まちの政治家は、こんなことしてます


2011年12月29日(木)のフジノ
● 今年ラストの卍LINEくん『FREEDOM FREAK』

 仕事がなかなか終わらずに真夜中の3時過ぎになって
 ようやくドブ板通りの『GREEN HILL』へ到着しました。

 卍LINEくんが2か月に1度開催している『FREEDOM FREAM』
 今日が今年ラストでした。

 下の画像のフライヤーにも
 『東日本大震災復興支援DanceParty』と銘打ってありますが

 3月11日以降、フジノにとってこのイベントは
 「自分の今を確認する機会」という意味を持つようになりました。

 卍LINEくんは
 被災地支援を直接的・間接的に継続しています。

 そんな彼の姿を見つめる時、僕自身がどう感じるか。
 改めて自分を確認する機会になっています。



 フジノのような仕事をしていると
 『信念』と『本心』の区別が自分でつかなくなることがあります。

 政治的な『信念』と
 個人的な『本心』とは、ほとんどの場合、一致しています。

 でも、これがズレていく時もあるのです。

 例えば、

 ・政治的な『信念』としてフジノは
  『脱原発』に向けて議連やあらゆる活動を続けています。

 これは絶対に進めなければならないと取り組みです。
 ただ、体力的な限界もあるので

 ・個人的な『本心』として僕は
  『自殺対策』の活動にもっと時間を使いたいと感じています。

 こんな感じです。

 現時点での政治的な『信念』として
 『脱原発』は最優先課題なので
 『自殺対策』の時間を減らしてもガンガン取り組むのですけれども

 僕個人の『本心』としての想いは
 やはり原点である『自殺対策』にこそ
 もっと優先的に自分の時間を割きたいと感じています。

 人間なので当然ながら
 両者がズレる時もある訳です。

 そのズレを自覚できている時には良いのですが

 成すべきことの物事の重要性が高すぎると
 『信念』と『本心』のズレがあることに気づけなくなってしまいます。



 卍LINEくんは変わらずまっすぐに

  被災した方々を応援していきたい

 という想いを、その歌を通して僕たちに伝えてきます。

 歌を聴いている時に僕たちは
 自分の気持ちにはウソを付けないと思うのです。

 だから、彼の姿を『FREEDOM FREAK』で
 目の当たりにした瞬間に僕がどんなふうに感じるのか。

 その感じ方こそ、僕の『本心』だと思うのです。



 今夜、いちばん最後の歌は
 彼が3月11日の震災の後に作ったあの歌でした。

 それを聴いた僕は

 「良かった」

 と嬉しく思いました。

 この「嬉しく感じた」という気持ちが
 今の自分の『本心』なのだと思います。

 その自分自身の感じ方を
 明日からもそのまま進んでいこうと感じたのでした。

 政治的な『信念』も
 個人的な『本心』も

 まだまだ全く3月11日は遠くなっていないし、
 風化もしていない。

 やらなければならないことは山積みだし、
 ずっと続けていかねばならない。

 自分の想いを改めて確認できました。
 今年最後のライブ、行けて良かったです。



2011年12月28日(水)のフジノ
● 三浦半島地域 障がい者 歯科診療所へ

 今日は、横須賀市日の出町にある
 『三浦半島地域 障がい者 歯科診療所』を視察しました。

 12月議会で委員会質疑を行なってから
 フジノはとても気になっていたことがあったので

 実際に訪れて、自分の目で見て
 お話をうかがうことにしたのです。



 医療というのは、その病気やケガなどの症状の重さによって
 『1次』→『2次』→『3次』と診療する場所が分担されています。

 『1次』は、ふだんのかかりつけ医。
 『2次』は、救急医療センターなど。
 『3次』は、大学病院や救急救命センターなど。

 この『歯科診療所』は、三浦半島全体の
 障がいのある方々の『2次診療』を担当してくれています。



 きっとあなたはこの診療所のことを
 初めて知ったことと思います。

 実は、タクシーの運転手さんにもあまり知られていないのですが
 国道16号を市役所からコジマの方へ向かって歩いて
 わずか10分ほどの所にあります。

 神奈川県横須賀合同庁舎と
 釣り具の上州屋・横須賀中央店の裏にあたります。


 (画像:受付の様子)


 12月議会に提出された『補正予算』の中に
 たくさんの項目の中の1つに、下の項目が含まれていました。

 この『歯科診療所』が現在使用している歯科診療ユニットのうち、
 最も古い1台を、新しいユニットに交換する費用として
 620万円を補助する

 というものです。

 (議会に配られた説明資料はこちら

 教育福祉常任委員会でフジノは
 この歯科診療ユニットについて質疑を行ないました。


 (画像:歯科診療ユニットとはどこの歯医者さんにもあるこういう機械です)


