まちの政治家は、こんなことしてます


2012年7月5日(木)のフジノその1
● グループホーム『あずみ苑津久井浜』を見学しました!

 今日は、津久井浜にある
 グループホーム『あずみ苑津久井浜』を見学しました。



 京浜急行の津久井浜駅からゆっくり歩いても15分程で到着します。



 住宅街の中にあって、看板が出てなければ
 グループホームとは気づかないかもしれません。

 高齢者向けの住まいは、人里離れたところに建てたら絶対にダメで
 ふつうのまちなかに在るべきだとフジノは考えているのですが
 『あずみ苑津久井浜』も良い立地ですね。



 ここは、介護保険制度の専門用語では
 『地域密着型サービス』の1つです。

 『地域密着型サービス』というのは、
 そのまちの人しか使うことができないサービスなのです。

 だから、このグループホーム『あずみ苑津久井浜』には
 横須賀市の住民でなければ入居できません

 『特別養護老人ホーム』の場合、今、暮らしているまちでは無い場所、
 例えば、市外、県外にある特養であっても入所することができます。

 だから、なかなか入所できない待機者の方の中には
 遠く離れた他県の特養に入所せざるをえず

 ご家族も全く面会に行けない、なんてことが多々あります。

 でも、本来、介護が必要になったとしても
 『住み替え』は身近な地域の中で行なわれるべきです。

 年齢が高くなってから住み替えをすると
 『リロケーション・ダメージ』といって
 かえって認知症が進んでしまうなど悪影響が起こりうるし

 そもそも暮らしてきた住み慣れた地域を離れるべきではない、
 というのがフジノの考え方です。

 だからこそ、『地域密着型サービス』の理念を
 フジノはとても大切だと考えています。

 (画像:グループホーム『あずみ苑津久井浜』の間取り)

 グループホームは、認知症の高齢者の方々が暮らす場です。

 最大でも9人までの少人数
 可能な限り、家庭的な環境で暮らしていこうというものです。

 (画像:個室の様子)


 部屋は、全て個室です。

 (画像:リビング)


 各階ごとに、キッチン・食堂・リビング・お風呂などがあって
 2階(=2ユニット)で合計18名の定員です。

 (画像:お風呂)


 介護スタッフは24時間常駐しています。

 介護スタッフの体制は、
 入居者3人に対して1人以上となっています。

 (画像:廊下の様子)


 大きな施設とは違うグループホームの最大の良さは
 介護スタッフのサポートを受けながら
 認知症のある方々が家庭的な環境の中で
 お互いに助けあいながら暮らしていくことです。

 例えば、有料老人ホームでの食事は
 完成したごはんが配膳される「上げ膳据え膳」方式がほとんどですが

 グループホームでは料理をするのは
 介護スタッフだけではありません。

 そこで暮らしているみなさんも
 自ら料理をします。

 日常生活の中でできることを自分たちで行なっていくことは
 とても大切なリハビリテーションそのものなのですね。

 (画像:キッチンの様子)


 これまでいろいろな所を見学してきたのですが
 どこも入居しておられる方々のプライバシーを守る為に
 写真は掲載していません。

 でも、このことはどうしても記しておきたいと感じたのですが
 ここは、本当にみなさんの表情が明るかったです。

 (写真を載せられないのが残念!)

 お昼ごはんが終わった後の時間帯にお邪魔したのですが

 食後でゆっくり寝転んでいる方、テレビを観ている方、
 おしゃべりをしている方、スタッフの方と折り紙をしている方、
 それぞれ思い思いに過ごしておられました。

 フジノはみんなが一緒の活動をしているのが
 あまり好きではないので、その光景がとてもいいなあと感じました。

 そして、施設長さんがリビングにいらした方々に
 フジノのことを紹介して下さったのですが
 見学に訪れたことを
 みなさんが歓迎してくださいました。

 今日の見学の最大の収穫は、
 グループホームで暮らすみなさんの『笑顔』でした。

 やっぱりグループホームはいいですね!

