まちの政治家は、こんなことしてます![]() |
2011年2月6日(日)のフジノ |
● リリー賞選考委員会が行なわれました/佐野卓志さんとの再会 今日は、東京・赤坂にある日本イーライリリー株式会社へ。 ここで『第7回精神障がい者自立支援活動賞(通称・リリー賞)』の 選考委員会が行なわれました。 我が国の『精神障がいへのアンチスティグマ研究』のリーダー、 佐藤光源先生(東北福祉大学大学院・教授)を筆頭に 伊藤順一郎先生(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所) 宇田川健さん(NPO地域精神保健福祉機構(コンボ)共同代表) 大島巌先生(日本社会事業大学教授) 高橋清久先生(財団法人精神・神経科学振興財団理事長) 寺谷隆子先生(山梨県立大学教授) とフジノの尊敬する方々が勢ぞろい。 まさに精神保健医療福祉界のオールスターが共演です。 (画像:佐藤先生と大島先生のツーショット) ![]() そして、今回の選考委員会メンバーに 昨年のリリー賞を受賞された佐野卓志さんが加わってくれました。 1年ぶりの再会です。うれしい! 佐野さんは選考委員会の為に 愛媛県松山市から日帰りで駆けつけてくれました。 (画像:左から佐野さん、フジノ、高橋先生) ![]() 佐野卓志さんは、愛媛県松山市で ルーテル作業センタームゲンを運営しています。 毎年、リリー賞を受賞した方々は 一気にマスメディアにとりあげられるようになったり、 大きく生活が変わるほどの影響力があります。 だから、フジノは前回から自分が選考委員メンバーに就任する時に その影響力の大きさの前に「かなりたじろいだ」のです。 良い方向に生活が変わるのは全く問題ないですけれど もしもネガティブな方向(例えば症状が悪化してしまうなど)になったら、と 想像すると、自分が選んでしまった責任の大きさにたじろぎました。 だから、受賞から1年経って、佐野さんがお元気でいてくださって いや、むしろ活動がさらに軌道に乗っているのをうかがって、 とても安心しましたし、うれしかったです。 ![]() さて、昨年の選考委員会ほどには緊張せずに フジノも意見をたくさん言うことができました。 他の選考委員のみなさんのご意見は やっぱりとても勉強になりました。 こうして、2時間の話し合いの結果、 ついに受賞するのがどなたかを決定しました。 いやあ、今回も本当に悩みましたよ〜! でも、歴史あるリリー賞にふさわしい方・団体が 最終的に今回も選ばれたと感じます。 発表は、表彰式の場で行なわれます。 3月11日(金)です。 ● シンポジウム『メンタルヘルスと学校教育』にぜひいらして下さい! リリー賞表彰式とシンポジウムの 最新のチラシが完成しました。ぜひご覧くださいね! ・日時 3月11日(金)13:00〜17:00 ・場所 東京ステーションコンファレンス 特に、前回の活動日記では間に合わなくて紹介できなかった シンポジウムの詳しい内容が決定しました。 『メンタルヘルスと学校教育 〜中学校でのメンタルヘルス教育実現のために〜』 座長:高橋清久(精神・神経科学振興財団理事長) 佐藤光源(東北福祉大学大学院教授) 1.早期支援と学校教育の必要性 松永貴久美(尼崎市・こころ・あんしんLight(こあら)) 25歳くらいまでのこころの病気がある子どもを持つ 家族が中心なって家族の支え合いや 早期支援と学校教育への啓発活動の必要性を訴える活動を展開。 2.都立松沢病院ユースメンタルサボートセンター 「WAKABAわかば」の取り組み 西田淳志(東京都精神医学総合研究所) こころの不調に悩む若者に早く適切な支援を届けたい。 生活の場に出かけて支援する「アウトリーチ」の試み 3.「こころの病気を学ぶ授業」プログラム 小嶋美子(日本イーライリリー株式会社) 中高生向けに、統合失調症とうつ病を例とした授業プログラムを開発。 2時限分の指導要綱・映像教材・教員用マニュアルを 1枚のCDにまとめ関係者に無料で提供。 4.心の病気を学ぶ授業の拡がり 田淵泰子(岡山・万成病院ひまわり寮) 2009年2月に岡山市京山中学校で初の「心の病気を学ぶ授業」を実施。 今年度は8コマの事業を展開し、 来年度に向け岡山市内の中学での拡大を準備中。 5.中学校におけるメンタルヘルスリテラシー教育 大島巌(コンボMHL研究会/日本社会事業大学) 清瀬市や島根県の中学校で 全学年・保護者・教師向けのプログラムを実施。 中学校を対象にしたニーズ調査や 学校教育インストラクターの養成研修も行う。 6.総括;学校でどう教えるべきか 〜教科書の変遷から今後のあり方まで〜 佐藤光源(東北福祉大学大学院教授、元・日本精神神経学会理事長) 偏見に満ちた教科書から一転、 無記述の時代が30年近く続く現状をどう変えるか? --------------------------------------------------- 素晴らしいプログラムばかりです。 