まちの政治家は、こんなことしてます


2008年1月14日(月)のフジノその1
● おれだよ、おれ!おれがその議員だよ

 去年の10月からとても許せないことがあって、
 あえてその直後にはHPに記さずに、冷却期間を置いてみました。

 それから、3ヶ月が経ちましたが
 全く気持ちが変わらないので
 あえて記して、
 市民のみなさまのご意見をうかがうことに決めました。

 フジノの怒りは間違っていますか?
 あなたはどうお考えになりますか?

 ぜひ聞かせてください。

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 それは、『横須賀美術館評価委員会』
 第2回目(07年7月6日)でのやりとりについてです。

 この委員会は非公開で行なわれていて
 議事録は2ヵ月後の9月末にようやく公開されました。

 フジノは横須賀美術館のHPを毎日チェックしていますので
 公開されたこの議事録を10月頭に読みました。

 一読して、この委員会での発言が無責任すぎて
 とても許せなかったのです。

 そこで議事録をスタッフに読んでもらったり
 身近な市民の方々に意見をもらいましたが
 フジノの意見を否定する人はいませんでした。

 今、来年度予算案を話しあう予算議会が近づいてきました。

 いろいろな資料(例えばこちらを参照)を読むにつけても
 財政の厳しさを目の当たりにするたびに
 やはりこの問題を
 許せない気持ちが蘇ってくるのです。

 委員の発言は自由でなければいけませんが、
 委員である以上、責任をもって発言すべきだと考えています。

 あなたは、例えば下の発言をどうお考えになりますか?



 <美術館の活動方針・評価指標についてのやりとりを議事録から引用>

  ・H委員
  日本の美術館は、3年目から入館者が減るのですよ。
  そこが欧米とは根本的に違います。

  ・島田 章三(館長)
  だから、今日この資料を見て、私もあまり数字を出すなと言った。
  あまり数字を出すとハードルつくったみたいになってしまいますから。
  来年はこれを越えなければならないみたいな感じになる。
  数字が一人歩きしないように、そうなると困るなあと。

  ・T委員長
  そうですよね。こういうものをつくるのは、
  あまりケチな根性でつくられるとやっていられないですよね。
  でも、きっと行政がやると
  数、数、数、でくるのが危険ですね。


  ・O委員
  最初はそうでしょうね。

  ・H委員
  できる時にかなりの反対があったので、
  ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
  しかも最近は議員の方も
  ブログや何かで発信していますからね。
  そのことだけは考えた方がいいですよね。




 上の一連の発言には無責任があふれている
 と、フジノは考えています。だから、許せないのです。


 (批判その1)数値を出さなくて評価ができる訳が無い。

 オープンから3年過ぎたら入館者数が減る、
 との発言に答えて島田館長はこう言いました。

 「私もあまり数字を出すなと言った。
  あまり数字を出すとハードルをつくったみたいになってしまいますから」

 「数字が一人歩きしないように、そうなると困るなあと」

 は?

 評価の為に開かれている委員会のメンバーのくせに
 数字を出すなと言っている訳です。

 じゃあ、何を根拠に判断するのでしょう?

 この日の委員会で配られた資料(数字があるもの)とは、

 資料2「評価指標(案)」
 資料3「美術館開館後(4/28〜6/30)の状況について」
 資料4「横須賀美術館開館後の状況について
      −開館(4/28)〜6月末(6/30)までの集計速報−」

 です。

 つまり、入館者数をはじめとする数値は
 「一人歩き」するから「困るなあ」という発言なのです。

 評価するのに、客観的な数値(例えば入館者数とか)を使わないで
 どうやって評価するつもりなのでしょうか?

 数値を出さずに主観(感想とか)で評価するのでしょうか?
 税金で運営しているのだから 
 ハードルをつくるのは当然です。


 (批判その2)財政を守ること=ケチな根性なのか?

 続いて、とても理解できないのが
 県立保健福祉大学の教授であるT委員長の発言です。

 島田館長の数字を出すと困る発言に続いて

 「そうですよね。こういうものをつくるのは、
  あまりケチな根性でつくられるとやっていられないですよね

 は?

 福祉カンケーの大学教授なのに
 こんな発言を、平気でしてしまうことに愕然としました。

 横須賀市の財政がこれほど厳しい為に
 福祉の予算を横須賀市がカットしている現実を知らないのでしょうか。
 (知らないはずは無いですよね?)

