まちの政治家は、こんなことしてます


2011年8月6日(金)のフジノ
● 脱原発議連の公開研修を神奈川新聞が報じてくれました!

 『脱原発社会を考える議員連盟』による
 『公開研修会(市民講座)』まで、ついにあと1週間です!

 昨日の神奈川新聞が
 この『公開研修会(市民講座)』について報じてくれました。

 神奈川新聞、ありがとうございます!

 (2011年8月5日・神奈川新聞より)


 来週になったら、もう2〜3回ほど
 街頭でチラシを配って宣伝をしようかなと考えています。

 8月9日(火)〜12日(金)のどこかの日付で
 横須賀中央駅、追浜駅、京急久里浜駅のどれかの駅で
 朝か夕方にチラシ配りを手伝ってもいいよ

 という方がいらっしゃいましたら
 ぜひご連絡ください。

 8月13日、ぜひいらしてくださいね!



2011年8月2日(火)のフジノ
● 自殺問題研究会へ/困難事例の検討をグループワーク

 夜から横浜・関内のホテル横浜ガーデンへ。

 『第5回自殺問題研究会〜いのちを守る行動ネットワーク〜』

 に参加しました。



 2009年に立ちあげられたこの研究会は
 河西千秋先生(横浜市立大学・准教授)が中心となって

 神奈川県全域の自殺対策に関わっている
 あらゆる立場・職種を超えた方々が集まり学びあう場です。

 大滝先生(湘南病院副院長)に声をかけていただいて
 フジノは2回目からずっと参加し続けてきました。

 (画像:河西先生によるグループワークの説明)


 精神科ドクター、看護師、精神保健福祉士、保健師、
 ソーシャルワーカー、メディカルソーシャルワーカー、
 自治体の精神保健福祉担当、自殺対策担当、弁護士、司法書士、
 あらゆる立場の方々が参加しています。

 (残念ながら政治家の参加はフジノのみ)

 毎回50〜100名の方々が集まって
 毎日の自殺対策の現場で直面する問題を共有しあって
 そして、明日からの取り組みに反映させていきます。



 張賢徳先生(帝京大学附属溝口病院精神科科長)が
 自殺未遂へと追い込まれてしまった方の事例を提供して下さり、

 会場に集まった50人のメンバーが6つのグループに分かれて
 『事例検討』を行ないました。

 複雑に絡み合ったいくつもの困難を抱えた方が
 自殺未遂へと追い込まれていったその人生をたどっていきました。



 フジノのテーブルは6人のメンバーで
 職種も立場もみんな様々です。



 井出広幸先生(信愛クリニック)、河西先生のサポートのもと、
 「こうしたらどうだったのか」「次はこうすれば」と
 可能な限りたくさんの意見を自由に出しあって

 (1)この方が抱えている課題を挙げて下さい。
 (2)この方の想い、精神状態、自殺の危険性をどうみますか?
 (3)この方にどのような支援が可能ですか?

 の3点をあらゆる角度から検討しました。



 1時間半にわたって、
 グループで話しあっては全体に向けて意見を発表、を繰り返しました。

 グループワークによる『事例検討』は
 保健・医療・福祉の最重要な基本的取り組みなのですが

 政治家に転職してからのフジノは
 ふだん全く参加する機会がありません。

 フジノ以外はみなさんが日常的に取り組んでいるので
 とても緊張しましたし、チャレンジングな場でした。



 しかも、フジノの座席のまうしろには
 グループワークの様子を聴きながらメモをしている
 張賢徳先生が!