 残念ながら予想したとおり、
 問題点が見えてきました。

 ・本来、歯科診療ユニットの『交換』の基準は7年と定められている。

 ・最も古いユニットは1990年の購入、既に11年が経過している。

 つまり、基準を4年も過ぎてから
 今回ようやく交換するのです。

 実は、フジノが『予想したとおり』と記したのは
 財政危機のあおりを受けて保健医療福祉の現場では
 同じことがたくさん起こっているからです。

 耐用年数が経過しても予算が無いから交換せずに
 そのままダマしダマし使い続けているというケースがたくさんあります。

 この歯科診療ユニットは、本来、
 もっと早く交換する予算を出すべきでした。

 さらに、合計5台ある歯科診療ユニットのうち、
 残りの2台もすでに5〜6年が経過していることが分かりました。

 この2台も来年度中には
 新たなユニットに交換すべきです。

 加えて、決して足りているとは言えない人数で
 患者さんに対応している現状も見えてきました。



 いくら財政が厳しいといっても、医療については
 きちんとした基準に基づいて予算が措置されなければ

 人命や健康に影響を与えることになり、
 最終的には、税金もより多く費やすことにつながります。

 こうした観点からフジノは、

 「財政の見通しにそった、計画的なハードの整備」

 が必要だと考えています。

 今のような対応では、長期的に見通しを立てた上での
 計画的なハードの整備とは言えません。

 現場が安心して診療に全力を注げるように
 政治・行政はそのサポートの役割をしっかり果たさなければいけません。



 この問題意識を改めて痛感させられた12月議会でした。
 そこで、閉会したら必ず現場を視察しようと決めていました。

 そして、本日、視察を実現することができました。

 現場を見せていただくとともに
 実際に担当しておられる歯科医師の先生にも
 お話を聴かせていただきました。

 横須賀市歯科医師会・副会長の谷繁信さん、
 障がい者歯科診療を担当しておられる理事の有輪理彦さんのお2人です。

 この補助は、分かりにくい仕組みですが
 横須賀市を通してはいるものの、実際は『神奈川県による補助』です。

 ですから、横須賀市として
 県にしっかり予算要求をするように改めて提案したい
 とフジノは感じました。

 (左から、有輪理事、フジノ、谷副会長)


 年末の大変お忙しい時期にも関わらず
 フジノの視察を受け入れて下さった横須賀市歯科医師会に
 深く感謝しています。

 今日は本当にありがとうございました。

 そして、市民のみなさま。

 こうして障がいのある方々の歯科診療の為に
 全力を尽くしてくれている方々のことをぜひ知っていて下さいね!


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 政治家としてフジノは、忘年会・新年会には
 一切参加しないことに決めているのですが

 たった1つだけ毎年おじゃましている
 先輩が主催している忘年会に行ってきました。

 フジノにとって、
 今年、最初で最後の忘年会です。

 恒例のビンゴ、フジノが当たったのは『入浴剤』でした。

 そして、『かぶりもの』が大好きなフジノは
 他の人の賞品なのに今年も頂いてしまいました。



 馬。うれしいな。



2011年12月27日(水)のフジノ
● 『JUN SKY WALKER(S)』のライブ&トークの収録へ!

 今日は、夜から東京・麹町へ。
 日本テレビの音楽番組の収録に参加してきました。

 いきなりですが、逗子高校吹奏楽部のみなさま、
 今日は本当にごめんなさい!

 年2回、4月と12月末に開かれている逗子高校吹奏楽部の
 定期演奏会をフジノは必ず聴きに行くことにしています。

 春の演奏会はフジノの選挙の投票日当日でした
 もちろん聴きに行きました。

 でも、今年の12月定期演奏会は
 実は、まさに今日でしたがこちらに来てしまいました。
 今年だけはお許し下さいね。

 フジノが中学時代からずっと大好きなバンド
 『JUN SKY WALKER(S)』のライブ演奏とトークの収録に
 抽選に当たって参加できることになったのです。

 (画像:スタジオの外に集合する当選者のみなさん)


 解散から10年が経った年に1度限りの再結成をしたのですが
 来年から『完全復活』をすることになりました。

 長年のファンにとってはうれしい限りです。

 テレビ番組の収録には
 2年前も1度、参加することができましたので、2回目です!

 この時は、最前列のど真ん中という
 好ポジションでした。

 さらに今回も、250名の観客の中で
 フジノは32番でした!



