まちの政治家は、こんなことしてます政治家フジノの活動日記


2008年12月18日(木)のフジノその1
● PandA−Jの船出をフジノはこころから応援します!

 今夜は、虎ノ門の日本財団ビルへ。
 NPO法人『PandA−J』の設立記念シンポジウムに参加しました。

 『PandA−J』は、通称『ぱんだ』と呼びます。

 障がいのある方々の権利擁護や成年後見について

 野沢和弘さん(全日本手をつなぐ育成会理事)、
 堀江まゆみさん(白梅学園短期大学・教授)、
 大石剛一郎さん(弁護士)らが

 中心メンバーとなって
 2000年くらいからいろいろな活動を続けてきた研究会が
 NPO法人格を取得したものです。

 従来の福祉関係の文献とは全く異なる
 ふと手にとって見たくなる素敵な雑誌を発行しています。

 雑誌の中身は、ふだんは「難しいから」と敬遠されがちな
 権利擁護や成年後見についてなのですね。
 それがとても分かりやすく記されています。

 横須賀市が行なっている市民後見人養成事業についても
 雑誌『PandA-J』の第3号でとりあげてくれました。

 かねてから成年後見制度の普及・利用促進をめざしてきた
 政治家フジノにとって『ぱんだ』の存在は、
 とてもこころづよい援軍です。

 その『ぱんだ』のNPO法人設立記念シンポジウムですから
 「必ず行かなければ!」と、夜の虎ノ門へと向かったのでした。



 それにしても、12月下旬の夜ともなると、世の中はクリスマス一色ですね。
 きれいなイルミネーションの下を大急ぎで独りで歩いていると

 「今年もおれはひたすら仕事づけだったなあ...」

 と、孤独感がつのっていきます(涙)。
 さみしくて、イヤですね。やれやれ。

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 さて、シンポジウムのタイトルと
 呼びかけ文はこちらです。

 「ぱんだの元気T〜 障害者の権利擁護と成年後見 」 

  なんてったって新しい時代の福祉は
  利用者(障害者)が中心にいなければなりません。

  そのためには権利をしっかり守り、成年後見も活用しないとね。

  でも、なんだか難しそうだし、面白そうでもないし...
  ということで、人気がなかったんですよね。

  そこで、PandA−J(ぱんだ)が誕生しました。

  「P」はprotection、「A」はadvocacy。
  だれでもわかる、すぐに役立つ、
  楽しい情報誌「PandA−J」を発行してきました。

  これからは調査研究・政策提言・たのしいイベントなども
  いろいろやっていきます。

  そのお披露目ということで、「ぱんだの元気T」をやります。よろしくね。

  【主催】 NPO法人PandA−J 
  (代表 野沢和弘、
   副代表 大石剛一郎・堀江まゆみ、杉浦ひとみ、関哉直人)



 会場は満員、大盛況でした。

 内容そのものは、フジノにとってなじみのあることばかりでしたが、
 広く世間のみなさまに来ていただきたかったなあと感じました。

 プログラムはこんなです(pdfファイルはこちら)。


  ■ぱんだ1 「おれの後見人を紹介するゼ」

  わかったようでわからない後見制度、
  増えているようで増えていない後見人。

  後見人がいるといったい何が得なのか、どんな時に役立ったのか。
  情報誌『PandA−J』の表紙を飾った人たちが語る
  成年後見制度。

  ・米田光春−菊地哲也(弁護士)
  ・別府数人−大塚めぐみ(後見スタッフ)
  ・大矢和則(社会福祉士)    
  ・コメンテーター 大石剛一郎弁護士、関哉直人弁護士

  ■ ぱんだ2 「ラブレターはいらない」

  障がいのある本人たちが語る「恋」「夢」「地域生活」…。

  ・南雲明彦、米田光春、別府数人
  ・コメンテーター 愛本みずほ(マンガ『だいすき!』原作者)

  ■ ぱんだ3 「パンダな人々、紹介します」

  『PandA-J』を制作しているスタッフの紹介コーナーです。

 ・まゆまゆ…堀江まゆみ&相原まゆみ   
 ・そねぼー…カメラマン曽根原昇
 ・現役記者…太田敦子(NHK記者)、市川亨(共同通信)、
          遠藤哲也(毎日新聞)
 ・とがちゃん…デザイナー富樫&タクトスタッフ


● PandA−J、ぜひ読んでみてくださいね

 それにしても、初めて雑誌『PandA−J』を観た時、
 その表紙に衝撃を受けました。



 特に、第1号『俺の後見人を紹介するゼ!』は感動でした。

 フジノが月刊『手をつなぐ』2008年5月号で
 対談させていただいた米田さん
 菊地弁護士と2ショットで写っているんですね。

 フジノが大好きな雑誌『こころの元気プラス』もそうですが、
 障がいのある方がどーんと表紙を飾っていて
 とても気持ちが良かったです。

 だって、そもそも隠す必要が無いのですから。

 さらに、そのデザインやレイアウトもとても見やすくて

 「メンズノンノを意識してつくった」

 というのも、けっこう良い感じで実現している気がしました。

 『ぱんだ』、ぜひみなさまにも読んでいただきたいのですが
 ふつうの本屋さんの店頭には置いてありません。

 フジノに言ってくださればお貸ししますが、
 購読を希望される方は、下の宛先まで申し込んでくださいね。

<申し込み先>
 名前、送付先、電話番号、メールアドレス、冊数、を書いて
 メール・ハガキ・FAXで申し込んで下さい。

 〒187−8570 東京都小平市小川町1−830
 白梅学園大学 堀江まゆみ研究室 気付
 『PandA-J』編集部

 FAX042(344)1889
 メール:info-panda-j@shiraume.ac.jp

 1冊800円、郵送料100円、発送委託費100円です。

 ぜひ読んでみてくださいね!


