まちの政治家は、こんなことしてます


2010年9月20日(月)のフジノその2
● 仕事づくしの連休の楽しみ

 暦どおりに休暇をとれる方は3連休ですね。
 火・水も有給休暇をとって6連休という方もいるそうです。

 けれども、ただいま横須賀市議会は決算議会シーズンまっただなか。
 フジノは決算特別委員会のメンバーなので
 いつもどおり働いています。

 平日は朝から晩まで市議会に出席しているので
 決算の資料を読む時間がとれません。

 そこで、この土日祝日の市議会がしまっている期間に
 山積みの資料をひたすら読み込んでいます。

 早朝から夜までずっと資料を読んでいると
 おしまいには目が疲れきって頭もクラクラしてくるので
 効率が悪くなってしまいます。

 そんな訳で、3日間に1つずつ、
 気晴らしをかねてプライベートで外出することにしました。


 まず、18日(土)は、不入斗中学校の体育祭へ。

 (不入斗中学校・体育祭)


 フジノは今年、キャリア教育推進事業の見学の為に
 不入斗中学校の2年生をを定期的におじゃましています。

 また、知りあいのおこさんも何人も通っていますので
 顔見知りの生徒たちがたくさんいます。

 今日はとても天気が良くて、体育祭日和でした。
 わずかな時間の体育祭見学でしたが、とても楽しかったです。


 続いて、19日(日)は、坂本中学校の体育祭へ。

 統合によって廃止された桜台中学校の生徒たちが
 卒業するまでフジノは必ず最後まで見届けますと約束をして

 この数年間、統合されて新しくなった坂本中学校を訪れて
 見守ってきましたが
 全ての生徒たちが卒業していきました。

 そして今年の春には、桜台中学校の最後の校長先生であり
 新しい坂本中学校の初代校長である小幡先生も退職されました。

 関わりのある方がみんな卒業していった今、
 桜台中学校のみなさまとの約束は果たしたのだと感じます。

 だからこの先、政治家としてフジノがどこかの学校に
 来賓として訪れることはもうありません。

 幼い頃から自分の想いとして
 政治家が来賓として学校にイベントの日だけ来るのが嫌だったので

 自分が政治家になってからフジノは
 母校である夏島小にも武山小にも武山中にも
 1度も入学式や卒業式や体育祭にはあえて行ったことはありません。

 (もちろん見学や視察には訪れます。
  あくまでもイベントの時だけ顔見せで行くのがイヤなのです)

 だから、今日の坂本中学校の体育祭には
 あくまでも個人としておじゃましました。

 もちろん来賓席にも行きませんし、
 どなたにもあいさつにはうかがいません。

 生徒たちの全力のエール交換を眺めて
 そして旧・桜台中学校の校舎を観てから帰りました。

 (坂本中学校・体育祭)


 そして、20日(月・祝日)は夕方から祖父に会いにいきました。
 今日は敬老の日でしたから。

 幼い頃からずっとおじいちゃん子であるにも関わらず
 昨年暮れから9か月半、1度も祖父に会えずに来ました。

 僕自身の人生を通じて9か月半も会えなかったのは初めてでした。

 自分や父の体調のことをはじめとして
 仕事やプライベートの環境の激しい変化もあったのですが

 90代なかばの祖父と会えない時間というのは
 いつもジリジリと焦りの気持ちがこころにふくらんでいきました。

 このまま会えないままに祖父が亡くなったりしたら
 この先ずっと悔やむ気持ちが続くだろう、早く会いたい、そんな焦りです。



 こうして、待ちに待ってついに祖父と再会できました。
 わずか2時間の再会でしたが本当にうれしい時間でした。

 耳がほとんど聴こえなくなってしまった祖父は
 でも、意識は鮮明だし、何よりもウィットがきいています。

 アイフォン4で一緒に撮った写真を観て

 「ずいぶんしわくちゃになっちゃったなあ」

 と自分の顔を触りながら笑ったり、



 無事に転院を果たした父の
 病院での様子をアイフォンで動画撮影したものを
 一緒に観たりしました。

 こういう最新のスマートフォンなども
 祖父は全く問題なく受け入れる柔軟さがあって、本当にすごいです。

 9か月半もの不在は、僕なりの苦しみがあったのですが、
 それでも再会を果たした今となっては
 この空白もまた再会の喜びを増すものでした。

 また何度も何度も会いたいと強く感じました。


 ●

 3日間の仕事漬けの日々を
 こうして毎日2〜3時間程度の気晴らしによって
 何とか切り抜けることができました。

 決算審査は今月いっぱい続きますが
 がんばってのりきりますね!

