まちの政治家は、こんなことしてます


2011年9月20日(火)のフジノ
● 市長への一般質問を行ないました

 今日の本会議で、フジノは市長への一般質問を行ないました。

 (市長の答弁はまだ掲載していないのですが
  フジノの1問目の質問全文はこちらです)

 午前から午後へとまたがる形で
 長い質疑となりました。

 市長との質疑を終えたフジノの感想は、
 質問にきちんと答えようとさえしない市長の不誠実な答弁に対して
 失望も諦めも通り越してもはや何も感じない、というものです。

 本会議が終わった後、
 神保議員がフジノに話しかけてきて下さいました。

 神保議員は大先輩議員なのですが、
 雄人・フジノが初当選の時に議長を勤めておられたこともあって

 他の先輩議員の方々から集中砲火を受ける僕ら2人を
 当時から何かと気にかけて下さったのですね。

 その神保議員が
 今日、こうおっしゃいました。

 「フジノくんは雄人とすっかり分かり合えなくなったなあ」

 「本当ですね」と僕は答えました。

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 横浜市は、高濃度の放射性物質を含む下水汚泥焼却灰を
 廃棄物最終処分場の海水面へと投棄・埋立を行なう方針でした。

 焼却灰を海水面に投棄・埋立すれば
 放射性物質に汚染された水が海へと流れでていきます。

 その海水面は横須賀からわずか10kmしか離れていません。
 市民の健康、東京湾の港湾業、漁業、猿島の観光など
 大きな影響を受けることになります。

 結局は方針転換(凍結)されたものの
 横須賀市に何の連絡も無しに実施しようとした横浜市の方針を

 フジノは強く批判するとともに
 横浜市に抗議しない市長を追及しました。

 しかし、吉田市長は

 「国が示した8000ベクレル以下なので
  横浜市の方針は問題ない」

 と答弁しました。それを聞いてフジノは

 「問題ないというなら、市長はその汚染された水を飲めるのか?」
 「あなたのこどもをその海で泳がせることができるのか?」

 という言葉が、喉まで出かかりました。

 けれどもすぐに何を言ってもムダだ
 と虚しくなってやめました。

 「基準以下だから」という「安全デマ・安心デマ」を
 口にだすような人間とは、分かり合えるはずは無いのです。

 (画像:市長と一問一答形式で質疑に臨むフジノ)


 そんなふうに納得のいかない答弁も多かったのですが
 進展があった答弁もいくつかありました。

 例えば...

 (成果その1)
 6月30日に1度だけしか実施していない
 学校給食の食材の放射性物質の測定ですが
 改めて、今後、定期的に行なっていく、と答弁しました。


 ただ、具体的にいつからどのような方法で 
 どの程度の頻度で行なうかは明らかにしませんでした。

 (成果その2)
 性的マイノリティとされる方々の相談窓口を
 しっかりと明示する、周知をしていく、と答弁しました。


 手元の走り書きのメモを見るだけでも
 この2つは大きな前進です。

 明日も本会議。
 しっかり気合いをいれてがんばっていきます!



2011年9月19日(月)のフジノ
● 明日20日、市長への一般質問を行ないます!

 明日の本会議でフジノは市長への一般質問を行ないます。

 10時スタートで、西郷議員が質問のトップバッターです。
 フジノは2番目なので、10時半〜10時45分くらいの登場予定です。

 実は「明日」といっても、この文章を書いているのは
 すでに20日に日付は変わっていて、深夜3時頃です。

 だからあと9時間くらいしたら
 フジノは本会議場で市長と一問一答でやりあっているはず。

 今回の一般質問では、大きく3つのことを取り上げます。


 1.脱原発に向けた地域独自の安定した電力供給体制づくりについて

 2.放射能汚染からこどもを守る対策について

 3.性的マイノリティへの理解の向上と支援について


 3つとも、現場を訪れて、当事者の方々にお話をたくさんうかがって
 一生懸命、今のフジノが持てる全てを原稿にしました。

 ちょっとこちらの動画をご覧ください。



 上杉隆さん・佐藤栄佐久さんを講師でお招きして
 『脱原発議連』主催の講演会の映像です。

 第3部・トークセッションから
 今後の活動の具体的な説明をフジノが行なった部分です。

 約4分間、フジノはお話をしたのですが

 1.横須賀市が購入している電力は
   原子力で作られた東京電力による電気ばかりだけれど
   他の電力会社がクリーンエネルギーで作った
   電気を買うことができるように
   一般競争入札へと切り替えるべきだ