 (画像:相談室からは三浦海岸花火大会が良く見えるそうです)


 横須賀市では特別養護老人ホームの待機者が
 1400〜2000人もいます。

 これだけ特養の待機者が多い理由の1つには
 グループホームの良さが知られていないことも大きい、と
 フジノは感じています。

 『介護』=『特養』というイメージが
 強すぎるのではないかと思います。

 グループホームの機能は
 特別養護老人ホームに全く劣っていません。

 例えば、ここ『あずみ苑津久井浜』は
 協力してくれる地元の医療機関も多くてとても安心です。

 グループホームにはグループホームの、
 特養には特養の、それぞれの良さがあります。

 だから、「特養の方が良い」という方も大いにありですが
 フジノとしては「グループホームの方が良い」と考えています。

 ぜひ、市民のみなさまにもグループホームという存在を
 もっともっと知っていただきたいです。

 そして、その良さをもっともっと知ってほしいです。

 見学はいつでも受け付けて下さっているので
 ぜひ実際に足を運んでほしいなと感じます。

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 スタッフのみなさま、見学を受けて下さってありがとうございました!

 そして、入居しておられるみなさま、
 生活の場にお邪魔させていただいたのに
 温かく迎えて下さって、本当にありがとうございました!



2012年7月2日(月)のフジノ
● 日本社会事業大学で1年生向けに講義を行ないました

 今日は、東京・清瀬にある日本社会事業大学へ向かいました。

 1年生の授業を1コマ、フジノが講師を勤める為です。
 必修科目『相談援助の基盤と専門職』という授業です。


 (画像:日本社会事業大学の正門そば)


 フジノは、特別な場合を除いて、2010年1月から
 講演などの依頼を頂いても全てお断りしてきました。

 でも今回は、まさに特別なケースでした。

 2つの理由から、フジノ自身も
 「ぜひお受けしたい」と感じたのです。

 1つ目の理由は、内田宏明先生から
 数年ごしのラブコールを頂いたことです。

 いつだったか思い出せないくらいずうっと前に
 内田先生から「いつか講師をやってほしい」と連絡を頂きました。

 さらに今年のはじめになって
 改めて再びお話を頂きました。

 「ぜひ学生たちに話をしてほしい」という内田先生のご依頼は、
 フジノにとってものすごくうれしかったです。

 2つ目の理由は、依頼された講義が
 『1年生の必修科目』であったことです。

 社会福祉を学ぶ為に入学したばかりの
 18才のみなさまに向けて
 お話できる機会を頂けることにとても大きな魅力を感じました。

 現在38才のフジノは、まさに20年前に心理学専攻に飛び込んで
 精神保健医療福祉の世界と
 学問的に向き合うようになりました。

 あの頃のフジノは、精神保健医療福祉の全てを吸収したくて
 朝から真夜中まで1日中、必死に勉強をしていました。

 『統合失調症』という病気があまりにも未解明なことに
 絶望することもたくさんありましたが

 世界中の研究者によるあらゆる研究・実践が進められていることを知って
 かすかな希望が見えたのもこの頃でした。

 今、18才で社会福祉を学び始めた学生のみなさんは、
 20年前のフジノと重なって見えました。

 僕は、「僕の想いを率直に伝えてみたい」と感じましたし、
 「18才のみなさんの想いを率直に受け止めてみたい」と感じました。

 こうして、講義を引き受けてから数ヶ月の間、
 今日のこの日をこころから楽しみにしてきました。

 先月からずっと体調を崩していて、今も心身ともに全くダメなままなので
 今日も清瀬まで行けるかとても不安でした。

 それでも、今日さえ終わればしばらく倒れてもいいくらいの気持ちで
 ゆっくり4時間かけて休み休み清瀬へと向かいました。

 (画像:日本社会事業大学のキャンパス)