 福祉の予算をカットせざるをえない厳しい財政状況の中で
 税金から50億円もかけてつくった美術館に対して

 「こういうものをつくるのは、あまりケチな根性でつくられると
  やっていられないですよね」

 やっていられないのは
 こんなまちに税金を払わなければならない
 横須賀市民のみなさんの方です。

 フジノが政治家として美術館建設に反対したのは
 このまちの福祉を守るためです。

 ケチな根性をしているのは、このまちの福祉を守るためです。

 財政を守ること=ケチな根性

 ならば、政治家としてケチな根性を持っていて
 良かったとフジノは感じます。

 美術館にじゃぶじゃぶ税金を使うよりも
 福祉を守るために喜んでケチな根性をフジノは持ちます。

 しかし、こんな無責任な発言が出るとは...。


 (批判その3)市民に情報を知らせるのは、政治家の義務だ

 こうした一連の会話の後に
 H委員はこう述べています。

 「できる時にかなりの反対があったので、
  ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
  しかも最近は議員の方もブログや何かで発信していますからね。
  そのことだけは考えた方がいいですよね。


 ああ、おれです。おれです。

 入館者数をチェックして市民のみなさまに知らせているのは、
 このフジノです。

 何故なら、この美術館をつくったお金は税金であって、
 何故なら、税金を払っているのは市民のみなさまで、
 何故なら、市民のみなさまには
 税金の使いみちを知る権利があるからです。

 これまでの政治家は違うかもしれませんが
 ああいう数字をチェックして見ている方がいて、
 しかも最近は議員の方もブログや何かで発信していますからね。

 何故なら、それが政治家としての当たり前の義務だから。
 市民の方々に情報を伝えるのは、義務だから。

 ところでH委員は「そのことだけは考えた方がいい」というのは
 一体どういう意味のことなのでしょうか。

 入館者数をチェックして市民に知らせている政治家がいるから
 そういうヤツには気をつけろ、という意味ですか?


● 非公開の場で、無責任な発言が垂れ流されている

 美術館を評価する為に集められた委員会って、
 こんなことを話しているんですね。非公開で。

 フジノの批判がはずれているかどうか
 ぜひ議事録の全文をご覧になって
 市民のみなさま、ご意見をお願いします。

 3ヶ月経っても許せないフジノは
 執念深いのでしょうか?

 たぶん、横須賀市の財政が好転して
 福祉のまちが実現するまでは
 こうした発言を永遠に許さないと思います。

 今この瞬間も苦しんでいる人がいるのに
 福祉をカットに追い込む全てのムダが許せません。

 このHPを読んだ行政関係者が
 すぐさま文句を言ってくるのが想像がつきますけれど
 そんなの聴いてもしかたがありません。

 僕が聴きたいのは、ただ1つ。
 僕が従うべき唯一の存在である『市民のみなさま』の意見です。

 あなたはどう思いますか?



 あ、そうだ。
 数字、出しますね。


 <横須賀美術館、チケットを買って入場した人数>

  4月    6231人
  5月 2万3750人
  6月 1万6081人
  7月 1万2805人
  8月 2万1366人
  9月 1万9598人
 10月 1万5847人
 11月 1万7827人
 12月    7155人

 数字が一人歩きすると困りますが(笑)
 オープンから8ヶ月間の総計は、14万0660人です。



2008年1月13日(日)のフジノ
● 合併したいですか?

 先日、ある市民の方から

 「横須賀も他市と合併したら、市議会議員の数が減るから
  フジノくんは合併に反対するでしょう?」

 と尋ねられました。

 うーん、こういう尋ね方をする人が多いんだよなあ。
 政治家という肩書きに僕が全く固執していないのを知らないな...。

 昨日だって求人紙を見ながら、
 今の自分にできることをリアルに考えてたくらいなんだから。
 政治家以外の仕事をできなくなったら、
 人として僕は終わりです。
 プロとして全力で仕事をすることと、
 肩書きに執着を持たないのは全く別です。やれやれ。

 そこで、

 「合併には反対です。でも、議員の数が減るからじゃないです。

  議員は、合併しなくても減らすべきですし、
  数が減ったくらいで落選するくらいなら
  もともと僕の政策が必要とされていない訳ですから」

 と答えました。

 リアルな問題として『合併問題』が
 まだまだ市民のみなさまには
 受けとめてもらえていないのだなあ、と考えてしまいました。

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 実は昨年、県内の全市町村の全ての議員宛に
 アンケートが神奈川県から送られてきました。