 


2008年12月17日(水)のフジノ
● 中学生・高校生たちとお話をしてきました

 今日はお昼から『NPO法人アンガージュマン・よこすか』へ。

 みんなと一緒にあんかけ焼きそば(おいしかったです!)を食べて
 ギターを弾いたりいろいろ話したりしながら
 のんびりとお昼ごはんを消化して

 11月19日に続いて、みなさんとお話してきました。



 今日のテーマは、『人間の性って何だろう?』です。

 いわゆる性的マイノリティとされる方々が
 日本だけでなく全世界にたくさん存在しているんだよ、

 というお話から始まって、

 本当は『人間』ってみんな同じではないし、
 本当に様々でいろいろなんだよ、ということをお伝えしました。

 自殺予防対策について語っても、
 精神保健医療福祉について語っても、
 高齢の方々の暮らしについて語っても、
 ろう者の方々の言語や教育や文化について語っても、

 いつもフジノのお話のゴールはおんなじです。

 「人はみんな同じではありえない。
  60億人いれば60億とおりの生き方がある。
  だから、みんながお互いに認めあって生きやすい社会にしていこう」

 ということだけです。


● 商店街の生の声

 先日に続いて今日も、
 商店街で働いている方のお話をうかがいました。

 現在3代目になるそのお店は、場所の移転が1度ありましたが
 初代からだと創業100年を超えている老舗です。

 かつてフジノが政治家に転職する前に
 バスから眺めて店構えを見ていただけでは分からなかったのですが

 その業界ではものすごく有名で、
 特に大きな宣伝を打たなくてもクチコミでお客さまが
 びしばしとやってくる、というお店です。

 こういう『隠れた名店』をもっと宣伝したいのですけれど
 やっぱり横須賀は職人さんのまちですね...。

 「フジノくん、特に宣伝はしなくてもいいよ。
  これ以上お客さんが増えても
  スピードアップできないから待たせてしまうのも悪いし、
  早くしあげようとして質が下がってもイヤだし」

 と、こんな感じ。

 うーん、もったいない!

 商店街に元気がない、というのが全国どこでも言われまくりですが
 フジノは全てがそうだとは全然思いません。

 隠れた名店、良質な技術で高い評価を得ているお店、
 実はたくさんあります。

 シャッターがおりている店がまわりにあっても
 そのお店だけ昔からずうっと開いている所ってありますよね?

 そういう店舗は、隠れた名店である可能性大ですよ。
 まだまだ横須賀の底力は、ぐっとあります。

 フジノはそういう店舗をどんどん応援したいと考えています。


● 雨のカフェトーク

 雨のカフェトークって、なんか『アメトーーク』みたいですね。
 今日のカフェトークは第150回目でした。

 雨が降る中、10人も足を運んで下さって
 特に市外から2名も来て下さって、ありがとうございました。

 初めての方がいらした時には
 かんたんな自己紹介(といっても実名はいりません)を
 みんなにしていただいているのですが

 「しゃべるのより歌うほうが得意なので...」

 ということで、1曲歌ってくれた方がいらっしゃいました。

 カフェ『RRROOM』のBGMをいったん止めていただいて
 素敵な歌声にみなさんが耳を傾けました。

 とてもいい雰囲気でした。

 カフェトーク、年内にあと3回あります。

 特に30日(火)は、特別版として
 日頃は忙しくて来れないあなたのために

 フジノが11:30〜22:00まで
 ずうっと『RRROOM』に丸一日いますので

 あなたが来やすい時間帯にいつでもふらりとやってきて
 いつでも出入り自由という日にしようと考えています。

 久しぶりの方や初めての方や常連さんも
 ぜひ遊びに来てくださいね。

 ではでは。


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 ああ、議会が終わってもますます忙しい!

 どうかみなさま、風邪をひかないように
 お体に気をつけてくださいね。



2008年12月15日(月)のフジノその2
● ジュンスカ・ライブ@SHIBUYA−AXへ

 議員研修会が終わると、市議会を飛び出しました。

 ひたすら走って走ってバスに乗り、
 家に帰ると大急ぎで着替えて、またすぐ走ってバスに乗って、
 横須賀中央で友達と待ち合わせました。

 今夜は、渋谷にあるSHIBUYA−AX
 大好きなバンド『JUN SKY WALKER(S)』のライブです!



 12月議会の厳しいスケジュールを
 全て乗りきることができたのも、

 「最終日まで何とか乗り切ることができれば
  ジュンスカのライブがある。だから耐えよう」と思えたからこそ。

 2008年の1年間限定で再結成をしているジュンスカなので、
 ライブを観れるのも今日とあとは大晦日だけ。

 この1年間、大好きなジュンスカが復活してくれたから
 僕は、この1年間どんなにつらいことがあっても
 やりきれないことも乗り切れていると思うのです。

 だから、再び活動を終えてしまう来年は
 本当にどうやって生きていけばいいのか、想像がつきません...。

 ところで、今夜のライブに一緒に行ってくれたのは、
 中学時代の終わりから一緒にバンドを組んでいた親友です。

 彼と一緒にライブに行くのは、かれこれ15〜16年ぶり!

 この親友と久しぶりにライブに行けるということも
 僕が12月議会を乗り切れた大きな要因の1つでした。

 彼とは小学校1年生から知っていて、
 そんな友達を再びつくることはもう絶対にできない訳で、
 本当に僕にとって大切な友達です。


● 僕らの青春はまだ始まったばかりだ

 開演ぎりぎりに会場に到着!(ホッとしました...)