 今回は、プライベートの報告でした。



2010年9月19日(日)のフジノ
● 犠牲の累進性を越えられるか/日本の貧困・世界の貧困

 今日は午後から築地本願寺で開催された
 『STAND UP TAKE ACTION』に参加してきました!

 世界中の貧困問題の解決を目指して
 2000年に『ミレニアム開発目標(MDGs)』が策定されました。

 その内容は、世界189ヵ国の代表者たちが
 「2015年までに世界の貧困を半減すること」などを約束したものです。

 しかし、約束から10年が経った今も
 『MSGs』は達成される見込みがありません。

 そこで、2006年から、
 貧困を無くす為に立ちあがる世界同時アクション
 『STAND UP』がスタートしました

 1人ひとりが立ち上がる(STAND UP)ことで、
 MDGsを達成して貧困を無くしたいという意志を示して、
 各国の代表者たちに約束の実現を求めてきました。

 そして昨年は、世界各地で
 なんと1億7000万人以上もの人々がこのアクションに参加して、
 世界の貧困をなくすという声を各国の代表者たちに届けました。

 実はこの参加者数の多さは、
 ギネス記録として注目を集めています。

 さらに今年9月には、『国連MDGsレビューサミット』が開かれます。
 これまでの取り組みを振り返り、今後の取り組みを話し合う場です。

 このサミットの直前である今、日本でも
 『STAND UP』の全国的なムーブメントが起こっています。

 今日フジノが参加したのは全国のイベントの1つです。


 『どっちが深刻?!日本の貧困・世界の貧困
   〜犠牲の累進性を越えられるか〜』


 プログラムとしては、

 1.ミレニアム開発目標(MDGs)の説明

 2.日本の貧困削減目標の説明

 3.シンポジウム

 4.STAND UP

 というものでした(配られた資料はこちら)。



 シンポジウムの出演者は、次の5人です。

 ・雨宮処凛さん(作家・活動家)

 ・稲葉雅紀さん(MDGs達成の為のNGOネットワーク代表)

 ・村田俊一さん(国連開発計画=UNDP駐日代表)

 ・湯浅誠さん(反貧困ネットワーク)

 ・吉岡逸夫さん(ジャーナリスト)


 フジノがこのシンポジウムに
 どうしても参加したかった理由が2つあります。

 その第1番目が『犠牲の累進性』を越えるということについてです。

 雨宮処凛さんが名付けて
 世間に広めようとしているキーワードなのですが

 「どれほどあなたが苦しいとしても今置かれている状況は
  他のもっと貧しい人や大変な人に比べたら、何でもない」

 「もっとつらい人はいるよ」

 というような言葉で、問題から目をそらさせて
 ガマンを強いるやり口や雰囲気のことです。

 これは本当におかしいです。

 もっとつらい人がいようが何だろうが、
 今、苦しい人は、今、本当に苦しいのです。

 この『犠牲の累進性』の論理を使うのは
 決して権力者やマスメディアだけではありません。
 僕たちも気をつけなければ、自然とからみとられてしまいます。

 この『犠牲の累進性』をフジノはのりこえたいし、
 この国の空気を変えたいといつも願っています。



 そして第2番目の理由は、

 今回の司会をつとめてくれた大学生の中島実優さんは
 『活動家一丁あがり講座』の1期生なのですが

 フジノのカフェトークにいつも来て下さっているAさんも
 この『活動家一丁あがり講座』の1期生なのですね。

 Aさんはふつうの女の子ですが、本当に生活が厳しい。
 まさにワーキングプアへと追い込まれています。

 そんな彼女が『活動家一丁あがり講座』を受講すると知った時、
 こんなふつうの女の子が立ちあがるのだということを
 フジノは本当にうれしかったですし、

 そうやって立ちあがろうと決意した人を
 受け止めてくれる場(講座)があることに感動を覚えました。

 そんな縁もあって、このシンポジウムに
 どうしても参加したかったのですね。


● 雨宮処凛さんとの再会/フジノの提案はすでに他都市で実現していた!

 さて、シンポジウムが終わると、ついに『STAND UP』です。

 立ちあがる自分なりの決意を紙に記して
 みんなでそれを空にかざしている姿を写真に撮ります。

 フジノの決意は、これ。



 築地本願寺の広場で、参加者200人もの方々が
 一斉に雄たけびと共にスタンドアップしました!



 『STAND UP』のブログにまもなく載ると思うのですが
 築地本願寺でのテイクアクションで
 横長の旗を持っているのはフジノなのですよー。

 後ろから写真を撮って下さいました。



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 『STAND UP』が終わって帰り仕度をしていると

 「フジノさん、来てたんですね」

 聞き覚えのある声が!