 合併についてどう考えているか、を
 市町村会議員にアンケートしたのです。

 その結果を含めた、
 『これからのまちづくりと市町村合併』という冊子を
 つい先月に神奈川県が送ってきました。

 これは2年間かけて
 『神奈川県市町村合併推進審議会』が話しあった結果を受けて
 神奈川県がまとめたものです。

 例えばその中で、横須賀市は他の4市町と一緒に
 合併を考えていくべきではないか、という扱いをされています。



  ・何故、合併しなければいけないのか。

  ・合併によって暮らしはどうなっていくのか。

 この問題をぜひ考えてみて下さい。

 なじみの市名が無くなってしまう、
 なんて感情論では済まないリアルな現実が待っています。



2008年1月12日(土)のフジノ
● 『市民の生命』は70億円、ソレイユの丘の建設費用より安い

 7日(月)に蒲谷市長が行なった
 定例記者会見の様子が
 新聞各紙で報道されたのをご覧になりましたか?

 (2008年1月8日・朝日新聞・朝刊)

 アメリカ海軍が原子力空母を横須賀に配備する見返りとして
 日本政府は、横須賀市に『再編交付金』を支払います。

 その金額は、約70億円です(横須賀市の算定額)。

 原子力空母が事故を起こせば、
 どれだけ多くの死傷者が出るかは分かりません。

 原子力発電所の場合には、
 半径10km圏を
 緊急時に影響の及ぶ可能性のある区域(EPZ)として
 国の原子力安全委員会が定めています。

 これを原子力空母がやってくることになる
 アメリカ海軍横須賀基地を中心にあてはめると、

 横須賀・横浜・逗子・鎌倉・三浦・葉山がその中に入ります。
 77万人がこのEPZ圏内に暮らしています。


 あえて言うならば、77万人の命は70億円だと
 政府に値段をつけられたのだと言えるでしょう。

 『市民の命』は70億円。

 安く見積もられたものです。

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 フジノたちが建設に反対した『ソレイユの丘』(長井海の手公園)
 建設にかかった費用は75億9714万円でした。
 (取得費用、維持管理・運営費用、公園付帯施設の取得費用)

 原子力空母母港化の見返り再編交付金は、70億円。

 これは『ソレイユの丘』1つ分の建設費用よりも少ないのです。

 蒲谷市長は記者会見で70億円の使いみちを

 「市民にとって夢のある事業に使いたい」

 と述べています。

 しかし、そもそも『ソレイユの丘』をつくらなければ
 約76億円の税金が使われなかったのです。

 このハコモノに浪費した76億円を使えば、
 原子力空母の見返りの70億円なんか無くても
 『夢のある事業』は自前でやれたのです。

 これこそ、優先順位が間違っている、
 本当に情けない財政運営だとフジノは強く批判します。

 市長が記者会見でのべた使いみち、
 救急医療センターの診療科目の増設だとかAEDの設置だとか
 こういう命にかかわることは
 『ソレイユの丘』なんか建設するよりも先に
 もっと早くやるべきことだったはずです。

 それを市長は選挙公約を破って
 原子力空母を受けいれて70億円ぽっちの見返りを政府からもらって
 どうして『夢のある事業』だなんて言えるのでしょうか。

 本当に、情けないことです。

 77万人の命が70億円とは...。



2008年1月11日(金)のフジノ
● ゆうちょ銀行の手数料が無料化へ!(政治の勝利)

 神奈川県から、うれしい知らせが届きました。

 あの『ゆうちょ銀行』の公金収納手数料が
 無料化されるという連絡があったのです!

 この手数料問題についてはぜひみなさんに知ってほしくて、
 12月議会で市長に一般質問を行なうと共に、
 このコーナーでも昨年11月27日29日
 と取りあげました。

 詳しくは、11月29日の活動日記を読んでいただきたいのですが
 たった一企業の言い分によって、
 市民のみなさんの負担が12億円も増えるのは
 とても認めることができませんでした。

 それがこうして『撤回』させることができたのは
 市民のみなさまに関心を持っていただけたことによる
 勝利だと思います。

 つまり、政治の勝利です!

