まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年9月20日(水)のフジノ
● 障害者自立支援法10月からの本施行について

 けさの毎日新聞の報道で
 すでに知っている方もいらっしゃるかと思います。

 障害者自立支援法への対応を
 横須賀市が今日、発表しました。

 きっと多くの方々が予想していたよりも
 ずっと良い内容になっているはずです。

 障害者自立支援法という名前とは全く逆の
 ひどい中身の法律が10月1日から
 本格的にスタートします(すでに4月から一部スタート)。

 このひどい法律に対して
 フジノはずうっと反対してきました。

 国会で成立してしまった後は
 国がダメならこのまちで何とか対応するしかないと考えて
 横須賀市独自の負担軽減策を訴えてきました。

 それに対して、障がい福祉課長をはじめとする
 障がい福祉課のみなさんがしっかりと応えてくれました。


 (毎日新聞06年10月20日朝刊)
毎日新聞06年9月20日朝刊


 「これがベストだ!」

 とは言えませんが、横須賀市の今回の決定は
 胸をはって他市町村に誇れると思います。

 国がだらしがないならば、
 現場に最も近い存在である市が対応するしかない。


 そんな想いを横須賀市は示してくれたのだと信じています。

 問題意識を持ってこれを報じてくれた
 毎日新聞の横須賀支局も素晴らしいです!感謝。

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 過去の日記を読み返してもらえば
 本当に分かると思うのですが
 昨年はこの法律案が出た段階からずうっと反対してきました。

 世の中の人々が中身の無い郵政民営化法案の
 くだらないテレビマスコミ選挙ワイドショーに踊らされている間も
 ずっとこの障害者自立支援法案に反対してきました。

 昨夏の無意味な解散と選挙があった時、
 国会が解散されてうれしかったのは
 いったんこの法案が廃止されたからでした。

 しかし、自民党の圧勝によって
 こんなにひどい法律が成立してしまいました。

 メディアの大量に垂れ流される映像だけでうわついてしまって
 社会保障について全く世の中の人々が
 無関心になってしまった選挙のせいでした。

 今、思い返しても
 怒りしかありません。

 それを今になって
 世論調査で

 「小泉政権のマイナス点は社会保障」

 とか書いてある報道を読むと
 考えなしで投票した人々自身がいけないのに、と
 本当に愕然とさせられます。

 大人がだらしない国はいずれ潰れるでしょう。

 本当にしっかりしてほしいと思います。

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 ともかく、そんなダメな国の対応に対して
 横須賀市はとても良い対応を行なったと思います。

 本当に厳しいこのまちの財政状況の中、

 (ヘタしたら数年後には夕張市と同じように
  財政破綻で予算が組めないかもしれないくらい
  このまちの財政は悪いのです)

 このまちは「福祉のまち、よこすか」であることを
 あえて選んだのだ、と言っても過言ではありません。

 市議会議員である僕は
 この毎日新聞が報道してくれた内容を
 実は以前から知っていました。

 しかし、今日の民生常任委員会で
 正式に発表されるまでは
 HPを見てくれているみなさまにも報告することが
 できませんでした。

 今日やっと報告することができて
 本当にうれしいです。

 さあ、みなさん。

 横須賀市はがんばってくれました。

 次は僕たちみんなで
 国に対して

 「3年後に見直しをするなんて言っていないので
  前倒しして今すぐに見直しを行なえ!」

 と大声をあげていきましょう。

 3年後では遅いです。
 今すぐ。

 今すぐに見直しを国に対して
 強く訴えていきましょう。



2006年9月16日(土)のフジノ
● 神社の境内で、デスマッチ!

 今日は、横須賀中央の諏訪神社で行なわれた
 『商店街プロレスinわかまつ』の観戦に行ってきました。

第1回商店街プロレスinわかまつ告知チラシ  プロレス好きのフジノにとって
 このチラシが
 まちかどに貼り出された時から
 ずうっとこのイベントが
 楽しみでした。

 『商店街プロレス』というのは、まさに商店街の中にリングを組んで
 時には場外乱闘で駄菓子屋をぶっ壊してしまうという
 激しくもコミカルなものなのですね。

 現在プロレス業界には50くらいの団体があって
 新日本プロレス・NOAHという2つのメジャー団体(会社)に対して
 残りの他の中小団体をインディーと呼んでいるのですね。

 そのインディーの中でも、
 デスマッチの激しさでカルト的な人気を誇るのが
 今回、このまちに来てくれた『大日本プロレス(BJW)』です。

 『商店街プロレス』はBJWが初めて行なってから
 今では地域振興の取り組みとして
 いくつかの団体が行なっています。

 しかし、何といっても元祖はBJWです。

 かつて横浜文化体育館まで足を運んで
 大熱狂しながら見たあのBJWが
 まさか横須賀にやってくるとは!