 これはもう1年間必死に働いてきたことへの
 神様からのご褒美ですね。

 1月29日の放送日まで内容は一切語ってはならないルールなので
 詳しいことは何も書けません。

 でも、今年最後のジュンスカライブ、
 すごく楽しかったです。



 昨年末には仕事の合間をぬって4つのライブに行きました。
 今年は仕事が忙しくて、年内のライブは卍LINEくんのライブだけ。

 No Music,No Life.
 (音楽のおかげで生きていかれる)

 このフレーズを実感した1年でした。
 来年も行ける限り、ライブに行きたいなあ。



2011年12月26日(月)のフジノ
● フィリス・ソロモン先生と4年ぶりの再会

 *文章を書く時間が取れないので、画像とメモ書きのみです。後日、アップしなおします*

 今日は、東京・本郷にある東京大学へ。

 『フィリス・ソロモン先生とともに
  日本の「当事者サービス提供者」の発展可能性を考えるセミナー
  〜当事者と専門家の真のパートナーシップは可能か〜』


 に参加しました。



 主催者である大島巌先生(日本社会事業大学・教授)からの
 ソロモン先生セミナーのお知らせはこちらです。
      ↓

 「当事者サービス提供者(Consumer Provider)」の
 研究と実践に長年関わって来られた、
 ペンシルバニア大学フィリス・ソロモン教授が、
 文部科学省大学院プロジェクトで来日されます。

 その事業の一部として
 「当事者サービス 提供者」に関するご講演を頂き、
 日本における「当事者サービス提供者」の発展可能性と
 今後の精神保健福祉サービスのあり方を、
 精神保健福祉関係者の皆さまと共に考える会を持ちたいと思います。

 こんにち世界の地域精神保健福祉活動では、
 当事者スタッフや当事者サービス提供者を活動に位置づけることが
 精神障がいをもつ方々のリカバリーやエンパワーメントの観点から
 特に重要と考えられています。

 これはまた、精神保健福祉従事者と精神障がいをもつ方々の
 パートナーシップを築く上で、
 新たな文化の地平を切り開くチャレンジでもあります。

 これに対してアメリカでは、近年、ピアスペシャリストが
 各州で制度的に取り入れられるなど、
 この 「チャレンジ」が実践の中で検証され、発展しつつあります。

 ソロモン先生は、利用者サイドの視点で、
 より良い地域精神保健サービスのあり方を追求して来た
 著名な実践研究者であり、
 豊富な実践経験と多くの優れた研究業績から、
 社会や関係者に大きな影響を与えて来ました。

 この新しい動きに最も精通しておられる方でもあります。

 ソロモン先生の来日は今回4回目となりますが、
 この講演会では2007年にお話し頂きご好評を博した
 「当事者サービス提供者」に関するご講演の内容を、
 最新の状況や専門職との パートナーシップのあり方、
 日本における実施のあり方に焦点を当てて、
 全面的に改訂してお話し頂く予定です。

 ご関心をお持ちの多くの皆さまのご参加をお待ちしております。


 2011年11月
 NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ代表理事
 日本社会事業大学大学院プロジェクト責任者
 大島巌



 フジノがフィリス・ソロモン先生のお話をうかがうのは
 2007年8月以来、4年ぶりです!

 会場にはたくさんの方々でびっしり埋まりました。
 関東圏以外からもたくさん参加されていました。



 前回お話をうかがった時のフジノの感想は

  > とてつもなく遠い理想のように感じてしまいます...。

 でした。

 しょせんは精神保健福祉が進んでいる国の成功例に過ぎず
 日本の現状と比べると『夢物語』に過ぎない、と感じました。

 でも、あれから4年が経って
 日本でも、かなり実現しているのを感じます!



 質疑応答。



 プログラムが全て終わった後には
 さらに『PNPPin東京大学』が開かれました。

 横須賀、盛岡での開催に続く、PNPP第3弾でした。



 事前の準備には全く関われていないのに
 フジノも打ち上げに誘っていただきました。

 懇親会で、ソロモン先生と。

 (2人の後ろには、東京ソテリアの野口さんが写っていますね)


 ソロモン先生ともたくさんお話しする機会を
 いただくことができました。

 「4年前には夢物語に感じたソロモン先生のお話でしたが
  あれから4年間が経った今、日本でも実践が進みました。

  4年後にはもっと良い方向に変わった
  日本の精神保健福祉をお見せすることができると思います。

  ソロモン先生、ぜひまた4年後にも来日してくださいね」

 とフジノがお伝えすると

 「4年ごと言わず、また必ず日本に来ますよ」

 とソロモン先生はおっしゃって下さいました。

 フィリス・ソロモン先生は、
 本当にチャーミングで素敵な方でした。

 必ずまた再会できると信じています。
 今日は本当にありがとうございました!



