まちの政治家は、こんなことしてます


2009年11月9日(月)のフジノその1
● 予算要求の見直し/116億円の財源不足に対し、市長が指示

 本日、吉田市長は全ての部局長に対して
 次のような通知を出しました。


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 平成21年(2009年)11月9日


 平成22年度当初予算要求の見直しについて


 平成22年度当初予算要求における
 財源不足は約116億円となり、大変厳しい状況となっています。

 予算編成方針で予想したとおり、税収が落ち込む一方、
 生活保護を始めとする扶助費が大幅に伸びたことが主な要因です。

 こうした歳出増に対応するため、予算編成方針で各部局に
 平成21年度比で約13億円を削減する
 一般財源要求枠(シーリング枠)を設定しましたが、

 要求では削減額は約5億円に止まり、
 また半数程度の部局では要求枠を超えた要求となっています。

 それぞれ理由があることと思いますが、
 指示事項が遵守されなかったことを非常に残念に感じています。

 今回提出された予算要求については、
 出し直しを指示しようか悩みましたが、受付けることとしました。

 その一方で、財政部には
 平成23年度以降の予算策定の手法とプロセスについて
 再検討するよう指示をいたしました。

 また、来年度の当初予算要求については、
 財源不足を圧縮していくために、
 これから事業費の大幅な見直しが必要となります。

 各部長等におかれては
 こうした非常に厳しい財政状況を踏まえ、

 要求内容の再度の見直しを進め、
 要求額の削減を検討するとともに、

 現在行われている財政部査定の中で
 その検討結果を報告するよう通知します。


 (引用おわり)
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 この文章をあえて一言でまとめると

 予算要求をまとめた結果、来年度は116億円の財源不足なので
 もう1度、全ての部局は見直しを行ないなさい!


 という指示ですね。

 そもそも来年度の予算案をつくるにあたって
 吉田市長は全ての部局に対して、

 前年度マイナス5%のシーリングという指示を出しました。

 しかし、このマイナス5%を実現できなかった部局が
 実際には半数にものぼってしまったのでした。

 これを表にすると、


   来年度に使いたいお金の予定額(a) 1,403億円
   来年度に入ってくるお金の予定額(b) 1,307億円
   -----------------------------------------
   差引(b−a)マイナス96億円


 加えて、新たな借金(=市債)は
 前の年の75%までに抑えなければいけないという目標がある為、
 さらにマイナス20億円としなければならないので


   差引の結果(c)マイナス96億円
   財政目標を守る為のカット額(d)マイナス20億円
   -------------------------------------------
   差引(c−d)マイナス116億円


 ということで、最終的に財源不足は116億円となるのです。

 そこで、来年度に使いたいお金の額(各部局の要求額)を
 もう1回全て見直しをするようにとの指示を出したのですね。


● ここからが勝負です

 けれども、ここであきらめてはいけません。
 ここからが本当の勝負が始まります。

 この数年間、横須賀市ではずっと財源不足が続いています。
 蒲谷前市長の4年間の予算要求を見てみましょう。


   (平成18年度)
    1,408億円−1,205億円=マイナス203億円

   (平成19年度)
    1,397億円−1,221億円=マイナス176億円

   (平成20年度)
    1,339億円−1,205億円=マイナス134億円

   (平成21年度)
    1,353億円−1,232億円=マイナス121億円


 このように、財源不足が毎年続いていることこそが
 まさに財政危機をあらわしているのですが

 116億円のマイナスというのは
 この5年間の中で最も少ない財源不足の額なのです。

 これから再び行なわれる要求額の見直しと、
 財政部による査定によってどこまで財源不足を減らせるか。

 ここからが吉田市長の本当の勝負が始まります。


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 こうした『予算要求の結果』の段階で
 具体的な数字を市民のみなさまにオープンにすることは
 とても大切です。

 かねてから書いてきたとおりですが
 このまちは深刻な財政危機です。

 どうか市民のみなさま、ぜひこうした現実を知っていて下さい。

 これまで市民のみなさまが受けてこられたサービスも
 場合によってはカットさせていただく可能性があります。

 あるいは、何らかの料金をアップさせていただく可能性もあります。

 将来の見通しを誤った財政運営のこれまでのツケが
 今まさに出てきている状況にあります。

 市民のみなさまには苦しい状況への
 痛みを耐えていただくことをお願いせざるをえません。

 けれども、それこそが必ず『次の世代』の為には必要なのです。

 どうか市民のみなさま、ぜひこうした取り組みに
 みなさまの力を貸して下さい!