 しかも主催してくれたのは
 若松商店街振興組合さん

 大丈夫なのかな!?

 関係者の方々ってBJW観たことあるのかな?
 やばくないのかな?

 なんて心配していたら、知り合いの記者の方から

 「企画したのは青年部の21才の人だそうですよ」

 と教えてもらいました。
 そうか、若い人が企画したなら大丈夫かも。
 その人はプロレスファンなのかな?

 BJWって、ものすごいデスマッチ団体だよ。
 蛍光灯デスマッチなんて観客席まで破片が飛びまくるし、
 リング上には画鋲がばらまかれたり
 絶対に毎回みんな大流血するし。

 当日来るお客さんも含めて
 BJWの激しさ(大流血、凶器何でもあり)というのを
 理解しているのか、いや、していないだろうな、なんて思いながら

 でも、BJWって本当にファンを大切にしていて
 地域とのつながりを大切にしているからなあ、
 定期的なイベントになればいいなあ、なんて思いながら

 ついに今日を迎えました!

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 昨晩は「死にたい」というかなり重めの相談を
 複数同時に受けていて、
 いざという時に備えて朝まで待機してました。

 そんなところにさらに今日のお昼頃に
 また別の緊急の相談が舞い込んで
 決着がついたのは16時。

 試合開始は15時。

 ダメもとで事務所を飛び出して
 (腰痛だから走れないのですが)
 何とか諏訪神社に到着しました。

 すると、ラッキーなことに
 最後のメインイベント(蛍光灯デスマッチ)の前の休憩時間でした。

 プロレス大好きな若いご夫婦と久しぶりに再会したり、
 若松商店街振興組合の方々に混ざって
 市の経済部観光課の職員さんたちがいました。

 特に、前・観光課長さんがバリバリに活躍していて
 かなり感激してしまいました。

 9月議会がスタートしているので
 課長は本当にめちゃくちゃ忙しいのです

 「A課長!せっかくのお休みなのに」

 「私は若松町、大好きなんですよ。応援してるんです」

 ということで、休日にもかかわらず
 スタッフとして動き回っていました。ナイス課長。

 (こういう素晴らしい市職員さんがいることを
  すぐ公務員批判する方々もどうか知っていて下さいね)

 そんな若松商店街のみなさんや市職員ボランティアさんのおかげで
 会場は500人ものお客さんがつめかけていました。大盛況。

 リング左に鳥居が
 見えますか?

 リング右側に
 のぼり階段があって
 お賽銭を入れる
 拝殿があります。

 神社とプロレスのコラボ、いいですねぇ〜。
 場所を提供した諏訪神社の心意気にもとても感謝です。

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 小泉総理の弟さんや、竹内県議もいらしてました。
 (お2人は果たしてデスマッチ団体だと知らされてたかなあ?)