学校教育の中で精神保健医療福祉のことは かれこれ30年近く全く教えられていません。 かつては教科書に 精神疾患について載っていた時代もあったのですが 誤った情報や偏見に満ちた記述ばかりでした。 その後、一転して、何も書かれなくなってしまいました。 中学生・高校生時代の思春期こそが 精神疾患に最もなりやすい時期ですから 早期発見・早期支援の為にも 学校教育の中でのメンタルヘルス教育は絶対に必要です。 この信念に基づいて全国で活動しておられる方々が 当日はシンポジウムでいろいろな角度からお話をしてくれます。 当日フジノは予算委員会で出席できないのですが Ustreamを使ってインターネット生中継・録画をすることも 予定されているようです。 もしUstreamが実現したら、絶対に観たいなあ。 3月11日13:00〜17:00、 行かれる方は事前申込制ですので、ぜひお申し込みを! そして最後に、重大なお知らせがあります...。 <重大なお知らせ> 1月30日のこの活動日記で記しました 特別ゲスト(プレゼンテーター)は、当日来れなくなってしまいました。 海外ロケでどうしても帰国できないそうです。 本当に残念です。 超過密スケジュールで動いている忙しい方ですから どうにもならないですよね。 期待させてしまったみなさま、本当にごめんなさい。 でも、僕もすごく残念です。 来年こそ、ぜひあの方に来てほしいなあ。 Tweet |
2011年2月5日(土)のフジノその2 |
● 政治家フジノが生まれた日 僕個人で開いていたホームページ『すかぽち新聞』の 1つのコーナーが独立する形で この政治家フジノのホームページが生まれたのは 2003年1月31日のことでした。 「政治業界へ転職する」ということを その日、インターネットを通じてみなさまにお伝えしました。 そして、8年前の今日2月5日、 フジノは初めてYデッキに立ちました。 まだ注文したメガフォンも届いていなくて 生声のまま、とにかく声をはりあげておこなった、初めての演説でした。 のぼりも無いし、何も無い。スーツ姿でも無い。 ひとりきりで、ただ大声で叫んでいる。 それが8年前の、28歳の僕でした。 たぶん、通行していく人々は 怪訝そうな表情で僕と目が合わないようにしながら 急ぎ足で通り過ぎていったのではないかなあと思います。 ![]() ようやくメガフォンが配送されて 初めてマイクを使って街頭演説をしたのは その3日後の土曜日ことでした。 その時には友達も来てくれたので 親しい友達の多くは フジノが本格スタートしたのは その時のイメージがあるとのことでした。 でも、たった1人きりで、この場所に立って、 世間と向き合っていく覚悟を初めて訴えた2月5日こそ 政治家フジノが生まれた日だったと思っています。 だから、2月5日は政治家フジノの誕生日なのです。 街頭演説スタート、8周年でもあります。 ![]() ------------------------------------------------- 今日は、亡くなった元恋人の誕生日だ。 だから8年前、僕は今日から街頭に立つことに決めた。 他の日では絶対にダメだと思った。 2011年の今日も いつもどおり彼女のお墓まいりにいって、 改めて「誕生日おめでとう」と伝えて2人だけで乾杯をして お祝いをしてきた。 4月生まれの僕はすぐに年をとってしまう。 2月生まれの彼女が誕生日を迎えると、年に2ヶ月だけ 2人の年が同じになる。 でもまたすぐに誕生日がやってきて 僕は歳を重ねて、1歳上になってた。 彼女の誕生日のたびに、僕たちはそんなことを話した。 今は僕だけが歳をとっていく。 彼女は永遠に27歳のままだ。 政治家として僕が年数を重ねていくたびに 僕が彼女を失った年数の長さを感じる。 世の中では政治家の在職年数が長くなると お祝いをしたり勲章をあげたりするけれど 僕にとっては、悲しみの日々がそれだけ過ぎたということ。 そして、まだこの仕事を続けているということは 今も目の前の現実が変わっていないということ。 もっと働かなければ。 もっと闘わなくては。 Tweet |
2011年2月5日(土)のフジノその1 | |