 張先生は、わが国で『心理学的剖検』を本格的に導入した
 自殺対策の世界ではとてもリスペクトされている方です。

 市議会での質疑でも心理学的剖検の重要性を訴えてきたフジノですから
 当然、張先生の著作はほぼ全て読んでいますし、
 とても尊敬しています。

 めちゃくちゃ緊張しました。



 こうして、予定の1時間半を超えて
 とても熱心なやりとりが全てのテーブルで行なわれました。

 最後に、河西先生と張先生から講評がありました。

 河西先生は

 「みなさんの職場で今日のような困難事例に出会うと
  ため息が出てしまう状況になっているのではないでしょうか。

  けれども「難しいな」と言葉に出した瞬間に
  それは本当に対応が難しくなってしまう。

  多くの職種で集まってプロセスを踏んで
  議論をしていけば、必ず対策が出てきます。

  必ず何らかの方向が見えてくるし、
  必ず支援の道筋は見えてきます。

  事例検討を繰り返していけば、必ず進歩していきます。
  みんなの対応するスキルが上がっていきます。

  だから、今日のような事例検討を
  日常的に何回も何回も繰り返していく必要があります」

 と、ふだんからのグループワークの必要性を
 強く訴えられました。全く同感です。



 張先生からは

 「みなさんがいろいろディスカッションをしているのを聴いて、
  そのご意見に、私自身、ハッとさせられることもありました。

  河西先生がおっしゃったように、
  自分たちの職種を超えて知恵を出し合うことが
  絶対に患者さんの為になるのですね。

  必ずみなさんそれぞれのレベルアップにつながるのです。

  精神科医は万能ではありません。
  むしろ社会資源については
  それぞれの専門職のみなさんの方がよくご存じです。
  どうか、自信を持って連携を組んでいただきたいと思います。

  今日のような多くの職種が集まる事例検討を
  ぜひみなさんの地域で継続してやっていきたいのです。

  これこそがまさに自殺予防なのです。

  こういうケースを1つずつ多職種で地域で事例検討を継続し続けていくと
  必ず自殺予防につながりますし、
  みなさんの英知は高まって力がついていきます」

 とお話がありました。



 最後に、横浜市立大学のこころのケアチームとして
 河西先生が被災地の方々とむきあった日々について
 お話がありました。

 これから、あらゆる精神疾患の有病率が上昇するであろうこと。

 かなり広汎の地域がダメージを受けているけれど
 そもそもこの地域には社会資源が少なく
 さらに既存の医療機関が崩壊しているので
 単に『復旧』して元に戻しても
 全く精神保健医療福祉が足りないこと。

 今後も継続してこころのケアに取り組むとともに
 新たな社会資源を生みだすなどの『復興』こそがテーマであること。

 震災のような大災害が起これば
 自殺が増えることもやむを得ない、というような意見には
 絶対に与してはならないこと。

 私たちが目の前の問題に1つずつ対応していくことで
 必ず自殺を減らすことができること。

 フジノも「震災が起こったのだから自殺が増えるのは仕方ない」なんて
 絶対に思わないで、こんな時だからこそもっと自殺を減らしたい。
 河西先生のお話をうかがって、改めてそう感じました。

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 2009年5月から2年間にわたって行なわれた
 この自殺問題研究会ですが
 なんと今回限りで
 休会とすることが発表されました。

 とてもショックでした。

 本当に、こんな素晴らしい機会を
 これまでずっと提供してくださった河西先生をはじめとする
 自殺問題研究会の世話人のみなさまには、深く感謝しています。

 そして、共催してくださったファイザー株式会社のみなさまにも
 こころから感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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 今回をもって休会となることもあって
 研究会が終わった後、
 情報交換会をかねてお疲れさま会が開かれました。

 なんと、張先生がフジノのいるテーブルにいらして
 声をかけてくださいました。

 「グループワークを聴いて回っている時に
  あなたの意見を聴いていて
  自殺対策をしっかり理解している若者がいるなと思って
  あなたに話しかけたけど、政治家だったなんて!
  お世辞じゃなくて、あなたすごくいいですよ」

 と言って下さいました。なんか神様に褒められたという感じ!

 (この会話は川崎市精神保健福祉センターのみなさまも
  立ち会ってばっちり聴いていて下さいました。事実です!)