 講義の45分前に無事に到着することができて、
 内田先生の研究室でいろいろなお話をさせていただきました。

 内田先生のこれまでの臨床経験、大学での教師としての日々、
 現在の社会福祉の置かれている状況についてのお考えなど、

 お話には、とても共感することが多くて、
 すっかり内田先生の人柄に惹かれてしまいました。

 研究室では、数日後に行なわれる卒業論文の『中間発表』に向けて
 ゼミ生たちが冊子づくりの作業を行なっていました。

 内田先生が席を外した時にフジノは
 ゼミ生のみなさんに質問してみました。

 「内田先生ってみなさんにとってどんな先生ですか?」

 すると、返ってくる言葉は、とても良い評価ばかり。

 何よりも「温かくて、厳しいけれど、温かい先生」というゼミ生の言葉は
 フジノも同感でした。内田先生って、本当に良い先生ですよね!

 (画像:内田ゼミの学生さんたち)


 さて、ついに大教室へ移動です。
 緊張感はほとんどありませんでした。

 ラッキーなことに、フジノは日本社会事業大学になじみがあります。

 精神保健福祉士(PSW)の国家試験の受験資格を得る為に
 日本社会事業大学の通信教育科
 『精神保健福祉士養成課程』を1年7ヶ月受講しました。

 2004〜2005年と2年続けて夏のスクーリング
 2週間ほどここに通って授業を受けました。

 他にも、いろいろな学会の会場として使われているので
 何度も足を運んだことがあります。

 NPO地域精神保健福祉機構(略称・コンボ)でも
 『リカバリー全国フォーラム』でも第1回大会の会場としてお借りしました。

 だから、場所(教室)そのものにも慣れていたのですが
 教員用のドアを開けて教室に入ると、学生さんの数に圧倒されました。

 1年生の必修科目なので
 学生さんたちは約250人です!

 これはさすがに多いですね。

 (画像:教室の、真ん中のブロック。あと左右のブロックがあります)


 90分間を3つのテーマに分けて、
 講義を行ないました。


 『自殺総合対策の実現における社会福祉専門職の必要性について』


 1.20年前に18才だった僕が自殺対策に取り組む政治家になるまで

 2.いま18才のみなさん(20年前の僕)に知ってほしいこと

 (1)自殺についての正しい知識
 (2)プリベンション・インターベンション・ポストべんしょん
 (3)あらゆる対策の存在
 (4)特に『自殺未遂者支援』『自死遺族支援』の必要性について
 (5)どの取り組みにおいても社会福祉専門職が必要であることの理由
 (6)現在の国の動向について、医療サイドの巻き返し
 (7)自殺予防ロールプレイングを通した、寄り添うことの難しさの体験


 3.質疑応答



 はじめのうちは、授業中なのに教室への出入りがあったり
 隣同士で私語を続けている学生さんたちもいましたが

 5分も経つ頃には教室中がシーンとして
 フジノの話に耳を傾けてくれていました。

 フジノが18才だった頃から20年もの月日が過ぎたとはいえ
 あの頃の気持ちを僕自身が忘れることはありません。

 みなさん、フジノの言葉に
 自らの現在を重ねて聴いて下さったのではないか、と思いました。

 (画像:階段上になっている教室を、上から観た様子)


 さらに、2つめのテーマの最後には、10分間をとって、
 『自殺予防ロールプレイング』という体験学習を行なってもらいました。

 これは、かつて藤原和博校長先生が杉並区立和田中学校で
 『よのなか科』のプログラムの中で行なっていたものです。

 2人1組になって、

 1人が「今、まさに自殺をしようとしている人の役」を
 もう1人は「親友としてなんとかして自殺を止めたい人の役」を

 全力でロールプレイしてもらいました。

 5分間経ったら、役割を交代してもう1回です。

 はじめこそ照れ笑いが混ざりながらの対話でしたが
 やがて、とても真剣に対話に取り組んでいる学生さんの姿が多くなりました。

 このロールプレイに正解はありません。

 今の内閣府の自殺対策が
 あまりにも『誰でもがゲートキーパーになれる』ということを
 強く打ち出し過ぎていることにフジノは疑問を感じています。

 人が他人に寄り添うことは
 本当に難しいことです。

 それは親しければ親しいほど難しいことです。

 社会福祉専門職として
 人に寄り添うことを使命とする職業に就けば
 嫌というほどそれを体験することになる訳なのですが

 (そして、その無力さを痛感しつつも寄り添うことを続けるのが
  本当のゲートキーパーであり
  社会福祉専門職だとフジノは信じています)

