まちの政治家は、こんなことしてます


2012年3月12日(月)のフジノその2
● 自殺対策街頭キャンペーン/JR衣笠駅前

 先週に続いて、今日も
 『自殺対策強化月間』の街頭キャンペーンでした。

 今日は、JR衣笠駅前です。
 吉田市長もスタートから駆けつけてくれました。

 (画像:街頭キャンペーンで自ら訴える吉田市長)


 雨上がりに行なった汐入駅前の時も寒かったですが
 今日もとても寒くて、途中から手先の感覚が無くなってしまいました。

 けれども、参加している市民ボランティアの方の中には
 汗びっしょりになりながら一生懸命リーフレットを配って下さる方もいて
 フジノもとてもこころを打たれました。

 また、マイク無しで声をはりあげていたフジノを見て
 通行人の方々が途切れるのを待って
 近隣の商店や銀行の方が声をかけてくれました。

 「そのリーフレット、もらってもいいですか?」
 「同僚の分も一緒に4部ください」

 という感じで、リーフレットを受け取りに来て下さいました。

 また、数年前にかつて相談をしてくださった
 いわゆる性的マイノリティとされる方が声をかけて下さったり、

 ツイッターを通して
 フジノが今この場所でリーフレットを配っていることを知った方が
 わざわざお仕事帰りに衣笠駅で降りて
 リーフレットを受け取りに来て下さいました。

 みなさま、本当にありがとうございます。

 (画像:終了後、みなさまに挨拶する健康部長)


 2011年度の自殺対策強化月間の街頭キャンペーンは
 今回でひとまず終了しました。

 協力して下さった関係各機関のみなさま、
 市民ボランティアのみなさまに、深く感謝を申し上げます。
 ありがとうございました!

 ただ、街頭に出ての活動が終わっただけでして
 今月いっぱい、あらゆる対策の強化月間は続きます。

 例えば、市役所の前のバス停には
 大きなガラスでできた広告スペースがあるのですが

 ここには横須賀市オリジナルの『今こそ相談』大型ポスターが
 国道16号を走る方々によく見える形で貼り出されています。

 こうした取り組みは今月いっぱい続いていきます。

 (画像:終了後にみなさんと集合写真)


 やはり今日もフジノのこころに強く残ったのは
 複数の市民の方々がその場で相談をしてくださったことでした。

 ごきょうだいの介護のことでとても苦しんでおられる方をはじめ、
 定年退職後に生活費があまりにも厳しくて苦しいというお話も伺いました。

 さらに「恥ずかしいんだけど文字が読めないんだ」という
 中年の男性の方がいらっしゃいました。

 (政治家になって街頭に出てたくさんの声を伺うようになって
  まだまだこの国には読み書きが本当にできないという方々が
  たくさん存在していることを痛感しています)

 その方には
 小冊子『心のホットライン』の該当する相談窓口が
 載っているページを折り曲げてボールペンで大きく丸をつけて

 「立ち話の数分間だけではこころもとないと思いますので
  どうかこの丸をつけた電話番号にかけて
  改めてご相談してくださいませんか」

 とお願いしました。

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 かねてから自殺対策の世界では、
 街頭キャンペーンをはじめとする啓発活動に対して
 『メリット』だけでなく『デメリット』がある、という声が挙がっています。