 会場には、ジュンスカがライブツアーのあいだ
 ずっと移動の為に乗っていた『ジュンスカ号』が展示されていました。

 かなりうれしくて、さっそく記念撮影です。



 今日着ているロングTシャツは、
 宮田和弥さんと同じTシャツ(限定生産)です!



 Tシャツでこんなに値段が高いのは人生で初めてだったのですが
 ふだんは仕事オンリーで、プライベートで買い物なんて
 この1年間全くしてこなかったし

 特に今年はおやじの病院代の為に
 ひたすら節約生活を続けてきたから

 この1年間がんばった
 自分へのクリスマスプレゼントとして買いました。



 僕のラバーソウル(16〜17年前に買った1足をずっと履き続けています)は
 サイズがぶかぶかで走ると脱げちゃうから
 ライブに間に合う為に必死に走らなければいけなかった今日は
 しかたなくブーツを履いてきました。

 でも、あの頃と同じサイズのパンツを履いて
 あの頃と同じくらい高くジャンプして、あの頃よりも大声で叫んで、

 これならまだまだ僕の青春は終わるどころか、
 僕らの青春はまだ始まったばかりだ、と思ったのでした。


● ジュンスカ、ラスト1回だ

 今夜はジュンスカの単独ライブではなくて、
 『Golden Circle vol.12』というイベントへの出演なのでした。
 (1月20日に行ったのは『vol.11』でした)

 まず最初に、『jealkb』のライブ、
 2番目に、主催者である寺岡呼人さんのライブ、
 3番目に、今年10周年を迎えた『175R』のライブ、
 4番目に、ジュンスカのライブ、
 5番目に、泉谷しげるさんのライブ
 最後はみんなでセッション、と、3時間40分ものロングライブでした。

 友達と僕は最初から「前に行こうね」ということで
 ステージから5列目くらいで、ずっと飛びまくり、叫びまくりでした。

 途中ふと後ろを見てしまったら、あまりの人の多さに
 (だって1000人は入れるライブハウスですから)

 ちょっとやそっとでは身動きできないこの状況に僕は
 パニック発作が出そうになってしまい、思わず薬をのみました。

 それくらいずっとステージに近いところに僕たちはいました。

 途中から友達はさらに前に行って(3列目くらい)、
 暴れまくっていました。彼もまた現役時代よりすごかったです...。

 ジュンスカの出番が終わって、ひとやすみ。



 近くで一緒にジャンプしていた方々と仲良くなって
 ちょびっと語ったりして、写メ撮ってくれました。感謝です。
 やっぱり、同じものを好きな同士っていいなあ。

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 ライブが終わると、汗びっしょりでした。



 ジュンスカのライブは、あと大晦日の1回きり。
 今年が終わるとともに、またしばらくジュンスカとは会えません。

 でも、がんばって生きていくんだ。



2008年12月15日(月)のフジノその1
● 市長が提案した議案へのフジノの賛否です

 今日は12月議会の最終日でした。
 最終日には、市長が提案した議案に対して採決を行ないます。

 それぞれの議案に対してのフジノの判断と、
 最終的な市議会全体の判断の結果を、下に一覧にしました。

番号 議案の内容 フジノの判断 議会としての判断
106
うわまち病院に対する医療訴訟の和解が成立して賠償金を支払うことになった為、『市立病院の補正予算(第3号)』を市長が専決処分を行なったことを承認するか否かについて

賛成 可決
107
うわまち病院に対する医療訴訟の和解が成立して賠償金を支払うことになった為、『損害賠償の支払い』を市長が専決処分を行なったことを承認するか否かについて

賛成 可決
108
『一般会計の補正予算(第4号)』が提案されたことを認めるか否かについて

(内容は、知的障がいのある方のグループホームの設置への補助を行なう為、観音崎大橋の補強を行なう為、野比地区の海岸の浸食対策をすすめる為などです)

賛成 可決
109
介護認定のしくみが大幅に変わることを受けて、介護保険システムのシステム改修を行なう新たな支出が生じる為に『介護保険の補正予算(第2号)』が提案されたことを認めるか否かについて

賛成 可決
110
平成町と久里浜の埋め立てを行なってきた『臨海土地造成事業』を実質的に終えた為、『臨海土地造成事業条例』を廃止することについて

賛成 可決
111
市民の安心・安全を守る為に、市役所に新たに『市民安全部(危機管理課と地域安全課の2課体制)』をたちあげるにあたり、『行政組織条例』を一部改正することについて

(詳しくはこちらをご覧下さい)
賛成 可決
(反対は井坂議員・根岸議員)
112
個人の方がより寄附をしやすくする為に、寄附をしてくれた方の住民税を控除するべく『市税条例』を一部改正することについて

(詳しくはこちらをご覧下さい)
賛成 可決
113
国の新たな制度である産科医療保障制度のスタートに伴って出産育児一時金を35万円から38万円に増額する為に『国民健康保険条例』を一部改正することについて

賛成 可決
114
市営門馬山墓地の1区画の年間使用料を現在の2000円から3000円に値上げする為に『墓地条例』を一部改正することについて

賛成 可決
115
三春町にある『救急医療センター』の指定管理者を再び横須賀市医師会に平成29年まで8年間にわたって指定することについて


(詳しい説明の資料はこちらをご覧下さい)
反対 可決(反対はフジノ)
116
ごみの広域処理から、葉山町が脱退したのを受けて、横須賀市と三浦市の2市で葉山町に損害賠償請求の訴訟を起こすという提案について