 1年生のみなさんに
 寄り添うことの難しさを感じてほしくて
 あえてこのロールプレイを体験していただきました。


 (画像:ロールプレイングの合間に、教壇からフジノ)


 講義の最後に質疑応答をしました。

 わずか10分しか時間が取れなかったのですが
 3人の学生さんから発言を頂きました。

 特に惹かれたのは、次の質問でした。

 「彼女が自殺によって亡くなった後と前とでは
  フジノさんの死生観は変わりましたか?」

 明らかに、フジノの死生観は変わりました。

  いつまでもそこに存在し続けてくれると思いこんでいた命は
  実は、いつ失われてもしまってもおかしくない。

   ついさっきまで当たり前に存在していたはずなのに
  もはやどんなに会いたくても話したくてもそれが叶わなくなる。

  どんなに大切な相手であっても、失われて永遠に戻らなくなる。
  そして、それは誰にでも起こる。もちろん、自分にも。

 こうした圧倒的な喪失感は
 フジノの世界観を完全に覆しました。

 それは、3.11を経た今の日本であれば
 多くの方々が同じ想いを共有しているのではないかと思います。

 だから、目の前のものはどんなに努力をしたとしても
 いつか必ず圧倒的な力の前に失われてしまうのだ、という絶望的な確信と

 だけど、目の前の大切なものを全身全霊を賭けて守ろうと
 それでもなお必死にあがきもがき続けずにはいられない衝動との間を

 いつも行ったり来たりしながら
 歩みをつづけてんでいる、そんな気持ちが続いています。


 (画像:内田先生とフジノ)


 こうして、90分間の講義は終わりました。

 学生のみなさんの多くはとても快活で元気にあふれていましたが
 中には、壊れやすい脆さというか
 とても繊細さを感じさせる方もいました。

 それは自らがうつ病とパニック障がいを持つフジノにとって、
 ちょっとうれしい発見でした。

 さて、それから再び内田先生の研究室に戻って
 いろいろ意見交換をさせていただきました。

 講師を勤めさせていただいたことは、
 やはりものすごく貴重な機会となりました。

 内田先生には、こんな大切な機会を与えていただいたことに
 改めて深く感謝の気持ちを感じました。ありがとうございます。

 (画像:ジュンスカファンならばみんな大好きな『ひばりヶ丘駅』にて)


 帰宅後も、学生さんたちから何通もメールをいただきました。
 本当にありがたいことです。

 まだ、全てのメールに対してお返事を書ききれていないのですが
 みなさんの考えていること・感じておられることは
 とても大切なことだと強く感じています。

 やがて社会福祉士・精神保健福祉士などの福祉職として
 いろいろな困難を抱えている方々の支援に
 みなさんは取り組むことと思います。

 どうか今の気持ちをずっと大切に
 このまま歩み続けてほしいな、と僕は思いました。

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 内田先生、今日は貴重な機会をありがとうございました。

 そして学生の皆さん、フジノの拙い話を聴いて下さって、
 本当にありがとうございました。

 またいつかお会いしましょうね。

 できれば将来、臨床の現場で
 みなさんと再会できますように!