 2.横須賀市も天然ガスコンバインドサイクル発電所を作って
   地域で作った電力を地域で消費する
   安定した電力供給体制を作るべきだ


 という2つの提案を行ないました。

 「必ず9月議会でこれらを提案します」

 とフジノはみなさまに約束しました。

 すでに、1つ目の提案は
 教育福祉常任委員会の場で行ないました。

 教育委員会からはかなり前向きな答弁が成されました。

 そして、2つ目の提案を
 明日の本会議場で吉田市長にぶつけます。

 フジノは、みなさまと約束したことを絶対に守りたい。

 講演会の場での言いっ放しじゃなくて、
 それを議会での行動として必ず行なう。

 さらに、時間はかかるけれど
 必ず提案を実現化させる。

 この姿を市民のみなさまにしっかりと見てもらうことで
 政治そのものへの信頼も生まれてくると信じています。

 だから、明日、全力で一般質問してきます。

 どうか講演会に来てくれたみなさまは
 その後のフジノと脱原発議連の動きを注視していて下さいね!



2011年9月18日(日)のフジノ
● 第4回HTLV-1研究会/合同班会議@東京大学へ

 政治家として3期目に当選したら
 絶対に取り組むのだとフジノがこころに誓ってきたのが
 『HTLV−1』対策です。

 HTLV-1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)に感染している人は
 全国で約110万人です。これは、約100人に1人にあたります。

 HTLV-1は、感染してしまうと排除できません。
 発症を予防する方法も、治療法も、まだ確立していません。


 保健・医療・福祉が力を合わせて対策を取ることで
 新たな感染を防ぐことがほぼできるのに

 九州を除く日本全国で、全く対策が進んでいません。

 ようやく今年に入って
 妊婦検診のチェック項目にHTLV−1が加わったのですが
 そのことを知っている妊婦さんがどれだけいらっしゃるでしょうか?

 あなたはご存知でしたか?

 さらに、もしも感染が分かったとしても
 産婦人科のドクターの方々にもHTLV-1が知られていない為に

 妊婦さんに対して『感染』という結果を告げる以外に
 心理的なケアも専門的な外来を紹介するなどの対応も
 ほとんど成されていません。

 しかも、身近な地域にはカウンセリングも無ければ
 専門の相談窓口もありません。

 こんな現実が目の前にあるのを知った以上、
 フジノがやらなければいけない問題なのだと強く感じてきました。

 (画像:会場である東京大学・弥生講堂前にて)


 今日は、東京大学弥生講堂で開催されている
 『第4回HTLV-1研究会/合同班会議』へ参加しました。

 国内外の研究者が約200名も集まって
 研究会はとても盛況でした。

 9月15日から昨日17日までは
 同じくここ東京大学・弥生講堂を会場にして

 『第25回国際比較白血病学会』
 国際シンポジウムが開かれていました。

 つまり、この5日間を通して
 この会場に国内外の研究者が集まって

 基礎研究から臨床まで最新の発表が行なわれる、
 日本最大の集まりなのでした。



 まだまだHTLV-1についての勉強が足りないフジノにとって
 この分野の研究の最前線の知識と
 今後の課題を学ぶ
 とても重要な機会なのです。

 例えば、今日の発表タイトルの一部を紹介すると
 こんな感じです。


 ・HTLV-1母子感染対策に関する厚労研究班の最近の動向

 ・HTLV-1母子感染予防に関する研究:
   HTLV-1抗体陽性妊婦からの出生児のコホート研究

 ・HTLV-1母子感染予防のための保健指導の標準化に関する研究

 ・HTLV-1母子感染予防のための保健指導の標準化に関する研究

 ・HTLV-1感染症の診断法の標準化と発症リスクの解明に関する研究

 ・HTLV-1感染症の診断法の標準化と発症リスクの解明に関する研究

 ・重症度別治療指針作成に資すHAMの新規バイオマーカー同定と
  病因細胞を標的とする新規治療法の開発

 ・ATL基礎研究から発症予防・治療へ

 ・がん研究分野の特性等を踏まえた支援活動

 ・HTLV-1関連疾患における感受性遺伝子多型の同定と
  発症危険群へのアプローチ

 ・JSPFADの現状と活動方針について

 ・HTLV-1感染者の追跡調査とバイオマテリアルバンクの管理

 (プログラムはこちら



 政府がHTLV-1総合対策を打ち出したことを受けて
 今年5月に、厚生労働科学研究費の中に
 約10億円規模の「HTLV-1関連疾患研究領域」が設定されました。

 6月には今年度分の追加募集が行われました。

 今日のプログラムの後半では、
 この今年度分の追加公募で採択された
 新規研究班の班長から研究目的と実施計画について
 紹介して頂きました。

 (画像:ポスターセッションもとても勉強になりました)