(詳しい説明の資料はこちらをご覧下さい)
反対
可決

(反対はフジノ、井坂議員、根岸議員、瀧川議員)
117
市営住宅の家賃を滞納している悪質な2名(1名は39ヶ月、もう1名は16ヶ月)に対して横須賀市が訴訟を起こすことについて


賛成 可決
118
市営住宅の明渡催告に従わないまま居座っている1名に対して横須賀市が訴訟を起こすことについて

賛成 可決
119
湘南国際村2丁目など新たに開発された道路を横須賀市が市道として新たに認定することと、佐原6丁目などの市道を廃止することについて

(詳しくはこちらをご覧下さい)
賛成 可決
(反対は瀧川議員)
120
市の深浦ボートパークに無許可のままプレジャーヨットを係留している相手に対して、明け渡しと使用料を求める訴訟を横須賀市が起こすことについて

賛成 可決
121
学校でのICT教育の為のパソコンなど一式を買い入れることについて

(詳しくはこちらをご覧下さい)
賛成 可決
(反対は瀧川議員)
122
学校でのICT教育の為のパソコンなど一式を買い入れることについて

賛成 可決
(反対は瀧川議員)
123
サッカーで有名な奥寺康彦さんがこれまで教育委員(2期)でしたが、満期で退任されるのにともなって、新たに防衛大学で准教授として勤務している方を教育委員として選任する、という提案について


反対 可決
(反対はフジノ、瀧川議員)
124
日本弁護士連合会副会長の木村良二さんがこれまで公平委員でしたが、任期満了にあたって、再び木村さんを公平委員として選任する、という提案について


賛成 可決
諮問

5名の人権擁護委員の任期満了にあたって、4名を再任して2名を新任する、という提案について


賛成 可決

 以上です。



2008年12月14日(日)のフジノ
● 今年も『ユースフォーラム』に行ってきました!

 今日はあいにくの雨でしたが、昨年に続いて行なわれた
 『国際ユースフォーラム』に参加してきました。

 第1部は、『スピーチ&ステージ発表』です。

 まず、6人の高校生がスピーチを行ないました。

 日本人の高校生は英語で、
 逆に、外国人の高校生は日本語でのスピーチです。



 単なる外国語を話すスピーチとは違って、
 外国語を話すのはあくまでも手段です。

 与えられた2つのテーマである『国際化』と『環境』について
 (手段として外国語を使って)スピーチをするのが目的です。

 スピーチの内容はこんな感じでした。



 スピーチの後にはそれぞれのテーマについて
 専門家の立場から講評があったのですが、

 『環境』についてのスピーチの後には
 横須賀市から環境部長が訪れて、講評してくれました。

 実際の現場で働く立場の方からの講評を受けることができて、
 参加してくれた学生たちも喜んでいましたし、
 スタッフの方々もフジノもとてもうれしく感じました。

 今回のイベントは国際交流課(企画調整部)が担当ですが
 決してタテ割りなんかになってないことを、とてもうれしく感じています。

 最初のあいさつは教育委員長が行なってくれましたし、
 講評では環境部のトップが来てくれました。

 もちろん、スピーチをしてくれた学生たちの
 コミュニケーション能力や語学力の高さにも感激しましたが、

 今年の第1部で1番うれしかったのは、
 実は、この部署を超えた協力関係でした。

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 続いて、『フェアトレード』について
 大学生からプレゼンテーションがありました。



 続いて、会場でもある市立横須賀総合高校の吹奏楽部が
 演奏をしてくれました。



 第1部の最後は、モデルスピーチとして
 全国大会などで優秀な成績をおさめている中学生と高校生による
 スピーチが行なわれました。



 2人とも、とても語学力は高いですし、
 スピーチのテーマだった『環境問題』や
 『世界のこどもたちが置かれている状況』への問題意識の高さも
 とても良いものでした。ぜひこのまま成長していってほしいなと感じました。

 以上が第1部でした。


● 交換学生プログラムの重要性を実感しています

 第2部は、姉妹都市交換学生プログラムについての
 スキットとパネルディスカッションでした。

 今年の夏、姉妹都市へ派遣された学生たち
 その報告をかねてスキットを演じてくれました。



 姉妹都市との間で、学生の交換派遣を行なうことは
 大切な『未来への投資』だとフジノは信じています。

 彼ら/彼女らが派遣される前の事前研修に
 フジノは2回、立ち合わせてもらったのですが

 実際に行く前の姿を見ている訳ですが
 帰ってきてからの表情はたくましくなったなあと感じました。

 帰ってきてからその体験を報告書として書いてくれた
 『姉妹都市交換学生派遣・受入事業 報告書』を
 フジノは読みましたが

 わずか2週間の滞在ではあるものの、みんなしっかりと
 自分なりのテーマ・問題意識を持って行ってきたのが分かります。

 日本と海外での愛国心の違いを考察したり、
 文化や考え方の違いや、環境対策の違いなどを考察しています。

 こうした報告書を読み、また、実際の学生たちの表情を見るにつけても
 たとえ財政難の横須賀市であろうとも
 やはりこの事業を実施して良かったのだと
 つくづく感じました。



 最後に、パネルディスカッションとして
 この姉妹都市交換学生として派遣されたことがある
 OB・OGの方々がパネラーになり

 姉妹都市交換学生派遣事業の魅力について
 語り合ってくれました。

 フジノのような政治家の側から見た本事業の魅力は、
 なんといってもOB・OGの素晴らしい活躍です。

 大学生になったり、社会人になってからも、
 高いモチベーションを持ちながら、
 積極的にいろいろな活動に取り組んでくれています。

 10年先、20年先、30年先の、彼ら/彼女らが楽しみでなりません。

 僕は、こうした学生たちの中から
 将来このまちの政治家になる人が現れてほしいと
 切実に望みます。

 みんな、これからもがんばってね。
 応援しているからね。


 さて、こちらは
 次回の『姉妹都市交換学生』募集のちらしです。

 現在、中学生のみなさん、高校生のみなさん!
 ぜひ、あなたも交換学生にチャレンジしてみてくださいね!

