方がいて
 だからふだんから話してるのかと思ってました。

 つまり、知的障がいのある方々とお話しするチャンスが無いのは
 ただ単にフジノの専門分野と友人カンケーの
 ただそれだけのことだと思ってました。

 でも、なんかそうじゃないみたい。
 この現状はやばいよ。

 もっともっともっとたくさん
 知的障がいのある方々とお話がしたいです。

 横須賀でも『あまね作業所』とか『かりがね作業所』とか
 ふだんから割と作業所の商品も身近に感じてて

 障がいのあるご本人とも
 いろいろ話している気になってたけど

 改めて考えてみたら、全然お話したことが無い!

 これを今年は絶対に変えます。

 フジノからもお話をうかがいに行きますけれど
 ぜひみなさまもお話しに来て下さいね!



2008年2月22日(金)のフジノ(その1)
● 予算議会スタート

 今日から予算議会スタート。
 蒲谷市長から『施政方針』の演説が行なわれました。

 施政方針の中身は、
 横須賀の現状や、市長がめざす横須賀の将来像や、
 来年度予算案の方向性などについてです。

 この活動日記では、3月いっぱいかけて
 少しずつ紹介していきたいと思います。


● 道路をつくれば横須賀はパラダイス...

 「まだ数年は続くであろう『底』ともいえる状況の中で、
  このまま推移すれば
  まもなく予算を組むことができない事態になるのは明白です」

 「冬のような時代」

 「本市の財政状況は非常に厳しく」

 こうした『横須賀は財政危機である』という点は
 現状認識だけは、蒲谷市長とフジノは同じです。

 これまでもくりかえしてきましたが
 このまちの財政は本当に厳しいです。

 けれども、そこから先がどうしても一致点が見つからないのです。
 『横須賀の将来像』という点が共有できないのです。

 例えば、『夢と未来への投資』として3点を述べたうちの
 このようなフレーズです。

 「第2は、国道357号と三浦半島中央道路の
  延伸への取り組みであります。 

  半島を『陸につながっている島』と考えれば、
  本市の場合『島』という素晴らしいリゾート性を持つと同時に、
  『東京・横浜に近い』という立地特性があるわけですから

  交通の利便性さえ確保できれば、
  暮らす人にとっても
  働く人にとっても、
  遊びに来る人にとっても、
  まさにパラダイスといってもよい、
  わが国最高の都市になりうると考えています。


  そのため、国道357号と三浦半島中央道路の
  延伸は極めて重要であり、
  なんとしても実現する必要があります」

 うーん...。

 道路さえ建設されれば横須賀はパラダイスになる

 って、いつの時代の政治家だよ...
 って感じの発言ですよね。『道路族』そのものですね。

 フジノは「このまちはパラダイスなんかじゃなくていい」と考えています。

 暮らしている市民の方々の
 いのちを大切にするまちでさえあればいい、と考えています。

 それは、道路をつくることではない。

 もっと細かい部分を大切にすることから始めたい。

 このまちの未来像という最も大切なポイントで
 市長と考えが全く違う、というのは本当に残念なことです。

 でも、それが現実です。

 ここから始めていかなければいけない。

 これから来月いっぱい行なわれる予算議会を通じて
 そうした未来像の違いを
 同じこのまちを愛する政治家として少しでも歩みよりができないのか、
 議論をしていきたいです。



2008年2月21日(木)のフジノ
● 予算議会での、市長への一般質問の内容はこちらです

 明日から正式にスタートする予算議会で
 市長に対してフジノが行なう一般質問をあらかじめ報告しますね。

 一般質問をする時には、前もって
 『発言通告書』という書類を提出しないといけないのですが
 その現物がこちらです(pdfファイルです)。

 pdfファイルが見れない方の為は、
 下の文章をご覧下さいね。


 <平成20年3月3日・本会議>

 答弁を求める者:市長、教育長

 件名及び発言の要旨:


 1.市町村合併に対する市長の見解について

  昨年10月に神奈川県が発表した
  『神奈川県における自主的な市町村の合併の推進に関する構想』
  において、
  合併に向けた取組が期待される5つの都市圏域が示された。

  本市は、鎌倉市・逗子市・三浦市・葉山町及びその周辺地域と共に
  『三浦半島圏域』に位置づけられ、仮に合併を望む状況になれば、
  本市が中心となった圏域一体のまちづくりの検討が期待される、
  と記された。

 (1)県の合併推進構想には
  「単独で行政改革を進める以上の削減効果が期待できることから、
  市町村合併は究極の行政改革」とある。
  行財政改革の観点から、
  合併によって本市にはどのようなメリットが生じうるのか。
  行財政改革をさらに進めることができるのか。

 (2)具体的なデータに基づいた
  合併によるメリットとデメリットについての推計をはじめ、
  合併に関する調査研究を
  本市はこれまで正式に行なったことはあるのか。

 (3)県の『三浦半島圏域』での合併構想をはじめ、
  市町村合併に対する本市の今後の在り方について、
  市長はどのような見解なのか。


 2.アメリカ軍兵士による犯罪発生防止の取り組みについて

  昨年12月2日、泥酔したアメリカ兵が横須賀中央で
  2人の女性を殴打して逮捕された。
  この事件を受けて、本市は12月7日に
  『基地周辺地区安全対策協議会』を開催した。

 (1)協議会の場で、
  現在は横須賀中央・汐入地区で行なっているパトロールなどを
  馬堀海岸・吉井地区まで拡大するなどの
  「新たな対策」がアメリカ軍の横須賀基地司令官から提案されたが、
  その内容は具体的にどのようなものだったのか。

 (2)協議会からすでに2ヵ月半が経過したが、
  それらの提案のうち、現在、実現している対策はあるのか。
  あるならばそれはどのようなものか。
  実現していないならば、その理由は何故なのか。