 日本の自殺対策の最前線でずっと活動してこられた
 張先生とこうしてお話をできたこと自体がうれしいのに

 僕自身の活動や想いを聴いて下さって
 本当に感動的な時間でした。

 こうした出会いがたくさんあった2年間でした。

 神奈川県、川崎市、横浜市、相模原市など
 あらゆるまちの自殺対策担当の方々と

 ざっくばらんに話し合えるようになったのも
 この研究会への参加が大きかったです。

 (そう言えばこの提案、この場でお話ししてきました!)

 それが休会となってしまって
 本当に残念ですが

 これからはフジノたちがそれぞれの地域で
 こうした取り組みをやっていかなければならないのだと思います。

 ますますがんばっていきたいです。



2011年8月4日(木)のフジノ
● 介護職による「たんの吸引・経管栄養」の現場を視察しました

 今日は、野比にある『横須賀老人ホーム』を訪れました。

 フジノにとって、数ヶ月も前から待ち望んでいた
 とても重要で大切な視察です。

 とてもデリケートなテーマであることから
 いくつもの施設に視察をお願いしても
 なかなか受けて下さるところが無くて困り切っていたところ

 こころよく引き受けて下さったのが『横須賀老人ホーム』です。
 本当にありがとうございます。

 視察の目的は2つです。

 (1)介護職と看護職の連携によってたんの吸引・経管栄養を実施している
   特別養護老人ホームの現場を見学させていただく。

   特に、たんの吸引・経管栄養を
   実際に担当している介護・看護の双方の職員の方々から
   生の声を聴かせていただく。

 (2)養護養護老人ホームの抱える問題点について
   現場の声を聴かせていただく。

 です。

 当初の予定を大幅に上回って
 4時間以上にわたって
 意見交換と現場の見学をさせていただきました。

 (画像:山本看護相談担当課長、小泉所長。とても素晴らしい方々です)


 介護職の方々がたん吸引や経管栄養を実施できるようにすることは
 介護の現場では長年の『悲願』とも言うべきことでした。

 政治家としても個人としても
 フジノにとっても『悲願』でもあります。

 『たん吸引・経管栄養』=『医療行為』であって、
 法的にはドクターと看護師にしか許されない行為なのですが

 介護職の方々に実施していただかなければ
 いのちが守られないという圧倒的な現実があります。

 目の前で苦しんでいる人がいるのに
 「医療行為だからできない」なんて見殺しには絶対できません。

 そこで

 「違法と思われる行為だけれど当面はやむを得ない」

 という『違法性阻却』にあたるのだ、という
 『通知』を出すことで厚生労働省は対応してきました。

 法律のガードも無いままに、厚生労働省の通知だけをもとに
 介護の現場ではとりくまざるをえなかったのです。

 こんな不安定な制度を改善する為に
 1年間にわたって厚生労働省の検討会が開かれて議論がなされました。

 そして、6月15日にようやく法改正が行なわれました。

 この法改正を追い続けてきたフジノにとって
 次の新たな課題は

 「介護現場が実際にたん吸引・経管栄養を導入できるように
  より良いしくみを創り上げていくこと」


 です。

 『国の制度』が変わるだけではダメなのです。

 現場の方々、当事者の方々、ご家族の方々、施設の経営者の方々、
 誰もが安心して実施していかれるようにしなければいけません。

 法律は変わったけれども
 たん吸引・経管栄養を行なう現場は増えなかった、

 という状況にならない為には
 現場の声が絶対に必要なのです。

 実際、後日(8月10日)に発表された研究調査結果では

 全国の特別養護老人ホームの過半数が
 たん吸引等の必要な方の入所を断っている


 ということが明らかになりました。

 (8月10日付・キャリアブレインニュースより)