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 *後日談

 翌日の神奈川新聞が
 財源不足について報道してくれましたので、引用します

 (2009年11月10日・神奈川新聞より)

 116億円の財源不足、
 横須賀市10年度予算見込み


 横須賀市の吉田雄人市長は
 9日の会見で、

 2010年度一般会計の当初予算が
 現状では116億円の財源不足になる見込み

 であることを明らかにした。

 市長は「大変厳しい状況」と危機感を強め、
 部局長に対して同日、

 予算要求内容を再度見直し、
 要求額の削減を検討するよう文書で指示した。

 同市によると、各部局から要求された
 10年度の歳出額は1403億円。

 09年度の当初予算額より6・2%(82億円)多い。

 社会保障関係の扶助費が
 10.4%(約24億円)増えたのが目立っている。

 これに対し、歳入見込み額は1307億円にとどまり、
 96億円不足。

 さらに蒲谷前市長時代からの方針を継承し、
 新たに発行する通常債の割合を
 元金償還額の75%に抑えるとさらに20億円歳入が減り、
 116億円の財源不足が見込まれるという。

 吉田市長は初めての予算編成にあたり、
 公債費や扶助費などを除いた事業費について

 前年度比マイナス5%(約13億円)の
 シーリング枠(要求上限額)を設定した。

 しかし、要求額はマイナス2%(約5億円)にとどまった。

 市長は

 「事情はあると思うが、
  マイナス5%が達成できなかったのは非常に残念」

 と話している。

 (引用おわり)


2009年11月7日(土)のフジノその5
● 東京ソテリアハウスへ!/実際に見学させていただきました

 なんとシンポジウム終了後に、
 実際にソテリアを見学するチャンスに恵まれました!

 ソテリアはふつうに街なかにあります。

 JR新小岩駅の南口に、アーケード街があります。
 このアーケードの途中で(大きなたこ焼き屋さんの所です)右折して
 徒歩1分のところにソテリアはあります。



 アーケードを1ブロックだけ離れたところですから
 繁華街にめちゃくちゃ近い、住宅街の中に位置しています。

 下の写真は、ソテリアの玄関です。

 玄関のすぐ脇は、ウッドデッキにつながっています。

 また、2階へと続いている階段もありますので、
 玄関を通らず直接に自分の暮らす部屋に入ることもできます。



 廊下を抜けると、リビングです。超おしゃれ!