2012年7月1日(日)のフジノ
● 介護付き有料老人ホーム『プラージュ・シエル湘南長沢』へ

 フジノは今、市内外のあらゆる『高齢者向け住宅』を
 見学して回っているのですが

 今日は、長沢にある『介護付き有料老人ホーム』を見学しました。

 株式会社山広が運営している
 『プラージュ・シエル湘南長沢』です。



 長沢で30年位上にわたってスーパーを経営してこられた方が
 自らの介護体験をもとに新たにスタートした有料老人ホームということで

 ハード・ソフトの両面において
 地域とのつながりがとても太いことが最大の魅力だと
 フジノは感じました。

 まず、ハード面は下の地図を見てもらえば一目瞭然で
 京急長沢駅からゆっくり歩いても3分かからない立地の良さをはじめ、

 駅前の商店街、コンビニ、郵便局、駐在所、スーパー、
 理容店、美容院、など生活に必要なものはみんなすぐそばにあります。

 中学校がすぐ隣にあって、
 こどもたちの声や姿に日常的に接することができます。

 小学校も保育園も幼稚園も近くにありますので
 イベント的な交流も定期的にあるそうです。

 もちろん、横須賀の最大の魅力である山と海は目の前です。
 長沢の美しい海は、徒歩10分ほどです。

 自宅から有料老人ホームに住み替えをしたとしても
 こうした環境の中であれば
 これまで住み慣れた地域の中で暮らし続けているのだ
 という感覚を持てるのではないでしょうか。


 有料老人ホームは、『提携してくれる医療機関』の存在も大切ですが
 こちらでは、徒歩5分のところに提携している診療所があります。

 また、『協力医療機関』も市立うわまち病院をはじめ、5つもあります。



 ソフト面もいろいろな強みがあります。

 まず挙げられるのは、自社の農園を持っていることです。

 今、大人気になっている
 『JAよこすか葉山農産物直売所・すかなごっそ』にも
 この農園でとれた無農薬の農産物を出品しています。

 この野菜を使った地産地消の食事は
 安心しておいしくいただけるのではないかと思います。

 そして、今回フジノが最も強みだなあと感じたことは

 専務取締役の山田さんも、施設長の会川さんも
 消防団で活動を続けていることです。

 これまでいくつもの施設を見学してきましたが
 地域の方々と顔の見えるカンケーを作るとはよく言われるものの

 地域のみなさんと一緒に地域の一員として実際に汗を流して、
 定期的な訓練に、実際の火事に出場するということは

 他のところでは聴いたことがありませんでした。

 これは、ハード面の立地の良さ以上に
 ソフト面の大きな強みだと感じました。



 お忙しい中、見学を受け入れて下さった
 山田専務、会川施設長、プラージュ・シエル湘南長沢のみなさま、
 今日はありがとうございました!

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 こうして、1ヶ所ずつじっくり見学させていただくうちに
 だんだんフジノの中でそれぞれの良さが分かって来ました。

 日頃、制度はあたまに入っていても
 やはり現場を訪れなければいけないことを改めて痛感しています。

 次の9月議会がスタートするまでの間、
 1ヶ所でも多く見学させていただくつもりです。

 フジノが関心のあるところに
 手当たり次第に見学をお願いしているのですが

 もしも「うちに見学に来てくれ」という方がいらっしゃいましたら
 ぜひご連絡ください。必ずお邪魔します!



2012年6月27日(水)のフジノその2
● 『自殺対策連絡協議会』へ/横須賀のセクマイ支援がさらに進化

 午後から逸見の保健所に向かいました。
 今年度に入ってからは初めての『自殺対策連絡協議会』が開かれました。

 早いもので、『自殺対策連絡協議会』もスタートから6年目に突入です。

 これまで横須賀市が行なってきた様々な対策が
 ようやく効果を出しつつあって
 自殺による犠牲者数
 少しずつ減少していく傾向にあります。

 これからは、この傾向を『定着』させていくこと、
 減少していくスピードを『加速』させていくことが必要です。

 その為には、決して対策を緩めずに
 今まで以上に『効果のある取り組み』を続けていかねばなりません。

 (画像:自殺対策連絡協議会の開始前)