● リーダース講習会へ/連合生徒会というつながり 今日は大津中学校へ。 横須賀市の中学校には、素晴らしい独自の取り組みがあります。 それは『連合生徒会』というものです。 市内に24ある中学校の生徒会メンバーが集まって 『連合生徒会』というネットワークを作っています。 昭和27年(1952年)につくられたので すでに59年もの歴史があります。 これは横浜や川崎にもありません。 とても大切な取り組みです。 生徒会のメンバーが中学校を超えた横のつながりを作って、 同世代の仲間たちとお互いに切磋琢磨して成長していくのです。 ![]() 連合生徒会ではいろいろな取り組みを行なっているのですが、 その取り組みの1つである『リーダース講習会』(通称:リー講)が 今日、開かれました。 かつて武山中学校の生徒会長だったフジノも 実は今から21年前に『リー講』に参加したことがあります。 懐かしいなあ。 ------------------------------------------------------ まずは、体育館で全員集合しての『全体会』です。 24校から合計約200名が勢ぞろいして 開会式が行なわれます。 今の時期というのは、だいたい昨年11〜12月くらいに 新しい生徒会長や役員の選挙が行なわれたばかりなのですね。 だから、4月から新3年生になる 2年生が中心に参加しています。 中には1年生の内から書記や副会長をしていて 去年の『リー講』にも参加していて 今年は新たに生徒会長になったりして 2年連続で参加した人も何人かはいるのですけれど ほとんどの生徒たちは、他校の生徒会のメンバーと 今日初めて顔を合わせる訳です。 ふだん中学生が他校の生徒たちと交流することは 塾や部活以外にはあまりありませんので みんな、とても緊張気味です。 ![]() 開会のことばや、教育委員会のあいさつや、 『リー講』担当の先生方の紹介が終わると、スローガンコールです。 今回のスローガンは 「高めあおう、我らの力。互いに学ぼう、リーダーの意思」 です。 みんなで大きな声でスローガンを唱えて 体育館での全体会が終わりました。 ![]() これから30人くらいずつ、8つの教室に分かれて それぞれのテーマを学ぶべく分散会に参加します。 第1分散会 「リーダー論A」仲間づくりを考える 第2分散会 「リーダー論B」学級で活躍できるリーダー 第3分散会 集会の作り方 第4分散会 原案の作り方 第5分散会 話し合いの進め方 第6分散会 合唱の作り方 第7分散会 仲間への伝え方(広報) 第8分散会 レクレーション この構成はフジノが中学生だった頃からと ほぼ同じです。 生徒会メンバーにはそれぞれの役割があると思うのですが 自分の仕事の分野にカンケーある分散会へと分かれていきます。 生徒会長をしている生徒たちは、 伝統的に第1分散会に参加する感じがあります。 「ぜひ全ての分散会を観てあげて下さいね」 と教育委員会の方々や担当の先生方から 言われていたのですが やっぱり、まずは生徒会長をしている生徒たちの様子を見たくて 第1分散会の会場へと足を運びました。 ![]() 教室に入ると、参加者のみなさんはまだまだ緊張の表情です。 それぞれの学校では全校生徒のリーダーであっても 全く見知らぬ人たちの中では、やっぱり緊張しますよね。 第1分散会を担当してくれる2人の先生の指示で まずは5〜6人のグループに分かれることになりました。 ![]() (毎日少しずつ更新して加えていきます) ---------------------------------------------------- 神奈川新聞が報じてくれました! (2011年2月8日・神奈川新聞より)
Tweet |
2011年2月4日(金)のフジノ | |||
● 10人に1人が「死にたい」という神奈川県の現実 1月28日の活動日記で、このように書きました。 > 実は、神奈川県の自殺の現状は > すさまじい特徴があります。 > (略) > 後日、その「神奈川県の傾向」について > みなさまに報告します。 そこで今日は、『神奈川県の傾向』について報告します。 神奈川県は、とても生きづらい現実がある。 特に、若い世代にとって、生きづらいまちである。 フジノはこんな危機感を強く持っています。 そんな危機感を抱いている理由を あなたと共有できればと願っています。 まず、こちらをご覧ください。 神奈川県がおこなった『県民ニーズ調査』の結果を 神奈川新聞が1面トップで報じました。 全文を引用します。 (2011年1月20日・神奈川新聞・1面トップ記事より)
20歳以上の1割「死にたい」、意識調査で明らかに 「自殺防止難しい」4割/神奈川 全国の自殺者が年間3万人を超す深刻な状況が続く中、 20歳以上の県民の10人に1人が 過去1年間に「死にたい」と思うほどの悩みやストレスを抱えていたことが 県の意識調査で明らかになった。 一方で全体の4割以上は「自殺を防ぐことは難しい」と認識。 行政や地域に突きつけられた難題と 解決に向けた早急な実効策整備の必要性が あらためて浮き彫りとなった。 県によると、県内の2010年の自殺者数(速報値)は 1810人(前年比25人減)で、4年連続1800人を突破している。 調査は「10年度県民ニーズ調査」の一環で行われ、 県が自殺に関する意識を調べたのは初めて。 