 (2008年1月11日・毎日新聞・朝刊より)
2008年1月11日・毎日新聞・朝刊

 (2008年1月11日・朝日新聞より)

 ゆうちょ銀行の英断を評価したいと思います。

 この問題は、本当に市民の方になかなか知ってもらえなくて
 けれども財政に大きなマイナスの影響を与える事件でした。

 それを防いだ行政の担当者の方々の
 見えない努力に対して、
 どうか市民のみなさんも評価してあげて下さい。

 神奈川県の交渉担当者の方々と
 県下市町村の担当者の方々の尽力に感謝します。

 市民のみなさんへの負担増が、
 これで回避されました。本当に良かったです。

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 この手数料問題もそうですが、
 政治には『現実を動かす力』があります。

 市民のみなさんが働いている日々のお仕事が
 その企業に働いていない方々には見えないことですし、
 評価されるということはほとんど無いと思うのです。

 市役所や県庁の仕事も同じです。
 外側からは何をしているのか、全く見えてきません。

 けれども、みなさんが働いている会社の仕事と同じで
 その仕事は大きく暮らしに影響があることばかりです。

 だから、政治家としてフジノはみなさんに
 少しでも多くの情報を届けたいと思うのです。

 民間企業の仕事は、商品やサービスとして
 市民のみなさまに見える形として届くことが多いです。

 けれども、政治と行政の仕事は、なかなか形として見えません。
 だから、僕は『情報』としてみなさんに届けたいのです。

 今回の問題は、行政の中でもごくごく一部の担当者しか知らない、
 本当に地味な扱いを受けた問題でした。

 それでも生活へのインパクトは大きい問題だったのです。

 僕は、地味でも目立たなくても大切なことが
 たくさんあることを知っています。

 そうしたことにいつも光をあてていかれるように
 これからもしっかりと活動していきます。

 いやあ、本当に良かった。


● さあ、今こそ『適切な手数料』に向けての検討が必要だ

 さて、こうして手数料はしばらくの間は無料となりました。

 おかげでゆうちょ銀行以外の金融機関にも
 しばらくの間は無料でやってもらえるはずです。

 このタイミングにおいてこそ、つまり今こそ、

 「本当に『公金の収納手数料』は無料で良いのか?」

 を検討していくべきです。

 おい、フジノは今の今まで無料化を喜んでいたのに
 今度は突然に、無料で良いのかとは何事だ!?

 と、みなさんは思うでしょう。

 けれども、立ち止まることができた今このタイミングこそ
 改めて考えるべき事柄なのです。

 これまでは、慣習によって
 無料でやってくることができました。

 理屈としては、

 公金(市税、使用料)を引き受ける銀行には
 多額の資金が入ることになる。それは銀行側にとっては大きなメリットだ。
 だから、公金の収納事務は、無料でやってもらっても
 銀行側に損は無い。お互いにメリットがあるのだ。

 というものでした。

 けれども、本当にそれで良いのかを
 改めて市民のみなさまに考えていただきたいのです。

 働くことには、報酬がつきものです。

 つまり、収納事務をやってもらったら、
 手数料が発生するのが当たり前の姿なのではないでしょうか。

 確かに、公金は大きな資金ですから
 銀行側にもメリットがあるのは、事実です。

 けれども、本当にそれで良いのか。

 これは絶対に考えなければいけないことなのです。
 サービスに、対価はつきものなのです。

 今ここでしっかりと考えておかなければ
 次にやってくる波は乗り越えられないでしょう。

 勝ってカブトの緒を締める、です。

 在るべき姿とは一体どういうものなのかを
 どうかみなさまも一緒に考えて下さい。よろしくお願いします。



2008年1月10日(木)のフジノ
● 『保育園の民営化』について、ご意見をください!

 ついに横須賀市にも
 『保育園の民営化』の波がやってきました。


 『(仮称)公立保育園再編計画の策定について』が発表されました。


 結論は、このまちの公立保育園を一部民営化していく、
 というものになっています。

 具体的にどこの公立保育園を民営化するのか、
 何ヶ所を民営化するのか、ということは記されていません。

 1月9日から、市民のみなさまからご意見をいただく為の
 パブリックコメント手続きに入りました。

 ぜひこの『計画の策定について』を読んで下さい。
 そして、ご意見をお願いします。1月31日まで受け付けています。


● やはり、財政の問題が第1番目なのだ

 この計画を策定する為に開催されてきた
 『公立保育園再編計画検討部会』をフジノは毎回傍聴してきました。

 そして、やはり感じたことは
 「財政問題から始まった民営化だ」ということです。

 障がいのある方々への福祉をはじめとする
 あらゆる社会保障の分野で起こっている問題と同じで
 この保育園の民営化も
 市の財政悪化に対応する為です。

 『保育ニーズの多様化への対応』も
 文章としては、もちろん記されています。

 けれどもそれは、2番目の問題となっています。

 昨年6月議会で、保育園の民営化について
 フジノが民生常任委員会で行なった質疑をご覧下さい。


 (07年6月4日・民生常任委員会・所管事項での質疑)



