まちの政治家は、こんなことしてます


2011年2月24日(木)のフジノその2
● 障害者基本法の抜本的な改正を実現したい。そして、総合福祉法へ。

 今日は、『横須賀市障害者施策検討連絡会』による
 毎年恒例の学習会に参加しました。



 毎回、すごい講師の方をお招きして
 障がい福祉についてお話をうかがいます。

 昨年は、大熊一夫さん(ジャーナリスト)が来てくれました。

 今年は、障がい者制度改革推進会議の議長代理として
 まさに今、多忙を極める藤井克徳さん(JD・常務理事)が講師でした!

 (配布された資料はこちら
  大切な資料もたくさん配られましたので、ぜひご覧くださいね!)

 藤井さんと言えば、障がい福祉の世界では
 本当に素晴らしい論客として知られています。

 NPOの理事長をしている僕の友人は
 藤井さんのようになりたくて大学院に入り直しました。
 多くの方々からとても尊敬されている方です。

 今日も本当に大切なことをたくさん話してくれました。

 いつも藤井さんのお話をうかがうたびに
 この国の障がい福祉政策を絶対に変えていくのだと
 フジノは改めて決意します。



 まもなく3月中旬に、障害者基本法が改正される為の
 閣議が開かれる予定です。

 政権の行方がどうなるか分からない中でも
 この閣議までに(総理が変わろうが何だろうが)
 必ず障害者基本法の改正案をつくらなければいけない。

 改正案の為に、障がい者制度改革推進会議
 今まさに全力を尽くしているのですが

 みんなで作り上げた『第2次意見』をもとに
 改正案が作られねばならないのに

 政府は約束を破って
 それをねじまげてしまいそうな原案を出してきました。

 僕たちは、みんなの力で絶対にそれを止めて
 報告書にもとづいた在るべき姿に変えなければいけない。

 そして、必ず法改正を実現しなければいけない。



 これから障がい福祉の世界では
 3つの山場(基本法改正、総合福祉法の制定、差別禁止法の実現)が
 やってきます。

 まず第1の山場を乗り越えなければ
 その後の大きな山も乗り越えられません。

 みんなでがんばっていきましょうね!



2011年2月24日(木)のフジノその1
● 8年間ラストの質疑、フジノが「トリ」になりました

 予感というのはしばしば当たるものですが
 予算議会での市長への質疑は、
 予想通り、フジノが「トリ」になりました。

 ↑

 たてに『予』が3つも並ぶと
 さすがに目がチカチカしますね。

 けさ、議会運営委員会がひらかれました。
 配られた資料はこちらです。

 明日からの、市長への質疑の順番がくじびきで決まりました。
 下の表が、日付と順番です。

 どんな質疑がおこなわれるか、
 簡単な内容を記した発言通告書はこちらをご覧下さい。



 最初に予定していた3日間では
 全ての質疑が終わらない見込みなので

 予備日にしていた3月3日(木)も
 本会議をおこなうことが決まりました。

 フジノの質疑は、3月3日(木)です。

 何時くらいから出番なのかは、全く分かりません。

 質疑の後にフジノは、
 補正予算案へ反対する立場での討論も行ないます。

 いつもどおり、
 しっかりと発言していきます。


● 横須賀市議会の『質問王』、ただ1人きり8年間必ず質疑を行ないました

 今回の予算議会は、8年間の政治家生活で
 ラストとなる市長への質疑です。

 横須賀市議会では1年間に4回、市長へ質疑する機会があります。
 任期の4年間で、合計16回ですね。

 急な事態に応じてひらかれた臨時議会も加えて
 2期8年間で合計33回(もしかしたら34回かもしれません)、
 発言の機会がありました。

 この全ての機会をフジノは1つも逃すことなく、
 歴代の市長に対して、必ず質疑をおこなってきました。

 横須賀市議会42名の中で
 8年間、毎回必ず質疑を行なってきたのはフジノだけでした。

 最多質問者であると同時に、
 たったひとりきりの『皆勤賞』です。

 4年前、質問回数が最多の議員として
 毎日新聞が報じてくれましたが、さらにその記録を更新しました。

 保坂展人さんという元・国会議員がいて、
 発言・質問回数の多さから
 『国会の質問王』と呼ばれていました。

 フジノの最多発言回数について書かれた記事
 読んだ市民の方から、メールを頂きました。

 保坂さんとフジノを重ねて

 「フジノさんは、『横須賀市議会の質問王』ですね」

 と書いてくれていました。

 かつて保坂さんを尊敬していたこともあって
 フジノはその呼び名をとても誇りに感じました。

 そして、同時に、いつも固く誓ってきたことは
 『回数』の多さよりも、
 質疑の『質』を高く保つことと
 質疑を通じて『政策を必ず実現すること』です。

 あれから4年間、『横須賀市議会の質問王』の呼び名に
 恥じない仕事をしてきたと信じています。

 任期の最後まで、いつもどおりしっかりと仕事をしていきます。
 3月3日、がんばります!