昨年秋に無作為に選んだ20歳以上の男女 約680人から回答を得た。 調査では、「死にたい」と思うほどの悩みやストレスの有無について、 1・5%が「よくあった」と回答。 「時々あった」(9・9%)を含めると11.4%が 深刻な悩みに直面していたことになる。 その原因(以下は複数回答)は 「家族との人間関係」(36.4%)が最も多く、 次いで「生活費の問題」(33.8%)、 「職場・学校での人間関係」(29.9%)の順だった。 自殺に対する意識に関しては、 83.9%が「社会全体で取り組む必要がある」と答えた一方、 41.3%は「防ぐことが難しい」と回答。 自殺問題に対する関心は高いものの、 実効策が見いだせない状況に不安が募る傾向を裏付けた。 心の悩みの相談相手は 「家族・親族」、「友人・知人」がいずれも50%以上だったのに対し、 市町村や保健所などの相談窓口は10%に満たなかった。 県に求める自殺対策は、 「学校での『いのちの授業』」(57.1%)、 「高齢者の孤立防止対策」(49.1%)、 「雇用・労働相談の実施」(48.7%)が多かった。 家庭や職場のストレスにどう向き合い、 掛け替えのない命を守る取り組みにつなげるか。 県保健予防課は、調査結果について 「社会全体での解決に取り組む機運が高まっている」と分析。 本年度中の策定を目指している「自殺総合対策指針」で 教育面や地域・家庭での充実を図るなど、 今後の対策強化につなげていく考えを示している。 (香川直幹) --------------------------------------------------------- (引用おわり) この調査は、昨年10月末から11月にかけて 県内に暮らす20才以上の方々を対象にして行なったものですが かなり衝撃的な結果になりました。 この1年間の間に「死にたい」と思うほどの 悩みやストレスがあったか を尋ねた結果です。 「よくあった」と答えた人は、1.5% 「時々あった」と答えた人は、9.9% この2つを合計すると、 10人に1人が「死にたい」と思った事がある と、神奈川新聞は報じました。 (神奈川県『調査結果の概要』P12より)
完全に「全く無かった」と答えた人は70.4%でした。 「あまり無かった」と答えた人(14.8%)は 別の言い方をすれば「考えた事はある人」にあたる訳で それも含めると10人に2.5人は 「死にたいと思ったことがある」という状況です。 神奈川県で暮らす20才以上の方々の メンタルヘルスはかなり厳しい ということが明らかになった調査でした。 ● 15才から39才の死因のワースト1位が「自殺」という現実 さらにフジノが知ってほしいことは 若い世代のリアルについてです。 下の表をご覧ください。 年齢別に、人が亡くなる原因(死因)として多い順にしたものです。 (かながわ自殺対策会議・配布資料・『全国と神奈川県の自殺者の状況』より抜粋)
すさまじい特徴がある、とフジノが記したのは このような現実があるからです。 10歳から54歳までの広い年代にわたって 神奈川県では死因のワースト3を自殺が占めているのです。 こんなひどい現実を知っていて下さい。 <15〜39歳までの死因の1位は、自殺...> 15〜19歳の死因1位:自殺 20〜24歳の死因1位:自殺 25〜29歳の死因1位:自殺 30〜34歳の死因1位:自殺 35〜39歳の死因1位:自殺 <40〜49歳までの死因の2位が自殺> 40〜44歳の死因2位:自殺 45〜49歳の死因2位:自殺 さらに、10〜14歳と50〜54歳の死因3位が自殺です。 あまりにも若い世代が生きづらい。 これが神奈川県の現実です。 --------------------------------------------------------- フジノが自殺対策に取り組んだのは 防ぐことができるいのちを自殺から守りたいからです。 特に、若い世代のいのちを守りたいと強く願っています。 そのフジノからすると、日本の自殺対策はあまりにも弱くて 全ての政策の中での力の置き方が小さすぎるのです。 もっと生きづらさを無くす対策に 徹底的に取り組むべきです。 政府は、少子化社会を変える為に こどもを産んでもらえるようにしようという政策を取っています。 でも、この国に生まれてくることができたとしても 圧倒的なまでの生きづらさの前に 若いいのちが どんどん奪われている現実があります。 今生きている人のいのちを もっと守らなければいけないのです。 特に、若い人たちのいのちを守らなければいけない。 若い人が自殺へと追い込まれる社会に 未来なんて無いのだから。 フジノの持っている危機感を、きっとあなたと共有できたと思います。 これからも、もっと強く自殺対策をすすめていきます。 だから、どうかあなたも力を貸して下さい。 どうか、お願いします。 Tweet |