まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年5月22日(木)のフジノ
● 高齢者保健福祉計画づくりが始まった

 今日は、14時から市役所3階の会議室へ。
 社会福祉審議会の分科会である福祉専門分科会を傍聴しました。

 『高齢者保健福祉計画』づくりの為の
 第1回目の集まりです。

 始まる前、会議室前の廊下で
 フジノともう1人きりの高齢者の方と待ちながら雑談をしました。

 「傍聴者がいつもいないんだよ」と、その方。

 「この計画、すごく大切なんですけどね〜」と、フジノ。

 「いつも傍聴者1人か2人で、私と誰かがいるくらいだね」と、その方。

 「うーん、僕もよく傍聴しに来るんですけど、僕だけ、
  という場合がほとんどですね」と、フジノ。

 「そうなんだ。決まってから市民は文句を言うけれど、
  こういう場で決められている話し合いを監視しなくちゃいけない。
  傍聴者がいなければ、話し合いに緊張感も無くなる」

 と、その方。

 「いや、傍聴者がいても緊張感が無いもんも多いかな。
  ぜんぶあらかじめ役所が資料を用意して
  シナリオどおりに決まるんだろうし」

 と、その方。

 フジノは自分が市議会議員であることは告げずに
 こころの中で思いました。

 いや、どんな審議会だって、そんなことないですよ。
 政治家として、そんなことは絶対にさせませんから。

 たとえ、事務局が用意した資料や
 原稿どおりに全てが進んでいくとしても

 たとえ、お役所が選んだ委員会メンバーばかりで
 お役所につごうが悪い発言は最初からしないとしても

 この審議会に限らず、審議会で計画がつくられたら
 次は必ず市議会に計画案として出てきます。

 そこで、問題点は徹底的に指摘して、質疑しますから。
 大丈夫ですからね。任せてくださいね。

 そう、こころに誓って、一緒に会議室に入っていって
 傍聴をしたのでした。


● 大学院の先生や先輩方と久しぶりにお会いする

 夜は、その高齢者保健福祉計画を政府レベルで策定する時に
 有識者・参考人として何度も招かれている
 わが大学院の先生とお会いしました。

 休学を決める半年前から
 大学院には全く顔を出せていなかったので
 すごく緊張です。

 研究室に新たに入った新入生を歓迎する為の食事会で
 四ツ谷に行ってきました。

 新入生といっても、3名ともみんな
 すごい経歴の方々ばかり。

 ・介護福祉を専門学校で教えている現役の福祉の先生。

 ・元厚生労働省の若手キャリア(現在は福祉の現場で働いている)の方

 ・常勤50人、パート800人の高齢者福祉事業のトップの方。

 3名とも年齢的にもフジノより上ですし、
 キャリアも輝かしいばかり。

 ああ、休学している1年のあいだに
 どんどんすごい人が必死に勉強してもっとすごくなって
 福祉の現場に帰っていくんだろうなあ。うらやましい。

 フジノも負けていられない。

 フジノがこころから尊敬する我が教授は、
 型破りだけどすさまじく実績のある方。

 今でも、福祉の専門誌に毎月のようにとりあげられて

 「ああ、おれはこの先生の弟子なんだよな、本当は...」

 なんて、休学の事実に改めてうなだれたり
 先生の論文を読んで、やっぱりこの人は天才だ、と感激したり。


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 今夜、先生に言われたことで、大切なこと。
 (僕は食事会だったけど、食事はとらず、ずっとメモをとってました)


 ・どんなに忙しい時も仕事をいいわけにしない。

 ・自分が「ありがとう」と言ってもらう為にやるのが福祉の仕事ではない。
  利用してもらっている方々に
  『希望』や『意欲』を持ってもらうのが仕事だ。

 ・命をかけられないならば、福祉なんて最初からやるな。



 こうやって書くとスパルタ式の先生みたいですけど
 ものすごく合理性・効率性を重んじる方です。

 その冷徹な論理性は、「命をかけて働け!」と
 大学院生に言い切る情熱に満ちたハートに支えられています。

 だから、フジノはこの先生についていこうと決めたのです。

 悔しいけれど、今年は1年間休学で
 先生の薫陶を受けられないけれど

 それでも、やれることは全てやろう。

 命がけで働く。忙しくても逃げない。
 他人に希望を与えられる仕事をする。

 政治家という仕事だって、
 社会福祉のソーシャルアクションという技法の1つだ。

 おれもがんばるぞ!