 とても勉強になった1日でしたが
 やはり現時点では、世界の最先端の研究によっても
 発症の予防法や治療法の確立には、まだ遠いことが分かりました。

 研究者のみなさまには
 ぜひとも続けていただかねばなりませんが

 政治家としては今すぐできることを
 どんどん進めていく必要性を改めて強く感じました。

 フジノが政治家として成すべきことは

 1.HTLV-1について正確な情報と知識の普及・啓発

 2.HTLV-1キャリアの方々の為の相談窓口の設置

 3.HTLV-1母子感染を防ぐ為の予防対策の推進

 4.当事者の方々とご家族の方々の支援/NPOの支援

 などです。

 成すべきことはハッキリ分かっています。

 6月議会でも提案してきましたが
 今後は実現に向けて全力で取り組んでいきます。

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 会場には、聖マリアンナ医科大学の山野嘉久先生をはじめ、
 NPO『はむるの会』代表の山越さん
 『アトムの会』副会長の石母田さんもいらっしゃいました。

 特に、石母田さんと再会できたのはうれしかったです。

 石母田さんは
 国の『HTLV-1対策推進協議会』のメンバーなのですが

 7月に第1回が開催された時には
 体調を崩して入院されていたのです。

 無事に退院されて、お元気そうな姿を拝見できて
 すごくうれしかったです。

 (画像:6月のはむるの会にて。右から山越さん、石母田さん、フジノ)


 みんなで意見交換をしている時に、山野先生から
 横須賀市の新たな取り組みについて教えていただきました!

 今日の時点ではまだ部長決裁を通っていないので
 具体的な内容を書くことができないのですが

 まもなく正式に
 発表できることになると思います。

 みなさんとお会いできて、元気を分けていただきました!
 ますますしっかりとHTLV-1対策に取り組んでいきます。



2011年9月16日(金)のフジノ
● 脱原発議連の保坂展人さん講演会、9月23日です!

 今日は朝6時半から8時まで
 横須賀中央Yデッキで

 『脱原発社会を考える議員連盟』
 第3回研修会のPR活動を行ないました。

 先日記者発表を行なったとおり、9月23日に
 保坂展人さんをお招きして講演会とトークセッションを開催します。



 『脱原発市民の会』代表の今井さんと
 山城議員とフジノの3名でこちらのチラシを配りました。



 改めて、9月23日の告知です!

 保坂展人さん(世田谷区長)
 を講師に迎えて
 講演会とトークセッションを行ないます。

 ・日時:9月23日(金)夜7時から9時(開場6時30分)

 ・場所:産業交流プラザ(汐入駅徒歩1分)

 ・会費:500円

 ・定員64名(当日参加OKです)



 フジノは昨夜の自殺対策街頭キャンペーンに続いて
 朝一番でYデッキに立っての街頭活動でした。

 チラシを受け取って下さったみなさま、
 ありがとうございました!



2011年9月15日(木)のフジノ
● 自殺予防週間の街頭キャンペーン@京急久里浜駅

 おとといの京急追浜駅前に続いて
 夕方から京急久里浜駅前での『自殺予防街頭キャンペーン』でした。

 横須賀市による9月の街頭キャンペーンは、
 今日で最終回です。

 いやあ、今日は本当に暑かったです。

 1時間の活動が終わった後、
 Tシャツに沁みこんだ汗が絞れるほどでした!



 今日もたくさんの方々が官民を問わず
 ボランティアとして参加してくれました。

 約20人が3か所に分かれてリーフレットを配布したのですが

 フジノと一緒にバスロータリー側階段下で配った方々の
 顔と名前が分かる範囲だけで挙げてみても

 大切な方を自殺によって亡くされた自死遺族の方々をはじめ、
 浦賀警察署の方、消防局の司令長の方、
 民生委員・児童委員の方、汐入メンタルクリニックの先生など
 あらゆる方々がいらっしゃいました。

 さらに、今日初めて参加して下さった方が

 「私自身がうつ病の当事者で休職中なのです。
  お手伝いできることがあれば、と参加してみたんです」

 と話して下さいました。ありがとうございます!