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 *後日談・神奈川新聞がこの日の様子を報道してくれました。

 (2008年12月16日・神奈川新聞より)



 


2008年12月13日(土)のフジノ
● 37回目の結婚記念日に、僕ができること

 今日は、両親の37回目の結婚記念日でした。

 12月議会の忙しさで、すっかり忘れていた僕は
 姉から届いたメールで思い出しました。

 高校生くらいまでの僕は、
 結婚記念日の持つ本当の意味もよく理解しないままに
 きょうだいで両親に花を贈ったりしてきました。

 やがて、少しずつ大人になるにつれて、
 新しい命が生まれて、育まれて、生きていくこと、ということの
 壮大なすごさが理解できるようになって

 ようやく両親に対して、
 深い感謝の気持ちを持てるようになってきました。

 けれども、ドクターから、
 植物状態のおやじが余命1年から1年半ほどと言われている今、
 これが最後の結婚記念日なのかもしれないと思うと

 今日の結婚記念日は祝うべきことなのか
 分からなくなってしまいました。

 おふくろにどんな言葉をかければ良いのか分からなくて
 朝からずうっと考えて、
 ようやく夕方になって連絡をとりました。

 おやじがどんな状況であろうとも、
 たとえ亡くなってしまったとしても

 おやじとおふくろが出会い、そして僕たちが生まれて
 こうして毎日を生きていられることに対する感謝の気持ちは
 決して変わるものではないのだと、分かったのです。

 11日のこのコーナーにも書きました
 僕が成すべきことは、ただ1つしかないのです。

 結婚記念日の両親へのプレゼントは、
 もう『物』なんかじゃない。

 これからクリスマスもやってくるけれど、プレゼントすべきは
 『物』なんかじゃないのだ。

 おやじとおふくろを、在るべき姿にしてあげること。
 できるだけ2人を近くにいさせてあげること。

 その為に、全力を僕が尽くすこと。

 それだけが今、最も必要なこと。
 それだけが僕が示せる両親への感謝の気持ちの表現なのだ。

 だから、がんばろう。

 改めて、両親の結婚記念日に誓いました。

                   

● 僕たちの悲しみと痛みは、たくさんの人々が感じている

 政治家としてフジノは、

 『個人の痛み』は『みんなの痛み』だ

 と信じています。

 だから、高齢の方々の医療・福祉の向上について
 僕とおやじとの闘病体験を通じて出会ったたくさんの問題の数々を
 そのつど、市議会で
 提案・質問をしてきました。

 市民病院で受けた医療に対する怒りから学んだ医療体制の問題や、
 転院を迫られた時に全く転院先が見つからず
 力になってくれなかった医療相談室の問題などを
 そのつど、家族の立場から
 力をふりしぼって発言をしてきました。

 今回の12月議会では、僕のおやじのように

 重度の要介護度や医療区分の為に
 遠く横須賀市を離れて入院・入所している高齢の方々を

 なんとかこの住み慣れた横須賀市で
 入院・入所ができないか。

 横須賀市を遠く離れて
 しかも関東を離れて入院・入所しなければならないのはおかしい。


 という立場から、特に重度の方々を受け入れられる
 「特別養護老人ホームを増床すべき」だという提案をしました。


 (12月議会でフジノが行なった市長への一般質問より)











 3.よこすか高齢者保健福祉計画
  (第4期介護保険事業計画を含む)の改定案における、
  施設サービスの待機者解消の見込みと、
  重度の要介護者を対象とした施設サービスの在り方について



 (1)待機者数の解消の見通しについて

 本市では、特別養護老人ホームへの入所を希望しながらも叶わずに
 待機させられている方(以下、待機者と呼びます)が
 実数で1894人もおり、
 平均待機年数は2年3カ月にも及んでいます。

 そんな現状にも関わらず、『改定案』では、
 特別養護老人ホームは新たに「300床」増やすとされていました。
 くりかえしますが、本市の待機者は「1900人」なのです。

 わずかにこれだけの増床で待機者を
 減らすことができるのでしょうか。
お答えください。


 (2)重度の介護度・医療区分の方々の現状と、今後の対応について

 国の療養病床削減の方針によって、
 特に重度の介護度・医療区分(例えば、気管切開、酸素吸入、点滴、
 心拍モニターなどの必要があるなどの状況)の高齢者の
 受け皿がますます無くなっています。

 ア.たとえ施設入所であっても
 誰もが身近な地域での入所を希望するにも関わらず、

 介護人材が不足している現実の中で
 特別養護老人ホームでは重度の方の受け入れは不可能であり、
 介護保険制度をつくった時の理念と全く逆に
 在宅での厳しい家族介護へと追い込まれています。

 重度の介護度・医療区分によって
 市内の施設・病院では受け入れを断られてしまい、
 やむをえず市外の施設・病院に入所している方々は
 現在、何名いらっしゃるのでしょうか。


 イ.改定案では「施設サービスの今後の課題」として
 「重度者への重点化」と記されています。

 (改定案41ページより)