 (3)2月10日の沖縄でのアメリカ兵による
  女子中学生暴行事件を受けて、
  アメリカ軍から情報提供やさらなる対策の提案はあったのか。
  また、アメリカ軍による犯罪防止への対策や教育の取り組みは
  今後変更されるのか。

 (4)12月の「新たな対策」が実施されているか否か、
  2月の事件を受けて対策が変わるのか、など、
  犯罪防止への取り組みに対するアメリカ軍の情報提供が不十分で、
  現状では市民には分からない。
  アメリカ軍との協議の経過や結果なども含めて、
  本市のホームページや広報で
  より分かりやすい情報提供を行なうべきではないか。


 3.自殺予防対策を、単に精神保健対策ではなく、
 実効性ある「総合的な対策」とする必要性について


 (1)4年ぶりに100人を超えてしまった本市の自殺に対して、
  市長はどのように受け止めているのか。
  また、本市が「さらに取り組むべきこと」はどのようなことだと考えるか。

 (2)本市は全国の市町村に先がけて、
  様々な立場の関係者がネットワークを組んで
  総合的に対策を推進する為に
  『自殺対策連絡協議会』を実施している。
  しかし現状では、精神科医や精神保健の関係者の高い意欲が目立ち、
  まだまだ他の分野の関係者による取り組みは活発化していない。
  本市の自殺対策を実効性ある「総合的な対策」とする必要性について、
  市長はどのように考えているか。


 4.性的マイノリティの方々への理解と支援について

  生物学的二分法による性的多数者に対して、
  レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー(LGBT)・
  性同一性障害などの状況にある方々は
  いわゆる『性的マイノリティ』と呼ばれている。
  人口の約4%、40人に1人程度の割合で存在するとされ、
  潜在化しているが本市にも多数の『性的マイノリティ』の方々がいる
  と推測される。

 (1)『性的マイノリティ』について、
  WHOや厚生労働省による医学的な位置づけもなされているが、
  本市ではどのように捉えているか。

 (2)『性的マイノリティ』とされる方々に対する、
  差別・偏見・社会的不利益などの実態を把握しているか。
  また、『性的マイノリティ』とされる方々の人権を保障する為に、
  本市はこれまでどのような方針で臨んできたのか。

 (3)愛媛県の『人権施策推進基本方針』では
  『性的マイノリティ』を人権課題として位置づけている。
  本市は来年度に(仮称)人権施策推進指針の策定を行なうが、
  『性的マイノリティ』も人権課題として位置づけていくのか。

 (4)京都大学院医学研究科の
  ゲイ・バイセクシャル男性約6000人に対する調査結果によると、
  回答者の約半数が学校でいじめに遭い、
  3人に2人は自殺を考え、
  14%は自殺未遂の経験があった(2007年9月9日朝日新聞より)。
  人権課題としても、自殺予防の観点からも、
  正しい知識を持った身近な相談窓口が必要ではないか。
  また、窓口がすでに存在するならば、
  より積極的な広報が必要ではないか。

 (5)岡山大学院の性同一性障害の約700人に対する調査結果によると、
  大半が自分の性への違和感を自覚したのは小学生時代、
  4人に1人が不登校を経験、
  5人に1人が自傷行為・自殺未遂を経験、
  68%が自殺を考えていた(2007年12月9日山陽新聞より)。
  性的マイノリティに関する正しい情報や知識は
  「まず学校の場でこそ必要である」と考えるが、
  本市の学校教育における取り組みはどのようなものか。


 5.視覚障がいのある方々の
  ミュージアム(美術館・博物館)へのアクセス(*)を保障する
  取り組みの必要性について


  (*)ここでの「アクセス」とは交通面のアクセスのことではない。
  美術作品や図画などの展示物をはじめ、ワークショップなど、
  ミュージアムが提供する「物」「機会」に、
  障がいの無い方々と同じように鑑賞・体験することを
  「アクセス」と定義する。

 (1)横須賀美術館での、
  視覚障がいのある方々のアクセスを保障する取り組みの
  現状はどのようなものか。

 (2)同美術館での視覚障がいのある方々の
  アクセスを保障する今後の取り組みとして、音声ガイドをはじめ、
  彫刻や立体コピーなどを用いたタッチ展(触察・触知)の実施などが
  必要ではないか。
  こうした取り組みは障がいの無い方々にも
  美術作品への理解や関心を高める効果も大きいと言われる。
  今後どのような取り組みを行なっていくのか。

 (3)横須賀市自然・人文博物館をはじめ
  ヴェルニー記念館などの博物館諸施設では、
  視覚障がいのある方々のアクセスを保障する取り組みの
  現状はどのようなものか。

 (4)同博物館諸施設では、
  視覚障がいのある方々のアクセスを保障する取り組みとして、
  今後どのような取り組みを行なっていくのか。



 大きく5つの質問をします。

 どれもフジノがこの1年間以上にわたって
 とても大切な問題として取り組んできたことばかりです。

 合併の話はどうして質問するの?

 と、不思議に思う方もいらっしゃるでしょうけれども
 これは、今年いっぱいかけて、市長と議論していきたい事柄の
 まず第1弾なのですね。

 アメリカ軍の犯罪防止対策、
 自殺予防の総合対策、
 性的マイノリティの方々への理解と支援、
 視覚障がいのある方々のミュージアムへのアクセス保障。

 どれもフジノにとって
 すごく大切なことがらばかりです。

 さあ、これから質問原稿を完成させる為に
 徹夜してがんばらなければ!

 予算議会での市長への質問は3日間もありますが
 フジノの質問日は3月3日です。お楽しみに!


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