 フジノは来賓の赤い花を胸につけながらも
 思い切りプライベートの服装で
 最後尾で立って見ていました。

 僕のまわりにはコアなファンが多くて
 おかげでいつもどおり僕は「関本!」「邪鬼!」「いけー!」と
 叫びまくって声援を送りました。

 100%ファンです。来賓という立場は忘れました。

邪鬼さん入場シーン  選手の入場は
 僕のすぐ右隣から。

 四面のロープのうち、二面に蛍光灯がつけられていて
 つまりロープにふられてしまうと
 蛍光灯につっこんでしまうわけですね。

 蛍光灯は大きな破裂音と共にガラスが砕けちり、
 選手の肉体に大きなダメージと出血をひきおこします。

 もちろん破片は客席にも飛び込んでいきます。

激しい場外乱闘  場外乱闘も
 楽しかった。

 鳥居を凶器にして
 流血した相手の
 アタマをさらに
 うちつけたり。

 フジノの周辺にいた4〜5才のこどもたちは
 完全に泣きが入っていました。

 「こわーい」「帰りたいよー」

 そうこなくっちゃ。

 今のメジャー団体のプロレスの主流は
 エンターテイメント路線でスポーツライクなんです。

 それはそれで面白いのだろうけれど
 強さの前にびびたりたじろいだりするのが
 プロレスの魅力であるはず。

 だからこそ、メジャーのプロレスを見ても
 こどもたちは飽きてしまいます。

 一方、今日のBJWはみんなしてマジ泣きしてたり、
 それが本当はプロレスの魅力ですよね。

 メインイベントの出場選手4人のうち、
 2人も好きな選手が出ていたのでフジノは大満足。

 最後も1番好きな関本選手が
 フォールを決めて勝ちました。

 「横須賀が好きになりました!
  横須賀のみなさん、ぜひ毎年やりたいです。
  今日はありがとうございました!」

 というマイクアピールは大きな拍手と歓声で迎えられました。

 ぜひとも毎年行なってほしいと思います。

 若松商店街振興組合のみなさま、
 本当におつかれさまでした。

 ものすごく楽しかったです!


● やっぱりイベントは若い世代!

 今日のイベントは本当に楽しかったです。

試合後の邪鬼さんとフジノ  どれくらい楽しかったかというと
 試合終了後に待ち構えて
 沼澤邪鬼選手と一緒に
 写真とってもらっちゃいました。

 沼澤選手と葛西選手の
 キ●ガイなデスマッチが
 僕は大好きです!

 それにしても沼澤選手は、
 ものすごく紳士で優しい方でした。

 このコーナーで8月19日
 浅草の夏祭りが若者に大人気だということを書いて

 もっと若い世代が横須賀のイベントを引っ張っていかなきゃ!

 と、フジノは書きました。

 でも、希望はもう見えているよね。

 ・窪塚くんたちと行なった『詩孫』

 ・ついに10周年を迎えたうみかぜ公園の『HOBO Festival』

 ・三笠公園で200台以上のアメ車を集めた『フェスティバル』

 ちょっと挙げただけでも若い世代が企画・運営している
 おもしろいし集客もできているイベントが
 たくさんあるのです。

 これからも僕たちの世代で
 このまちをおもしろくするためにがんばろう!

 もっとこのまちは本当におもしろくなる!



2006年9月14日(木)のフジノ
● 明日から9月議会がスタートします!

 明日9月15日から、9月議会(決算議会)がスタートします。

 このまちの本当に様々な問題について
 約1ヶ月間、市議会の場で話し合いが行なわれます。

 明日の一般質問は6名です。

 1.井坂新哉さん(共産党)
 2.吉田雄人さん(無所属)
 3.角井基さん(研政21)
 4.上地克明さん(ニューウイング)
 5.ねぎしかずこさん(共産党)
 6.岩ア絵美さん(改革よこすか)

 ぜひ傍聴におこしください。

 フジノ自身は28日の本会議で
 一般質問を行なう予定です。

● 第3回ヘルシーソサエティー賞(議員部門)に推薦されました

 本当にうれしいお知らせをいただきました。

 『第3回ヘルシー・ソサエティー賞』の議員部門に
 フジノさんを推薦させていただきました


 という連絡を
 長野県でNPO活動をしている方から受けました。

 この連絡を頂いた時には

 「うーん、『ヘルシー・ソサエティー賞』って何のことだろう?」

 という状態だったのですが
 HPなどでその主旨を知っていくにつれて
 重みを感じました。

 社団法人日本看護協会
 ジョンソン・エンド・ジョンソン社によって
 2004年に創設されました。

 「人々の健康・地域社会の福祉・QOL( 生活の質)の向上に貢献し、
  国内外ですぐれた功績をあげた人々を称えることを目的としています」

 とのことで、
 5つの部門(教育者・ボランティア・・医療従事者・公務員・議員)が
 あります。

 フジノはこのうち『議員部門』ですね。

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 過去の受賞者を見ていると
 フジノが受賞することは100%無いなあと思います。

 特に『議員部門』については
 自らがガンを患っていることを公の場で告白されて
 『ガン対策基本法』成立の活動を全身全霊で推進していった
 山本孝史さん(参議院議員・民主党)こそがふさわしい
 とフジノ自身は強く思います。

 けれども、受賞するかどうかということよりも
 ノミネートしていただいたその理由にとても感動しています。

 推薦理由から、
 一部引用させていただきます。


 (推薦理由より引用)