 けれども改定案を読み込んでも「重度者への重点化」とは
 何をどうしていくことなのかという具体的な記述が見られません。

 今後の本市の施設サービスが行なう
 重度の要介護者を対象とした重点的な取り組みとは何か、
 具体的かつ明確に記すべきではないでしょうか。



 ウ.そもそも「介護難民」「リハビリ難民」を生みだしたのは
 リハビリを制限し、療養病床を減らし、
 介護報酬をカットし続けてきた
 政府の福祉政策の失敗が明らかな原因です。

 しかし介護保険の保険者として、
 厳しい家族介護や市外へと追いやられている
 高齢者とそのご家族をしっかりと本市内で対応できるように
 きめ細かな新たな取り組みを本市は行うべきではないでしょうか。


 例えば、重度の要介護度・医療区分の方々の為に
 看護職員を手厚く配置している特別養護老人ホームなどに対して
 市単独で加算を行うなどの取り組みが必要ではないでしょうか。

 市長の考えをお聞かせ下さい。












 第3回定例会において
 待機者は1894人、これは平成20年4月1日現在、
 待機年数の平均は2年3ヶ月であり、

 その待機者数を全て解消することは難しいが
 少しでも多くの待機者解消がはかられるように
 現在策定中の計画の中で検討していく旨をお答えいたしました。

 その後の検討会で
 特別養護老人ホームの整備につきましては

 待機者数、国の整備指針、
 介護保険料への影響、人材確保、財政面等々の観点から
 総合的に検討した結果

 今回の計画においては300床といたしました。

 この300床を算出するにあたり
 市内の既設の特別養護老人ホームに照会いたしましたところ

 全体で1年間に
 平均350人が入れ替わっていることが判明いたしました。

 また、待機者の1894人のうち
 重度と思われる要介護3以上の待機者は
 約1300人ほどいらっしゃいます。

 この方たちの入所を最優先として
 今回の計画期間である
 3年間で解消できるようにと考えたしだいであります。


 











 まず1点目は

 市内の施設・病院では受け入れを断られ
 やむをえず市外の施設・病院に入所しておられる高齢者は
 何名いるかというお尋ねでございますが

 市外の特別養護老人ホームに入所している高齢者
 その入所理由については判明できておりませんが

 平成20年9月末現在において
 131名となっております。

 また、やむをえず市外の病院に入院をしている
 高齢者につきましては把握することができません。


 2点目でございますが

 今回の改定案におきまして
 重度者への重点化について
 より明確で具体的な記述をすべきではないか
 というお尋ねでございますが

 重度者への重点化の取り組みにつきましては
 改定案に次のとおりに記載をさせていただいています。

 介護保険3施設の利用者のうち、
 要介護度4・5の利用者の割合を
 70%以上となるよう推計をし、

 特別養護老人ホームの入退所指針などにより
 この割合を高めていきます。

 これは特別養護老人ホームの入所については
 入所の必要性の高い要介護者が
 優先的に入所することができるよう
 神奈川県におきまして
 『特別養護老人ホーム入退所指針』を定めておりまして

 市内の特別養護老人ホームは
 この指針にそって
 重度者の入退所を決定しているというものでございます。
 
 今回の改定案に重度者への重点化の取り組みとして
 特別養護老人ホームを300床整備するということにしております。













 再質問の6は、高齢者保健福祉計画の改定案についてです。

 市長は数字を挙げて
 特別養護老人ホームの待機者数は
 3年間で解消されていくという風にお示しになりました。

 もちろん僕も社会福祉審議会が作った
 高齢者の数の年ごとの推計を拝見いたしましたし、

 要介護度が3以上の方々が
 どれくらいの数になるのかというのも、もちろんチェックしています。

 けれどもあの見込みが本当に当たっている
 という風には僕には思えませんでした。

 高齢者は増えていっています。
 そして、待機者も
 僕には増えていっているように感じられます。

 実際に市長から数字をお示しいただいたのは
 前回の定例会のみだけでしたから
 実際には比べる事はできませんが

 待機者がこの300床の増加で減らすことができる
 という風にとても考えられないのですが
 改めて市長の御所見をお聞かせください。

 再質問の7は
 本市としての新たなきめ細かな対応の必要性を訴えたことに対して
 本市としては「やりません」と。

 しかもその根拠として、
 これは福祉新聞というものなのですけれども
 社会保障審議会介護分科会が
 11月21日に開かれたんですけれども

 施設サービスに対して介護職員を手厚く配置する施設には
 国が加算で評価する方針だというのを
 あくまでも論点として出した、ということを

 「論点として出した」ということを市長はおっしゃらずに
 国の方向性としてはこういう方向性だという風におっしゃいました。

 いつもですね、こういう方向性を国は出すんです。
 でも、やったためしが無い訳です。

 介護人材の給付を上げる上げると言いながら
 何ヶ月経ちましたか。
 国がやると言いながら上げましたか。
 上げていないと思うんです。

 ですから
 市単独してぜひやっていただきたいと思うんです。












 高齢者の300床で本当に減らせるのかという
 ご指摘でございますけれども
 300床という数値は今後確定していく訳ですが

 様々な要素を勘案して
 最大限の努力をして数字を算出したつもりでございます。

 本市の財政面、それから
 市民に負担していただく介護保険料へのはねかえり、
 人材の確保等々、様々な要素を考慮いたしまして
 最大限の努力をした結果でございます。

 なお、「その後、今後の増加者がありうる」
 ということはその通りかもしれませんが
 3年ごとにみなおしを行ないますので
 将来またその時点で検討させていただければと思っております。

