まちの政治家は、こんなことしてます


2009年2月20日(金)のフジノその1
● 予算議会がスタートしました!

 ついに本日から、予算議会がスタートしました。

 来年度(2009年4月1日〜2010年3月31日)の予算案と
 今年度最後の補正予算案を審議します。

 補正予算案では主に『緊急経済対策』について
 審議をします。

 毎回、予算議会の最初に

 来年度はどうしていきたいのか

 という市長の想いを
 市民のみなさまに向けて語る『施政方針』の演説が
 行われます。

 その全文はこちらです。どうかご覧ください。


● 保健・医療・福祉の切れ目のない地域サービスを目指して

 今回の市長の施政方針演説の中で
 フジノが最も共感した部分は、以下の一文です。

 > 地域医療については、
 > 急性期病院から退院後の継続的な在宅医療、
 > そして、介護サービスまでの連携が
 > 十分に行われているとは
 > いいがたい現状にあります。
 >
 > そこで、市民が身近なところで
 > 安全で質の高い医療や介護サービスを
 > 安心して受けられるようにするため、
 >
 > 横須賀市医師会が実施する
 > 医療機関相互で患者の診療情報などを共有化する
 > システムの構築を支援し、
 >
 > 切れ目のない保健医療福祉サービスを
 > 提供する体制づくりを進めてまいります。



 僕の父のことを例に出すまでもなく
 また、横須賀市に限らず、

 この国の、急性期の医療から退院後の
 慢性期の医療・福祉への連携はうまくいっていません。

 現場のドクターとお話しても
 この危機感はみなさんが感じています。

 その原因のほとんどは、
 小泉元総理の愚策の数々にあるのは
 くりかえし書いてきたとおりです。

 けれども、いくら政府が無策で総理が無能でも
 現場に最も近い地方自治体が
 知恵と汗をふりしぼって、闘うんです。

 今回、市長が施政方針演説の中で述べたものは
 実際にはわずか150万円の予算を
 横須賀市医師会の取り組みに補助をするものです。

 地域の診療所(かかりつけ医)と
 病院(例えば市民病院など)の間をオンラインでつないで

 患者さんの情報のやりとりが
 今よりもスムーズになるようにします。

 例えば、あなたの体調が悪くなって
 A診療所でレントゲンを撮ってもらったとします。

 かかりつけ医Aさんは「肺炎」と診断して
 B病院への入院をすすめました。

 あなたはB病院に入院しましたが、
 すでにA診療所からB病院へ
 レントゲンなどのデータがシステムで届いており
 わざわざB病院で再びレントゲンを撮る必要はありません。

 こんな感じです。

 これは決して完璧なシステムではなく、
 完成してもまだまだ不十分です。

 カルテがやりとりできる訳でもありません。

 まだ地域包括支援センターなどの介護カンケーとの
 システム接続の打ち合わせもできていません。

 したがって、市長が述べた言葉のような
 切れ目のない地域での保健医療福祉サービスが
 本当に実現する訳ではありません。

 それでも、その実現に向けた第一歩なのです。

 この国ではあまりにも保健・医療・福祉とが
 バラバラになってしまっています。

 それを「変える」のです。

 個人としての僕は、

 「なんだよ、たかがこんなシステム!
  もっと徹底的な取り組みをしなければ
  苦しんでいるたくさんの人々は救われないままだ!」

 という想いです。

 しかし、政治家としてのフジノは
 現実的に切れ目のない保健医療福祉サービスを
 実現させる難しさを知っています。

 ある県での取り組みは素晴らしいのですが
 やはり想いのある方々の献身的なマンパワーによって
 切れ目のないサービスが実現しています。

 でも、それではダメなのです。
 誰かの献身に頼るのでは、
 その人々が燃え尽きた時にそれは終わってしまいます。

 政治家としてフジノが目指しているのは
 いくら世代が変わろうとも
 いくら人が変わったとしても変わることが決してない、
 普遍的な切れ目のない保健医療福祉サービスです。

 だから、ささやかな取り組みであることを理解しつつも
 このシステムがまずスタートすることを支持します。


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 翌日の神奈川新聞が、施政方針の様子を
 報道してくれました。

 (2009年2月21日・神奈川新聞より)


2009年2月19日(木)のフジノ
● 横須賀市の決断に感激しました/業務改善計画書が提出されました

 『長井海の手公園』(ソレイユの丘)』を運営している
 (株)横須賀ファームから

 今日、横須賀市に対して
 『業務改善計画書』が提出されました。

 消費期限をごまかしていた野菜パックのラベルはがし問題などの
 ソレイユの丘での諸問題について

 横須賀市長が先日行なった
 『業務改善勧告』に基づいての提出です。

 下の画像は、その実物の1ページ目の写真です。



 ところで、上の画像を見て「気づいたあなた」は
 この活動日記をよく読んで下さっている方です。

 数日前に、フジノが怒りに満ちて
 このように書いたのを覚えていますか?