 「たん吸引・経管栄養」を全国の特別養護老人ホームの
 過半数が拒否している現状を変えていくのが、フジノの仕事です。

 その為にどんなしくみをつくりだすべきなのか、
 答えを探る為には現場の声がとにかく必要です。

 これからしばらくの間、1つでも多くの特別養護老人ホームを訪れて
 現場の方々と意見交換させていただきたいと願っています。

 さて、今回訪れた『横須賀老人ホーム』に話を戻しますね。

 この施設は横須賀市内にある特別養護老人ホームの中では
 とても優れた施設です。

 介護現場で「たん吸引・経管栄養」の実施するには
 医療職との連携が絶対に不可欠なのですが

 ここでは、看護師が24時間常駐しています。

 看護師が24時間常駐している
 特別養護老人ホームは全国でも約1%しかありません。

 さらに、厚生労働省の『通知』が昨年4月1日に出されると

 たん吸引・経管栄養の実施がスムーズにいくように
 『医療的ケア安全確保委員会』をたちあげて、毎月開催しています。

 国や県が開催する研修に積極的に参加して、
 施設内部での研修ができる体制を整えました。

 介護職の方々はこの研修を順番に受けて、
 修了証をもらうことができた職員だけが実施できるようになります。

 今年度中に全職員114名が研修を修了する予定で
 フジノが視察した8月の時点で、
 すでに83名もの職員の方々が修了証を取得していました。

 新たに採用される職員の研修にもこの内容が導入した為、
 横須賀老人ホームでは新人も
 必ず修了証を得てから働くというしくみです。

 こうして今では、横須賀老人ホームの介護職員の方々は
 毎日の業務として『たん吸引・経管栄養』を実施しています。

 これは本当に画期的ですし、素晴らしいです。



 横須賀老人ホームの定員は194名なのですが、
 『たん吸引・経管栄養』をしている方々の数は

   経管栄養 13名
   吸引    12名

 です(8月1日現在)。13%にもなります。

 小泉施設長によれば、ショートスティも含めて
 吸引は20名までは受けられるようにしたい、とのことでした。

 今日は、実際にベットサイドにお邪魔させていただいて
 3名の方のたん吸引・経管栄養が実施されるのを見せていただきました。

 看護職の方と、介護職の方の日常的な連携による実施を
 フジノは初めて実際に見ることができました。

 フジノの父は『たん吸引・経管栄養』をしていますが
 病院に入院しているので、全て看護職の方々が実施してるのです。
 だから、看護・介護の連携というのを見たことがありませんでした。



 たくさんの資料も提供していただきました。

 横須賀老人ホームで実際に研修で使っているテキストや
 現場での連携のマニュアルをはじめ、
 ドクターからの包括指示書、
 ご家族への説明書や同意書や様々な必要となる書類など
 200ページ以上もの関係資料をいただきました。

 (後日談:1週間かけて全て読ませていただきました)



 横須賀老人ホームは、たん吸引・経管栄養の実施に
 積極的に取り組んでいる成功例だとフジノは感じました。

 看護職が24時間常駐しているという
 恵まれた人員配置を続けていて
 (これは本当に他の特別養護老人ホームではできない)

 それは入所している高齢の方々には
 とてもありがたいことなのだけれど

 同時に、経営という側面で見ると
 かなり厳しい要因だということも感じました。

 やはり、人材(看護・介護とわず)を確保することが
 入所しておられる方々、働いている方々、どちらにとっても大切で
 その為には財政的な支援が絶対不可欠だと感じました。

 ここに到着した時には真夏日のかんかん照りだったのが、
 ここを出る時にはすっかり夕暮れになっていました。

 いろいろな課題が少しずつはっきりとしてきました。

 これからもっと多くの現場を訪れて、
 そして政策として提案したいです。



 看護・介護のそれぞれの職員の方々をはじめ、
 入所している方々ともたくさん意見交換をさせていただきました。

 資料でしか知らなかったたくさんのことを実際に目の当たりにできて
 こんなに充実した4時間は、滅多にありません。

 本当にありがとうございました。

 大変お世話になった山本看護相談担当課長、小泉所長、井上所長、
 視察を受け入れて下さった芹澤理事長、職員のみなさまには
 こころから感謝しております。ありがとうございました!