 それから福祉施設に対する
 市独自の措置、人件費等の問題でございますけれども

 すでに1問目でお答えをいたしましたとおり、
 これは介護報酬の問題でございますので

 国の今検討中でございますのでその措置の経過を見守りたいと
 このように考えております。













 最後に高齢者保健福祉関係のお話ですけれども、

 待機者数は確かに増えていくかもしれない、
 そして3年ごとに介護保険
 そして高齢者保健福祉計画の改定を行なって行くから大丈夫だと

 今この時点でも1894人の方々が待機しているんですよ。

 それを解消できていない訳です。
 今の時点で、問題大ありな訳です。

 3年ごとに見直せばいいとおっしゃいますけれども
 本当に苦しんでいる方々がいっぱいいらっしゃる訳です。

 それに対して「3年ごとに見直して行くからいい」と。
 確かに財政が厳しいのは僕も重々承知しています。

 けれども、重度の方への対応やるという風に
 おっしゃって下さってはいます。

 けれどもそれと同時に

 何故これだけの高齢者の方々が在宅ではムリなのか

 ぜひその現実をヒアリングをして
 そして300床で限界だとおっしゃいますけれども

 何らかのやり方があるんじゃないかというのを
 知恵を振り絞っていくのが介護保険の保険者としての
 市の責務ではないかと思うんですが、
 いかがでしょうか。











 介護保険の問題につきましては
 重度の方の介護の問題の深刻さ、
 できるだけ必要な方に
 特に、重度の方には施設に入っていただきたいという気持ちは
 もちろん同じでございます。

 ただ、くりかえし申し上げているとおり、

 本市の財政ももちろんそうですし、
 介護保険料ということの影響もございますし
 人材の確保面、いろいろなことから
 300床というものが
 市としてはかなり努力をしてはじいた数字であることを
 ご理解いただきたいと
 このように思っております。




 市の財政難や国の動きを理由に、
 市長は300床でしかたがないということをくりかえし答弁しました。

 けれども、これは本当におかしな話です。

 かつて介護保険制度を作った時、
 どうしてわざわざこんな制度を作ったのかと言えば、

 身近な暮らしなれた地域で
 高齢になっても障がいがあっても暮らしていかれるようにしよう。

 家族が必死になって介護地獄に追い込まれているのを
 社会全体でサポートしていかれるようにしよう。

 こういう理念だったはずです。

 それが、全く機能していない。まず国がきちんとやっていない。
 現実は、介護難民がどんどん増えている。

 では、市はどうかといえば、財政難だからできない、と言う。

 そんな介護保険ならば、無い方がいい。
 そんな高齢者医療ならば、医療とは呼べない。

 僕は、個人としても政治家としても怒りを感じます。

 政府に対しては、介護保険制度の理念を忘れた無策ぶりに
 強い怒りを感じています。

 市長に対しては、市長のマニフェストや新世紀ビジョンの
 4本柱の1つに『長寿を楽しめる』まちにすると掲げていたのに
 現実に今そういう取り組みが弱すぎることに対して
 強い怒りを感じています。

 寝たきりの高齢の方々の声は政治的に大きな声として届きません。
 僕のおやじのように植物状態の方々は言葉がでません。

 それならば、その小さな声を、あるいは言葉にならない想いを
 僕がしっかりと聴いて
 かわりに大声で叫んでいくのだ。

 このままでは、高齢の方々は、何の為に生きてきたのか分からない。
 年をとったら、人は医療費・福祉費がかさむだけの迷惑な存在なのか。

 そんなことは絶対に無いはずです。

 人は誰でも、いくつになっても、
 住み慣れた地域で
 家族みんなが笑顔で暮らせるべきなのです。

 市の財政難や国の動きののろさは
 公の責任を考えたら、絶対に言い訳にはできないはずです。

 これからも、高齢の方々の医療・福祉(特に重度の方々の)を
 もっと誰もがサービスを受けやすいように、
 もっと誰もが安価で安心して受けられるように、
 制度や仕組みを変えていきます。

 必ずできるはずです。
 必ず変えていきます。



2008年12月12日(金)のフジノその2
● ハード面での自殺対策の重要性

 自殺予防対策を総合的にすすめる、ということは

 自殺に追い込まれる個人の心理的な要因だけの対策ではなくて、
 自殺へと人々を追い込んでいく社会的な要因を潰していくことなのです。

 そんな社会的な取り組みの1つには、
 『危険な場所』を『安全な場所』へと変えていく
 という手段もあります。

 これは見逃されがちなのですが、確実に意味があります。

 下の画像は『自殺対策白書(平成19年度版)』です。
 政府もこうした『ハード面』への対策の重要性を認識しています。


 ひどい単語ですが『自殺の名所』という言葉があります。

 古くは、華厳の滝や青木が原の樹海などが
 小説・映画などでも取りあげられてきました。

 こうした場所で、有名な人物が亡くなったり、
 たくさんの方々が亡くなったりすると、

 少しずつ「あの場所ならば自殺ができる」という
 まちがった刷り込みが人々の意識になされていってしまいます。

 けれども、そうした場所に自殺を予防する取り組みを行なうことで
 確実に自殺を減らすことができるのも事実です。

 例えば、フェンスも何も無い、高いガケがあって
 深夜の人目が無い時間に誰でも入れる、とします。

 こういった場所に、フェンスを設置する、
 夕方以降は入場できないようにする、
 定期的にパトロールを行なうようにする、などの取り組みを行なうことで

 『自殺しやすい危険な場所』というものを
 減らしていくことができるのです。


● 駅ホームへの青色照明灯の導入

 そんな訳で非常に重要な対策の1つなのですが
 つい2日前、読売新聞にとても興味深い記事が報道されました。

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 (2008年12月10日・読売新聞より)