2011年2月22日(火)のフジノ
● 補正予算案に対して、フジノの「賛成」「反対」はこちらです

 この3日間、補正予算案を審議してきた
 全ての委員会が終わりました。

 市議会としての最終決定(賛否)を行なう
 本会議(3月2日)の前に

 それぞれの会派の賛否を
 あらかじめ議会運営委員会(2月24日)でリストにして配ります。

 その為に、今日が議案の賛否について
 報告するしめきりでしたので、フジノも報告してきました。

 議会に報告したことは
 市民のみなさまにも報告すべきです。

 今回の補正予算案に対して、フジノの賛否は下のとおりです。


 福祉施設入所者費用徴収条例の一部を改正する条例の
 専決処分の承認
賛成
 一般会計 補正予算(第5号) 反対
 国民健康保険費 補正予算(第1号) 賛成
 公園墓地事業費 補正予算(第1号) 賛成
 老人保健医療費 補正予算(第1号) 賛成
 介護保険費 補正予算(第1号) 賛成
 母子寡婦福祉資金貸付事業費 補正予算(第1号) 賛成
 公債管理費 補正予算(第1号) 賛成
 後期高齢者医療費 補正予算(第1号) 賛成
10  水道事業会計 補正予算(第1号) 賛成
11  下水道事業会計 補正予算(第1号) 賛成
12  病院事業会計 補正予算(第3号) 賛成
13  物品の買入れについて 賛成
14  市道路線の認定及び廃止について 賛成
15  基本計画の策定について 反対


 一般会計の補正予算案に対して、反対します。

 この補正予算案は、4つの委員会すべてにて議論をされましたが
 フジノが反対するのは『教育経済』『建設』の2つの委員会の部分です。

 また、横須賀市がこれから先の10年間をどうしていくかを定める
 『基本計画(2011〜2021)』
に対しても、反対します。


 反対する具体的な理由は
 3月2日の本会議の場で『反対討論』を行ないますので
 それが終わってから、詳しい内容を記しますね。



2011年2月21日(月)のフジノ
● たん吸引等を介護職が実施できるようになることは『全ての人々の為』

 今日は、東京・永田町駅から徒歩10分程の全国都市会館へ。

 ずっと追い続けている

 『介護職員などによる、たんの吸引などの実施のための
  制度の在り方に関する検討会』

 に参加してきました。

 (配布された資料はこちらです)



 早いものでこの検討会も、もう7回目となりました。

 前回(第6回)
 『中間まとめ』が発表されるという大きな節目でしたが

 今回も『試行事業の実施状況』という
 重要な報告があります。

 『試行事業』というのは、これから本格的に
 介護職員等による『たん吸引等』の実施を行なっていく為の
 仕組みをつくる基礎になるものです。

 法律を変えたら、誰でもすぐ自由にやっていいよ、とはなりません。
 いのちに関わることですから、十分な知識と技術が必要ですから
 『研修』が不可欠です。

 その研修を、どんなカリキュラムにするか、どんな実習を行なっていくか、
 合計して何時間にするか、など、慎重に決めていかねばなりません。

 そこで、研修そのものを新たに作り出す為に
 仮の研修プログラムを作って『試行』という形で取り組んで
 問題点や安全性の確保に必要な事柄などを洗い出していくのですね。

 昨年10月から7つの団体の協力のもと
 現在も『試行事業』は続いています。

 今日はここまでの取り組みの『中間報告』がなされました。


 昨年8月に協力してくれる団体を募集してから
 9月に7団体50名が選ばれて

 10月には指導者講習が行なわれて、
 11月には基本研修がスタートしました。


 さらに今年1月からついに実地研修もスタートしました。


 ここまでの評価やアンケートの集計などが
 報告をされました。

 実地研修に一部遅れも出ているという報告もありましたが
 フジノは、ここまで来たらじっくりと成果を目指してほしいと考えています。

 確かに少しでも早く法改正をおこなって
 制度として早くスタートしてほしいという想いはいつもあります。

 (何故なら、フジノがこの問題に関心を持ったのは
  僕自身の父親がこの「たんの吸引」が毎日必要だからです。
  この法改正が実現すれば、父は横須賀の施設に移れるかもしれません。
  だから一刻も早い実現をいつも願っています)