 そして、困難な視察受け入れ先探しに協力して下さった
 福祉部介護保険課長に誰よりも深く感謝しています。

 僕の父と同じように、全国の高齢の方々とご家族が
 たん吸引・経管栄養のことで悩み苦しんでおられます。

 その現状を
 少しでも改善できるように
 これからもフジノは努力していきます。


2011年8月1日(月)のフジノ
● 脱原発議連『上杉隆さん&佐藤栄佐久さん講演会』を告知しました

 けさは横須賀中央・Yデッキにて
 『脱原発社会を考える議員連盟』メンバー&市民の方々で

 8月13日に開催する『公開研修会(市民講座)』
 告知するチラシを配りました。

 真夏の朝は、街頭でのチラシ配りも
 気持ちいいですね。



 先週金曜日には『タウンニュース紙』
 この『公開研修会(市民講座)』について報じてくれました。

 市外の方々からも問い合わせが入ってきました。
 ぜひたくさんの方々に参加していただきたいです。

 (2011年7月29日・タウンニュース紙より)


 今をときめく上杉隆さん&佐藤栄佐久さんの
 2枚看板のお話を横須賀で聴くことができるなんて

 ふだんでしたら会場の定員200人なんて
 すぐに埋まってしまうのですが

 開催日が8月13日(土)というお盆のまっただなかなので
 どれくらいの参加者がいらっしゃるのか、読めません。

 (画像:議連の一柳議員)


 そこで、しばらくの間、『脱原発議連』だけでなく
 フジノ個人でもいろいろな場所でチラシ配布を続けてみます。

 みなさまもぜひクチコミで広げて下さいね。

 (画像:議連の山城議員)


 今回の公開研修会(市民講座)のテーマは
 「原発推進社会は、どうつくられてきたのか?」です。

 脱原発を進めていく上で
 何故こんな原発推進社会がつくられてきたのかを学ぶことは
 とても大切だとフジノは考えています。

 この『構造』をしっかりと学ばなければ
 新たな仕組みに変えていくこともできない。
 そう考えているのです。

 ぜひみなさま、一緒に学んでいきましょうね!



2011年7月30日(土)のフジノその2
● カフェトークへ思わぬゲストが登場!

 今日は午後から『カフェトーク』でした。

 会場である上町のカフェ『RRROOM』では
 看板ネコのハイちゃんが
 ウッドデッキで気持ちよさそうにお昼寝をしています。



 毎週1回のペースでかれこれ7年以上も続けているうちに
 『カフェトーク』もすっかり有名になって、全国で知られるようになりました。

 前回は、初めてUSTREAMでインターネット生中継をしたのですが
 北海道から大阪まで34名の方が観て下さいました。

 日本語も話すことができる外国人の方も
 何度も参加してくれました。

 ふだんは韓国に留学中の日本人の方が
 帰国するたびに来てくれたり

 JICAカンケーの仕事でふだんはアラブで働いている方が
 やはり帰国するたびに来てくれたりします。

 その方は、今日も、南スーダンの独立を見届けて
 数日間の休暇の合間をぬって来てくれました。

 あさってにはすぐスーダンに戻るそうです。



 事前の申し込みは不要、誰でも出入り自由、途中退出OKで
 初参加の方もいれば、4年ぶりに参加した方もいたり。

 かき氷を食べたり、コーヒーを飲んだり、気ままに会話を楽しんでいます。

 そんなゆったりのんびりした時間を過ごしに
 『カフェトーク』にはいろいろな方が来てくれます。

 そして今日もまた、珍しいお客さんがいらっしゃいました。



 『築地 野口屋』のお豆腐を引き売りしている
 豆腐屋GOLIさんです!