 > 今回の予算議会(2月20日スタート)でも
 > フジノは市長に対して質疑を行ないます。
 >
 > 市議会で質問を行なう内容は、事前に『発言通告書』にて
 > 通告をしなければならないことになっています。
 >
 > そのしめきりは20日の夕方17時です。
 >
 > けれども、この業務改善勧告では
 > (株)横須賀ファームは2月19日までに再発防止策をまとめて
 > 『業務改善計画書』を提出するように求めています。
 >
 > もしも(株)横須賀ファームが19日の早い時間帯に
 > 横須賀市へ『業務改善計画書』を提出して
 >
 > もしも横須賀市がフジノの情報公開請求に対して
 > 即日に応じるというようなことがありえない限りは、
 >
 > 不可能です。
 >
 > この日程は、非常に不快です。



 そうなんです!

 横須賀市が大英断をしてくれて、
 提出直後に、即日、情報公開をしてくれたのです。

 もちろんフジノも市議会を通じて
 正式な書類によって
 情報公開請求をしていたのですが

 (株)横須賀ファームが午後になって提出してきたものを
 夕方16時半にはすでに土木みどり部が議会事務局を通じて
 コピーを提出してくれました。

 この情報公開をフジノは
 強い感激をもって受け止めました。

 日頃、横須賀市の行政に対して
 厳しい批判をフジノはぶつけることもありますが

 市職員の方々の熱意ある行動には
 常に敬意を抱いています。

 今回の公開の決断は『横須賀市の良心』の表れだと感じます。
 市職員の方々に改めて敬意を表します。

 すぐにフジノは、34ページからなる
 この『業務改善計画書』をくりかえし精読しました。

 もちろん、明日20日から始まる予算議会でも
 市長に対してこの『業務改善計画書』について質疑をします。

 その質疑の要点をあらかじめ記した『発言通告書』を
 明日17時までにフジノは作成して、
 議会へ提出しなければなりません。

 今夜はこのまま徹夜で作業です。

 体はとてもつらいのですが、
 こころはそのつらさを感じていません。

 横須賀市の英断に対する敬意の表れとして、
 フジノも全力で発言通告を作ります。

 信頼を失った『ソレイユの丘』を
 本当にこどもたちに安心して来てもらえるように
 再スタートが切れるようにしたい

 という市職員の方々の想いに基づいた情報公開の英断が
 徹夜の疲れを吹き飛ばしてくれているからです。

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 その一方で、(株)横須賀ファームから提出された
 『計画書』のレベルの低さには失望が隠せません。

 こんな計画書を見せられて
 もう率直に断言せざるをえません。

 横須賀市は『ソレイユの丘』の運営の委託を
 (株)横須賀ファームにさせるのは止めるべきです。


 毎年4億円も委託費用を税金から出していますが
 そんな価値は、ありません。


 予算議会では、この点を
 蒲谷市長と徹底的に議論します。


 さあ、作業に戻らねば!

 