 なんと、雨宮処凛さんが声をかけてきてくれました。
 雨宮さんとは1年ぶりの再会でした。

 「ちょうどご連絡しようと思っていたのですが
  フジノさんのインタビューものった『QUICK JAPAN』の連載が
  今度、単行本として出版されるんですよ」

 おおー!すごくうれしいです。
 単行本、絶対に買わなくちゃ。

 そして、近況報告&意見交換をしました。



 今回フジノが市長へ行なった一般質問では
 『猛暑』と『貧困』による熱中症被害は『災害』だと捉えて

 「公共施設を猛暑から避難するシェルターとしたらどうか?
  という提案をしました」

 と、お話しすると

 「あ、フジノさん。それ、どこかの自治体が
  実際に行なっているはずですよ」

 と、雨宮さんが教えてくれました。えー!知らなかったです。

 そこで、さっそくツイッターでこのことをつぶやいてみると
 帰り道の電車の中で、すぐにフォローしてくれている方が教えてくれました。

 なんと大阪府吹田市では
 消防署の研修室を24時間開放しているとのこと!
 クーラーが効いていて水も飲めます。
 宿泊もできます!

 シェルターの利用可能人数は4署で29人、
 受付で名前・住所・緊急連絡先などを用紙に記入すれば、
 誰でも利用可能なのです。

 室温はクーラーによって28度にキープされて、
 布団一式と冷えたペットボトルの水も用意されています。

 そしてもしも体調不良になった時には
 内線電話を使って同じ建物の中にある救急隊に
 助けを求めることもできるのです。

 これこそフジノがめざしていたものです。

 横須賀市長はゼロ回答でしたが、
 やっぱりこれ、実現できるんじゃん。

 やればできることなら、何故やらない!
 吉田市長は貧困と闘う気持ちが無いのか?


 下の動画は、YouTubeにのっていたニュースです。
 ぜひご覧くださいませ。



 (ちなみにフジノが提案したことのほとんどが
  環境省からまもなく地方政府に通知されるとの情報もありました!
  やっぱり今回の質疑の方向は正しかったんですね〜!)


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 雨宮さんのまわりには、いつも人が集まります。
 今日も雨宮さんに会えてうれしくて涙を流していた女の子の姿も。

 そんな超雄名人である雨宮処凛さんと
 親しげに会話をしていたが為に
 フジノまでが「この人、すごい人なのかも」と誤解されてしまい、
 熱い視線が...。

 「どんなお仕事をされているんですか?」

 と質問されて

 「自殺対策をしている政治家です」

 と答えると

 「えー、政治家に会ったの初めてです!
  写真とらせてください!」

 と頼まれてしまいました(汗)。

 特に断る理由も無いので、のぼりと一緒にポーズしました。
 照れつつもなんか有名人になった気分です。



 でも、その写真をメールで頂いて、
 今改めて見つめてみると

 この『のぼり』はまるでフジノの為につくられたのではないか

 というくらいに
 フジノの想いにぴったりでした。

 いのちを守る。

 この当たり前の問題に取り組まないなんて
 それは政治家じゃない。

 自殺へと追い込まれる人々をなくす
 貧困に苦しむ人々をなくす

 その為に、社会を変える

 それこそ政治家の仕事じゃないか。
 僕はそう信じています。



2010年9月18日(土)のフジノ
● カフェトークに山梨県から参加してくれました!

 今日は、カフェトークでした。

 カフェトークには、しばしば市外・県外から参加して下さる方がいます。
 これまで、北は北海道から、南は鹿児島県まで
 あらゆるまちから
 横須賀を訪れて下さいました。

 フジノはカフェトークの主催者なので
 その魅力がどんなところなのかを
 「こうです!」と語ることはなかなかできないのですが
 (実はフジノ自身がよく分かっていません)

 こうしてわざわざ全国から横須賀まで来ていただけることに
 毎回、こころから感謝しております。

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 さて、本日は山梨県から2人の方が参加してくれました。

 2人が暮らしている『南巨摩郡富士川町』というまちは
 今年3月に増穂町と鰍沢町という2つの町が合併して生まれたとのこと。

 そこから3時間かけて車で来てくれたそうです。
 ありがとうございます。

 (下の画像の、左上の方のマークしてあるところが富士川町です)