 こんなにもたくさんの方々が協力してくれたので
 用意した1000セットほどのリーフレットは
 今日も1時間経たずに配り終えてしまいました。



 今日も街頭キャンペーンに参加して下さったみなさま、
 リーフレットを受け取って下さったみなさま、
 本当にありがとうございました。

 今年も街頭キャンペーンが無事に終わりました。



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 実は今日、『神奈川県』の自殺対策の取り組みで
 とてもうれしいニュースが入ってきました。

 詳しくはまた後日に記しますが
 黒岩県知事に迅速な対応に深く感激することがありました。

 また元気が出てきました。

 フジノ自身はこの自殺予防週間に入ってから
 自殺によってだんなさまを亡くしてしまった方からのご相談を受けていて

 (まだ亡くなって3日しか経っておられません)

 遺された奥さまのこころの傷の深さ、生活の生きづらさ、
 ご遺族に与えたダメージの大きさ、怒り、自責の念などを

 毎日のように聴かせていただきながらの
 街頭キャンペーンへの参加でした。

 9月というのは、3月に続いて自殺の犠牲が多い月だからこそ
 この街頭キャンペーンを行なってはいるのですが

 キャンペーンをやっていても
 その声が届かずに亡くなってしまったという事実に
 フジノは打ちひしがれながらの参加でした。

 でも、黒岩知事の取り組みのおかげで
 なんとかまた元気が出てきました。

 ご遺族の暮らしをサポートしながら
 その深い悲しみに寄り添いながら

 フジノ自身もまたがんばっていこうと思いました。



2011年9月14日(水)のフジノその3
● 市長への一般質問を行ないます/性的マイノリティ支援について

 この9月議会でフジノは、20日か21日の本会議の場で
 吉田市長に対して一般質問を行ないます。

 質問内容を報告いたします。
 3回に分けて掲載しましたので、よろしければご覧下さい。

 (その2よりつづく)
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 3.性的マイノリティとされる方々への支援について

 自殺による犠牲や自傷行為に追い込まれる方々の中には、
 いわゆる「性的マイノリティ」とされる方々の割合が高いこと、

 性的な多様性を保障する取り組みは自殺対策の観点だけでなく、
 人権課題の観点からも不可欠であることを
 繰り返し指摘してきました。

 しかし、その後の具体的な対応がなされた様子が見えないので、
 改めて横須賀市の対応を伺います。

 (1)セクシャルマイノリティとされる市民の方々の
  相談窓口はどこなのでしょうか。
  はっきりと相談窓口を明示して、
  積極的に周知すべきではないでしょうか


 2009年6月に横須賀市人権施策推進指針において、
 性的マイノリティとされる方々の人権について
 明記されたにもかかわらず、

 広報よこすかを見ても、横須賀市ホームページを見ても、
 市のあらゆる相談窓口を網羅した
 「よこすか心のホットライン」を見ても、
 どこにも相談窓口が明記されていません。

 いわゆる性的マイノリティとされる方々の相談窓口は
 どこなのでしょうか。

 未設置であれば早急に立ち上げるべきです。

 相談窓口を一刻も早く明示して、
 積極的な広報を行うべきではないでしょうか。


 (2)性的マイノリティとされる市民の方々が
  安心して集える公的なコミュニティースペースを
  横須賀市も開くべきではないでしょうか


 いまだ性的マイノリティとされる方々に対する
 社会的な理解が低い状況で、
 孤独感に苦しむ方々が
 十分な情報や信頼できる確かな手段がないままに
 他者とのつながりを求める中で、
 さまざまな犯罪の被害に遭うことや、
 かえって自尊心を低下させる状況に追い込まれてしまうことが
 多々あります。

 こうした現状に対して、
 NPOと神奈川県健康福祉部と教育委員会が協働して、
 2007年に横浜に「かながわレインボーセンターSHIP」が開設されました。

 これは性的セクシャルマイノリティとされる方々が、
 公的機関とNPOという信頼感のもと、
 同じ仲間たちが安心して安全に集まることができる
 コミュニティースペースです。

 現在はまだ関東と関西に1カ所ずつしかありません。

 本来こうした場は市区町村ごとに設置されるべきです。

 「SHIP」のように常設ではなく不定期であっても、
 公的な信頼感のもとでピアとして集える
 コミュニティースペースを横須賀市も設置すべきではないでしょうか。


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 以上です。

 9月議会でもフジノには質問すべきことがたくさんあったのですが
 わずか20分しか許可された質問時間が無いので
 いくつもの質問を
 カットしなければなりませんでした。

 それでも今回行なう3つの質問だけでも
 20分におさまるかどうかギリギリのところなので

 当日はすさまじい早口で
 必死に読み上げることになりそうです。

 そこで、あえて発言通告書を
 質問原稿そのものに近い内容にしてみました。

 発言通告書を読んでいただければ
 フジノの早口の質問が聞き取れなくても大丈夫なはずです。

 今回の質疑もしっかりがんばってきます!