2009年2月18日(水)のフジノその2
● 僕は『できそこないの牧師』みたいだ

 今夜のカフェトークは、本当にすさまじかったです...。

 それぞれの想いや痛みや絶望や悲しみをこころに秘めた
 いろいろな立場の方々がいらしてくれました。

 その1つずつの圧倒的な想いを見つめながら
 僕はただ耳を傾け、その痛みに寄り添うことしかできませんでした。

 参加人数が多くなりすぎてしまい、
 テーブル席だけでは間に合わず
 カウンター席にも座っていただく状況になってしまいました。

 参加して下さったみなさま、ご不便をおかけしてごめんなさい。

 でも、事前申し込みを一切行なわないので
 時には今夜みたいに会場がいっぱいになってしまう日もあるのです。
 本当にごめんなさいね。

 それにしても...。

 フジノは政治家なのですが、
 カフェトークの場にいる時は

 「政治家として求められているのではない」

 と感じることがしばしばあります。

 その役割をあえて例えるならば、
 『救済を与えることができる牧師のような役割』でしょうか...。

 決して、精神保健福祉士としてのフジノでもなく
 認定心理士としてのフジノでもありません。

 けれども、フジノ自身は『牧師』ではありません。

 圧倒的な絶望や痛みを抱えていらっしゃる方々を前に
 『同じ立場の1人』として
 僕はただ立ち尽くしているだけなのです。

 どうか、カフェトークに参加される方々は
 その事実をどうかご理解くださいね。

 僕もまた、あなたと同じように
 こころに深い絶望の闇を抱えながら迷いつつ歩いているのです。

 僕には希望に満ちた光を照らすことは
 決してできないのです。

 もちろん政治家としてフジノは、
 希望を持てる未来を
 『政策』によって制度的に生み出すことはできます。

 けれども、人々の暮らしやこころの奥底に届くような
 強い輝きを持った希望の光を
 牧師さんのように照らすことは決してできません。

 そんなフジノの限界をどうか知っていて下さい。

 たくさんの限界と欠点を抱えながらも
 フジノは毎週必ずカフェトークという『場』を保つことだけは
 絶対に続けたいと思います。


● セーフティネットとしてのカフェトーク

 今日は、某新聞社の東京本社の方が1名、
 インターネットメディアの方が1名、参加して下さいました。

 こうして、セーフティネットとしてのカフェトークを
 じかに見ていただける機会になったのかなあと思います。

 人々のこころの絶望の深さを僕は見つめながら
 そこに僕も自分の姿を見てしまいます。

 今夜、22時にカフェトークが終わった後も
 参加者の方々が残って1人ずつ、フジノと語る為に待っていて
 最終的に解散したのは23時30分を過ぎていました。

 記者の方が、言いました。

 「社会のあらゆるセーフティネットが壊れているから
  カフェトークという場がセーフティネットになっているのでしょうね」

 まさに、フジノも同じように感じます。

 カフェトークの役割は、決して『救済』ではありません。

 もしもそれが成されるとするならば、
 あくまでも政治家として政策を通じて『結果的』に成されることです。

 それでもカフェトークが『場』として求められ続けるならば
 ずうっと続けていこうと決心しました。

 どなたでも、いつでも、気軽に遊びに来てくださいね。

 決して大きな期待はなさらずに
 ふらりとのんびりとお茶を飲みに来て下さい。

 ではでは。



2009年2月18日(水)のフジノその1
● 予算案の説明会が行なわれました

 今日は、10時から11時半頃まで
 市議会の本会議場で
 『来年度予算案の議員向け説明会』が行なわれました。

 説明会、といっても実際には
 『来年度予算案の概要』という小冊子をもとに



 市長が30分間、副市長2人が30分ずつ1時間、
 新しく始まる事業や拡大される事業を、ひたすら音読していくだけです。

 毎年のことながら、

 「どれも読めば分かることばかりなのだから、
  わざわざ市長・副市長の時間を割いて
  音読させるだけのセレモニーは廃止したらいいのに」

 と感じました。

 しかも、すでに昨日、マスメディア向けに記者会見が行なわれていて
 報道各社よりも後に市議会議員に説明会が行なわれるのも
 何だかなあという感じ。

 うーむ。

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 来年度予算案についてはこれから紹介していきますが、
 (とても高い評価ができる素晴らしい事業もいくつもあります!)

 とにかく『緊急経済対策』がもりだくさんです。

 やるべきことは全てやる必要がありますが、
 この厳しい不況のもとでの貴重な市民のみなさまの税金です。

 それを行なうことで実際に効果が見込めるのかどうか、

 「とにかく景気対策をやらねばならない!」

 という世論の勢いにただ流されていないか、
 しっかりと予算委員会での議論を行なっていきたいです。


 


2009年2月16日(月)のフジノその2
● 民間救急車を待ちながら、熱川温泉病院の4年間をふりかえる

 ペンションをチェックアウトして、熱川温泉病院へ向かいました。
 朝もペンションの方が病院まで送ってくれて、ありがたかったです。

 病院に到着して、民間救急車が到着するのを待ちました。

 昨日から満開となった河津桜のせいで、
 桜を見るための観光客で道路がすさまじい渋滞になっていて
 到着時間が30分ほど遅れるとの連絡がありました。

 民間救急車は藤沢から来てくれるのですが、
 転院を決めて予約をした日には
 まさか昨日みたく温かい日になるなんて想像もできず、
 (伊豆は、夏のようでした!)