 白で統一されたイケアの家具、
 テレビを観ながらみんなでくつろげるソファ。



 L字型のキッチン。
 牛の模様のケトルが可愛いですね。



 ダイニングキッチンは広々としていますから、
 みんなで一緒にごはんを食べられますね。



 スタッフと会話をしたり、
 外を眺めたり、自由にくつろげるスペースです。



 リビングから外に出ると、ウッドデッキがあります。
 ここでは、みんなでバーベキューもできます。



 お風呂です。僕の暮らしているアパートよりも広くてきれい。
 うらやましい限りです。



 トイレと洗面台。



 ここは、宿泊するスタッフが
 寝る為の部屋ですね。



 さらに、階段をあがって、2階へ向かいます。

 1階がみんなが共同で使えるスペースで、
 2階が1人1人が暮らす個人の部屋です。



 それぞれの部屋の中にも入らせていただきました。



 部屋から直接に外に出て、階段をあがって屋上に行くことができます。
 鍵の管理はもちろん自分自身です。

 屋上の景色。



 屋上から玄関をみおろした所。
 すごく素敵な感じですね。



 率直に、僕も暮らしたい感じ。
 とてもいいですね〜。

 あのモシャーさんがサンフランシスコで実践した『ソテリア』が
 ここ東京でスタートするんですね。わくわくします。


● 見学を終えて/大熊一夫さんとのひととき

 見学を終えた後、ソファーに座って
 大熊さんとじっくりいろんなことを語りあいました。

 いや、語り合うなんておそれおおいなあ...。

 ヒーローの言葉をひとことも聞き逃さないように
 必死に耳を傾けていたというのが本当のところですね。

 長野県にある大熊さんのお宅を訪れているような
 あまりにもくつろいだ気持ちになってしまいました。



 大熊さんの新著の最後は、イタリアの話ではなくて
 日本の精神保健福祉の新しい動きについて記されて終わります。

 そこにはここ、東京ソテリアも登場します。
 大熊さんも強い思い入れを持って、東京ソテリアを見つめています。

 フジノもしっかりとこのチャレンジを見つめて、応援して、
 できれば日本中に広めるお手伝いができればと願っています。

 ソテリアのスタッフのお2人、三井マリ子さん、フジノ、大熊さん、です。



 東京ソテリア、必ず成功するはずです。

 この取り組みを、横須賀でも行ないたい。
 早くもっと自分が力を持って動けるようになりたい。

 この国の精神保健福祉を変えなければいけない。

 そう強く感じています。

 かつて、大熊さんが『ルポ精神病棟』を連載した時、
 彼はわずか32才でした。今のフジノよりも若かったのです。

 大熊一夫さんが最前線に立って闘いを始めてから
 もう40年近く経っています。 

 今なお我が国の現状は、精神疾患のある方々に対して
 あまりにも厳しく、改善の歩みは遅々としています。

 こんな『国の在り方』は明らかに間違っています。

 もう決着をつけなければいけない!

 大熊さんが闘ったように、今度は僕たちが闘っていかなければ。

 東京ソテリアのように、すでに立ち上がっている人々を
 一生懸命応援していきたいです。

 そして、政治家として成すべきことを果たすだけではなく、
 必ず自分自身が新しい精神保健福祉の取り組みに乗り出したいです。



2009年11月7日(土)のフジノその4(未完成版:書きかけでごめんなさい)
● ソテリア〜精神障がいから回復するよろこびを知る〜(その3)

 その3からの続きの文章が
 未完成のままでごめんなさい!

 完成版の文章は必ず後日記します。
 今ここに書いてあるのはメモだと思っていただけると幸いです。

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 続いて、村上病院の村上健ドクターから、
 『当事者・地域との薬物療法および入院精神療法』のタイトルで
 お話がありました。



 村上病院には閉鎖病棟は無くて、開放病棟のみ、とのこと。

 村上先生はかつて大学病院で勤務されていたそうですが、
 大学病院を辞めてから10年が経ちますが

 現在の村上病院で処方しているクスリの量は
 大学病院時代の量の半分くらい、とのこと。

 「大学病院は処方するクスリの量が多すぎる。
  患者さんがヘロヘロになってしまう。
  製薬会社もクスリを多く使いたがる」

 と、多剤大量の傾向を厳しく批判されていました。

 また、東京ソテリアハウスに村上ドクターは
 すでに1度泊まらせてもらったことがあるそうです。

 「これからソテリアのような活動は、日本で広がっていくはず。
  若い先生を地域精神保健福祉へとどんどん洗脳していってほしい」

 とソテリアへの期待を語られました。

 「どこのメンタルクリニックもいっぱいで、アップアップしている。
  軽症の患者さんが増えている中で
  症状が重い患者さんをなかなか診れないので
  クリニックも予約制にせざるをえない。
  しかし予約制では、具合の悪い方は予約が無ければ
  体調が悪くなっても診てもらえない」

