まちの政治家は、こんなことしてます


2010年2月9日(火)のフジノその1
● 『言論NPO』と意見交換をしました

 『認定非営利法人・言論NPO』という硬派の団体があるのですが
 わざわざ東京から横須賀までフジノに会いに来てくれました。

 昨年フジノがマニフェスト大賞を受賞したことから
 フジノの活動に関心を持ってくれたそうです。

 そこで今夜19時30分から21時まで1時間半にわたって

 真の意味でマニフェストを浸透させていく為の活動の在り方や
 民主主義を根づかせていく為の活動はどう在るべきかなどについて

 意見交換を行ないました。

 市民のみなさまには全くなじみが無いとは思うのですが
 政治家であれば『当然、誰もが知っているべき団体』の1つなのですね。

 その活動はもう9年目になるのですが
 フジノが持っているイメージは「とにかく『硬派』!」という感じ。

 民主主義をこの国に根づかせていくという大切な理想を実現する為に
 地道ではあるけれども、尊い活動をしてくれている団体です。

 HPから団体の自己紹介の文章を引用させていただくと、

 > 「政治やこの国の将来は
 >  私たち有権者自身が選ぶものである」
 >
 > という強い思いから、
 >
 > 有権者のみなさまに
 > 政治や政策を判断する材料を提供する為に、
 > 政権の政策やマニフェストの評価を行っている非営利組織です。



 『言論NPO』が最近出版したブックレットを購入させてもらいました。
 この本を紹介する文章を引用させていただきます。


 > 私たちはこの度、その評価活動の一環として、
 > 新刊ブックレット『鳩山政権の100日評価』を出版いたしました。
 >
 > 今回の100日評価は、
 > 今年7月の参議院選挙の際に
 > 私たちが実施する本格的な政策評価に向けた
 > いわば中間報告という形となっております。
 >
 > 各種政策の「評価」において何がポイントとなるのか、
 > 政権の政策において何が評価され、何が問題となっているのか、
 >
 > そして、どんな形であれば
 > 国民との約束を軸とした政治に向かうのか
 >
 > といった点を、各分野の専門家の皆様のご協力を得て
 > まとめた書籍となっております。


 とても熱いですね。いいですね〜。

 (画像:NPOの紹介の資料と、最新ブックレットを持つフジノ)


 ぜひみなさまも『言論NPO』の活動に
 注目してみてくださいね。


● より良い『民主主義』を実現していく為に

 かねてからくりかえし申し上げてきた通り、
 フジノは『マニフェスト至上主義者』です。

 どれほどフジノが吉田市長を勝手連として選挙で支援してきたとしても
 当選後の彼が自らのマニフェストを裏切ることがあれば
 徹底的に厳しく批判をしてきました。

 敵対した陣営の方々よりも誰よりもフジノが
 厳しい態度で臨んできたはずです。

 それは吉田市長個人の存在よりも
 市民のみなさまとの契約であるマニフェストの方が大切だからです。

 何故そんなにもマニフェストを大切にしてきたかと言えば、
 『民主主義』を本来の在るべき姿に戻すという『目的』を実現する為にも
 マニフェストは重要な『手段』だったからです。

 マニフェスト(政策集)本位で政治家を選ぶということは

 市民のみなさまが
 それまでの全てのしがらみから解放されて
 あくまでもあなた自身の想いにしたがって
 このまち/この国の未来を決めていくことができる

 ということなのですね。

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 ただ...

 『民主主義』という制度が本当にベストなものなのかは
 日本よりも民主主義が進んでいると言われている国々を見ても
 例えば、アメリカやイギリスを見てもまだ分かりません。

 自殺がほぼゼロのブータン王国では『立憲君主制』ですし、
 とても経済が好調なシンガポールはある意味で『独裁政治』です。

 こうした国々は日本よりも国民がより幸せそうです。
 そうすると、『民主主義』よりもより良い制度なのかもしれません。

 つまり、『民主主義』は完全では無いのです。

 そんな風に悩み迷いながらも、今フジノの目の前にある
 現実の日本はいちおう『民主主義』の国です。

 しかし、『なんちゃって民主主義』な上に
 『おまかせ民主主義』の、中途半端な状態です。

 だからこそ、今この現実の中で
 より良い『民主主義』を実現する為に闘うしかない。

 それがフジノの想いです。

 ふだん、いち市議会議員として活動しながらも
 いつだって市民のみなさまに『民主主義』を実現してもらえるように
 必死に意識しながら働いてきました。

 今日の『言論NPO』との意見交換をつうじて
 どんな形で一緒に闘っていくことができるのかは見えませんでした。

 けれども、僕たちの目標(=より良い民主主義の実現)は
 同じはずです。


 (言論NPO資料より)


 『言論NPO』と直接的に協力はできなくても、
 民主主義の実現に向けて今まで以上にフジノが活動していくことで
 共通のゴールへと近づくことができればと願っています。