 特に自死遺族の方々からは

 「そもそも自殺という言葉を街頭で聴かせないで欲しい」

 という根本的なところから疑問も投げかけられています。
 こうしたご遺族の声も全くそのとおりだと思います。

 在るべき姿を常に考え改善を続けることが
 政治行政の当初からの課題です。

 ただ、どのような対策をとったとしても
 功罪(良い効果と悪い効果)両方があるのが自殺対策なのです。

 フジノとしては、街頭キャンペーンそのものが
 自死遺族の方々にダメージを与えていることを理解しつつも

 通行中の市民の方々から話しかけられて
 たくさんの相談を聴かせていただくことに
 街頭キャンペーンの大きな『効果』を感じています。

 できる限り、自死遺族の方々のダメージを最小限に抑えられる
 より良い街頭キャンペーンの在り方をこれからも模索しながらも

 今まで敷居が高くて市役所の相談窓口にも
 電話での相談にもアクセスしたことが無かった方々が

 直接に声をかけることができる場としての
 自殺対策街頭キャンペーンをフジノは追求していきたいです。



2012年3月10日(土)のフジノその2
● HTLV−1を撲滅する為に『はむるの会』が発展的解散へ

 お昼から、湘陽かしわ台病院へ向かいました。
 『NPO法人はむるの会』2ヶ月に1度の定例会へ参加する為です。



 今日はどんなことがあろうと絶対に参加しなければ、と
 フジノはこころに固く決めていました。

 今日の定例会で、『はむるの会』代表の山越さんは
 参加者のみなさまにひとつの重大な決断を
 お伝えすることになっていました。

 それは、

 6月の総会をもって『はむるの会』を解散して
 HTLV−1に関わる全国の諸団体と統合して1つの団体になる


 というものです。

 HTLV−1に関わる団体は、全国に複数あります。

 『日本からHTLVウイルスを無くす会(通称スマイルリボン)』や
 全国HAM患者友の会『アトムの会』、
 キャリアママの会『カランコエ』、その他にもあります。

 これらが1つに大同団結して、
 より大きな動きへ進もうとしています。

 あくまでも未決定のことですが、解散した後の『はむるの会』は
 1つになった新しい団体の関東支部に
 位置づけられることになるのかもしれません。

 いずれにしても、
 HTLV−1対策に大きな役割を果たしてきた『はむるの会』は
 いったんその歴史に幕を下ろすことになりました。

 このことについては昨年後半から
 参加者のみなさまに非公式には話題になっていたものの

 正式な決定としてお伝えするのは、今日の場が初めてでした。

 HTLV−1対策を新しいステージへ進ませる為の大切な決断とはいえ
 それが参加者のみなさまに受け入れられなかったとすれば
 フジノとしてはやはりそこには進むべきでは無いと思うのですね。

 だから、どんなふうにみなさんが反応されるのか、
 とても心配でしたし、とても強く気になりました。

 (画像:定例会の前半で山越さんから決断が語られました)


 けれども、フジノの心配は杞憂に終わりました。

 参加者のみなさまは、次のステップへ向かうことを
 とまどいながらも受け受れていくことに決めて下さったようです。

 もともと、代表の山越さんが自ら病身でありながら
 一生懸命この『はむるの会』を立ち上げて今日まで運営してきたのです。

 より良いステージへと進む為と理屈では言っても
 自らが愛情をもって産み育ててきた団体を
 自らの手で終わらせることになるのは
 誰よりも山越さんご自身がさみしい想いであるはずです。

 だからこそ、参加者のみなさまは
 山越さんの重い決断を受け容れることにしたのだろうと感じました。

 (画像:定例会の後半は山野先生による疾病メカニズムの解説でした)


 フジノは、『はむるの会』という名前や法人格が無くなったとしても
 全国からあらゆる方々が参加してその想いを率直に語り合える
 この定例会の場は決して無くなってしまわないことを強く願っています。

 HTLV−1キャリアの方、HAMを発症して闘病しておられる方、
 ご家族の方、支援をしておられる方が、みんなで集える場。

 代表の山越さんの温かい人柄と笑顔に支えられて
 これまで続いてきたこの集いの場は
 大きな力を持っているとフジノは感じます。

 6月のNPO法人としての解散と
 新たな団体に統合された後も

 どんな形であってもフジノは
 ずっと『はむるの会』のみなさんのことを応援していきたいです。

 そして、全国のHTLV−1に関わりのある全ての方々が
 今よりもっと暮らしやすい環境をつくりだすお手伝いを続けていきます。

 どうか新しい1つの団体のもとで
 HTLV−1総合対策が大きく前進していきますように。

 その姿をフジノは最後までしっかりと見つめて
 最後の最後までずっと一緒に歩んでいきたいと願っています。



2012年3月10日(土)のフジノその1
● 3.17シンポジウムの事前打ち合わせ

 ついに1週間後へと近づいた
 3月17日開催のイベント『大切な人を自死で亡くすということ』


 今日は、第2部のシンポジウムに出演するメンバーで
 事前の顔合わせをしました。

 司会の田口まゆさん(NPOセレニティ・代表)と
 和泉貴士さん(弁護士)とフジノの3名です。

 イベント当日は、さらに宇都宮健児さんと脇坂幸さんも加わって
 5名でのシンポジウムになります。

 (画像:フジノと和泉弁護士)


 前もってお会いして
 いろいろお話しして盛り上がってしまうと
 肝心のイベント当日には、すっかり話すことが無くなってしまう...

 なんてことも
 これまでフジノは体験してきたのですが

 今日、コメダ珈琲店海老名かしわ台店で
 和泉弁護士と田口さんと
 2時間にわたって意見交換をさせていただいたのですけれども

 今回のイベントでは
 当日にもさらにガンガンいけそうな気がします。

 今日の意見交換の口火を切ったのは
 フジノが最近感じている
 『自殺対策への医学モデルの揺り戻し』についてです。

 2006年の自殺対策基本法の成立によって
 『医学モデル』に基づく精神医学的なアプローチに偏っていた対応を改め、
 広く社会的な側面として対応していくことを打ち出しました。

 けれども、この1年間ほど痛感しているのですが
 もう1度、自殺対策を医学モデルに押し込めようという動きが
 とても強くなっています。

 つい先日発表された
 『自殺総合対策大綱の見直しに向けての提言・第2次案』を見ても

 社会的な取り組みを小さくしていこうという動きに対して
 フジノはとても危機感を抱いています。

 こうした動きへの懸念を和泉弁護士にぶつけてみたのですが
 まさに同感して頂きました。

 現場でたくさんの人々にお会いしているからこそ
 きっと共感して頂けたのではないかと感じます。



    シンポジウム
    『大切な人を自死で亡くすということ』


   日時:3月17日(土)14:00〜16:00

   場所:早稲田奉仕園リバティホール

   基調講演:宇都宮 健児さん(日弁連会長・弁護士)