2011年12月24日(土)のフジノ
● クリスマス・イブ

 クリスマス・イブの今日も、昨年と同じようにフジノは
 Yデッキに立って『ひとり自殺予防街頭キャンペーン』を行ないました。

 孤独へと追い込まれている一人でも多くの方に
 何とかして相談をしていただけないでしょうかとお伝えする為です。

 このまちには、市の税金で運営されている公的な相談電話
 『横須賀こころの電話』が365日年中無休でオープンしています。

 もちろんクリスマス・イブの今夜も
 大晦日も、元旦も、あなたの声を聴かせてほしくて
 相談員がお待ちしているのです。


                       
 フジノがYデッキで『こころの電話』の存在を広報している
 今この瞬間も電話機の前で待機してくれている
 相談員のみなさんのおかげで
 『横須賀こころの電話』は、
 丸6年間続けることができました。

 けれども、2004年12月からスタートした『横須賀こころの電話』は
 今、最大のピンチを迎えています。


 相談員を勤めてくれているのは
 精神保健福祉の研修を受けた市民ボランティアの方々です。

 つまり、あなたと同じように
 このまちでふつうに毎日を暮らしている方々が

 自分の仕事の合間や家族との時間をやりくりして
 参加してくれるおかげで
 365日オープンすることができているのです。

 毎年、ボランティアを募集していて
 すでに10期生まで誕生しています。

 しかし、今年は応募が集まらなかったのです。

 養成研修も開催することはできず、
 11期生はゼロ名、つまり、新たな相談員が増えませんでした。

 相談員として活動してくれている方々も
 親御さんの介護の為にボランティアを離れなければならなかったり
 いろいろな事情で引退せざるをえないので

 新たな相談員が増えないことは
 致命的なダメージです。

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 横須賀の自殺が減っている最大の理由は、
 『横須賀こころの電話』のおかげだとフジノは分析しています。

 そんなこのまちに大きな貢献をしてきた取り組みを
 吉田市長は昨年9月、『事業仕分け』の対象に選びました。

 この吉田市長の浅はかな判断に
 フジノは激しい怒りを感じました。

 深刻な相談が増えている現状に対して

 ・相談員をしてくれているボランティアの方々へのケアや支援

 ・今まさに自殺をしようとしている相談者からの電話など
  緊急事態にも対応できる、より専門性のある相談員の導入


 など、

 むしろ取り組みを強化しなければならない時に
 全く逆の対応を吉田市長が行なったことは

 相談員の方々のモチベーションを
 大きく下げてしまいかねなかったですし

 『こころの電話』の存在のおかげで
 毎日を何とか乗り越えられている方々に
 大きな不安を与えました。

 そして、今年、相談員のボランティアへの応募が集まらなかった。
 それはもちろん複数の原因が考えられる訳ですが

 フジノが直接に市民の方から伺ったこととして
 1つ挙げられるのは

 『こころの電話』を事業仕分けの対象に選んだ市長の姿勢が

 今後『こころの電話』が続くかどうかわからないのに
 ボランティアに応募してもしかたがない

 と、市民の方に思わせてしまったからです。

 吉田市長には強く反省してほしいです。

 フジノはこれまで『こころの電話』がより機能するように
 様々な対策を提案してきました。
 こうした提案にもしっかりと耳を傾けてほしいです。

 少ないボランティアの方々が必死にシフトをやりくりしながら
 365日無休でオープンし続けてくれている
 ボランティアのみなさんの頑張りを
 フジノはしっかりと見ていますからね。

 絶対に『こころの電話』は続けていくべき取り組みですし
 来年こそ、ボランティアに応募してくれる方が増えるようにしたいです。 



 今夜もたくさんの方々が足を止めて
 フジノの声に耳を傾けてくれました。

 親子連れの方々、中高年の男性、カップルの方々、
 たくさんの方々が声をかけてくれました。

 さらに昨日来てくれた中学生の女子2人が
 友達3人を連れてきてくれたりもしました。

 あんまり温かな人々の気持ちに触れたせいで
 フジノはすっかり予定の時間をオーバーして活動を続けてしまいました。

 真冬の夜のワイデッキはとても寒いけれど
 ワイデッキを通る人々はとても温かいです。

 本当にありがとうございました。

 メリークリスマス。


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