まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2005年2月8日(火)のフジノ
● 雨の中、ひたすら署名集めとニーズ調査票の配布でした

 いやあ、雨ってバイク移動人間にはつらいですね...。

 風邪ひきたくないから葛根湯の液体タイプを飲みながら、
 市内をまわっているところです。

 目的は3つです。

 (1)2月9日の市民病院で行なわれる『うつ病の講演会』宣伝

 (2)精神保健福祉法32条の削減に反対する30万人署名集め
   (ご協力お願いします!PDF版はこちら、Word版はこちら。)

 (3)市民マニフェスト作成のためのニーズ調査票配り


 それでもやっぱり作業所に行ったりすると
 ものすごく元気が出てくるのだから不思議です。

 今日は、精神障がいのある方々の働く
 ある作業所を訪れたのですが
 みんなの日々の暮らしの中での
 つらいことを聞かせてもらったり
 納得ができないことを教えてもらったりすると
 「フジノはこの現状を変えるために政治家になったのだ」と
 改めて強く決心します。

-------------------------------------------------

 市長選挙とかいろいろあると思うんですけど、
 僕は『権力闘争』には基本的にウンザリしています。

 信じるべきふつうの世の中(*)に戻していく為には
 権力闘争も必要なのかもしれないけど、くだらない。
 僕にはうんざりです。

 『政治家フジノ』というブランドが
 『若手の支援を受けているシンボル』とか『応援の力』として
 複数の陣営から利用されそうになっている現状を
 フジノは全て断っています。

 フジノは昨年1月31日にみなさんにこのHPで約束した通り、
 市長選挙に立候補する意思は全くありません。

 また、マニフェスト選挙をすすめる立場からも当然のこととして
 現時点では全ての応援依頼を断っています。

 このことがフジノへのいろいろな障壁を生み出していますが
 それでもフジノは初心を貫いていきます。

 フジノは無所属です。

 そして、政策だけでしか他人とは一緒になれません。

 政治家フジノの仕事は
 あと2年ちょっとの任期のあいだで
 可能な限り全力を尽くして
 自殺予防・精神保健福祉の向上に努力することです。

 終わり。


 (*)フジノは現在の世の中を『ふつうの世の中』とは認識していません。
 福祉用語で言うところのノーマライゼーションが確立されていないからです。
 今はまだマイナスの状態だと受け止めています。
 これをゼロ(ふつう)まで戻すのが僕のやるべきことだと思います。



2005年2月7日(月)のフジノ
● 心身ともに疲労が限界になってきました...

 予算議会を前にして、非情に悔しいのですが
 心身ともに疲労が限界に近づいてきました。

 うまく気分転換をしないと倒れてしまいそうだ。

 母親を退院させることができたけれど、
 入院中に別の病気が発症してしまい、
 その治療をさせたくて退院させただけで、全快はまだまだ。

 父は...。

 ずっと意識不明が2ヶ月続いています。
 一時期、とても良い感じになってきたのだけれど
 より栄養を取るための『胃ろう』手術をしてからうまくいかなくて
 手術した傷口が化膿してしまいました。

 通常のCRP値が0.3のところを
 先週は10!