 しばらく前から「市内で豆腐屋さんが走ってるのを見かけた!」と
 ウワサになっている、あのお豆腐屋さんです。

 あの懐かしいお豆腐屋さんの笛と

 「♪お豆腐〜、おそうざい〜、ゆば〜」

 という声。

 高校時代にお豆腐屋さんの隣でずっとバイトをしていたフジノは
 お豆腐屋さんという職業(職人さんです)がすごく好きなのですが

 引き売りをしている人がいると知ってからは
 目撃情報をツイッターで紹介したり、写真を載せたりしていました。

 そのことを知った豆腐屋GOLIさんが
 「フジノさんに会ってみたい」と、わざわざ会いに来てくれたのです。

 超ナイスガイです!



 いつもすぐ売り切れになってしまうと評判なのですが
 今日は、ついに買うことができました。

 『ざる豆腐』と『飲む豆腐(豆乳)』をゲット!



 ふつうのお豆腐は、1俵の大豆から1200〜1500丁くらい作るのですが
 この野口屋さんではわずかに350丁しか作られないとのこと。

 機械を使わずに、1丁1丁、手作りだそうです。

 「大豆本来の甘みや旨みがぎゅっと詰まっていますよ」

 ということで、
 自宅に帰ってからさっそく食べてみました。



 『ざる豆腐』、おいしい。

 そのまま食べても、お塩をふってかけてもおいしいです。

 そして、『飲む豆腐』。



 いや〜、強烈!!

 スーパーとかコンビニで売っている豆乳は
 味の調整をしてあって、いろいろ飲みやすくしているのですが

 野口屋さんの『飲む豆腐』は
 まさに豆腐ドリンクでした...。

 次は『湯葉』と『うのはなコロッケ』に挑戦してみたいです!

 あなたもあのお豆腐屋さんのメロディが聴こえたら
 外に走っていってみて下さい。懐かしい引き売りに出会えますよ〜。

 GOLIさん、ありがとうございました!



2011年7月30日(土)のフジノその1
● 中学校演劇発表会へ

 今日は、衣笠の『はまゆう会館』で開かれた
 『第28回・中学校演劇発表会』に行ってきました。

 この『演劇発表会』にフジノは毎年必ず行くようにしているのですが
 毎年どんどんレベルが高くなっていっているのを感じます。



 フジノが最も楽しみにしてきた『公郷中学校・相談学級』
 昨年から出場しなくなってしまいました。

 『相談学級』というのは、いわゆる不登校とされるこどもたちが
 自分の在籍している学校でなくても通うことができる場で

 そこでコミュニケーションの力を身につけていく中で
 在籍している元の学校に戻っていったり、
 自らの望む生き方を見つけていく大切な場なのです。

 公郷中学校の相談学級はとても熱心な先生がいらっしゃって
 演劇を通しての指導にとりくんでこられました。

 フジノは、2005年に『公郷中学校・相談学級』の演劇を
 初めて観てその姿に深く感動して以来、

 2006年2007年2008年2009年
 必ず日程をやりくりして応援にかけつけてきました。 

 けれども、この相談学級の体制が
 財政難を理由にして大きく変わってしまいました。

 これはとても重大な問題なので、議会でもとりあげました。

 (2010年9月28日・決算特別委員会での質疑より)




 相談学級について伺いたいと思います。

 人件費として計上されているのは
 『非常勤』の職員の方6名という形になっております。

 この『非常勤』という形が果たしてふさわしいのかということを
 質疑させていただきたいと思っているのですが、

 まず相談学級の位置づけというのはどういうもので、
 その実態はどういうものなのかをお示しください。








 相談学級は、在籍している学校になかなか通えないお子様が
 「この施設だったらば」ということで、
 学校内にある施設として設置されているものが
 相談学級でございます。