 「統合失調症のイメージが日本では悪すぎる。
  週1回、心理の大学院の実習生を受け入れているが、
  リカバリーしている方々を見て実習生たちはとても驚く。

  精神科病院の本当に重い人しかみていないから。
  リカバリーした方々を見て驚く。
  そうした学生たちにリカバリーの姿を教育しなければならない」

 とのことでした。



 久永さんからもお話がありました。



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 休憩時間の様子です。

 下の写真、左からフジノ、
 NPO法人東京ソテリア代表の野口博文さん、
 国立精神・神経センターの瀬戸屋雄太郎さん。30代トリオです。

 でも、僕たちがまだ精神保健医療福祉の『新しい世代』なんて
 言われているようじゃダメなんですよね...。

 『責任世代』どまんなかにならないといけない、と
 野口さんの活動を知るにつけてもつくづくがんばらねばと思いました。


                    
 下の画像は、休憩時間に
 フジノのヒーローである大熊一夫さんと。

 大熊さんは今も最前線で活躍されていて
 つい先日も新著『精神病院を捨てたイタリア、捨てない日本』
 出版されました。

 大熊一夫さんの新著は会場内でも販売していましたが、
 もちろん『大熊チルドレン』であるフジノは
 すでに買ってありまして
 3分2以上読み終えていました。

 (*大熊チルドレンとは、フジノを筆頭に、精神保健福祉業界のあらゆるところに存在する
  「大熊さんの『ルポ精神病棟』を読んで精神保健福祉の世界に飛び込む決心をしました」
  と語る人々です)




 サインをもらってしまいました。

 マイヒーローに自分の名前を覚えていただいているのが
 本気でうれしいです!




その5へ続く)


2009年11月7日(土)のフジノその3
● ソテリア〜精神障がいから回復するよろこびを知る〜(その2)

 残念ながらフジノは
 乗り継ぎのカンケーで遅刻してしまったので、

 プログラム2の
 『「ソテリア」とはなにか』から参加しました。

 ソテリアについてはその2でカンタンに説明をしましたので
 ここでは省略いたします。


 次に、プログラム3として
 ジェローム・エンドラスさん(スイス・チューリッヒ大学)からの
 メッセージが読みあげられました。

 タイトルは『社会とソテリアとの統合』です。

 本来は来日を予定していたそうなのですが、
 仕事のカンケーで実現せず、今回はメッセージ参加となりました。



 翻訳して読んでくれたのは、われらが久永文恵さんです。

 フジノはエンドラスさんのことは全く知らなかったので、
 紹介されていた文章をそのまま引用しますね。

 > ジェローム・エンドラス(Jerome Endrass)心理学博士
 >
 > チューリッヒ大学およびチューリッヒ州法務局において、
 > 精神障がいの回復のリスク要因に関する研究を行っています。
 >
 > 精神科医療機関や社会復帰施設等における
 > 治療や介入の効果について検証しており、
 > 学術的と同時に政策的に高い評価を得ています。
 >
 > また同大学において、
 > 社会的統合(social integration)に関する専門教育を提供し、
 > 医療・保健福祉および司法の従事者の
 > 処遇技能の向上に寄与しています。
 >
 > 過去に三度来日しており、
 > 日本の精神保健システムにも深い理解をもっています。

 とのことでした。


● 精神科病床数がこれほど多い日本は間違っている!

 続いて、プログラム4.『意見交換』では
 4人のスピーカーからお話がまずありました。

 1人目は、国立精神・神経センターの
 瀬戸谷雄太郎さんによる
 『ソテリアの必要性:我が国の現状に照らして』です。



 なかなか減らない日本の精神科病院について
 現状についてお話がありました。



 瀬戸谷さんは、今後は必ず病床数(=ベット数)は減っていくと
 割と明るい見通しを持っているようでした。

 かたや、フジノは
 否定的です。

 厚生労働省は、介護療養病床は廃止しようとしていたくせに
 精神病床だけはすさまじい数を残そうとしてきました。

 本当ならば、在宅中心の精神保健福祉サービスを充実させれば
 精神科病院なんて廃止できるし、病床数も減らせるのです。

 それなのに、下の表を見ていただけばすぐ分かるのですが
 先進国の中で日本だけが
 すさまじい数の精神病床を維持しています。


 人口1万人あたりの精神病床数は28で、
 先進国では最も多いワースト1位です。

 平均在院日数も320日で(2006年)、
 世界の中では絶望的に長いのです。

 「在宅時代なんか到来していない」(大熊一夫さん)