 新聞の1面が『河津桜、満開』と載るほどとは
 予想外の出来事でした。

 ささやかな変更でさえも心配で、
 すぐに転院先の鎌倉の病院と家族へと連絡をしました。

 転院先は「ゆっくりどうぞ」と言ってくれて
 とにかく僕は待つことにしました。

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 けさの父さんは、すごくスッキリしていて
 出発を理解しているのだなあと感じました。



 千羽鶴やたくさんの手紙が貼られてた壁も昨日片づけてしまい、
 父さんを励ます孫たちの声を録音したテープや
 好きな音楽がかけられるラジカセも
 全てダンボールに入れてしまったので

 僕はしばらく父さんのそばに座っていることにしました。
 それから、病室の窓から外を眺めました。



 熱川の景色は、僕たちが暮らしていた武山にとても似ていて
 せめて父さんのさみしさが少しでも減ってほしいと願ってきました。

 そんなことをぼんやりと考えていると
 熱川温泉病院のスタッフの方々が
 次々と父さんへあいさつしに来てくださいました。

 看護師さん、看護助手さん、理学療法士さん、
 医療相談室のMSWさん...。

 しかも、現在の担当者の方々だけではなくて
 4年の間で父の担当から替わった前任の方々まで来てくれました。

 そして、父さんに別れの言葉を語りかけてくれました。

 涙を流して「藤野さん、良かったね。横須賀に近くなるね」と
 父さんの肩をさすってくれたり、

 血のつながった家族のように
 親身な言葉が続きました。

 僕はその様子にますます混乱してしまって、
 転院が正しい決心なのかが分からなくなりそうでした。

 リハビリがとても熱心で評価もとても高い病院なのですが
 本当の魅力はこんなに素晴らしいスタッフがいることなのだと思います。



 父の部屋からは、山々と川が見ることができます。
 父と同じ4人部屋に入室している誰もが、自力では窓の外を見れません。

 でも、外が見られるように、日向ぼっこができるように、
 スタッフのみなさんは毎日必ず車椅子に乗せてくれました。

 父さんの体調を除けば、本当に平和な日々を送ることができました。
 この病院と出会えて、本当に良かったです。


● ついに出発です!

 ついに民間救急車がやってきました。



 前回、横須賀市民病院からここへ転院する時には
 やはり市民病院から

 「ご自分で手配してください」

 と言われて、全く初めてのことでとまどいながら
 何社にも電話をかけまくったのでした。

 その会社での費用は、17万円もかかりました。

 そもそも数社から1社をどうやって選べば良いのかの
 基準さえも分かりませんでした。

 それが今回の転院の場合、
 転院先の鎌倉の病院のMSWさんが数社のパンフレットを見せてくれて、
 値段などを比較して、MSWさんと相談しながら決めました。

 おかげで、とてもいい相手と出会えました。

 『細野民間救急車』という藤沢の福祉タクシー事業者です。
 (藤沢市本町3−15−26、0466(25)3743)

 藤沢市消防本部認定第1号の民間救急です。

 今回の転院にかかった費用は、わずか5.5万円でした。
 もちろん、痰の吸引も酸素もありで、看護師さんもついてくれます。

 家族の座るイスも前回とは違って、ゆったりとしてました。

 金額が安いのに質的には前回よりも明らかに良くて
 本当に親切な運転手さんと看護師さんが来て下さいました。

 それなのに、前回の相手先との差額は
 マイナス12万円です。この安さのおかげで助かりました。

 情報がある、ということは本当に大切だと感じました。
 加えて、何も分からずに苦しんでいる家族にとって
 MSWさん(医療ソーシャルワーカー、相談員さんのことです)の存在は
 本当に大きくて大切だと思いました。