 でも、急いで実現することだけを優先してしまえば
 かえって事故が多発するようになってしまうかもしれません。

 良い研修を作りだして、研修を受けた介護職員等の方々が
 安心して現場で取り組めるようにしていくべきです。



 それにしても、いまだに検討会委員の中には
 時計の針を戻そうとしている人がいて、本当に恐ろしいと感じました。

 大きな発言力を持った『抵抗勢力』がいます。
 でも、絶対に後戻りさせてはいけない。

 当事者の方々の想いと暮らしを守る為に
 僕たち家族の立場のみんなをはじめ、
 この問題に関心のある全ての人々(現場の方々・政治・行政など)が
 1つになって前に進んでいかなければいけない。

 今はまだ、こんな問題の存在さえ知らない人々が
 ほとんどを占めている世の中だと思います。

 けれども、すぐに全ての人々に関わりのある問題になっていきます。

 だから、ぜひ全てのみなさまにも
 一緒に力を貸してほしいのです。

 どうか、お願いします!



2011年2月20日(日)のフジノその2
● 養護老人ホームの現実の姿を学びたくて

 今日は、平成町にある神奈川県立保健福祉大学へ。
 『第11回高齢者福祉シンポジウム』に参加しました。

 主催は、神奈川県高齢者福祉施設協議会と
 横須賀地区高齢者福祉連絡会です。

 プログラムは2部に分かれていて
 まず、基調講演(県立保健福祉大学の峯尾准教授)が行われて
 次に、施設職員による研究発表会が行われました。



 今日フジノが参加した目的は、第2部の、
 施設で働いている職員の方々による研究発表会です。

 市内にある高齢の方々の福祉施設で働いている職員の方々が
 自らの問題意識にもとづいて
 日々、いろいろな取り組みを行なっているのですが

 その取り組みを発表してくれたのですね。



 コミュニケーションをより多くできるようにと
 新たに取り入れたレクレーションについての発表が成されたり
 (上の画像です)

 ご夫婦で入所しておられた
 お2人の日々の出来事を事例として発表が成されたりしました。
 (下の画像です)



 8つの発表がありましたが、最も注目していたのは
 『養護老人ホーム』についての発表です。
 これをお聴きしたくてフジノは参加しました。



 あなたは特別養護老人ホーム』は知っていますよね?
 『とくよう』と呼ばれている施設です。

 そこで実際に暮らしている方々と接点が無くても
 なんとなくどんな場所かイメージはありますよね?

 でも、何故に特別養護老人ホーム』と呼ぶのでしょうか?

 『特別』なホームがあるのならば
 『特別』じゃないホームもあるのでしょうか?

 そう、あるんです。

 『特別』がつかない
 『養護老人ホーム』という施設が存在します。

 実は、福祉の歴史の中で、
 もともと『養護老人ホーム』が先に存在していました。

 後から出てきたのが
 『特別養護老人ホーム』なのです。

 今では『特別』の方が数も圧倒的に多くて
 世間のみなさまへの認知度もこちらばかり知られています。

 けれども、そもそもは
 『養護老人ホーム』の方がたくさんあったのです。

 (養護老人ホームについて紹介している
  わかりやすいHPはこちらです)

 『養護老人ホーム』のほとんどが
 『特別養護老人ホーム』へと移行していきました。

 その為、横須賀市内には『養護老人ホーム』が
 現在ではわずか1カ所しかありません。

 (野比の『横須賀老人ホーム』です)

 でも、今も『養護老人ホーム』の存在はとても重要です。
 むしろその重要性は、今の時代、増しているかもしれません。

 フジノはそう考えています。


 (横須賀市HPより)

 養護老人ホームは、介護保険制度のものではありません。

 日常生活に支障がある65才以上の方の中で、
 いわゆる『貧困』の状況に追い込まれている方々の為の入所施設です。

 その入所のしくみも

 個人による『契約』ではなくて
 市による『措置』で行われます。

 ところで、横須賀市内唯一の養護老人ホームである
 『横須賀老人ホーム』は、

 視覚障がいのある高齢の方々が入所できる
 神奈川県でたった1つしかない『盲養護老人ホーム』なのです!

 これは本当に大切です。



 今日の取り組みの発表では

 『養護老人ホーム』では待機者が大きく減ってしまった

 との発表がありました。

 やっぱり、横須賀でもそうなのか。

 他のまちも「激減している」というデータをみていたので
 決して驚きはしませんでした。

 でも、これは決して喜べることではありません。

 「何故?待機者が減るのは良いことじゃないか。
  特別養護老人ホームの待機者は増えていく一方なのだから」

 そう思う方々もいらっしゃると思います。

 この国では、高齢の方々の数は増えています。
 そして、現在では『貧困』が世代を超えて蔓延しています。

 それなのに、養護老人ホームの対象となる方々が
 減るなんてことがありえるのでしょうか。

 ありえないですよね。むしろ増えているはず。

 フジノは、こう考えています。

 『とくよう』などの介護保険サービスばかりが知られるようになって
 『養護老人ホーム』が全く知られなくなってしまった


 このまちにあるのは、視覚障がいのある方々も暮らせる
 神奈川県内唯一の『盲養護老人ホーム』なのです。

 せっかく貴重な社会資源が存在するのだから
 もっともっとこの存在を伝えていかなければと強く思いました。

 この問題については
 必ず予算議会でとりあげたいと考えています。

 みなさまにも改めて
 養護老人ホームについてご紹介していきますね!