 小学校では汐入小学校、
 中学校では、公郷中学校、久里浜中学校の2校に
 平成21年度は設置されていたという状況がございます。





 いわゆる不登校とされる子が、
 自分の在籍している学校でなくても通うことができ、

 そこから在籍校に戻っていったり、
 あるいはコミュニケーションを学んで身につけていって、
 そして自らの望む生き方を見つけていくということだと思うのです。

 財政が厳しい折とはいえ、それだけ重要な役割のものが
 『非常勤』という形で果たしてそぐうのか
どうか。

 今年度(平成22年度)の話になりますが
 公郷中学校でも『常勤』から『非常勤』へと切りかえたと伺っております。

 この在り方が果たして正しいのかどうか。

 教育委員会としては
 どんなふうに分析しておられますか。








 昨年度までは、相談学級につきましては
 特別支援学級の学級という位置づけで

 実はこの非常勤職員の他に
 県費の教員(=常勤)が1名ずつ配置されておりました。

 ただ、特別支援学級という位置づけですと、
 いわゆる情緒障害等のお子さんが入りにくいという状況があります。

 そこで、その場所を確保するためには相談教室という形で
 今年度は変えることはどうしても必要だろうということです。

 ただ、県費の教員につきましては、
 基本的にいわゆる不登校のための教員については
 全市で1名という配置になっています。

 その配置が県の費用ではできないということで、
 今年度、市の費用で『非常勤』による対応という形でもって
 スタートした部分がございます。





 諸般の事情はよくわかります。

 情緒障がいのあるお子さんが入れない状況ですとか、
 また県の費用捻出が無くなったという状況も理解できます。

 ただ、そのことと『非常勤』であって本当にいいのか
 というのはまた別の話だと思うのです。

 その点についてはどのようにお考えでしょうか。








 今年度については『非常勤』の方も
 学校関係のこと、あるいは相談関係のことをよく知られている方に
 お願いすることができました。

 今後、この在り方がいいかどうかということは
 再度考えなければいけないと思いますが、

 現段階では『非常勤』ゆえにという部分での
 マイナスが出ているとは考えておりません。





 今後も在り方について
 検討を続けていただけるということですので、

 子どもたちのためにどういうあり方がいいのかというのは
 ぜひ継続して御検討いただきたいと思います。

 相談学級の在り方について
 『非常勤』の是非はともかく
 相談学級そのものは絶対に必要だと思うのです。

 ぜひこれからもこの事業は進めていっていただきたいと思います。



 どこの学校でも熱心な先生が異動することによって、
 部活動などの活動が大きく損なわれてしまうことが多々ありますが

 『公郷中学校・相談学級』については
 演劇という素晴らしい伝統は
 体制の変化と熱心な先生の異動によって絶たれてしまいました。

 卒業したこどもたちが成長してからも
 毎年、後輩たちの舞台を観に来てくれていたのですが

 彼ら/彼女たちとフジノは語り合う機会があって
 そのみんなの成長を見るにつけても

 これまでの活動は、
 本当に大きな成果が得られていたと感じています。

 それが、失われてしまった。

 1度失われてしまった文化や伝統を
 取り戻すことは不可能に近いことです。

 このことは本当に残念でたまりません。




 それでも、去年も今年もフジノは変わらずに
 この演劇発表会に足を運び続けています。

 何故なら、それは何よりも、中学生たちの舞台にかける情熱が
 本当に素晴らしいからです。

 最初に書いたとおりで、毎年どんどんレベルが高くなっています。

 表現への欲求、舞台への情熱、演技力、
 無料で観られるのがもったいないくらいです。

 必ずこの演劇発表会に出場した中学生たちの中から
 将来、俳優になる人が出てくるとフジノは確信しています。

 そんなみんなの姿が観たくて
 フジノは毎年、足を運び続けています。

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 今年のスタートは、衣笠中学校でした。

 『天国まで〜アナタ、愛のために死ねますか?〜』という作品で
 ダンスあり、笑いあり、涙ありの学園モノでした。

 好きな男子生徒に告白して、
 両想いが叶った直後に交通事故で亡くなってしまった女子生徒。

 けれどもそれは死神の手違いであったことから、
 死神の力を借りて女子生徒は
 クラスメートや男子生徒の妹の体に乗り移って

 好きな男子生徒に
 自らの存在を気づいてもらおうとするのですが...