 お2人は、過疎化や限界集落化が進む中で
 自分たちの暮らすまちを
 元気にしていきたいという想いを語ってくれました。

 お2人を含めて今日来てくれた10人の参加者のみなさまと
 いつものようにのんびりゆっくりと、
 いろいろなことをお話ししました。

 おしゃべりが楽しくて、
 予定時刻を30分も過ぎてしまってから、解散しました。

 その後、せっかく横須賀まで来て下さったことに
 感謝の気持ちもこめて、もう少しお話をさせていただきました。

 実は、お2人は『元・議員』と『現・議員』だそうです。
 つまり、政治家だったのですね。

 カフェトークは「政治の話はしません」というルールなので
 カフェトークのあいだは名乗らなかった、とのことでした。

 すみません、お気遣い頂いてしまって(汗)
 ありがとうございます。



 そして、3人で記念写真を撮りました。

 左側が、望月利樹さんです。

 フジノがインターネットで調べた情報によれば、
 彼は、合併によって無くなってしまった旧・増穂町の
 議会に、初出馬でトップ当選を果たしています。
 すごいですね!

 現在は『農業生産法人山梨フィード』で活躍していらっしゃいます。

 今日の訪問を、望月さんのブログに書いてくれました。
 どうやら望月さんが「横須賀へ行こう!」と言ってくれたようですね。
 ありがとうございます。

 右側が、鮫田洋平さん(山梨県南巨摩郡富士川町議会議員)
 合併して生まれた新・富士川町の議会に
 今年の4月に初出馬・初当選したそうです。

 お2人ともまちの新しいリーダーなのでしょうね。

 カフェトークでは政治のお話はしておりませんので
 お2人の政策や所属だとかは全く聞いていません。

 けれども、こうしてわざわざ横須賀まで来てくれた
 その行動力からして、すごいエネルギーだなあと驚かされます。

 お互いに自らの暮らすまちの為に
 がんばっていきましょうね!

 望月さん、鮫田さん、今日は本当にありがとうございました!
 いつか今度は僕が山梨県にうかがいたいと思います。

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 カフェトークは、いつでも誰でも事前申し込みなしで参加できます。
 もちろん、無料です。

 市内でも市外でも県外でも
 誰でもいらしてください。

 特別なことは何もしませんけれど、
 みんなでゆっくりとお茶でも飲みながらお話しましょうね。



2010年9月17日(金)のフジノ
● 事業仕分けの40事業の選び方への怒り

 横須賀市が10月に行なう『事業仕分け』について
 フジノはずっと追いかけてきました。

 今回の横須賀市の『事業仕分け』では
 合計40事業が仕分けの対象となります。

 市の1000を超える事業の中から
 40事業を選ぶプロセスをチェックする為に

 対象事業を選ぶ場である
 行政改革推進委員会もフジノは傍聴を続けてきました。
 (毎回、フジノ以外に傍聴はゼロでした)

 そうした中で見えてきた問題点について
 そのたびにツイッターでも繰り返し発信してきましたが

 今回、9月議会の常任委員会の場で
 対象40事業の選び方の問題についてフジノは指摘しました。

 ふだんこうした常任委員会の場での質疑が注目されることは無いのですが
 神奈川新聞とタウンニュースがあえて報じてくれました。


 (2010年9月10日付・神奈川新聞より)



 (2010年9月17日付・タウンニュース紙より)


 もともとフジノは『事業仕分け』には賛成です。

 昨年に政府が『事業仕分け』を行なう前から
 『構想日本』が行なってきた活動に注目してきました。

 また、3月の予算議会でも吉田市長への質疑の中で
 『ハコモノ3兄弟』を『事業仕分け』すべきだと提案しています。

 しかし、『ハコモノ3兄弟』は1つも仕分けの対象になりませんでした。

 その一方で、こども家庭福祉・高齢者福祉・障がい福祉が
 ねらいうちをされてしまいました。

 少しだけ例を挙げてみます。

 ・重度障害者等福祉手当

 ・ねたきり高齢者等紙おむつ支給

 ・ねたきり高齢者出張理容等サービス

 ・ひとり暮らし高齢者等緊急通報システム貸与

 ・福祉バス運行

 ・横須賀こころの電話

 ・子育てネットワークづくり推進

 ・社会福祉施設 水道料金等繰出金

 ・乳幼児健康支援デイサービスセンター(病児保育)



 もともと40事業にしぼりこむ前には、
 332事業が対象になっていました。

 フジノはもちろんその332事業もチェックしました。

 そこには『美術館の運営』についてなども入っていたのですが
 いざフタをあけてみたら、40事業から全て外されていました。

 みなさまはハコモノを全く仕分けせずに
 これらの事業を対象にしたことをどう思いますか?


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