 という意見にフジノは同感です。

 『入院中心主義』の日本の精神保健医療福祉。

 これを変えていかねばいけない。

 本来これを変えていくには、トップダウンで
 政府がしっかり方針転換をしなければいけません。

 しかし、ボトムアップで変えていこう、という動きの1つが
 この『ソテリア』だとフジノは受け止めています。


 (その4に続きます)


2009年11月7日(土)のフジノその2
● ソテリア〜精神障がいから回復するよろこびを知る〜

 今日は、新小岩の江戸川区民センターにて
 NPO法人東京ソテリア主催のシンポジウムに参加してきました。

 『東京ソテリア』のスタートを
 フジノはこころから歓迎しています。

 日本の新しい精神保健福祉の希望が輝きはじめた
 と言える出来事だ、とフジノは受けとめています。


 このHPを読んでいるほとんどの方々にとって、
 『ソテリア』って全く知らない単語だろうなあと思います。

 たぶん精神保健医療福祉の業界の方々にも
 まだまだあまり知られていません。

 あえてひとことで言えば、『ケア付きの共同住宅』なのですが
 もちろん、ただの共同住宅ではありません。

 精神疾患というのは、病院での入院治療よりも
 地域で暮らしながらサポートを受けていくことの方が
 有効なのですね。


 『人間としての尊厳』という意味だけでは無くて
 病気による苦しみからもより解放されるという意味でも
 有効なのだ、ということです。

 今では当たり前になっているこの『事実』を
 世間に対して明らかにしたのが
 ロレン・モシャーさん(アメリカ・精神科医)の研究です。

 地域の小さな家庭的な施設(治療共同体と呼びます)で
 抗精神病薬を使わないで共同生活したの患者さんと

 総合病院の精神科に短期入院して
 通常の抗精神病薬による薬物治療を受けた患者さんとを

 2年間にわたって追跡調査して
 比較した研究があります。

 結果は、地域で暮らしていた方々の方が
 明らかに予後が良かったのです。

 (詳しいことを知りたい方は、ぜひこちらを読んでみて下さいね。
  『コミュニィメンタルヘルス』中央法規出版です...と書いていて気づいたのですが
  この本は現在では入手困難になっていて、アマゾンでは中古が2万5000円!ですね。
  図書館で読むしかなさそうですね。良書なのに、ひどいなあ...)


 この「地域の小さな家庭的な施設」こそ
 アメリカのカリフォルニア州サンノゼにある『ソテリア』です。

 このサンノゼの『ソテリア』の理念と方法を
 日本で実現していくのが『東京ソテリア』なのです!

 そのスタートにあたって、
 今回のフォーラムが開催されることになった訳です。

 フジノはうれしくて
 大喜びで新小岩まで向かいました。


 (その3へつづく)


2009年11月7日(土)のフジノその1
● 新聞各紙がとりあげてくれました/マニフェスト大賞の受賞

 マニフェスト大賞のベストホームページ部門大賞
 受賞から1日が経ちました。

 昨日はインターネット上で受賞を知った方々が、
 今日は新聞によって受賞を知った方々が、
 激励のメールをたくさん送って下さいました。本当にありがとうございます。

 フジノにとって何よりもうれしいのは
 『受賞』そのものでは無くて
 『市民のみなさまが喜んでくれたこと』です。

 選挙の時も『当選』をフジノは喜んだことは1度もありません。
 『まわりの方々が喜んで下さる姿』を見られることが
 フジノにとってはうれしいです。

 政治家は『市民のみなさまを笑顔にすることが仕事』であって
 政治家自身が笑顔でいる必要は無いと考えています。

 (だからフジノは選挙ポスターも笑顔ではありません)

 これからも今までどおり、みなさまの激励の言葉をこの身に受けて
 政治家としての責任の重さをひたすらかみしめて
 前に進んでいきたいと考えています。ありがとうございました。