   シンポジウム:
    ・田口 まゆさん(NPOセレニティ代表)
    ・宇都宮 健児さん
    ・和泉 貴士さん(自死遺族弁護団・弁護士)
    ・脇坂 幸さん(不登校・ひきこもりのこどもたちの支援)
    ・フジノ



 ぜひ3月17日、いらしてくださいね。



2012年3月7日(水)のフジノ
● 自殺対策街頭キャンペーン/北久里浜駅前

 おとといに続いて、今日も
 『自殺対策強化月間』の街頭キャンペーンでした。

 今日は、京浜急行の北久里浜駅前です。

 (画像:湘南病院副院長・大滝先生も参加して下さいました)


 横須賀市自殺対策連絡協議会の委員長である
 大滝先生(湘南病院副院長・精神科医)を筆頭に
 16名でリーフレットを配りました。



 毎回のことなのですが、
 リーフレットを配っていると受け取ってくれた市民の方から
 「自分も死のうと考えている」などのご相談を頂くことがよくあります。

 中にはアルコールの臭いをぷんぷんさせて酔っている人が
 延々とくだを巻いたり、話し相手を求めているのか、
 同じ話を繰り返し続けることもあります。

 でも、それらを除けば
 ほとんどの方が
 真剣な生活の苦しさを語って下さいます。

 そうした声をしっかりとお聞きして、必要に応じて
 相談支援につなげられるようにしたいと考えながら対応しています。

 街頭キャンペーンの『意義』の1つには、
 やはりこうした直接に相談の声を
 お聴きできることが挙げられます。



 今日もたくさんの方々にリーフレットを受け取って頂きました。
 ありがとうございました。



 次回は来週12日(月)、JR衣笠駅です。

 もしもまちかどでお会いした時は
 ぜひリーフレットを受け取って下さいね!



2012年3月5日(月)のフジノ
● 自殺対策街頭キャンペーン/雨上がりの汐入駅前

 天気予報で分かってはいたことですが
 今日は朝からひどい雨降りでしたね。

 さらに予報によれば明日も雨とのこと、
 春一番が吹いて気温がぐっと上がって生温かい1日になるそうです。

 ふだんは全く見もしない天気予報をフジノが気にしたのは
 今日から『自殺対策強化月間』の街頭キャンペーンがスタートするからです。

 担当課である保健所健康づくり課精神保健班から
 お昼過ぎに電話がかかってきて

 「雨がひどいので、ボランティアのみなさまには
  ご遠慮いただくことにしました」

 と連絡をいただきました。

 けれども、保健所メンバーはみんなで雨天決行とのこと。
 それならば、言いだしっぺであるフジノも当然参加です。

 ということで、16時45分に汐入駅に集合しました!



 雨の日にリーフレットを渡されても
 傘も持っていて両手がふさがっていて受け取れないので

 レジ袋みたく取っ手がついているビニール袋の中に
 配布物一式をセットして、500セット用意しました。

 こういう工夫はとても良いことですよね!
 保健所健康づくり課のみなさん、本当におつかれさまです。

 リーフレット一式の中には
 毎年内容が改定されている冊子『よこすか心のホットライン』をはじめ、
 自死遺族の支え合いの会のスケジュールのチラシなどが入っています。



 今日は初日ということもあって、吉田雄人市長も参加してくれました。

 今でこそ神奈川県内の他都市の街頭キャンペーンに
 県知事や市長が参加するのは当たり前になりましたが

 市長自らが先頭に立って参加するのは
 横須賀市のスタートからの良き伝統なのです。

 4年前に横須賀市では街頭キャンペーンを始めたのですが
 当時の蒲谷市長から現在に至るまで必ず市長が参加しているのが
 横須賀市の自殺対策への本気度を示しています。

 (画像:吉田市長がマイクを握って、自殺対策の重要性を訴えました)


 夕方には雨もほぼあがって、
 たくさんの方々がリーフレット一式を受け取って下さり、
 500セット用意した全てを配り終えることができました。



 内閣府はこの3月の自殺対策強化月間のキャッチコピーとして
 『GKB47宣言』なんてものを作ってたくさんの人を傷つけました。

 けれども、横須賀はもしも内閣府が撤回しなかったとしても
 そんな不快なキャッチコピーは使わない、と
 みんなの意思統一ができていました。

 とてもこころづよい自殺対策の同志が
 横須賀には官民問わずに存在していくれているのです。

 (画像:がんばってくれた課長以下保健所のみなさまです)


 今日もリーフレットを配りながらもメンバーは、
 話しかけて下さる市民の方々の声に耳を傾けるように努めました。

 街頭キャンペーンは正しい情報・知識の普及啓発も目的ですが
 実際に街頭で出会う市民の方々の悩みや困りごとに
 その場で直接お聴きすることができる大切な機会なのです。

 フジノは街頭キャンペーンに4年間ずっと参加し続けてきましたが
 こうした基本的な姿勢はみなさん全くブレていません。

 次回はあさって水曜日、
 京急北久里浜駅前です。

 もしもまちかどでお会いした時は
 ぜひリーフレットを受け取って下さいね!


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