 100年以上かかることかもしれません。
 自分が生きている間には実現しないかもしれません。

 それでもあきらめません。


 改めてそんなことを決意しなおした
 有意義な意見交換でした。



2010年2月8日(月)のフジノ
● 2009年度ラストの『自死遺族の支えあいの会』でした

 今日は、『自死遺族の支えあいの会』が開催されました。

 大切な方を自殺によって失なったご遺族の方々が
 安心して胸のうちを語りあうことができる場が必要です。

 2007年12月からスタートして、2ヶ月ごとに開催してきました。
 今回が第14回目でした。

 昨年12月12日の活動日記でも報告しましたが、
 この『支えあいの会』をより良いものとしていく為に

 前回(第13回目)から『NPO全国自死遺族総合支援センター』
 『ファシリテーター』を委託しています。

 『ファシリテーター』というのは耳慣れない言葉だと思いますが
 司会や進行役と役割そのものは似ているのですが

 参加して下さった方々のこころの動きや
 全体の場の雰囲気を見つめながら

 例えば、参加している方々誰もが発言できるように、とか
 参加している方々同士がお互いに理解しあえるように
 適切なタイミングで介入するなど、多くの役割を果たす存在です。

 第12回目までの『自死遺族の支えあいの会』では
 専門の研修を終えた横須賀市の精神保健福祉相談員/保健師が
 ファシリテーター役を務めてきました。

 もちろん、これまでも良かったと思います。
 しかし、さらにより良いものへと常に改善していく必要があります。

 そうした想いの中で、ファシリテーターを委託することになりました。

 自死遺族のわかちあいを行なう場のファシリテーターは
 やはり『当事者性』(=ファシリテーター自身が自死遺族であること)が
 求められるのではないか、とフジノは考えています。

 こうして、前回から『全国自死遺族総合支援センター』の代表である
 杉本さんに横須賀に来ていただいています。

 (写真:本日の支えあいの会終了後、杉本さんとフジノ)


 支えあいの会の場での参加者の方々が語られたことは
 一切ここには記すことはできませんが、

 今日は、前回の参加者数を大きく上回る
 多くの方々に参加していただけたことだけは記したいと思います。

 かねてから自死遺族支援に取り組んでこられた
 杉本さんが来て下さったことがとても心強くて
 あらゆるところで宣伝してきた効果があったのかもしれません。

 これからはじまる予算議会の場で
 正式に来年度予算案が可決されなければいけませんが
 今後ともファシリテーターをお願いしていけたら、とフジノは願っています。

 そして、1人でも多くのご遺族の方々に
 語ることができなかった胸の奥にしまわねばならなかった想いを
 ぜひ安心して語りに来ていただきたいと強く願っています。


● 次回からのスケジュールです

 『自死遺族の支えあいの会』の
 2009年度(2008年4月〜2009年3月)は今回がラストでしたが、
 もちろん来年度(2010年4月〜2011年3月)も開催します。


 開催場所もこれまでの逸見の保健所の『会議室』から
 新たに『リハプレイ室』へと変更しての開催となります。

 この変更によって、参加者の方々が
 よりリラックスして過ごせるようになると思います。

 さて、今後の開催スケジュールは次の通りです。


 <2010年>

 ・4月19日(月)10:00〜12:00

 ・6月21日(月)10:00〜12:00

 ・8月16日(月)10:00〜12:00

 ・10月18日(月)10:00〜12:00

 ・12月20日(月)10:00〜12:00


 <2011年>

 ・2月21日(月)10:00〜12:00



 参加を希望する方はどうぞ直接に会場へいらして下さいね。
 どうかご利用下さい。よろしくお願いします。



2010年2月4日(木)のフジノ
● 自殺未遂に追い込まれた方々を守る為に/新たな支援策を神奈川新聞が報道!

 1月24日の活動日記で報告した
 自殺未遂へと追い込まれてしまった方々への支援に向けて
 新たに横須賀市がスタートさせた取り組みを
 神奈川新聞が報道してくれました。

 しかも、社会面1面(テレビ欄の裏、4コマ漫画があるページです)に
 ドーンと本当に大きく掲載してくれました。

 社会面1面というポジションは、新聞紙では1面の見出し&テレビ欄に続いて
 読者に最も読まれているページです。

 どれだけ本当に必要な情報であっても、
 政治・行政の広報/情報発信だけでは市民のみなさまに行き届きません。

 だからこそ、新聞を筆頭に、マスメディアによる情報発信は
 絶対に必要不可欠な存在なのですね。

 そして、横須賀市の自殺予防対策がこうして報道されることによって
 単に『情報』として広く知られるという効果だけではなく、

 「横須賀市の政治・行政は『いのち』を守るのだ」

 という『強いメッセージ』を
 市民のみなさまと読者の方々へ伝えるという大きな効果もあります。

 こうした理由から、フジノは横須賀市の取り組みだけでなく
 全国の自殺予防対策の取り組みが
 少しでも多くマスメディアに報道されることを
 いつも願っています。

 その意味で、日頃から自殺予防対策について報道して下さる
 神奈川新聞には、とても感謝しています。

 それでは記事を引用させていただきます。

 (2010年2月4日・神奈川新聞より)