2011年2月20日(日)のフジノその1
● 横須賀市自殺対策シンポジウムがひらかれます!

 みなさまにお知らせです。

 来月3月26日の午後に、
 『横須賀市自殺対策シンポジウム』が開かれます。

 (*3月11日の震災の影響により、中止となりました)

 これまでも横須賀市では
 自死遺族の方による講演会等は開いてきましたが
 シンポジウムを行なうのは初めてです。

 以下はチラシの文章からです。
 (PDFファイルはこちら

----------------------------------------

 私たちの国では「もう生きられない」「生きていても仕方がない」と
 自ら命を絶ってしまう人が毎年3万人以上おります。

 今、私たち1人ひとりが
 生きていてもいい、生きたいと思える社会にすることを
 求められているのではないでしょうか。

 そこで本シンポジウムでは、私たちが
 どんな状況にあっても「生きたい」と思える社会にするためにできること、
 「私から始める生きる支援」を皆さんと考えます。 




 『私から始める生きる支援〜私、「ゲートキーパー」始めました〜』


 日時:3月26日(土)13:30〜15:45(開場12:30)

 場所:ベイサイドポケット(汐入の横須賀芸術劇場のビル)

 定員:400名(12時から4階の会場前入り口で整理券を配ります)

 託児:3月18日までに健康づくり課へ事前申し込み

 手話通訳と要約筆記あり

 <プログラム>

 1.基調講演「小さな命からの伝言〜私とあなたの命のつながり〜」
  講師:アグネス・チヤン氏

 2.シンポジウム「自分たちにできる生きる支援とは」
  コーディネーター
   大滝紀宏さん(湘南病院副院長)

 パネリスト
   アグネス・チャンさん(歌手・エッセイスト・教育学博士)
   今野幸子さん(横須賀市民生委員児童委員協議会副会長)
   大津愛子さん(田浦・逸見地域包括支援センター
             主任介護支援専門員・社会福祉士)
   桑原寛さん(神奈川県精神保健福祉センター所長)



 市民のみなさまにとっては
 アグネス・チャンさんがとても有名な方ですから
 基調講演をお聞きするのがメインになるのかなと思うのですが

 フジノにとっては、メンバーのことからシンポジウムにとても惹かれます。

 われらが横須賀市自殺対策連絡協議会の委員長である
 大滝先生(精神科医・湘南病院副院長)がコーディネーターをつとめて

 『かながわ自殺予防情報センター』所長でもある
 桑原寛さんがパネリストとして参加します。

 これは、どんなお話がうかがえるか
 ぜひフジノも参加したいです。

 (画像:桑原所長とフジノ)


 桑原さんと言えば、
 自殺対策に熱心に取り組んでいる方として
 知られているだけではなくて

 精神保健福祉業界の人間であれば
 毎年必ず読んでいる『精神保健福祉白書』の編集委員でもあります。

 最新の2011年版では、
 桑原さんが『巻頭のことば』を記しています。


 大滝先生についてはこのHPで既にお馴染みですので
 改めてご紹介する必要は無いと思うのですが

 かかりつけ医(内科医)と精神科医のGP連携をはじめとして
 このまちの精神保健福祉にいつも全力で取り組んで下さっている方です。

 昨日の『子どものメンタルヘルスを考える会』
 大滝先生が主要メンバーとして、たちあげてくれました。

 まさに三浦半島の精神医療のリーダーなのですが
 (つまり、とてもエライ人なのですが)
 とてもきさくな優しい方で

 毎年の『自殺対策街頭キャンペーン』でも
 先生みずからどんどん街頭に立って下さいます。

 フジノは個人的にとても大好きな方です。

 (画像:自殺対策連絡協議会の委員長でもある大滝先生)


 先日の神奈川新聞にも報道されましたが
 横須賀市は今ようやく自殺対策の成果があらわれはじめています。


 (2011年2月17日・神奈川新聞より)


 自殺による犠牲者は全国的には厳しい状況が続いていますが
 このまちは、良い方向へ少しずつ向かっています。

 今回のシンポジウムも
 さらに自殺による犠牲者を減らしていく為の取り組みの1つです。

 どうか市民のみなさま、いらして下さいね!


→日記過去分の目次へ
→はじめのページに戻る