 というあらすじです。

 これは本当に素晴らしかったです!



 幕があいてすぐは、演技も表情もとても硬くて
 みんなが緊張しているのが伝わってきました。

 けれども、主人公である女子生徒の魂が
 好きな男子生徒の親友に乗り移ってからのシーンをきっかけにして
 みんなの演技が爆発しました。

 男子生徒の体に女子生徒の魂が乗り移るのを演じた
 原くんの演技が本当に素晴らしかった!

 男子である原くんが女子の気持ちを見事に演じるので
 彼の演技によって、会場は爆笑したり、ほろりとさせられたり。

 この演劇発表会では特に個人の演技に対する賞は無いのですが
 フジノとしては衣笠中学校の原くんがベストだと感じました。

 こころから、将来が楽しみです。
 演技の道に進んでほしいなあ。

 また、原くんだけでなく、
 主演の大森さんのクライマックスの演技は会場内を号泣させました。

 フジノも、涙がボロボロ出ました。

 来賓席に座っていたフジノの隣には、
 審査委員長を勤める石渡先生が座っておられたのですが
 2人とも涙が出てしまいました。

 石渡先生はフジノの中学生時代の演劇部の顧問をしておられて
 中学時代からのフジノの人生をほぼ知っておられるので
 僕の亡くなった元恋人のことも知っています。

 「恋人の死を扱った台本だから
  フジノくんは観ていてつらかっただろう?」

 と石渡先生に話しかけられて、
 フジノはまたホロリと来てしまいました。

 僕の人生に確かに重ねて観た部分もありましたが
 それ以上に、

 衣笠中学校演劇部のみんなが持つエネルギーの高さが
 会場のみんなに伝わったのです。本当に素晴らしかったです!

 これまで過去7年連続でフジノは演劇発表会に来ていますが
 今回の衣笠中学校ほど
 終わった後にお客さんが盛り上がった舞台を知りません。

 その様子をひとことで言うならば「場内爆発」です。

 ものすごい盛り上がりでした。
 衣笠中学校演劇部のみなさんのこれからを
 フジノはとても期待しています。

 どうか自分たちの力を信じて
 これからも演劇を続けて下さいね。

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 続いて大矢部中学校による
 『式寝島の蛇は噛まない』でした。

 先ほどの作品とは打って変わって
 出演者4名、ミニマムな舞台演出、ストーリーも静かに進みます。

 離島に暮らす中学生3人と先生のお話で
 派手さは全く無いのですが、これもしみじみとこころに伝わりました。



 特に、主役の八村さんの熱演には圧倒されました。

 クライマックスは、ステージでは無くて
 観客席の中で手紙を読み上げるというシーンです。

 ステージの上でさえ緊張してしまう人が多いのですが
 もう目の前のすぐ手に届くところに観客がたくさんいる中で

 八村さんが見せた迫真の演技は
 まさに「素晴らしい」の一言です。



 大矢部中学校の演劇部も
 これからがとても楽しみです。

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 フジノはここまでで
 途中退出しなければならなかったのですが
 今年も本当に来て良かったと思いました。

 必ず来年も来たいと思います。

 横須賀からは、たくさんの芸能人や俳優が出ています。
 特に、演技の世界には素晴らしい役者さんが多いです。

 つい昨日もフジノは、
 横須賀が生んだ同時代の名優・窪塚洋介くんの舞台を観てきましたが

 今日このはまゆう会館で感じた感動は
 決して窪塚くんの舞台で感じた感動に負けていませんでした。

 そもそも映画・演劇の世界に年齢はカンケーありません。

 ぜひこの演劇発表会に参加した方々から
 素晴らしい俳優になる方が出てくることを願っています。

 演劇部のみなさん、これからも応援しています!

 今日は本当にありがとうございました。


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