 続きまして、こども育成部に
 保育のことで2点伺いたいと思います。

 1点目、5月22日に
 第1回目の『公立保育園再編計画策定検討部会』が行われまして、
 傍聴させていただいたのですが、

 計画策定の目的とは大きく2つあって、

 1つは財政の効率化を図る。

 もう1点は、その財政の効率化を図ったことをもって、
 新しい保育園の拡充などに資すると、
 その財政をこちらに充てる目的だとうたわれているのです。

 全国的な流れを調べてみると、
 仮に公立保育園民営化などが行われたりすると、
 全体的に児童福祉費が圧縮されてしまうことが多くあるのです。

 横須賀市の場合はそうではなくて、
 財政の効率化を図る、
 そしてその財政の効率化が図られたものをもって、
 新しい保育園の拡充やサービスの拡充に向けるとうたっているのですが、

 これは児童福祉費の圧縮が
 他の都市のように行われないようにぜひしていただきたい

 と思うのです。

 部長の見解はいかがですか。









 先日の会議の中でも、
 保育園再編計画の趣旨、目的についてお話しさせていただきました。

 財政面の効率性からといいますのは、
 公立保育園の運営費につきましては、
 国の三位一体の改革等で国の補助が入らない
ことがございます。
 (注1)

 自治体の責任において全部措置するように
 ということですので、

 民間と比べまして、
 その面では人件費にかかる部分も多くございますし、
 保育園の措置費についての、
 民間と比べますと、
 負担が大きくなっている
のが現実でございます。
 (注2)

 ただ、これからも保育事業は、
 大変きめ細かく、
 いろいろなメニューをそろえていかなければいけない
 ということもございます。

 単に公立保育園を統廃合するのではなく、
 それにかわるべく、
 これまで行われてこなかった、
 例えばもう少し時間を延長して保育が必要な方への対応や、

 あるいは休日等に仕事を持っていらっしゃる方への対応など
 もろもろございますので、

 きめ細かい保育の施策に、
 その中での効率性を持って出てきた財源を
 もっと充てていきたい
ということで、今回計画をつくってまいります。



 こども育成部長の答弁を
 わかりやすくする為にデータを見てみましょう。

 (注1)についてですが、
 下の表(こども1人あたりの経費の比較表)を見て下さい。

 赤丸で囲んだ数字を見て下さい。

 国から市への補助金が、
 公立保育園ではわずか58円しか出ていないのに対して
 私立保育園では2万4241円も出ていますね。



 市にとっては、公立(市立)保育園を持つよりも
 民営化した方が国からの補助が増えるので助かる訳です。

 次に(注2)についてです。
 一般財源、というのは、
 横須賀市の負担(税金からの支出)ということです。



 横須賀市の負担
 公立保育園では8万9438円の支出がありますが、
 私立保育園では4万3586円の支出で済んでいます。

 つまり、市の財政の面からも
 私立保育園の方が安上がりなのですね。

 こうしたことを読んでいただいても分かると思うのですが
 まず財政問題から始まっている議論なのが分かりますよね。


● 「こどものため」を第1番目にしなければならない

 ぜひ、あなたにも考えていただきたいのです。

 すでに昨年6月にフジノが市議会で述べたように
 これまで全国で行なわれてきた
 保育園の民営化では
 民営化によってカットできた市町村の負担を
 こども家庭福祉の為につかうのではないことが多いのです。

 けれども、横須賀市では
 カットできた市の負担をこども家庭福祉のためにつかう、としています。

 この市の説明が本当に実現されるようにしていくこと、
 他のまちが民営化でこどもたちに与えた悪影響を繰り返させないこと、
 これがフジノの役目だと信じています。

 現時点では、あくまでも市の財政問題から始まる民営化であって
 こどもたちの為になる民営化であるかどうかは、分かりません。

 何よりもこどもたちの為になるように
 まず市議会で厳しくチェックしていくことが必要です。

 しかし同時に、市民のみなさまにも
 こどもたちの為にぜひ強い関心を持ってほしいと願っています。

 僕たち大人はこどもたちの為に責任があります。
 どうかその責任を一緒に果たして下さい。

 よろしくお願いします。


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