 ■「青い光」で飛び込み防げ!京急・弘明寺駅、設置後ゼロに

 防犯効果があるとして
 街路灯に用いられるようになった『青色照明』を、

 鉄道会社が踏切や駅ホームに、
 飛び込み自殺防止の目的で導入する動きが広まっている。

 実際に自殺防止に役立つかどうかは
 専門家の間でも意見が分かれているが、

 すでに青色照明を設置している鉄道会社は

 「それまで毎年起きていた自殺がゼロになった」

 などと効果に手応えを感じている。

 京浜急行は今年2月、横浜市南区の弘明寺駅で、
 ホームの端の照明8基を青色に変えた。

 同駅では前月の1月、ホーム端の人けのない場所で
 2日続けて夜間に飛び込み自殺があった。

 同駅は、未遂も含め、毎年2、3件の飛び込み自殺が起きており、

 「自殺を1件でも減らすため、できることはなんでもしてみようと、
  わらにもすがる思いで始めた」

 (同社鉄道本部安全対策担当)という。

 同社によると、同駅では青色照明設置後、飛び込みは起きていない。

 JR東海も今年8月以降、
 愛知や岐阜、三重県で、東海道線や中央線などの踏切計10か所に
 試験的に青色照明を設置し、効果を探っている。

 JR東日本やJR九州でも、導入に向けた検討を始めている。

 鉄道会社の中で青色照明をいち早く導入したのはJR西日本だ。

 車が強引に踏切を渡るケースが後を絶たず、
 頭を悩ませていた同社は、2006年12月以降、
 大阪府と和歌山県を結ぶ阪和線などの踏切計38か所に
 青色照明を設置。

 その結果、夜間の車の踏切事故がゼロになり、
 飛び込み自殺もなくなったという。

 国土交通省の調査では、
 07年度に全国の鉄道で起きた飛び込み自殺(未遂含む)は640件で、
 前年度より約2割(106件)増えている。

 鉄道各社によると、飛び込み自殺が多いのは夜間だといい、
 JR西は青色照明による自殺防止について

 「一定の効果があることは間違いない」

 (広報担当)と自信を見せる。

 防犯や自殺防止だけではない。

 東名高速東京インター付近では01年から、
 事故防止を目的に上下線1・8キロにわたって青色照明計152基を設置。

 「『落ち着く』『冷静』というイメージを
  ドライバーの感性に訴えることで、安全運転を促すのが狙いの一つ」

 (中日本高速道路)としている。

 同社が名神高速・養老サービスエリアの
 ゴミ箱近くの照明を青色に変えたところ、
 家庭ゴミの不法投棄が2割以上減少したともいう。

 青色照明の効果について、
 慶応大の鈴木恒男教授(色彩心理学)は

 「青色を見ると落ち着くという実験データはあるが、
  珍しい色だから人目につくため、犯罪や自殺を避けようという意識が
  働くことも考えられる。
  ただし、明かり一つですべて食い止められるという
  過大な期待は禁物」

 と話す。

 ◆青色照明◆ イギリス・グラスゴー市が2000年、
 景観改善のために街路灯に導入、
 犯罪発生件数が減少したことで注目を集めた。

 日本では05年に奈良県警が導入を進めたところ、
 1年後に周辺の夜間の犯罪認知件数が約9%減少。

 その後も、北海道から沖縄県まで各地で
 防犯灯として取り入れられるようになった。

 (引用終わり)
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 ということで、フジノもさっそく弘明寺駅へ行ってきました。

 まず昨日、明るい昼間の時間帯に行ってきました。
 横須賀の人間にとってはなじみの深い、
 よく見られる京浜急行のふつうの駅の印象でした。

 続いて今日は、夜になってから行ってきました。



 青い色なので目に焼きつくようなまぶしさは無いのですが
 予想以上にとても明るい感じがしました。



 ホームの真ん中にある屋根がある部分を離れると
 トンネルに向かって30mくらいホーム部分が続いているのですが
 そこに青色照明灯が設置されていました。



 いろいろなことを考えながら
 15分くらい、その下に立っていてみました。

 12月議会が始まってからわずか1週間のあいだに
 フジノは複数の自殺と自殺未遂の相談・報告を受けました。

 どの相談・報告も、僕には本当にとても悲しくてつらかったです。

 一報を受けてから次の連絡を受けるまでの時間は
 本当に苦しいです。

 死なないでほしい、どうか生きていてほしい、
 という想いで祈りながら
 ジリジリとあせる気持ちで連絡を待ちながら、
 市長への質問や委員会での質問原稿を書いていました。

 そんな想いで毎日を過ごしていますので
 この青色照明灯のニュースは、とてもこころづよく感じました。

 青色照明灯の導入が「本当に有効か」ということは
 やがて日本でも何年か経ってから
 統計的にエビデンス(証拠)として明らかになるでしょう。

 もちろんエビデンスは大切です。

 けれどもエビデンスに加えて今、
 最も大切なことは

 「自殺を1件でも減らすため、できることはなんでもしてみよう」

 という行動そのものです。

 もしもエビデンスが明らかにならなければ、
 それはそれでその時に取りやめればいいのです。

 自殺を無くしたい、減らしたい、という行動そのものが
 多くの人々の意識を変えていきます。

 だからこそ、行動こそが今は必要なのです。

 今回の京浜急行の取り組みは
 自殺ゼロの社会を願ってやまないフジノにとって
 とても心強い援軍のように感じました。

 さらにこの取り組みを多くの駅へと広げてほしいと願っています。


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