 神奈川新聞・毎日新聞の2紙の記事と、
 そして、マニフェスト大賞ホームページより講評を引用して
 ご紹介します。


 (2009年11月7日・神奈川新聞より)

 マニフェスト大賞に海老根藤沢市長、藤野横須賀市議がベストHP賞

 政策中心のマニフェスト型政治を実践している
 首長や地方議員らを表彰する「第4回マニフェスト大賞授賞式」が
 6日、東京都内で開かれ、

 マニフェスト大賞グランプリ(首長部門)に海老根靖典藤沢市長が選ばれた。
 ベストホームページ(HP)賞には藤野英明横須賀市議が輝いた。

 地方議員らが中心の同実行委員会(実行委員長・黒川勝横浜市議)の主催。
 今年は全国から1003団体、計1539件の応募があった。

 海老根藤沢市長はマニフェストの完成度の高さや迅速な実行、
 そのための推進体制の整備などが評価された。

 審査委員長の北川正恭前三重県知事は

 「徹底したマニフェスト型の行政運営を目指している。
  マニフェストの作成、実行、検証、評価、改革のサイクルが
  見事に回転している」

 と講評。

 海老根市長は

 「当たり前のことをしただけ。市政を取り巻く環境は変わる。
  それに合わせてマニフェストは進化すべきだ」

 と話した。

 藤野氏のHPは

 「政治家の活動、生きざまがリアルに伝わる」

 と評価され、

 藤野氏は

 「政治に関心をもってもらえるように聖域なく情報を公開・発信し、
  市民と共有できることが大事だと思う」

 と述べた。

 県内からはマニフェスト大賞グランプリ(地方議会部門)候補に
 相模原市議会の新政クラブ、
 ベストHP賞候補に民主党・かながわクラブ神奈川県議会議員団、
 アイデア賞候補に飯田満川崎市議、海老名健太朗茅ケ崎市議、
 最優秀成果賞候補に横浜市会の無所属クラブがノミネートされた。

 (神奈川新聞の引用おわり)
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 続いて、毎日新聞です。

 (2009年11月7日・毎日新聞より)

 「本人の政治哲学がすべてホームページに込められている」

 と審査委員会で絶賛された。

 市議会で採決された個別議案への賛否と、その理由を明示。
 選挙や政務調査費に使った金の流れ、
 自らのスケジュールまで徹底した情報公開を進め、

 「今までの政治家がやってきた行動とすべて逆にやる」が基本。

 「受賞を励みに全身全霊をかけて
  政治への信頼構築を目指し、
  政治には誰でも参加できることを伝えたい」と話した。


 (毎日新聞の引用おわり)
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 最後に、マニフェスト大賞のホームページから
 審査委員のお1人である竹内謙さんの講評をご紹介します。

 (2009年11月7日・マニフェスト大賞HPより)

 (竹内謙審査委員による講評)

 藤野氏のHPは読んでいて飽きない。

 何が面白いのかといえば、
 誰に遠慮することもないユニークな議員活動に加えて、

 「フジノはこう考える」と、自分の気持ちを包み隠さず
 ストレートに発信するからだろう。

 公務出張の欠席理由は「パニック障害」と医師の診断書を見せる。

 「美術館建設をストップする」という公約を守れなかったと、
 政務調査費を全額返却する。

 「パフォーマンス」という議員仲間の批判にも堂々と反論する。

 公約、選挙公報、チラシ、議会発言、報酬・政務調査費の報告...
 過去のものを含めてすべて読める。

 議案に対する賛否は全議員についてわかる。

 何と言っても、議会のルールや用語が解らない人にも
 優しく説明しようと言う「すべての人向け」の発信態度が素晴らしい。


 (マニフェスト大賞HPからの引用おわり)
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 温かい言葉の数々に身が引き締まる想いです。

 フジノ自身は受賞を励みにしつつも、
 これまでと同じように毎日変わらず、
 全身全霊をかけて政治家として働き続けていくだけです。

 報じて下さった各紙にとても感謝しています。

 これからも、全力でがんばります。


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