 熱川温泉病院の看護師さんと
 民間救急車の看護師さんとの送り渡しが終わると
 ついに出発です。

 救急車の窓は、中にいる僕からは外が見えるのですが
 外からは中にいる父さんや僕の様子は見えません。

 それでも熱川温泉病院のスタッフの方々がみんな玄関に立って、
 民間救急車が見えなくなるまでずうっと手を振ってくれていました。

 僕も何度も何度もお礼の気持ちでおじぎをしました。
 見えるとか見えないとか、お互いにカンケーないのですね。

 熱川温泉病院のみなさま、本当にありがとうございました。
 このご恩は生涯を通じて、僕は絶対に忘れません。


● 現場の姿から学んだことを、政策として必ず反映させる

 この4年間、僕は、熱川温泉病院のみなさんの姿から
 本当にたくさんのことを学びました。

 そして今日、最後に出発する別れ際に
 あるスタッフの方から、こう言われました。

 「フジノさんの仕事ぶりを、HPで読ませてもらっています。
  医療のこと、福祉のこと、現場の想いを代弁して訴えて下さって
  ありがとうございます」

 僕の職業をうすうす気づかれてるとは思ってたけれど
 仕事についてこの4年間で1度も言われたことが無くて

 初めて仕事について頂いた言葉が感謝の言葉だったことに
 思わず、涙が出そうになりました。

 アクセス解析ソフトのおかげで、
 フジノHPをどこから観てくれているかは全て把握していて

 遠く離れた北海道や沖縄からも観てもらえていますし、
 伊豆・熱川でもHPを観て下さっている方々がいるのは知っていました。

 でも、スタッフの方々が観てくれている方がいるとは思わず、
 恥ずかしさと同時に、大きな感謝の気持ちがわきあがりました。

 フジノは小さな横須賀というまちの
 43人の市議会議員のうちの1人に過ぎません。

 けれどももしもフジノが政治家を続けていって
 まかりまちがってもしも国会議員になるような日が来るとしたならば
 絶対に厚生労働大臣になりたい。

 そしたら、僕は自分の命をかけて、この国の医療を守る為に働く。

 患者さんとそのご家族はもちろんのこと、
 医療の現場で身体を削って働いている方々の力になりたい。

 もちろん市議会議員の今だって
 やれることはたくさんある。

 あくまでも横須賀市内のことにフジノの権限は限られているけれど
 与えられた権限の中で、これからもできる全てのことを行なっていくんだ。

 それだけが、僕のできる唯一の『恩返し』なのだと思います。

 いつも全力を尽くす。いつも必死に働く。
 全身全霊をかけて生きていくんだ。


 (その3へ続く)


2009年2月16日(月)のフジノその1
● 転院、出発の朝

 ついに今日、伊豆を発ちます。朝からとても緊張しています。

 浅く短い眠りから起きてまずインターネットを開いて

 アメリカ海軍のイージス艦と
 日本の民間のプレジャーボートが衝突した事件の続報を読みました。

 アメリカ海軍が調査に協力しない姿勢をとっている、とのこと。
 日米地位協定に、公務中の事件は
 米軍の捜査が優先されるとの条項があるから、ということらしい。

 あまりにも馬鹿げています!

 アメリカ海軍はすぐに調査に協力すべきです。
 日本国内で起こった事件は、日本が捜査するのが当たり前です。

 日本はアメリカの植民地ではないのだから、
 いいかげん偏った地位協定は改正すべきです。

 確か、今日はクリントン氏が来日するはず。
 その会談の場で外務大臣か麻生総理がこの問題を発言すべきです。

 民間救急車で移動中も、ケータイでニュースはチェックできるので
 時々この件についてチェックしつづけていかなければ...。

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 朝食。サラダとフルーツがたくさん使われていて、おいしい。

 今日は移送が終わるまで僕もごはんが食べれないので、
 このごはんをしっかり食べれば元気が付きそう。

 でも、父さんは移送に備えて
 朝食も昼食も抜きなんだよな...。

 僕だけ食べるのは気がひけるよ。父さん、ごめん。



 ペンションに泊まったので、食事も食後も
 宿泊している人たちは大きなリビングで会話をしなければいけなくて

 (義務な訳じゃないけれど、ユースホステルと同じで
  会話好きなオーナーが居て、自然に集まるという感じかな)

 そこで滞在理由を尋ねられたので
 父の転院の為ですとすなおに答えたら

 他の宿泊客である中高年のご夫婦から
 さんざん褒められたり、たくさんグチられたりしてしまいました。

 たくさんお酒を飲んだオーナー&このご夫妻に
 僕と僕の父のことを酒の肴にさんざんされて

 それぞれの持つこころの痛みや悲しみを
 たくさんたくさん聴かされて、昨夜は疲れ切ってしまいました。

 どこに行っても、プライベートでも、
 いつも僕は仕事をさせられているなあと
 つくづく感じました。本当にきつかったなあ...。

 だから朝食の時、そのご夫婦がとても静かで
 会話をしなくて済んだので、僕は本当にすごく助かりました。

 いつもの仕事モード全開の毎日ならば良いのですが
 他人の悲しみを背負うのは、今日だけはどうか勘弁してほしいです。

 今日は特別な日なのだから...。


 (その2へつづく)

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