 2月2日に6まで下がり、昨日は2.9。
 
 それでもふつうの値の10倍もあるから
 これでは胃ろうを使って栄養をとることができない。
 悔しい。

 でも、メリットもデメリットも聞いた上での
 手術同意書にサインしたのだから文句は言えない。

 父のCRP値の下がるのを祈るのみ。

---------------------------------------------------

 けさ、10時頃
 主治医から電話をもらって(毎回もらうたびそうですが)
 急変の報告を覚悟して電話に出ました。

 内容は、

 「お父さんのタンからMRSAの菌が検出されてしまいました」

 とのこと。ガーン...。

 あれほど気をつけてきたのに...。

 ドアの前に消毒薬とマスクをつけるようにお願いを書いて
 お見舞いで入室する人は家族でも誰でも
 マスクと消毒をしてもらってきたのに...。

 悲しい...。

 発症はしていないけれども、
 菌を保有しているということで、とても心配。

 本来ならMRSAが検出されると
 それ専用の部屋に移されるのですが
 父の場合は個室なので、

 「差額ベット代が今日から必要ありません」

 とのこと。医療的措置だから、ということだそうです。
 不幸中の幸い、なのだろうか。

----------------------------------------------------

 きっと不幸中の幸いなのだろう。

 先日、母親の退院のために
 30万円用意しなくてはならなくて借金をしてしまった。

 それなのに、数日後に参加した
 前の会社時代のバイトたちがやってくれた飲み会で
 別の元社員から

 「(飲み会の代金は)政治家がぜんぶ払え〜」

 とか言われてすごく悲しくてイヤな気持ちになった。

 酔っ払っている人の言うことだからしかたがない、
 と受け止めるべきなのだろうか。
 だって、日頃のその方は
 とても良い人なのだから。

 けれども、世の中はいつも
 政治家をこういう風に見ているという良い例だろう。

 あーあ、金も無い。
 元気も無い。

 苦しい。



2005年2月6日(日)のフジノ
● ほっとハウスやすらぎが『自立支援活動賞』を取りました!

 ちょっと遅い情報なんですけれど、
 かねてから注目してきた作業所が表彰されました!

 福島県会津若松市にある
 『ほっとハウスやすらぎ』です!

 『精神障がいへのアンチスティグマ研究会』
 (代表:佐藤光源・東北福祉大学大学院教授)は

 第1回『精神障がい者自立支援活動賞(リリー賞)』を発表して
 福祉活動部門にて『ほっとハウスやすらぎ』が表彰されました。

 『ほっとハウスやすらぎ』は
 全国的に見ても本当に素晴らしい活動をしています。

 全国精神障がい者家族会連合会の
 江上専務理事に初めて紹介していただいた時にも

 「これほどまでに地域に入って活動をしているのは
  九州で1ヶ所聞いたことがあるくらいで
  けれども、こちらの方が明らかに上だと思う」

 と言われました。

 日本でオンリーワンの作業所だ
 とフジノの経験からも思います。

 フジノも所長に資料を送っていただき
 市議会の一般質問(2004年12月議会)でも
 取り上げさせていただきました。

 フジノの事務所の机の前には
 『ほっとハウスやすらぎ』の商品であるラベンダーが
 飾られています。

 素敵な香りがして気持ちを和ませてくれて
 香りが無くなった数ヵ月後の今も
 ドライフラワーとして
 ずっと飾ってあります。

 誠実な素晴らしい活動が認められたこともうれしいですが
 所長である西川さんは
 このまちの出身であるということも
 大きな誇りの1つです。

 このまち自身も
 がんばっていかなければ。



2005年2月5日(土)のフジノ
● これで青少年課には、本来の仕事をさせてあげられる

 神奈川新聞の朝刊1面のトップ記事によると

 横須賀市は『はまゆう山荘』を倉渕村に無償譲渡する

 
方針らしい。

 14億円もかけて建設したものを
 タダで手放す(無償譲渡)ことには強く反対です。

 しかし、このはまゆう山荘を手放すこと自体は
 フジノがかねてから提案してきたことなので
 本当に良かったと思います。

 フジノはかねてから
 『はまゆう山荘』を横須賀市は売却すべきだ、と提案してきました。

 理由は2つです。

 (1)旅館的なことは民間企業がやるべきである

 →倉渕村との交流をするならば、もっと他に
  方法がいくらでもある。実際に毎年開催される『産業まつり』でも
  倉渕村からの出店があり、『はまゆう山荘』を持つ意義は低い。

 (2)『はまゆう山荘』を担当している青少年課には
   もっとやらねばならない大切な仕事が緊急でたくさんある


 →ひきこもりを始めとする様々な青少年の社会現象に対してこそ
  青少年課は仕事に全力を傾けねばならないのに、
  これまでは『はまゆう山荘』まで青少年課が担当してきた。
  これでやっと本当に優先順位の高い仕事を
  青少年課の方々が取り組むことができる。

 ひきこもり、薬物の蔓延、自殺や売春の増加、など
 取り組むべきことは多いはずです。

 それらこそ青少年課の仕事だと信じています。

 今回の措置は、(2)の意味でも
 特に良いことだと僕は考えています。


● 自殺が身近なことだと実感してくれますか?