2008年5月21日(水)のフジノその1
● ねんきん特別便&社会保険庁、初体験

 今日は、仕事とプライベートをかねて
 社会保険事務所へ行ってきました!

 横須賀中央の米が浜通にあります。
 (地図はこちら



 政治家といっても市議会議員にとって、
 ふだん社会保険事務所には、ほとんど行くことがありません。

 では、何故、行ったのかというと...。



 うちにも来たのです、『ねんきん特別便』(緑バージョン)が。



 父の分です。

 あのですね、同封の説明書を読めば内容は分かるんですけど
 いくら社会保険事務所の電話にかけても
 全くつながらないんです。

 かけてもかけてもつながらない。
 だから、直接に行くことにしました。
 一瞬で終えられるような向こうのミスだったから。

 確かに父は最初、炭坑で働いていましたけれども
 その後は警察官として公務員一筋です。

 民間から公に転職したことがあるとはいえ、
 ねんきん特別便に記されているものと
 食い違いがあったのが、この公務員の期間だったんです。

 確かに、警察(神奈川県警)と社会保険庁とでは
 同じ公とはいっても、
 データとの受け渡しとかいろいろ
 手続きがあって大変なのでしょうけれども、

 それでもあえて感じるのは

 「何故、公と公とのデータが食い違ってしまうんだ!?」

 という激しいギモンです。

 父が炭坑で働いていた頃のデータが見つからないとか
 食い違いがあるとかなら理解できますけれども、うーん...。

 フジノは公務員批判をしたくない性格なのですが
 かなりガックリきてしまいました。

 ともかく、行ってきました。社会保険事務所へ!


● 政府への怒りの気持ちしか起こらなかった

 安部前首相って、年金問題で公約を破ったことを
 正式に謝罪してから辞任したんでしたっけ?

 参議院選挙で年金問題について
 いろんな公約してたのが
 ほとんどウソだったのが報道では流れていましたが

 フジノ自身が身をもって体験するとは思いませんでした。

 まず、社会保険事務所の入り口を入ると
 こんなたて看板があります。



 ふーん、6時間以上の待ち時間か、大変だなぁ。

 そんな風に何気なく眺めながら
 自分にカンケーないことだと思ってエレベーターを上がっていくと

 さらに、そこにはこんなホワイトボードがありました。



 140人待ち!?

 中に入ると、すっごい数の人があふれていました。

 ここに来て事態のひどさを把握しつつあった僕は
 まわりにいる人に質問してみました。

 「6時間待ちってどういうことなんですか?」

 「ご予約の方がおられるのに加えて
  当日そのまま順番を待つという方がいらっしゃいますので
  今からですと6時間は待っていただくことになります」

 えー!

 まわりにいる高齢者の方々と、フジノもまざって
 いろいろと相談しました。

 「だって、予約したとしても1番早くて8月21日でしょう?」

 「8月まで生きてればいいけど、それまでに死んだら年金もらえないままだ」

 「今日このまま待つって、6時間も待てるんですか?」

 「時間だけはあるから、大丈夫ですよ」

 「また来なきゃいけないよりは1回で済ませる方がラクでしょ?」

 うーん...。
 まいった。

 結局、フジノは後日来ることを予約することにしました。
 だって6時間は待てないよ。

 (結局は、別の案件で5時間待ち続けたのですけれど...)

 そこで、予約の為の列に並びました。
 長い列になっていて、たくさんの高齢者の方々が怒ってました。

 「こんな予約とってる間に見てくれたらいいだろうが!」

 「いちばん早くて予約が8月21日ってどういうことなの?」



 イライラしてしまって、机を叩く方もいました。
 (でも、僕もちょっと社会保険事務所の対応にアタマにきた)

 とにかく、現場の職員さんたちに罪はない(のかな?)。

 でも、ここまで年金問題を放置して
 政府与党にはうんざり。

 仕事を休んで来てるのに、一体これは何なんだよ。
 しかも次は8月だ。また仕事を休まないといけない。

 カンベンしてほしいよ。

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 この後、フジノはもう1件
 (これは政治家として市民相談を受けた仕事部分)あったので

 ねんきん特別便の長い長い列に混ざりながら
 市民の方と共に5時間待ち続けました。

 僕は政治家としてお給料もらっているから
 5時間でも何時間でも耐えるけど

 障がいのある方が障害年金を受けるための申請書類をもらう為に
 ただ『書類』をもらう為に、5時間待たされるのは間違っています。

 あの人いきれの中で、症状が悪化したらどうするんですか?