2011年9月14日(水)のフジノその2
● 市長への一般質問を行ないます/独自の電力供給体制について

 この9月議会でフジノは、20日か21日の本会議の場で
 吉田市長に対して一般質問を行ないます。

 質問内容を報告いたします。
 超長文なので、3回に分けて掲載しました。

 (その1よりつづく)
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 2.地域分散型で安定した電力供給体制づくりに
  横須賀市が取り組む必要性について


 (1)地域主権改革の時代において
  自治基本条例の策定を目指している横須賀市は、
  地域分散型で安定した電力の供給体制づくりに
  積極的に取り組むべきではないでしょうか


 今年第1回定例会での所信表明演説において吉田市長は
  「一方的に国が決め、地方に従わせるといった
 地域主権改革の理念からかけ離れた政策決定を改め」
  「地方自治の確立に向けて、私はその変化に対応するのではなく、
 牽引するという姿勢で臨んでまいります」と述べるとともに、
 自治基本条例の策定を強く訴えました。

 地域のことは地域がみずから決め、
 地域住民がみずからの判断と責任において、
 地域の諸課題に取り組むという地域主権改革の時代である今、
 この条例は不可欠です。

 しかし今夏、地域ごとのリアルタイム電力需給量を公表することもなく、
 政府が一律15%の節電ノルマを課して
 電力危機キャンペーンを繰り広げたことは、
 まさに地域主権に逆行する
 一方的に国が決めたことに地方が従わせられたものです。

 こうした状況を打ち破り地域主権を実現するためにも、
 地域が主体的に安定した電力供給体制をつくるべきです。
 横須賀市は積極的に取り組むべきではないでしょうか。


 (2)地域分散型で安定した電力供給体制を確立するために、
  横須賀市は天然ガスコンバインドサイクル発電所事業に
  参入すべきではないでしょうか


 福島第一原子力発電所の事故を契機に、
 地方自治体が太陽光発電などをはじめとする発電事業に
 参入する動きが続いています。

 脱原発からの再生可能エネルギーへの移行は
 理想的ではありますが、その普及には
 かなり長期的な取り組みを継続して行う必要があるため、

 より短期的に地域分散型の安定した電力供給体制を確立するには、
 広い土地も要らず、建設期間も短く、発電効率も高く、
 建設・運営管理コストも低い、
 天然ガスコンバインドサイクル発電所を導入することが有効です。

 すでに東京都は東京ガスに協力を要請して
 100万キロワット規模の天然ガス発電所事業への参入を表明しました。 

 吉田市長は9月1日本会議での山城保男議員の一般質問に対して、
 市有地を利用したガス発電所の設置には
 財政的な負担があり
 現状では現実的でないと答弁しています。

 しかし、東京都では土地の無償貸し出しは行うものの、
 第三セクターやPFI方式などの事業形態を検討しています。

 みずからは事業主体とならずに
 資金面や運営面で民間活力を活用することで
 大きな財政負担は回避できるのです。

 発電事業者の積極的な誘致に
 横須賀市が取り組むべきなのはもちろんのことですが、

 地域分散型で安定した電力供給体制を確立するためには、
 横須賀市自体が発電事業に算入すべきではないでしょうか。


 (3)市長及び担当部局の職員は、
  新たな発電の現場を実際に見るべきではないか


 天然ガスコンバインドサイクル発電所の
 誘致について質した山城議員に対して、

 市長は
 「久里浜に東京電力の横須賀火力発電所が立地した際もそうでしたが
 地元の皆さんには迷惑施設と受けとられました」
 「排出ガスや騒音の問題などもあり
 危険性などを含めて考えられると思います」などと答弁しましたが、

 それは現実の姿と大きくかけ離れています。

 実際に、浦郷にある
 天然ガスコンバインドサイクル発電所を訪れていただけば、

 狭い敷地であるにもかかわらず騒音は建屋の外には漏れず、
 排出ガスも極めてクリーンであると分かります。

 地震や津波が起きても
 一般家庭が都市ガスの元栓を締めるのと同じだけの対応で済み、
 過去5年間ほぼ事故は起こっておらず危険性はありません。

 つまり、先日の市長答弁は、
 実際の現場を訪れたことがないままに
 昔ながらの火力発電所のイメージで担当部課長が書いた答弁を
 棒読みしたとしか考えられません。

 市政のすべての課題について市長が
 現場を訪れることは時間的な制約から不可能だとは思いますが、

 これだけ脱原発への市民的な関心が高まっている今、
 市長をはじめ担当部局の職員は
 新たな発電の現場を実際に訪れて、
 しっかりと現実の姿を学ぶべきではないでしょうか。

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 ここまでが2問目です。
 (その3へつづきます)


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