 先日、あるお店を訪れて
 知りあいの方とお話をしていたら、こう言われました。

 「僕の母は民生委員をしているんだけど、
  昨日、自殺した人がいて大変だったよ」

 彼はフジノの自殺予防への想いを知っていて
 この情報を教えてくれたのでした。

 このまちでは、年間約100人の犠牲者がいます。
 ものすごく身近なことなのです。
 どうかその事実に気づいて下さい!

----------------------------------------------------

 自死(自殺)によって亡くなった方の知らせを聞くたびに

 「ああ、防げなかった!」

 と、僕はこころが砕けそうになってしまいます。

 自死は、確かに防げるのです。
 それなのに、自分の力が及ばなかったことを思い知らされ、
 苦しくて呼吸ができなくなりそうになります。

 けれども、フジノはただの市議会議員でしかない。
 すべての人のそばにいることはできない。

 大切なことは、あなたのまわりにいる方の
 変化に気づいてあげられることなのです。


 どうか、気づいて!

 あなたのすぐそばで
 声にならない叫び声で助けが求められていることに
 どうか気づいて下さい!お願いです。

 それは様々な形で発せられます。

 例えば、タバコの本数も
 ヒントになるかもしれません。

 先月開かれた日本疫学会第15回学術総会では
 このような疫学的調査結果が報告されました。

 日本人の中年男性では、
 1日に吸うタバコの本数が多いほど自殺する危険性が高まる


 (詳しくは、厚生労働省研究班:主任研究者・津金昌一郎氏の
  研究をご参照ください。4万5000人の40〜60代の男性を
  約10年間追跡した研究です)

 1日のタバコの本数が20本より少ない人と比べると
 自殺の危険性は、
 30本以上40本未満の人で1.4倍になり、
 40本以上の人で1.7倍へと高まりました。

 タバコの中の何かが自殺を誘発する、と考えるのではなくて、
 タバコを多く吸わなければやりきれないストレスを抱えている、と
 考えてみて下さい。

 ふだんタバコを数本しか吸わない人が
 いつもよりも何倍も吸っていたら、
 あなたはその人の変化に気づくはずです。

 そこで、どうか声をかけてください。

 「大丈夫?」でも「ストレスたまってるんじゃない?」でも
 言葉はどんなものでもいいのです。

 とにかく「私はあなたのことが心配です」というメッセージを
 「あなたのことを気にかけています。心配しています」という想いを
 伝えてください。

----------------------------------------------------

 今日、このまちの隣のまちで
 ネット心中らしき6人の遺体が見つかったというニュースが流れ、
 とてつもない悔しさに襲われました。

 また、救えなかった...。

 どうかみなさん、それぞれの立場で
 それぞれができることをして下さい。

 僕は政治家として全力を尽くします。
 あなたはあなたの居る場所で、
 大切なものを守ろうとして下さい。



Happy Birthday, half of myself.I will never foget U.


2005年2月4日(金)のフジノ
● 明日、追悼の会が行なわれます

 毎日新聞からの情報なのですが、
 明日、広瀬先生の追悼集会が行なわれます。

 先日このHPで広瀬先生(小児科医)の訃報をお伝えした時には
 H医師と書かせていただいた、その方のことです。

 追悼の会は、明日5日の
 午後2時から横須賀プリンスホテルで
 県立保健福祉大学の阿部志朗学長が発起人で行なわれます。

---------------------------------------------------

 人を結びつける偶然とは
 とても不思議なものです。

 広瀬先生が最後に参加していたミャンマーでの
 YMCA医療ボランティア活動に、
 やはり同じく参加していた方と僕は知り合いでした。

 先日、その方から広瀬先生の様子をうかがう機会があり、
 先生の小児医療への熱意を
 詳しくお聞きすることができたのでした。

 また、広瀬先生のことを語る彼もまた
 若い世代ながら本当に熱い方でした。

 この国が本当に世界に貢献するというのは
 広瀬先生や彼のような人材を
 広く世界に送り続けられる国であり続けることだと信じます。



→日記過去分の目次へ
→はじめのページに戻る