 いいかげんにしてほしい。

 老齢年金の窓口と、障害・遺族年金の窓口を
 今だけでも分けて設置すればいいと思います。

 こうしてフジノは、社会保険庁というものが
 どうしてこれだけ世の中から激しく批判されつづけているのかを
 身をもって知ったのでした。

 公務員批判はしたくない、というのが
 フジノの変わらない想いですが

 それでも、こんなではかばえない。

 さらに、諸悪の根源である政府与党の対応に
 改めて怒りを強くしました。



2008年5月19日(月)のフジノ
● 政務調査費の使いみちを公開しました

 2007年度の11か月分(2007年5月〜2008年3月)の
 政務調査費の使いみちを公開しましたので
 どうぞご覧下さい。

 内訳の部分がまだPDFファイルでしか見れないのですが
 必ず誰でも見れるようにふつうのページも作ります。

 あと、領収書も公開しますから、待っていて下さいね。



2008年5月18日(日)のフジノその3
● ブリストル市のLGBTユースへの取り組み(その1)

 今日のプログラムは3つです。

 第1部 Rainbow Collegeからの発表
  (日本のセクシュアルマイノリティの現状、日本のLGBTユースの現状、
   Rainbow Collegeの これまでの活動、今後の展望など)

 第2部 イギリス・ブリストル市役所からの発表
  (イギリスのLGBTユースの現状、LGBTユースに対するサポートの紹介、
   行政のイクオリティへの取り組みなど)

 第3部 グループディスカッションと全体でのシェアリング


 第1部については省略させていただいて、
 イギリス・ブリストル市役所の取り組みについての発表を
 ご紹介します。


● ブリストル市の位置など

 そもそもイギリス・ブリストル市というまちなのですが、
 イングランド西南部で最大の都市で、
 ロンドンから電車で2時間くらいの場所にあります。



 人口41万人ですから、現在の横須賀市とほぼ同じ人口です。



 イギリス第2の商業港市として栄えた歴史も
 港町として発展した横須賀市と共通点がありますね。


● 来日してくれたブリストル市職員のご紹介です

 ブリストル市役所には
 LGBTの若者をサポートする部署が正式に設置されています。

 これは本当に素晴らしいことです。

 今日はそのブリストル市役所の職員である方々が
 イギリスから来日して下さって、
 取り組みを発表してくれました。

 発表して下さったお2人をご紹介します。



 フジノの左側にいらっしゃるのが
 バブス・マクフェイル(Babs McPhail)さんです。

 ブリストル市役所のサポートする
 LGBTユースグループ『フリーダムユース』のマネジャーとして
 グループの運営やLGBTユースのサポートをしていらっしゃいます。

 また、学校におけるLGBTのサポートのためのプロジェクト、
 トレーニングなどにも関わっていらっしゃるそうです。

 フジノの右側にいらっしゃるのが
 カズ・ウィリアムス(Kaz Williams)さんです。

 『フリーダムユース』で、
 LGBTユースのサポートを行っていらっしゃいます。

 学校やユースセンターなどで
 青少年のための護身術、
 いじめへの対応など
 さまざまなワークショップを行なっていらっしゃるそうです。

 また、こうしたテーマの市の職員研修にも関わっているそうです。

 さらに、ブリストル市役所の
 LGBT職員グループ『RainbowGroup』の共同代表でもあります。

 市のLGBTについての施策に対して
 積極的に発言をされているとのことでした。

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 若者のサポートをしていることだけでも
 ブリストル市役所の取り組みはすごいのですが

 もっと感激したのはブリストル市役所の中に、
 LGBTである市職員の方々のグループがあることでした。
 本当に素敵なことだと感じました。

 横須賀市役所にだって、いや、
 日本中の全ての企業にLGBTの方々が存在しているのです。

 そんなことは本当は当たり前のことなのです。

 けれども、日本の企業の中で
 いわゆる性的マイノリティの方々がオープンに活動することは
 まだまだ日本では難しい現実があります。

 でも、大人たちは
 こどもたちのお手本で無ければいけないのですから

 LGBTの若者たちのサポートをしている市役所の中に
 LGBTの市職員のグループがあるのは、当然ですよね。

 日本とイギリスの歴史的な背景の違いを理解してはいますが
 なんて日本は遅れているのだ...。

 プログラム終了後に、
 長時間にわたって意見交換をさせていただいたのですが
 ブリストル市役所の取り組みは本当に心強くて

 横須賀市でもがんばらねば!

 と改めて感じました。

 プログラムの中身そのものは
 次回、ご紹介します!


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