 自殺未遂者を支援へ/横須賀市、再発防止に向け
 病院と相談員連携


 自殺を図って一命を取り留めた人が再び自殺を試みないように、
 横須賀市は2010年度から横須賀共済病院(同市米が浜通)と連携した
 自殺未遂者対策に乗り出す方針を固めた。

 本人の同意を得て病院側から連絡を受けた市保健所が
 本人と面接し、必要な支援を行う。

 自殺未遂者の4割は過去にも自殺を図った経験があるとの調査結果もあり、
 未遂者への支援策として効果が期待される。


 横須賀共済病院は同市内で唯一、
 生命に危険が及ぶような重症・重篤な患者に対応する
 3次救急を担う救命救急センターがある。

 このため、市消防局が自殺を図った人を搬送した医療機関のうち、
 09年は同病院が7割近くを占めた。

 同病院によると、同年に自殺を図り受診した患者は136人で、15人が死亡した。
 医薬品の大量服薬などの中毒患者が全患者の8割近くを占めたが、死亡者は1人だけだった。

 構想では、病院で治療や診察をした後、
 ケア対象選定基準によって
 病院側が患者に保健所を紹介する。

 本人が同意した場合、保健所の精神保健福祉相談員が面接して
 問題解決に必要な専門機関につなげる。
 場合によっては家族に対しても支援を行い、必要な機関につなげる。

 これまで、自殺未遂者に絞った形での自殺予防対策は行っていなかった。

 早い段階から病院の協力を得て本人と接触することで
 支援体制を充実させ、自殺予防を図る。

 市によると、県内の自治体では初めての取り組みという。

 市は今後、同病院と協議して
 ケア対象者の選定基準などを具体的に詰め、10年度から実施する意向だ。

 横浜市立大精神医学教室自殺予防研究チームが07年に発表した調査結果では、
 同大付属市民総合医療センター(横浜市)の
 高度救命救急センターに搬送されて入院した自殺未遂者の42%は
 過去に自殺を図った経験があった。

 研究チームのリーダーだった同大学の河西千秋准教授は

 「医療スタッフが対応について学び、
  他職種の専門職がチームとしてかかわるような枠組みができれば有効だろう」

 と話している。

 (佐藤浩幸)


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 (引用おわり)

 記事の中では、かつて市民病院にて自殺対策の講演を行なっていただいた
 河西千秋先生(横浜市立大学)のコメントも掲載されています。

 そのコメントの中身について、
 次に触れたいと思います。


● 新たに研修も行ないます!

 神奈川新聞の記事では、自殺未遂へと追い込まれた方々の支援に
 全国でも最も先進的に取り組んできた
 河西先生(横浜市立大学)のコメントが掲載されています。

 「医療スタッフが対応について学び、
  他職種の専門職がチームとしてかかわるような枠組みができれば有効だろう」

 河西先生のおっしゃるとおりだとフジノも考えます。

 ・医療スタッフが自殺に対する知識とその対応について学ぶこと

 ・多職種によるチームで未遂者に関わる仕組みをつくること

 そこで、この2つのうち、まず1つ目について具体的な対応として
 横須賀市では新たに2つの研修を3月に開催します。

 (1)救命救急関係者基礎研修

 この研修の対象者は『救急隊員』と『救急病棟を持つ病院の医師』です!

 河西先生が指摘されておられるように
 実は、医療スタッフも自殺未遂への対応に悩んでいます。

 この国では精神科のドクターでさえも自殺対策に弱くて、
 自殺未遂に追い込まれた方々の受診をしばしば拒否することがあります。

 そんな現実があるからこそ、こうした研修はとても有効です。

 忙しい救急隊員の方々と救急病棟のドクターの方々が
 どれだけ参加してもらえるかが勝負ですから
 今回だけでなく、くりかえし開催していく必要があります。

 しかし、全国的に見てもようやく厚生労働省が
 医療従事者むけの研修に乗り出したばかりですから

 横須賀市でこの研修が開かれることは
 とても大切で、とても素晴らしいことです。


 (2)自殺未遂者への具体的介入研修

 この研修の対象者は『相談援助職』の方々です。

 自殺未遂へと追い込まれた方々を
 再び自殺へと追い込まない為には生活支援が必要です。

 誰だって、自殺へと追い込まれたストレスフルな環境へそのまま戻れば
 再び自殺へと追い込まれてしまうのは当然なことです。

 だからこそ、その原因となった様々な要因(社会的/経済的/心理的な要因など)を
 いろいろな職種からなるチームでサポートしながら解決へと導く必要があります。

 その為には医療スタッフだけではなく、
 ソーシャルワーカーの存在が必要不可欠なのです。

 こうした方々を対象にしたのが今回の研修です。

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 河西先生がコメントして下さったことに先回りして
 横須賀市はすでに動き出しています!

 こうした取り組みは必ず成果を挙げていきますので、
 市民のみなさま、どうか見守っていて下さいね。

 自殺予防対策を実現すべく政治家になったフジノですから
 これからも自殺ゼロに向けてあらゆる政策を提案しつづけていきます。



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