 昨日から扁桃炎のせいで39度の熱があったフジノは
 フラフラになりながら傍聴したのですが、
 意地で出席したおかげで
 2つの良いことがありました。

 (その1)大村洋子議員が傍聴に来て下さったこと

 今まで横須賀市議会では
 『自殺対策』=『フジノ』みたいな不文律ができてしまっていました。

 市議会議員をしていれば必ず誰もが
 自殺・自殺未遂の相談を受けています。

 だから、誰もが問題意識を持っていますし
 議会で自殺対策をテーマにとりあげることはできたと思うのです。

 けれども、自殺対策を専門とするフジノに遠慮して下さったのか
 本会議・委員会を通して自殺対策に触れる市議は
 今まで誰もいませんでした。

 でも、フジノとしては自殺対策の為に1人きりで闘ってきて、
 ずっと「『援軍』が欲しい」と感じていました。

 「自分以外にも本会議や委員会の場で
  『自殺対策』について言及して下さる方が居てくれたらいいのに」

 と実は、ずっと願っていました。

 それが前回(6月議会)の一般質問で大村洋子議員(共産党)
 自殺問題について取り上げて下さいました。

 さらに今日、大村議員は
 この協議会の傍聴にも来て下さったのです。

 本当にうれしかったです!

 自殺対策の有志である他都市のフジノの仲間の政治家の方が
 この協議会に視察で傍聴に来てくれたことは何度もありました。

 けれども、フジノ以外の横須賀市議会議員が
 この会議を傍聴してくれたのは、大村議員が初めてです。

 ついに『援軍』がやってきました!
 大村議員、本当にありがとうございます。


 (画像:今日の協議会のプログラム)

 そして、もう1つ。
 この協議会の場で、とても大切なことが初めて正式に発表されました。

 それがこちらです!

 (その2)いわゆる「性的マイノリティ」とされる方々への支援の充実

 今年度、自殺対策の重点施策として
 新たに取り組む事業として

 いわゆる性的マイノリティとされる方々への支援を充実する為に
 『人権施策推進会議』新たなメンバーが選ばれました。

 長年、セクマイ支援に取り組んできて下さった
 『NPO法人SHIP』代表・星野慎二さんが正式に委員に就任します!

 横須賀市のこの決断は本当に画期的なことで、
 市担当者の決断をフジノはこころから誇りに感じます。

 すでに『NPO法人SHIP』と横須賀市とは
 良好な関係を築いてきました。

 例えば、横須賀市のHPでは
 セクマイ支援の相談先として『NPO法人SHIP』を紹介しています。

 (画像:横須賀市HPより)

 また、今年2月の市職員むけの研修においても
 『NPO法人SHIP』の方々に講師を勤めていただいてきました。

 しかし、今回はさらに大きく一歩を踏み出したと言えるでしょう!

 横須賀市の人権施策・事業について人権擁護の観点から評価を行ない
 市長に意見を述べることができる『人権施策推進会議』に

 いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々の想いを代弁できる
 星野代表の委員への正式な就任は、極めて画期的です。

 かねてからフジノは、いわゆる『性的マイノリティ』とされる方々の
 自殺・自殺未遂の多さから対策の必要性を
 あらゆる機会(例えばこちら)に訴えてきた訳ですが

 そうした訴えがついに実って
 横須賀市としてもより積極的に対策・支援に乗り出すことになった
 と言えるでしょう。

 もちろん、星野代表おひとりに全てを委ねて
 任せきってしまうようなことはしません。

 フジノもさらに力を入れて
 『自殺対策』『人権施策』としてのセクマイ支援に取り組んでいきます!

 いずれにしても、横須賀市の取り組みが
 新たなステージに進んだことを高く評価したい
 とフジノは考えています。

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 フジノは体調があまりにも悪くて
 協議会を途中で退席してしまったのですが

 このことを報告する『議事3C』まで見届けて、
 安心して会議室を後にしました。

 このまち、そしてこの国の、自殺による犠牲者を1人でも減らす為に
 決して気を抜くこと無く、これまで以上に取り組んでいきます。

 どうかみなさまも力を貸して下さい。
 よろしくお願いします!


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