 藤野英明氏は、会社員をしていた頃より、
 社会での生きにくさを感じ死にたいと思う人たちの
 相談に乗ってきました。

 自殺の予防と精神保健福祉の向上が
 彼のライフワークです。

 藤野氏がこのような行動を起こすのには、理由があります。
 大切な人を自殺で失ったからです。

 自死遺族としての悲しさ・つらさを十分知っており、
 また、カウンセリングの重要性もわかっており、
 自分が「今」できることをこつこつと行ってきました。

 しかし、社会情勢が悪化し、自殺者数は減らず、
 個人でできることの限界を感じ、
 平成15年横須賀市議会選に出馬し、当選しました。



 本当に、僕の生きてきたこの10数年間を
 とても理解して下さっているんだなあと感謝しました。

 会社員時代から、いくつものいくつもの相談を受けてきました。

 そして、それらは会社員時代には
 仕事(映画興行・財務)には全くカンケーが無くて
 社内では僕がプライベートでは
 どんなことを感じ、悩み、苦しんでいるか、
 理解者は最後まで誰もいませんでした。

 親友たちと必死になって
 電話相談をたちあげた日々を今も覚えています。

 横須賀にしては珍しく雪がひどく降った日に
 友達と2人でボランティアセンターに
 凍えながら行ったことを鮮烈に覚えています。

 本当にきつい日々でした。

 今も政治家になって
 やはり周囲に僕の活動を理解してくれる人は
 ほとんどいない状況にあります。

 市議会で市長や部長たちを相手に政治家的な活動をする一方、
 増えていく「死にたい」の声にひたすら対応しているのです。

 そういう相談活動は、一切、表には見えません。

 何故ならば、相談を受けるということそのものが
 『秘密を徹底的に守ること』が大原則なので
 それはまわりの人々には何も見えてきません。

 例えば、メガフォンを持って街頭演説をしていれば
 政治家としては活発に活動しているように
 市民の方々の目には映ります。

 一方、真夜中であろうと電話やメールが来れば
 「死にたい」という声に対して
 必死に連絡先を探して
 家族に連絡を取ったり救急車を手配したり
 すさまじい苦労があります。

 そして、僕は政治家としてはどんどん表には出なくなりました。
 チラシ配りも街頭演説もやめました。目立たないので、
 仕事をしてないかのように言われたりもします。

 けれども、うつや不安に苦しんで
 自分自身を見失ってパニックに陥っている方々に
 あけない夜明けは決して無いことを信じてもらうことこそが
 僕の道だと信じてきました。

 周囲の評価はいらない、と決意して日々を過ごしています。

 民間企業から政治家に転職をしましたが
 政治家になる前から今と全く同じ活動をしてきたのです。

 肩書きが変わっただけのことなのです。

 一体何だってこんなに苦しい道を
 自分自身でも選んでしまったんだろうかと思うこともあります。

 そういう日々の苦しさを共感してもらえる方が
 こうやって実際に居らして
 立派な賞にまで推薦してもらえたことは
 感謝の気持ち、本当にありがとうございます、という気持ちで
 こころがいっぱいになります。



 (推薦理由より引用)

 ここ数年、取り組みの積み重ねにより
 横須賀市は神奈川県では自殺予防の先進的な市となりました。

 成果として、自殺者数が減少するのには
 何年もかかると思われますが
 横須賀市の政策を後押しした藤野氏の功績は多大だと思われます。



 この言葉を頂けただけで、
 もう受賞した以上の栄誉を頂いたと思います。

 おっしゃるとおりで自殺が減るかどうかは
 まだ何年も結果が見えてこないと思います。

 けれども、確かにこのまちの政策を後押ししたのは僕だった、
 誰も声をあげなかったから僕が声をあげるしかなかった、
 そういう静かな自負心のような想いがあります。

 ただそれは僕のこころの中だけで
 静かに確信していればいいことだと思ってきました。

 暗い鍾乳洞の奥底にある地底湖に
 静かに水の滴が流れ落ちるような
 そんな光景を自分の活動だと考えてきました。

 誰もそんな存在を知らないけれど
 確かにそこから水は地下水となって井戸へ流れ
 小さな清流は大きな川から海へと広がっていくのです。

 今回の推薦は、そんな人も近寄らない暗闇の洞窟の中に
 光をあててもらったような、信じられない気持ちです。

 感謝の念とともに、
 これからも評価していただいたことに恥じないように
 必死に働き続けていきたいと思います。


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